JP6103710B2 - 車両移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の少なくとも一つのタイヤに装着して、車両を移動させることのできる車両移動装置に関する。
周知のように、車両製造工場や整備工場等では、車両の組立を完成させた状態で構内を移動させる場合、車両に搭載されている駆動源(エンジン、電動モータ等)を駆動させることなく移動させる手段として車両移動装置が多く採用されている。
この種の車両移動装置としては、前2輪、或いは後2輪と路面との間に介装し、車両移動装置に設けられているハンドルを操作して車両を人力にて移動させるもの、或いは、電動モータが搭載されており、電動モータにより移動させるものが知られている。
例えば特許文献1(実開昭59−62072号公報)や特許文献2(実開昭63−160261号公報)には、運転席側の前輪の前後を駆動ローラと従動ローラとで狭圧し、又、前輪の幅方向を外れ防止用のガイドローラで挟持する技術が開示されている。
これらの文献に開示されている車両移動装置は、運転席に着座した作業者が遠隔操作により電動モータをONすることで駆動ローラを回転させ、その回転を前輪に伝達して車両を移動させるようにしている。
実開昭59−62072号公報[特許文献2]実開昭63−160261号公報
上述した各文献に開示されている技術では、車輪の前後を駆動ローラと従動ローラとで狭圧し、その狭圧力で駆動ローラからの駆動力を車輪に伝達するようにしているため、駆動ローラからの駆動力を車輪に効率良く伝達するためには、ある程度の高い圧力で車輪を狭圧する必要がある。
しかし、両ローラ間で車輪を高い圧力で挟圧すると、回転力を車輪に伝達する際に両ローラが車輪の幅方向に位置ずれし易くなり、ガイドローラに無理な荷重が印加されてしまう不都合がある。
又、各文献に開示されている車両移動装置を、例えば後輪の一方に取付ける場合、車輪の後方はデパーチャアングルを有しているため、比較的容易にローラを取付けることが出来るが、車輪前方はタイヤハウスに連続してフロアパネルが形成されており、特に、最近の地上高が低い低床タイプの車両では、車輪前部にローラ、及びこのローラ支持する部材を挿通するスペースが狭く、取付けに時間が掛かり、作業性が悪いという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、車輪に対して取付けが容易で作業性が良いばかりでなく、車輪を回転させる際に駆動ローラが車輪から外れることが無く、取扱性の良い車両移動装置を提供することを目的とする。
本発明による車両移動装置は、車輪の回転中心に取付けられるアタッチメントと、前記アタッチメントに連設する移動装置本体と、前記移動装置本体の前後に設けられているキャスタと、前記移動装置本体に搭載された電動モータと、前記車輪に押圧されて前記電動モータの駆動力を該車輪に伝達する駆動ローラとを備え、前記移動装置本体は、一端が前記駆動ローラの支持軸に回動自在に支持され、他端が前記アタッチメントの回転中心に設けられている他の支持軸に回動自在に支持されて前記駆動ローラと前記アタッチメントとを結合する結合部材を有し、前記結合部材の中途に長さ調整部材が設けられている。
本発明によれば、結合部材の一端を駆動ローラの支持軸に回動自在に支持し、他端をアタッチメントの回転中心に設けられている他の支持軸に回動自在に支持して、駆動ローラとアタッチメントとを結合し、又、結合部材の中途に長さ調整部材を設けたので、作業者は長さ調整部材を締め付けるだけで、駆動ローラをアタッチメントに支持された状態で車輪に押圧させることができる。そのため、取付けが容易で作業性が良い。又、この駆動ローラは車輪の回転中心に取付けられるアタッチメントに支持されて、駆動ローラと車輪とが一体化されているため、車輪を回転させても、この車輪から外れることが無く、取扱性が良い。
第1実施形態を示し、後輪に車両移動装置を取付けて車両を移動させている状態を示す車両の概略側面図 同、後輪のホイールにアタッチメントを装着した状態の正面図 同、後輪に車両移動装置を取付けた状態の正面図 同、図3のIV-IV断面図 同、後輪のホイールに車両移動装置を取付けた状態の平面図 同、コントロールボックスの構成を示す機能ブロック図 第2実施形態を示し、後輪のホイールにアタッチメントを装着した状態の正面図 同、フック部の要部拡大断面図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図6に本発明の第1実施形態を示す。図1の符号1は車両移動装置であり、車両2の後輪3の一方(図においては左後輪)に取付けられる。この車両2は、エンジン、電動モータ等の駆動源が搭載されておらず、或いは駆動源が搭載されていてもオイルや燃料等が注入されていない、衝突試験等を行う自走不能な車両である。そのため、作業者Aは運転席に着座し、ハンドル4を操作しながらコントロールボックス5により車両移動装置1を遠隔操作して、車両2を目的の場所まで移動させる。
図2、図3に示すように、車両移動装置1は後輪3のタイヤホイール3aの回転中心に取付けるアタッチメント11と、このアタッチメント11に連結される移動装置本体12とを有している。図4に示すように、後輪3のタイヤホイール3aが取付けられる後輪ハブ6は、ハブ軸6aの軸端にハブホイール6bが固設され、このハブホイール6bにハブボルト6cが立設されている。このハブボルト6cに後輪3のタイヤホイール3aが装着され、このタイヤホイール3aが、図示しないホイールナットを介してハブホイール6bに締結されている。
アタッチメント11は、ハブボルト6cに螺入するアタッチメントナット11aを有している。このアタッチメントナット11aはアタッチメントプレート11bに対し、抜け止めされた状態で回動自在に支持されている。このアタッチメントナット11aは、ホイールナットを外してハブボルト6cに螺入するものであるため、図2に示すように、ハブボルト6cと同一の円周ピッチ上に配設されている。
尚、本実施形態では、アタッチメントナット11aを全てのハブボルト6cに螺着するように設定されているが、このアタッチメントナット11aは、2本、或いは3本のハブボルト6cに対して締結するように設定されていても良い。従って、この場合、2個、或いは3個のアタッチメントナット11aがアタッチメントプレート11bに支持されていることになり、又、アタッチメントナット11aにより締結されないハブボルト6cはホイールナットにて通常通り締結されている。
このアタッチメントプレート11bの、各アタッチメントナット11aが配設されている円周の中心にボス11cが突設され、このボス11cの軸端側軸心に支持軸11dが突設されている。更に、この支持軸11dに、移動装置本体12に設けられている上部結合ロッド13の上端に固定されている連設部13aが軸受13bを介して回動自在に支持されている。尚、この上部結合ロッド13と連設部13a、及び下部結合ロッド28と連設部28aで本発明の結合部材が構成されている。
移動装置本体12はベース部材としてのベースフレーム14を有している。このベースフレーム14は左後輪3専用であり、側部部材としての側部フレーム14aと後部部材としての後部フレーム14bとでL字状に形成されている。側部フレーム14aは左後輪3の車体左側面に配設され、後部フレーム14bが左後輪3の後部に臨まされる。
この側部フレーム14aの先端部左側、すなわち、側部フレーム14aを挟んで左後輪3と反対側に前キャスタ15が回動自在に支持され、又、後部フレーム14bの左右に後キャスタ16a,16bが回動自在に支持されている。更に、側部フレーム14aの中途にバッテリトレー14cが形成され、このバッテリトレー14cにバッテリ18が搭載されている。更に、後部フレーム14bの左端部に減速機付き電動モータ(以下、単に「電動モータ」と称する)20が固設されている。
又、この電動モータ20の出力軸(図示せず)と同軸上に駆動ローラ27が配設されており、この駆動ローラ27の両側に、後輪3のエッジに係合して幅方向への外れを防止するテーパガイド部27aが設けられている。このテーパガイド部27aのテーパ角、及び最大直径は、ある程度の異なるタイヤサイズに対応できるように、被移動車両に装着されているタイヤサイズを調べ、そのサイズに基づいて設定されている。
更に、この駆動ローラ27の両端に左右支持軸27b、28cが突設されており、この各支持軸27b,27cが後部フレーム14bに立設されているブラケット14d,14dに軸受14eを介して回動自在に支持されている。又、左支持軸27bが電動モータ20の出力軸(図示せず)に連結されている。
更に、この左支持軸27bに下部結合ロッド28の下端に固設されている連設部28aが軸受28bを介して回動自在に支持されている。又、この下部結合ロッド28の下端と上部結合ロッド13の上端とが長さ調整部材29を介して連結されている。この長さ調整部材29は、ターンバックルやアジャスタ等で構成されており、ターンバックルやアジャスタナットを回転させることで、上部結合ロッド13と下部結合ロッド28との結合長さを可変調整することができる。
更に、側部フレーム14aにストッパ部材としての角度調整ストッパ30が立設されており、この角度調整ストッパ30に穿設されている上下方向への長孔30aにストッパボルト30bが挿通され、このストッパボルト30bが下部結合ロッド28の側面に螺入されて、下部結合ロッド28、及びそれに連結する上部結合ロッド13の傾斜角度が締結固定される。
一方、電動モータ20の制御は、上述したコントロールボックス5を操作することで行われる。コントロールボックス5は持ち運び自在な携帯性を有し、運転席近傍に設置することで、作業者Aは運転席に着座した状態で操作可能である。図6に示すように、コントロールボックス5にはモータコントローラ21が内蔵されている。一方、移動装置本体12にはモータ駆動回路22が設けられており(図4参照)、このモータ駆動回路22は、バッテリ18を駆動源としてモータコントローラ21から出力されるPWM信号に対応する駆動信号を電動モータ20に付与する。
又、このコントロールボックス5の操作面に、メインスイッチ23、スピードコントロールスイッチ24、前後進切換スイッチ25が所定に配置されており、モータコントローラ21はメインスイッチ23をONすることで起動される。スピードコントロールスイッチ24はPWM信号のデューティ比を可変させるもので、これにより電動モータ20に供給する電圧が可変されて、所望の走行速度を得ることが出来る。前後進切換スイッチ25はモータコントローラ21に対し電動モータ20の回転方向(正転、逆転)を指示する切換スイッチであり、正転信号で前進、逆転信号で後進が指示される。又、このコントロールボックス5にはフットスイッチ26が接続可能であり、このフットスイッチ26を接続することで、電動モータ20のON/OFFを足踏みによって操作することができ、良好な操作性を得ることが出来る。
又、モータコントローラ21は電動モータ20に対し、制御信号を有線或いは無線で送信するものであり、作業者Aは運転席に着座した状態で電動モータ20の動作を遠隔操作することができる。
次に、このような構成による本実施形態の作用について説明する。自走不能な車両2を、衝突試験等を行う場所まで移動させるに際しては、先ず、図2に示すように、左後輪3に、アタッチメント11のアタッチメントプレート11bを取付ける。
このアタッチメントプレート11bには複数のアタッチメントナット11aが同一円周上に回動自在に支持されており、このアタッチメントナット11aを、左後輪3を締結している既存のホイールナットを外し、それに代えて取付ける。その結果、図4に示すように、左後輪3のタイヤホイール3aがアタッチメントナット11aによってハブホイール6bに締結されると共に、アタッチメントプレート11bがアタッチメントナット11aを介してハブホイール6bと一体化される。このアタッチメントプレート11bにはボス11cを介して支持軸11dが突設されている。
その後、作業者Aは、移動装置本体12を左後輪3に近接させ、図3、図5に示すように、ベースフレーム14の側部フレーム14aを左後輪3の外側面に平行に配設すると共に、後部フレーム14bを左後輪3の後部に潜り込ませ、駆動ローラ27を左後輪3に当接させる。図5に示すように、側部フレーム14aの前部には、前キャスタ15が左後輪3の外側にのみ設けられているため、左後輪3の前部がタイヤハウス及びこれに連続するフロアパネル等により狭いスペースであっても、取付け作業に支障を来すことは無い。又、左後輪3の後部は、デパーチャアングルが所定に確保されているため、後部フレーム14bを容易に潜り込ませることが出来る。
次いで、上部結合ロッド13と下部結合ロッド28との間を連結する長さ調整部材29を緩め、上部結合ロッド13の上端に固定されている連設部13aを支持軸11dに軸受13bを介して挿通支持させる。その際、バッテリ18や電動モータ20等の重量物はベースフレーム14に固定されており、作業者Aは、上部結合ロッド13を駆動ローラ27の左支持軸27cに支持されている連設部28aを中心に回動させるだけで、位置決めすることが出来るため作業性が良い。
その後、長さ調整部材29を締め付け、両結合ロッド13,28間のスパンを短くし、駆動ローラ27を左後輪3に所定圧力で押圧させる。すると、駆動ローラ27の両側に設けられているテーパガイド部27aが左後輪3のエッジに押し付けられ、エッジがやや弾性変形して駆動ローラ27がトレッド部に押圧される。
そして、両結合ロッド13,14間のスパンを所定に調整して、駆動ローラ27を左後輪3のトレッド部に所定に押圧した後、側部フレーム14aに立設されている角度調整ストッパ30に穿設されている長孔30aに挿通されているストッパボルト30bを締め付けて、下部結合ロッド28を角度調整ストッパ30に締結して、下部結合ロッド28を固定すると共に、この下部結合ロッド28に連結している長さ調整部材29、及び上部結合ロッド13を固定する。
このように、本実施形態では、車両移動装置1を左後輪3に取付けるに際し、その取付け作業は車体左側でのみ行うことができ、車両2に潜り込む作業が不要であるため、作業性が良い。
その後、作業者Aは運転席に着座し、パーキングブレーキを解除する等して、車両2を移動可能な状態にした後、所有するコントロールボックス5のメインスイッチ23をONさせて、内蔵するモータコントローラ21を起動させる。この場合、作業者Aはコントロールボックス5を手元で操作することができるため、車両移動装置1が取付けられている後輪とハンドル4とが同じ側にある必要は無い。従って、図1に示すように、車両移動装置1を左後輪3に取付けた車両2が右ハンドル車であっても、作業者Aの車両2を移動させる操作に支障が生じることは無い。
次いで、スピードコントロールスイッチ24を操作し、モータコントローラ21からモータ駆動回路22へ所定のPWM信号を出力し、対応する駆動信号を電動モータ20へ出力して、この電動モータ20を所定に駆動させる。前後進切換スイッチ25が前進にセットされている場合、電動モータ20は正転し、その回転力が駆動ローラ27を介して左後輪3に伝達され、この左後輪3が前進方向(図1の反時計回り方向)に回転しようとし、そのときの反力を車両移動装置1に設けた前キャスタ15,16a,16bが路面Rに押し付けられることで受け止められて左後輪3が回転し、その回転力で車両2が前進する。 又、このとき両結合ロッド13,28も、図1の時計回り方向(左後輪3の下方)へ回動しようとするが、この両締結ロッド13,28は角度調整ストッパ30に締結固定されているため、揺動することはなく、駆動ローラ27からの駆動力が左後輪3に効率良く伝達される。更に、駆動ローラ27は両結合ロッド13,28を介して左後輪3と一体化されているため、駆動ローラ27を左後輪3に対し、比較的高い力で押圧して回転力を印加させても、駆動ローラ27が左後輪3から外れることはなく、取扱性が良い。
又、作業者Aがハンドル4を操作して車両2を所望の位置へ移動させるに際し、図6に示すように、モータコントローラ21にフットスイッチ26を接続することで、作業者Aは、ハンドル4から手を離すことなく、電動モータ20のON/OFFを足踏みで操作することができ、車両2の移動及び停止が容易となり、良好な運転操作性を得ることが出来る。
尚、前後進切換スイッチ25を後進側にセットすると、電動モータ20が逆転し、左後輪3の図1の時計回り方向の回転により車両2は後進する。その際、フットスイッチ26にて電動モータ20のON/OFFを操作すれば、より良好な後進運転操作性を得ることが出来る。
そして、車両2を、衝突試験等を行う場所まで移動させた場合、上述した手順の逆の手順で移動装置本体12を支持軸11dから外し、更に、このアタッチメント11に設けられているアタッチメントナット11aを外し、外した部位のハブボルト6cに、既存のホイールナットを締結させて、移動作業を終了する。
このように本実施形態では、車両移動装置1を左後輪3に取付けた後、作業者Aは運転席に着座した状態で、手元のコントロールボックス5により電動モータ20を遠隔操作して車両2を移動させるようにしたので、一人の作業者Aで車両2を容易に移動させることができる。
[第2実施形態]
図7、図8に本発明の第2実施形態を示す。上述した第1実施形態では、アタッチメント11を後輪ハブ6に取付けていたが、本実施形態では、アタッチメント31をタイヤホイール3aのリム3bに係合させて、電動モータ20の駆動力をタイヤホイール3aから後輪3に伝達させるようにしたものである。尚、移動装置本体12は、第1実施形態と同じ構成であるため説明を省略する。又、第1実施形態と同一の構成部品については同一の符号を付して説明を簡略化する。
本実施形態によるアタッチメント31は、アタッチメントプレート11bの上下にホルダ支持プレート32が設けられ、この各ホルダ支持プレート32がアタッチメントプレート11bの上下面に突設された一対のガイドロッド33に上下方向へ移動自在に支持されている。
又、このホルダ支持プレート32の幅方向中央に、その先端をアタッチメントプレート11bの上下面に回動自在に支持されている締め付けボルト34が螺入されており、この締め付けボルト34を回動させることで、ホルダ支持プレート32が一対のガイドロッド33に支持されて上下動する。更に、このホルダ支持プレート32の両側にホイール固定用ホルダ35が固設されており、このホイール固定用ホルダ35の先端に、リム3bに係止されるフック35aが形成されている。
アタッチメントプレート11bをタイヤホイール3aに連結するに際しては、先ず、アタッチメントプレート11bの回転中心に突設されている支持軸11dをタイヤホイール3aの中央に位置合わせする。次いで、各ホイール固定用ホルダ35の先端に形成されているフック35aを、タイヤホイール3aのリム3bに掛止する。
そして、各締め付けボルト34を回動させ、ホルダ支持プレート32を一対のガイドロッド33に支持された状態でアタッチメントプレート11b側へ移動させると、このホルダ支持プレート32の両端に固設されているホイール固定用ホルダ35がリム3bに係入され、このリム3bを4カ所のフック35bで挟持して、アタッチメントプレート11bをタイヤホイール3aに固定する。
その後は、第1実施形態と同様、アタッチメントプレート11bの支持軸11dに、移動装置本体12に設けられている上部結合ロッド13の上部に一体の連設部13aを、軸受13bを介して挿通支持させる。尚、その後の移動装置本体12の取付け手順は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
このように、本実施形態では、アタッチメントプレート11bを、4カ所のフック35bでタイヤホイール3aのリム3bに挟持させることで固定するようにしたので、左後輪3のホイールナットを一々取り外して、ハブボルト6cにアタッチメントプレート11bを固定する必要が無く、作業性が良い。尚、この場合、フック35bをタイヤホイール3aのホイールスポーク部分に掛止して固定するようにしても良い。
本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば電動モータ20の電源として車載バッテリを利用するようにしても良い。この場合、移動装置本体12に搭載されているバッテリ18は省略することができるため、軽量化を実現することができる。
1…車両移動装置、
2…車両、
3…左後輪、
3a…タイヤホイール、
3b…リム、
5…コントロールボックス、
6…後輪ハブ、
11,31…アタッチメント、
11b…アタッチメントプレート、
11d…支持軸、
12…移動装置本体、
13…上部結合ロッド、
14…ベースフレーム、
14a…側部フレーム、
14b…後部フレーム、
15…前キャスタ、
16a,16b…後キャスタ、
20…電動モータ、
21…モータコントローラ、
22…モータ駆動回路、
26…フットスイッチ、
27…駆動ローラ、
27a…テーパガイド部、
27b…右支持軸、
27c…左支持軸、
28…下部結合ロッド、
29…長さ調整部材、
30…角度調整ストッパ、
30a…長孔、
30b…ストッパボルト、
32…ホルダ支持プレート、
35…ホイール固定用ホルダ、
35a,35b…フック
A…作業者
R…路面

Claims (6)

  1. 車輪の回転中心に取付けられるアタッチメントと、
    前記アタッチメントに連設する移動装置本体と、
    前記移動装置本体の前後に設けられているキャスタと、
    前記移動装置本体に搭載された電動モータと、
    前記車輪に押圧されて前記電動モータの駆動力を該車輪に伝達する駆動ローラと
    を備え、
    前記移動装置本体は、一端が前記駆動ローラの支持軸に回動自在に支持され、他端が前記アタッチメントの回転中心に設けられている他の支持軸に回動自在に支持されて前記駆動ローラと前記アタッチメントとを結合する結合部材を有し、
    前記結合部材の中途に長さ調整部材が設けられている
    ことを特徴とする車両移動装置。
  2. 前記結合部材が前記移動装置本体のベース部材に立設するストッパ部材に固定自在にされている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両移動装置。
  3. 前記車輪は後輪であり、前記ベース部材は該後輪の車体側面側に配設される側部部材と該後輪の後部に臨まされる後部部材とを有し、
    前記側部部材の前部には、該側部部材を挟んで前記車輪と反対側に前キャスタが設けられ、後部には前記後部部材の左右に後キャスタが設けられている
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の車両移動装置。
  4. 前記アタッチメントはタイヤホイールのリムを挟持して固定される
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両移動装置。
  5. 前記電動モータを操作するコントロールボックスは携帯性を有し運転席近傍に配置して操作可能である
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両移動装置。
  6. 前記コントロールボックスに、電動モータをON/OFFするフットスイッチが接続可能である
    ことを特徴とする請求項5記載の車両移動装置。
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