JP6248448B2 - 情報処理装置及びそのデータ蓄積制御方法 - Google Patents
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Description
例えば、コピー実行時やFAX受信時に形成されるスキャンデータを後の用途に供するためにローカルストレージに蓄積することができる、所謂、ドキュメントボックスという機能を搭載したMFP(Multi Function Peripheral)に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような機能を実現した場合でも、ネットワークストレージに保存されている画像データは、利用する際にローカルストレージにダウンロードする必要があり、実際に利用できるまでに少々時間を要するという問題があった。
また、同様な問題は、画像データ以外のデータを扱う場合でも、また画像形成装置以外の情報処理装置においても、同様に発生するものである。
画像形成装置10は、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機(MFP)等の画像形成処理(以下、印刷という。)に用いられる装置を指す。ここでは、プリント、スキャン、コピー、ファクシミリ通信、ネットワーク通信、文書蓄積等の機能を備えたデジタル複合機(MFP)であるとする。
なお、ネットワークストレージ20の実体はコントローラとハードディスクから成るファイルサービス用コンピュータであり、OSもファイルサービス用にチューニングまたは独自開発されたものである。しかし、ハードウェア構成としては、一般的なパーソナルコンピュータと基本的には同じであるのでハードウェア構成についての説明は省略する。
ネットワーク30は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)が利用可能である。また、LAN又はWANは有線/無線の別を問わない。ネットワーク30がインターネットであり、ネットワークストレージ20が、いわゆるクラウド環境に設けられたデータストレージサービス装置であってもよい。なお、ネットワークストレージとは、該ストレージを使用する装置とネットワークを介して接続されたストレージである。
例えば、図2に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、通信I/F104、HDD105、エンジンI/F(インタフェース)106、UI(ユーザインタフェース)部I/F107をシステムバス108により接続した構成とすることができる。また、エンジンI/F106にはエンジン部109を、UI部I/F107にはUI部110をそれぞれ接続する。
UI部I/F107は、UI部110とCPU101とを接続してUI部110をCPU101から制御可能とするためのインタフェースである。
この実施形態では、HDD105が本発明のローカルストレージとして機能するが、これに限定はされず、例えば、画像形成装置10に外付けされたHDDをローカルストレージとして利用してもよい。なお、ローカルストレージとは、該ストレージを使用する装置に内蔵されるか直接接続されたストレージである。
図3は、本実施形態における画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置10は、ユーザ認証部201、ローカルストレージ202、画像蓄積制御部203、利用履歴情報記録部204、予測部205及び送受信部206の各部を備える。
この機能は、上述のUI部110をCPU101が所定のプログラムによって制御することによって実現する。
この実施形態では、ユーザの識別情報(ID)を記憶したIDカードを用いてユーザ認証を行うが、これには限られず、パスワードを用いた認証や、カメラを用いた顔認識などの手段を用いてもよい。
画像蓄積制御部203は、本発明のデータ蓄積制御手段として機能する。
画像蓄積制御部203は、ユーザからの画像蓄積操作に基づき、図示しない入力手段から受け取った画像データをネットワークストレージ20及びローカルストレージ202へ蓄積する機能を備える。また、画像蓄積制御部203は、ネットワークストレージ20からダウンロードした所定の画像データをローカルストレージ202に蓄積する機能も備える。
この実施形態では、画像形成装置10ごとにそれぞれの利用履歴情報をデータベースとして例えばローカルストレージ202内に残すことを想定している。なお、複数の画像形成装置10の利用履歴情報を全体としてまとめて記録する場合は、ネットワークストレージ20内に記録するようにしてもよい。
アクセスする可能性が高い画像データを予測するための条件としては、例えば、次の3通りが考えられる。
第2に、ユーザ自身が蓄積したものを、アクセスする可能性が高い画像データと予測する。
第3に、アクセスした回数又は頻度が所定の閾値以上のものをアクセスする可能性が高い画像データと予測する。回数とは蓄積した時から現在までの同一ユーザの累計アクセス回数を指し、頻度とは、例えば直近の所定期間内におけるアクセス回数で判定することができる。
なお、画像蓄積制御部203は、予測手段が予測したアクセスする可能性が高い画像データをネットワークストレージ20から取得してローカルストレージ202に格納する取得手段としても機能する。
まず、ユーザ300が画像形成装置10のカードリーダ(不図示)に自分の識別情報(ID)が書き込まれたIDカードを読み込ませてユーザIDを入力し、ユーザ認証部201に対してユーザ認証を依頼する(S501)。なお、ここでは、IDカードを用いてユーザIDを入力しているが、操作パネル(不図示)のキーボードから直接IDを入力してもよい。
ユーザ認証に成功すると、ユーザ認証部201は画像蓄積制御部203にユーザIDを送る。ユーザIDが画像蓄積制御部203に送られると、画像蓄積制御部203は予測部205に対して、ユーザ300が印刷する可能性が高い画像データの予測を依頼する(S503)。
利用履歴情報とは、上述の通り、ユーザ300が過去にアクセスした履歴が蓄積されているものである。
次に、予測部205は、利用履歴情報を検索して、ユーザ300が過去に一度でもアクセスしたことがあるという条件で予測する(S505)。
すなわち、利用履歴情報の中で、蓄積者IDがユーザ300のユーザIDと一致する画像データや、印刷履歴の印刷者IDがユーザIDと一致する画像データをユーザ300が印刷する可能性が高い画像データと予測するのである。
画像蓄積制御部203は、ローカルストレージ202内を検索して、受けとった画像IDに該当する画像データがローカルストレージ202に存在するか否かを確認する(S507)。
画像蓄積制御部203から依頼を受けた送受信部206は、ネットワークストレージ20に画像IDを渡して画像データの取得を依頼する(S510)。
次に、ネットワークストレージ20から画像データを取得した送受信部206は、その画像データを画像蓄積制御部203に渡す。
一方、予測した画像データがローカルストレージ202に存在している場合は(S508のY)、そのまま処理を終了する。
以上の処理は、ユーザ300がユーザ認証を依頼した時にスタートして自動的に行ってもよいが、ローカルストレージ202を利用せずに単にコピーを行うだけの場合もあるため、ローカルストレージ202へのアクセス(ローカルストレージ202を用いる機能の利用要求)があった時にスタートするようにするとよい。
図5に示した実施例1の処理と異なる点は、予測部205における予測条件のみである。
すなわち、利用履歴情報の中で、蓄積者IDがユーザ300のユーザIDと一致する画像データのみをユーザ300が印刷する可能性が高い画像データと予測するのである。
上記以外の処理は、すべて実施例1の場合と同じであるので説明を省略する。
まず、ユーザ300が画像形成装置10の図示しない入力手段(例えば、スキャナ)から画像を入力する。入力された画像データは入力手段から画像蓄積制御部203に送られ、画像データを受け取った画像蓄積制御部203はローカルストレージ202に対して画像データを書き込む。
そして、画像蓄積制御部203は、画像蓄積要求を行ったユーザ300のユーザIDと蓄積した画像の画像IDを利用履歴情報記録部204に書き込む。
このようにして、利用履歴情報記録部204に図4に示すような利用履歴情報が記録される。
図5に示した実施例1の処理と異なる点は、予測部205における予測条件のみである。
すなわち、利用履歴情報の中で、印刷者IDがユーザ300のユーザIDと一致する画像データの中で、過去に印刷した回数又は頻度が所定の値以上である画像データをユーザ300が印刷する可能性が高い画像データと予測するのである。
例えば、「所定の値」を、通算で5回、直近所定期間で3回と設定すると、ユーザIDが「004」であるユーザ300の場合は、画像ID「000101」の画像データが予測画像に該当することになる。
これ以外の処理は、すべて実施例1の場合と同じであるので説明を省略する。
それぞれ図5乃至図7に示した実施例1乃至3の処理と異なる点は、所定の条件で予測した画像データがローカルストレージ202に存在しなかった場合に(S808のN)、ネットワークストレージ20から画像データを取得する際の処理である(S809)。
ステップS801〜S808は、図5のS501〜S508と同様であるので説明は省略する。
まず、画像蓄積制御部203は、予測画像の画像IDを送受信部206に送り、ネットワークストレージ20からダウンロードすべき画像データのサイズの取得を依頼する(S8091)。
送受信部206はネットワークストレージ20に画像IDを送り、画像データサイズの送信を依頼する(S8092)。
画像蓄積制御部203は、ローカルストレージ202の空き容量を確認するとともに、送受信部206を介して取得した画像データサイズとの比較を行う(S8093)。
非印刷画像の予測条件としては、例えば、利用履歴情報を参照して、ユーザ300が利用した回数及び頻度が所定値よりも少ない画像データを非印刷画像としたり、予測画像データ以外をすべて非印刷画像としたりすること等が考えられる。
非印刷画像IDの通知を受けた画像蓄積制御部203は、ローカルストレージ202内を検索し、非印刷画像IDを持つ画像データを削除する(S8097)。
そして、画像蓄積制御部203は、送受信部206にS806で通知された予測画像データの画像IDを渡して、ネットワークストレージ20からの画像データの取得を依頼する(S8098)。
次に、ネットワークストレージ20から画像データを取得した送受信部206は、その画像データを画像蓄積制御部203に渡す。
次に、画像蓄積制御部203は、受け取った画像データをローカルストレージ202に書き込んで保存する(S8100)。
なお、認証は、ユーザが装置を使う意思を示したという点で、その後ユーザが画像データを利用する蓋然性が高く、ネットワークストレージからデータのダウンロードを開始するタイミングとして好適である。しかし、他のタイミングでダウンロードを開始してもよい。
また、ネットワークストレージ20からデータを取得する場合に、ローカルストレージ202を検索し、すでにローカルストレージ202に格納されているデータについてはネットワークストレージ20からの取得を行わないようにするとよい。このようにすれば、ダウンロードに要する時間を短縮し、画像データを利用するタイミングまでにダウンロードが完了しないといった事態を防止することができる。
上述の実施形態の説明では、データが画像データであり、その利用形態を「印刷」である場合を例として説明したが、本発明はこれに限定されないことは言うまでもない。
この発明は、これらのデータを扱う任意の情報処理装置に適用可能である。
さらに、以上説明した各実施形態、動作の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることはもちろんである。
Claims (8)
- データが蓄積されるネットワーク上のストレージ装置であるネットワークストレージと該ネットワークを介して接続され、ローカルストレージを内蔵又は接続した情報処理装置であって、
ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、
前記ローカルストレージへのデータの蓄積を制御するデータ蓄積制御手段と、
前記ローカルストレージを用いる機能の利用要求があった場合に、前記ネットワークストレージに蓄積されている各データについて、そのデータにアクセスしたユーザの情報を含む利用履歴情報と前記ユーザ認証手段が認証したユーザの識別情報とに基づくデータを前記ネットワークストレージから取得する取得手段とを備え、
前記データ蓄積制御手段は、前記取得手段が取得したデータを前記ローカルストレージに格納することを特徴とする情報処理装置。 - 前記ユーザ認証手段が認証したユーザの識別情報及び前記利用履歴情報に基づき、前記ユーザがアクセスする可能性が高いデータを予測する予測手段を備え、
前記取得手段は、前記予測手段が予測したアクセスする可能性が高いデータを前記ネットワークストレージから取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記利用履歴情報が、前記各データの蓄積者の識別情報を含み、
前記予測手段が、前記ユーザ認証手段が認証したユーザが蓄積したデータを、該ユーザがアクセスする可能性が高いデータであると予測することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記利用履歴情報が、前記各データについてユーザごとの該データへのアクセス回数又は頻度の情報を含み、
前記予測手段が、前記ユーザ認証手段が認証したユーザがアクセスした回数又は頻度が所定値より多いデータを、該ユーザがアクセスする可能性が高いデータであると予測することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記取得手段が、
前記ネットワークストレージからデータを取得する際に、前記ネットワークストレージに対して、取得するデータのデータサイズを問い合わせるとともに、
前記データサイズが前記ローカルストレージの空き容量以上の場合には、前記ローカルストレージから所定の条件に合致するデータを削除した上で、前記データの取得及び前記ローカルストレージへの格納を行うことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記所定の条件とは、前記ユーザ認証手段が認証したユーザが該当のデータにアクセスした回数又は頻度が所定値より少ないという条件であることを特徴とする、請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記取得手段は、前記ネットワークストレージからデータを取得する場合に、前記ローカルストレージを検索し、すでに前記ローカルストレージに格納されているデータについては前記ネットワークストレージからの取得を行わないことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- データが蓄積されるネットワーク上のストレージ装置であるネットワークストレージと該ネットワークを介して接続される情報処理装置のローカルストレージへのデータ蓄積制御方法であって、
前記ローカルストレージを用いる機能の利用要求があった場合に、前記ネットワークストレージに蓄積されている各データについて、そのデータにアクセスしたユーザの情報を含む利用履歴情報と認証したユーザの識別情報とに基づくデータを前記ネットワークストレージから取得し、その取得したデータを前記ローカルストレージに格納するように、前記ローカルストレージへのデータの蓄積を制御することを特徴とするデータ蓄積制御方法。
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