JP2014182358A - 光源装置及び画像表示装置 - Google Patents

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秀紀 川村
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Abstract

【課題】光線束の断面積を縮小するとともに、光線束の出射位置が光源群の中心からずれることのない光源装置及びこれを用いた画像表示装置を提供すること。
【解決手段】光源装置1の半導体レーザ光源部2は、複数の半導体レーザを2分し、間隙部を介し第1の半導体レーザ群100と第2の半導体レーザ群200を対向して配置する。第1のミラー群500と第2のミラー群600は、第1の半導体レーザ群と第2の半導体レーザ群からそれぞれ出射されたレーザ光を、間隙部に向けてそれぞれ反射する。間隙部に設けられた第3のミラー群700と第4のミラー群800は、第1のミラー群500と第2のミラー群600からそれぞれ反射されたレーザ光を、同一方向にそれぞれ反射する。第3のミラー群と第4のミラー群のミラー面の方向は略90°異なる。
【選択図】図1

Description

本発明はレーザ光源を備えた光源装置及び画像表示装置に関し、特に複数の半導体レーザとこれを照射する蛍光体ホイールとを備えた光源装置、及びこれを用いた画像表示装置に関する。
従来、超高圧水銀ランプの代わりに、青色半導体レーザと、緑色蛍光体を備えた蛍光体ホイールとを用い、青色と緑色を発光する光源装置及びこれを用いた画像表示装置が提案されている。青色半導体レーザは超高圧水銀ランプに比べ、瞬時に発光、瞬時に消灯が可能なので、画像表示装置の準備と撤収の時間を短縮できるという特徴がある。また、青色半導体レーザ光源は超高圧水銀ランプに比べ寿命が長いので、光源装置の交換回数を低減できるという特徴もある。
特許文献1には、複数の光源からの出射される光線束の断面積を縮小することを目的とし、複数の光源が行及び列をなすように平面状に配列された光源群と、光源群の光軸上に配置され、光源群から出射された光線束の間隔を縮小して反射する反射ミラー群を備える光源ユニットが開示されている。
特開2011−13317号公報
特許文献1に開示された光源ユニットでは、複数の光源201が6行、6列に配列されている(図1、図2)。そして、各光源の光軸上に複数の反射ミラーを階段状に配置した第1の反射ミラー群220と、第1の反射ミラー群220で反射した光線束の光軸上に複数の反射ミラーを階段状に配置した第2の反射ミラー群230を用いている。これにより、光線束の行と列の両方の間隔を狭めて、光線束の断面積を縮小している。しかし、特許文献1の光源ユニットでは、2組の反射ミラー群220,230を組み合わせて、光線束を異なる2つの方向に折り曲げる構成となっているため、光源ユニットから出射する光線束の出射位置が光源群の中心から大きくずれて外側に偏る構成となる。その結果、光源装置の幅、高さ、奥行きのいずれかが大型化するという課題がある。
なお、特許文献1には、1組の反射ミラー群220だけを用いる構成も開示されている(図3)。この場合でも、光源ユニットから出射する光線束の出射位置が光源群の中心からずれることは避けられない。
本発明は上記の課題を考慮してなされたもので、光線束の断面積を縮小するとともに、光線束の出射位置が光源群の中心からずれることのない光源装置及びこれを用いた画像表示装置を提供するものである。
上記課題を解決するために本発明では、レーザ光を出射する半導体レーザ光源部と前記レーザ光を照射して蛍光光を発生する蛍光光発生部を備えた光源装置において、前記半導体レーザ光源部は、複数の半導体レーザを2分し、間隙部を介し対向させて配置された第1の半導体レーザ群と第2の半導体レーザ群と、前記間隙部に設けられ、前記第1の半導体レーザ群と前記第2の半導体レーザ群からそれぞれ出射されたレーザ光を、前記蛍光光発生部に向けて同一方向にそれぞれ反射する第3のミラー群と第4のミラー群とを備え、前記第3のミラー群と前記第4のミラー群のミラー面の方向は略90°異なることを特徴とする。
本発明によれば、光線束の断面積を縮小するとともに、光線束の出射位置が光源群の中心からずれることがなく、より小型の光源装置及び画像表示装置を提供できる。
実施例1の光源装置の全体構成を示す上面図。 B−LD光源部の上面図。 B−LD光源部の正面図。 第3及び第4のミラー群の構成例を示す図。 実施例2の画像表示装置の構成を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。以下の説明では、図面に表示したX,Y,Z軸を用いて方向を区別する。
図1は、本発明による実施例1の光源装置1の全体構成を示す上面図である。
光源装置1は、青色半導体レーザ(B−LD)光源部2と蛍光光発生部3とを備える。以下、青色半導体レーザをB−LDと略記し、青色をB、緑色をG、黄色をY、赤色をRと略記する。B−LD光源部2では、LD光源群100,200から励起用の青色レーザ光(B光)をZ方向に出射し、複数のミラー群500,600,700,800でこれを反射し、青色光線束(B光線束)30としてY方向に出射する。蛍光光発生部3は、B−LD光源部2から出射されたB光線束30を蛍光体ホイール11に照射し、蛍光体を励起してG,Y,Rの各蛍光光に変換し、B光とともに照明光31として出射する。
まず、光源装置1内の青色半導体レーザ(B−LD)光源部2の構成について、図2〜図4を用いて詳細に説明する。
図2は、B−LD光源部2の上面図(X−Y面図)を、図3は、B−LD光源部2の正面図(X−Z面図)である。LD光源群100,200からZ方向に出射した青色レーザ光は、第1、第2のミラー群500,600でX、−X方向に反射され、さらに第3、第4のミラー群700,800でY方向に反射されて、Y方向にB光線束30として出射する。
光源として、複数の青色半導体レーザ(B−LD)をX−Y面内に行列状に配列する。ここではX方向の配列を「行」、Y方向の配列を「列」と呼ぶことにする。この例では全26個のB−LDを用いているが、これを13個のB−LD101〜113(第1のB−LD群100)と、13個のB−LD201〜213(第2のB−LD群200)に分け、これらをX方向に間隙を設け対向させて配置する。各B−LDは、Z方向(図2の奥行き方向)にB光を出射する。ここで使用するB−LDの数と配置は、要求される照明光の強度と分布に応じて適宜決定する。
第1のB−LD群100の各B−LD101〜113に対応して、その出射方向(Z方向)に、13個のコリメートレンズ301〜313(第1のコリメートレンズ群300)を配置する。また、第2のB−LD群200の各B−LD201〜213に対応して、13個のコリメートレンズ401〜413(第2のコリメートレンズ群400)を配置する。コリメートレンズは合計26個存在し、各B−LDからのB光を平行光にする。
第1のコリメートレンズ群300の出射方向(Z方向)には、B光をZ方向から−X方向(図2、3の左方向)に反射する第1のミラー群500を設ける。第1のミラー群500は第1のコリメートレンズ群300(B−LD群100)の各列に対応させ、コリメートレンズ301〜305(B−LD101〜105)に対応した列間隔縮小ミラー501と、コリメートレンズ306〜310(B−LD106〜110)に対応した列間隔縮小ミラー502と、コリメートレンズ311〜313(B−LD111〜113)に対応した列間隔縮小ミラー503の合計3個備える。その際、各列間隔縮小ミラー501〜503は、対応する各B−LDのB光を同一面で入射するようにY方向に長尺な形状とする。また、各列間隔縮小ミラー501〜503はZ方向に間隔(段差)dを持たせ、間隔dはX方向の間隔(すなわちB−LDの列間隔)よりも小さく配置する。これにより、各列間隔縮小ミラー501〜503から反射されるB光のZ方向間隔をB−LDのX方向の間隔よりも縮小させている。
同様に、第2のコリメートレンズ群400の出射方向(Z方向)には、B光をZ方向からX方向(図2、3の右方向)に反射する第2のミラー群600を設ける。第2のミラー群600は第2のコリメートレンズ群400(B−LD群200)の各列に対応させ、コリメートレンズ401〜405(B−LD201〜205)に対応した列間隔縮小ミラー601と、コリメートレンズ406〜410(B−LD206〜210)に対応した列間隔縮小ミラー602と、コリメートレンズ411〜413(B−LD411〜413)に対応した列間隔縮小ミラー603の合計3個備える。この場合も、各列間隔縮小ミラー601〜603のZ方向の間隔(段差)dをX方向の間隔(列間隔)よりも小さく配置することで、各列間隔縮小ミラー601〜603から反射されるB光のZ方向間隔をB−LDのX方向の間隔よりも縮小させている。
第1のミラー群500と第2のミラー群600により反射された各B光は、第1のミラー群500と第2のミラー群600に挟まれた空間領域(間隙部)に向う。その際、第1のB−LD群100からのB光と第2のB−LD群200からのB光が間隙部で衝突又は交差しないように、Z方向に所定量ずらす。ここでは、第1のミラー群500と第2のミラー群600のZ方向位置を、列間隔縮小ミラーのZ方向の間隔dの1/2だけずらして配置している。その結果、第1のミラー群500と第2のミラー群600で反射されたB光は、Z方向にd/2の間隔で、両方向(X方向、−X方向)から交互に入射する。
この間隙部には、第3のミラー群700と第4のミラー群800を設け、両方向から入射するB光を同一方向(Y方向)に反射し、これらを合流してB光線束30として出射する。
第3のミラー群700は第1のミラー群500からのB光を反射し、第4のミラー群800は第2のミラー群600からのB光を反射する。その際、第1のミラー群500からの入射方向(−X方向)と、第2のミラー群600からの入射方向(X方向)とが反対方向なので、第3のミラー群700と第4のミラー群800とを、Z方向から見てクロス状(略90°で交差)に組み合わせて構成する。また、第1のミラー群500と第2のミラー群600から入射するB光は、Z方向にd/2の間隔で交互に切り替わる。よって、第3のミラー群700と第4のミラー群800では、各B−LD(すなわち各コリメートレンズ)からのB光をそれぞれ個別に反射するミラー面をZ方向にd/2の間隔で備えるとともに、各ミラー面の角度はZ方向に沿って略90°だけ交互に切り替わる構成とした。
第3のミラー群700は、列間隔縮小ミラー501(B−LD101〜105)に対応する行間隔縮小ミラー701〜705と、列間隔縮小ミラー502(B−LD106〜110)に対応する行間隔縮小ミラー706〜710と、列間隔縮小ミラー503(B−LD111〜113)に対応する行間隔縮小ミラー711〜713を有する。行間隔縮小ミラー701〜705と、行間隔縮小ミラー706〜710と、行間隔縮小ミラー711〜713は、Z方向に間隔dだけ離れて配置される。また、行間隔縮小ミラー701〜705において、各ミラー面のX方向の間隔(段差)pをY方向の間隔(B−LDの行間隔)よりも小さく配置する。これにより、各行間隔縮小ミラー701〜705から反射されるB光のX方向間隔をB−LDのY方向の間隔よりも縮小させている。他の行間隔縮小ミラー706〜713についても同様である。
第4のミラー群800は、列間隔縮小ミラー601(B−LD201〜205)に対応する行間隔縮小ミラー801〜805と、列間隔縮小ミラー602(B−LD206〜210)に対応する行間隔縮小ミラー806〜810と、列間隔縮小ミラー603(B−LD411〜413)に対応する行間隔縮小ミラー811〜813を有する。この場合も、行間隔縮小ミラー801〜805と、行間隔縮小ミラー806〜810と、行間隔縮小ミラー811〜813は、Z方向に間隔dだけ離れて配置される。また、各行間隔縮小ミラーのX方向の間隔pをY方向の間隔(B−LDの行間隔)よりも小さく配置することで、各行間隔縮小ミラーから反射されるB光のX方向間隔をB−LDのY方向の間隔よりも縮小させている。そして、第4のミラー群800の各行間隔縮小ミラーは、前記第3のミラー群700の各行間隔縮小ミラーのZ方向の間に挿入される。
第3,第4のミラー群700,800は、B−LD数に等しい合計26個のミラー面を備える。その結果、第1のB−LD群100と第2のB−LD群200から出射する合計26個のB光は、互いに衝突や交差することなく合流し、B光線束30となってY方向に出射する。その際、出射するB光線束30は第1のB−LD群100と第2のB−LD群200のほぼ中央の間隙部から出射するとともに、その光線束の断面積は、第1〜第4のミラー群500〜800により行方向と列方向に縮小されている。
ここで、各LD光源から出射するB光の光路を、いくつかの例で説明する。
第1のB−LD群100のB−LD101からZ方向に出射したB光は、第1のコリメートレンズ群300のコリメートレンズ301により平行光にされる。平行光となったB光は第1のミラー群500の列間隔縮小ミラー501で−X方向に反射され、第3のミラー群700の行間隔縮小ミラー701に入射する。B光は行間隔縮小ミラー701でY方向に反射され、B−LD光源部2の出射光線束30の一部となって出射する。
第1のB−LD群100のB−LD106からZ方向に出射したB光は、第1のコリメートレンズ群300のコリメートレンズ306により平行光にされる。平行光となったB光は第1のミラー群500の列間隔縮小ミラー502で−X方向に反射され、第3のミラー群700の行間隔縮小ミラー706に入射する。B光は行間隔縮小ミラー706でY方向に反射され、B−LD光源部2の出射光線束30の一部となって出射する。
第2のB−LD群200のB−LD201からZ方向に出射したB光は、第1のコリメートレンズ群400のコリメートレンズ401により平行光にされる。平行光となったB光は第2のミラー群600の列間隔縮小ミラー601でX方向に反射され、第3のミラー群800の行間隔縮小ミラー801に入射する。B光は行間隔縮小ミラー801でY方向に反射され、B−LD光源部2の出射光線束30の一部となって出射する。
なお、本実施例では、図3に示すようにB光線束30を半円領域(図面下側)から出射させるようにしている。これは、後述するように、蛍光光発生部3に設けたダイクロイックミラー8の動作に合わせたためである。
図4は、第3及び第4のミラー群の構成例を示す図で、(a)は全体図、(b)は組立図である。
第3、第4のミラー群700,800を、6枚のミラー形成板901〜906を積層したミラー集積構造体900にて実現した例である。各ミラー形成板はX−Y面に略直角三角形状の基板(例えばアルミ材)とし、その斜辺となる側面に第3、第4のミラー群700,800の行間隔縮小ミラーに相当するミラー面を形成している。例えばミラー形成板901には行間隔縮小ミラー701〜705を、ミラー形成板902には行間隔縮小ミラー801〜805を形成して、各ミラー形成板901〜906をZ方向に間隔d/2で積層する。各ミラー形成板では、Z方向にそれらのミラー面の角度は略90°異なっている。また、1つのミラー形成板において、隣接するミラー面間にはY方向に所定の段差を設け、X方向の間隔を縮小している。この構造により、行間隔縮小ミラーを所望の空間位置に配置した第3、第4のミラー群700,800を実現し、両方向(X方向、−X方向)から入射する各B−LDのB光を、衝突や交差することなくY方向に出射することができる。
次に図1に戻り、蛍光光発生部3の構成と動作について説明する。
蛍光光発生部3は主な要素として、ダイクロイックミラー8、蛍光体ホイール11を備え、B−LD光源部2から出射したB光を、G(緑色)、Y(黄色)、R(赤色)の各蛍光光に変換して出射する。
B−LD光源部2からY方向に出射され略平行光とされたB光線束30は、凸レンズ4、凹レンズ5、マルチレンズアレイ(MLAと略す)6,7を介して、ダイクロイックミラー8に入射する。その際B光線束30は、レンズ光軸の図面奥行き方向(Z方向)略半分に偏って通過する。
ダイクロイックミラー8は、B光を反射し、G光とY光とR光を透過する分光特性を有する。ダイクロイックミラー8で反射されたB光は、レンズ9,10を屈折して略矩形に集光されて蛍光体ホイール11に入射する。ここで略矩形に集光されるのは、MLA6の各レンズ開口が矩形となっており、MLA7、レンズ9,10により蛍光体ホイール11上に結像するように構成したためである。レンズ9,10は共通のレンズ光軸を有しており、B光はレンズ光軸のZ方向略半分に偏って通過する。従って、ダイクロイックミラー8は、このB光が通過するレンズ光軸の図面奥行き方向(Z方向)略半分の領域に偏って配置した。
蛍光体ホイール11は、円周方向に4つの領域に分割され、B光鏡面反射部11B、G蛍光体反射部11G、R蛍光体反射部11R、Y蛍光体反射部11Yを設けている。B光鏡面反射部11BはB光を鏡面反射し、他のG蛍光体反射部11G,R蛍光体反射部11R,Y蛍光体反射部11Yは、B光が照射されるとそれぞれG光,R光,Y光の蛍光光を発生する。蛍光体ホイール11をモータ12で回転させることにより、B光が入射する領域を時分割に切り換える。図1では、B光がB光鏡面反射部11Bに入射した状態を描いている。以下、B光が蛍光体ホイール11の各反射部に入射した場合を分けて説明する。
まず、B光が蛍光体ホイール11のB光鏡面反射部11Bに入射した場合には、B光鏡面反射部11Bで鏡面反射される。B反射光はレンズ光軸の図面手前方向(−Z方向)略半分に偏って進行し、レンズ10,9を屈折して略平行光に戻る。そして、ダイクロイックミラー8に入射せずその手前側を通過し、レンズ13を介して略矩形に集光されてカラーホイール14に入射する。ここで、略矩形に集光されるのは、蛍光体ホイール11上に結像した光が略矩形となっており、各レンズ10,9,13によりカラーホイール14上に結像するように構成したためである。
次に、B光がG蛍光体反射部11Gに入射した場合には、G蛍光体反射部11Gからは励起されたG光が拡散反射される。G反射光はレンズ10,9を屈折して略平行光になり、図面奥行き方向(Z方向)略半分はダイクロイックミラー8を透過して、レンズ13を介してカラーホイール14に入射する。また、G反射光の図面手前方向(−Z方向)略半分はダイクロイックミラー8に入射せずその手前側を通過し、レンズ13を介してカラーホイール14に入射する。
B光がR蛍光体反射部11Rに入射した場合には、R蛍光体反射部11Rからは励起されたR光が拡散反射される。R反射光は前記G反射光と同様に、略半分はダイクロイックミラー8を透過し、他の半分はダイクロイックミラー8に入射せずその手前側を通過し、カラーホイール14に入射する。
B光がY蛍光体反射部11Yに入射した場合には、Y蛍光体反射部11Yからは励起されたY光が拡散反射される。Y反射光も前記G反射光と同様に、略半分はダイクロイックミラー8を透過し、他の半分はダイクロイックミラー8に入射せずその手前側を通過し、カラーホイール14に入射する。
このようにして、蛍光体ホイール11で発生したB反射光、G反射光、R反射光、Y反射光は、時分割でカラーホイール14に入射する。
カラーホイール14は、円周方向に2つの領域に分割され、B光を拡散透過するB光拡散透過面14Bと、G,R,Y光を透過しB光を反射するGRY光透過面14Aを設けている。B光拡散透過面14Bは蛍光体ホイール11のB光鏡面反射部11Bに、GRY光透過面14Aは蛍光体ホイール11のG蛍光体反射部11G,R蛍光体反射部11R,Y蛍光体反射部11Yに対応している。カラーホイール14をモータ15で回転させることにより入射面を時分割に切り換える。その際、カラーホイール14の入射面を蛍光体ホイール11の対応する各反射部に同期させる。その結果、カラーホイール14は、蛍光体ホイール11で発生したB光を拡散し、G光,R光,Y光をそのまま透過して、これらが合流し時分割された照明光31として出射する。
以上、本実施例の光源装置1の構成と動作を述べた。本実施例のB−LD光源部2では、XY面内に配列された複数の光源(B−LD)を第1、第2の光源群100,200に分けて、互いにX方向に対向させて配置する。第1の光源群と第2の光源群からZ方向に出射されたB光を、第1、第2のミラー群500,600により互いに対向するX、−X方向に反射し、光源の列間隔(X方向間隔)よりもZ方向の間隔を縮小して第1、第2の光源群に挟まれた間隙部に導く。さらに第1、第2のミラー群から入射したB光を、第3、第4のミラー群700,800によりY方向に反射し、光源の行間隔(Y方向間隔)よりもX方向の間隔を縮小して同一光線束として出射する。第3、第4のミラー群は、ミラー面の角度をZ方向に1段毎に略90°異ならせて構成する。
この構成によれば、B−LD光源部2から出射する光線束の行と列の両方の間隔を縮小して光線束の断面積を十分に縮小することができ、また光線束の出射位置を青色レーザ光源群の略中心位置とすることができる。よって、より小型の光源装置を提供できる。
上記説明における第1、第2の光源群100,200の配列方向(行と列の関係)は相対的なものであって、行と列を読み替えても同様に成り立つことは言うまでもない。
本実施例の変形として、光源群の配置と出射方向を変更し、上記した第1、第2のミラー群500,600の一方、または両方を不要とする構成も存在する。例えば、第1、第2の光源群100,200をYZ面内に配列し、間隙部を挟んでX方向に対向させて配置する場合がある。その場合には、第1の光源群と第2の光源群からのB光は、X方向または−X方向に対向して出射されるので、上記した第1、第2のミラー群500,600は両方とも不要となる。よって、間隙部に上記した第3、第4のミラー群700,800のみを備えれば良い。この場合には、行または列のいずれかの方向について光線束の間隔が縮小するとともに、光線束の出射位置を光源群の略中心位置とすることができる。
あるいは、上記した第3、第4のミラー群700,800の構成を2組用いることにより、行と列の両方向について光線束の間隔を縮小することも可能である。
実施例2では、実施例1で述べた光源装置を搭載した画像表示装置の例について説明する。
図5は、実施例2の画像表示装置の構成を示す図である。
光源装置1は実施例1(図1)で述べた構成であり、説明を省略する。光源装置1からは照明光31として、蛍光体ホイール11で発生したB光,G光,R光,Y光を時分割で出射する。インテグレータ16は照明光の照度分布を均一化し、レンズ17,18、ミラー19、レンズ20を介してデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD、テキサス・インスツルメンツ社の開発)21に入射する。DMD21は画像表示素子の一種であり、光源装置1から出射されるB光,G光,R光,Y光に同期して、表示する各色成分の画像を形成する。DMD21で形成された画像はレンズ20を介して投写レンズユニット22に入射し、拡大されて図示しないスクリーンに投写される。
本実施例では、光線束の断面積を縮小するとともに、光線束の出射位置が光源群の略中心位置となる光源装置を用いているので、より小型の画像表示装置を提供できる。
なお、実施例1、2では、光源として青色半導体レーザ(B−LD)を使用したが、これに限定されるものではない。例えば、緑色半導体レーザ(G−LD)等、他の半導体レーザを用いることも可能である。その場合には、蛍光体ホイール11やカラーホイール14の配色組合せを光源色に合わせて変更すれば良い。
また、実施例2では、実施例1の光源装置を画像表示装置に適用したが、これに限定されるものではない。例えば、実施例1の光源装置をレーザ加工機等に適用すれば、複数の半導体レーザによる光線束の間隔を縮小することでエテンデューの拡大を防止する効果が得られる。
1…光源装置、
2…B−LD光源部、
3…蛍光光発生部、
8…ダイクロイックミラー、
11…蛍光体ホイール、
11B…B光鏡面反射部、
11G…G蛍光体反射部、
11R…R蛍光体反射部、
11Y…Y蛍光体反射部、
14…カラーホイール、
16…インテグレータ、
21…DMD、
22…投写レンズユニット、
30…B光線束、
31…照明光、
100…第1のB−LD群、
200…第2のB−LD群、
300…第1のコリメートレンズ群、
400…第2のコリメートレンズ群、
500…第1のミラー群、
600…第2のミラー群、
700…第3のミラー群、
800…第4のミラー群、
900…ミラー集積構造体。

Claims (7)

  1. レーザ光を出射する半導体レーザ光源部と前記レーザ光を照射して蛍光光を発生する蛍光光発生部を備えた光源装置において、
    前記半導体レーザ光源部は、
    複数の半導体レーザを2分し、間隙部を介し対向して配置された第1の半導体レーザ群と第2の半導体レーザ群と、
    前記間隙部に設けられ、前記第1の半導体レーザ群と前記第2の半導体レーザ群からそれぞれ出射されたレーザ光を、前記蛍光光発生部に向けて同一方向にそれぞれ反射する第3のミラー群と第4のミラー群とを備え、
    前記第3のミラー群と前記第4のミラー群のミラー面の方向は略90°異なることを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置であって、
    前記第1の半導体レーザ群と前記第2の半導体レーザ群からそれぞれ出射されたレーザ光を、前記間隙部に向けてそれぞれ反射する第1のミラー群と第2のミラー群を備えることを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1または2に記載の光源装置であって、
    前記第3のミラー群と前記第4のミラー群におけるミラー面の間隔は、前記第1の半導体レーザ群と前記第2の半導体レーザ群における前記半導体レーザの間隔よりも縮小して配置したことを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1または2に記載の光源装置であって、
    前記第3のミラー群と前記第4のミラー群のミラー面は、側面に複数のミラー面を形成したミラー形成板を複数枚積層して構成したことを特徴とする光源装置。
  5. 請求項4に記載の光源装置であって、
    前記複数のミラー形成板は、積層する方向にミラー面の方向が略90°異なることを特徴とする光源装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記蛍光光発生部は、
    前記レーザ光を反射する反射部と、前記レーザ光を照射すると所定色の蛍光光を発生する蛍光体反射部とを有する蛍光体ホイールと、
    前記半導体レーザ光源部から出射されたレーザ光を反射して前記蛍光体ホイールに導くとともに、前記蛍光体ホイールで発生した蛍光光を透過するダイクロイックミラーと、
    前記蛍光体ホイールで反射されたレーザ光を拡散して透過するカラーホイールと、
    を備えることを特徴とする光源装置。
  7. 請求項6に記載の光源装置を用いた画像表示装置であって、
    前記光源装置からの蛍光光と拡散されたレーザ光を入射して表示する画像を形成する画像表示素子と、
    前記画像を拡大して投写する投写部とを備えることを特徴とする画像表示装置。
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