JP6713405B2 - ガスハイドレート回収方法およびガスハイドレート回収装置 - Google Patents

ガスハイドレート回収方法およびガスハイドレート回収装置 Download PDF

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Description

本発明は、水底の塊状のガスハイドレートを水底の水とともに揚収して回収するガスハイドレート回収方法およびガスハイドレート回収装置に関するものであり、詳しくはガスハイドレートの回収にともない水中の環境が変化することを抑制できるガスハイドレート回収方法およびガスハイドレート回収装置に関するものである。
海底や湖の底(以下、水底ということがある)に存在するメタンガスハイドレートを回収するガスハイドレート回収装置が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1は、水底の水とともに塊状のガスハイドレートを水上設備に揚収して、塊状のガスハイドレートを融解させて発生したガスを回収するガスハイドレート回収装置を提案する。ガスを回収された後の水底の水は水面近傍の表層に排水される。
ガスハイドレートが埋蔵している水底は約400m以深となるため、水底近傍の水と水面近傍となる表層の水とは性質が異なる。具体的にはそれぞれの水に含有される微生物の種類や量が異なり、塩類や微量金属の種類や濃度が異なり、溶存している窒素や酸素等の気体の種類や濃度が異なる。
そのため水底の水を水面近傍の表層に排水すると、表層における水中の環境が変化してしまう。この水中環境の変化は環境保護の観点や生物学的な見地から望ましくない場合がある。
特開2015−31097号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的はガスハイドレートの回収にともない水中の環境が変化することを抑制できるガスハイドレート回収方法およびガスハイドレート回収装置を提供することである。
上記の目的を達成するためのガスハイドレート回収方法は、ガス分離タンクから下方の水底に向かってライザー管を延設して、このライザー管の下端の回収口から前記水底の水とともに塊状のガスハイドレートを吸い上げて前記ガス分離タンクに揚収するガスハイドレート回収方法において、前記ガス分離タンクから前記水底に向かって排出管が延設されていて、前記回収口から揚収する前記水底の水の全てを前記排出管の下端の排出口から前記水底に戻して、前記ガス分離タンクの内部のガスを外部に取り出すガス回収部が前記ガス分離タンクに設置されていて、前記ガス回収部で前記ガス分離タンクの外部から内部に流体が流入することを阻止して、前記ライザー管の中の流体の密度と前記ガス分離タンクの内部の圧力とに応じて、前記ガス回収部を通過させて外部に取り出す前記ガスの流量を制御することを特徴とする。
上記の目的を達成するためのガスハイドレート回収装置は、水底から上方に向かって延在して前記水底で回収された塊状のガスハイドレートを前記水底の水とともに吸い上げるライザー管と、このライザー管の上端に連結されていて吸い上げられた前記塊状のガスハイドレートが流入するガス分離タンクとを備えるガスハイドレート回収装置において、前記ガス分離タンクから前記水底に向かって延在する排出管を備えていて、前記ライザー管の下端の回収口から揚収される前記水底の水の全てが前記排出管の下端の排出口から前記水底に戻される構成を有していて、前記ガス分離タンクが、このガス分離タンクの内部のガスを外部に取り出すとともに、外部から内部に流体が流入することを阻止するガス回収部を備えていて、前記ライザー管の中の流体の密度を測定する密度測定機構と、前記ガス分離タンクの内部の圧力を測定する圧力測定機構と、前記密度測定機構および前記圧力測定機構から得られる値に応じて前記ガス回収部を通過させて外部に取り出す前記ガスの流量を制御する制御機構とを備えることを特徴とする。
本発明のガスハイドレート回収方法およびガスハイドレート回収装置によれば、水底で回収される水が他の領域に流出することなく全て水底に戻されるので、ガスハイドレートの回収にともない水中の環境が変化することを抑制するには有利である。
本発明のガスハイドレート回収装置を例示する説明図である。 図1のガスハイドレート回収装置の構成を例示する説明図である。 図2のガスハイドレート回収装置の変形例を例示する説明図である。 図2のガスハイドレート回収装置の変形例を例示する説明図である。 図2のガスハイドレート回収装置の変形例を例示する説明図である。
以下、本発明のガスハイドレート回収方法およびガスハイドレート回収装置を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1および図2に例示するように本発明のガスハイドレート回収装置1は、海や湖の底である水底2に存在するメタンガスハイドレートmを掘削して塊状のガスハイドレートmを捕集する掘削機構3と、掘削機構3で捕集されたガスハイドレートmを水底2の近傍から上方に向かって搬送するライザー管4とを備えている。
掘削機構3は、例えばドリルビットや水中重機で構成することができる。掘削機構3の構成はこれに限らず、水底2を掘削して塊状のガスハイドレートmをライザー管4の下端の回収口4aに送る構成を有していればよい。
ライザー管4は、例えば上下方向に延在する筒状体で構成することができる。ライザー管4の下端の回収口4aは水底2の近傍に配置される。本明細書において水底近傍とは水底2から上方に10m程度までの領域をいう。水底近傍の範囲は上記に限らず適宜設定することができる。水底近傍の範囲は、例えば水底2から上方に2mまでの範囲としてもよく、水底2から上方に50mまでの範囲としてもよい。
ライザー管4の上端はガス分離タンク5に直接または間接に連結されている。水面近傍に配置される船舶や浮体等の構造物6にガス分離タンク5は設置される。ガス分離タンク5が設置される構造物6は水面近傍に配置される船舶等に限らず、陸上の建造物や水中に配置される浮体等で構成してもよい。
ガス分離タンク5は塊状のガスハイドレートの融解等により水底2の近傍やライザー管4の内部やガス分離タンク5の内部で発生するガスを、水底2の水から分離する機能を有している。このガス分離タンク5は塊状のガスハイドレートmをガス化する機能を有していてもよい。ガス分離タンク5は、内部のガスgを外部に取り出すガス回収部7と、ガス回収部7に一端を連結されるガス供給ライン8とを備えている。ガス供給ライン8の他端にはガスgを貯留する貯留タンクやガスgを消費地まで搬送するパイプラインが連結されている。
ガス分離タンク5には水底2に向かって延設される排出管9が直接または間接に連結されている。排出管9は例えば筒状体で構成されていて、下端の排出口9aは水底2の近傍に配置されている。
水底2で掘削機構3により掘削され捕集される塊状のガスハイドレートmは、ライザー管4の下端の回収口4aに送られる。ガスハイドレートmはメタンガス等のガス資源を内包していて比較的比重が小さいため、浮力によりライザー管4の中を上方に移動していく。
水面に近づくほど水圧が小さくなり温度が高くなるため、ライザー管4の中を上昇するガスハイドレートmが融解して、ガスgの気泡を発生させることがある。ライザー管4の上端に近づくほど気泡の量が増えるので、ライザー管4の中の流体の密度は上端に近いほど小さくなる。
ライザー管4の回収口4aと上端との比重差が大きくなるので、この比重差によりライザー管4の中に上昇流が発生する。いわゆるエアリフトポンプと同様の効果が発生する。この上昇流により塊状のガスハイドレートmとともに水底2の近傍の水や土砂がライザー管4により吸い上げられて、ガス分離タンク5に回収される。ライザー管4にポンプ等の動力源を設置したり、ライザー管4の内部に気体を吹き込んで気泡を発生させたりして、ライザー管4の中に上昇流を能動的に発生させる構成にしてもよい。
ガスハイドレートmが存在する水底2は、例えば水深400m以上であり水底2の水の水温は5℃以下となる。これに対して船舶等の構造物6に設置されるガス分離タンク5の周囲は例えば20℃程度となる。水底2に比べてガス分離タンク5の中の温度は比較的高いため、ガス分離タンク5の中ではガスハイドレートmが融解してガスgが発生する。またライザー管4の中を流れる途中でガスハイドレートmの融解により発生するガスgがガス分離タンク5に回収される。
ガス分離タンク5の中のメタンガス等のガスgは、ガス回収部7からガス分離タンク5の外部となるガス供給ライン8に取り出される。ガス回収部7は例えばガス分離タンク5の内部から外部へのみガスの移動を可能とする逆止弁で構成することができる。
ガス回収部7は、メタンガス等のガスgを資源としてガス分離タンク5の内部から外部に取り出すとともに、ガス分離タンク5の外部から内部に流体が流入することを阻止する構成を有しているため、ガス分離タンク5に大気等の気体や海水等の液体が流入することを防止できる。これにより大気中や表層および中間層の水に存在する微生物等がガス分離タンク5の内部に混入することを阻止できる。
本明細書において表層とは例えば水深10m〜水面までの領域を示す。また中間層とは表層と水底近傍との間に挟まれる領域を示す。表層の範囲は上記に限らず適宜設定することができる。表層の範囲は、例えば水面から水深2mまでの範囲としてもよく、水面から水深50mまでの範囲としてもよい。
ガス回収部7は、ガス分離タンク5の内部から外部へ流れる方向にのみガスを移動させるポンプ等で構成してもよい。
ガスハイドレートmとともにガス分離タンク5に回収される水および土砂等はいずれも水底2から回収されたものである。またガスハイドレートmの融解にともない発生する水も水底2から回収されたものである。これらの全てが排出管9により水底2に戻される。
ガス分離タンク5に回収される塊状のガスハイドレートmを融解させずに、塊のまま貯留タンク等に回収して、消費地まで運搬する構成にしてもよい。この場合はガスハイドレートmを構成する水の一部がガス分離タンク5の内部から外部に取り出されることになる。この場合であってもガスハイドレートmとともにライザー管4の回収口4aから揚収される水底2の水の全てが排出管9により水底2に戻される。
排出管9にポンプ等の動力源を設置して、水底2から回収される水や土砂等をガス分離タンク5から水底2に戻す構成にしてもよい。
この実施形態ではライザー管4によるガスハイドレートmの揚収は連続的に行われ、ガス分離タンク5でのガス化と並行して排出管9による排出が連続的に行われる。つまりガスハイドレートmの回収は連続的に行われる。
ガスハイドレート回収装置1は、図2に例示するようにライザー管4の回収口4aから排出管9の排出口9aに至る経路cにおいて、回収口4aから回収される水底2の水が経路cの内部から外部に流出しない状態で循環する構成を有している。
また水底2から回収される物質のうち資源として回収されるガス等を除いて全てが経路cの外部に流出しない状態で排出口9aから水底2に排出される構成にすることが望ましい。この構成では水底2から回収される土砂等の固体も全て排出口9aから水底2に戻される。またガスハイドレートmの融解により発生する水も水底2に戻される。
上記の構成によれば水底2の水や土砂等に含まれる微生物等が、表層や中間層などの他の領域に流出することがない。表層や中間層などの水中環境の変化を抑制するには有利である。
含有される塩類や微量金属の種類や分量が異なる水底2の水や土砂等が、表層等の他の領域に排出されることがない。成分の異なる水が混ざり表層等の水中環境の変化を抑制するには有利である。
溶存している窒素や酸素やメタンなどの気体の種類や濃度が異なる水底2の水や土砂等が、表層等の他の領域に排出されることがない。表層等の水中環境の変化を抑制するには有利である。
ガスハイドレート回収装置1は、ライザー管4の回収口4aから排出管9の排出口9aに至る経路cにおいて、経路cの外部から内部に向かって周囲の水等が流入しない構成にすることができる。つまり経路cにはガスハイドレートmの融解にともない発生する水と水底2の水以外の液体が流入しない。これにより経路cの内部を流れる水底2の水等に表層等の他の領域の水が混入することを抑制できる。水底2の水中環境の変化を抑制するには有利である。
本明細書において経路cとは、水底2から回収された水が水底2に戻るまでに通過する経路を示し、具体的には例えばライザー管4とガス分離タンク5と排出管9とで構成される経路を示す。
また経路cの外部から内部に向かって周囲の大気等の気体が流入しない構成にしてもよい。つまり経路cにはガスハイドレートmの融解にともない発生するガス以外の気体が流入しない。これにより経路cの内部を流れる水底2の水等に大気が混入することを抑制できる。大気に含まれる微生物等が経路cを流れる水底2の水とともに水底2に運ばれる不具合を回避できるので、水底2の水中環境の変化を抑制するには有利である。
排出口9aの配置位置が回収口4aから遠いほど、排出口9aから排出される土砂等が不必要に回収口4aから吸い上げられることを抑制するには有利である。ライザー管4で搬送される流体のうち土砂等の割合が少ないほど、密度ρ1が小さくなり、ライザー管4
による搬送効率を向上するには有利である。
図3に例示するようにライザー管4の上端とガス分離タンク5との間にバッファタンク5aを設置する構成にすることができる。この実施形態ではライザー管4とガス分離タンク5とは間接的に連結される。バッファタンク5aは、水底2の水とともに揚収される塊状のガスハイドレートmを一旦貯留する。バッファタンク5aは、水に浮いているガスハイドレートmをガス分離タンク5に移動させるとともに、バッファタンク5aの底部の近傍から排出管9にガスハイドレートmを含まない水を排水する構成を有している。
このとき経路cはライザー管4からバッファタンク5aとガス分離タンク5とを経由して排出管9に至るものと、ライザー管4からバッファタンク5aを経由して排出管9に至るものと二つ存在する。
図4に例示するようにガスハイドレート回収装置1が、ライザー管4の内部を通過する流体の密度を測定する密度測定機構10と、ガス分離タンク5の内部の圧力を測定する圧力測定機構11とを備える構成にすることができる。密度測定機構10はライザー管4の内部または外部の管壁等に設置されている。密度測定機構10はライザー管4の上端近傍であり、ガス分離タンク5に近い位置に設置することが望ましい。圧力測定機構11はガス分離タンク5の内部の上方側に配置されていて、気相部分の圧力を測定する構成を有する。
密度測定機構10と圧力測定機構11とはそれぞれ有線または無線の信号線により制御機構12に接続されている。制御機構12は例えばガス分離タンク5の近傍に配置することができる。制御機構12は、密度測定機構10と圧力測定機構11から取得した値に応じて、ガス回収部7を通過させて外部に取り出すガスgの流量を制御する構成を有している。この実施形態ではガス分離タンク5からガス供給ライン8に向かって延設される配管の途中部分にガス回収部7が配置されている。
ガス分離タンク5の内部の水に熱を供給する加熱機構13をガス分離タンク5に設置する構成にしてもよい。加熱機構13は例えば電気の供給により発熱するヒータで構成することができる。このヒータはガス分離タンク5の内部に配置される。
加熱機構13は、例えばガス分離タンク5の内部の水を外部に取り出して循環させる管路を形成して、この管路の外側に比較的温度の高い例えば表層の水を熱媒として接触させて熱交換を行なう構成にすることができる。管路では熱の移動のみが行われる構成であるため、ガス分離タンク5の中の水は直接、表層の水や大気等に接触することはない。
加熱機構13は、表層の水などの熱媒を循環させる管路をガス分離タンク5の内部に配置する構成にすることができる。ガス分離タンク5の内部の水は、管路の壁面と接触して熱交換を行なう。管路では熱の移動のみが行われ、ガス分離タンク5の内部の水と熱媒とが直接接触することはない。
本発明において加熱機構13は必須要件ではない。加熱機構13を設置する場合には、制御機構12と信号線で接続する構成にすることが望ましい。この構成により制御機構12は、加熱機構13によりガス分離タンク5の内部の水に供給される熱量を制御することができる。
ガス回収部7から外部であるガス供給ライン8に取り出されたメタンガス等のガスを、ライザー管4の途中部分から内部に吹き込むガスリフト機構14を設置する構成にしてもよい。ガスリフト機構14によりライザー管4の中で発生する上昇流の流速を増加させる
ことができる。大気中の空気等ではなくガスハイドレートmから回収したガスgをライザー管4の中に吹き込むので、ライザー管4を流れる流体に大気中の微生物等が混入する不具合を回避できる。
ガスリフト機構14で使用するガスgはガス供給ライン8から取り出される構成であるため、ガスリフト機構14の動作によりガス分離タンク5の中の圧力が変動することを防止できる。ガスリフト機構14で使用するガスgはガス分離タンク5から取り出す構成にしてもよい。
本発明においてガスリフト機構14は必須要件ではない。ガスリフト機構14を設置する場合には、ガスが通過する流路の途中にポンプ15を設置して、このポンプ15を制御機構12と信号線で接続する構成にすることが望ましい。この構成により制御機構12は、ガスリフト機構14によりライザー管4の中に供給されるガスの流量を制御することができる。
ガスリフト機構14においてガスが通過する流路の途中に、ガス内に含まれる水分を除去する除湿機構16を設置してもよい。ガスリフト機構14の流路の中でガスgが水分と反応してガスハイドレートmを生成して、流路を閉塞する不具合を回避するには有利である。
ガス分離タンク5から取り出されるガスgを、例えばポンプなどの圧縮機構17により加圧して、ガス分離タンク5の中に供給する構成にしてもよい。具体的には例えばガス供給ライン8とガス分離タンク5とを還流ライン18で連通して、この還流ライン18の途中部分に圧縮機構17を設置する構成にすることができる。ガスgをガス化分離タンク5に加圧して供給する構成により、ガス分離タンク5の内部の圧力を上昇させる制御が可能となる。
本発明においてガス分離タンク5の中にガスgを供給する構成は必須要件ではない。圧縮機構17と還流ライン18とを設置する場合には、圧縮機構17を制御機構12と信号線で接続する構成にすることが望ましい。この構成により制御機構12は、圧縮機構17によりガス分離タンク5の内部の圧力を制御し易くなる。
ガスハイドレート回収装置1でガスハイドレートmを回収する際には、まずライザー管4の内部を流れる流体の密度ρ1(kg/m)を密度測定機構10で測定する。ライザー管4の内部を流れる流体には土砂等が含まれるが、ガスハイドレートmの融解により発生したりガスリフト機構14から供給されたりするガスgの気泡も含まれる。そのためライザー管4の外部の水よりも密度は比較的小さくなる。この密度ρ1は例えば900kg/m程度である。ガスリフト機構14を備えている場合にはライザー管4の中に供給するガスの流量を増加させることにより密度ρ1を下げることができる。
ライザー管4の外部の水の密度ρ0は通年でほとんど変化しないので固定値と見なすことができる。この密度ρ0は例えば1000kg/m程度である。
一方で圧力測定機構11によりガス分離タンク5の内部の圧力P1(kg/m)を測定する。ここで圧力P1はゲージ圧を表している。ガス分離タンク5の内部では塊状のガスハイドレートmの融解にともなうガスgの発生により圧力P1が増加する。ガス回収部7からガスgを外部に取り出すことにより圧力P1が減少する。また圧力P1は、ライザー管4からガス分離タンク5への水底2の水などの流体の流入により増加して、排出管9への排出により減少する。
ライザー管4の中の流体には、回収口4aから水圧により押込まれる力が上向きの力として作用する。ライザー管4の中の流体の質量が下向きの力として作用する。またガス分離タンク5の内部の圧力P1が下向きの力として作用する。そのためライザー管4の中の流体が揚収されるには下記の式1を満たす必要がある。
Figure 0006713405
ここでHはライザー管4の回収口4aが配置される位置の水深(m)を表している。上記式1の変形により下記式2が得られる。
Figure 0006713405
ここでρ0−ρ1はライザー管4の内部と外部との流体の密度の差を示している。式2よりガス分離タンク5の内部の圧力P1が小さいほど、ライザー管4による揚収を維持し易くなることがわかる。制御機構12は、ガス回収部7の作動によりガス分離タンク5の中のガスgを外部に取り出して圧力P1が式1を満たす様にガス分離タンク5の中の圧力P1を制御する。ガス回収部7が逆止弁で構成されている場合は、逆止弁の開放によりガス分離タンク5の圧力P1を下げることができる。
ガスハイドレート回収装置1がガスリフト機構14を備えている場合には、制御機構12はポンプ15の制御によりライザー管4の中に供給されるガスgの量を制御する構成にしてもよい。ガスgの供給量が増えるほどライザー管4の中の流体の密度ρ1が小さくなるため、ライザー管4の中の上昇流を維持し易くなる。
この制御は上記のガス回収部7の制御とともに行ってもよい。つまりガス分離タンク5の内部の圧力P1を下げるとともに、ライザー管4の中の流体の密度ρ1を小さくする制御を行なってもよい。
ガスハイドレートmを掘削する水深Hが変化しなければ、式1の左辺の値はほとんど変化しないため、定数と見なすことができる。これによりライザー管4の内部の流体の密度ρ1と水深Hとの積に、ガス分離タンク5の内部の圧力P1を足した値が所定の範囲になる状態に制御機構12で制御する構成にしてもよい。
排出管9の中の流体には、排出口9aから水圧により押込まれる力が上向きの力として作用する。排出管9の中の流体の質量が下向きの力として作用する。またガス分離タンク5の内部の圧力P1が下向きの力として作用する。そのため排出管9の中の流体が水底2に排出されるには下記の式3を満たす必要がある。
Figure 0006713405
ここでρ2はガス分離タンク5の内部に残る流体の密度(kg/m)を表している。ガス分離タンク5の内部ではガスgが分離するので、ガス分離タンク5の内部に残る流体の密度ρ2は増加する。この流体には水底2の水と土砂等が含まれていて、密度ρ2は例えば1100kg/m程度である。
排出管9の中の流体の密度ρ2は外部の水の密度ρ0よりも大きくなる。そのためガス分離タンク5の内部の圧力P1が大気圧より小さくなりその値がマイナスにならなければ、排出管9の中の流体は自重で水底2まで移動することができる。式3よりガス分離タンク5の内部の圧力P1が大きいほど、排出管9による排出を効率よく行えることがわかる。
制御機構12は、ガス回収部7の作動により圧力P1を制御する。ガス回収部7が逆止弁で構成されている場合は、逆止弁の開放を阻止することによりガス分離タンク5の圧力P1を増加させることができる。
ガスハイドレート回収装置1が加熱機構13を備えている場合には、制御機構12は加熱機構13の制御によりガス分離タンク5の内部に供給される熱の量を制御する構成にしてもよい。供給される熱の量が増えるほど塊状のガスハイドレートmが融解してガスgが発生し、ガス分離タンク5の内部の圧力P1が増加する。
この制御は上記のガス回収部7の制御とともに行ってもよい。つまりガス分離タンク5からのガスgの取り出しを停止するまたは取り出すガスgの量を抑制するとともに、ガスgの発生量を増加させることによりガス分離タンク5の内部の圧力P1を増加させる制御を行なってもよい。
ガスハイドレート回収装置1が圧縮機構17と還流ライン18とを備えている場合には、制御機構12は圧縮機構17の制御により、ガス分離タンク5の内部に加圧して還流させるガスgの流量を制御する構成にしてもよい。供給されるガスgの流量が増えるほどガス分離タンク5の内部の圧力P1が増加する。
この制御は上記のガス回収部7や加熱機構13の制御とともに行ってもよい。ガス回収部7と加熱機構13と圧縮機構17とによる圧力P1の制御は、一つのみを行なってもよく、複数を適宜組み合わせて行なってもよい。
上記式2および式3より、ガス分離タンク5の内部の圧力P1が小さいほどライザー管4による揚収には有利であり、圧力P1が大きいほど排出管9による排出には有利である。制御機構12はこの揚収と排出とのバランスを調整する制御を行なう。例えばガス分離タンク5の内部の圧力P1を大気圧程度に維持するように制御することで、ライザー管4による揚収と排出管9による排出とを同時にかつ連続的に行なうことができる。
この実施形態では制御機構12が経路cの各所における圧力のバランスを調整するため、水底2の水を水底2からライザー管4と排出管9とを経由して再度水底2に戻す経路cにおいて、ポンプ等の動力をほとんど使用することなく水を循環させることができる。ガスハイドレート回収装置1におけるエネルギ消費量が抑制されるため、資源回収の際のエネルギ効率を向上するには有利である。
経路cにおいて流体を連続して循環させることができるので、比較的小さなエネルギで流体の循環を維持するには有利である。また経路cにおいて流体を連続的に循環させる構成により、ガス分離タンク5で回収する単位時間当たりのガスハイドレートmの量を増加させるには有利である。
経路cにおける流体の循環は上記のような連続式に限定されず、バッチ式としてもよい。バッチ式の場合はガスハイドレートmを揚収する工程(以下、揚収工程ということがある)と、ガスハイドレートmをガス化する工程(以下、ガス化工程ということがある)および排出管9により水等を水底2に排出する工程(以下、排出工程ということがある)とを分離して行なう。
揚収工程では、まずライザー管4でガスハイドレートmを揚収して、ガス分離タンク5に回収していく。ガスハイドレートmが加熱機構13を備えている場合は、加熱機構13を作動させない。ライザー管4またはガス分離タンク5の中でガスハイドレートmが自然に融解して発生したガスgは、ガス回収部7から逐次回収される。
ガス分離タンク5からガスgが逐次外部に排出されるので、ガス分離タンク5の中の圧力P1を比較的小さく保つには有利である。ガス分離タンク5の中の圧力を小さく保つことにより、ライザー管4による揚収効率を向上することができる。
揚収工程では、排出管9をバルブ等で閉止することなく開放状態とすることができる。ガス分離タンク5の中の圧力P1は比較的小さく保たれるため、排出管9が開放状態であっても流体が水底2に向かって流れる流量はそれほど大きくならない。また塊状のガスハイドレートmの比重はガス分離タンク5の中の水等と比べて比較的小さいので、ガスハイドレートmが排出管9から水底2に流出する可能性はほとんどない。そのためガス分離タンク5の内部における塊状のガスハイドレートmの割合が増加していく。
他方で排出管9をバルブ等で閉止して、ガス分離タンク5の中の水が排出管9から水底2に排出されない構成にしてもよい。
ガス分離タンク5の中に所定量のガスハイドレートmを回収した後にガス化工程を行なう。ガス化工程ではライザー管4とガス分離タンク5との間をバルブ等により閉止する。その後、ガス分離タンク5の中のガスハイドレートmが融解してガスgが発生する。このときガス回収部7は閉止状態として、ガス分離タンク5の中の圧力P1を比較的大きく保つことが望ましい。ガスハイドレート回収装置1が加熱機構13を備えている場合には、加熱機構13を作動させて、ガスハイドレートmの融解を促進させる。
ガス化工程において、ガス分離タンク5の内部の圧力P1が所定値以上となる状態を維持しつつ、ガス分離タンク5から外部にガスgを取り出す制御を行なってもよい。このときガス回収部7の開閉と加熱機構13から供給される熱量とを制御機構12が制御する構成にしてもよい。
排出工程はガス化工程と並行して行われる。排出工程ではガス分離タンク5の中でガスgと分離された水や土砂等が排出管9により水底2に送られる。このときガス分離タンク5の中の圧力P1が比較的大きい状態であるため、排出管9から水底2に効率よく水等を排出することができる。
ガスハイドレート回収装置1が圧縮機構17と還流ライン18とを備えている場合には、圧縮機構17を作動させてガス分離タンク5の中の圧力P1を増加させることができる。これにより排出管9から水底2に短時間で水等を排出することができる。
ガス化工程および排出工程では、ガス分離タンク5とライザー管4との間はバルブ等により閉止されているので、ガス分離タンク5の中の圧力P1が大きくなっても、流体がライザー管4の回収口4aに向かって逆流するおそれがない。ライザー管4の中を浮力により浮上してくる塊状のガスハイドレートmが水底2に戻されることがないので、ガスハイドレートmの回収効率を向上するには有利である。
図5に例示するようにガスハイドレート回収装置1が、二つのガス分離タンク5を備える構成にしてもよい。ライザー管4は、上端に配置される切替バルブ19と、この切替バルブ19とそれぞれのガス分離タンク5との間を連通する枝管部4bとを備えている。同様に排出管9は、上端に配置される切替バルブ20と、この切替バルブ20とそれぞれのガス分離タンク5との間を連通する枝管部9bとを備えている。切替バルブ19、20によりライザー管4と排出管9とに連結されるガス分離タンク5を切り替えることができる。この実施形態では前述のバッチ式が採用される。
切替バルブ19の作動により一方のガス分離タンク5とライザー管4とを連通させて揚収工程を行なう。揚収工程を行なっているこのガス分離タンク5は、切替バルブ20の作動により排出管9と連通していない状態である。
このガス分離タンク5に所定量のガスハイドレートmを回収した後、切替バルブ19の作動によりライザー管4との連通を解除するとともに、切替バルブ20の作動により排出管9と連通した状態とする。その後、このガス分離タンク5においてガス化工程および排出工程を同時に行なう。ガス分離タンク5の中の圧力P1が上昇して水等が排出管9から水底2に排出される。
一方のガス分離タンク5でガス化工程および排出工程を行なっているとき、他方のガス分離タンク5ではライザー管4と連通した状態として揚収工程を行なう。つまり二つのガス分離タンク5のうち一方では揚収工程を行ない、他方ではガス化工程および排出工程を行なう。切替バルブ19、18の作動により、それぞれのガス分離タンク5で行われる作業が所定時間ごとに切り替えられる。
二つのガス分離タンク5を切り替えて使用するため、バッチ式を採用しつつライザー管4および排出管9の内部を流れる流体を停止させることなく連続的に流すことができる。ライザー管4および排出管9の内部の流体の流れを一旦止めると、ライザー管4および排出管9の全長が長くなるほど再度流すために比較的大きなエネルギが必要となる。この実施形態によれば資源回収に必要となるエネルギの効率を向上することができる。
また水底2において掘削機構3による掘削作業や、ライザー管4および排出管9による流体の移動を連続的に行なうことができるので、資源回収の効率を向上するには有利である。
ガス分離タンク5の数は二つに限定されず、三つ以上設置して切り替えて使用する構成にしてもよい。例えば一つ目のガス分離タンク5で揚収工程を行ない、二つ目のガス分離タンク5でガス化工程を行ない、三つ目のガス分離タンク5で排出工程を行なう構成にすることができる。またガス化工程など比較的長い作業時間が必要となる工程に複数のガス分離タンク5を割り当てる構成にしてもよい。
塊状のガスハイドレートmの回収について説明したが、ガスハイドレート回収装置1は水底2の近傍で融解して発生したガスgの回収にも使用できる。例えば掘削機構3が水底2の塊状のガスハイドレートmを予め融解させて回収する構成であっても、本発明のガスハイドレート回収装置1を適用することができる。
本発明のガスハイドレート回収装置1の構成は、ガスハイドレートmの回収に限らず、水底資源の回収装置としても利用することができる。例えば水底2に存在するマンガン団塊の回収や、熱水鉱床からの資源回収にも利用することができる。
1 ガスハイドレート回収装置
2 水底
3 掘削機構
4 ライザー管
4a 回収口
4b 枝管部
5 ガス分離タンク
5a バッファタンク
6 構造物
7 ガス回収部
8 ガス供給ライン
9 排出管
9a 排出口
9b 枝管部
10 密度測定機構
11 圧力測定機構
12 制御機構
13 加熱機構
14 ガスリフト機構
15 ポンプ
16 除湿機構
17 圧縮機構
18 還流ライン
19 切替バルブ
20 切替バルブ
m ガスハイドレート
g ガス
c 経路
ρ0 ライザー管の外部の流体の密度
ρ1 ライザー管の内部の流体の密度
ρ2 ガス分離タンクの内部の流体の密度
P1 ガス分離タンクの内部の圧力

Claims (6)

  1. ガス分離タンクから下方の水底に向かってライザー管を延設して、このライザー管の下端の回収口から前記水底の水とともに塊状のガスハイドレートを吸い上げて前記ガス分離タンクに揚収するガスハイドレート回収方法において、
    前記ガス分離タンクから前記水底に向かって排出管が延設されていて、前記回収口から揚収する前記水底の水の全てを前記排出管の下端の排出口から前記水底に戻して、
    前記ガス分離タンクの内部のガスを外部に取り出すガス回収部が前記ガス分離タンクに設置されていて、前記ガス回収部で前記ガス分離タンクの外部から内部に流体が流入することを阻止して、
    前記ライザー管の中の流体の密度と前記ガス分離タンクの内部の圧力とに応じて、前記ガス回収部を通過させて外部に取り出す前記ガスの流量を制御することを特徴とするガスハイドレート回収方法。
  2. ガス分離タンクから下方の水底に向かってライザー管を延設して、このライザー管の下端の回収口から前記水底の水とともに塊状のガスハイドレートを吸い上げて前記ガス分離タンクに揚収するガスハイドレート回収方法において、
    前記ガス分離タンクから前記水底に向かって排出管が延設されていて、前記回収口から揚収する前記水底の水の全てを前記排出管の下端の排出口から前記水底に戻して、
    前記ガス分離タンクの内部のガスを外部に取り出すガス回収部が前記ガス分離タンクに設置されていて、前記ガス回収部で前記ガス分離タンクの外部から内部に流体が流入することを阻止して、
    前記ライザー管の中の流体の密度と前記ガス分離タンクの内部の圧力とに応じて、前記ガス分離タンクの内部に供給する熱の量を制御することを特徴とするガスハイドレート回収方法。
  3. ガス分離タンクから下方の水底に向かってライザー管を延設して、このライザー管の下端の回収口から前記水底の水とともに塊状のガスハイドレートを吸い上げて前記ガス分離タンクに揚収するガスハイドレート回収方法において、
    前記ガス分離タンクから前記水底に向かって排出管が延設されていて、前記回収口から揚収する前記水底の水の全てを前記排出管の下端の排出口から前記水底に戻して、
    前記ガス分離タンクの内部のガスを外部に取り出すガス回収部が前記ガス分離タンクに設置されていて、前記ガス回収部で前記ガス分離タンクの外部から内部に流体が流入することを阻止して、
    前記ガス分離タンクの内部から外部に取り出した前記ガスを、加圧して前記ガス分離タンクに供給することを特徴とするガスハイドレート回収方法。
  4. ガス分離タンクから下方の水底に向かってライザー管を延設して、このライザー管の下端の回収口から前記水底の水とともに塊状のガスハイドレートを吸い上げて前記ガス分離タンクに揚収するガスハイドレート回収方法において、
    前記ガス分離タンクから前記水底に向かって排出管が延設されていて、前記回収口から揚収する前記水底の水の全てを前記排出管の下端の排出口から前記水底に戻して、
    前記ガス分離タンクの内部のガスを外部に取り出すガス回収部が前記ガス分離タンクに設置されていて、前記ガス回収部で前記ガス分離タンクの外部から内部に流体が流入することを阻止して、
    前記ライザー管の内部と外部との流体の密度の差と、前記ライザー管の前記回収口が位置する水深との積よりも、前記ガス分離タンクの内部の圧力が小さくなる状態に、前記ガス回収部を通過させて外部に取り出す前記ガスの流量または前記ガス分離タンクの内部に供給する熱の量または加圧して前記ガス分離タンクに供給する前記ガスの流量の少なくとも一つを制御することを特徴とするガスハイドレート回収方法。
  5. 水底から上方に向かって延在して前記水底で回収された塊状のガスハイドレートを前記水底の水とともに吸い上げるライザー管と、このライザー管の上端に連結されていて吸い上げられた前記塊状のガスハイドレートが流入するガス分離タンクとを備えるガスハイドレート回収装置において、
    前記ガス分離タンクから前記水底に向かって延在する排出管を備えていて、
    前記ライザー管の下端の回収口から揚収される前記水底の水の全てが前記排出管の下端の排出口から前記水底に戻される構成を有していて、
    前記ガス分離タンクが、このガス分離タンクの内部のガスを外部に取り出すとともに、外部から内部に流体が流入することを阻止するガス回収部を備えていて、
    前記ライザー管の中の流体の密度を測定する密度測定機構と、前記ガス分離タンクの内部の圧力を測定する圧力測定機構と、前記密度測定機構および前記圧力測定機構から得られる値に応じて前記ガス回収部を通過させて外部に取り出す前記ガスの流量を制御する制御機構とを備えることを特徴とするガスハイドレート回収装置。
  6. 水底から上方に向かって延在して前記水底で回収された塊状のガスハイドレートを前記水底の水とともに吸い上げるライザー管と、このライザー管の上端に連結されていて吸い上げられた前記塊状のガスハイドレートが流入するガス分離タンクとを備えるガスハイドレート回収装置において、
    前記ガス分離タンクから前記水底に向かって延在する排出管を備えていて、
    前記ライザー管の下端の回収口から揚収される前記水底の水の全てが前記排出管の下端の排出口から前記水底に戻される構成を有していて、
    前記ガス分離タンクが、このガス分離タンクの内部のガスを外部に取り出すとともに、外部から内部に流体が流入することを阻止するガス回収部を備えていて、
    前記ガス回収部を介して前記ガス分離タンクの外部に取り出したガスを加圧する圧縮機構と、この圧縮機構で加圧される前記ガスを前記ガス分離タンクに供給する還流ラインとを備えることを特徴とするガスハイドレート回収装置。
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