JP6236347B2 - 分離装置および分離方法 - Google Patents
分離装置および分離方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6236347B2 JP6236347B2 JP2014084750A JP2014084750A JP6236347B2 JP 6236347 B2 JP6236347 B2 JP 6236347B2 JP 2014084750 A JP2014084750 A JP 2014084750A JP 2014084750 A JP2014084750 A JP 2014084750A JP 6236347 B2 JP6236347 B2 JP 6236347B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- liquid
- solid
- separation
- separation unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
ここで、大水深での資源開発において、生産井から産出され、気体、液体、固体を含む混合流体を洋上の浮遊式プラットフォームに上げたり陸上まで海底パイプラインで移送したりする技術が、例えば特許文献1に開示されている。
本発明に係る分離装置は、メタンハイドレート層からメタンガスの生産を行う分離装置において、気体と液体と固体とを含む混合流体から、前記気体と前記液体と前記固体とを互いに分離する分離装置であって、生産井の近傍において水底に配置され、内部に前記混合流体が供給される分離槽と、前記分離槽内を、前記混合流体から前記気体をそれ以外の成分との比重差により分離する気体分離部と、前記気体が分離された前記混合流体に含まれる前記固体と前記液体とを比重差により分離する固液分離部とに仕切る仕切り壁と、前記気体分離部内の分離された前記気体を排出する気体排出弁と、前記固液分離部内の分離された前記液体を排出する液体排出弁と、前記気体分離部内の前記気体の容積を検出する検出部と、を備え、前記仕切り壁には、前記気体分離部と前記固液分離部とを連通し、該気体分離部で前記気体が分離された前記混合流体が流通する連通孔が、前記混合流体の液面よりも下方に形成されていることを特徴とする。
さらに、気体分離部と固液分離部とを別個の槽として設けるのではなく、1つの分離槽を二つに仕切るとともに、連通孔を形成することで設けているので、構造の単純化を図ることができる。即ち、例えば、気体分離部と固液分離部の2つの槽間を繋ぐ配管類等が不要になることで、製造の簡略化や配管取り付け部での高い外圧に対する補強の省略等を可能となる。
また、気体分離部と固液分離部とを分離したので、分離槽内で気体を気体分離部内に留めて気体が分離槽の全体にいきわたるのを抑え、分離槽を小型、小径にして耐圧性を向上させることができる。
さらに、気体分離部および固液分離部のいずれにおいても、気体、液体または固体を比重差により分離しているので、構造の簡素化を図りメンテナンス性を向上させることができる。即ち、例えば遠心分離と比較すると、比重分離では分離装置の構造が簡略化できる。また、分離装置に対する分離対象流体(気体、液体、及び固体)の相対速度が遅いため、分離装置における分離対象流体との接触面に生じる摩耗を低減でき、このような摩耗に対する補修作業等を軽減することができる。ここで、分離槽は水中に配置されているため分離槽が陸上に配置される場合などに比べてメンテナンスに手間がかかるが、本発明の分離装置においては、比重差を用いた分離を行うことで上述のようにメンテナンスの手間を低減することができる。
また、気体排出弁および液体排出弁を備えているので、気体排出弁および液体排出弁からの気体、液体それぞれの排出量を調整することで、分離槽内の圧力を制御することができる。従って、分離槽内の圧力が過度に低下して分離槽の外部からの水圧により分離槽が損傷してしまうのを抑えることができる。
また、例えばこの分離装置をメタンハイドレート開発に用いる場合には、分離装置における分離槽内の圧力を制御できる利点を活かし、メタンハイドレート層からのメタンガスの生産の制御にも役立てることができる可能性がある。即ち、メタンハイドレート層からメタンガスの生産を行う方法の内、減圧法への適用が期待できる。減圧法は、生産井内の圧力を下げてメタンハイドレートの分解が生じる圧力レベルまでメタンハイドレート層近傍の圧力を下げ、当該層から生産されるメタンガスを回収する方法である。
ここで、このようなガス生産方法の場合、メタンガスのみでなく、分解に伴う水及び周辺地盤の砂がメタンガスとともに汲み上げられる。また、生産を継続するための減圧を持続するためには水及び砂を汲み上げる必要があり、汲み上げ用ポンプの上流側で連続的に生産流体を分離でき、かつ圧力制御が可能な分離装置が求められる。そして、本発明の分離装置を用いることで、このような要求に応じることが可能となる。
さらに、検出部を備えているので、検出部の検出結果に基づいて気体排出弁及び液体排出弁を制御することで、気体分離部において、気体の容積の変動を抑え、気体が分離された混合流体の液面位置を一定の範囲内に収めることができる。従って、混合流体の液面位置が高くなりすぎて、気体排出弁側から液体が排出されたり、混合流体の液面位置が低くなりすぎて、仕切り壁の孔を通して気体が固液分離部に流入したりするのを防ぐことができる。
従って、分離装置を水中又は水底に設置して混合流体から気体を安定して分離でき、気体のみを液体及び固体を含まない状態で遠方まで低コストで容易に送ることができる。
この場合は、固液分離部に流れ込んだ気体は、天井部の傾斜面に沿って傾斜面の上側に集められるので、ここから気体を排出できる。
この場合、液面センサを用いて気体の容積を検出することができるため、気体分離部及び検出部の構成が簡易となるとともに、容易に容積を検出することができる。
図1に示すように、本実施形態のセパレータ(分離装置)1は、気体2と液体3と固体4とを含む混合流体5から、気体2と液体3と固体4とを互いに分離する分離装置である。
このセパレータ1は、内部に混合流体5が供給される分離槽6と、分離槽6内を混合流体5から気体2をそれ以外の成分との比重差により分離する気体分離部7と、気体2が分離された混合流体5に含まれる固体4と液体3とを比重差により分離する固液分離部8とに仕切るとともに、気体分離部7と固液分離部8とを連通し気体2が分離された混合流体5が流通する連通孔9が形成された仕切り壁10とを備えている。
さらに、セパレータ1は、気体分離部7内の分離された気体2を排出する気体排出弁11と、固液分離部8内の分離された液体3を排出する液体排出弁12と、気体分離部7内の気体2の容積を検出する検出部13と、検出部13の検出結果に基づいて、気体排出弁11及び液体排出弁12の少なくとも一方を制御する制御部14とを備えている。
なお、混合流体5は、例えばメタンハイドレート以外のガス田開発や油田開発で採取されるものであってもよく、メタンハイドレート開発で採取されるものに限定されない。
ここで、このようなダブルロック機構を用いるのは、固液分離部8内と固体4の排出先である海中との間に圧力差がある場合、即ち、海中環境より分離槽6内の圧力が低い場合、固体4の排出時に海水が分離槽6内に吹き込まれてしまうことを抑制するためである。
図1に示すように、セパレータ1は、例えば水底の地中に鉛直方向に沿って配置された円筒状の生産井34の近傍において、水底又は水中に設置される。セパレータ1の気体分離部7に接続された流入配管18は、生産井34内に配置される。
減圧法は、生産井34内の圧力を下げてメタンハイドレートの分解が生じる圧力レベルまでメタンハイドレート層近傍の圧力を下げ、当該層から生産されるメタンガスを回収する方法である。
気体分離部7側の端部51には、その水平中心よりやや下方に位置する気体排出配管19が接続されている。
固液分離部8は横長に形成され、その仕切り壁10の反対側の端部52には、水平中心軸のやや下方に位置する液体流出配管30が接続されている。
例えば、整流板25は一つが設けられる場合に限定されず、複数個が互いに中心軸線Oの方向に離間して設けられていてもよい。また整流板25に形成された固体通路27は必ずしも設けなくともよい。
2 気体
3 液体
4 固体
5 混合流体
6 分離槽
7 気体分離部
8 固液分離部
9 連通孔
10 仕切り壁
11 気体排出弁
12 液体排出弁
13 検出部
14 制御部
15 底部
16 傾斜面
23 天井部
24 傾斜面
25 整流板
26 液体通路
27 固体通路(貫通孔)
28 撹拌翼(固体浮遊部)
50 変形例の分離槽
O 中心軸線
Claims (9)
- メタンハイドレート層からメタンガスの生産を行う分離装置において、気体と液体と固体とを含む混合流体から、前記気体と前記液体と前記固体とを互いに分離する分離装置であって、
生産井の近傍において水底に配置され、内部に前記混合流体が供給される分離槽と、
前記分離槽内を、前記混合流体から前記気体をそれ以外の成分との比重差により分離する気体分離部と、前記気体が分離された前記混合流体に含まれる前記固体と前記液体とを比重差により分離する固液分離部とに仕切る仕切り壁と、
前記気体分離部内の分離された前記気体を排出する気体排出弁と、
前記固液分離部内の分離された前記液体を排出する液体排出弁と、
前記気体分離部内の前記気体の容積を検出する検出部と、
を備え、
前記仕切り壁には、前記気体分離部と前記固液分離部とを連通し、該気体分離部で前記気体が分離された前記混合流体が流通する連通孔が、前記混合流体の液面よりも下方に形成されていることを特徴とする分離装置。 - 前記固液分離部の天井部には、水平面に対して上下方向に傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の分離装置。
- 前記分離槽の底部には、前記気体分離部から前記固液分離部まで連続し、かつ前記気体分離部から前記固液分離部に向かって徐々に低くなる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の分離装置。
- 前記固液分離部には、前記気体分離部から前記固液分離部に向かう前記液体及び前記固体の流れを規制する整流板が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の分離装置。
- 前記整流板には、下部に、前記気体分離部から前記固液分離部に向かう方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の分離装置。
- 前記整流板における前記貫通孔は、前記仕切り壁における前記連通孔に対して、該連通孔からの前記混合流体の流入方向から見て重複しない位置に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の分離装置。
- 前記固液分離部には、前記固液分離部の底部に堆積した前記固体を前記液体中に浮遊させる固体浮遊部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の分離装置。
- 前記検出部は、前記気体分離部内の前記混合流体の液面の位置を検出することで、前記気体の容積を検出することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の分離装置。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の分離装置を用いて、前記混合流体から、前記気体と前記液体と前記固体とを分離する分離方法であって、
前記気体分離部に前記混合流体を供給する供給工程と、
前記気体分離部内で前記混合流体から前記気体を分離する気体分離工程と、
前記固液分離部内で前記混合流体から前記固体と前記液体とを分離する固液分離工程と、
前記気体排出弁および前記液体排出弁により、前記気体分離部内の前記気体および前記固液分離部内の前記液体をそれぞれ排出する排出工程と、
を含み、
前記排出工程では、前記検出部の検出結果に基づいて、前記気体排出弁および前記液体排出弁を制御することを特徴とする分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014084750A JP6236347B2 (ja) | 2014-04-16 | 2014-04-16 | 分離装置および分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014084750A JP6236347B2 (ja) | 2014-04-16 | 2014-04-16 | 分離装置および分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015202486A JP2015202486A (ja) | 2015-11-16 |
JP6236347B2 true JP6236347B2 (ja) | 2017-11-22 |
Family
ID=54596294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014084750A Active JP6236347B2 (ja) | 2014-04-16 | 2014-04-16 | 分離装置および分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6236347B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6713405B2 (ja) * | 2016-11-11 | 2020-06-24 | 株式会社三井E&Sホールディングス | ガスハイドレート回収方法およびガスハイドレート回収装置 |
JP6713408B2 (ja) * | 2016-11-18 | 2020-06-24 | 株式会社三井E&Sホールディングス | ガスハイドレート回収装置およびガスハイドレート回収方法 |
JP6713409B2 (ja) * | 2016-11-18 | 2020-06-24 | 株式会社三井E&Sホールディングス | ガスハイドレート回収装置およびガスハイドレート回収方法 |
JP6735980B2 (ja) * | 2018-03-13 | 2020-08-05 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | ガス生産システム |
KR102217873B1 (ko) * | 2019-07-01 | 2021-02-18 | 세메스 주식회사 | 기체분사시스템 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55167014A (en) * | 1979-06-15 | 1980-12-26 | Nobuo Takasugi | Water purifier |
JPS63130398U (ja) * | 1987-02-20 | 1988-08-25 | ||
US5540836A (en) * | 1994-06-16 | 1996-07-30 | Coyne; Thomas J. | Wastewater treatment system and method |
JP2006142201A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Hitachi Koki Co Ltd | 遠心分離機およびその故障修理法 |
JP2013036421A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Modec Inc | 気泡リフトシステム、及び、気泡リフト方法 |
-
2014
- 2014-04-16 JP JP2014084750A patent/JP6236347B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015202486A (ja) | 2015-11-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6236347B2 (ja) | 分離装置および分離方法 | |
US6755978B2 (en) | Apparatus and method for separating a fluid from a mixture of fluids | |
US9827509B2 (en) | Method for separating substances mixed in fluids from oil wells | |
DK179274B1 (en) | Split flow pipe separator | |
US8419833B2 (en) | Apparatus and method for gas-liquid separation | |
KR20140056266A (ko) | 기포 리프트 시스템 및 기포 리프트 방법 | |
US20220396502A1 (en) | Bubble size monitoring and control | |
JP6324957B2 (ja) | 多相ポンプを操作する方法、及びそのための装置 | |
JP6899734B2 (ja) | 分離装置 | |
JP2016166476A (ja) | ライザー管 | |
JP6799733B2 (ja) | ガス生産システム、及びガス生産方法 | |
US20120211230A1 (en) | Subsea separation systems | |
JP6735980B2 (ja) | ガス生産システム | |
JP6788770B2 (ja) | ガス生産システム、及びガス生産方法 | |
JP6792752B2 (ja) | ガス生産システム、及びガス生産方法 | |
JP6736809B2 (ja) | ガス生産システム、及びガス生産方法 | |
KR101652375B1 (ko) | 유정유체 분리장치 | |
JP6736808B2 (ja) | ガス生産システム、及びガス生産方法 | |
KR101846268B1 (ko) | 해양구조물의 화학약품 공급시스템 | |
JP2019112853A (ja) | エアリフト装置 | |
JP2019157465A (ja) | ガス生産システム、及びガス生産方法 | |
JP6396172B2 (ja) | ハイドレート採取装置および採取方法 | |
RU129577U1 (ru) | Дифференциальная погружная бесштанговая электронасосная установка для совместно-раздельной эксплуатации нескольких нефтяных пластов | |
JP2019157463A (ja) | ガス生産システム、及びガス生産方法 | |
US20170028317A1 (en) | Separating drilling cuttings and gas using a liquid seal |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170607 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171030 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6236347 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |