JP6160812B2 - 半導体集積回路、振動デバイス、電子機器、移動体および半導体集積回路の検査方法 - Google Patents

半導体集積回路、振動デバイス、電子機器、移動体および半導体集積回路の検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6160812B2
JP6160812B2 JP2013069669A JP2013069669A JP6160812B2 JP 6160812 B2 JP6160812 B2 JP 6160812B2 JP 2013069669 A JP2013069669 A JP 2013069669A JP 2013069669 A JP2013069669 A JP 2013069669A JP 6160812 B2 JP6160812 B2 JP 6160812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor integrated
transistor
oscillation
circuit
integrated circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013069669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014192881A (ja
Inventor
実 神崎
神崎  実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013069669A priority Critical patent/JP6160812B2/ja
Publication of JP2014192881A publication Critical patent/JP2014192881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6160812B2 publication Critical patent/JP6160812B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Description

本発明は、半導体集積回路、振動デバイス、電子機器、移動体および半導体集積回路の検査方法等に関する。
アナログ信号を扱う半導体集積回路(Integrated Circuit、IC)において、入力信号を所定時間(例えば数ms)遅延させて出力する遅延回路が使用されることがある。例えば、水晶振動子を発振させて発振信号を生成する発振回路を含む半導体集積回路には、一般に遅延回路が含まれている。発振信号をクロック信号として外部に出力する場合、バッファーを用いて発振信号を増幅する必要があるが、電源立ち上げ直後は発振信号の振幅が小さいため、駆動能力の大きなバッファーから発生するノイズが発振動作を撹乱し、発振の起動を妨げることがある。このような不具合を防止するために、遅延回路が必要となる。
例えば特許文献1に記載された遅延回路は、接続状態で入力信号を遅延させる時間が変更できるスイッチを備えており、ユーザーは異常発振や不良発振が生じないかを確認しながら最適な設定が可能である。また、例えば特許文献2に記載された半導体集積回路は、制御回路からの制御信号によってクロック信号の出力状態を切り換える。これらいずれにおいても、発振信号の振幅が小さい電源立ち上げ直後は、クロック信号が出力されないようにして、発振信号がクロック信号に起因するノイズで打ち消されることを防止している。
特開2001−148612号公報 特開2008−42883号公報
ここで、特許文献1および特許文献2に記載された遅延回路(特許文献2では制御回路)は、コンデンサーの容量値と抵抗器の抵抗値で決まる時定数によって遅延時間を設定する。しかし、入力信号を十分な時間(例えば数ms)遅延させるためには、コンデンサーおよび抵抗器のサイズが大きくなり、半導体集積回路を小型化することができない。
また、特許文献2には、半導体集積回路の外部の制御回路から制御信号を受け取る方法や、カウンターによってクロック信号の出力を切り換える方法も開示されている。しかし、前者の場合には制御信号用の入力端子が別途必要になり、半導体集積回路を小型化することができない。また、後者の場合には、発振信号の生成を開始する時点でカウンターが動作している必要がある。すると、カウンター用の電源が別途必要になり、その電源のための配線、回路、端子も必要になる。つまり、半導体集積回路を小型化することができない。
そして、特許文献1および特許文献2に記載された遅延回路は、発振信号の状態とは無関係に遅延時間が設定されている。このとき、遅延時間が不足して不安定な発振信号に基づくクロック信号が出力されることがないように、遅延時間は余裕をもって長めに設定される傾向がある。そのため、このような遅延回路を含む半導体集積回路を使用した電子機器等は高速な起動ができなかった。この問題に対し、遅延回路に代えて振幅検出回路を使
用することも考えられるが、一般に振幅検出回路は定電流源を必要とする。そのため、振幅検出回路を使用することは、半導体集積回路の小型化が困難になり、電流値の調整が必要になったり、設計が複雑化したりする。
本発明は、以上の事を鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、小型化が可能で、例えば電源投入後に早くに動作可能な半導体集積回路、振動デバイス、電子機器、および移動体等を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る半導体集積回路は、発振素子を発振させて発振信号を生成し、前記発振信号の増幅に用いられる第1のトランジスターを含む発振回路と、前記発振信号によって制御される第2のトランジスターと、前記第2のトランジスターの電流に基づいて電荷が変化するコンデンサーと、前記コンデンサーの電荷量に基づいて前記発振信号の出力を制御するスイッチまたはゲート回路とを含む遅延回路と、を含む。
[適用例2]
上記適用例に係る半導体集積回路において、前記発振回路は、入力端子が前記発振素子の一端に、出力端子が前記発振素子の他端に接続される反転増幅回路を含み、前記反転増幅回路は、前記第1のトランジスターを含み、前記入力端子側の前記発振信号を第1の発振信号、前記出力端子側の前記発振信号を第2の発振信号として、前記第1の発振信号と前記第2の発振信号をそれぞれ生成し、前記第2のトランジスターは、前記第1の発振信号によって制御されてもよい。
[適用例3]
上記適用例に係る半導体集積回路において、前記発振回路は、入力端子が前記発振素子の一端に、出力端子が前記発振素子の他端に接続される反転増幅回路を含み、前記反転増幅回路は、前記第1のトランジスターを含み、前記入力端子側の前記発振信号を第1の発振信号、前記出力端子側の前記発振信号を第2の発振信号として、前記第1の発振信号と前記第2の発振信号をそれぞれ生成し、前記第2のトランジスターは、前記第2の発振信号によって制御されてもよい。
本適用例に係る半導体集積回路は、発振回路、遅延回路を含む。発振回路は、例えば水晶振動子等の発振素子を発振させて発振信号を生成する。そして、発振回路は発振信号の増幅に用いられる第1のトランジスターを含む。また、遅延回路は、例えば発振信号がクロック信号に起因するノイズで打ち消されることを防止するために、発振信号の出力を制御するスイッチまたはゲート回路を含む。
ここで、遅延回路は、発振信号によって制御される第2のトランジスターと、第2のトランジスターの電流に基づいて電荷が変化するコンデンサーも含む。そして、スイッチまたはゲート回路は、コンデンサーの電荷量に基づいて発振信号の出力を制御する。このとき、従来の遅延回路では、一般にコンデンサーの容量値と抵抗器の抵抗値で決まる時定数によって遅延時間を設定するため回路規模が大きかった。しかし、本適用例に係る半導体集積回路の遅延回路は抵抗器を含まない。
また、コンデンサーの充電または放電に用いられる電流が小さければ、コンデンサーの容量を大きくする必要はない。本適用例に係る半導体集積回路の遅延回路は、トランジス
ターに流れる小さな電流に基づいてコンデンサーの充電または放電を行うため、容量を従来の遅延回路のように大きくせずに十分な遅延時間を得ることができる。すなわち、本適用例に係る半導体集積回路は、小型化が可能である。
そして、本適用例に係る半導体集積回路の遅延回路は、第2のトランジスターを例えばオン状態、オフ状態にする制御に発振信号を用いる。そのため、発振信号の安定性と第2のトランジスターの電流、そしてコンデンサーの電荷量とを関連付けることが可能である。したがって、従来の遅延回路のように余裕をもって遅延時間を長めに設定する必要はなく、本適用例に係る半導体集積回路は例えば電源投入後や低消費電力モードからの復帰後等に早くに動作することが可能である。
ここで、発振回路は、入力端子が発振素子の一端に、出力端子が発振素子の他端に接続される反転増幅回路を含んでもよい。このとき、発振信号は入力端子側と出力端子側に分けられるので、入力端子側の発振信号を第1の発振信号、出力端子側の発振信号を第2の発振信号とする。第1の発振信号と第2の発振信号の位相が逆である場合には、反転増幅回路によって増幅された第2の発振信号の方がより急峻な変化をすることがある。例えば、反転増幅回路が帰還抵抗を備えたインバーターであるとすれば、第1の発振信号に比べると第2の発振信号の方がより方形波に近い。なお、インバーターは第1のトランジスターを含んで構成される。
そこで、第2のトランジスターは、第2の発振信号によって制御されてもよい。例えば、第2のトランジスターがMOSトランジスターであれば、第2の発振信号が第2のトランジスターのゲート端子に入力されてもよい。第2の発振信号は第1の発振信号に比べるとより急峻な変化をするため、第2のトランジスターに電流が多く流れることが期待される。そのため、第2の発振信号が安定した後には、コンデンサーの電荷をより早く変化させる(具体的には、充電または放電する)ことが期待される。したがって、遅延回路のスイッチ(またはゲート回路)も、より早くにクロック信号を出力させるように変化するので、さらに高速起動が可能な半導体集積回路を実現できる。
一方で、半導体集積回路の用途によっては、高速起動よりも安定動作が求められる場合がある。ただし、従来の遅延回路よりは早くに起動したいとの要求もある。そのような場合に、第2のトランジスターは、第1の発振信号によって制御されてもよい。第1の発振信号は第2の発振信号に比べると変化が緩やかであるため、遅延時間を確保することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る半導体集積回路において、前記遅延回路は、前記第2のトランジスターの電流を入力電流とするカレントミラー回路を含み、前記コンデンサーは、前記カレントミラー回路の出力電流によって電荷が変化してもよい。
[適用例5]
上記適用例に係る半導体集積回路において、前記カレントミラー回路の出力電流は、前記第1のトランジスターの電流よりも小さくてもよい。
本適用例に係る半導体集積回路の遅延回路は、第2のトランジスターの電流を入力電流とするカレントミラー回路を含む。そして、コンデンサーは、カレントミラー回路の出力電流によって電荷が変化する。このとき、カレントミラー回路のミラー比によって、出力電流を入力電流よりも小さくすることができる。そのため、カレントミラー回路の出力電流を、容易に第1のトランジスターの電流よりも小さくできる。
本適用例に係る半導体集積回路によれば、小さなカレントミラー回路の出力電流に基づいてコンデンサーの充電または放電を行うため、コンデンサーの容量が小さくても十分な遅延時間を得ることができる。すなわち、本適用例に係る半導体集積回路は、さらに小型化が可能である。
ここで、カレントミラー回路は多段に配置されてもよい。すなわち、1つのカレントミラー回路の出力電流を他のカレントミラー回路の入力電流としてもよい。このとき、最終的な出力電流をさらに小さくできる。なお、ミラー比は、カレントミラー回路を構成するトランジスターのゲート長が同じであればゲート幅の比で定まる値である。
[適用例6]
上記適用例に係る半導体集積回路において、前記第1のトランジスターおよび前記第2のトランジスターは、MOSトランジスターであり、前記第2のトランジスターのサイズは、前記第1のトランジスター以下であってもよい。
[適用例7]
上記適用例に係る半導体集積回路において、前記第1のトランジスターおよび前記第2のトランジスターは、バイポーラトランジスターであり、前記第2のトランジスターのサイズは、前記第1のトランジスター以下であってもよい。
本適用例に係る半導体集積回路は、第1のトランジスターおよび第2のトランジスターをMOSトランジスターとしてもよいし、バイポーラトランジスターとしてもよい。このとき、第2のトランジスターのサイズを第1のトランジスター以下として、第2のトランジスターの電流を小さくすることが好ましい。
ここで、MOSトランジスターの場合のサイズは、サイズ比、すなわち(ゲート幅/ゲート長)で比較する。また、バイポーラトランジスターの場合のサイズは、レイアウトの面積で比較する。
[適用例8]
上記適用例に係る半導体集積回路において、前記遅延回路から出力される前記発振信号を外部へと出力してもよい。
本適用例に係る半導体集積回路によれば、遅延回路から出力される発振信号を半導体集積回路の外部へと出力する。つまり、本適用例に係る半導体集積回路は出力段のバッファー回路を含まない。バッファー回路が駆動能力の大きなバッファーである場合、発生するノイズが発振動作を撹乱し発振の起動を妨げることがある。そのため、バッファー回路を半導体集積回路に含まないことで、発振の起動を妨げるノイズを減らすことができる。
[適用例9]
本適用例に係る検査方法は、前記適用例に係る半導体集積回路の検査方法であって、通常動作における前記発振信号がとり得る電圧よりも高いテスト電圧を前記発振回路に供給するステップと、前記発振回路にテストクロックを供給するステップと、を含む。
本適用例に係る半導体集積回路の検査方法によれば、通常動作の発振信号がとり得る電圧よりも高いテスト電圧(通常動作において発振信号が2V以下の電圧しかとり得ない場合に、例えばテスト電圧は3.3V)を発振回路に供給するステップを含む。そのため、通常動作時や発振回路にテストクロックを供給するだけの従来の検査方法に比べて、遅延回路の遅延時間を短縮することができる。本適用例に係る半導体集積回路の検査方法によれば、半導体集積回路を短時間で効率よく検査することが可能である。
[適用例10]
本適用例に係る振動デバイスは、前記適用例に係る半導体集積回路と、前記発振素子と、を含む。
[適用例11]
本適用例に係る電子機器は、前記適用例に係る半導体集積回路を含む。
[適用例12]
本適用例に係る移動体は、前記適用例に係る半導体集積回路を含む。
本適用例に係る振動デバイス、電子機器、移動体によれば、前記の半導体集積回路を含んでいるため、小型化が可能で、例えば電源投入後に早くに動作可能な振動デバイス、電子機器、移動体を実現できる。
本実施形態の半導体集積回路の構成例を示す図。 第1の発振信号の起動時の変化を説明する図。 ドレイン電流とゲート−ソース間電圧との関係を説明する図。 検査における本実施形態の半導体集積回路とテスターとの接続を表す図。 本実施形態の半導体集積回路の検査時のテストクロックを説明する図。 本実施形態の半導体集積回路の検査方法を表すフローチャート。 第1変形例の半導体集積回路の構成例を示す図。 第2変形例の半導体集積回路の構成例を示す図。 第3変形例の半導体集積回路の構成例を示す図。 図10(A)、図10(B)は、振動デバイスの構成例を示す図。 電子機器の機能ブロック図。 電子機器の外観の一例を示す図。 移動体の一例を示す図。 従来の半導体集積回路の例を表す回路図。 従来の半導体集積回路の別の例を表す回路図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.半導体集積回路
[半導体集積回路の構成]
図1は、本実施形態の半導体集積回路10の構成例を示す図である。半導体集積回路10は発振器用のICであり、水晶振動子26(本発明の発振素子に対応)と接続されて、生成したクロック信号110を出力する。なお、本実施形態では、バッファー11が半導体集積回路10に含まれており、クロック信号110は図1の内部信号111を多段のインバーターIV1〜IV3で反転させた信号である。なお、半導体集積回路10は、以下に説明する要素の一部を省略又は変更してもよいし、他の要素を追加した構成であってもよい。
なお、バッファー11は例えば多出力、差動出力、レベルシフトを実現する出力回路であってもよい。また、バッファー11が、半導体集積回路10に含まれない構成であってもよい。バッファー11が半導体集積回路10に含まれない構成の場合、内部信号111
がクロック信号110として出力されることになる。バッファー11が駆動能力の大きなバッファーである場合、発生するノイズが発振動作を撹乱し発振の起動を妨げることがある。そのため、バッファー11を半導体集積回路10に含まないことで、発振の起動を妨げるノイズを減らすことができる。
半導体集積回路10は少なくとも3つの端子を有している。端子T1と端子T2は水晶振動子26との接続に用いられる。また、端子T3からはクロック信号110が半導体集積回路10の外部に出力される。なお、半導体集積回路10の検査では、テスター9(図4参照)で生成されるテスト電圧やテストクロックが端子T1から入力されて、端子T2はオープン状態となる。なお、図1で図示を省略しているが、半導体集積回路10は電源電圧Vdd、接地電圧Vss等の供給に用いられる端子も有する。
半導体集積回路10は、発振回路12、遅延回路18を含む。なお、発振回路12、遅延回路18には、電源電圧Vddよりも低い電圧Voscが供給される。半導体集積回路10は、電源電圧Vddから電圧Voscを生成する電源回路を有するが、図1では図示を省略している。
発振回路12は、端子T2と端子T3とを介して水晶振動子26と接続されて発振ループを形成する水晶発振回路である。発振回路12は本実施形態では水晶振動子26と接続されるが、水晶振動子26に代えて、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子などの発振素子と接続されてもよい。
発振回路12は、アナログ反転増幅器(本発明の反転増幅回路に対応)として機能する帰還抵抗R1を備えたインバーターと、固定容量C1、C2を含む。図1のようにインバーターは第1のトランジスターN1と、トランジスターP1とで構成される。
ここで、発振回路12が生成する発振信号はインバーターの入力端子側と出力端子側に分けられる。インバーターの入力端子側(半導体集積回路10の端子T1側でもある)の発振信号を第1の発振信号S1、インバーターの出力端子側(半導体集積回路10の端子T2側でもある)の発振信号を第2の発振信号S2とする。なお、本実施形態では第1の発振信号S1と第2の発振信号S2とは位相が反転しているとする。また、特に第1の発振信号S1と第2の発振信号S2とを区別する必要がない場合には、単に発振信号と記載する場合がある。
遅延回路18は、第1のトランジスターN1と同じN型のMOSトランジスターである第2のトランジスターN2と、トランジスターP3、P4で構成されるカレントミラー回路と、コンデンサーC3と、選択信号S3によって切り換えられるスイッチ19と、を含む。
ここで、スイッチ19は、選択信号S3がハイレベルであれば図1の(H)側に接続され、発振回路12からの第2の発振信号S2をクロック信号110として出力する。スイッチ19は、例えば電源投入時には、初期状態である図1の(L)側に接続されており、クロック信号110は接地電圧Vssに固定されている。つまり、選択信号S3は、初期状態でコンデンサーC3が放電されているためローレベルになっている。そして、コンデンサーC3が充電されて所定の閾値電圧を超えて、選択信号S3がハイレベルになるまでは、第2の発振信号S2は半導体集積回路10から出力されない。そのため、発振信号がクロック信号110に起因するノイズで打ち消されることを防止できる。
なお、スイッチ19は特定の回路構成に限るものではなく、その機能を実現できればゲ
ート回路で構成されてもよい。例えば、選択信号S3と第2の発振信号S2とを入力するAND回路で構成されていてもよい。また、選択信号S3がローレベルの場合に、クロック信号110はハイインピーダンス状態になってもよい。このとき、スイッチ19の機能は例えばトランスミッションゲート等で実現されてもよい。
遅延回路18の第2のトランジスターN2は、第1のトランジスターN1と同じように第1の発振信号S1をゲート入力信号とする。そのため、遅延回路18は、第2のトランジスターN2を流れる電流によって、発振信号の状態を把握することが可能になる。
ここで、第2のトランジスターN2の電流I2は、第1のトランジスターN1の電流I1以下になるように調整される。そして、トランジスターP3、P4で構成されるカレントミラー回路のミラー比を調整することで、カレントミラー回路の出力電流である電流I3はI2未満になる。つまり、半導体集積回路10では、電流I1、電流I2、電流I3の間に以下の式(1)のような関係がある。
Figure 0006160812
図1のように、電流I3によってコンデンサーC3の電荷は変化する。そして、式(1)のように電流I3は電流I1、電流I2と比べて小さい。そのため、直接に電流I1、電流I2を用いる場合に比べて、小さな容量のコンデンサーC3によって必要な遅延時間を確保することが可能である。
そして、電流I3は、発振信号の状態に応じて変化する電流I2に比例して変化する。すなわち、電流I3は発振信号の状態を反映するものであり、後述するように発振信号が安定した場合にはコンデンサーC3の充電を加速して、スイッチを早くに(H)側に切り換えることができる。
[従来の半導体集積回路との比較]
ここで、本実施形態の半導体集積回路10を、従来の半導体集積回路1010A、1010Bと比較する。図14は、従来の半導体集積回路1010Aを表す回路図である。なお、図1と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
半導体集積回路1010Aは、発振回路1012、遅延回路1018を含む。従来の半導体集積回路1010Aの遅延回路1018は、第2のトランジスターN2を含んでおらず、発振回路1012からはクロック信号110として選択され得る第2の発振信号S2だけを受け取る。すなわち、遅延回路1018が第2の発振信号S2を出力させるまでの遅延時間は、発振信号の状態に無関係に決定される。
つまり、遅延回路1018は、コンデンサーC3の容量値と抵抗器R2の抵抗値で決まる時定数によって遅延時間を設定する。そのため、例えば数msの遅延時間を確保するためには、10pF程度のコンデンサーC3、数百MΩ程度の抵抗器R2が必要となる。つまり、コンデンサーC3および抵抗器R2のサイズが大きくなり、半導体集積回路1010Aを小型化することができない。
図1に示した本実施形態の半導体集積回路10は、回路規模が大きくなる原因の1つである抵抗器R2を含まない。また、前記のように小さな電流I3によってコンデンサーC3の電荷が変化するので、小さな容量のコンデンサーC3によって必要な遅延時間を確保することが可能である。
ここで、従来の別の半導体集積回路1010Bによれば、第2の発振信号S2を出力するまでの遅延時間を発振信号の状態に関連付けることができる。図15は、従来の別の半導体集積回路1010Bを表す回路図である。なお、図1、図14と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
半導体集積回路1010Bは、発振回路1012、振幅検出回路1017を含む。振幅検出回路1017は、第1の発振信号S1の振幅が大きくなったこと、すなわち安定したことを検出して、クロック信号110としてバッファー11を経由した第2の発振信号S2を出力させる。なお、振幅検出回路1017のスイッチ19の(H)側と(L)側は、半導体集積回路10および半導体集積回路1010Aとは逆になっている。すなわち、選択信号S3は初期状態でハイレベルである。
図15のように、振幅検出回路1017は定電流源CSを含む。振幅検出回路1017では、電圧Voscの供給が開始されると、電流I0が流れてコンデンサーC3が充電される。よって、選択信号S3は最初ハイレベルであり、スイッチ19は(H)側に接続されて、クロック信号110は所定の電圧に固定される。
一方、第2のトランジスターN2のゲートは抵抗器R2を介して接地されているので、第1の発振信号S1が発振していなければ電流I2は流れない。その後、第1の発振信号S1が発振すると、第2のトランジスターN2のゲートに交流信号が印加されるため、間欠的に電流I2が流れる。第1の発振信号S1の振幅が大きくなり、電流I2の平均値が電流I0を上回ると、コンデンサーC3が放電して、選択信号S3はローレベルに変化する。そして、半導体集積回路1010Bは、クロック信号110としてバッファー11を経由した第2の発振信号S2を出力する。
ここで、半導体集積回路1010Bの振幅検出回路1017では、時定数によって遅延時間を定めるわけでないので、半導体集積回路1010Aと比べてコンデンサーC3および抵抗器R2のサイズを小さくすることができる。また、発振信号が安定したことを検出して、クロック信号110として第2の発振信号S2を出力するので、高速起動も可能になる。
しかし、半導体集積回路1010Bは、本実施形態の半導体集積回路10と異なり定電流源CSが必要になる。つまり、半導体集積回路1010Bは、定電流源CSの分、回路規模が大きくなる。そして、適切なタイミングでスイッチ19の切り換えを行うには、電流I0を第2のトランジスターN2に流れる電流と関連付けて調整する必要がある。しかし、製造ばらつき等を考慮すると電流値の相対的な調整は困難である。したがって、電流値の安定化のために、図15の回路よりも複雑な回路設計が必要になる。
本実施形態の半導体集積回路10は、定電流源CSが不要であり、このような問題は生じない。また、第2のトランジスターN2に流れる電流によって、発振信号が安定したことを間接的に知ることが可能である。以下に、半導体集積回路10の遅延回路18の動作について詳細に説明する。
図2は、本実施形態の半導体集積回路10の発振回路12および遅延回路18の起動時における、第1の発振信号S1の変化を説明する図である。発振回路12および遅延回路18は、不図示の電源回路から電圧Voscを供給されることで起動する。図2のように、時刻t0で電圧Voscが供給されると、第1の発振信号S1はVosc/2、すなわち中間のレベルまで電圧が上がり、それから微小な発振が始まる。
そして、第1のトランジスターN1に電流I1が流れるとともに、ゲート入力信号が同じである第2のトランジスターN2に電流I2が流れる。そして、図2の時刻t1以降で、第1の発振信号S1は安定して発振する。なお、図示は省略するが、第2の発振信号S2は第1の発振信号S1の位相が反転した波形となる。そして、インバーター(第1のトランジスターN1とトランジスターP1とで構成)の出力である第2の発振信号S2の方がより急峻に変化し、方形波に近くなる。
ここで、半導体集積回路10は、接続される負荷に十分な振幅を与えるため、駆動能力の大きな回路を用いてクロック信号110を出力する必要がある。図1では駆動能力の大きなインバーターIV1〜IV3を用いる必要がある。また、バッファー11が半導体集積回路10に含まれない構成であって、例えば、図1のスイッチ19の機能を実現するゲート回路としてAND回路を用いて構成する場合でも、ある程度駆動能力の大きなAND回路を用いる必要がある。
一方、図2に示すように、発振回路12が生成する発振信号は、電圧Voscが供給されてから徐々に振幅が増大していくため、特に電圧Voscの供給直後における発振信号の振幅は非常に小さい。このような状態のときに、クロック信号110を出力するための駆動能力の大きな回路によって、電源ノイズやグランドノイズが生じると、正常に発振しないといった不具合が発生しやすい。これを防ぐために遅延回路18が必要となる。遅延回路18はスイッチ19によって、発振信号が十分に成長した時点(図2の時刻t1以降)でクロック信号110を出力させる。これにより、発振の起動中(安定する前の期間)にノイズが混入して異常発振が生じることを防止する。
しかし、発振回路12の発振信号が安定した後には、遅延回路18は早くにクロック信号110を出力する必要がある。つまり、半導体集積回路10の高速起動が求められている。本実施形態の半導体集積回路10の遅延回路18は、発振回路12の振幅が大きくなるにつれて、コンデンサーC3の充電を加速してスイッチ19を早くに変化させることができる。
図3は、第2のトランジスターN2のドレイン電流Idを説明する図である。なお、ドレイン電流Idは、電流I2に対応するだけでなく、電流I2と比例関係にある電流I3にも対応する。MOSトランジスターのドレイン電流Idは、以下の式(2)で表される。
Figure 0006160812
ここで、μはキャリア(電子)の移動度、Coxは単位面積あたりのゲート容量、W/Lはサイズ比、すなわちゲート幅Wとゲート長Lとの比、Vgsはゲート−ソース間電圧、Vthは閾値電圧である。
発振が始まる前は、ゲート−ソース間電圧Vgsは一定値であるため、ドレイン電流Idも一定値である。例えば、図3でゲート−ソース間電圧VgsがVosc/2で一定である場合、ドレイン電流IdもIC1で一定である。
発振が始まり、第1の発振信号S1の振幅Vaが徐々に大きくなると、式(2)のゲート−ソース間電圧Vgsが変動する。ゲート−ソース間電圧Vgsの変動に応じてドレイン電流Idも変動するが、ドレイン電流Idは(Vgs−Vthに比例する。そのた
め、ゲート−ソース間電圧Vgsが上昇した場合のドレイン電流Idの増加量は、ゲート−ソース間電圧Vgsが低下した場合のドレイン電流Idの低下量よりも大きい。
つまり、ゲート−ソース間電圧VgsはVosc/2を中心に、図3のように(Vosc/2)+Vaから(Vosc/2)−Vaまで変動する。このとき、(Vosc/2)−Vaに対応するドレイン電流IdはIC1−Inである。一方、(Vosc/2)+Vaに対応するドレイン電流IdはIC1+Ipである。ここで、ドレイン電流Idは(Vgs−Vthに比例しているため、ドレイン電流Idの増加量Ipは、ドレイン電流Idの減少量Inよりも大きくなる。この差(Ip−In)は、第1の発振信号S1の振幅Vaが大きくなるにつれて大きくなる。
再び図1を参照すると、第1の発振信号S1の振幅(図3のVa)が大きくなるにつれて電流I2が大きくなる。このとき、電流I3は電流I2に比例するため、電流I3も大きくなる。したがって、第1の発振信号S1の振幅Vaが大きくなるにつれて、電流I3の時間平均値が大きくなる。すると、遅延回路18のコンデンサーC3の充電も早まることとなり、スイッチ19が(H)側に変化するタイミングが早まる。つまり、遅延回路18は、第1の発振信号S1の振幅Vaが大きくなるにつれて、自律的に遅延時間を短縮することができる。これにより、遅延時間が不必要に長くなることを回避し、第1の発振信号S1が安定すると素早くスイッチ19を切り換えてクロック信号110を出力することができる。
[半導体集積回路の検査方法]
本実施形態の半導体集積回路10の遅延回路18は、半導体集積回路10の効率的な検査を可能にする。以下では、半導体集積回路10をテスター9に接続して行う、発振回路12からクロック信号110を出力するまでの回路の検査について説明する。
図4は、検査における半導体集積回路10とテスター9との接続を表す図である。テスター9は、端子T3から出力されるクロック信号110の波形や周波数を検査して異常の有無を判断する。この検査で、半導体集積回路10は水晶振動子26を発振させるのではなく、テスター9からテストクロックCLKを受け取る。図4のように、テストクロックCLKが端子T1に供給される。このとき、半導体集積回路10の端子T2はオープンとなっている。
ここで、半導体集積回路10は遅延回路18を含む。そのため、電圧Voscの供給が開始されてからクロック信号110を出力するまでの遅延時間がある。しかし、半導体集積回路10の検査においては、テスター9からテストクロックCLKを用いるので発振信号がノイズで打ち消される問題は生じない。そのため、遅延時間をできるだけ短縮することが好ましい。例えば、検査の場合に遅延回路18をバイパスして遅延時間をなくすことも考えられる。しかし、この方法では遅延回路18を検査することができなくなる。
本実施形態の半導体集積回路10は、以下のような方法で遅延時間をできるだけ短縮し、遅延回路18も含めた効率的な検査が可能である。図5は、本実施形態の半導体集積回路10の検査におけるテスト電圧およびテストクロックCLKを説明する図である。
図5には、検査時のテスト電圧およびテストクロックCLKを実線で示し、対比のために通常動作時の第1の発振信号S1を点線で示している。半導体集積回路10の通常動作時には、第1の発振信号S1の電圧はVoscを超えることはない。また、コンデンサーC3が十分に充電されるまでスイッチ19は(L)側に接続されており(図1参照)、第1の発振信号S1が安定する時刻t1よりも前のクロック信号110は、接地電圧Vssに固定される。
しかし、図5に示すように、検査時には、検査を開始する時刻t0からすぐにテスト電圧が供給される。本実施形態において、テスト電圧は電源電圧Vddであり、時刻taまでテスト電圧が供給される。電源電圧Vddは電圧Vosc(本発明の通常動作における発振信号がとり得る電圧に対応)よりも高い電圧であり、コンデンサーC3の充電を早めてスイッチ19を(H)側に変化させる。
再び図3を参照すると、電源電圧Vdd(すなわちテスト電圧)が端子T1から入力されると、第2のトランジスターN2のゲート−ソース間電圧Vgsは電源電圧Vddまで上昇する。すると、電流I2は通常動作時(例えば図3のIC1)よりも大きなIC2になる。そして、電流I2に比例する電流I3も大きくなる。したがって、図5の時刻t0から時刻taまででコンデンサーC3が素早く充電されて、スイッチ19は(H)側に切り換わる。その後、図5のようにテスター9からテストクロックCLKが供給されて、発振回路12等の検査が行われる。このとき、時刻t0〜時刻taの時間は時刻t0〜時刻t1の時間よりも短く、半導体集積回路10の遅延時間が短縮されている。そのため、半導体集積回路10の検査における待ち時間(すなわち遅延時間)が少なくなり、効率的な検査が可能になる。
図6は本実施形態の半導体集積回路10の検査方法を表すフローチャートである。半導体集積回路10は、図4のようにテスター9と接続される。そして、テスター9から、検査対象の半導体集積回路10に電源供給がなされる(S10)。
その後、テスター9は半導体集積回路10にテスト電圧を供給する。具体的には、テスト電圧は電圧Voscよりも高い電源電圧Vddであり、テスター9は電源電圧Vddを端子T1に所定の時間供給する(S12)。ここで、所定の時間とは図5の時刻t0〜時刻taの時間に対応し、スイッチ19を(H)側に変化させるのに必要な時間である。
ステップS12によって、半導体集積回路10からクロック信号110が出力されるようになるので、テスター9はテストクロックCLKを半導体集積回路10に供給する(S14)。そして、テスター9は出力されるクロック信号110を期待値と比較することで、半導体集積回路10の良、不良を判断することができる(S16)。なお、テスター9は出力されるクロック信号110の周波数測定により良、不良を判断してもよい。
このとき、ステップS12の所定の時間は、通常動作において半導体集積回路10からクロック信号110が出力されるようになるまでの時間に比べて早い。そのため、半導体集積回路10の効率的な検査が可能である。
以上のように、本実施形態の半導体集積回路10は、例えば従来の半導体集積回路1010Aの遅延回路1018で大きな面積を占めていた抵抗器R2が不要である。また、小さな電流I3を用いるため、コンデンサーC3を小さくすることができる。従って、半導体集積回路10は小型化が可能である。そして、半導体集積回路10は発振信号の振幅が大きくなり安定化するにつれて、自律的に遅延時間を短縮することができる。よって、半導体集積回路10は例えば電源投入時において素早く動作を開始できる。さらに半導体集積回路10は、テスター9から通常動作時よりも高いテスト電圧をかけることで、遅延時間を短縮することができる。そのため、テスター9は半導体集積回路10を効率的に検査することが可能である。
[変形例]
本実施形態の半導体集積回路10は、前記の構成に限られるものではなく、以下のような変形が可能である。図7〜図9を参照して、いくつかの変形例について説明する。なお
、図1〜図6と同じ要素については、図7〜図9でも同じ符号を付しており説明を省略する。
図7は、第1変形例の半導体集積回路10の構成例を示す図である。本変形例の半導体集積回路10は、MOSトランジスターの第1のトランジスターN1、第2のトランジスターN2(図1参照)に代えて、バイポーラトランジスターである第1のトランジスターQ1、第2のトランジスターQ2を用いる。このように、半導体集積回路10はバイポーラトランジスターを用いて構成されてもよく、柔軟な設計が可能である。
このとき、電流I2を小さくするために、第2のトランジスターQ2は、第1のトランジスターQ1のサイズ以下であることが好ましい。なお、本変形例の半導体集積回路10では、トランジスターP1は、バイアス電流Ibを生成するために、バイアス電圧Vbがゲート端子に印加されている。
図8は、第2変形例の半導体集積回路10の構成例を示す図である。本変形例の半導体集積回路10では、第2のトランジスターN2は、第1の発振信号S1に代えて、第2の発振信号S2をゲート入力信号とする。前記の通り、インバーター(第1のトランジスターN1とトランジスターP1とで構成)の出力である第2の発振信号S2の方が、第1の発振信号S1より急峻に変化し、方形波に近くなる。そのため、本変形例の半導体集積回路10では、第2のトランジスターN2により多くの電流I2が多く流れることが期待される。その結果、コンデンサーC3の電荷の変化が早まり、さらに高速な起動が可能な半導体集積回路10を実現できる。
図9は、第3変形例の半導体集積回路10の構成例を示す図である。本変形例の半導体集積回路10は、トランジスターP3、P4で構成されるカレントミラー回路を含まず、電流I2で直接コンデンサーC3の電荷を変化させる。このとき、電流I2によってコンデンサーC3が徐々に充電される。スイッチ19の(H)側と(L)側は、第1の変形例および第2の変形例とは逆になっている。
例えば第1のトランジスターN1と第2のトランジスターN2のサイズ比を調整することで、電流I2を十分に小さくして、遅延時間を確保できる場合には、本変形例の半導体集積回路10のような構成が可能である。このとき、遅延回路18の構成をさらに簡単にすることができる。
以上のような変形例についても、半導体集積回路10は小型化が可能であり、発振信号の振幅が大きくなるにつれて、自律的に遅延時間を短縮することができる。また、半導体集積回路10は、検査時に通常動作時よりも遅延時間を短縮することができるので、効率的な検査を可能にする。
2.振動デバイス
本実施形態の振動デバイス200は、発振回路212、遅延回路218、発振回路212により発振する発振素子230を含むものである。発振回路212と遅延回路218とは、半導体集積回路210として振動デバイス200に含まれていてもよい。本実施形態の振動デバイス200の説明において、発振回路212、遅延回路218は図1の発振回路12、遅延回路18が対応し、半導体集積回路210は図1の半導体集積回路10が対応する。なお、後述する温度補償型発振器の発振回路212は、図1の発振回路12の構成に加えて温度補償を行う回路を含んでいるものとする。
振動デバイス200としては、例えば、発振素子230として振動子を備えた発振器や発振素子230として振動型のセンサー素子240を備えた物理量センサー等が挙げられ
る。
図10(A)に、振動デバイス200の一例である発振器の構成例を示す。図10(A)に示す振動デバイス200(発振器)は、温度補償型発振器であり、発振回路212と、遅延回路218と、温度センサー220と、発振素子230とを含む。ここで、遅延回路218、発振回路212は、半導体集積回路210を構成していてもよい。
発振回路212は、温度センサー220の出力に応じた周波数制御電圧Vcを内部で生成することで、温度変化に応じて可変容量素子の容量値を変化させ、発振素子230(例えば、図1の水晶振動子26が対応)の周波数温度特性を補償しながら一定の周波数で発振させる。そして、得られた発振信号は遅延回路218によって遅延時間の経過後にクロック信号として出力される。
本実施形態の振動デバイスである発振器としては、温度補償型発振器の他にも、電圧制御型発振器(VCXOやVCSO等)、電圧制御温度補償型発振器(VC−TCXO)、恒温型発振器(OCXO等)等が挙げられる。また、温度センサー220を含まず、温度補償を行わないSPXOであってもよい。つまり、図1の構成(水晶振動子26と半導体集積回路10)は振動デバイス200の一例である。
図10(B)に、振動デバイスの一例である物理量センサーの構成例を示す。図10(B)に示す振動デバイス200(物理量センサー)は、発振回路212と、遅延回路218と、温度センサー220と、水晶等を材料とするセンサー素子240と、検出回路250とを含む。ここで、発振回路212、遅延回路218、検出回路250は、半導体集積回路210を構成していてもよい。
発振回路212は、温度センサー220の出力に応じた周波数制御電圧Vcを内部で生成することで、温度変化に応じて可変容量素子の容量値を変化させ、センサー素子240の周波数温度特性を補償しながら一定の周波数で発振させる。
センサー素子240は、一定の周波数で振動しながら、加わった物理量(例えば、角速度や加速度等)の大きさに応じた検出信号を出力する。
検出回路250は、センサー素子240の検出信号の検波や直流化を行い、センサー素子240に加わった物理量の大きさに応じた信号レベルの物理量信号を生成する。ここで、検出回路250は遅延回路218を介して発振回路212からのクロック信号を受け取ってもよい。検出回路250は、遅延回路218によって遅延時間の経過後にクロック信号を受け取ることができる。
なお、検出回路250は、温度センサー220の出力に応じて、回路素子の温度特性やセンサー素子240の温度特性を補償し、物理量信号の振動レベルを調整するようにしてもよい。
本実施形態の振動デバイスである物理量センサーとしては、角速度センサー(ジャイロセンサー)や加速度センサー等が挙げられる。
本実施形態によれば、振動デバイス200は遅延回路218を含んでいる。そのため、小型化が可能であり、高速な起動が可能な振動デバイス200を実現できる。
3.電子機器
本実施形態の電子機器300について、図11〜図12を用いて説明する。なお、図1
〜図10と同じ要素については同じ番号、符号を付しており説明を省略する。
図11は、電子機器300の機能ブロック図である。電子機器300は、半導体集積回路210と発振素子230とを含む振動デバイス200、CPU(Central Processing Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370、音出力部380を含んで構成されている。なお、電子機器300は、図11の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
振動デバイス200は、半導体集積回路210と発振素子230とが接続された発振器に対応する(図10(A)参照)。なお、図11では温度センサー220の図示を省略している。振動デバイス200は、半導体集積回路210が含む遅延回路218からクロック信号を、遅延時間の経過後にCPU320だけでなく各部に供給する(図示は省略)。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、振動デバイス200が出力するクロック信号を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部380に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
そして、音出力部380は、スピーカー等の音を出力する装置である。
電子機器300は、半導体集積回路210が含む遅延回路218を用いる。そのため、小型化が可能であり、高速な起動が可能な電子機器300を実現できる。
電子機器300としては種々が考えられる。例えば、ネットワークサーバー、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計
、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
図12は、電子機器300の一例であるネットワークサーバーの外観の一例を示す図である。電子機器300であるネットワークサーバーは、表示部370としてLCDを備えている。そして、電子機器300であるネットワークサーバーは、半導体集積回路210が含む遅延回路218を用いる。そのため、ネットワークサーバーは、小型化が可能であり、高速な起動が可能である。
4.移動体
本実施形態の移動体400について、図13を用いて説明する。
図13は、本実施形態の移動体400の一例を示す図(上面図)である。図13に示す移動体400は、発振部410、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー420、430、440、バッテリー450、バックアップ用バッテリー460を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図13の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振部410は、半導体集積回路210を含む振動デバイス200(発振器)に対応する。その他の構成要素の詳細な説明は省略するが、移動体の移動に必要な制御を行うため高い信頼性が要求される。例えば、バッテリー450の他に、バックアップ用バッテリー460を備えることで信頼性を高めている。
ここで、移動体400のシステムは、発振部410すなわち半導体集積回路210を含む振動デバイス200(発振器)からのクロック信号を利用できる。そのため、電源投入時に高速な起動が可能である。また、信頼性を向上させるために発振部410にもバックアップ用の発振部(不図示)が設けられる可能性がある。そのような場合でも、半導体集積回路210を含む振動デバイス200(発振器)は小型であるため、移動体400の内部の限られたスペース内でも容易に設置が可能である。
なお、このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
5.その他
本発明は、前記の実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
9 テスター、10 半導体集積回路、11 バッファー、12 発振回路、18 遅延回路、19 スイッチ、26 水晶振動子、110 クロック信号、111 内部信号、200 振動デバイス、210 半導体集積回路、212 発振回路、218 遅延回路、220 温度センサー、230 発振素子、240 センサー素子、250 検出回路
、300 電子機器、320 CPU、330 操作部、340 ROM、350 RAM、360 通信部、370 表示部、380 音出力部、400 移動体、410 発振部、420 コントローラー、450 バッテリー、460 バックアップ用バッテリー、1010A 半導体集積回路、1010B 半導体集積回路、1012 発振回路、1017 振幅検出回路、1018 遅延回路、C1 固定容量、C2 固定容量、C3
コンデンサー、C4 コンデンサー、CLK テストクロック、CS 定電流源、I0
電流、I1 電流、I2 電流、I3 電流、IV1 インバーター、IV2 インバーター、IV3 インバーター、Id ドレイン電流、L ゲート長、N1 第1のトランジスター、N2 第2のトランジスター、P1 トランジスター、P3 トランジスター、P4 トランジスター、Q1 第1のトランジスター、Q2 第2のトランジスター、R1 帰還抵抗、R2 抵抗器、S1 第1の発振信号、S2 第2の発振信号、S3
選択信号、T1 端子、T2 端子、T3 端子、Va 振幅、Vb バイアス電圧、Vc 周波数制御電圧、Vdd 電源電圧、Vgs ゲート−ソース間電圧、Vosc 電圧、Vss 接地電圧、W ゲート幅

Claims (12)

  1. 発振素子を発振させて発振信号を生成し、前記発振信号の増幅に用いられる第1のトランジスターを含む発振回路と、
    前記発振信号によって制御される第2のトランジスターと、前記第2のトランジスターの電流に基づいて電荷が変化するコンデンサーと、前記コンデンサーの電荷量に基づいて前記発振信号の出力を制御するスイッチまたはゲート回路とを含む遅延回路と、
    を含み、
    前記遅延回路は、
    前記第2のトランジスターの電流を入力電流とするカレントミラー回路を含み、
    前記コンデンサーは、
    前記カレントミラー回路の出力電流によって電荷が変化する、半導体集積回路。
  2. 請求項に記載の半導体集積回路において、
    記第2のトランジスターのサイズは、
    前記第1のトランジスター以下である半導体集積回路。
  3. 発振素子を発振させて発振信号を生成し、前記発振信号の増幅に用いられる第1のトランジスターを含む発振回路と、
    前記発振信号によって制御される第2のトランジスターと、前記第2のトランジスターの電流に基づいて電荷が変化するコンデンサーと、前記コンデンサーの電荷量に基づいて前記発振信号の出力を制御するスイッチまたはゲート回路とを含む遅延回路と、
    を含み、
    前記第1のトランジスターおよび前記第2のトランジスターは、
    MOSトランジスターであり、
    前記第2のトランジスターのサイズは、
    前記第1のトランジスター以下である、半導体集積回路。
  4. 発振素子を発振させて発振信号を生成し、前記発振信号の増幅に用いられる第1のトランジスターを含む発振回路と、
    前記発振信号によって制御される第2のトランジスターと、前記第2のトランジスターの電流に基づいて電荷が変化するコンデンサーと、前記コンデンサーの電荷量に基づいて前記発振信号の出力を制御するスイッチまたはゲート回路とを含む遅延回路と、
    を含み、
    前記第1のトランジスターおよび前記第2のトランジスターは、
    バイポーラトランジスターであり、
    前記第2のトランジスターのサイズは、
    前記第1のトランジスター以下である、半導体集積回路。
  5. 請求項1又は2に記載の半導体集積回路において、
    前記カレントミラー回路の出力電流は、
    前記第1のトランジスターの電流よりも小さい半導体集積回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記発振回路は、
    入力端子が前記発振素子の一端に、出力端子が前記発振素子の他端に接続される反転増幅回路を含み、
    前記反転増幅回路は、
    前記第1のトランジスターを含み、
    前記入力端子側の前記発振信号を第1の発振信号、前記出力端子側の前記発振信号を第2の発振信号として、前記第1の発振信号と前記第2の発振信号をそれぞれ生成し、
    前記第2のトランジスターは、
    前記第1の発振信号によって制御される半導体集積回路。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記発振回路は、
    入力端子が前記発振素子の一端に、出力端子が前記発振素子の他端に接続される反転増幅回路を含み、
    前記反転増幅回路は、
    前記第1のトランジスターを含み、
    前記入力端子側の前記発振信号を第1の発振信号、前記出力端子側の前記発振信号を第2の発振信号として、前記第1の発振信号と前記第2の発振信号をそれぞれ生成し、
    前記第2のトランジスターは、
    前記第2の発振信号によって制御される半導体集積回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記遅延回路から出力される前記発振信号を外部へと出力する半導体集積回路。
  9. 発振素子を発振させて発振信号を生成し、前記発振信号の増幅に用いられる第1のトランジスターを含む発振回路と、前記発振信号によって制御される第2のトランジスターと、前記第2のトランジスターの電流に基づいて電荷が変化するコンデンサーと、前記コンデンサーの電荷量に基づいて前記発振信号の出力を制御するスイッチまたはゲート回路とを含む遅延回路と、を含む半導体集積回路の検査方法であって、
    通常動作における前記発振信号がとり得る電圧よりも高いテスト電圧を前記発振回路に供給するステップと、
    前記発振回路にテストクロックを供給するステップと、
    を含む半導体集積回路の検査方法。
  10. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体集積回路と、
    前記発振素子と、
    を含む振動デバイス。
  11. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体集積回路を含む電子機器。
  12. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体集積回路を含む移動体。
JP2013069669A 2013-03-28 2013-03-28 半導体集積回路、振動デバイス、電子機器、移動体および半導体集積回路の検査方法 Active JP6160812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013069669A JP6160812B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 半導体集積回路、振動デバイス、電子機器、移動体および半導体集積回路の検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013069669A JP6160812B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 半導体集積回路、振動デバイス、電子機器、移動体および半導体集積回路の検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014192881A JP2014192881A (ja) 2014-10-06
JP6160812B2 true JP6160812B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=51838737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013069669A Active JP6160812B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 半導体集積回路、振動デバイス、電子機器、移動体および半導体集積回路の検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6160812B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6930134B2 (ja) * 2017-02-28 2021-09-01 セイコーエプソン株式会社 発振器、電子機器及び移動体
JP7031369B2 (ja) * 2018-02-28 2022-03-08 セイコーエプソン株式会社 出力回路、発振器及び電子機器

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0496406A (ja) * 1990-08-09 1992-03-27 Seiko Instr Inc 発振回路
JP2000031740A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Hitachi Ltd 発振回路
JP2001217650A (ja) * 2000-02-01 2001-08-10 Toyo Commun Equip Co Ltd 圧電発振器
JP2002190723A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Nippon Precision Circuits Inc 発振制御回路
JP4274520B2 (ja) * 2002-12-03 2009-06-10 セイコーNpc株式会社 発振振幅検出回路、発振回路及び発振用集積回路
JP5347748B2 (ja) * 2009-06-18 2013-11-20 富士通セミコンダクター株式会社 Dc/dcコンバータ及びdc/dcコンバータの制御方法
JP5193167B2 (ja) * 2009-12-11 2013-05-08 旭化成エレクトロニクス株式会社 発振器、発振装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014192881A (ja) 2014-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6241587B2 (ja) 集積回路、振動デバイス、電子機器、移動体及び集積回路のモード切り替え方法
US10673382B2 (en) Oscillator, electronic apparatus, vehicle, and method of manufacturing oscillator
US9306580B2 (en) Oscillation circuit, oscillator, electronic device, mobile object, and oscillator manufacturing method
US9621106B2 (en) Oscillation circuit, oscillator, electronic apparatus and moving object
US9712111B2 (en) Oscillator, electronic apparatus, and moving object
JP6288411B2 (ja) 発振回路、発振器、電子機器および移動体
US9312812B2 (en) Oscillation circuit, oscillator, method of manufacturing oscillator, electronic device, and moving object
JP6160812B2 (ja) 半導体集積回路、振動デバイス、電子機器、移動体および半導体集積回路の検査方法
US9628022B2 (en) Oscillation circuit, oscillator, method of manufacturing oscillator, electronic device, and moving object
JP2016152541A (ja) 発振回路、電子機器、移動体及び発振回路の調整方法
US10771013B2 (en) Oscillator, electronic apparatus, vehicle, and manufacturing method of oscillator
US10897227B2 (en) Oscillation circuit, oscillator, electronic device, and vehicle
US11012031B2 (en) Oscillator, electronic device, and vehicle
CN113783560B (zh) 电路装置、振荡器、电子设备以及移动体
JP6540942B2 (ja) 発振回路、発振器、電子機器及び移動体
JP2016152540A (ja) 発振回路の調整方法、発振回路、電子機器及び移動体
JP2015099967A (ja) 発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6160812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150