JP6241600B2 - クロック生成装置、電子機器、移動体及びクロック生成方法 - Google Patents

クロック生成装置、電子機器、移動体及びクロック生成方法 Download PDF

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    • H03K3/01Details
    • H03K3/011Modifications of generator to compensate for variations in physical values, e.g. voltage, temperature

Description

本発明は、クロック生成装置、電子機器、移動体及びクロック生成方法に関する。
特許文献1では、サブクロックの1周期に含まれるメインクロックのパルス数をカウントし、カウントしたパルス数と予め定められた基準パルス数とを用いて、サブクロックの1周期に含まれるメインクロックのパルス数が基準パルス数と一致するように、メインクロックの一部をマスクして出力するクロック補正回路が提案されている。
特開2006−309479号公報
しかしながら、特許文献1で提案されているクロック補正回路では、クロック補正値の更新周期が常に一定であるため、温度変化が激しい環境では、クロック補正値の更新周期が長すぎて、温度変動によるメインクロックの周波数変動を十分に補正することができずに出力クロックの周波数安定度が劣化する場合があり、逆に、温度変化が緩やかな環境では、クロック補正値の更新周期が短すぎて、メインクロックのパルス数のカウント動作に伴う電流が無駄に消費される場合があるという問題がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、無駄な消費電力を低減しながら周波数安定度が比較的高いクロック信号を生成可能なクロック生成装置、電子機器、移動体及びクロック生成方法を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係るクロック生成装置は、第3クロック信号を基準として第1クロック信号と基準周波数値との周波数比を測定し、前記周波数比の測定結果に基づき前記第1クロック信号の一部のクロックがマスクされた第2クロック信号を生成し、前記周波数比の測定結果と前記周波数比の測定結果のN個(Nは自然数)の平均値との差分が第1基準値よりも大きいときに前記第3クロック信号の周波数温度特性の補償値を更新する。
本適用例に係るクロック生成装置は、N=1の場合、すなわち、今回の周波数比の測定結果と前回の周波数比の測定結果との差分が第1基準値よりも大きいときに第3クロック信号の周波数温度特性の補償値を更新する場合も含む。
本適用例に係るクロック生成装置によれば、環境温度の変動が急峻の時は、周波数比の測定結果と周波数比の測定結果のN個の平均値との差分が第1基準値よりも大きくなるため、強制的に第3クロック信号の周波数温度特性の補償値(温度補償値)を更新することで、第3クロック信号の周波数安定度を維持することができる。これにより、第3クロック信号の周波数安定度に応じた高い周波数安定度の第2クロック信号を生成することがで
きる。
また、本適用例に係るクロック生成装置によれば、第1のクロック信号の一部のクロックをマスクすることで、第1クロック信号の周波数可変機構(温度補償回路など)を不要にあるいは簡略化しながら、所望の周波数(所望の平均周波数)の第2のクロック信号を生成することができる。
[適用例2]
上記適用例に係るクロック生成装置において、前記差分が第1基準値以内のときは、前記補償値を間欠的に更新するようにしてもよい。
本適用例に係るクロック生成装置によれば、環境温度の変動が緩やかな時は、周波数比の測定結果と周波数比の測定結果のN個の平均値との差分が第1基準値以内となるため、第3クロック信号の温度補償値を間欠的に更新することで、第3クロック信号の周波数安定度を維持することができる。そして、本適用例に係るクロック生成装置によれば、環境温度の変動が急峻の時は強制的に第3クロック信号の温度補償値を更新するので、第3クロック信号の温度補償値を間欠的に更新する周期を比較的長くすることができる。これにより、不要な温度補償値の更新により消費される電力を低減しながら、第3クロック信号の周波数安定度に応じた高い周波数安定度の第2クロック信号を生成することができる。
[適用例3]
上記適用例に係るクロック生成装置は、前記第2クロック信号を生成するクロックゲート部と、前記周波数比を測定する周波数測定部と、前記補償値を出力する補償手段を備え、前記補償値に基づき温度補償された前記第3クロック信号を出力する発振用回路と、前記平均値を出力する平均値出力部と、前記周波数比の測定結果と前記平均値とを比較し、前記差分が前記第1基準値よりも大きいときに前記補償手段に前記補償値を更新させる比較部と、を含むようにしてもよい。
本適用例に係るクロック生成装置によれば、比較的簡単な構成で周波数安定度が比較的高い第2クロック信号を生成可能なクロック生成装置を実現することができる。
[適用例4]
上記適用例に係るクロック生成装置において、前記補償手段は、温度検出信号を出力する温度検出部を備え、前記比較部は、前記差分が前記第1基準値よりも大きいときに、前記温度検出部に、出力する前記温度検出信号を更新させるようにしてもよい。
本適用例に係るクロック生成装置によれば、例えば、周波数比の測定結果と周波数比の測定結果のN個の平均値との差分が第1基準値以内のときは、温度検出部を間欠的に動作させて温度検出信号を更新し、あるいは、温度検出信号を保持したまま温度検出部を停止させることにより、温度検出部で消費される電力を低減することができる。
[適用例5]
上記適用例に係るクロック生成装置は、前記差分に基づき前記補償値の更新間隔を制御するようにしてもよい。
本適用例に係るクロック生成装置によれば、環境温度の変動は、周波数比の測定結果と周波数比の測定結果のN個の平均値との差分が大きいほど激しく、当該差分が小さいほど緩やかなので、当該差分に基づき第3クロック信号の温度補償値の更新間隔を適切に制御することにより、不要な温度補償値の更新により消費される電力を低減しながら、第3クロック信号の周波数安定度に応じた高い周波数安定度の第2クロック信号を生成すること
ができる。
[適用例6]
上記適用例に係るクロック生成装置は、検出部をさらに含み、前記比較部は、前記差分に応じた値を出力し、前記検出部は、前記第2クロック信号のクロック数と前記比較部の出力値とを比較し、比較結果に基づき前記補償値の更新間隔を制御するようにしてもよい。
本適用例に係るクロック生成装置によれば、比較的簡単な構成で無駄な消費電力を低減しながら周波数安定度が比較的高い第2クロック信号を生成可能なクロック生成装置を実現することができる。
[適用例7]
上記適用例に係るクロック生成装置において、前記比較部は、前記差分が前記第1基準値よりも小さい第2基準値以内のとき、前記差分が前記第2基準値よりも大きいときよりも大きい値を出力するようにしてもよい。
本適用例に係るクロック生成装置によれば、周波数比の測定結果と周波数比の測定結果のN個の平均値との差分が第2基準値以内の時(環境温度の変動が相対的に緩やかな時)の方が、当該差分が第2基準値よりも大きい時(環境温度の変動が相対的に激しい時)よりも第3クロック信号の温度補償値の更新間隔を長くすることができる。これにより、不要な温度補償値の更新により消費される電力を低減しながら高い周波数安定度の第2クロック信号を生成することができる。
[適用例8]
上記適用例に係るクロック生成装置において、前記平均値は、前記周波数比の測定結果のN個の移動平均値であってもよい。
本適用例に係るクロック生成装置によれば、周波数比の測定結果と周波数比の測定結果のN個の移動平均値との差分に基づき、環境温度の変動をより確実に検出し、第3クロック信号の温度補償値の更新間隔をより適切に制御することができる。
[適用例9]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかのクロック生成装置を含む。
[適用例10]
上記適用例に係る電子機器は、前記クロック生成装置が出力する前記第2クロック信号に同期して時刻情報を生成するリアルタイムクロック装置をさらに含むようにしてもよい。
[適用例11]
本適用例に係る移動体は、上記のいずれかのクロック生成装置を含む。
[適用例12]
本適用例に係るクロック生成方法は、第3クロック信号を基準として第1クロック信号と基準周波数値との周波数比を測定するステップと、前記周波数比の測定結果に基づき前記第1クロック信号の一部のクロックがマスクされた第2クロック信号を生成するステップと、前記周波数比の測定結果と前記周波数比の測定結果のN個(Nは自然数)の平均値との差分が第1基準値よりも大きいときに前記第3クロック信号の周波数温度特性の補償値を更新するステップと、を含む。
本実施形態のクロック生成装置の構成例を示す図。 発振用回路30の構成例を示す図。 周波数測定部10の構成例を示す図。 周波数測定部10の出力信号値とマスク数との関係の説明図。 測定時間、基準値、25MHzのカウント値、マスク数、補正時間及び補正精度の関係の一例を示す図。 マスク信号生成部11の構成例を示す図。 マスク信号生成部11の動作のタイミングチャートの一例を示す図。 周波数測定制御部13の構成例を示す図。 周波数測定制御部13の動作のタイミングチャートの一例を示す図。 第1実施形態における温度補償制御部18の構成例を示す図。 図11(A)及び図11(B)はマスク信号の生成処理を示すフローチャート図、図11(C)は第1実施形態における温度補償値の更新処理を示すフローチャート図。 一次電源から電源電圧が供給されていない時のタイミングチャートの一例を示す図。 周波数変換部15の構成例を示す図。 マスク信号生成部152の構成例を示す図。 一次電源からの電源電圧の供給が停止する前後のタイミングチャートの一例を示す図。 第2実施形態における温度補償制御部18の構成例を示す図。 第2実施形態における温度補償制御部18の動作のタイミングチャートの一例を示す図。 第2実施形態における温度補償値の更新処理を示すフローチャート図。 本実施形態の電子機器の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の外観の一例を示す図。 本実施形態の移動体の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.クロック生成装置
1−1.第1実施形態
図1は、第1実施形態のクロック生成装置の構成例を示す図である。第1実施形態のクロック生成装置1は、周波数測定部10、マスク信号生成部11、クロックゲート部12、周波数測定制御部13、AND回路14、周波数変換部15、クロック選択部16、AND回路17、温度補償制御部18、発振回路20、発振用回路30、スイッチ回路40、ダイオード42及びダイオード44を含んで構成されており、1チップの集積回路(IC)として実現されている。ただし、本実施形態のクロック生成装置1は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
本実施形態のクロック生成装置1は、さらに、一次電源(Primary Power Supply)と接続され、一次電源からの電源電圧VDD1(第1の電源電圧)が供給される電源端子P1(第1の電源端子)、二次電源(Secondary Power Supply)と接続され、二次電源からの電源電圧VDD2(第2の電源電圧)が供給される電源端子P2(第2の電源端子)、2つのクロック信号CK6,CK7をそれぞれ出力するための出力端子P3,P4、及び、
水晶振動子2を接続するための2つの端子P5,P6及び接地端子P7を有している。
P1端子に接続される一次電源は、AC電源や大容量のリチウムイオンバッテリー等であり、電源電圧VDD1は、クロック生成装置1を含む機器(例えば、ノートPCやタブレットPC)の電源が切られ、あるいはパワーセーブモード時などには、P1端子に供給されなくなる。一方、P2端子に接続される二次電源は、小容量のコインバッテリー等であり、電源電圧VDD2は常に供給される。
発振回路20は、P2端子からダイオード44を介して供給される電源電圧VDD2で動作し、所定の周波数(本実施形態では32.768kHz)よりも高い周波数(32.768kHz+α)で発振する回路である。発振回路20は、例えば、CR発振回路、LC発振回路、発振手段を備えているPLL(Phase Locked Loop)回路、シリコンMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等で実現される。本実施形態では、発振回路20は、製造ばらつき、動作温度範囲、動作電圧範囲等のあらゆる条件のもとで、常に32.768kHzよりも高い周波数で発振する。例えば、設計段階において、発振回路20が最も低い周波数になる条件でも32.768kHzよりも高くなるようにTypical条件での周波数に大きなマージンを確保しておく方法や、発振回路20の周波数を調整可能に設計し、設計段階である程度のマージンを確保した上で出荷検査時に最も低い周波数になる条件でも必ず32.768kHzよりも高くなるように発振回路20の周波数を個別に調整する方法等が考えられる。
発振用回路30は、P5端子とP6端子の間に接続されており、P1端子からダイオード42を介して供給される電源電圧VDD1で動作し、水晶振動子2を所定の周波数(本実施形態では25MHz)で発振させ、クロック信号CK3(第3クロック信号)を出力する。電源電圧VDD1がP1端子に供給されなくなると、スイッチ回路40がオフの期間は発振用回路30の動作が停止し、スイッチ回路40がオンの期間は、発振用回路30はP2端子からダイオード44を介して供給される電源電圧VDD2で動作する。
また、発振用回路30は、水晶振動子2の発振周波数の温度補償機能を有し、後述する温度補償制御部18が出力する温度測定イネーブル信号TEMP_ENがハイレベルの時、温度を測定し、クロック信号CK3の周波数温度特性の補償値(温度補償値)を更新する。
図2に、本実施形態における発振用回路30の構成例を示す。図2の例では、発振用回路30は、温度センサー31、A/D変換器32、レジスター33、デコーダー34、容量アレイ35、増幅回路36、出力バッファー37及びメモリー38を含んで構成されている。
温度測定イネーブル信号TEMP_ENがハイレベルの時、温度センサー31は温度に応じた電圧値のアナログ信号を出力し、A/D変換器32は温度センサー31の出力信号をデジタル値に変換する。このA/D変換器32が出力する温度測定結果のデジタル値は、レジスター33に格納される。すなわち、温度測定イネーブル信号TEMP_ENがハイレベル時は、温度測定が終了すると、レジスター33の出力値が最新の温度測定結果のデジタル値に更新される。
一方、温度測定イネーブル信号TEMP_ENがローレベルの時は、温度センサー31とA/D変換器32は動作を停止する。従って、温度測定イネーブル信号TEMP_ENがローレベルの時は、レジスター33の出力値は更新されない。
容量アレイ35は、水晶振動子2を発振させる増幅回路36の負荷容量回路であり、複
数の容量素子と複数のスイッチにより構成され、スイッチの開閉を選択することで負荷容量値を可変に設定可能になっている。
メモリー38は、不揮発性のメモリーであり、温度測定結果のデジタル値とクロック信号CK3の周波数温度特性を温度補償するための負荷容量値、すなわち、容量アレイ35の各スイッチの開閉情報との対応関係を規定する温度補償情報を記憶している。
デコーダー34は、メモリー38に記憶されている温度補償情報を参照し、レジスター33の出力値に応じた容量アレイ35の各スイッチの制御信号を出力する。この制御信号が温度補償値に相当する。温度測定イネーブル信号TEMP_ENがハイレベルになる毎に、レジスター33の出力値が最新の温度測定結果のデジタル値に更新され、これに応じて、デコーダー34が出力する制御信号(温度補償値)も更新される。
増幅回路36は、温度に応じてデコーダー34により可変に設定される容量アレイ35の容量値を負荷容量値として水晶振動子2を発振させる。本実施形態では、増幅回路36は水晶振動子2を25MHzで発振させる。この25MHzの発振信号は出力バッファー37を介してクロック信号CK3として出力される。
発振用回路30が出力する25MHzのクロック信号CK3は、発振回路20が出力する32.768kHz+αのクロック信号CK1よりも周波数精度が高く(周波数偏差が小さく)、周波数安定度も高い。そこで、本実施形態では、周波数測定部10、マスク信号生成部11及びクロックゲート部12において、クロック信号CK3を用いてクロック信号CK1の周波数32.768kHz+αを測定し、測定結果に応じて補正された32.768kHzのクロック信号CK2を生成する。
周波数測定部10は、クロック信号CK3を基準として、クロック信号CK1(第1クロック信号)の周波数と基準周波数値(32.768kHz)との比を測定する。この測定値は1回の補正に要する時間(以下、単に「補正時間」という)Tcompにおけるクロック信号CK1のクロックのマスク数と等しい。本実施形態では、周波数測定部10は、後述する周波数測定制御部13が出力する周波数測定開始信号MEAS_ST(パルス信号)が入力されると、クロック信号CK1の周波数と基準周波数値(32.768kHz)との比の測定(以下、「周波数比測定」という)を開始する。
特に、本実施形態では、周波数測定部10は、クロック信号CK1の所与のクロック数に相当する時間(測定時間Tmeas)に含まれるクロック信号CK3のクロック数をダウンカウントすることにより、ダウンカウントしたカウント値と、補正時間Tcompにおけるクロック信号CK1のクロックのマスク数が等しくなる。
図3は、本実施形態における周波数測定部10の構成例を示す図である。図3の例では、周波数測定部10は、ダウンカウンター101、ダウンカウンター102、測定終了判定回路103を含んで構成されている。
ダウンカウンター101は、周波数測定開始信号MEAS_STが供給されるまではローレベルの信号を出力し、周波数測定開始信号MEAS_STが供給されるとハイレベルの信号を出力し、このクロック信号CK1のNクロックをダウンカウントする。ダウンカウンター101の出力は、クロック信号CK1のNクロックに相当する時間、ハイレベルを保持する。このダウンカウンター101の出力信号は周波数比の測定中であることを示す周波数測定イネーブル信号MEAS_ENであり、ハイレベルを保持する時間が測定時間Tmeasになる。例えば、N=1024の場合、測定時間Tmeasはクロック信号CK1の1024クロック分に相当する時間である。
ダウンカウンター102は、ダウンカウンター101の出力信号がハイレベルを保持する間に入力されたクロック信号CK3のクロック数をダウンカウントする。ダウンカウンター102の初期値は、32.768kHzのN周期に相当する期間を25MHzでカウントしたときのカウント値(=25MHz/32.768kHz×N)である。
測定終了判定回路103は、ダウンカウンター101の出力信号のハイレベルからローレベルへの変化を検出すると、周波数測定終了信号MEAS_END(パルス信号)を発生させ、後述する温度補償制御部18に出力する。
このように構成された周波数測定部10の出力信号値(ダウンカウンター102の出力信号値)Kを測定することで、補正時間Tcompあたりのクロック信号CK1のクロックのマスク数と等しい値を得ることができる。
次に、図4(A)及び図4(B)を用いて、信号値Kとマスク数との関係について説明する。32.768kHzの512クロック分に相当する時間は15.625msであり(図4(A)の一点鎖線)、この15.625msは、25MHzの390625クロック分に相当する時間と一致する(図4(B)の実線)。前述の通り、この390625は基準値Fに相当する。
また、32.768kHz+αの周期が32.768kHzの周期の10%減(α=32.768kHz×1/9)に相当する場合は、32.768kHz+αの512クロック分に相当する時間(測定時間Tmeasに相当する)は14.0625msであり(図4(A)の実線)、この14.0625msは、25MHzの351562クロック分に相当する時間とほぼ一致する(図4(B)の実線)。この351562は、390625(基準値F)を初期値としたダウンカウンター102のカウント値の減少値に相当し、測定時間Tmeasの経過後のダウンカウンター102の値は、ダウンカウンター102の初期値390625(基準値F)と351562(ダウンカウンター102のカウント値の減少値)との差である39063となる。この値は、信号値Kに等しい。
一方、32.768kHz+αの周期は32.768kHzの周期の10%減であるから、32.768kHz+αを32.768kHzに補正するためには10%分のクロックをマスクすればよい。従って、32.768kHz+αの390625クロック(基準値F)に対してそのほぼ10%分の39063クロック(信号値K)をマスクすることで、32.768kHzに補正することができる。すなわち、補正時間Tcompあたりに、クロック信号CK1のクロックをK回だけマスクすればよく、信号値Kがそのままマスク数になる。
図5に、測定時間Tmeas、基準値F、25MHzのカウント値、マスク数K、補正時間Tcomp及び補正精度の関係の一例を示す。図5は、32.768kHz+αの周期が32.768kHzの周期の10%減(α=32.768kHz×1/9)に相当する場合の例である。例えば、クロック信号CK1(32.768kHz+α)の64クロック分に相当する時間を測定時間Tmeasとする場合(ダウンカウンター101のN=64の場合)、測定時間Tmeasは1.7578125ms、基準値Fは48828、クロック信号CK3(25MHz)のカウント数は43945、マスク数Kは4883、補正時間Tcompは1.34s(クロック信号CK1の48828クロック分に相当する時間)、補正精度は20.48ppmである。また、例えば、クロック信号CK1(32.768kHz+α)の512クロック分に相当する時間を測定時間Tmeasとする場合(ダウンカウンター101のN=512の場合)、測定時間Tmeasは14.6025ms、基準値Fは390625、クロック信号CK3(25MHz)のカウント数は
351562、マスク数Kは39063、補正時間Tcompは10.73s(クロック信号CK1の390625クロック分に相当する時間)、補正精度は2.56ppmである。図5からわかるように、測定時間Tmeasを長くするほど補正精度が高くなる。
図1に戻り、マスク信号生成部11は、周波数測定部10が計算したマスク数(出力信号値)Kに応じて、クロックゲート部12のマスクタイミングを制御するマスク信号を生成する。
クロックゲート部12は、マスク信号生成部11が生成したマスク信号に応じて、クロック信号CK1が有する一部のクロックを伝搬させないようにマスクし、所定時間あたりに所定数のクロックを有する、平均周波数が32.768kHzのクロック信号CK2(第2クロック信号)を生成する。
例えば、マスク信号生成部11が、補正時間Tcompにおいてクロック信号CK1のKクロック分だけ連続してあるいは分散してハイレベルとなるマスク信号を生成し、クロックゲート部12を、クロック信号CK1とマスク信号が入力される2入力AND回路で実現すれば、当該2入力AND回路の出力信号は平均周波数が32.768kHzのクロック信号CK2になる。
電源電圧VDD1がP1端子に供給されていない時は、クロックゲート部12が出力するクロック信号CK2がクロック選択部16により選択され、クロック信号CK6としてP3端子を介して外部に出力される。従って、本実施形態のクロック生成装置1は、クロックの粗密があるクロック信号CK6を出力するが、例えば、RTC(Real Time Clock)等の数十m秒、または数百m秒の時間を計時するような計時装置であれば、多少の粗密があるクロック信号CK6で動作しても大きな問題は生じない。ただし、例えば、2.56ppmの精度での補正が要求される場合には、図5に示したように補正時間Tcompが11秒程度になり、この間にクロック信号CK1のクロックをK回連続してマスクすると、クロック信号CK6のクロックが1秒程度停止する状況も起こり得る。このような場合、例えば、クロック信号CK6を用いて針を駆動させるアナログ時計では針が1秒程度停止し、また、クロック信号CK6を用いて電子メロディーを流す音楽再生機器では一瞬おかしなリズムの音が再生される等の不具合が生じ得る。
そこで、本実施形態では、マスク信号生成部11は、補正時間Tcompにおいて、クロック信号CK1のクロックをマスクするタイミングをできるだけ均等に分散させるようなマスク信号を生成する。
図6に、本実施形態におけるマスク信号生成部11の構成例を示す。図6の例では、マスク信号生成部11は、キャリーアウト出力付きの加算回路111とアキュムレーター(累算器)112を含んで構成されている。
加算回路111は、マスク数(周波数測定部10の出力信号値)Kとアキュムレーター112の出力値y(i−1)とを加算して出力する。ただし、加算回路111の出力信号値y(i)の上限は基準値F−1であり、y(i)=(y(i−1)+K) mod F(y(i)は(y(i−1)+K)をFで割った時の余り)である。また、加算回路111は、y(i−1)+K<Fの時にローレベル、y(i−1)+K≧Fの時にハイレベルとなるマスク信号を生成して出力する。ここで、クロック信号CK1のFクロック分に相当する時間が補正時間Tcompであり、基準値Fは測定時間Tmeasの設定に対応づけて設定される。なお、基準値Fの値や測定時間Tmeasを決定するNの値は、設計段階で固定してもよいし、内部レジスターの設定で変更可能にしておいてもよい。
アキュムレーター112は、クロック信号CK1のクロックが入力されると、加算回路111の出力信号値y(i)を保存するレジスターである。従って、クロック信号CK1のクロックが入力される毎に、アキュムレーター112の出力信号値y(i−1)は加算回路111の出力信号値y(i)に更新される。
図7に、マスク信号生成部11の動作のタイミングチャートの一例を示す。図7は、32.768kHz+αの周期が32.768kHzの周期の10%減(α=32.768kHz×1/9)に相当する場合の例であり、測定時間Tmeasはクロック信号CK1の512クロック分に相当する時間に設定されており、これに対応づけて基準値Fは390625に設定されている。すなわち、補正時間Tcompは、クロック信号CK1の390625クロック分の時間に相当する。マスク数(周波数測定部10の出力信号値)Kは39063であるので、補正時間Tcompにおいて、クロック信号CK1の390625クロックのうち39063クロック(10%)がマスクされる。図7に示すように、クロック信号CK1は10クロック毎に1クロックがマスクされており、図6のような簡単な構成で、クロックマスクのタイミングをほぼ等間隔に分散化できることがわかる。
本実施形態のクロック生成装置1は、1回目の補正(補正時間Tcomp)が終了すると、1回目と同じ値のKにより1回目の補正と同じ補正時間Tcompで2回目の補正を行い、以降は同様に、次に周波数比測定を行うまで、同様の補正を繰り返す。そして、クロック生成装置1は、前回の周波数比測定の開始後、所定のインターバル時間Tint1が経過すると新たに周波数比測定を行い、信号値Kを更新する。
図1に戻り、周波数測定制御部13は、クロックゲート部12が出力するクロック信号CK2のクロック数をカウントすることでこのインターバル時間Tint1を計測するとともに、インターバル時間Tint1を計測する毎に、周波数測定部10に周波数測定開始信号MEAS_STを供給する。
図8に、本実施形態における周波数測定制御部13の構成例を示す。図8の例では、周波数測定制御部13は、カウンター131及び検出部132を含んで構成されている。
カウンター131は、クロック信号CK2のクロック数をカウントするアップカウンターであり、カウント値T2を出力する。
検出部132は、所定値T1とカウンター131の出力値T2を比較し、比較結果に基づき周波数測定開始信号MEAS_STを出力する。本実施形態では、検出部132は、T2=T1の時(T2≧T1の時でもよい)にハイレベルとなる周波数測定開始信号MEAS_STを出力する。そして、周波数測定開始信号MEAS_STがハイレベルの時、カウンター131は0にリセットされる。
図9に、カウンター131のカウント値T2と周波数測定開始信号MEAS_STのタイミングチャートの一例を示す。カウンター131のカウント値T2がT1に達する毎に周波数測定開始信号MEAS_STのパルスが発生し、その発生間隔は一定である。前述したように、周波数測定開始信号MEAS_STは周波数測定部10が周波数比測定を開始する信号であるので、周波数測定開始信号MEAS_STのパルスの発生間隔はインターバル時間(周波数比の測定間隔)Tint1と一致する。すなわち、周波数測定部10は、一定のインターバル時間Tint1毎に周波数比測定を間欠的に行う。
なお、インターバル時間Tint1の値(実際はTint1を決めるT1の値)は、環境条件や周波数補正誤差の許容範囲等を考慮して適宜選択され、設計段階で固定してもよいし、内部レジスターの設定または不揮発性メモリーの設定等によって変更可能にしてお
いてもよい。
図1に戻り、温度補償制御部18は、基本的には、一定のインターバル時間Tint2が経過する毎に、一定時間ハイレベルとなる温度測定イネーブル信号TEMP_ENを生成する。温度測定イネーブル信号TEMP_ENがハイレベルとなる時間は、発振用回路30の温度センサー31及びA/D変換器32が温度測定を開始してから終了するまでに要する時間以上に設定される。インターバル時間Tint2は、基本的には温度変化は緩やかであるとして比較的長い時間、例えば、数秒〜数十秒オーダーの時間に設定される。インターバル時間Tint2を長くすることで、温度センサー31及びA/D変換器32で消費される電流を低減させることができる。しかしながら、急激に温度が変化した場合、発振用回路30の負荷容量値を速やかに更新しなければ、周波数精度が急激に劣化することになり得る。そこで、本実施形態では、温度変動に応じてマスク数Kが変動することを利用し、温度補償制御部18は、マスク数Kが急激に変化した場合には強制的に速やかに温度測定イネーブル信号TEMP_ENをハイレベルにする。
図10に、本実施形態における温度補償制御部18の構成例を示す。図10の例では、温度補償制御部18は、FIFO(First-In First-Out)メモリー181、平均値出力部182、比較部183、インターバルタイマー184及びOR回路185を含んで構成されている。
FIFOメモリー181は、N個(Nは自然数)のマスク数(周波数測定部10の出力信号値)K(K(1)〜K(N))を順番に記憶するものである。FIFOメモリー181は、周波数測定部10から周波数測定終了信号MEAS_ENDが入力される毎に、各K(i)をK(i+1)(i=1〜N−1)に移動し、最新のマスク数KをK(1)として記憶する。この時、K(N)はFIFOメモリー181から追い出される(消去される)。
比較部183は、最新のマスク数KとN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分(差分の絶対値)を計算し、周波数測定終了信号MEAS_ENDが入力される時に当該差分と第1基準値R1とを比較し、比較結果に応じて強制イネーブル信号FORCE_ENをハイレベルにする。第1基準値R1は、強制イネーブル信号FORCE_ENをハイレベルにするか否かを決定する閾値であり、設計段階で固定してもよいし、内部レジスターの設定または不揮発性メモリーの設定等によって変更可能にしておいてもよい。本実施形態では、比較部183は、最新のマスク数KとN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分がR1以内であれば強制イネーブル信号FORCE_ENをローレベルに固定し、当該差分がR1よりも大きい時は強制イネーブル信号FORCE_ENを一定時間ハイレベルにする。
なお、N=1の場合、平均値出力部182は、FIFOメモリー181に記憶されているマスク数K(1)をそのまま出力し、比較部183は、最新のマスク数Kと前回のマスク数K(1)との差分を計算し、周波数測定終了信号MEAS_ENDが入力される時に当該差分と第1基準値R1とを比較する。
インターバルタイマー184は、クロック信号CK2のクロック数を所定数カウントする毎に一定時間だけハイレベルとなる間欠イネーブル信号INT_ENを出力する。
OR回路185は、強制イネーブル信号FORCE_ENの電圧レベルと間欠イネーブル信号INT_ENの電圧レベルの論理和の電圧レベルを出力する回路であり、OR回路185の出力信号が温度測定イネーブル信号TEMP_ENとなる。すなわち、強制イネーブル信号FORCE_ENと間欠イネーブル信号INT_ENがともにローレベルの時
、温度測定イネーブル信号TEMP_ENはローレベルであり、強制イネーブル信号FORCE_ENと間欠イネーブル信号INT_ENの一方又は両方がハイレベルの時、温度測定イネーブル信号TEMP_ENはハイレベルである。
図11(A)及び図11(B)は、これまでに説明したマスク信号の生成処理を示すフローチャート図である。図11(A)は周波数比測定のフローチャート図であり、図11(B)は周波数補正のフローチャート図である。また、図11(C)は、これまでに説明した温度補償値の更新処理を示すフローチャート図である。この周波数比測定、周波数補正及び温度補償値の更新は、並行して行われる。
図11(A)に示す周波数比測定のフローチャートでは、クロック生成装置1は、まず、カウント値T2をリセットし、クロック信号CK2のクロック数をカウントする(S10)。
次に、クロック生成装置1は、クロック信号CK1のNクロック分の測定時間Tmeasに含まれるクロック信号CK3のクロック数をカウントする(S20)。ここで得られたカウント値は、マスク数Kと等しい。
そして、クロック生成装置1は、クロック信号CK2のクロック数のカウント値T2が所定値T1と一致(すなわち、インターバル時間Tint1が経過)する毎に(S30のY)、ステップS10及びS20の処理を繰り返し行う。
図11(B)に示す周波数補正のフローチャートでは、クロック生成装置1は、まず、アキュムレーター112の出力値y(i−1)、マスク数K(図11(A)のステップS20で得られた最新のマスク数K)、基準値Fより、y(i)=(y(i−1)+K) mod Fを計算する(S110)。
次に、クロック生成装置1は、y(i−1)+K≧Fであれば(S120のY)、マスク信号をハイレベルにし(S130)、クロック信号CK1の次の立ち上がりエッジのタイミングで(S140のY)、マスク信号をローレベルにするとともに(S150)、アキュムレーター112の出力値y(i−1)をy(i)に更新する(S160)。
一方、y(i−1)+K<Fであれば(S120のN)、クロック生成装置1は、クロック信号CK1の次の立ち上がりエッジのタイミングで(S140のY)、マスク信号をローレベルに維持するとともに(S150)、アキュムレーター112の出力値y(i−1)をy(i)に更新する(S160)。
そして、クロック生成装置1は、図11(A)のステップS20で得られた最新のマスク数Kを用いてステップS110〜S160の処理を繰り返し行う。
図11(C)に示す温度補償値の更新処理のフローチャートでは、クロック生成装置1は、まず、インターバル時間Tint2の計測を開始する(S210)。
次に、クロック生成装置1は、図11(A)のステップS20で得られたマスク数Kと直前のN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分(差分の絶対値)が第1基準値R1よりも大きい場合(S220のY)には、一定時間だけ温度測定イネーブル信号TEMP_ENをハイレベルにして温度測定を行い、温度補償値を更新する(S250)。
また、クロック生成装置1は、インターバル時間Tint2が経過した場合(S230のY)には、次のインターバル時間Tint2の計測を開始した後(S240)、一定時
間だけ温度測定イネーブル信号TEMP_ENをハイレベルにして温度測定を行い、温度補償値を更新する(S250)。
図1に戻り、周波数測定イネーブル信号MEAS_ENと温度測定イネーブル信号TEMP_ENは、2入力のOR回路19の2つの入力にそれぞれ供給される。OR回路19の出力信号は、2入力のAND回路14の非反転入力に供給され、AND回路14の反転入力にはダイオード42を介してP1端子の電圧が供給される。従って、AND回路14は、P1端子に電源電圧VDD1が供給されている時は常にローレベルの信号を出力し、P1端子に電源電圧VDD1が供給されていない時は、周波数測定イネーブル信号MEAS_ENと温度測定イネーブル信号TEMP_ENの一方又は両方がハイレベルの期間はハイレベルの信号を出力し、周波数測定イネーブル信号MEAS_ENと温度測定イネーブル信号TEMP_ENの両方がローレベルの期間はローレベルの信号を出力する。
AND回路14の出力信号は、スイッチ回路40の制御入力に供給され、スイッチ回路40は、AND回路14の出力信号がハイレベルの時はオン(2端子間を電気的に接続)し、ローレベルの時はオフ(2端子間を電気的に遮断)する。
従って、P1端子に電源電圧VDD1が供給されている時は、スイッチ回路40が常にオフなので、発振用回路30には電源電圧VDD2は供給されず、電源電圧VDD1のみが供給されてクロック信号CK3が出力される。一方、P1端子に電源電圧VDD1が供給されていない時は、発振用回路30には周波数測定部10が周波数比測定を行う期間(周波数測定イネーブル信号MEAS_ENがハイレベルの期間)と発振用回路30が温度測定を行う期間(温度測定イネーブル信号TEMP_ENがハイレベルの期間)のみ電源電圧VDD2が供給されてクロック信号CK3が出力される。
P1端子に電源電圧VDD1が供給されている時は、クロック信号CK3は、AND回路17を通過し、クロック信号CK7としてP4端子を介して外部に出力される。一方、P1端子に電源電圧VDD1が供給されていない時は、周波数測定部10による周波数比の測定期間と発振用回路30による温度の測定期間に発生するクロック信号CK3はAND回路17でマスクされ、外部には出力されない。図12に、P1端子に電源電圧VDD1が供給されていない時のタイミングチャートの一例を示す。なお、図12の例では、間欠的に行われる温度測定の期間は周波数比の測定期間の一部と重なっており、強制的に行われる温度測定の期間は周波数比の測定期間の終了後(マスク数Kが更新された後)から開始されている。
周波数変換部15は、P1端子に電源電圧VDD1が供給されている時にクロック信号CK3を周波数変換し、平均周波数が所定の周波数(本実施形態では32.768kHz)となるクロック信号CK5を生成する。
周波数変換部15は、分周比が可変な分周回路を用いて複数の分周比を切り替えながらクロック信号CK3を分周することで、平均周波数が32.768kHzのクロック信号を生成するようにしてもよい。例えば、クロック信号CK3に対して、481回の763分周と31回の762分周を順番に繰り返すことで、平均周波数が32.768kHzのクロック信号CK5が得られる。
あるいは、周波数変換部15は、図13に示すような構成としてもよい。図13の例では、周波数変換部15は、分周回路151、マスク信号生成部152及びクロックゲート部153を含んで構成されている。分周回路151は、クロック信号CK3(第3クロック信号)が入力され、クロック信号CK3を所定の分周比で分周して32.768kHzよりも高い周波数のクロック信号CK4を生成する。本実施形態では、分周回路151は、クロック信号CK3を762分周して32.808kHz(=25MHz/762)の
クロック信号CK4を生成する。
マスク信号生成部152は、クロック信号CK4の所定のクロック数あたりの所定のマスク数の情報に基づいて、クロックゲート部153のマスクタイミングを制御するマスク信号を生成する。
クロックゲート部153は、マスク信号生成部152が生成したマスク信号に応じて、分周回路151の出力クロック信号CK4が有する一部のクロックを伝搬させないようにマスクし、平均周波数が32.768kHzのクロック信号CK5を生成する。
例えば、32.808kHzの390625クロック分に相当する時間に含まれる32.768kHzのクロック数は390144であり、その差は481である。従って、例えば、マスク信号生成部152が、クロック信号CK4の390625クロックあたりに481クロックをマスクするマスク信号を生成し、クロックゲート部153を、クロック信号CK4とマスク信号が入力される2入力AND回路で実現してもよい。
本実施形態では、マスク信号生成部152は、マスク信号生成部11と同様に、クロック信号CK4のクロックをマスクするタイミングをできるだけ均等に分散させるようなマスク信号を生成する。図14に、本実施形態におけるマスク信号生成部152の構成例を示す。図14の例では、マスク信号生成部152は、キャリーアウト出力付きの加算回路154とアキュムレーター(累算器)155を含んで構成されている。
加算回路154は、所定値Lとアキュムレーター155の出力値(i−1)とを加算して出力する。ただし、加算回路154の出力信号値z(i)の上限はG−1であり、z(i)=(z(i−1)+L) mod G(z(i)は(z(i−1)+L)をGで割った時の余り)である。また、加算回路154は、z(i−1)+L<Gの時にローレベル、z(i−1)+L≧Gの時にハイレベルとなるマスク信号を生成して出力する。ここで、例えば、所定値Lはクロック信号CK4のGクロックあたりのマスク数であり、Gを390625とすると、Lは481である。なお、Lの値やGの値は、設計段階で固定してもよいし、内部レジスターの設定で変更可能にしておいてもよい。
アキュムレーター155は、分周クロック信号CK4のクロックが入力されると、加算回路154の出力信号値z(i)を保存するレジスターである。従って、分周クロック信号CK4のクロックが入力される毎に、アキュムレーター155の出力信号値z(i−1)は加算回路154の出力信号値z(i)に更新される。
本実施形態のクロック生成装置1では、電源電圧VDD1がP1端子に供給されている時は、クロックゲート部153が出力するクロック信号CK5がクロック選択部16により選択され、クロック信号CK6としてP3端子を介して外部に出力される。また、先に説明したように、電源電圧VDD1がP1端子に供給されていない時は、クロックゲート部12が出力するクロック信号CK2がクロック選択部16により選択され、クロック信号CK6としてP3端子を介して外部に出力される。図15に、P1端子への電源電圧VDD1の供給が停止する前後のクロック生成装置1の動作のタイミングチャートの一例を示す。なお、本実施形態では、一次電源からの電源電圧VDD1の供給がいつ停止するか分からないので、発振回路20の発振動作を常に継続しておき、電源電圧VDD1が供給されている時も周波数測定部10によるクロック信号CK1の周波数比測定が間欠的に行われる。
以上に説明したように、第1実施形態のクロック生成装置によれば、32.768kHzよりも高いクロック信号CK1の一部のクロックをマスクすることで、発振回路20の
周波数調整を不要あるいは簡略化しながら、平均周波数が32.768kHzのクロック信号CK2を生成することができる。さらに、第1実施形態のクロック生成装置によれば、環境温度の変動が急峻の時は、マスク数KとN個のマスク数Kの移動平均値との差分が第1基準値R1よりも大きくなるため、強制的に温度測定を行ってクロック信号CK3の温度補償値を更新し、環境温度の変動が緩やかな時は、当該差分が第1基準値R1以内となるため、インターバル時間Tint2毎に間欠的に温度測定を行って当該温度補償値を更新することで、クロック信号CK3の周波数安定度を維持することができる。このように、第1実施形態のクロック生成装置によれば、環境温度の変動が急峻の時は強制的にクロック信号CK3の温度補償値を更新するので、クロック信号CK3の温度補償値を間欠的に更新する周期を比較的長くすることができるため、不要な温度測定により消費される電力を低減しながら、クロック信号CK3の周波数安定度に応じた高い周波数安定度のクロック信号CK2を生成することができる。
また、第1実施形態のクロック生成装置によれば、クロック信号CK2を生成するためのマスク数Kをクロック信号CK3の温度補償値の更新制御に兼用するので、当該クロック装置のサイズを低減することができる。
また、第1実施形態のクロック生成装置によれば、クロック信号CK1の所定クロック分の時間に含まれるクロック信号CK3のクロック数をカウントすることで、簡単な構成でクロック信号CK1のマスク数Kを直接的に計算することができるとともに、クロック信号CK1に対して十分高い周波数のクロック信号CK3を用いることで、測定時間を短縮しながら所望の補正精度を達成することができる。
また、第1実施形態のクロック生成装置によれば、加算回路111とアキュムレーター112を用いてマスク信号生成部11を構成することで、簡単な構成でありながら、クロック信号CK1のクロックをマスクするタイミングをできるだけ均等に分散させたクロック信号CK2を生成することができる。
また、第1実施形態のクロック生成装置によれば、P1端子に電源電圧VDD1が供給されている時は、クロック信号CK3から直接生成したクロック信号CK5を選択して出力するので、クロック信号CK2よりも周波数精度の高い32.768kHzのクロック信号を出力することができる。一方、P1端子に電源電圧VDD1が供給されていない時でも、P2端子に常時供給されている電源電圧VDD2を電源電圧としてクロック信号CK1から生成したクロック信号CK2を選択し、32.768kHzのクロック信号を出力することができる。
また、第1実施形態のクロック生成装置によれば、加算回路154とアキュムレーター155を用いてマスク信号生成部152を構成することで、簡単な構成でありながら、クロック信号CK4のクロックをマスクするタイミングをできるだけ均等に分散させたクロック信号CK5を生成することができる。
また、第1実施形態のクロック生成装置によれば、電源電圧VDD2が供給されていれば、間欠的にクロック信号CK1の周波数を測定するので、電源電圧VDD1の供給がいつ停止しても、直近の測定結果を用いて、クロック信号CK1に対して適切に周波数補正がされたクロック信号CK2を速やかに生成することができる。さらに、電源電圧VDD1の供給が停止した後も、間欠的にクロック信号CK1の周波数を測定するので、消費電力を削減しながら、環境変化に起因するクロック信号CK1の周波数変動の影響を低減してほぼ一定周波数のクロック信号CK2を生成し続けることができる。
1−2.第2実施形態
第1実施形態のクロック生成装置1では、マスク数Kが急激に変化した場合、温度が急激に変化したと想定し、強制的に温度測定を行って温度補償値を更新するようにしているが、間欠的に行う温度測定の測定間隔(インターバル時間Tint2)は一定である。従って、温度変動が急激ではないが比較的大きい環境では、インターバル時間Tint2の設定によっては温度補償が間に合わず、クロック信号CK3の周波数温度特性が劣化するおそれがある。一方、温度変動がほとんどないか、あるいは、緩やかな環境では、それほど頻繁に温度補償値を更新する必要がないが、インターバル時間Tint2の設定によっては必要以上に短い間隔で温度測定が行われ、無駄な電流が消費されるおそれがある。そこで、第2実施形態のクロック生成装置1では、温度補償制御部18は、マスク数KとN回のマスク数Kの移動平均値との差分が第1基準値R1よりも大きい時は、第1実施形態と同様に、強制的に温度測定を行って温度補償値を更新し、当該差分が第1基準値R1以内の時は、第2基準値R2(<R1)を閾値としてインターバル時間Tint2の長さを切り替える。
図16に、第2実施形態における温度補償制御部18の構成例を示す。図16において、図10と同じ構成要素には同じ符号を付している。図16の例では、温度補償制御部18は、FIFO(First-In First-Out)メモリー181、平均値出力部182、比較部183、OR回路185、カウンター186及び検出部187を含んで構成されている。
FIFOメモリー181及び平均値出力部182の構成及び機能は、図10と同様であるため、その説明を省略する。
比較部183は、最新のマスク数KとN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分(差分の絶対値)を計算し、周波数測定終了信号MEAS_ENDが入力される時に当該差分と第1基準値R1とを比較し、比較結果に応じて強制イネーブル信号FORCE_ENをハイレベルにする。第1基準値R1は、強制イネーブル信号FORCE_ENをハイレベルにするか否かを決定する閾値であり、設計段階で固定してもよいし、内部レジスターの設定等によって変更可能にしておいてもよい。本実施形態では、比較部183は、最新のマスク数KとN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分がR1以内であれば強制イネーブル信号FORCE_ENをローレベルに固定し、当該差分がR1よりも大きい時は強制イネーブル信号FORCE_ENを一定時間ハイレベルにする。
また、比較部183は、周波数測定終了信号MEAS_ENDが入力される時に最新のマスク数KとN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分(差分の絶対値)と第2基準値R2とを比較し、比較結果に応じた値T3を出力する。第2基準値R2は、T3の値を切り替える閾値であり、設計段階で固定してもよいし、内部レジスターの設定等によって変更可能にしておいてもよい。本実施形態では、第2基準値R2は第1基準値R1よりも小さく、比較部183は、最新のマスク数KとN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分がR2以内であればT3=A(>B)、当該差分がR2よりも大きい時はT3=B(<A)を出力する。
なお、N=1の場合、平均値出力部182は、FIFOメモリー181に記憶されているマスク数K(1)をそのまま出力し、比較部183は、最新のマスク数Kと前回のマスク数K(1)との差分を計算し、周波数測定終了信号MEAS_ENDが入力される時に当該差分と第1基準値R1及び第2基準値R2とを比較する。
カウンター186は、クロック信号CK2のクロック数をカウントするアップカウンターであり、カウント値T4を出力する。
検出部187は、比較部183の出力値T3とカウンター186の出力値T4を比較し
、比較結果に基づき、一定時間だけハイレベルとなる間欠イネーブル信号INT_ENとリセット信号RSTを出力する。本実施形態では、検出部187は、T4=T3の時(T4≧T3の時でもよい)から一定時間だけハイレベルとなる間欠イネーブル信号INT_ENを出力する。また、検出部187は、T4=T3の時(T4≧T3の時でもよい)にハイレベルとなるリセット信号RST出力する。このリセット信号RSTがハイレベルの時、カウンター186は0にリセットされる。
OR回路185は、強制イネーブル信号FORCE_ENの電圧レベルと間欠イネーブル信号INT_ENの電圧レベルの論理和の電圧レベルを出力する回路であり、OR回路185の出力信号が温度測定イネーブル信号TEMP_ENとなる。
図17(A)及び図17(B)に、カウンター186のカウント値T4、温度測定イネーブル信号TEMP_EN及びリセット信号RSTのタイミングチャートの一例を示す。図17(A)及び図17(B)では、強制イネーブル信号FORCE_ENは常にローレベルであり、間欠イネーブル信号INT_ENがそのまま温度測定イネーブル信号TEMP_ENとなっている。
図17(A)は、T3=A(>B)の時、すなわち、最新のマスク数KとN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分がR2以内の時の例である。一方、図17(B)は、T3=B(<A)の時、すなわち、最新のマスク数KとN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分がR2よりも大きくR1よりも小さい時の例である。
カウンター186のカウント値T4がT3に達する毎に温度測定イネーブル信号TEMP_ENが一定時間だけハイレベルとなるとともに、リセット信号RSTのパルスが発生し、その間隔は、図17(A)の方が長く、図17(B)の方が短い。前述したように、温度測定イネーブル信号TEMP_ENがハイレベルの時に発振用回路30の温度センサー31及びA/D変換器32が温度測定を行い、温度測定イネーブル信号TEMP_ENがハイレベルになる(リセット信号RSTのパルスが発生する)間隔はインターバル時間(温度の測定間隔)Tint2と一致する。すなわち、検出部187は、T3の値に応じて温度の測定間隔を制御し、発振用回路30の温度センサー31及びA/D変換器32は、インターバル時間Tint2毎に温度測定を間欠的に行う。
なお、インターバル時間Tint2の値(実際はTint2を決めるT3の値)は、環境条件や周波数補正誤差の許容範囲等を考慮して適宜選択され、設計段階で固定してもよいし、内部レジスターの設定等によって変更可能にしておいてもよい。
第2実施形態のクロック生成装置1の機能ブロック図は、第1実施形態(図1)と同じであるため、その図示及び説明を省略する。また、第2実施形態のクロック生成装置1における温度補償制御部18以外の構成も、第1実施形態と同じであるため、その図示及び説明を省略する。
図18は、第2実施形態における温度補償値の更新処理を示すフローチャート図である。この温度補償値の更新は、周波数比測定及び周波数補正と並行して行われる。なお、第2実施形態における周波数比測定のフローチャート及び周波数補正のフローチャートは、第1実施形態(図11(A)及び図11(B))と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
図18に示す温度補償値の更新処理のフローチャートでは、クロック生成装置1は、まず、カウント値T4をリセットし、クロック信号CK2のクロック数のカウントを開始する(S310)。
次に、クロック生成装置1は、マスク数K(図11(A)のステップS20で得られたマスク数K)と直前のN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分(差分の絶対値)が第2基準値R2以内である場合(S320のY)にはT3=A(>B)に設定し(S330)、第2基準値R2よりも大きい場合(S320のN)にはT3=B(<A)に設定する(S340)。
次に、クロック生成装置1は、マスク数Kと直前のN個のマスク数Kの平均値(移動平均値)との差分が第1基準値R1よりも大きい場合(S350のY)には、一定時間だけ温度測定イネーブル信号TEMP_ENをハイレベルにして温度測定を行い、温度補償値を更新する(S380)。
また、クロック生成装置1は、クロック信号CK2のクロック数のカウント値T4がT3と一致していなければ(S360のN)、ステップS320以降の処理を再び行い、カウント値T4がT3と一致(すなわち、インターバル時間Tint2が経過)すれば(S360のY)、カウント値T4をリセットし、クロック信号CK2のクロック数のカウントを開始する(S370)。
さらに、クロック生成装置1は、カウント値T4がT3と一致すると(S360のY)、一定時間だけ温度測定イネーブル信号TEMP_ENをハイレベルにして温度測定を行い、温度補償値を更新し(S380)、ステップS320以降の処理を再び行う。
以上に説明した第2実施形態のクロック生成装置は、第1実施形態のクロック生成装置と同様の効果を奏する。さらに、第2実施形態のクロック生成装置によれば、マスク数KとN個のマスク数Kの移動平均値との差分が第1基準値R1よりも小さい時に間欠的に行う温度測定の間隔は、当該差分が第2基準値R2以内の時(環境温度の変動が相対的に緩やかな時)の方が、当該差分が第2基準値R2よりも大きい時(環境温度の変動が相対的に激しい時)よりも長いので、第1実施形態のクロック装置と比較して、不要な温度測定により消費される電力をさらに低減することができる。
2.電子機器
図19は、本実施形態の電子機器の機能ブロック図である。また、図20は、本実施形態の電子機器の一例である移動体通信機器の外観の一例を示す図である。
本実施形態の電子機器300は、クロック生成装置310、リアルタイムクロック(RTC)装置320、CPU(Central Processing Unit)330、操作部340、ROM(Read Only Memory)350、RAM(Random Access Memory)360、通信部370、表示部380、一次電源390、二次電源392を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図19の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは他の構成要素を付加した構成としてもよい。
一次電源390は、例えば、電子機器300に内蔵のリチウムイオンバッテリー等の電源、あるいは、電子機器300の外部のAC電源等である。二次電源392は、例えば、電子機器300に内蔵のコインバッテリー等の電源である。
クロック生成装置310は、例えば、前述した第1実施形態又は第2実施形態のクロック生成装置1であり、先に説明したように、一次電源390の電源電圧が供給されている時は、クロック信号CK6(32.768kHz)とクロック信号CK7(25MHz)をともに出力し、一次電源390の電源電圧が供給されていない時は、クロック信号CK6(32.768kHz)を出力し、クロック信号CK7(25MHz)を出力しない。
リアルタイムクロック装置320は、電源切替回路321と、電源切替回路321の出力電圧が電源電圧として供給される計時回路322とを含む、例えば、1チップのICである。電源切替回路321は、一次電源390の電源電圧が供給されている時は、計時回路322に一次電源390の電源電圧を供給し、一次電源390の電源電圧が供給されなくなると、計時回路322に供給する電源電圧を二次電源392の電源電圧に切り替える。計時回路322は、クロック生成装置310が出力するクロック信号CK6に同期して計時処理を行う。
CPU330は、一次電源390で動作し、ROM350等に記憶されているプログラムに従い、各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU330は、クロック生成装置310が出力するクロック信号CK7に同期して、操作部340からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部370を制御する処理、表示部380に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理等を行う。
操作部340は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU330に出力する。
ROM350は、CPU330が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM360は、CPU330の作業領域として用いられ、ROM350から読み出されたプログラムやデータ、操作部340から入力されたデータ、CPU330が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部370は、CPU330と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部380は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU330から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部380には操作部340として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。
クロック生成装置310として本実施形態のクロック生成装置1を組み込むことにより、より低コストで信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、ノート型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
3.移動体
図21は、本実施形態の移動体の一例を示す図(上面図)である。図16に示す移動体400は、クロック生成装置410、クロック生成装置410が出力する各種のクロック信号に同期して、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー420,430,440、バッテリー450、バックアップ用バッテリー460を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図21の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
クロック生成装置410として、上述の各実施形態のクロック生成装置1を適用することができ、これにより高い信頼性を確保することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
4.変形例
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、本実施形態では、1つのICで実現されたクロック生成装置1を例に挙げて説明したが、クロック生成装置1は、複数のICで実現されてもよいし、クロック生成装置1の複数の構成要素にそれぞれ対応する複数のディスクリート部品をボード上で配線接続することで実現されてもよい。
また、例えば、本実施形態のクロック生成装置1では、一次電源の電源電圧VDD1が供給されている時はクロック信号CK6としてクロック信号CK5を選択し、一次電源の電源電圧VDD1が供給されていない時はクロック信号CK6としてクロック信号CK2を選択して外部に出力しているが、クロック生成装置1は、クロック信号CK1(第1クロック信号に相当する)のクロックの一部をマスクして生成したクロック信号CK2(第2クロック信号に相当する)を常に外部出力するようにしてもよい。この場合、周波数変換部15とクロック選択部16は無くてもよい。
また、例えば、第2実施形態のクロック生成装置1は、温度補償制御部18の比較部183が、平均値出力部182の出力値をn個(n≧2)の基準値R1,R2,R3,・・・,Rn(R1>R2>R3>・・・>Rn)と比較し、平均値出力部182の出力値がR1よりも大きい時は、温度測定イネーブル信号TEMP_ENを一定時間だけ強制的にハイレベルにするとともに、平均値出力部182の出力値がR1以下の時は、R2よりも大きくR1以下の範囲,R3よりも大きくR2以下の範囲,・・・,Rn以下の範囲のn+1個の範囲のいずれに含まれるかによって、判定結果に応じてT1の値をn個の値から選択してもよい。このようにすれば、温度の測定間隔をマスク数Kの移動平均値に応じてより細かく設定することができるので、周波数精度を維持しながら、より省電力化が可能となる。
また、例えば、本実施形態のクロック生成装置1では、周波数比測定の基準となるクロック信号として、水晶振動子2と発振用回路30で構成される水晶発振器が出力するクロック信号CK3を用いているが、温度補償水晶発振器(OCXO(Oven Controlled Xtal(Crystal) Oscillator))、原子発振器、温度補償型のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)発振器等の各種の発振器の出力クロック信号を用いてもよい。
また、例えば、本実施形態のクロック生成装置1では、平均値出力部182は、FIFOメモリー181に新たに1つのマスク数Kが記憶される毎にN個のマスク数Kの移動平均値を計算しているが、FIFOメモリー181に新たにm個(2≦m≦N)のマスク数Kが記憶される毎にN個のマスク数Kの移動平均値を計算するようにしてもよい。
上述した各実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態及び変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 クロック生成装置、2 水晶振動子、10 周波数測定部、11 マスク信号生成部、12 クロックゲート部、13 周波数測定制御部、14 AND回路、15 周波数変換部、16 クロック選択部、17 AND回路、18 温度補償制御部、20 発振回路、30 発振用回路、31 温度センサー、32 A/D変換器、33 レジスター、34 デコーダー、35 容量アレイ、36 増幅回路、37 出力バッファー、38
メモリー、40 スイッチ回路、42 ダイオード、44 ダイオード、101 ダウンカウンター、102 ダウンカウンター、103 測定終了判定回路、111 加算回路、112 アキュムレーター(累算器)、131 カウンター、132 検出部、151 分周回路、152 マスク信号生成部、153 クロックゲート部、154 加算回路、155 アキュムレーター(累算器)、181 FIFOメモリー、182 平均値出力部、183 比較部、184 インターバルタイマー、185 OR回路、186 カウンター、187 検出部、300 電子機器、310 クロック生成装置、320 リアルタイムクロック(RTC)装置、321 電源切替回路、322 計時回路、330 CPU、340 操作部、350 ROM、360 RAM、370 通信部、380 表示部、390 一次電源、392 二次電源、400 移動体、410 クロック生成装置、420,430,440 コントローラー、450 バッテリー、460 バックアップ用バッテリー

Claims (12)

  1. 第3クロック信号を基準として第1クロック信号と基準周波数値との周波数比を測定し、
    前記周波数比の測定結果に基づき前記第1クロック信号の一部のクロックがマスクされた第2クロック信号を生成し、
    前記周波数比の測定結果と前記周波数比の測定結果のN個(Nは自然数)の平均値との差分が第1基準値よりも大きいときに前記第3クロック信号の周波数温度特性の補償値を更新する、クロック生成装置。
  2. 前記差分が第1基準値以内のときは、前記補償値を間欠的に更新する、請求項1に記載のクロック生成装置。
  3. 前記第2クロック信号を生成するクロックゲート部と、
    前記周波数比を測定する周波数測定部と、
    前記補償値を出力する補償手段を備え、前記補償値に基づき温度補償された前記第3クロック信号を出力する発振用回路と、
    前記平均値を出力する平均値出力部と、
    前記周波数比の測定結果と前記平均値とを比較し、前記差分が前記第1基準値よりも大きいときに前記補償手段に前記補償値を更新させる比較部と、を含む、請求項1又は2に記載のクロック生成装置。
  4. 前記補償手段は、温度検出信号を出力する温度検出部を備え、
    前記比較部は、
    前記差分が前記第1基準値よりも大きいときに、前記温度検出部に、出力する前記温度検出信号を更新させる、請求項3に記載のクロック生成装置。
  5. 前記差分に基づき前記補償値の更新間隔を制御する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のクロック生成装置。
  6. 検出部をさらに含み、
    前記比較部は、前記差分に応じた値を出力し、
    前記検出部は、
    前記第2クロック信号のクロック数と前記比較部の出力値とを比較し、比較結果に基づき前記補償値の更新間隔を制御する、請求項3又は4に記載のクロック生成装置。
  7. 前記比較部は、
    前記差分が前記第1基準値よりも小さい第2基準値以内のとき、前記差分が前記第2基準値よりも大きいときよりも大きい値を出力する、請求項6に記載のクロック生成装置。
  8. 前記平均値は、前記周波数比の測定結果のN個の移動平均値である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のクロック生成装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のクロック生成装置を含む、電子機器。
  10. 請求項9において、
    前記クロック生成装置が出力する前記第2クロック信号に同期して時刻情報を生成するリアルタイムクロック装置をさらに含む、電子機器。
  11. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のクロック生成装置を含む、移動体。
  12. 第3クロック信号を基準として第1クロック信号と基準周波数値との周波数比を測定するステップと、
    前記周波数比の測定結果に基づき前記第1クロック信号の一部のクロックがマスクされた第2クロック信号を生成するステップと、
    前記周波数比の測定結果と前記周波数比の測定結果のN個(Nは自然数)の平均値との差分が第1基準値よりも大きいときに前記第3クロック信号の周波数温度特性の補償値を更新するステップと、を含む、クロック生成方法。
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