JP2017053876A - 投写型画像表示装置 - Google Patents

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山岸 成多
Narumasa Yamagishi
成多 山岸
広一 阪口
Koichi Sakaguchi
広一 阪口
倫弘 奥田
Tsunehiro Okuda
倫弘 奥田
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Abstract

【課題】システム光軸に対して対称で無い光源を用いたときに生じる周辺光量の均一性の劣化や、周辺での色均一性の悪化を抑制すること。【解決手段】光源部101は、2×4のマトリックス状に配置された青色光を出射する半導体レーザ102と、そのレーザ光を平行光にするコリメーターレンズ103が対となって構成される。光源部101から出射された光は、集光レンズ104によって集光位置105にスポット光を形成する。集光位置105には、集光角の小さい方向から集光してくる光に対して、パワーを持つ方向に微小なシリンドリカルレンズ106aが並ぶようにシリンドリカルレンズアレイ106が配置されている。【選択図】図1

Description

本開示は、投写型画像表示装置に関するものである。
投写型画像表示装置は、固体光源技術の進歩により、その光源が従来の放電管ランプから長寿命である、水銀を含まない、爆発しないなどの長所を有するLED、レーザ等の固体光源に置き換わりつつある。特許文献1には、かかる固体光源を使用した投写型画像表示装置が開示されている。特にレーザは1つの個体からの光出力は小さいが、光出力のエタンデュが比較的小さいことから複数個アレイ状に配列されたものが光源として用いられており、5000ルーメンを超えるような高出力のプロジェクタも商品化されている。
レーザは筒状のパッケージに収納されているものが一般的であり、その出力や寿命確保の面から一定温度に納めるための冷却が求められるので、各レーザは一定の間隔を持って2次元状に配列されているものが使用されている。
ただし、高出力化を実現する場合、使用するレーザの数は多くなり、2次元状に配列すると非常に大きな面積を要するようになる。その際、その配列は、プロジェクタの小型化、薄型化の商品への要求を受けて必ずしもM×M(Mは自然数)を満たすものでは無く、M×N(NはMと異なる自然数)の配列となっている。
特開2006−58488号公報
一方で光学的には投写画像の明るさなどの特徴の均一性を改善するには、軸ずらしなど意図的に投写光学系光軸とずらす場合を除いて、各光学部品の光軸と一致するシステム光軸に対して、照明光は対称な強度分布を持っていることが望ましい。たとえば投写画像の横方向に対応する方向に強い偏りを持つ照明光を与えられた場合、投写画像の上下方向が横方向に対して暗い画像になってしまう。更にカラー画像を得るために異なる色光を発する光源を備えて、照明光学系内で同じ光軸上に合成する構成の場合に、各色光で照明光の強度分布が異なっていると色の不均一となってしまう。ここで言う照明光の強度分布がシステム光軸に対して不均一になる要因としてはレーザを光源とする場合は、2次元配列が非対称なM×Nの場合などが挙げられる。
このような場合、一般的にはガラスなどの表面に微小な凸凹形状を形成された拡散板をその照明光学系の光路上に配置することで対応してきた。これを光路上に挿入することで、入射光に正規分布状の広がり角を与え、強度分布をシステム光軸に対して対称に近いものとしようとするものである。この拡散板は安価に製造可能な長所も有している。ただし、拡散板の特性が個体間で違いが生じる、同じ個体内でも面内で特性が異なるなど製造品質の問題や、均一性を上げるために拡散度を高めていくとシステムとして使えないような大きな広がり角を持った光の比率が増えてしまい、光利用効率を下げてしまうと言う課題がある。
本開示は、光源からの光の分布を光軸に対して対称あるいは対称に近い分布とすることで優れた明るさ、色の均一性が得られ、高画質な画像を実現できる投写型画像表示装置を提供するものである。
本開示の投写型画像表示装置は、アレイ状に配列された複数のレーザ光源と、各レーザ光源からの光を平行光とするコリメーターレンズと、コリメーターレンズを経たレーザ光を集光する第1の集光光学系と、第1の集光光学系によって形成される集光スポット位置が焦点となるように配置されたコンデンサーレンズである第2の集光光学系と、第2の集光光学系を経た光を均一化する光積分素子と、光積分素子からの光を画像表示素子に導くリレー光学系と、画像表示素子上の画像を拡大投写する投写光学系と、第1の集光光学系によって形成される集光スポット位置、あるいはその近傍の位置に、直交する方向に光学パワーの異なる特性を有する複数のマイクロレンズが隣接してなるマイクロレンズアレイとを備える。
本開示によれば、複数レーザ光源を用いる投写型画像表示装置に於いて、レーザ光源の配置がセットレイアウトや冷却上の理由からシステム軸に対し大きく対称性が崩れた場合も、光学軸に対して対称性を持つ光量分布を得ることが可能となる。これにより、光源からの光の分布を光軸に対して対称あるいは対称に近い分布とすることで優れた明るさ、色の均一性が得られ、高画質な画像を実現できる投写型画像表示装置を提供できる。
実施の形態1における投写型画像表示装置の光学構成図 実施の形態1における光源部の構成図 実施の形態1におけるシリンドリカルレンズアレイの斜視図 実施の形態1における光源部周辺の拡大図 実施の形態1における蛍光体ホイールの構成図 実施の形態2における投写型画像表示装置の光学構成図 実施の形態2における光源部の構成図 実施の形態2における蛍光体ホイールの構成図 実施の形態2における投写レンズの瞳上に出来る黄色光源像イメージ図 実施の形態2におけるシリンドリカルレンズアレイを用いなかった場合の投写レンズ瞳上に出来る青色光源像イメージ図 実施の形態2においてシリンドリカルレンズアレイを導入した後の青色光源像イメージ図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
図1(a)は、実施の形態1における投写型画像表示装置の全体の光学構成を示しており、図に示す座標系でy軸方向から見た図、同図(b)は実施の形態1における投写型画像表示装置の要部の光学構成を示しており、図に示す座標系でx軸方向から見た図である。図2は、図1の中の光源部の構成を説明する図であり、図2(a)は図1の座標系でz軸方向から見た正面図、図2(b)は図1の座標系でy軸方向から見た側面図、図2(c)は図1の座標系でx方向から見た側面図である。図3はシリンドリカルレンズアレイの構成を示す斜視図、図4は光源部周辺の拡大図、図5は蛍光体ホイールの構成図である。
光源部101は、図2に示されるように、2×4のマトリックス状、またはアレイ状に配置された青色光を出射する半導体レーザ102と、半導体レーザ102からの光を平行光にするコリメーターレンズ103が対となって構成されている。半導体レーザ102は、レーザ光源の一例である。
光源部101から出射された光は第1の集光光学系である集光レンズ104に入射する。この集光レンズ104によって入射光は集光位置105、または、その近傍の位置にスポット光を形成する。集光位置105には微小なシリンドリカルレンズ106aが図3のように並んで構成されたシリンドリカルレンズアレイ106が入射光を拡散するよう配置されている。
シリンドリカルレンズアレイ106を経た光は第2の集光光学系であり、第1の集光光学系によって形成される集光スポット位置(集光位置105)を焦点位置に持つコンデンサーレンズ107に入射する。ここを経た略平行光は第1ロッド集光レンズ108、第2ロッド集光レンズ109により、コンデンサーレンズ107を得た光を均一化する光積分素子であるロッドインテグレータ110の入射面に集光せしめられる。
このロッドインテグレータ110の入射面の近傍には蛍光体ホイール111が、図1のように配置されている。蛍光体ホイール111は、図5にその詳細を示すように、片側に反射防止膜112a、他面に青色光透過、緑色光、及び赤色光を反射する特性を持つ薄膜112bが施された円盤状の透明基材112の基板面が角度を分けて3つの領域に分けられ、中心に設けられたモータMにより回転可能になされている。尚、図5(a)は、図1の座標系において、z軸方向から見た図、図5(b)は、図1の座標系において、y軸方向から見た図である。
第1の領域には半導体レーザ102の青色の出射光を受けて緑色光を発する第1の蛍光体113を備え、第2の領域には半導体レーザ102の青色の出射光を受けて赤色光を発する第2の蛍光体114を備え、第3の領域には半導体レーザ102の青色の出射光を透過するとともに、透過光拡散特性を有する表面処理を施した拡散部115を備えている。
第2ロッド集光レンズ109を経た光は、蛍光体ホイール111の反射防止膜112a側から入射し、透明基材112、青透過膜112bを透過して第1の蛍光体113に入射する。ここに入射した光は緑色光を発光するが、入射してきた側に発光する光も青透過膜112bに反射されてロッドインテグレータ110に入射する。この後、蛍光体ホイール111が回転して入射光が第2の蛍光体114に入射すると緑色光と同様にして赤色光がロッドインテグレータ110に入射する。続いて拡散部115に入射した光は拡散されつつロッドインテグレータ110に入射する。このようにして緑色光、赤色光、青色光が順にロッドインテグレータ110に導かれる。
ロッドインテグレータ110の出射光は、リレー光学系116に入射され、このリレー光学系116を構成する、第1リレーレンズ117、第2リレーレンズ118を経て折り返しミラー119で反射されたのち、フィールドレンズ120を経て、全反射プリズム121に入射する。
全反射プリズム121は、第1のプリズム122、第2のプリズム123がわずかな間隙を維持して固定されて成る。全反射プリズム121に入射した光はプリズム面124で全反射された後、画像表示素子であるDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)125を照明する。DMD125は外部からの入力映像信号に基づいて独立して制御可能な反射素子を2次元状に多数並べて構成されている。この各微小ミラーは入力映像信号に応じてその傾きを変化させられる。発光表示する画素に配置されたミラーに入射した光は入射角が小さくなる方向にミラーが倒れることから、反射光は再度、全反射プリズム121に入射する。入射光は第1のプリズム122、第2のプリズム123を透過して投写レンズ126入射し、図示しないスクリーンに拡大投写される。
一方、DMD125の黒表示する画素に配置されたミラーに入射した光は入射角が大きくなる方向にミラーが倒れることから、反射光は投写レンズ126に導かれることは無く、スクリーン上では黒表示となる。しかも少なくとも1フィールド中に少なくとも1回赤、緑、青すべての画像を表示することでカラー表示を実現する。このように、DMD上に形成される画像は投写光学系である投写レンズ126によって、スクリーン上に拡大投写される。
ここで光源部101は、図2に示すように半導体レーザとコリメートレンズの組が4組×2組の8組をユニットとして組み込んでいる。従って、コリメートレンズから発せられる平行光を全体で見ると、図2に示す幅方向の長さWと高さ方向の長さHとの差に起因して、光の通る光線高さがシステム光軸に対して異なることとなる。よって集光レンズ104に入射する光は方向によって異なった系となる。ただし、集光レンズ104から集光位置105までの距離は方向によっても同じなので、方向によって集光位置105への集光角が異なることとなる。
この実施の形態では、集光角の小さい方向から集光してくる光(図1(b)に示す光源部101から集光レンズ104によって集光されてくる、破線で示す光)に対して、パワーを持つ方向にマイクロシリンドリカルレンズ106aが並ぶようにシリンドリカルレンズアレイ106が配置されている。シリンドリカルレンズアレイ106を透過した光は、先のシリンドリカルレンズアレイ106に大きな角度で入ってきた光(図1(a)に示す光源部101から集光レンズ104によって集光されてくる、実線で示す光)の角度と同じ角度で、集光角の小さい方向の光も広がるように設計されている。これにより、図1(b)に示す光線高さが、シリンドリカルレンズアレイがない場合の光線高さH2が、光線高さH1に揃えられる。
このようにしてコンデンサーレンズ107以降の系については先の方向性による作用の違いが抑えられることから、均一な照明を実現することが出来る。
なお、ここではシリンドリカルレンズを用いたが、コンデンサーレンズ107に入射する際に光線高さ(レンズアレイの出射角)が方向によらず、ほぼ同じになるように方向によって曲率が異なるバイコニックレンズを微小サイズで作成しレンズアレイとして使用しても良い。
この実施の形態において、光源部101は半導体レーザとコリメートレンズの組が4組×2組の8組としたが、これらの具体的数値に限定されることは無く、正方配列では無く縦横比が1から離れれば、有効となることは言うまでも無い。
(実施の形態2)
図6は、本開示の実施の形態2における投写型画像表示装置の光学構成を示す図である。図6(a)は平面図、図6(b)は図6(a)の記号A−A’断面での構成説明図であり、図6(c)は図6(a)の記号B−B’断面での構成説明図である。図7は、図6に記載の第2の光源部の構成を説明する図である。図8は蛍光体ホイールを説明するための図である。
光源部101は、図2に示す実施の形態1と同じ構成をしており、複数の青色光を出射する半導体レーザ102と半導体レーザからの光を平行光にするコリメーターレンズ103が対となって構成されており、光源部101から出射された光は第1の集光光学系である集光レンズ127に入射する。この集光レンズ127によって入射光は集光位置128にスポット光を形成する。集光位置128にはガラス板表面に微小な凹凸を設けて成る拡散板129と微小なシリンドリカルレンズ106aが図3のように並んで構成されたシリンドリカルレンズアレイ106が入射光を拡散するよう配置されている。シリンドリカルレンズアレイ106を経た光は第2の集光光学系である、集光位置128を焦点位置に持つコンデンサーレンズ130に入射する。ここを経た略平行光は青色光を透過し黄色光を反射する特性を備えたダイクロイックミラー131を透過し、第1ロッド集光レンズ132、全反射ミラー133、第2ロッド集光レンズ134により青色光は光積分素子であるロッドインテグレータ135の入射面に集光せしめられる。
一方で、光源部136は、光源部101と同様に図7に示すように複数の青色光を出射する半導体レーザ102と半導体レーザからの光を平行光にするコリメーターレンズ103が対となって構成されているが、光源部101とは異なり半導体レーザとコリメートレンズの組が4組×4組の16組をユニットとして組み込まれている。従って、コリメートレンズから発せられる平行光を全体で見ると、図7に示す幅方向の長さWと高さ方向の長さHで光の通る光線高さがシステム光軸に対して同じとなる(縦横で配置ピッチ同じ)。よって、集光レンズ137に入射する光は方向によらず、ほぼ同じ光線の高さで入射する系となる。このとき、集光レンズ137からの光は、集光レンズ137とともにアフォーカル光学系を構成する凹レンズ138に入射することで全体の光線高さを低くして平行光としている。その出射面近傍には励起拡散板139が配置されている。この励起拡散板139は前述の拡散板129と類似構成の部品で入射光に所望の広がりを与える。
励起拡散板139を出射した光は、ダイクロイックミラー131を透過し、第1の励起レンズ140、第2の励起レンズ141を経ることで蛍光体ホイール142の蛍光体143上に集光される。この蛍光体ホイール142も図8に示されるように中心に円盤状のアルミ基材144を回転駆動するモータMを備えるが、円盤状のアルミ基材144上には円環状の蛍光体143が設けられている。この蛍光体143は青色光を励起源として黄色光を発する特性を備えている。
これにより生じた黄色光はアルミ基材144で反射され、再度、第2の励起レンズ141、第1の励起レンズ140を経て略平行光に変換された後にダイクロイックミラー131に入射する。このとき、黄色光に波長変換されていることから、ここで反射せしめられることで、光源部101と同じ光軸上に合成されることとなる。そして、第1ロッド集光レンズ132、全反射ミラー133、第2ロッド集光レンズ134により黄色光も光積分素子であるロッドインテグレータ135の入射面に集光せしめられる。このようにして黄(緑+赤)色光、青色光が順にロッドインテグレータ135に導かれる。
出射光はリレー光学系145に入射された後、第1リレーレンズ146、第2リレーレンズ147を経て折り返しミラー148で反射されたのち、フィールドレンズ149を経て、全反射プリズム150に入射する。全反射プリズム150は第1のプリズム151、第2のプリズム152がわずかな間隙を維持して固定されて成る。全反射プリズム150に入射した光はプリズム面153で全反射された後、カラープリズムユニット154に入射する。
このカラープリズムユニット154は青色光を反射する特性を備えたダイクロイックミラー面155を備えた第1のプリズム156と、赤色光を反射する特性を備えたダイクロイックミラー面157を備えた第2のプリズム158と、第3のプリズム159を接着固定して成る。各プリズムの端面にはDMD160、161、162が備えられている。これらDMDは先のDMD125と同じものなのでその詳細な説明は割愛する。また、DMD160は青色光変調用、DMD161は赤色光変調用、DMD162は緑色光変調用である。
DMD160、161、162でそれぞれの各画素において白表示モードのものは再度、カラープリズムユニット154に戻り、全反射プリズム150の第1のプリズム151、第2のプリズム152を透過して投写レンズ163入射し、図示しないスクリーンに至る。このようにしてカラー表示を実現する。
ここで光源部101は、先に説明したように、半導体レーザとコリメートレンズの組が4組×2組の8組をユニットとして組み込んでいる。従って、コリメートレンズから発せられる平行光を全体で見ると、集光レンズ127に入射する光は方向によって異なった系となる。ただし、集光レンズ127から集光位置128までの距離は方向によっても同じなので、方向によって集光位置128への集光角が異なることとなる。これは図6(a)のA−A’で見た図6(b)で示している。シリンドリカルレンズアレイ106は先に実施の形態1で述べたように入射角の小さく方向について光を広げる作用をするように設けられているので、A−A’においてシリンドリカルレンズアレイ106に入射する光に対して出射する光の角度が大きくなっている。この角度は正面図に示した方向での角度と同等に設計されている。
一方で、励起光源である光源部136は半導体レーザとコリメートレンズの組が4組×4組の16組をユニットとして構成されているので、図6(a)のB−B’で見た図6(c)からわかるように、たとえば凹レンズ138出射後の光束幅を正面図と、B−B’で比較して略同じとなっている。
また、蛍光体143で励起後の光は拡散の強い光となっており、光路上での方向による偏りは出にくいので、黄色光については光路上で方向性の無い強度分布を持っている。
ダイクロイックミラー131で合成後は同じ光束幅になるよう設計されているので、ロッドインテグレータ135に均等な角度で入射し、リレー光学系以降も色による違いは生まれにくく、スクリーン上に色ムラの少ない高画質な画像を提供できる。
本開示での均一性改善のメカニズムを以下に示す。
投写レンズ163の瞳上に出来る黄色光についての光源像イメージを図9に示す。ロッドインテグレータ135にて反射された回数分だけ光源像が形成され、中心付近はシステム光軸に対して成す角の小さい光が形成する像、周辺はロッドインテグレータ135に大きな角度で入射した光りが形成した像で、入射角の大きい光が形成する光源像は小さく、徐々に減っている傾向が全体的にあることが分かる。
図10は実施の形態2で、仮にシリンドリカルレンズアレイ106を用いなかった場合の投写レンズ163の瞳上に出来る青色光についての光源像イメージ図である。横方向は黄色光に近い分布を持つが、縦方向はロッドインテグレータ135への入射角が小さいことから黄色光に比べて光源像の分布高さが低い。よって、DMDが白色を表現すべく、青、緑、赤の光を投写レンズ163に導いた場合、瞳内の位置によって黄色(緑光+赤光)と青色光の比率が異なる。投写レンズはスクリーンの周辺部を照射する光は投写レンズ瞳の部分的なケラレが発生する。上述の瞳上で色バランスが崩れている場合、このケラレの影響がスクリーンの場所によって変わることから色ムラとなって発生する。図11はシリンドリカルレンズアレイ106を導入した後の青色光の光源像分布イメージを示した。図11において縦方向はロッドインテグレータ135への入射角が大きくなることで黄色の分布に近いものを実現出来ることがわかる。これにより色均一性を実現することが出来ている。
シリンドリカルレンズアレイ106を構成するマイクロシリンドリカルレンズはスポット径に対し十分小さいことが望ましい。マイクロシリンドリカルレンズを経た光はこのレンズが凸の場合は、出射側に集光スポットを形成する。この位置はもとの集光位置128に近いことが望ましい。この距離が大きくなるとコンデンサーレンズ130の焦点位置から離れることを意味し、コンデンサーレンズ130からの出射する際に広がってしまい、ロッドインテグレータ135への集光効率が低下することとなる。
また、先の実施の形態1と同様に、方向によって曲率が異なるバイコニックレンズを微小サイズで作成し、レンズアレイとして使用しても良い。
なお、上述の各実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、投写型画像表示装置に適用可能である。具体的には、プロジェクタなどに本開示は適用可能である。
101、136 光源部
102 半導体レーザ
103 コリメーターレンズ
104、127、137 集光レンズ
105、128 集光位置
106 シリンドリカルレンズアレイ
107、130 コンデンサーレンズ
108、132 第1ロッド集光レンズ
109、134 第2ロッド集光レンズ
110、135 ロッドインテグレータ
111、142 蛍光体ホイール
112 透明基材
113 第1の蛍光体
114 第2の蛍光体
115 拡散部
116、145 リレー光学系
117、118、146、147 リレーレンズ
119、148 折り返しミラー
120、149 フィールドレンズ
121、150 全反射プリズム
122、151 第1のプリズム
123、152 第2のプリズム
124、153 プリズム面
125、160、161、162 DMD
126、163 投写レンズ
129 拡散板
131 ダイクロイックミラー
138 凹レンズ
139 励起拡散板
140 第1の励起レンズ
141 第2の励起レンズ
143 蛍光体
144 アルミ基材
154 カラープリズムユニット
155 ダイクロイックミラー面
156 第1のプリズム
157 ダイクロイックミラー面
158 第2のプリズム
159 第3のプリズム

Claims (7)

  1. アレイ状に配列された複数のレーザ光源と、
    前記各レーザ光源からの光を平行光とするコリメーターレンズと、
    前記コリメーターレンズを経たレーザ光を集光する第1の集光光学系と、
    前記第1の集光光学系によって形成される集光スポット位置が焦点となるように配置されたコンデンサーレンズである第2の集光光学系と、
    前記第2の集光光学系を経た光を均一化する光積分素子と、
    前記光積分素子からの光を画像表示素子に導くリレー光学系と、
    前記画像表示素子上の画像を拡大投写する投写光学系と、
    前記第1の集光光学系によって形成される集光スポット位置、あるいはその近傍の位置に、直交する方向に光学パワーの異なる特性を有する複数のマイクロレンズが隣接してなるマイクロレンズアレイと、
    を備える投写型画像表示装置。
  2. 前記アレイ状に配列された複数のレーザ光源は、任意の方向にM個、その任意の方向と直交する方向にN個の配列がなされてなり、M>Nの関係にあり、かつ、前記レーザ光源のN個配列の方向と、前記マイクロレンズの光学パワーの大きい方向とが一致している、請求項1に記載の投写型画像表示装置。
  3. 前記マイクロレンズはシリンドリカルレンズである、請求項1、または2に記載の投写型画像表示装置。
  4. 前記第2の集光光学系から光積分素子の間において、異なる色光の光束が同じ光軸上に合成せしめられ、前記光積分素子に導かれるよう構成されており、前記マイクロレンズアレイは合成された前記異なる色光の光束と前記第2の集光光学系からの光束の光線高さが略同じとなるようにパワー設定されている、請求項1乃至3のいずれかに記載の投写型画像表示装置。
  5. 前記異なる色光の光束は蛍光体を励起して得られる蛍光であり、蛍光を略平行光に変換する光学素子を経たものである、請求項4に記載の投写型画像表示装置。
  6. 前記マイクロレンズを経る光束は青色光である、請求項1乃至5のいずれかに記載の投写型画像表示装置。
  7. 前記異なる色光の光束は黄色光である、請求項4、または5に記載の投写型画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110387532A (zh) * 2018-04-18 2019-10-29 三星显示有限公司 激光装置
JP2021167911A (ja) * 2020-04-13 2021-10-21 株式会社島津製作所 光源装置、プロジェクタおよび機械加工装置
CN114811481A (zh) * 2022-05-27 2022-07-29 广州星迪智能光电科技有限公司 一种改善光束亮度均匀性的舞台灯

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