JP2019078947A - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】小型の光源装置を提供する。【解決手段】本発明の光源装置は、基板上に第1方向に沿って配列された複数の半導体レーザーと、複数の半導体レーザーからの複数の光が入射されるロッドインテグレーターと、複数の半導体レーザーとロッドインテグレーターの光入射端面との間において複数の光の光路上に位置するように設けられたシリンドリカルレンズと、を備える。複数の半導体レーザーは、第1の半導体レーザーと、第2の半導体レーザーと、第3の半導体レーザーと、を含む。複数の光の各々の中心軸の向きは、第1方向に交差する方向と等しく、各半導体レーザーの発光領域は長手方向を有し、シリンドリカルレンズの母線方向と長手方向とは平行である。第1〜第3の色光はロッドインテグレーターにより合成され、当該合成された光が射出される。【選択図】図2

Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
プロジェクターに用いられる光源として、高輝度かつ高出力の光が得られる半導体レーザー等のレーザー光源が注目されている。
例えば下記の特許文献1に、赤色光用レーザー光源を含む赤色光用光源装置と、緑色光用レーザー光源を含む緑色光用光源装置と、青色光用レーザー光源を含む青色光用光源装置と、各色光の光路に設けられた光拡散装置および光変調装置と、投射光学系と、を備えたプロジェクターが開示されている。
下記の特許文献2には、青色半導体レーザーと、赤色半導体レーザーと、青色半導体レーザーからの青色光を励起光として緑色の蛍光を射出する蛍光体板と、ダイクロミラーユニットと、マイクロミラー素子と、投影レンズ部と、を備えたプロジェクターが開示されている。
特開2015−64444号公報 特開2014−59513号公報
レーザー光源を用いた特許文献1,2のプロジェクターにおいて、発光色が互いに異なる複数の半導体レーザーを離れた位置に配置し、各半導体レーザーからの射出光を光合成素子によって合成する構成が採用されている。ところが、この構成では、光源装置が大型になり、プロジェクターが大型になる、という問題があった。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、小型の光源装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の他の一つの態様は、小型のプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の光源装置は、基板と、前記基板上に第1方向に沿って配列された複数の半導体レーザーと、前記複数の半導体レーザーから射出された複数の光が入射される光入射端面と、前記光入射端面と対向する光射出端面と、を備えたロッドインテグレーターと、前記複数の半導体レーザーと前記ロッドインテグレーターの前記光入射端面との間において前記複数の光の光路上に位置するように設けられたシリンドリカルレンズと、を備える。前記複数の半導体レーザーは、第1の色光を射出する第1の半導体レーザーと、前記第1の色光の色と異なる色の第2の色光を射出する第2の半導体レーザーと、前記第1の色光の色および前記第2の色光の色と異なる色の第3の色光を射出する第3の半導体レーザーと、を含む。前記複数の光の各々の中心軸の向きは、前記第1方向に交差する方向と等しく、前記複数の半導体レーザーの各々の発光領域は長手方向を有し、前記シリンドリカルレンズの母線の方向と前記長手方向とは平行である。前記第1の色光、前記第2の色光および前記第3の色光は前記ロッドインテグレーターにより合成され、当該合成された光が前記光射出端面から射出される。
本発明の一つの態様の光源装置においては、発光色が互いに異なる第1の半導体レーザー、第2の半導体レーザーおよび第3の半導体レーザーを含む複数の半導体レーザーが基板上に配列されている。第1〜第3の半導体レーザーから射出された複数の光は、シリンドリカルレンズを通過してロッドインテグレーターに入射し、ロッドインテグレーターによって合成されるとともに、照度分布が均一化される。このように、発光色が互いに異なる複数の半導体レーザーを離れた位置に配置する必要がないため、光源装置を小型化することができる。
半導体レーザーは、発光領域の長手方向が短軸となり、発光領域の短手方向が長軸となる楕円形状の断面を有する光を射出する。すなわち、半導体レーザーから射出される光は、発光領域の長手方向に垂直な面内での発散角が、発光領域の短手方向に垂直な面内での発散角よりも大きい。そのため、半導体レーザーから射出された光がロッドインテグレーターを通過した後、ロッドインテグレーターの後段に設けられた光学系に入射されない光が生じ、光利用効率が低下するおそれがある。また、光が光学系に入射されないことがないように光学系の口径を大きくすると、光源装置が大型になる。
これに対して、本発明の一つの態様の光源装置において、シリンドリカルレンズは、シリンドリカルレンズの母線の方向と発光領域の長手方向とが平行になるように、複数の半導体レーザーとロッドインテグレーターの光入射端面との間において複数の光の光路上に位置するように設けられている。この構成によれば、シリンドリカルレンズから射出された光は、シリンドリカルレンズの入射前の光に比べて、発光領域の長手方向に垂直な面内での発散角が小さくなる。これにより、ロッドインテグレーターの後段の光学系に入射されない光が生じにくくなるため、光利用効率の低下を抑えつつ、小型の光源装置を実現することができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記基板は、第1基板と第2基板とを含む複数の基板からなり、前記シリンドリカルレンズは、第1シリンドリカルレンズと第2シリンドリカルレンズとを含む複数のシリンドリカルレンズからなり、前記第1基板と前記第2基板とは、前記第1方向および前記中心軸と交差する第2方向に沿って配列され、前記第1基板および前記第2基板の各々に、複数の前記半導体レーザーが設けられ、前記第1シリンドリカルレンズは、前記第1基板上の前記複数の半導体レーザーの各々の発光領域に対向して配置され、前記第2シリンドリカルレンズは、前記第2基板上の前記複数の半導体レーザーの各々の発光領域に対向して配置され、前記第1シリンドリカルレンズから射出された光と前記第2シリンドリカルレンズから射出された光とは、前記ロッドインテグレーターに入射する構成であってもよい。
この構成によれば、複数の半導体レーザーが第1方向に配列された複数の基板が第2方向に配列されているため、中心軸に垂直な面内において複数の半導体レーザーを2次元に配置することができる。そのため、より多くの半導体レーザーを限られたスペース内に配置することができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記複数の半導体レーザーの各々は、前記長手方向が前記第1方向を向くように配置されていてもよい。
この構成によれば、シリンドリカルレンズの母線の方向と第1方向(複数の半導体レーザーの配列方向)とが一致するため、基板の数と同じ数のシリンドリカルレンズを用いれば済む。これにより、用いるシリンドリカルレンズの数を最小限にでき、光源装置の構成を簡単にすることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1方向に垂直な平面内において、前記半導体レーザーから射出された光の射出角をα1(度)とし、前記シリンドリカルレンズから射出された光の射出角をα2(度)としたとき、α1>α2であり、かつ、α2は0度でないことが望ましい。
この構成によれば、シリンドリカルレンズから射出された光は、発光領域の長手方向に垂直な面内の発散角が小さくなるとともに、ロッドインテグレーターの光入射端面に対して光が斜めに入射するため、照度分布が均一になる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学装置と、を備える。
この構成によれば、小型のプロジェクターを提供することができる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の光源装置の斜視図である。 半導体レーザーの斜視図である。 +Z方向から見た光源装置の平面図である。 +Y方向から見た光源装置の側面図である。 第2実施形態の光源装置の斜視図である。 +X方向から見た複数の半導体レーザーの正面図である。 +Z方向から見た光源装置の平面図である。 +Y方向から見た光源装置の側面図である。 従来の光源装置において、ロッドインテグレーターの光射出端面における光の強度分布を示す図である。 本実施形態の光源装置において、ロッドインテグレーターの光射出端面における光の強度分布を示す図である。 第3実施形態のプロジェクターの概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は、第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。また、以下の各図面は、XYZ直交座標系を用い、半導体レーザーからの光の射出方向をX方向とし、投射光学装置からの光の射出方向をY方向とし、X方向とY方向とに直交する方向をZ方向とする。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター10は、光源装置20と、導光光学系98と、マイクロミラー型の光変調装置450と、投射光学装置600と、を備えている。光源装置20は、赤色光R0、緑色光G0、および青色光B0の各色光を時分割で射出し、光変調装置450に順次入射させる。光源装置20の詳細な構成については、後で説明する。
導光光学系98は、反射ミラーから構成されている。導光光学系98は、光源装置20から射出された赤色光R0、緑色光G0、および青色光B0を反射させ、光変調装置450に時分割で入射させる。
マイクロミラー型の光変調装置450としては、例えばDMD(Digital Micromirror Device)が用いられる。DMDは、複数のマイクロミラーがマトリクス状に配列された構成を有する。DMDは、複数のマイクロミラーの傾斜方向を切換えることにより、入射光の反射方向を、投射光学装置600に入射する方向と投射光学装置600に入射しない方向との間で高速に切り替える。このように、光変調装置450は、光源装置20から射出された赤色光R0、緑色光G0、および青色光B0を順次変調し、緑色画像、赤色画像、および青色画像を生成する。
投射光学装置600は、緑色画像、赤色画像、および青色画像をスクリーンSCRに投射する。投射光学装置600は、例えば複数の投射レンズにより構成されている。
図1および図2に示すように、光源装置20は、基板21と、複数の半導体レーザー22と、シリンドリカルレンズ23と、ロッドインテグレーター24と、ピックアップ光学系25と、集光光学系26と、を備えている。
基板21は、例えば、アルミニウム、銅などの放熱性に優れた金属材料から構成されている。基板21は、複数の半導体レーザー22が実装される実装面21aを有している。実装面21aは、長手方向L1と短手方向L2とを有する長方形状の形状を有している。
複数の半導体レーザー22は、基板21の実装面21a上に長手方向L(第1方向)に沿って間隔をおいて配列されている。複数の半導体レーザーの各々は、発光領域を短手方向Wに向けて配置されている。したがって、各半導体レーザーから射出される光の中心軸の向きは、長手方向Lに交差する短手方向Wと等しい。以下の説明において、複数の半導体レーザーから射出される複数の光をまとめて光線束と称する。
複数の半導体レーザー22は、青色光B0(第1の色光)を射出する青色半導体レーザー22B(第1の半導体レーザー)と、緑色光G0(第2の色光)を射出する緑色半導体レーザー22G(第2の半導体レーザー)と、赤色光R0(第3の色光)を射出する赤色半導体レーザー22R(第3の半導体レーザー)と、を含んでいる。本実施形態においては、1個の青色半導体レーザー22Bと、2個の緑色半導体レーザー22Gと、4個の赤色半導体レーザー22Rと、を含む7個の半導体レーザー22が基板21上に設けられている。なお、各半導体レーザー22の個数は、上記の例に限定されず、適宜変更が可能である。
一般に、半導体レーザーの発光効率は発光色毎に異なるため、半導体レーザーの光出力も発光色毎に異なる。さらに、所望の輝度の白色光を生成するためには、発光色によって要求される出力の大きさが異なる。したがって、所定の明るさの白色光を得るのに必要な各発光色の半導体レーザー22の数は、上記のように異なる。
1個の青色半導体レーザー22Bは、7個の半導体レーザー22のうちの中央に配置されている。2個の緑色半導体レーザー22Gは、青色半導体レーザー22Bの両側に1個ずつ配置されている。4個の赤色半導体レーザー22Rは、緑色半導体レーザー22Gの両側に2個ずつ配置されている。一例として、青色半導体レーザー22Bは、概ね380nm〜495nmの波長域にピーク波長を有する光を射出する。緑色半導体レーザー22Gは、概ね495nm〜585nmの波長域にピーク波長を有する光を射出する。赤色半導体レーザー22Rは、概ね585nm〜720nmの波長域にピーク波長を有する光を射出する。
図3は、半導体レーザー22の斜視図である。なお、青色半導体レーザー22B、緑色半導体レーザー22Gおよび赤色半導体レーザー22Rは同様の構成であるため、ここでは青色半導体レーザー22B、緑色半導体レーザー22Gおよび赤色半導体レーザー22Rを一括して半導体レーザー22と称して説明する。
図3に示すように、半導体レーザー22は、光を射出する発光領域22cを有している。発光領域22cは、射出される光LBの主光線L0の方向から見て、長手方向W1と短手方向W2とを有する長方形状の平面形状を有している。発光領域22cの長手方向W1の寸法と短手方向W2の寸法との比(W1/W2)は、30/1以上であることが好ましい。本実施形態において、発光領域22cの長手方向W1の寸法は例えば40μmであり、発光領域22cの短手方向W2の寸法は例えば1μmである。なお、発光領域22cの形状および寸法はこれに限定されない。
半導体レーザー22は、発光領域22cの長手方向W1が短軸となり、発光領域22cの短手方向W2が長軸となる楕円形状の断面LSを有する光LBを射出する。すなわち、半導体レーザー22から射出される光LBは、発光領域22cの長手方向W1に垂直な面内での発散角γ1が、発光領域22cの短手方向W2に垂直な面内での発散角γ2よりも大きい。光LBの発散角γ1の最大値(最大放射角度)は例えば70°であり、光LBの発散角γ2の最大値(最大放射角度)は例えば20°である。複数の半導体レーザー22の各々は、発光領域22cの長手方向W1が基板21の長手方向L1を向くように配置されている。
図1および図2に示すように、シリンドリカルレンズ23は、複数の半導体レーザー22とロッドインテグレーター24の光入射端面24iとの間において複数の光B0,G0,R0の光路上に位置するように設けられている。したがって、複数の半導体レーザー22から射出された複数の光B0,G0,R0は、シリンドリカルレンズ23を通過してロッドインテグレーター24に入射する。シリンドリカルレンズ23は、凸状のレンズ面と平面とを有する平凸レンズで構成されている。シリンドリカルレンズ23は、シリンドリカルレンズ23の母線Vの方向と半導体レーザー22の発光領域22cの長手方向W1とが平行になるように配置されている。
ロッドインテグレーター24は、シリンドリカルレンズ23とピックアップ光学系25との間の複数の光B0,G0,R0の光路上に備えられている。ロッドインテグレーター24は、四角柱状の光透過性部材で構成されている。ロッドインテグレーター24は、複数の半導体レーザー22からの複数の光B0,G0,R0が入射される光入射端面24iと、光入射端面24iと対向する光射出端面24eと、4つの反射面24fと、を備えている。光入射端面24iの面積と光射出端面24eの面積とは等しく、4つの反射面24fは互いに平行である。すなわち、本実施形態のロッドインテグレーター24は、テーパを持たないロッドインテグレーターで構成されている。
青色光B0と緑色光G0と赤色光R0とは、ロッドインテグレーター24により合成され、当該合成された光が光射出端面24eから射出される。また、青色光B0と緑色光G0と赤色光R0とを含む複数の光は、ロッドインテグレーター24を透過することにより強度分布が均一化される。本実施形態のロッドインテグレーター24は、中実の光透過性部材で構成されているが、内面が反射面となった中空の管状部材で構成されていてもよい。
なお、本実施形態において、複数の半導体レーザー22は青色光B0、緑色光G0および赤色光R0を時分割で射出しているため、各半導体レーザー22の発光時間よりも短い期間内では青色光B0、緑色光G0および赤色光R0のうち、いずれか一つの色光のみが射出されている。ただし、各半導体レーザー22の発光時間よりも長い期間内で見れば、青色光B0、緑色光G0および赤色光R0はロッドインテグレーター24により合成されている。以降、合成された複数の光B0,G0,R0を光LWと称する。
ピックアップ光学系25は、第1凸レンズ25Aと第2凸レンズ25Bとから構成されている。ピックアップ光学系25は、ロッドインテグレーター24から射出された光LWを略平行化する。
集光光学系26は、凸レンズから構成されている。集光光学系26は、ピックアップ光学系25から射出された光線束を光変調装置450に向けて集光する。
図4、図5を用いて、シリンドリカルレンズ23の作用について説明する。
図4は、+Z方向から見た光源装置20の平面図である。図5は、+Y方向から見た光源装置20の側面図である。図4および図5においては、図1に示した導光光学系98の図示を省略し、半導体レーザー22から射出される光の光路を直線的に描いた。
図4に示すように、シリンドリカルレンズ23は、母線Vと直交するXY平面と平行な平面内においてのみパワーを持っている。シリンドリカルレンズ23のパワーは、XY平面と平行な平面内において各光B0,G0,R0を完全に平行化する場合のパワーよりも小さく設定されている。
これにより、シリンドリカルレンズ23は、複数の半導体レーザー22から射出された光B0,G0,R0をXY面内において屈折させる。具体的には、XY平面と平行な平面(半導体レーザー22の長手方向W1に垂直な平面)内において、半導体レーザー22から射出された各光B0,G0,R0の射出角をα1(度)とし、シリンドリカルレンズ23から射出された各光B0,G0,R0の射出角をα2(度)としたとき、シリンドリカルレンズ23は、α1>α2であり、かつ、α2は0度でないように、各光B0,G0,R0を屈折させる。XY平面と平行な平面内における光B0,G0,R0の射出角α1は、上述の発散角γ1の1/2であるため、例えば35°である。
なお、仮に射出角α2が0度であったとすると、XY平面と平行な平面内において完全に平行化された光がロッドインテグレーター24に入射する。この場合、ロッドインテグレーター24の反射面24fで光が反射しないため、ロッドインテグレーター24は強度分布の均一化の機能を果たせない。したがって、シリンドリカルレンズ23のパワーは、α2が0度にならないように設定される必要がある。
一方、図5に示すように、シリンドリカルレンズ23は、母線Vと平行なXZ面内においてパワーを持たない。そのため、図5に示すように、半導体レーザー22から射出された光は、XZ面内における進行方向を変えずに、シリンドリカルレンズ23を透過する。そのため、XZ面内において、半導体レーザー22から射出された光B0,G0,R0の射出角をβ(度)とすると、シリンドリカルレンズ23から射出された光B0,G0,R0の射出角もβ(度)のままである。XZ平面と平行な平面内における光B0,G0,R0の射出角βは、上述の発散角γ2の1/2であるため、例えば10°である。
本実施形態において、XY平面と平行な平面内におけるシリンドリカルレンズ23のパワーは、シリンドリカルレンズ23を透過した光B0,G0,R0の断面形状が略円形となるように設定されていることが望ましい。すなわち、シリンドリカルレンズ23のパワーは、α2≒βとなるように設定されていることが望ましい。この場合、シリンドリカルレンズ23は、図3に示した楕円形の断面形状を有する光B0,G0,R0を略円形の断面形状を有する光に変換する。
本実施形態の光源装置20においては、発光色が互いに異なる青色半導体レーザー22B、緑色半導体レーザー22Gおよび赤色半導体レーザー22Rを含む複数の半導体レーザー22が一つの基板21上に配列されている。複数の半導体レーザー22から射出された複数の光B0,G0,R0は、シリンドリカルレンズ23を通過してロッドインテグレーター24に入射し、ロッドインテグレーター24によって合成されるとともに、照度分布が均一化される。このように、発光色が互いに異なる複数の半導体レーザー22を離れた位置に配置する必要がないため、光源装置20の小型化を図ることができる。
また、ロッドインテグレーター24がテーパを持たない通常のロッドインテグレーターで構成されている場合、光の角度分布は、ロッドインテグレーター24内で保存される。すなわち、光は、光入射端面24iに対する入射角と等しい射出角で光射出端面24eから射出される。そのため、シリンドリカルレンズを持たない従来の光源装置の場合、半導体レーザーの発光領域の長手方向に垂直な平面内において、ロッドインテグレーターから大きな射出角で光が射出される。その結果、ロッドインテグレーターの後段のピックアップ光学系に入射されない光が生じ、光利用効率が低下するおそれがあった。また、ピックアップ光学系に入射されない光が生じないようにピックアップ光学系の口径を大きくすると、光源装置が大型化する、という問題があった。
これに対して、本実施形態の光源装置20においては、シリンドリカルレンズ23が複数の半導体レーザー22とロッドインテグレーター24との間に設けられており、XY平面と平行な平面内において、シリンドリカルレンズ23から射出された光の射出角α2が半導体レーザー22から射出された後の光の射出角α1よりも小さくなる。これにより、シリンドリカルレンズ23を透過した光の断面形状を楕円形から円形に近付けることができる。これにより、楕円形の断面形状を有する光を入射可能とする大型のピックアップ光学系を用いる必要がなくなる。その結果、従来に比べて、ピックアップ光学系に入射されない光が生じにくくなり、光利用効率の低下を抑えつつ、小型の光源装置20を実現することができる。
また、本実施形態のプロジェクター10は、上記の光源装置20を備えているため、小型化が図れる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図6〜図11を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターおよび光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、複数の半導体レーザーの配置が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび光源装置の全体の説明は省略する。
図6は、第2実施形態の光源装置の斜視図である。図7は、+X方向から見た複数の半導体レーザーの正面図である。
図6〜図9において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図6および図7に示すように、本実施形態の光源装置40は、複数の基板21と、複数の半導体レーザー22と、複数のシリンドリカルレンズ23と、ロッドインテグレーター24と、ピックアップ光学系25(図1参照)と、集光光学系26(図1参照)と、を備えている。
複数の基板21は、第1基板211と第2基板212とから構成されている。第1基板211および第2基板212の各々には、複数の半導体レーザー22が設けられている。複数の半導体レーザー22は、第1基板211の実装面211aおよび第2基板212の実装面212aの各々に、長手方向L1(第1方向)に沿って間隔をおいて配列されている。第1基板211と第2基板212とは、長手方向L1および短手方向L2と直交する方向(第1方向および中心軸と交差する第2方向)に沿って配列されている。ただし、基板21の枚数は、上記の2枚に限らず、適宜変更が可能である。
図7に示すように、第1基板211および第2基板212の各々に、5個の半導体レーザー22が設けられている。第1基板211上の5個の半導体レーザー22は、1個の青色半導体レーザー22Bと4個の緑色半導体レーザー22Gとを含んでいる。1個の青色半導体レーザー22Bは、5個の半導体レーザー22のうちの中央に配置されている。4個の緑色半導体レーザー22Gは、青色半導体レーザー22Bの両側に2個ずつ配置されている。第2基板212上の5個の半導体レーザー22は、全て赤色半導体レーザー22Rで構成されている。ただし、各半導体レーザー22の個数は、上記の例に限定されず、適宜変更が可能である。
図6に示すように、複数のシリンドリカルレンズ23は、第1シリンドリカルレンズ231と、第2シリンドリカルレンズ232と、から構成されている。第1シリンドリカルレンズ231は、第1基板211上の複数の半導体レーザー22の各々の発光領域22cに対向して配置されている。第2シリンドリカルレンズ232は、第2基板212上の複数の半導体レーザー22の各々の発光領域22cに対向して配置されている。
したがって、第1基板211上の複数の半導体レーザー22から射出された複数の光B0,G0は、第1シリンドリカルレンズ231を経てロッドインテグレーター24に入射する。第2基板212上の複数の半導体レーザー22から射出された複数の光R0は、第2シリンドリカルレンズ232を経てロッドインテグレーター24に入射する。このように、第1シリンドリカルレンズ231から射出された光B0,G0と第2シリンドリカルレンズ232から射出された光R0とは、ロッドインテグレーター24に入射する。
第1シリンドリカルレンズ231および第2シリンドリカルレンズ232の各々は、第1実施形態と同様、凸状のレンズ面と平面とを有する平凸レンズで構成されている。第1シリンドリカルレンズ231および第2シリンドリカルレンズ232の各々は、各シリンドリカルレンズ23の母線Vの方向と半導体レーザー22の発光領域22cの長手方向L1とが平行になるように配置されている。
図8および図9を用いて、シリンドリカルレンズ23の作用について説明する。
図8は、+Z方向から見た光源装置40の平面図である。図9は、+Y方向から見た光源装置40の側面図である。図8および図9においては、図1に示した導光光学系98の図示を省略し、半導体レーザー22から射出される光の光路を直線的に描いた。
図8および図9に示すように、シリンドリカルレンズ23は、母線Vと直交するXY平面と平行な平面内においてのみパワーを持っている。シリンドリカルレンズ23のパワーは、XY平面と平行な平面内において光を完全に平行化する場合のパワーよりも小さく設定されている。
第1実施形態と同様に、シリンドリカルレンズ23は、複数の半導体レーザー22から射出された光を、XY平面と平行な平面内において、α1>α2であり、かつ、α2が0度でないように、屈折させる。また、シリンドリカルレンズ23は、母線Vと平行なXZ平面と平行な平面内において、光を屈折させることなく透過させる。
本実施形態の場合、図8に示すように、第1基板211上の複数の半導体レーザー22からの光は、ロッドインテグレーター24の光入射端面24iの一方側(図8の上側)の領域に入射し、第2基板212上の複数の半導体レーザー22からの光は、ロッドインテグレーター24の光入射端面24iの他方側(図8の下側)の領域に入射する。ところが、このような場合でも、それぞれの光はロッドインテグレーター24の内部で反射を繰り返し、照度が均一化された光が光射出端面24eから射出される。
本実施形態においても、光利用効率の低下を抑えつつ、小型の光源装置40を実現でき、小型のプロジェクターを実現できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態の場合、複数の半導体レーザー22がそれぞれ配列された第1基板211と第2基板212とが半導体レーザー22の配列方向と直交する方向に配列されているため、射出光の中心軸に垂直な面内において複数の半導体レーザー22を2次元に配置することができる。そのため、より多くの半導体レーザー22を限られたスペース内に配置することができる。
本実施形態の場合、複数の半導体レーザー22の各々は、発光領域22cの長手方向W1が基板21の長手方向L1(複数の半導体レーザー22の配列方向)を向くように配置されている。そのため、第1基板211および第2基板212のそれぞれに5個の半導体レーザー22が設けられていても、基板21の数と同じ数のシリンドリカルレンズ23、すなわち、2個のシリンドリカルレンズ23を用いれば済む。これにより、用いるシリンドリカルレンズ23の数を最小限にでき、光源装置40の構成を簡単にすることができる。
一般の半導体レーザーは、必要とする冷却量が発光色によって異なる。したがって、仮に第1基板211と第2基板212とのそれぞれに3種類の発光色の半導体レーザー22が混在していると、各基板を適切に冷却することが難しい。これに対し、本実施形態の光源装置40においては、第1基板211が青色半導体レーザー22Bと緑色半導体レーザー22Gとを備え、第2基板212が赤色半導体レーザー22Rのみを備えているため、各基板を適切に冷却することが容易になる。
本発明者は、本実施形態の光源装置40のシリンドリカルレンズ23の効果を実証する目的で、以下のシミュレーションを行った。
シリンドリカルレンズ23を備えた本実施形態の光源装置40と、シリンドリカルレンズを備えていない従来の光源装置とで、ロッドインテグレーターの光射出端面における光の角度分布を比較した。
図10は、従来の光源装置において、ロッドインテグレーターの光射出端面における光の強度分布を示す図である。図11は、本実施形態の光源装置において、ロッドインテグレーターの光射出端面における光の強度分布を示す図である。
図10および図11において、横軸は射出角[度]を示し、縦軸は強度[a.u.]を示す。符号αのグラフ(実線)は、XY平面と平行な平面内における射出角と強度との関係を示し、符号βのグラフ(破線)は、XZ平面と平行な平面内における射出角と強度との関係を示す。
図10に示すように、シリンドリカルレンズを持たない従来の光源装置においては、XY平面と平行な平面内における射出角αは−40度〜+40度の範囲に分布し、XZ平面と平行な平面内における射出角βは−15度〜+15度の範囲に分布している。この場合、XY平面と平行な平面内において、例えばXY平面と平行な平面内において−40度の射出角で射出された光成分は、ロッドインテグレーターの後段のピックアップ光学系に入射することが難しい。
これに対し、図11に示すように、本実施形態の光源装置40においては、XY平面と平行な平面内における射出角αは−8度〜+8度の範囲に分布し、XZ平面と平行な平面内における射出角βは−12度〜+12度の範囲に分布している。このように、本実施形態の光源装置40は、シリンドリカルレンズ23を備えたことにより、XY平面と平行な平面内における射出角を、XZ平面と平行な平面内における射出角と同程度まで小さくすることができた。このシミュレーションによれば、上記のいずれの射出角α、βの絶対値も12度以下となり、ロッドインテグレーター24の光射出端面24eにおける光のF値が2.4以上となる。これにより、ロッドインテグレーター24の後段の光学系の大型化を抑えることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図12を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターは、光変調装置として液晶パネルを用いた点が第1実施形態と異なる。
図12は、第3実施形態のプロジェクターの概略構成図である。
図12において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態のプロジェクター12は、光源装置60と、色分離導光光学系200と、赤色光用光変調装置400Rと、緑色光用光変調装置400Gと、青色光用光変調装置400Bと、合成光学系500と、投射光学装置600と、を備えている。
本実施形態の光源装置60の構成は、第1実施形態の光源装置20の構成と同一である。ただし、第1実施形態の光源装置20では、青色半導体レーザー22B、緑色半導体レーザー22Gおよび赤色半導体レーザー22Rが時分割で順次発光する構成であった。これに対して、本実施形態の光源装置60では、青色半導体レーザー22B、緑色半導体レーザー22Gおよび赤色半導体レーザー22Rが同時に発光する。
また、各半導体レーザー22とロッドインテグレーター24との位置関係は、各半導体レーザー22から射出される光の偏光方向がロッドインテグレーター24の光入射端面24iの任意の一辺と平行もしくは垂直になるように、設定されている。この構成によれば、ロッドインテグレーター24に入射する際の光の偏光方向は、ロッドインテグレーター24から射出された後まで保存される。この場合、後述する入射側偏光板を省略することができ、光変調装置として液晶パネルが用いられた本実施形態に好適である。第1実施形態の場合、光変調装置としてDMDが用いられており、直線偏光が表示に用いられない。そのため、光の偏光方向がロッドインテグレーター24の光入射端面24iの任意の一辺と平行もしくは垂直でなくてもよい。
赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bのそれぞれは、光源装置60からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する。投射光学装置600は、画像光を投射する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー240と、ダイクロイックミラー220と、反射ミラー210と、反射ミラー230と、反射ミラー250と、リレーレンズ260と、リレーレンズ270と、を備えている。色分離導光光学系200は、光源装置60から射出された白色の光を赤色光LR2、緑色光LG2、および青色光LB2に分離し、赤色光LR2、緑色光LG2、および青色光LB2をそれぞれ対応する赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bに導く。
色分離導光光学系200と赤色光用光変調装置400Rとの間には、フィールドレンズ300Rが配置されている。色分離導光光学系200と緑色光用光変調装置400Gとの間には、フィールドレンズ300Gが配置されている。色分離導光光学系200と青色光用光変調装置400Bとの間には、フィールドレンズ300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー240は、青色光LB2を反射させ、赤色光LR2および緑色光LG2を透過させる。ダイクロイックミラー220は、緑色光LG2を反射させ、青色光LB2を透過させる。反射ミラー210および反射ミラー230は、赤色光LR2を反射させる。反射ミラー250は、青色光LB2を反射させる。赤色光LR2の光路上には、リレーレンズ260とリレーレンズ270とが設けられている。
赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bのそれぞれは、入射された色光を画像情報に応じて変調し、画像光を生成する液晶パネルから構成されている。
図示を省略したが、赤色光用光変調装置400Rとフィールドレンズ300Rとの間に、入射側偏光板が設けられている。緑色光用光変調装置400Gおよび青色光用光変調装置400Bについても同様である。また、赤色光用光変調装置400Rと合成光学系500との間に、射出側偏光板が配置されている。緑色光用光変調装置400Gおよび青色光用光変調装置400Bについても同様である。
合成光学系500は、赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bから射出された画像光を合成する。合成光学系500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視が略正方形状のクロスダイクロイックプリズムから構成されている。直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面に誘電体多層膜が設けられている。
合成光学系500から射出された画像光は、投射光学装置600によってスクリーンSCR上に拡大投射される。
本実施形態においても、光利用効率の低下を抑えつつ、小型の光源装置60を実現でき、小型のプロジェクター12を実現できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態の光源装置では、母線と直交するXY平面と平行な平面内においてパワーを持ち、母線を含むXZ平面と平行な平面内においてはパワーを持たないシリンドリカルレンズが用いられている。この構成に代えて、XY平面と平行な平面内においてパワーを持ち、XZ平面と平行な平面内においてもパワーを持つトーリックレンズ等のアナモフィックレンズが用いられてもよい。XZ平面と平行な平面内におけるパワーは、XY平面と平行な平面内におけるパワーに比べて十分に小さいことが望ましい。
図4および図5と対比して上記の構成を説明すると、例えばトーリックレンズが用いられる場合、トーリックレンズを透過した光は、XY平面と平行な平面内(図4参照)に加えて、XZ平面と平行な平面内(図5参照)においても屈折する。XZ平面と平行な平面内において、半導体レーザーから射出された光の射出角をβ1(度)とし、トーリックレンズから射出された光の射出角をβ2(度)とすると、トーリックレンズは、β1>β2であり、かつ、β2は0度でないように、光を屈折させる。このとき、トーリックレンズの上記の平面内のパワーがα2≒β2となるように設定されていれば、トーリックレンズから射出される光の断面形状が略円形となる。
また、上記実施形態では、複数の半導体レーザーの各々は、発光領域の長手方向が複数の半導体レーザーの配列方向を向くように配置されていたが、発光領域の短手方向が複数の半導体レーザーの配列方向を向くように配置されていてもよい。その場合、基板上に設けられた半導体レーザーの数と同じ数のシリンドリカルレンズが設けられていればよい。
また、上記実施形態で例示した光源装置、およびプロジェクターの各構成要素の数、配置、形状、材料、寸法等については、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、本発明による光源装置をプロジェクターに応用する例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置を自動車用ヘッドライト等の照明器具にも適用することができる。
10,12…プロジェクター、20,40,60…光源装置、21…基板、22…半導体レーザー、22B…青色半導体レーザー(第1の半導体レーザー)、22G…緑色半導体レーザー(第2の半導体レーザー)、22R…赤色半導体レーザー(第3の半導体レーザー)、22c…発光領域、23…シリンドリカルレンズ、24…ロッドインテグレーター、24i…光入射端面、24e…光射出端面、211…第1基板、212…第2基板、231…第1シリンドリカルレンズ、232…第2シリンドリカルレンズ、400B…青色光用光変調装置、400G…緑色光用光変調装置、400R…赤色光用光変調装置、600…投射光学装置。

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板上に第1方向に沿って配列された複数の半導体レーザーと、
    前記複数の半導体レーザーから射出された複数の光が入射される光入射端面と、前記光入射端面と対向する光射出端面と、を備えたロッドインテグレーターと、
    前記複数の半導体レーザーと前記ロッドインテグレーターの前記光入射端面との間において前記複数の光の光路上に位置するように設けられたシリンドリカルレンズと、を備え、
    前記複数の半導体レーザーは、第1の色光を射出する第1の半導体レーザーと、前記第1の色光の色と異なる色の第2の色光を射出する第2の半導体レーザーと、前記第1の色光の色および前記第2の色光の色と異なる色の第3の色光を射出する第3の半導体レーザーと、を含み、
    前記複数の光の各々の中心軸の向きは、前記第1方向に交差する方向と等しく、
    前記複数の半導体レーザーの各々の発光領域は長手方向を有し、
    前記シリンドリカルレンズの母線の方向と前記長手方向とは平行であり、
    前記第1の色光、前記第2の色光および前記第3の色光は前記ロッドインテグレーターにより合成され、当該合成された光が前記光射出端面から射出される、光源装置。
  2. 前記基板は、第1基板と第2基板とを含む複数の基板からなり、
    前記シリンドリカルレンズは、第1シリンドリカルレンズと第2シリンドリカルレンズとを含む複数のシリンドリカルレンズからなり、
    前記第1基板と前記第2基板とは、前記第1方向および前記中心軸と交差する第2方向に沿って配列され、
    前記第1基板および前記第2基板の各々に、複数の前記半導体レーザーが設けられ、
    前記第1シリンドリカルレンズは、前記第1基板上の前記複数の半導体レーザーの各々の発光領域に対向して配置され、
    前記第2シリンドリカルレンズは、前記第2基板上の前記複数の半導体レーザーの各々の発光領域に対向して配置され、
    前記第1シリンドリカルレンズから射出された光と前記第2シリンドリカルレンズから射出された光とは、前記ロッドインテグレーターに入射する、請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記複数の半導体レーザーの各々は、前記長手方向が前記第1方向を向くように配置されている、請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第1方向に垂直な平面内において、前記半導体レーザーから射出された光の射出角をα1(度)とし、前記シリンドリカルレンズから射出された光の射出角をα2(度)としたとき、α1>α2であり、かつ、α2は0度でない、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学装置と、を備えたプロジェクター。
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