JP6239865B2 - 車輪止め - Google Patents

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Description

本発明は、可搬性を有する車輪止めに関する。
停車した車両の移動を規制するために、車輪の片側又は両側に配置される、可搬性を有する様々な車輪止め(手歯止め、とも呼ばれる)が提案されている。典型的な車輪止めとしては、斜面を有するブロック状の車輪止めを停車中の車輪の両側から車輪の外周に接触させて車輪を固定するものが知られている。
また、車輪止めの一つとして、以下のような車輪止めが知られている(例えば、特許文献1)。すなわち、車輪が乗せられる底面材と、Y方向に底面材の上方で底面材に近い低い高さの位置で、底面材にブラケットに支持されている軸と、リング2を介して軸に回転可能に取り付けられた側板を備えていて、車輪が当たるように形成された車輪受け面と路面に当たるように形成されている厚みのある三角刃状の尖端部とを備えている受け部材とを有し、車輪がX方向に動かされると尖端部が路面に打ち込まれ、大きな車輪停止力が発生するものが知られている。
特開2005−59749号公報 特開2005−335477号公報
車両の操縦者が停車中の車両を操縦して車両を移動させようとするときに、車輪止めが設置されていることを失念している、或いは知らない場合がある。この場合、典型的なブロック状の車輪止めでは、車輪の前方に配置された車輪止めによって車輪の回転が規制される。このとき、操縦者が異変(車輪止めによる規制)に気づかず、アクセルを強めると、前方の車輪止めが滑る一方で、後方に配置された車輪止めが車輪の急激な回転力を受けてはじき飛ばされる虞があった。
また、特許文献1記載の車輪止めは、設置に際して、底面材に車輪を乗せなくてはならないため、設置に手間がかかっていた。さらに、特許文献1記載の車輪止めは、尖端部を路面に打ち込むことで、地面(アスファルト、コンクリート)等を大きく損傷させる代わりに車輪停止力を得るものであるので、その使用場所は、損傷による影響を考慮しなくて良い場所に制限される。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、設置が容易であり、且つ車両の移動規制時における地面への影響を抑えることのできる車輪止めを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、車輪止めであって、長さ方向と幅方向とを有するベース部と、前記ベース部の長さ方向において、車輪の周面に向けて配置される背面側とその逆側の正面側とを有し、前記ベース部の上方において前記幅方向に配置された回転軸を介して連結された受け部と、 前記受け部の前記背面側に形成され、前記背面側から前記正面側に向かって高くなる斜面と、前記受け部に設けられ前記受け部の正面側の上方に配置されストッパと、を含み、前記車輪が前記斜面に乗っていない第1の状態では、前記ベース部の正面側端部と前記受け部の正面側端部とが非接触である一方、前記車輪が前記斜面に乗り上げ、且つ前記車輪が前記ストッパと接触する第2の状態では、前記ベース部が前記回転軸周りに回転して前記受け部の正面側端部が前記ベース部の正面側端部に上方から接触する、ことを特徴とする。
また、本発明の車輪止めは、前記ベース部の長さ方向に配置される一端部と、前記ベース部の幅方向に配置される他端部とを有し、前記一端部が前記受け部に対して固定され、前記他端部が前記ベース部の後方に配置されたアームと、前記アームの他端部に取り付けられ、前記車輪の前記受け部が配置され側と逆側に配置される補助受け部とをさらに含み、前記補助受け部は、前記第2の状態における前記受け部の回転に応じて前記第1の状態における位置よりも高い位置に持ち上がる、ように構成可能である。
また、本発明の車輪止めは、前記ストッパは、前記受け部の正面側上方において、前記ベース部の幅方向に配置され第1部材と、前記第1部材と接続される上端部と前受け部の正面側の上部に取り付けられて前記第1部材を支持する下端部とを有する第2部材とを含むように構成することができる。
また、本発明の車輪止めは、前記ストッパは、前記受け部の正面側上方において、前記ベース部の幅方向に配置され第1部材と、前記第1部材と接続される上端部と前受け部の正面側の上部に形成された溝に嵌め込まれて前記第1部材を支持する下端部とを有する第2部材とを含むように構成することができる。
また、本発明の車輪止めは、前記ベース部の底面には、前記長さ方向に間隔を空けて複数の弾性部材が取り付けられている、ように構成することができる。
また、本発明の車輪止めは、前記ベース部の底面には、少なくとも1つの弾性部材が取り付けられており、前記第2の状態における前記弾性部材の接地面積は、前記第1の状態における前記弾性部材の接地面積よりも大きい、構成を採用することができる。
本発明によれば、設置が容易であり、且つ車両の移動規制時における地面への影響を抑えることのできる車輪止めを提供することができる。
図1(a)は、車輪止めの平面図であり、図1(b)は、車輪止めの右側面図であり、図1(c)は、車輪止めの背面図である。 図2(a)は、車輪止めを背面側から見た斜視図であり、図2(b)は、車輪止めを正面側から見た斜視図である。 図3は、車輪止めの分解斜視図である。 図4は、車両に対する車輪止めの設置状態を示す図である。 図5は、車輪止めの作用説明図であり、車輪止めの設置状態(第1の状態)を示す。 図6は、車輪止めの作用説明図であり、車輪が車輪止めに乗り上げた際の状態(第2の状態)を示す。 図7は、車輪止めの第1変形例を示す。 図8は、第1変形例の作用説明図である。 図9は、車輪止めの第2変形例を示す。 図10は、車輪止めの第3変形例を示す。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<車輪止めの構成>
図1(a)は、車輪止めの平面図であり、図1(b)は、車輪止めの右側面図であり、図1(c)は、車輪止めの背面図である。図2(a)は、車輪止めを背面側から見た斜視図であり、図2(b)は、車輪止めを正面側から見た斜視図である。図3は、車輪止めの分解斜視図である。
図1〜図3において、車輪止め10は、大略して、ベース部と、ベース部の上方においいてベース部に対して回転可能に連結される受け部と、受け部とアームを介して接続された補助受け部とを含む。もっとも、アーム及び補助受け部は、必須の構成要素ではない。
ベース部は、少なくともベース部材11と滑り止め部材16とを含む。ベース部材11は、底部が平面矩形に形成された金属製の部材であり、その底面には、弾性部材を用いて形成された平板状の滑り止め部材16が取り付けられている。図3に示すように、本実施形態では、滑り止め部材16は、ベース部材11の底板の適宜の位置に複数形成されたボルト孔を用いて、ボルト16a及びナット16bによりベース部材11に取り付けられている。但し、滑り止め部材16は、接着剤を用いてベース部材11に取り付けられても良い。
ベース部材11は、その側面方向(幅方向)の各端部に立設された側壁11a,11bを有しており、側壁11a,11bは、ベース部材11の正面側端部及び背面側端部にそれぞれ立設された正面壁11c及び背面壁11dによって連結されている。側壁11a,11bの上部には、ベース部材11の幅方向(長さ方向と直交する方向)において、ほぼ同じ高さで同一直線上に配置された貫通孔11c,11dが形成されている。なお、ベース部材11は、例えば、金属板のプレス加工により一体形成される。
受け部は、斜面としての第1上面17を有する受け部材12を含む。受け部材12は、ベース部材11の幅長さより長い(車輪幅より長い)幅長さを有し、背面側から正面側へ向かって上る(高くなる)ように傾斜した第1上面17と、第1上面17に連続する第2上面18と、第1上面17及び第2上面18の両側面に形成された側壁19A及び側壁19Bとを含んでいる。また、側壁19A及び側壁19Bは、受け部材12の正面側端部に形成されたリブ20Aと、受け部材12の背面側端部に形成されたリブ20Bと連結された状態となっている。受け部材12は、例えば、ベース部材11と同様に、金属板のプレス加工により形成可能である。
側壁19及び側壁20のそれぞれには、ベース部材11が有する貫通孔11e,11fに対応する貫通孔19aが形成されている。ベース部材11に受け部材12を被せるようにして、貫通孔11e,11fと各貫通孔19a,19aの位置合わせをした状態で、ボルト21が挿通され、ワッシャ22及びナット23を用いてボルト締めされることで、ベース部材11と受け部材12とが連結される。
このとき、ボルト21,21の中心軸は同一直線上に配置され、受け部材12は、ボルト21,21の中心軸を回転軸として回転(回動)可能な状態にされる。すなわち、受け部材12は、ベース部材11に対して相対回転可能に連結される。この連結状態において、ベース部材11の正面側端部は、受け部材12の正面側端部よりも前方に突き出た状態とされる。一方、受け部材12の背面側端部は、ベース部材11の背面側端部より後方に延びた状態とされる。
受け部材12の正面側の上方にはストッパが設けられる。すなわち、受け部材12には、車輪を止めるためのストッパ部材25が取り付けられる。ストッパ部材25は、金属パイプ加工により形成されたU字状の部材であり、U字の底部がベース部材11の幅方向に配置される第1部材として機能する。ストッパ部材25の各端部は平板上に形成されており、受け部材12の側壁19A及び19Bの外側から受け部材12の側面を両側から挟むように配置され、上記したボルト21,ワッシャ22,及びナット23によって、受け部材12と一体に回転可能に連結される。
ストッパ部材25の受け部材12に対する取り付け角度は、第2部材としての支持部材26によって固定される。支持部材26は、所定長さを有する金属製の円柱パイプであり、その上端は、留め具27,ボルト28,及びナット29を用いて、ストッパ部材25のほぼ中央部に連結(固定)される。なお、軸受け部材30は、溶接により受け部材12に固定されている。
一方、支持部材26の下端は、受け部材12の第2上面18の前方に形成された軸受け(ボルト受け)部材30,ボルト31及びナット32によって固定される。このように、ストッパ部材25は、支持部材26によって、車輪止め10の前方に傾斜した所定角度で、受け部材12に対して固定されている。ストッパ部材25の上端は、回転軸(ボルト21,21)よりも前方に位置している。
ところで、受け部材12の側壁19Bは、受け部材12の第2上面17からはみ出すようにして後方に延びており、アーム13の取り付けしろとして機能する。側壁19Bの後部には、ボルト孔19b,19bが形成されており、アーム13の留め具34を取り付けるために使用される。
留め具34は、アーム13の外径よりやや大きい内径を有する金属パイプと金属板とを溶接により一体化することで形成することができる。金属板は、ボルト孔19b,19bに対応するボルト孔34a,34bを有しており、ボルト35,35及びナット36,36を用いて側壁19Bに固定される。アーム13は、金属パイプを直角に折り曲げて形成されたL字状の部材であり、一端部13aが車輪止め10の前後方向(長さ方向)に配置され、他端部13bが車輪止め10の幅方向に配置される。アーム13の一端部13aは、留め具34に挿入され、蝶ネジ37でその周面が押圧されることで、留め具34(受け部材12)に対して固定される。
アーム13の他端部13bは、補助受け部材14に挿入される。補助受け部材14は、三角柱状を有しており、底部の設置状態において、上面が車輪止め10の前方から後方に向けて上る斜面に形成されている。補助受け部材14は、その両側面にアーム13の他端部13bが挿入される挿入孔14a,14bを有している。
アーム13の他端部13bは、挿入孔14a,14bを貫通した状態において、ピン38により補助受け部材14から抜けないようにされる。これによって、補助受け部材14は、他端部13bに対して回転自在に取り付けられた状態となっている。補助受け部材14の底面には、ベース部材16と同様に、平板状の滑り止め部材14Aが、ボルト14c及びナット14dを用いて取り付けられる。滑り止め部材14Aは接着剤を用いて取り付けられても良い。なお、滑り止め部材16,14Aのそれぞれをなす弾性部材は、例えば、天然ゴム、合成ゴム、樹脂の少なくとも1つから選択可能であり、ベース部材12に対する上方からの荷重を受けて変形し、地面と密着することで、地面との摩擦力を増大させる作用を生じる材質が選択される。
実施形態に係る車輪止め10は、上述した構成を有し、可搬性を有する。なお、ストッ
パ部材25は、ボルト31を外すことで、受け部材12に対して回転自在な状態となるので、ストッパ部材25を前方又は後方に倒すことで、ストッパ部材を畳んだ状態にすることができる。また、アーム13の留め具34に対する挿入深さを蝶ネジ37を用いて容易に調整することができる。蝶ネジ37を用いた調整によって、受け部材12と補助受け部材14との距離を適宜変更することができ、様々な車輪の直径に対応することができる。
<車輪止めの設置方法>
図4は、車両V(一例としてトラックを図示)に実施形態に係る車輪止め10を設置した状態を示す。車輪止め10は、車輪(タイヤ)Tの直径に応じて、受け部材12と補助受け部材14との前後方向における距離(アーム13の長さ)が調整される。なお、車両は、トラックのような各種の作業車のみならず、乗用車も含む。
車輪止め10の使用者は、車輪Tの軸方向と車輪止め10の幅方向とを一致させた状態で、車両Vの側方から、例えば、車輪止め10をその幅方向に地面上を滑らせて移動させる。そして、車輪Tの接地部分が車輪Tの周方向の両側から受け部材12と補助受け部材14とで挟まれた状態となるように、車輪止め10が設置される。
このように、車輪止め10は、車両Vの停止状態で設置が可能であり、設置が簡易である。すなわち、従来例のように、車輪Tが車輪止めを踏むように設置する煩雑さを回避することが可能である。
設置状態において、受け部材12の背面側端部(後方端部)が車輪Tの周面に接触することで、車輪の移動可能範囲を狭めることができるが、必ずしも接触している必要はない。補助受け部材14の正面側端部(前方端部)も同様である。また、設置状態において、車輪Tの周面とストッパ部材25とは接触しているようにしても良く、離間していても良い。
実施形態における「地面」は、床面や路面を含む。地面の材質は、例えば、コンクリート、アスファルト、金属(例えば鉄板)等の様々な材質に対して適用可能である。地面は水平面でも斜面でも良い。
<車輪止めの作用>
図5は、車輪止め10の作用説明図であり、車輪Tに車輪止め10を設置した状態を拡大して示す。設置状態において、受け部材12の背面側端部は、自重及びアーム13等の重さによって下がった状態となり、背面側端部が地面(床面、路面)に接した状態となる。一方、受け部材12の正面側端部は、背面側端部とは逆にベース部材11から浮き上がった状態となる。
図6は、車輪止め10の作用説明図であり、図5の設置状態(第1の状態)から、車輪Tが前方に移動した状態を示す。例えば、車両Vの操縦者が車輪止め10の存在に気づかず、車両Vを発進させた場合を想定する。車両Vの発進によって、車輪Tは前方へ移動する。このとき、車輪Tは、受け部材12の第1上面17に乗り上げるとともに、ストッパ部材25を前方に強く押す状態となる。これによって、車輪Tがストッパ部材25を押す力が支持部材26を介して受け部材12の正面側端部に伝達され、正面側端部を下方に押しつける力として作用する。
この結果、受け部材12は、回転軸(ボルト21,21の軸)周りに前方回転する。これによって、受け部材12の正面側端部の下端(リブ20Aの下端)が、ベース部材12の側壁11a,11bと衝突し、ベース部材12を地面に押しつける。すると、ベース部材12の滑り止め部材(弾性部材)16は、車輪Tによる荷重を受けて変形し、地面と密
着して地面との摩擦力を増大させる。このような摩擦力が車両Vの推進に対する抵抗として作用し、車輪Tの回転(車両Vの推進)を止める(第2の状態)。
車輪止め10が第2の状態となることで、操縦者は、車輪止め10による抵抗を感じることができる。これにより、操縦者は車輪止め10の存在に気付き、アクセルを緩めるか、ブレーキを踏むといった操作を行う。
このように、車輪止め10によれば、受け部材12がベース部材11を強く地面に押しつけることができるので、典型的な車輪止め(斜面を有するブロック)に比べて、高い規制力を発揮することができる。また、弾性部材を用いた摩擦力増大により車両の推進を規制するので、従来例のような、部材の打ち込みによって路面を傷つけることもない。
よって、車輪止め10によれば、設置が容易であり、且つ車両の移動規制時における地面への影響を抑えることができる。
さらに、受け部材12がアーム13を介して補助受け部材14と連結されていることによって、以下の作用を期待することができる。すなわち、補助受け部材14は、車輪止め14の設置時において、車輪Tと路面との間に挿入されるように配置され、車輪Tの後方回転(車両Vの後退)時に、車輪Tの周面と補助受け部材14の上面(斜面)とが接触することによって、車両Vの後退を規制することができる。
また、補助受け部材14は、受け部材12に固定されたアーム13を介して受け部材12に連結されているので、車輪Tの回転を受けて後方にはじき飛ばされる虞がない。
さらに、図5に示すように、アーム13は、車輪止め10の設置状態において、正面側(前方)から背面側(後方)へ向けて下がるように配置される。このため、受け部材12が前方回転すると、アーム13及び補助受け部材14は、受け部材12と一体に回転するようになっている。
従って、受け部材12が前方回転したときに、アーム13の一体的な回転によって補助受け部材14が持ち上げられる。このとき、補助受け部材14の上面は、車輪Tの周面を押す(車輪Tを持ち上げる)ように作用する。このような作用は、車輪止め10を第1の状態から第2の状態へ早期に遷移させる力として作用する。これにより、車輪止め10による早期の規制を期待することができる。
<第1変形例>
図7は、車輪止め10の第1変形例である車輪止め10Aを示す。車輪止め10では、支持部材26の下端は、ボルト31及びナット32によって受け部材12に固定されていた。これに対し、車輪止め10Aでは、支持部材26の下端は、支持部材26と直交する円柱部材26Aと丁字状に連結され、第2上面18には、円柱部材の受け溝(フォロワ)26Bが形成されている。受け溝26Bは、前方に行くにつれて深くなるように形成されており、最深部では、円柱部材26が溝に嵌め込まれた状態となる。
図8は、第1変形例の作用説明図である。図8(a)は、車輪止め10Aの設置状態(第1の状態)を示す。第1の状態では、円柱部材26Aが受け溝26Bの最深部にはまり込んだ状態となり、ストッパ部材25を所定角度で支持する。図8(b)及び図8(c)は、ストッパ部材25の収納状態(折りたたみ状態)を示し、ストッパ部材25がアーム13と接触するまでストッパ部材25を後方に倒すことができる。このとき、円柱部材26Aは、受け溝26Bから引き出されて第1上面17の上に載置された状態となる。
第1変形例によれば、ストッパ部材25を容易に折りたたむことができる。すなわち、ボルト31及びナット32の脱着といった手間を要しない。また、ボルト31及びナット32を紛失しないように保管する手間を省くことができる。
<第2変形例>
図9は、車輪止め10の第2変形例である車輪止め10Bを示す。車輪止め10では、ベース部材11の底面には、一枚の滑り止め材16を取り付けていた。これに対し、第2変形例である車輪止め10Bでは、帯状の複数の滑り止め部材16Aがベース部材11の底面に取り付けられている。図9に示す例では、3枚の滑り止め部材16Aが取り付けられている。
各滑り止め部材16Aの長手方向は、図9に示すように、車輪止め10B(ベース部材11)の幅方向に配置されている。これによって、以下の効果を奏することができる。すなわち、上述したように、車輪止め10Bは、その幅方向に滑らせるようにして、車輪Tに対して設置される。上記のように、車輪止め10Bは、滑り止め部材の長さ方向の長さが減少している。このため、車輪止め10に比べて、幅方向に車輪止め10Bを滑らせたときの抵抗を減らすことができる。すなわち、設置が容易となる。
一方、車輪止め10Bでは、滑り止め部材の幅方向長さは、車輪止め10と変わらない。このため、車輪Tの進行方向に対しては、車輪Tを止めるのに十分な摩擦力を期待することができる。
<第3変形例>
図10は、車輪止め10の第3変形例である車輪止め10Cの説明図である。図10(a)は、車輪止め10Cの設置状態(第1の状態)を示し、図10(b)は、第1の状態におけるベース部材11Aを示す図である。図10(c)は、車輪止め10Cの車輪Tの回転規制状態(第2の状態)を示し、図10(d)は、第2の状態におけるベース部材11Aを示す図である。
第3変形例としての車輪止め10Cは、ベース部材11の代わりのベース部材11Aを有している。ベース部材11Aは、側面から見た底面形状が開いたくの字状に形成されており、ベース部材11Aに取り付けられる滑り止め部材16もくの字状になっている。
滑り止め部材16Aは、回転軸(ボルト21,21)のほぼ真下において上反りになっており、背面側の面積は正面側の面積より小さくなっている。滑り止め部材16Aは、補助受け部材14を接地させた第1の状態においては、滑り止め部材16Aの背面側が接地し、正面側は地面から浮いた状態となる。このように、車輪止め10Cは、車輪止め10に比べて第1の状態における滑り止め部材16Aの接地面積が小さいため、滑り止め10に比べて接地のための移動が容易である。
これに対し、第2の状態では、受け部材12の前方回転によってベース部材11Aの正面側が押さえつけられるため、滑り止め部材16Aの正面側が接地して背面側は地面から浮く状態となる。滑り止め部材16Aの正面側の底面積は、第2の状態において滑り止め部材16Aが所望の摩擦力を発揮可能な程度の大きさとされている。
このように、第3実施形態では、第1の状態における滑り止め部材16Aの接地面積が第2の状態における滑り止め部材16Aの接地面積より小さくなるので、車輪止め10Cを設置するために、車輪止め10Cを滑らせる作業が容易となる。
10,10A,10B・・・車輪止め
11,11A・・・ベース部材
12・・・受け部材
13・・・アーム
14・・・補助受け部材
16,16A・・・滑り止め部材
25・・・ストッパ部材
26・・・支持部材
26A・・・円柱部材
26B・・・受け溝

Claims (6)

  1. 長さ方向と幅方向とを有するベース部と、
    前記ベース部の長さ方向において、車輪の周面に向けて配置される背面側とその逆側の正面側とを有し、前記ベース部の上方において前記幅方向に配置された回転軸を介して連結された受け部と、
    前記受け部の前記背面側に形成され、前記背面側から前記正面側に向かって高くなる斜面と、
    前記受け部に設けられ前記受け部の正面側の上方に配置されストッパと、を含み、
    前記車輪が前記斜面に乗っていない第1の状態では、前記ベース部の正面側端部と前記受け部の正面側端部とが非接触である一方、前記車輪が前記斜面に乗り上げ、且つ前記車輪が前記ストッパと接触する第2の状態では、前記受け部が前記回転軸周りに回転して前記受け部の正面側端部が前記ベース部の正面側端部に上方から接触する
    ことを特徴とする車輪止め。
  2. 前記ベース部の長さ方向に配置される一端部と、前記ベース部の幅方向に配置される他端部とを有し、前記一端部が前記受け部に対して固定され、前記他端部が前記ベース部の後方に配置されたアームと、
    前記アームの他端部に取り付けられ、前記車輪の前記受け部が配置され側と逆側に配置される補助受け部とをさらに含み、
    前記補助受け部は、前記第2の状態における前記受け部の回転に応じて前記第1の状態における位置よりも高い位置に持ち上がる
    請求項1に記載の車輪止め。
  3. 前記ストッパは、前記受け部の正面側上方において、前記ベース部の幅方向に配置され第1部材と、前記第1部材と接続される上端部と前受け部の正面側の上部に取り付
    けられて前記第1部材を支持する下端部とを有する第2部材とを含む
    請求項1又は2に記載の車輪止め。
  4. 前記ストッパは、前記受け部の正面側上方において、前記ベース部の幅方向に配置され第1部材と、前記第1部材と接続される上端部と前受け部の正面側の上部に形成された溝に嵌め込まれて前記第1部材を支持する下端部とを有する第2部材とを含む
    請求項1又は2に記載の車輪止め。
  5. 前記ベース部の底面には、前記長さ方向に間隔を空けて複数の弾性部材が取り付けられている
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車輪止め。
  6. 前記ベース部の底面には、少なくとも1つの弾性部材が取り付けられており、前記第2の状態における前記弾性部材の接地面積は、前記第1の状態における前記弾性部材の接地面積よりも大きい
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車輪止め。
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