JP6237138B2 - 情報処理装置、画像形成装置、および、プログラム - Google Patents
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Description
特許文献2には、パラメータの基準値を予め設定する基準値設定部と、パラメータを計測するパラメータ計測部と、パラメータの計測値にもとづき基準値を更新する基準値更新部と、計測したパラメータが基準値に達したときに所定の報知処理を行う報知部とを備えた構成が開示されている。
請求項2に記載の発明は、前記把握手段は、前記複数の評価項目のうち、ユーザの関心度が最も高い評価項目を把握し、前記調整手段は、前記関心度が最も高い評価項目について設定された基準が満たされるように調整処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記調整手段は、前記関心度が高い前記評価項目以外の他の評価項目への前記調整処理の影響も考慮して、前記基準の設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記把握手段は、前記複数の評価項目のうち、ユーザの関心度が最も高い評価項目を把握し、前記調整手段は、前記関心度が最も高い評価項目について設定された基準を満たすための調整処理のみを行い、前記複数の評価項目に含まれる他の評価項目について設定された基準を満たすための調整処理は行わない請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、画像処理を含む処理を行って、記録材への画像形成を行う画像形成手段と、ユーザが取った行動の回数に基づき、前記画像形成手段により形成される画像についての複数の評価項目のうちのユーザの関心度が高い評価項目を把握する把握手段と、前記複数の評価項目のうちの、前記把握手段により把握された関心度が高い評価項目について設定された基準が満たされるように、前記画像形成手段の調整を行う調整手段と、を備える画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、ユーザが取った行動の回数に基づき、形成される画像についての複数の評価項目のうちのユーザの関心度が高い評価項目を把握する把握機能と、前記複数の評価項目のうちの、前記把握機能により把握された関心度が高い評価項目について設定された基準が満たされるように、画像形成手段の調整処理を行う調整機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
請求項2の発明によれば、形成される画像についての複数の評価項目のうちのユーザが最も関心を有している評価項目におけるユーザの満足度を高めることが可能になる。
請求項3の発明によれば、ユーザが関心を有している評価項目以外の他の評価項目におけるユーザの満足度の低下を抑えつつ、ユーザが関心を有している評価項目におけるユーザの満足度を高めることが可能になる。
請求項5の発明によれば、形成される画像についての複数の評価項目のうちのユーザが関心を有している評価項目におけるユーザの満足度を高めることが可能になる。
請求項6の発明によれば、形成される画像についての複数の評価項目のうちのユーザが関心を有している評価項目におけるユーザの満足度を高めることが可能になる。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。
図1に示すように、本実施形態における画像形成システム1には、記録材の一例としての用紙に対しカラーの画像を形成する画像形成装置100が設けられている。また、PC(Personal Computer)などにより構成され、画像形成装置100を管理する管理装置200が設けられている。さらに、通信回線(公衆通信回線)300を介して管理装置200に接続されるレポート表示部400が設けられている。なお、このレポート表示部400も、PCなどにより構成される。
機器使用状況診断部202(以下、「診断部202」と称する)は、機器情報記憶部201、運用情報記憶部203、レポート閲覧情報記憶部206に記憶されている情報に基づき、画像形成装置100の使用状況を診断する。
色補正パラメータ作成部204は、色補正に関連するパラメータを生成する。具体的には、キャリブレーションLUTの補正(更新)に用いられる補正パラメータを生成したり、新たな色変換プロファイルの生成に用いられる補正パラメータを生成したりする。
そして、CPUが、これらのプログラムをROM等から主記憶装置であるRAMに読み込み、実行することで、診断部202、色補正パラメータ作成部204、レポート作成部207の各機能部が実現される。また、管理装置200に設けられた記憶装置(不図示)によって、機器情報記憶部201、運用情報記憶部203、画質検査情報管理部205、レポート閲覧情報記憶部206が実現される。
図2は、本実施形態の画像形成システム1にて実施される処理の一例を説明する図である。
本実施形態では、管理装置200に設けられた診断部202にて、図2(A)にて示す診断テーブルが生成される。
この診断テーブルの生成に際しては、図中上段に表示されている4つの管理項目(以下、上段に表示されている各管理項目を「基本管理項目」と称する)についての情報が集められる。具体的には、「Webでの閲覧レベル(閲覧頻度)」、「調整頻度」、「プロファイル作成」、「ジョブ保持設定」についての情報が集められる。
その後、本実施形態では、レポート表示部400にて表示されるレポートについてのユーザによる閲覧履歴(閲覧情報)が、レポート閲覧情報記憶部206に格納される。そして、本実施形態では、この閲覧履歴に基づき、診断部202が、「Webでの閲覧レベル」を決定する。
また、「機器間の色差」の調整は、例えば、不図示のサーバ装置を介して他の機器から送信されてくる測色値と、自装置にて得られた測色値との差が小さくなるように、キャリブレーションLUTを更新することで行われる。
さらに、「経時の色変動」の調整は、例えば、色管理チャートから得られた測色値であって過去の測色値と、色管理チャートから得られた最新の測色値との差が小さくなるように、キャリブレーションLUTを更新することで行われる。
即ち、各基本管理項目の最大値の和を分母とし、評価結果の合計値を分子として割り算を行い、倍率を算出する。付言すると、3つの色評価項目毎に、この割り算を行い、色評価項目毎に倍率を算出する。これにより、各色評価項目についてのユーザの関心度が分かるようになる。なお、図2(A)では、4つの基本管理項目しか図示していないが、不図示の他の基本管理項目も存在しており、図2(A)にて示す倍率の各数値は、この不図示の基本管理項目も含めて上記割り算を行って得られた結果である。
本実施形態では、まず、色管理チャートを出力し、次いで、色管理チャートの読み取り結果である測色値を取得する(ステップ101)。
次いで、この最重要色評価項目について閾値を設定し(ステップ104)、この最重要色評価項目が、この閾値によって設定される条件を満たしている否かの診断処理を実行する(ステップ105、106)。
なお、「機器間の色差」や「経時の色変動」が最重要色管理項目とされた場合も、同様に、キャリブレーションLUTの補正処理を行うことで、閾値により設定される条件が満たされるようになる。
なお、最重要色評価項目以外の項目についてもユーザが関心を抱いているか否かは、例えば、図2(C)で示す(式2)で重視度を算出し、例えば、この重視度が「0.5」以上の場合に、ユーザが関心を抱いていると判断する。
図4は、診断部202にて生成される診断テーブルの他の一例を示した図である。
上記にて説明した例では、色評価項目(「ターゲットからの色差」、「機器間の色差」、「経時の色変動」)についての評価を行ったが、本実施形態では、図4(A)に示すように、レジ(位置合わせ)評価項目、むら評価項目についての評価も行なう。なお、レジ評価項目では、リード・サイドレジ、および、カラーレジについての評価を行う。
さらに、具体的に説明すると、倍率が高く、ユーザの関心度が高いものについては、情報収集頻度を高くし、且つ、詳細な情報まで収集する設定を行う。その一方で、倍率が低く、ユーザの関心度が低いものについては、情報収集頻度を減らし、且つ、収集する情報を減らす設定を行う。
具体的には、倍率が0〜0.4と小さく、ユーザの関心度が低いものについては、情報収集頻度を「月に1回」、情報収集内容を「最低限」に決定する。また、倍率が0.4〜0.7であり、ユーザの関心が比較的ある場合は、情報収集頻度を「週に1回」、情報収集内容を「標準」に決定する。また、倍率が0.7〜1であり、ユーザの関心が高い場合は、情報収集頻度を「毎日」、情報収集内容を「詳細」に決定する。なお、本実施形態では、倍率に基づき、情報収集内容および情報収集頻度の二つの要素を決定する場合を説明したが、この二つの要素のうちの一方の要素のみを決定するようにしてもよい。
その一方で、ユーザの関心度が低いものについては、情報収集があまり行われないようになり、この場合は、画像形成動作の中断など情報収集に起因する不具合が生じにくくなる。また、情報収集には、色管理チャートの出力が必要となったりし、この際、ユーザは手間を要するようになる。情報収集があまり行われない場合は、情報収集が数多く行われる場合に比べ、ユーザの手間が低減される。
図5にて示す処理では、まず、必要データの収集を行い、ユーザの使用状況を診断する(ステップ201)。具体的には、図4(A)にて示している基本管理項目についての情報を、色評価項目、レジ評価項目、むら評価項目毎に収集する。次いで、この情報に基づき倍率を算出する。次いで、図4(B)にて示した決定用テーブルを参照し、算出した倍率に基づき、情報収集頻度、情報収集内容を決定する(ステップ202)。
図6は、診断部202に格納された診断テーブルの他の一例を示した図である。
この例では、同図(A)に示すように、ユーザにより行われる測色についての診断テーブルが診断部202に格納されている。この診断テーブルでは、画像形成装置100や測色器の管理を行う管理者の数である管理者数、測色の異常が検知された頻度である測色異常頻度、測色に用いられる測色器についての情報(画像読み取り機器についての情報)が格納される。なお、この例では、管理者数が2人であり、測色異常頻度が10回に1回の割合で発生し、手動測色器が用いられる場合を例示している。
ここで、測色値は、機器の経時的な変化等に起因して、図7(C)に示すように変化する。但し、このように変化しても、その変化量には限度があり、変化量がこの限度よりも大きい場合には、測色ミスが発生していると考えることができる。
図6、図7にて示した上記処理では、まず、色管理チャートを出力し、次いで、色管理チャートの読み結果である測色値を取得する(ステップ301)。具体的には、色および濃度が互いに異なる複数のパッチ状画像が形成された色管理チャート(図1参照)を画像形成装置100にて出力する。次いで、ユーザによる測色器を用いた測色が行われ、各パッチ状画像についての測色値が取得される。
具体的には、診断部202が、測色ミスが発生しているか否かの判断に用いられる上記閾値を決定する。さらに具体的に説明すると、図6(C)にて示したテーブルに格納されている、倍率が1の場合の閾値と、図6(D)にて示した(式1)とを用いて、倍率に応じた閾値を決定する。付言すると、変更手段として機能する診断部202が、倍率に基づき、倍率が1の場合の閾値を、倍率に応じた新たな閾値に変更する。なお、階調特性判断、色相判断、過去の測色値との比較判断のように、判断対象が複数ある場合は、判断対象毎に新たな閾値を決定する。
図9は、診断部202に格納された診断テーブルの他の一例を示した図である。
図9に示す診断テーブルを用いての処理では、倍率に加え、使用機器の性能も考慮に入れて、閾値(各評価項目についての評価が行われる際に用いられる基準)を決定する。付言すると、倍率に加え、使用機器の性能も考慮に入れ、調整実施を行うか否かの判断に用いられる基準を決定する。
図10は、エンジニアの派遣、調整の実施、警告を行うか否かを決定する際に用いる閾値を、ユーザの関心度(倍率)に応じて決定する処理の流れを示したフローチャートである。
この処理では、上記と同様、まず、診断部202が、必要データの収集を行い、ユーザの使用状況を診断する(ステップ401)。具体的には、上記にて説明した基本管理項目についての情報を、色評価項目、レジ評価項目、むら評価項目毎に取得し、さらに、上記と同様、評価項目毎に、5段階の評価を行う。次いで、評価結果に基づき、上記と同様、倍率を算出する。これにより、例えば、図4(A)にて示した診断テーブルと同様の診断テーブルが生成される。付言すると、図4(A)における「情報収集頻度」、「情報収集内容」の欄を除いた状態の診断テーブルが生成される。
ステップ408の処理では、調整の実施に関し設定された3つの閾値であって変更処理が行われた後の新たな3つの閾値(図11にて枠11Bで囲まれた部分に位置する3つの閾値)により設定された条件を満たしているか否かを判断する。そして、この条件を満たしている場合には、ステップ412の処理に進む。
ステップ412以降の処理では、警告に関し設定された3つの閾値であって変更処理が行われた後の新たな3つの閾値(図11にて枠11Cで囲まれた部分に位置する3つの閾値)により設定された条件を満たしているか否かを判断する。そして、この条件を満たしている場合には、処理を終了する。
本実施形態では、上記のとおり、倍率が1の場合の閾値を、倍率(図9にて示した例では倍率に機器調整値を乗じたもの)で割って、新たな閾値を得るが、倍率が小さい場合には、閾値が極めて大きくなり、閾値を用いての判断が実質的になされないなどの不具合(閾値が、閾値として機能しない不具合)が起こりうる。
ここで、上記では説明を省略したが、図9(A)では、上限値を設定した診断テーブルを示しており、倍率を用いて算出した新たな閾値がこの上限値を超える場合には、この上限値が新たな閾値として設定される。より具体的に説明すると、同図(A)では、リード・サイドレジについての倍率は0.2であり、この倍率を用いて閾値を算出すると、閾値は500となる。しかしながら、リード・サイドレジについては、300という上限値が設定されており、閾値は、この300となる。
Claims (6)
- ユーザが取った行動の回数に基づき、形成される画像についての複数の評価項目のうちのユーザの関心度が高い評価項目を把握する把握手段と、
前記複数の評価項目のうちの、前記把握手段により把握された関心度が高い評価項目について設定された基準が満たされるように、画像形成手段の調整処理を行う調整手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記把握手段は、前記複数の評価項目のうち、ユーザの関心度が最も高い評価項目を把握し、
前記調整手段は、前記関心度が最も高い評価項目について設定された基準が満たされるように調整処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記調整手段は、前記関心度が高い前記評価項目以外の他の評価項目への前記調整処理の影響も考慮して、前記基準の設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記把握手段は、前記複数の評価項目のうち、ユーザの関心度が最も高い評価項目を把握し、
前記調整手段は、前記関心度が最も高い評価項目について設定された基準を満たすための調整処理のみを行い、前記複数の評価項目に含まれる他の評価項目について設定された基準を満たすための調整処理は行わない請求項1に記載の情報処理装置。 - 画像処理を含む処理を行って、記録材への画像形成を行う画像形成手段と、
ユーザが取った行動の回数に基づき、前記画像形成手段により形成される画像についての複数の評価項目のうちのユーザの関心度が高い評価項目を把握する把握手段と、
前記複数の評価項目のうちの、前記把握手段により把握された関心度が高い評価項目について設定された基準が満たされるように、前記画像形成手段の調整を行う調整手段と、
を備える画像形成装置。 - ユーザが取った行動の回数に基づき、形成される画像についての複数の評価項目のうちのユーザの関心度が高い評価項目を把握する把握機能と、
前記複数の評価項目のうちの、前記把握機能により把握された関心度が高い評価項目について設定された基準が満たされるように、画像形成手段の調整処理を行う調整機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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