JP6235643B2 - パターン修正方法、フォトマスクの製造方法、フォトマスク、及び修正膜形成装置 - Google Patents

パターン修正方法、フォトマスクの製造方法、フォトマスク、及び修正膜形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、フォトマスクの転写用パターンの修正に関し、特に、液晶表示装置や有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置に代表される表示装置の製造に有用なフォトマスクが備える転写用パターンの修正に適用して好適なパターン修正方法、フォトマスクの製造方法、フォトマスク、及び修正膜形成装置に関する。
半透光部を含む転写用パターンを備えるフォトマスクにおいて、転写用パターンの半透光部に欠陥が生じた場合に、これを修正(リペア)することが知られている。たとえば、特許文献1には、半透光膜によって形成された半透光部に欠陥が発生した場合に、これを修正するための修正膜として、中心部より周縁側の部分に、露光光の透過量が大きい領域をもつ修正膜を形成することが記載されている。また、特許文献2には、フォトマスク上のハーフトーン領域の白欠陥部分の修正に適用される修正装置及び方法が記載されている。
特開2008−256759号公報 特開2010−210919号公報
表示装置の製造においては、得ようとするデバイスの設計に基づいた転写用パターンを備えたフォトマスクが多く利用される。スマートフォンやタブレット端末などのデバイスに搭載される液晶表示装置や有機EL表示装置には、明るく省電力、動作速度が速いだけでなく、高解像度、広視野角などの高い画質が要求される。このため、フォトマスクのもつ転写用パターンに対して、益々の微細化、高密度化の要求が強まる傾向にある。
フォトマスクに形成される転写用パターンとして、露光光を透過する透光部、及び露光光を遮蔽する遮光部に加え、露光光の一部を透過する半透光部を備えるものがある。たとえば、得ようとするデバイスの製造過程で、複数回のエッチングプロセスが可能となる、多階調フォトマスクが知られている。
また、液晶表示装置に適用されるカラーフィルタにおいては、タッチパネルの操作性を得るためのフォトスペーサとして、メインスペーサのほかにサブスペーサを設けたり、より明るい表示画面を実現するために、ブラックマトリックス上にフォトスペーサを配置するなどして、明るさの向上や省電力化が進められている。こうした製品を製造する場合でも、多階調フォトマスクを用いて感光性樹脂の立体形状を得ることにより、生産の効率化や低コスト化を図ることができる。
多階調フォトマスクのもつ半透光部としては、透明基板上に、露光光に対して所定の透過率をもつ半透光膜を形成し、この半透光膜の部分を半透光部として用いることができる。このような半透光部としては、透光部に対して、露光光の位相シフト量が小さい(たとえばゼロより大きく、90度以下)といった光学特性の半透光膜を適用することができる。半透光部に適用する半透光膜に、所定の光透過率とともに位相シフト作用(たとえば位相シフト量が180度±30度)をもたせ、これを転写する際の透過光強度分布のコントラストや、焦点深度を向上させる手法も、高精細のパターニングには好適である。このようなフォトマスクに使用される位相シフト膜も、露光光に対して所定の透過率をもつ半透光膜である。
こうした半透光膜により形成された転写用パターンにおいて、半透光膜の部分に黒欠陥又は白欠陥が生じたときは、欠陥を修正(リペア)する必要がある。その場合、たとえば、半透光膜の一部に白欠陥が生じたときは、半透光膜の欠落部分に修正膜を堆積させることにより、白欠陥を修正する。また、半透光膜の一部に黒欠陥が生じたときは、半透光膜又は付着物を除去し、必要に応じて新たな修正膜を堆積させることにより、黒欠陥を修正する。ただし、いずれの場合も、既に形成された正常な部分の半透光膜(以下、「正常膜」ともいう。)の光学特性と、修正工程にて局所的に形成される修正膜の光学特性との整合に留意する必要がある。なぜなら、修正膜の光学的な性質や作用が正常部分の半透光膜と相違すると、場合によっては、新たな白欠陥又は黒欠陥を生じるリスクがあるからである。特に、正常膜と修正膜との光透過率の整合は重要である。
特許文献1には、欠陥領域を含む領域に、修正膜を形成する工程において、修正膜の中央部より周縁側の部分に、中央部よりも露光光の透過量が大きい領域を有するように修正膜を形成することにより、欠陥を修正する欠陥修正方法が記載されている。すなわち該文献では、半透光膜の欠陥部分の形状と修正膜の形状が同寸法で同形状でない場合に、隙間(白欠陥)や重なり(黒欠陥)が生じてしまうことを問題とし、上記の欠陥修正方法を提案している。
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、FIB(Focused Ion Beam)法を用いた欠陥修正方法であるため、高真空のチャンバーを使用する必要があり、欠陥の修正に時間がかかる上、成膜材料の供給と走査速度とを精緻に調整し、膜厚を均一化することは容易ではないという難点がある。
特許文献2には、レーザCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いた欠陥修正方法が記載されている。すなわち該文献には、レーザ発振器から射出されるレーザ光を、光軸前方に静止して設けられた開口を通過させたのち、対物レンズで集光することにより、反応ガス雰囲気中に置かれた試料表面に照射すると共に、前記開口へと入射されるレーザ光の光軸を前記開口に対して揺動させることにより、試料表面上における照射光強度を時間平均作用によって均一化するようにしたCVD薄膜の形成方法が記載されている。また、この方法によれば、フォトマスクのハーフトーン領域の白欠陥修正のように、高度の膜厚均一化が要求される用途に好適なCVD薄膜を形成できると記載されている。
ただし、本発明者の検討によると、レーザ光の揺動による時間的平均作用によって光強度を均一化しても、その後にレーザ光の光束が光学系を通過するときに、光学系による収差などの歪みの影響で、照射スポット内のレーザ光の強度にムラが生じ、修正膜に膜厚分布が生じる傾向が生じる。したがって、より透過率分布のばらつきを抑えた修正膜の形成につき、更なる改良の余地があることが見出された。
本発明の主な目的は、フォトマスクの転写用パターンに生じた欠陥をレーザCVD法によって修正する場合に、従来よりも透過率分布のばらつきを抑えた修正膜により転写用パターンの欠陥を修正することができる技術を提供することにある。
(第1の態様)
本発明の第1の態様は、
基板の主表面上に転写用パターンが形成されたフォトマスクの前記転写用パターンに対し、修正膜を形成する、パターン修正方法であって、
前記修正膜を形成する対象領域を特定する領域特定工程と、
原料ガスの雰囲気中で、前記対象領域内にレーザ光を照射して、前記修正膜を形成する成膜工程と、を有し、
前記成膜工程では、レーザ発振器から射出されたレーザ光を、前記対象領域内に照射することにより、所定サイズの単位修正膜を形成するとともに、
前記対象領域内において、複数の前記単位修正膜の各々の一部分を互いに重ね合わせることにより、所定膜厚を有する修正膜を形成することを特徴とする、パターン修正方法である。
(第2の態様)
本発明の第2の態様は、
前記成膜工程では、レーザ発振器から射出され、所定寸法のアパーチャを通過したレーザ光を、前記対象領域内に照射して、前記基板上に照射スポットを形成することにより、所定サイズの単位修正膜を形成するとともに、
前記対象領域内において、前記照射スポットを移動させ、複数の前記単位修正膜の各々の一部分を互いに重ね合わせることにより、所定膜厚を有する修正膜を形成することを特徴とする、上記第1の態様に記載のパターン修正方法である。
(第3の態様)
本発明の第3の態様は、
前記照射スポットの重ね合わせは、二方向の重ね合わせであることを特徴とする、上記第2の態様に記載のパターン修正方法である。
(第4の態様)
本発明の第4の態様は、
前記照射スポットの重ね合わせ方向をX方向とするとき、前記X方向における前記照射スポットの寸法SX(μm)は、
0.5≦SX<3.0
であることを特徴とする、上記第2又は第3の態様に記載のパターン修正方法である。
(第5の態様)
本発明の第5の態様は、
前記照射スポットの重ね合わせ方向をX方向とするとき、前記X方向における前記照射スポットの重ね合わせピッチPXは、前記X方向における前記照射スポットの寸法SXに対して、
0.9SX≦PX≦0.5SX
であることを特徴とする、上記第2〜第4の態様のいずれか1つに記載のパターン修正方法である。
(第6の態様)
本発明の第6の態様は、
前記照射スポットの重ね合わせ方向をX方向とするとき、前記X方向における前記照射スポットの重ね合わせ幅WX(μm)は、
0.2≦WX≦1.5
であることを特徴とする、上記第2〜第5の態様のいずれか1つに記載のパターン修正方法である。
(第7の態様)
本発明の第7の態様は、
前記転写用パターンは、露光光の一部を透過する半透光部を含み、前記対象領域は、前記半透光部を少なくとも一部含むことを特徴とする、上記第2〜第6の態様のいずれか1つに記載のパターン修正方法である。
(第8の態様)
本発明の第8の態様は、
前記照射スポットは、前記レーザ発振器から射出されたレーザ光を振動させたのち、前記アパーチャを通過させ、前記フォトマスクの対象領域に照射して形成することを特徴とする、上記第2〜第7の態様のいずれか1つに記載のパターン修正方法である。
(第9の態様)
本発明の第9の態様は、
前記アパーチャの形状は、正方形であることを特徴とする、上記第2〜第8の態様のいずれか1つに記載のパターン修正方法である。
(第10の態様)
本発明の第10の態様は、
基板の主表面上に、少なくとも半透光膜を有するフォトマスクブランクを用意する工程と、
前記半透光膜をパターニングして、転写用パターンをもつフォトマスクを形成する工程と、
前記転写用パターンを修正する修正工程と含む、フォトマスクの製造方法において、
前記修正工程では、上記第1〜第9の態様のいずれか1つに記載のパターン修正方法を適用して前記転写用パターンを修正することを特徴とする、フォトマスクの製造方法である。
(第11の態様)
本発明の第11の態様は、
基板の主表面上に形成された転写用パターンの一部が修正膜によって修正された修正転写用パターンを有するフォトマスクにおいて、
前記転写用パターンは、半透光膜が前記基板上に形成されてなる半透光部を含み、
前記修正転写用パターンは、前記フォトマスクの露光条件における解像限界寸法未満の寸法をもつCVD膜からなる複数の単位修正膜が、互いに一部を重なり合わせた状態で規則的に配列する修正膜部分を有することを特徴とする、フォトマスクである。
(第12の態様)
本発明の第12の態様は、
前記単位修正膜は、互いに垂直な2方向に重ね合わされて配列することを特徴とする、上記第11の態様に記載のフォトマスクである。
(第13の態様)
本発明の第13の態様は、
基板の主表面上に転写用パターンを備えたフォトマスクの前記転写用パターンに対し、修正膜を形成する、修正膜形成装置であって、
レーザ光を射出するレーザ発振器と、
前記レーザ光の光束径を所定の大きさに絞るための、所定寸法のアパーチャと、
前記アパーチャを通過した前記レーザ光を、前記基板上に照射し、前記基板上に照射スポットを形成するための光学系と、
前記基板上に原料ガスを供給するためのガス供給手段と、
前記基板の主表面と平行な面内で前記光学系と前記基板とを相対的に移動させる移動制御手段と、を有し、
前記移動制御手段は、前記光学系と前記基板とを相対的に移動させることにより、前記基板上に所定サイズの単位修正膜を複数形成するとともに、前記複数の単位修正膜が、その一部を互いに重ね合わせて配列するように、前記移動を制御することを特徴とする、修正膜形成装置である。
(第14の態様)
本発明の第14の態様は、
前記移動制御手段は、前記光学系と前記基板とを相対的に移動させることにより、前記複数の単位修正膜が2方向で互いに重ね合わせて配列するように、前記移動を制御することを特徴とする、上記第13の態様に記載の修正膜形成装置である。
(第15の態様)
本発明の第15の態様は、
前記移動制御手段は、前記光学系と前記基板のいずれかを、相対的に、一定のピッチで、少なくとも一方向にステップ・アンド・リピート方式で移動させることを特徴とする、上記第13又は第14の態様に記載の修正膜形成装置である。
本発明によれば、従来よりも透過率分布のばらつきを抑えた修正膜により転写用パターンの欠陥を修正することができる。
本発明の実施形態に係る修正膜形成装置の概要を例示する構成図である。 欠陥の一例を示す平面図であって、(A)は黒欠陥、(B)は白欠陥、(C)は前処理による白欠陥を示している。 (A)〜(E)はアパーチャを通過するレーザ光の様子とその照射スポットの部分に形成される単位修正膜を示す図である。 (A)は修正対象領域に単位修正膜を形成している途中の状態を示す平面図であり、(B)は単位修正膜の形成を終えた状態を示す平面図である。 成膜例1における成膜開始時の状態を示すもので、(A)はレーザ光の照射状態を示す側面概略図、(B)は単位修正膜の形成状態を示す平面概略図である。 成膜例1における成膜途中の状態を示すもので、(A)はレーザ光の照射状態を示す側面概略図、(B)は単位修正膜の形成状態を示す平面概略図である。 成膜例1における成膜終了時の状態を示すもので、(A)はレーザ光の照射状態を示す側面概略図、(B)は単位修正膜の形成状態を示す平面概略図である。 成膜例2における成膜開始時の状態を示すもので、(A)はレーザ光の照射状態を示す側面概略図、(B)は単位修正膜の形成状態を示す平面概略図である。 成膜例2における成膜途中の状態を示すもので、(A)はレーザ光の照射状態を示す側面概略図、(B)は単位修正膜の形成状態を示す平面概略図である。 成膜例2における成膜終了時の状態を示すもので、(A)はレーザ光の照射状態を示す側面概略図、(B)は単位修正膜の形成状態を示す平面概略図である。
本発明の実施形態では、
基板の主表面上に転写用パターンが形成されたフォトマスクの前記転写用パターンに対し、修正膜を形成する、パターン修正方法であって、
前記修正膜を形成する対象領域を特定する領域特定工程と、
原料ガスの雰囲気中で、前記対象領域内にレーザ光を照射して、前記修正膜を形成する成膜工程と、を有し、
前記成膜工程では、レーザ発振器から射出されたレーザ光を、前記対象領域内に照射することにより、所定サイズの単位修正膜を形成するとともに、
前記対象領域内において、複数の前記単位修正膜の各々の一部分を互いに重ね合わせることにより、所定膜厚を有する修正膜を形成し、この修正膜によって転写用パターンを修正する。
また、好ましくは、
前記成膜工程では、レーザ発振器から射出され、所定寸法のアパーチャを通過したレーザ光を、前記対象領域内に照射して、前記基板上に照射スポットを形成することにより、所定サイズの単位修正膜を形成するとともに、
前記対象領域内において、前記照射スポットを移動させ、複数の前記単位修正膜の各々の一部分を互いに重ね合わせることにより、所定膜厚を有する修正膜を形成する。
このようなパターン修正方法に適用可能な修正膜形成装置としては、下記の構成を備える修正膜形成装置を用いることができる。
すなわち、
基板の主表面上に転写用パターンを備えたフォトマスクの前記転写用パターンに対し、修正膜を形成する、修正膜形成装置であって、
レーザ光を射出するレーザ発振器と、
前記レーザ光の光束径を所定の大きさに絞るための、所定寸法のアパーチャと、
前記アパーチャを通過した前記レーザ光を、前記基板上に照射し、前記基板上に照射スポットを形成するための光学系と、
前記基板上に原料ガスを供給するためのガス供給手段と、
前記基板の主表面と平行な面内で前記光学系と前記基板とを相対的に移動させる移動制御手段と、を有し、
前記移動制御手段は、前記光学系と前記基板とを相対的に移動させることにより、前記基板上に所定サイズの単位修正膜を複数形成するとともに、前記複数の単位修正膜が、その一部を互いに重ね合わせて配列するように、前記移動を制御する。
(修正膜形成装置)
図1は本発明の実施形態に係る修正膜形成装置の概要を例示する構成図である。ただし、本発明に係る修正膜形成装置は、図示した装置構成に限定されるものではない。
修正膜形成装置1は、レーザCVD法によって、局所的な修正膜(CVD膜ともいわれる)を形成できる装置である。フォトマスクの転写用パターンに生じる欠陥には、透過率が許容値よりも低くなる黒欠陥と、透過率が許容値よりも高くなる白欠陥がある。黒欠陥は、膜パターンの余剰や異物の付着などが原因で発生する欠陥であって、余剰欠陥ともいわれる。白欠陥は、膜パターンの不足や欠落などが原因で発生する欠陥であって、欠落欠陥ともいわれる。修正膜形成装置1は、黒欠陥の除去、及び白欠陥部への修正膜の堆積をそれぞれ行える構成になっている。フォトマスクは、基板の主表面上に転写用パターンが形成されたものである。以降の説明では、この転写用パターンが形成された基板をフォトマスク基板ともいう。
修正膜形成装置1は、主として、膜形成のためのレーザ光学系2と、膜除去のためのレーザ光学系3と、各々のレーザ光学系2,3から出たレーザ光(レーザビーム)LBをフォトマスク(フォトマスク基板)4上に導く光学系5と、修正膜の原料となる原料ガスを供給するガス供給系6と、フォトマスク4を移動させるとともに、その移動を制御する移動制御部7と、を備えている。
膜形成のためのレーザ光学系2は、レーザ発振器(CVD Laser)11と、ビームエキスパンダ12と、コリメートレンズ13と、アッテネータ14と、ビームスキャンユニット15と、を備えている。このレーザ光学系2においては、レーザ発振器11から射出したレーザ光LBの光束径(以下、「ビーム径」ともいう。)が、ビームエキスパンダ12によって拡大される。ビームエキスパンダ12を通過したレーザ光LBは、コリメートレンズ13によって平行状態とされる。また、コリメートレンズ13を透過したレーザ光LBは、アッテネータ14により適正な出力に調整された後、ビームスキャンユニット15により振動される。ビームスキャンユニット15によるレーザ光LBの振動は、所定の振幅でレーザ光LBの光軸を振動させることにより行う。
膜除去のためのレーザ光学系3は、レーザ発振器(Zap Laser)16と、ビームエキスパンダ17と、コリメートレンズ18と、アッテネータ19と、を備えている。このレーザ光学系3においては、レーザ発振器16から射出したレーザ光LBの光束径が、ビームエキスパンダ17によって拡大される。ビームエキスパンダ17を通過したレーザ光LBは、コリメートレンズ18によって平行状態とされる。また、コリメートレンズ18を透過したレーザ光LBは、アッテネータ19によって適正な出力に調整される。
光学系5は、4つのプリズム21〜24と、可変アパーチャ25と、対物レンズ26と、を備えている。プリズム21〜24は、それぞれレーザ光LBを垂直に反射させるものである。すなわち、プリズム21は、レーザ光学系2から出たレーザ光LBを垂直に反射させ、プリズム22は、プリズム21によって反射されたレーザ光LBを透過させるとともに、レーザ光学系3から出たレーザ光LBを垂直に反射させる。また、プリズム23は、可変アパーチャ25を通過したレーザ光LBを垂直に反射させ、プリズム24は、プリズム23で反射させたレーザ光LBを垂直に反射させる。可変アパーチャ25は、プリズム21又はプリズム22で反射させたレーザ光LBの光束径を所定の大きさに絞るためのものである。可変アパーチャ25は、レーザ光LBの通過を制限するアパーチャの寸法(開口寸法)を変更可能に構成されている。
また、光学系5には、反射照明27と、撮像素子(CCD)28と、透過照明29と、が付属している。反射照明27は、プリズム23,24及び対物レンズ26を通してフォトマスク4に照明光を照射し、フォトマスク4から戻ってきた反射光を撮像素子28に撮像させるものである。透過照明29は、フォトマスク4の裏面側(転写用パターンの形成面と反対側)からフォトマスク4に照明光を照射し、フォトマスク4を通過した透過光を撮像素子28に撮像させるものである。
ガス供給系6は、キャリアガス供給管31と、原料ボックス32と、原料ガス供給管33と、ガスカーテンユニット34と、を備えている。キャリアガス供給管31は、不活性ガスからなるキャリアガス(たとえば、アルゴンガス)を原料ボックス32に向けて供給するものである。原料ボックス32は、修正膜の形成に用いる原料を加熱によって昇華させ、これによってガス化した原料をキャリアガスと混ぜることにより原料ガスを生成するものである。原料ガス供給管33は、原料ボックス32からガスカーテンユニット34に向けて原料ガスを供給するものである。ガスカーテンユニット34は、原料ガスを上部からフォトマスク面に向かって噴出させ、ガスカーテンユニット34周辺部の排気孔からガスを吸引することで、原料ガスの供給と排気の差圧を調整しながらフォトマスク4の修正対象部分を原料ガス雰囲気35とするものである。この原料ガス雰囲気35のもとでレーザ光学系2によるレーザ光LBをフォトマスク4の主表面上に照射すると、そこに照射スポットが形成されるとともに、その照射スポットの寸法及び形状に応じて修正膜が形成される。修正膜の原料としては、金属カルボニルが好ましく使用される。具体的には、クロムカルボニル(Cr(CO))、モリブデンカルボニル(Mo(CO))、タングステンカルボニル(W(CO))などが例示される。フォトマスクの修正膜としては、耐薬性の高いクロムカルボニルが好ましく用いられる。
移動制御部7は、フォトマスク(フォトマスク基板)4を図示しないステージ上に水平に載置し支持した状態で、そのステージと一体にフォトマスク4を水平面内でX方向及びY方向(X方向と垂直な方向)に移動させ、かつ、その移動を制御し得る構成になっている。この場合、フォトマスク4は、ステージと一体に移動するため、フォトマスク4を移動させることと、ステージを移動させることは、実質的に同義となる。
移動制御部7は、フォトマスク4を支持するステージを、X方向及びY方向に、それぞれ所望のピッチで精緻に移動させることができる。これにより、フォトマスク4の主表面上にレーザ光LBの照射スポットを形成した際に、X方向又はY方向へのステージの移動(微動)によって照射スポットの位置を順次移動させ、欠陥修正の対象領域全体に修正膜を形成することができる。その場合、移動制御部7は、ステージに支持したフォトマスク4を、たとえば、X方向にはステップ・アンド・リピート方式で移動させ、所定数のステップ・アンド・リピートごとに、Y方向に順次移動させ、この組合せを繰り返すように、フォトマスク4の移動を制御するものとすることができる。
ただし、フォトマスク4の主表面上に形成される照射スポットは、フォトマスク(フォトマスク基板)4と光学系5の相対的な移動にしたがって移動する。このため、移動制御部7は、フォトマスク4の主表面と平行な面内で光学系5とフォトマスク4とを相対的に移動させるものであればよい。したがって、照射スポットの移動に関しては、上述のようにフォトマスク4をX方向及びY方向に移動させる代わりに、レーザ光LBを導く光学系5をX方向及びY方向に移動させてもよい。あるいは、X方向とY方向のいずれか一方向にフォトマスク4を移動させ、他方向に光学系5を移動させる構成を採用してもよい。
(パターン修正方法)
本発明の実施形態に係るパターン修正方法は、フォトマスクが備える転写パターンを修正する修正工程に適用される方法であって、下記の領域特定工程と成膜工程とを有する。
(領域特定工程)
領域特定工程では、フォトマスク基板上に形成された転写用パターンにおいて、修正膜の形成によって欠陥の修正を行う対象領域(以下、「修正対象領域」ともいう。)を特定する。このとき、必要に応じて、下記の前処理を行うことが好ましい。
(前処理)
ここでは、フォトマスクの転写用パターンに含まれる半透光部に欠陥が生じた場合に、この半透光部の欠陥を修正する場合について説明する。この場合、必要に応じて、欠陥部分を、修正の施しやすい白欠陥とする前処理を行う。本態様において、半透光部とは、フォトマスクの露光に用いる露光光の一部を透過する部分であって、ハーフトーン部、又はグレートーン部と呼ばれることもある。例えば、透明なフォトマスク基板上に半透光膜(露光光を一部透過する、所定の透過率をもつ光学膜)が形成されてなる領域である。この半透光部に生じた欠陥の具体例として、図2(A)に示すように、半透光部51の一部に黒欠陥52が生じている場合、又は、図2(B)に示すように、半透光部51の一部に白欠陥53が生じている場合を考える。黒欠陥52は、半透光部51を形成している半透光膜上に、遮光膜や、その他の異物が付着しているために、半透光部51に設定されている透過率よりも低い透過率を示す欠陥となっている。白欠陥53は、半透光部51を形成している半透光膜が一部脱落しているために、半透光部51に設定されている透過率よりも高い透過率を示す欠陥となっている。黒欠陥52に対する前処理では、付着している異物を除去し、必要に応じて、欠陥部分の周囲にある正常な半透光膜(正常膜)を一部除去し、修正工程に都合の良い形状の白欠陥を形成しておく。白欠陥53に対する前処理でも、欠陥近傍の半透光膜を一部除去して、欠陥の形状を整えることが好ましい。
膜除去には、レーザザッピングを適用する。具体的には、レーザ発振器16から射出されたレーザ光LBを、ビームエキスパンダ17によって所定のビーム径に拡大し、さらにアッテネータ19によって出力調整した後、可変アパーチャ25によって適切なビーム径に絞った状態で、フォトマスク4上に照射する。これにより、レーザ光LBが照射された部分で半透光膜が除去される。そこで、修正工程に都合の良い形状として、上記の黒欠陥52又は白欠陥53の実寸法よりも一回り大きな寸法で、たとえば図2(C)に示すように四角形(好ましくは正方形又は長方形)の白欠陥を形成し、この白欠陥の形成領域を修正対象領域54として特定する。
なお、膜除去による前処理を行わない場合には、欠陥検査によって発見された欠陥部分(黒欠陥又は白欠陥)をそのまま修正対象領域として特定してもよい。
また、前処理を行う場合は、下記の成膜工程で修正膜の形成を開始する開始位置の近傍に、修正膜の下地膜を予備的に形成しておいてもよい。下地膜は、成膜工程開始時のレーザ光LBの吸収を促し、修正膜を成長させる起点となる。このため、効率的で安定した修正膜の形成に貢献することが期待できる。
(成膜工程)
成膜工程では、上記の領域特定工程で特定した修正対象領域54に対し、修正膜を形成する(図1、図3〜図10を参照)。
膜形成には、レーザCVD法を適用する。具体的には、レーザ発振器11から射出されたレーザ光LBを、ビームエキスパンダ12によって所定のビーム径に拡大し、さらにアッテネータ14によって出力調整した後、可変アパーチャ25によって適切なビーム径に絞った状態で、フォトマスク4上に照射する。その際、可変アパーチャ25に入射するレーザ光LBの光束径が可変アパーチャ25のアパーチャ寸法よりも十分に大きくなるように、レーザ光LBの光束径をビームエキスパンダ12によって拡げておいてもよい。又は、レーザ光LBの光束径がアパーチャ寸法より小さくてもよい。いずれの場合も、可変アパーチャ25上でレーザ光LBが所定の振幅で振動するように、ビームスキャンユニット15によってレーザ光LBを振動させ、アパーチャを通過する光強度を均一化することができる。その一方で、ガス供給系6によりフォトマスク4上に原料ガスを供給することにより、フォトマスク4上を原料ガス雰囲気35とする。これにより、レーザ光LBが照射された部分に、CVD膜からなる修正膜が形成される。
このように修正膜を形成するにあたっては、形成するべき修正膜の光学特性(光透過率など)を把握し、堆積するべき所定膜厚を予め検討する。本実施形態において、所定膜厚とは、修正対象領域に形成された修正膜が、位置によって異なる膜厚をもつ場合、その膜厚の範囲を意味する。この膜厚は、修正対象のフォトマスクが有する半透光膜(正常膜)の光透過率を基に決定し、これに応じて修正膜の形成条件を設定する。
修正膜の膜成長は、レーザによる光と熱のエネルギーの強度分布によって影響を受ける。このため、レーザ光LBを適切な出力に調整することはもちろんのこと、修正膜を形成する領域全体にわたって、照射するレーザ光LBの強度が一定の範囲内であることが肝要である。レーザ発振器11から射出されたままのレーザ光LBは、光束径の中心部分が周縁部分より強度が大きい分布をもっている。本実施形態では、修正の対象領域に対して相対的にサイズの小さい単位修正膜を繰り返し複数形成し、これら複数の単位修正膜を対象領域全体に配列することとし、対象領域の膜厚分布が転写に与える影響を大幅に低減した。以下、成膜工程に適用される具体的な成膜例について説明する。
(成膜例1)
まず、成膜例の一態様につき、図1、図3〜図7を用いて説明する。
成膜例1に適用する好ましい具体的手法としては、レーザ光LBの光束を、所定のアパーチャ寸法(開口寸法)に設定した可変アパーチャ25に入射させ、その光束の径を可変アパーチャ25の寸法によって規制する。たとえば、図1に示すように、可変アパーチャ25に入射する直前のX方向のレーザ光LBの光束径がLX(μm)であるとすると、可変アパーチャ25のX方向のアパーチャ寸法AXを上記LXよりも十分に小さく設定しておく。そして、可変アパーチャ25による光束径の絞りにより、好ましくはレーザ光束の中心近傍を含む光束の一部分のみを通過させて小さな光束とする。その際、レーザ光LBの光束の一部分を通過させる可変アパーチャ25のアパーチャ形状は、四角形(正方形、長方形)、あるいは、スリット状とすることができる。本態様では正方形のアパーチャを用いた例で説明する。
可変アパーチャ25のアパーチャ寸法は、そのアパーチャ形状を規定する正方形の一辺(長方形である場合は短辺)が、50μm以上300μm未満であることが好ましく、より好ましくは100μm以上250μm未満である。本態様では、正方形のアパーチャの一辺の寸法を200μmとした。ここで、後述する重ね合わせにおいて、重ね合わせ方向がX方向であり、X方向におけるアパーチャ寸法をAX(μm)とすると、このアパーチャ寸法AX(μm)は、上述したX方向におけるレーザ光の光束径LX(μm)との関係では下記の(1)式、好ましくは下記の(2)式を満たす。また、アパーチャ寸法AX(μm)は、下記の(3)式、より好ましくは下記の(4)式を満たす。
AX<LX …(1)
AX≦0.5LX …(2)
20≦AX<600 …(3)
100≦AX<400 …(4)
このように、レーザ光LBの光束のうち、一部のみを切り取って相対的に小さな光束とすることにより、この後レーザ光LBが通過する光学系の収差などによる歪みの影響を小さく抑えることができる。また、好ましくはレーザ光LBの光束中心近傍のみを通過させることにより、光強度分布が比較的平坦である部分の光束を、選択的に使用することができる。
また、好ましい態様としては、図1に示すように、レーザ発振器11から射出されたレーザ光LBを、ビームエキスパンダ12で所望の径に拡大し、アッテネータ14で出力調整を行った後に、可変アパーチャ25を通過させることができる。また、可変アパーチャ25に入射するレーザ光LBを、可変アパーチャ25のアパーチャ寸法以上の幅で振動させることにより、可変アパーチャ25に入射するレーザ光LBの光束径を拡げるとともに、この光束中の光強度分布をよりフラットに近づけることができる。この場合は、可変アパーチャ25に入射する直前の、X方向におけるレーザ光の光束径(LX)は、振動によるレーザ光の拡径分を含めた寸法となり、その場合でも「AX<LX」の条件を満たすようにする。この様子を図3(A)〜(E)に示す。なお、図3(A)〜(D)は側面視のイメージで表記し、図3(E)は平面視のイメージで表記している。
まず、可変アパーチャ25に入射するレーザ光LBを振動させると、その振動方向(X方向)にレーザ光LBの光束径が実質的に拡がる(図3(A))。このため、アパーチャ部分に入射するレーザ光LBの強度分布56は、元の強度分布55に比べて均一化(平坦化)される(図3(B))。また、可変アパーチャ25では、強度分布が均一化されたレーザ光LBの一部が、アパーチャ寸法AXと実質的に同じ大きさの光束径で通過する(図3(C))。これにより、レーザ光LBの光強度分布57は、可変アパーチャ25によるレーザ光束の制限によって更に均一化される(図3(D))。
その後、可変アパーチャ25を通過することで光束が小さくなったレーザ光LBは、プリズム23,24及び対物レンズ26等の光学系を通して、図示しないフォトマスク4上の修正対象領域54に照射される。これにより、修正対象領域54には、レーザ光LBの照射スポットが形成される。そして、この照射スポットの形成部位に単位修正膜58が形成される(図3(E))。照射スポットの形状は、アパーチャ形状とほぼ相似形となる。また、照射スポットの寸法は、アパーチャ寸法よりも小さくなる。可変アパーチャ25を通過したレーザ光LBが対物レンズ26によって集光され、その光束が絞られるからである。単位修正膜58の形状及び寸法は、照射スポットの形状及び寸法とほぼ等しくなる。
照射スポットのサイズは、修正後のフォトマスクを露光する際に用いる露光装置の解像限界寸法より小さいものであることが好ましい。FPD(フラットパネルディスプレイ)用の露光装置は、解像限界寸法が3μm程度であるから、これよりも小さな寸法の照射スポットとすることが好ましい。たとえば、照射スポットのサイズ(たとえば、X方向における照射スポットの寸法)は、アパーチャのサイズ(たとえば、X方向におけるアパーチャの寸法)の1/300〜1/10程度、より好ましくは、1/200〜1/100とすることができる。フォトマスク4の主表面に到達するレーザ光LBの光束は、光学系が有する収差などの影響を受けて光強度にばらつきが生じやすいが、本実施形態では、ビームスキャンユニット15によって振動させたレーザ光LBの光束径を可変アパーチャ25と対物レンズ26によって十分に小さくしているため、光学系に起因する歪みをごくわずかなものに抑えることができる。
上述のように照射スポットが形成されるフォトマスク4の主表面には、修正膜の原料となる原料ガスをガス供給系6が供給することで、原料ガス雰囲気35が形成されている。たとえば、修正膜の原料にクロムカルボニルを用いた場合は、原料ボックス32内でクロムヘキサカルボニル(Cr(CO))を加熱して昇華させ、これをキャリアガス(Arガス)とともにフォトマスク4の修正対象部分に導く。そうすると、照射スポットが形成されるフォトマスク4の修正対象部分には、クロムを含む原料ガスによって原料ガス雰囲気35が形成される。この原料ガス雰囲気35中にレーザ光LBを照射して照射スポットを形成すると、レーザの熱/光エネルギー反応により、原料ガスが分解し、照射スポットの部分にクロムが堆積する。これにより、照射スポットの部分に、クロムを主材料とする修正膜が形成される。
ここで、本実施形態においては、フォトマスク4の主表面上で特定した修正対象領域54全体に1回のレーザ照射によって修正膜を形成するのではなく、1回のレーザ照射によって形成する修正膜のサイズを、修正対象領域54のサイズよりも小さい所定サイズとし、この所定サイズの修正膜をひとつの単位とする単位修正膜を修正対象領域54内に所定の配列で複数形成することとしている。単位修正膜を配列する方向は、X方向及びY方向のうち、いずれか一方向(本形態ではこれをX方向とする)でもよいし、二方向でもよい。本実施形態では、X方向及びY方向の二方向に単位修正膜を配列する場合を例に挙げて説明する。その場合、成膜例1においては、図4(A)に示すように、フォトマスク4上で特定した修正対象領域54の1つの隅部を膜形成の開始位置とし、そこからX方向に複数の単位修正膜58を順次重ね合わせて形成することにより、1列目の単位修正膜58を形成する。次に、膜形成の位置をY方向にずらして2列目の単位修正膜58を1列目と同様に形成する。以後、最終列まで同様の膜形成を繰り返すことにより、図4(B)に示すように、修正対象領域54全体に複数の単位修正膜58からなる修正膜を形成する。
また、本実施形態においては、上述のように修正対象領域54内に複数の単位修正膜58を形成する場合に、複数の単位修正膜58の各々の一部分を順次互いに重ね合わせることにより、所定膜厚を有する修正膜を形成する。その場合、単位修正膜58どうしの重ね合わせは、あるタイミングで修正対象領域54内に形成した照射スポットの位置と、それとは別のタイミングで修正対象領域54内に形成した照射スポットの位置とが、X方向及びY方向のうち少なくとも一方向で互いに重なり合うように、移動制御部7がフォトマスク4の移動を制御することにより実現される。たとえば、修正対象領域54内において、複数の単位修正膜58をX方向に配列するとともに、各々の単位修正膜58の一部分を順次互いに重ね合わせる場合は、その重ね合わせ方向となるX方向に対して、フォトマスク4をステップ・アンド・リピート方式で移動させる。その際、X方向における照射スポットの寸法SX(μm)よりも小さい一定のピッチでフォトマスク4をステップ・アンド・リピート移動させると、それにあわせて照射スポットの位置がX方向に移動(シフト)とともに、1ステップの移動の前後で、照射スポットの位置が相互に重なり合う状態となる。このため、複数の単位修正膜58がX方向で部分的に重なり合うように形成される。なお、照射スポットの移動による単位修正膜58の重ね合わせは、X方向だけでなくY方向でも行える。
成膜工程において、各々の単位修正膜58を順次形成しながら、単位修正膜58の形成位置を移動していく処理は、フォトマスク4を支持するステージの間歇移動、又は、光学系の間歇移動、又はその両方を適切に制御しながら行うことができる。たとえば、ステージがX方向にステップ・アンド・リピート方式で移動する場合は、ステージが移動と停止を繰り返すため、停止期間中だけレーザ光LBの照射を行い、移動期間中はレーザ出力をゼロとする。これにより、ステージの停止期間に同期させて間歇的に単位修正膜58を形成することができる。また、複数の単位修正膜58がX方向に配列するように、各々の単位修正膜58を順次形成することができる。このようにして、X方向に1列目の単位修正膜58を形成し終わったら、ステージをY方向に1ステップ分移動した後、X方向に2列目の単位修正膜58を形成する。その場合、X方向において、2列目の単位修正膜58の形成を開始する位置は、1列目の単位修正膜58の形成を開始した位置に設定してもよいし、1列目の単位修正膜58の形成を終了した位置に設定してもよい。上記図4(A)においては、1列目の単位修正膜58の形成を終了した位置から、2列目の単位修正膜58の形成を開始する例を示している。この場合、X方向におけるフォトマスク基板の移動方向は、1列目と2列目で逆になる。
また、本実施形態においては、可変アパーチャ25におけるアパーチャ形状を正方形とし、このアパーチャ形状に倣って整形されたレーザ光LBをフォトマスク4の主表面に照射する。このため、フォトマスク4上の修正対象領域54には、ほぼ正方形の単位修正膜58が形成される(図5(A),(B))。また、本実施形態では、単位時間のレーザ光LBの照射によって形成される単位修正膜58を、X方向及びY方向の二方向に、順次、互いに一部を重ね合わせながら配列する。これにより、フォトマスク4の修正対象領域54全体に、複数の単位修正膜58からなる修正膜が形成される(図4(A),(B))。
この場合、照射スポットの重ね合わせ方向をX方向とし、X方向におけるアパーチャ寸法をAX(μm)、X方向における照射スポットの寸法をSX(μm)とすると、このSXが下記の(5)式、より好ましくは下記の(6)式を満たすように、AXを調整することが好ましい。
0.5≦SX<3 …(5)
1≦SX<2.5 …(6)
また、照射スポットの重ね合わせ方向をX方向とすると、X方向における照射スポットの重ね合わせピッチPXは、X方向における照射スポットの寸法SX(μm)に対して、下記の(7)式を満たし、X方向における照射スポットの重ね合わせ幅WX(μm)は、下記の(8)式を満たすことが好ましい。
0.9SX≧PX≧0.5SX …(7)
0.1SX≦WX≦0.5SX …(8)
照射スポットの重ね合わせピッチとは、照射スポットの位置に形成される単位修正膜どうしを重ね合わせるための、照射スポットの重ね合わせのピッチをいう。また、照射スポットの重ね合わせ幅とは、照射スポットの位置に形成される単位修正膜どうしを重ね合わせるための、照射スポットの重ね合わせの幅をいう。
成膜例1では、フォトマスク基板をX方向にステップ・アンド・リピート方式で移動させる場合に、1ステップ分の移動ピッチ(送りピッチ)MX(μm)を、MX<SXの条件で設定することにより、X方向で複数の単位修正膜58を順次重ね合わせる形態を採用している。この場合、X方向における照射スポットの重ね合わせピッチPXは、移動ピッチMXと同じ値になり、上記WXの値は、SXからMXを差し引いた値となる。
本実施形態においては、好ましいひとつの例として、X方向における照射スポットの重ね合わせピッチPXと、X方向における照射スポットの寸法SXとの関係を、下記の(9)式のように設定した。
PX=0.5SX …(9)
この場合は、上述した移動制御部7が、フォトマスク4をPXと同じ一定のピッチMXで、X方向にステップ・アンド・リピート方式で移動させることにより、図6(A),(B)に示すように、修正対象領域54内で照射スポット(単位修正膜58)を1/2ずつX方向に順次重ね合わせて配列することができる。本態様では、照射スポットの寸法SXを2μmとし、その1/2ずつをX方向に重ね合わせることにより、照射スポットの重ね合わせ幅WXを1μmとした。具体的な重ね合わせ幅WX(μm)は、下記の(10)式を満たすことが好ましい。
0.2≦WX≦1.5 …(10)
更に、X方向の1列目の配列が完了したら、基板と光学系の相対位置をY方向にずらすべく、移動制御部7がフォトマスク4をY方向に1ステップ分だけ移動させる。その後、1列目と同様にして、X方向の2列目にも単位修正膜を順次形成(配列)する。このとき、Y方向にも、単位修正膜が一部互いに重なり合うようにする。すなわち上記X方向の重ね合わせ成膜と同様に、照射スポットの重ね合わせ方向をY方向とし、Y方向におけるアパーチャ寸法をAY(μm)、可変アパーチャ25に入射する直前のY方向のレーザ光の光束径をLY(μm)とすると、アパーチャ寸法AY(μm)は、下記の(11)式、好ましくは下記の(12)式を満たし、数値範囲では下記の(13)式、より好ましくは下記の(14)式を満たす。
AY<LY …(11)
AY≦0.5LY …(12)
20≦AY<600 …(13)
100≦AY<400 …(14)
また、Y方向における照射スポットの寸法をSY(μm)とすると、このSYが下記の(15)式、より好ましくは下記の(16)式を満たすように、AYを調整することが好ましい。
0.5≦SY<3 …(15)
1≦SY<2.5 …(16)
また、Y方向における照射スポットの重ね合わせピッチPYは、Y方向における照射スポットの寸法SY(μm)に対して、下記の(17)式を満たし、Y方向における照射スポットの重ね合わせ幅WY(μm)は、下記の(18)式を満たすことが好ましい。
0.9SY≧PY≧0.5SY …(17)
0.1SY≦WY≦0.5SY …(18)
成膜例1では、フォトマスク基板をY方向に移動させる際に、1ステップ分の移動ピッチ(送りピッチ)MY(μm)を、MY<SYの条件で設定することにより、Y方向で複数の単位修正膜58を重ね合わせる形態を採用している。この場合、Y方向における照射スポットの重ね合わせピッチPYは、移動ピッチMYと同じ値になり、上記WYの値は、SYからMYを差し引いた値になる。
また、Y方向における照射スポットの重ね合わせピッチPYと、Y方向における照射スポットの寸法SYとの関係は、下記の(19)式のように設定することが好ましい。
PY=0.5SY …(19)
この場合は、上述した移動制御部7が、フォトマスク4を支持するステージを、PYと同じピッチMYでY方向に1ステップ分だけ移動させることにより、修正対象領域内で照射スポット(単位修正膜)を1/2ずつY方向に重ね合わせて配列することができる。本態様では、照射スポットの寸法SYを2μmとし、その1/2ずつをY方向に重ね合わせることにより、照射スポットの重ね合わせ幅WYを1μmとした。具体的な重ね合わせ幅WY(μm)は、下記の(20)式を満たすことが好ましい。
0.2≦WY≦1.5 …(20)
この結果、フォトマスク4上の修正対象領域54には、図7(A),(B)に示すように、X方向及びY方向に規則的に配列した複数の単位修正膜58からなる修正膜が形成される。この修正膜は、外縁部と中央部で単位修正膜58の重ね合わせの層数が異なる。すなわち、修正膜の外縁部では、四隅の部分が単位修正膜58の1重膜(単層膜)58a、四隅以外の部分が単位修正膜58の2重膜58bとなる。一方、修正膜の中央部(外縁部を除く、外縁部よりも内側の部分)は、単位修正膜58の4重膜58cとなる。この場合、露光光の透過率に関して、4重膜58cとなる部分が正常な半透光膜と同等の透過率となるように、修正膜(単位修正膜58)の成膜条件(たとえば、レーザ光の出力や原料ガスの供給量など)を予め調整しておけばよい。
このように、修正対象領域54に比べて十分に小さなサイズをもつ単位修正膜58を複数配列して修正膜を形成すれば、たとえ光学系の収差の影響によってレーザ光の照射スポットに光強度の歪みが生じるとしても、その影響が小サイズの単位修正膜58の採用によって相対的に小さくなる。このため、照射スポット内での光強度ムラに起因した修正膜の膜厚分布のばらつきを小さく抑えることができる。また、修正対象領域54に複数の単位修正膜58が配列されることで、修正膜の厚みの不均一さが修正対象領域54全体で平均化される。更に、単位修正膜58を部分的に重ね合わせることで、平均化の効果がより一層高まる。その結果、修正対象領域54においては、修正膜の膜厚変動による透過率分布のばらつきが抑制される。
また、本実施形態では、フォトマスク4上に形成される照射スポットの寸法が、フォトマスク4の露光に用いる露光装置の露光限界寸法(3μm程度)よりも小さくなり、かつ、照射スポットにおいて、修正膜の堆積に必要なレーザの光及び/又は熱が供給されるように、可変アパーチャ25のアパーチャ寸法(AX,AY)及び対物レンズ26の倍率を設定している。このようにすれば、効率的に単位修正膜を形成できると同時に、たとえ個々の単位修正膜内に膜厚分布が生じ、これによって露光光の透過率にばらつきが生じる場合にあっても、そのばらつきの繰り返し単位が、露光装置の解像限界寸法より小さければ、露光装置によって転写される像には顕在化しないという利点が得られる。換言すれば、アパーチャ寸法等を決定する場合、又は、少なくとも重ね合わせ幅を決定する場合には、露光装置の解像限界寸法以下、より好ましくはその2/3以下とすることが好ましい。
また、修正対象領域54に形成する修正膜の所定膜厚は、単位修正膜58の1倍〜9倍の範囲であることが好ましく、より好ましくは1倍〜4倍の範囲である。修正対象領域54の中央部における修正膜の最高膜厚は、単位修正膜58の2倍〜9倍の範囲であることが好ましく、より好ましくは2倍〜4倍の範囲である。
ちなみに、本実施形態の場合は、図7(B)に示すように、修正対象領域54に複数の単位修正膜58を形成して修正膜全体を完成したときに、修正膜の外縁部は1層又は2層の単位修正膜(58a,58b)となり、外縁部を除く中央部はすべて4層の単位修正膜(58c)となる。このため、修正膜の中央部が所望の光透過率となるように、膜質及び膜厚を設定して成膜工程を行うことにより、修正対象領域54に形成された修正膜の中央部(修正膜のほぼ全体)が所望の光透過率となる。
また、仮に、フォトマスク4の転写用パターンにおいて、半透光部51の修正対象領域54が遮光部に隣接していた場合は、上記外縁部が遮光部上に重なるように修正膜を形成すればよい。また、半透光部51の修正対象領域54が透光部(透明基板が露出している部分)に隣接していた場合には、修正膜の中央部に単位修正膜58相互の重ね合わせによって4重の積層膜を形成し、修正膜の外縁部はレーザザッピングによって除去すればよい。一方、図4(A)に例示するように、正常な半透光膜による半透光部51に修正対象領域54が隣接している場合は、修正膜の外縁部の一部が正常な半透光膜と重なり合うか、両者の間に隙間が生じることがある。この場合は、修正膜の外縁部の一部を正常膜と重ね合わせ、かつその重ね合わせ幅が十分に小さい(露光装置の解像限界寸法との比較で)場合には、問題は生じない。単位修正膜の膜厚が正常膜より小さいからである。
また、アパーチャの形状を正方形に代えて長方形とした場合は、アパーチャの寸法がAX≠AYとなる。この場合は、アパーチャの長辺と短辺のうち少なくともいずれか一方(照射スポットの寸法が3μm未満となるように調整される方)の方向に重ね合わせをする場合が好ましく、また、長辺と短辺の比(長辺/短辺)が3以下であることが好ましい。また、アパーチャの形状が長方形であっても、上記(1)式〜(20)式は、好ましい条件に該当する。
上記の成膜工程では、たとえば、パルス幅が40ns以下、1パルス当たりの照射エネルギー密度が40mJ/cm以上、発振波長が第三高調波(355nm)又は第四高調波(266nm)を持つレーザ光LBをレーザ発振器11から射出して用いることが好適である。更に、移動制御部7がフォトマスク4をステップ・アンド・リピート方式で移動させる場合、停止期間中におけるレーザ光LBの照射時間は0.1sec〜1.0secとすることが好適である。
以上の成膜工程により、透過率分布のばらつきを抑えた修正膜を形成することができるとともに、その修正膜の部分に正常な半透光部と同等の機能をもたせることができる。
(成膜例2)
次に、成膜例の他の態様について、図8〜図10を用いて説明する。
先述した成膜例1と相違する点は、修正対象領域54に複数の単位修正膜58からなる修正膜を形成する場合に、この修正膜の中央部を4重膜とする代わりに2重膜とする点である。成膜例2に適用するアパーチャ形状は、成膜例1と同様に、一辺の寸法(以下、「AP」とする。)が200μmの正方形とした。したがって、単位修正膜58の形状は、アパーチャ形状とほぼ相似形となる。また、照射スポットの寸法が、アパーチャ寸法の1/100となるように、対物レンズ26の倍率が設定されているものとすると、単位修正膜58の寸法は、X方向及びY方向のいずれの方向でも2μmとなる。
実際に上記のアパーチャ形状及びアパーチャ寸法を有する可変アパーチャ25を用いて、修正対象領域54に複数の単位修正膜58を形成する場合は、1層目の単位修正膜58と2層目の単位修正膜58がX方向及びY方向でそれぞれ部分的に重なり合うようにする。具体的には以下のように形成する。
(1層目)
まず、1層目の単位修正膜58を形成する場合は、修正対象領域54のひとつの隅部を膜形成の開始位置とし、そこにレーザ光LBを照射して単位修正膜58を形成する(図8(A),(B))。このとき、X方向及びY方向における単位修正膜58のサイズは、照射スポットの寸法SX,SYと等しくなる。次に、フォトマスク基板をX方向及びY方向に適宜移動させることにより、修正対象領域54全体に1層目の単位修正膜58をマトリクス状に並べて形成する。その際、フォトマスク基板をX方向にステップ・アンド・リピート方式で移動させるときの、1ステップ分の移動ピッチ(送りピッチ)MX(μm)を、MX=SXの条件で設定する。また、フォトマスク基板をY方向に移動させるときの、1ステップ分の移動ピッチ(送りピッチ)MY(μm)を、MY=SYの条件で設定する。これにより、1層目の単位修正膜58は、X方向及びY方向で、互いに隣接して形成される。また、修正対象領域54全体に、1層目の単位修正膜58が単層で規則的に整列して形成される(図9(A),(B))。
ちなみに、X方向及びY方向におけるアパーチャの寸法APがそれぞれ200μmであって、X方向及びY方向における照射スポットの寸法SX,SYがそれぞれアパーチャ寸法の1/100となる場合は、X方向の1ステップ分の移動ピッチをMX=2μmの条件、Y方向の1ステップ分の移動ピッチをMY=2μmの条件で設定することにより、上記図9(B)に示す配列で複数の単位修正膜58を形成することができる。
(2層目)
次に、2層目の単位修正膜58を形成する場合は、1層目の膜形成開始位置に対して2層目の膜形成開始位置をX方向及びY方向に所定量ずつずらして設定する。すなわち、X方向については、上記SX(μm)の1/2相当分だけ膜形成開始位置をずらして設定し、Y方向については、上記SY(μm)の1/2相当分だけ膜形成開始位置をずらして設定する。そして、その設定した膜形成開始位置から、1層目と同様の条件(MX=SX、MY=SY)を適用して、2層目の単位修正膜58を形成する。これにより、1層目の単位修正膜58の上に2層目の単位修正膜58が重ね合わせて形成される(図10(A),(B))。
この場合、照射スポットの重ね合わせピッチ(PX、PY)は、1層目と2層目の膜形成開始位置のずれ量に対応した値となる。また、単位修正膜58どうしの重ね合わせ幅(WX、WY)は、X方向、Y方向のいずれにも、単位修正膜58のサイズの1/2となる。また、修正対象領域54に複数の単位修正膜58からなる修正膜を形成する場合、この修正膜の外縁部は単位修正膜58の1重膜(単層膜)58aとなり、外縁部を除く中央部は単位修正膜58の2重膜58bとなる。
成膜例2においては、アパーチャのサイズや適用するレーザ光の性質など、上記に特記した以外は上記成膜例1と同じものを適用できる。そして、成膜例2によって得られる修正膜も、上記成膜例1の修正膜と同様に、透過率の分布が均一化され、正常な半透光膜と同等の機能を奏することができる。
ただし、本発明は、上記成膜例1及び成膜例2に限定されず、本発明の作用効果を損なわない限り、他の成膜例を適用可能であることはもちろんである。
また、上記成膜例1及び2においては、所定サイズのアパーチャを用いたが、レーザ光の光束を所望の形に規制する手段は、必ずしもアパーチャに限らない。たとえば、レーザ発振器から射出され、所定寸法のスリットを通過したレーザ光を、前記対象領域内に照射するとともに、前記スリットを移動させて、所定サイズの修正膜からなる単位修正膜を形成し、前記対象領域内において、複数の前記単位修正膜の各々の一部分を互いに重ね合わせることにより、所定膜厚を有する修正膜を形成することを特徴とする、パターン修正方法としてもよい。
本発明を適用可能なフォトマスクの種類、用途に特に制約はない。また、液晶表示装置や有機EL表示装置を含む、表示装置(いわゆるフラットパネルディスプレイ)の製造用のフォトマスクにおいて、本発明は顕著な効果を奏する。たとえば、液晶又は有機ELを駆動させる薄膜トランジスタや、液晶用カラーフィルタなどが例示される。
本発明は、下記の構成を有するフォトマスクとして実現してもよい。
すなわち、基板の主表面上に形成された転写用パターンの一部が修正膜によって修正された修正転写用パターンを有するフォトマスクにおいて、
前記転写用パターンは、半透光膜が前記基板上に形成されてなる半透光部を含み、
前記修正転写用パターンは、前記フォトマスクの露光条件における解像限界寸法未満の寸法をもつCVD膜からなる複数の単位修正膜が、互いに一部を重なり合わせた状態で規則的に配列する修正膜部分を有する。
このフォトマスクは、たとえば上述した修正工程を経て得られるものである。
また、本発明のフォトマスクは、転写用パターンに半透光部を含むものが適している。たとえば、透明材料からなる基板上に、透光部、遮光部、及び半透光部を含む転写用パターンが形成された多階調フォトマスクにおいて、本発明は有利に用いられる。
その場合、半透光部は、上記基板上に半透光膜が形成されてなり、その露光光透過率は、15〜70%、より好ましくは20〜60%である。
また、半透光膜のもつ位相シフト量φ(度)は、0<φ≦90とすることができる。この場合、被転写体上に形成するレジストパターンのプロファイルを優れたものとしやすい。このようなフォトマスクに対して、本発明を適用する場合には、修正膜(特にその中央部)の透過率を同様の範囲内とする。修正対象領域全体の透過率の平均値がこの領域に入ることが、より好ましい。
特に、露光光透過率については、修正膜の透過率B(%)は、正常な半透光膜の透過率A(%)に対して、“A−5≦B≦A+5”とすることができる。ここで、修正膜の透過率Bは、中央部の透過率とすることができる。
一方、半透光膜の位相シフト量φ(度)を、150≦φ≦210とすることもできる。この場合は、修正膜として同様なものを用いることが望まれる。
本発明のフォトマスクに適用される露光条件は、i線〜g線を含む光源を用いたものとすることができる。又はこのうちi線、h線、g線のいずれかを単独で用いた露光とすることもできる。いずれにしても露光光に含まれる代表波長に対して、上記透過率や位相シフト量を設定することができる。
本発明のフォトマスクを露光する手段としての露光装置としては、いわゆるFPD(Flat Panel Display)用、又は、LCD(液晶)用として知られるものであり、様々な規格、サイズのものを搭載可能なものがある。たとえば、このような露光装置は、i線、h線、g線の少なくともいずれかの波長を露光光とした等倍露光を行うものがあり、所定の光学系(NA0.08〜0.15程度)を備えたプロジェクション露光タイプと、近接露光を行うプロキシミティ露光タイプがある。
本発明のフォトマスクの基板サイズに特に制限はないが、表示装置製造用のフォトマスク基板としては、好ましくは、主表面の一辺が300〜1500mmの四角形とし、厚さは5〜13mm程度である。
本発明のフォトマスク基板に使用される透明材料は、合成石英など、フォトマスクを使用する際に露光光として用いる光(たとえば波長365〜436nm)に対して、実質的に透明なものを適用する。実質的に透明とは、光透過率80%以上、好ましくは90%以上である。
本発明のフォトマスクにおける半透光膜(正常膜)の材料としては、たとえば、Cr、Ta、Zr、Siなどを含有する膜とすることができ、これらの化合物(酸化物、窒化物、炭化物など)から適切なものを選択することができる。Si含有膜としては、Siの化合物(SiONなど)、又は遷移金属シリサイド(MoSiなど)や、その化合物を用いることができる。遷移金属シリサイドの化合物としては、酸化物、窒化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物などが挙げられ、好ましくは、MoSiの酸化物、窒化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物などが例示される。半透光膜をCr含有膜とする場合、Crの化合物(酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、炭化窒化物、酸化窒化炭化物)を好適に使用することができる。成膜方法としては、スパッタ法などを適用することができる。
本発明は、フォトマスクの製造方法を含む。すなわち、
基板の主平面上に、少なくとも半透光膜を有するフォトマスクブランクを用意する工程と、
前記半透光膜をパターニングして、転写用パターンをもつフォトマスクを形成する工程と、
前記転写用パターンを修正する修正工程と含む、フォトマスク製造方法において、
前記修正工程では、上述のパターン修正方法を適用して前記転写用パターンを修正する。
たとえば、上記フォトマスクブランクを用い、パターニングする工程としては、描画装置によって、所望のパターンデータにもとづく描画を行う。描画手段はレーザを用いても、電子ビームを用いてもよい。現像を行って形成されたレジストパターンをエッチングマスクとして、上記光学膜などの膜にエッチングを施す。表示装置製造用のフォトマスクとしては、ウェットエッチングが好適に使用されるが、ドライエッチングを適用してもかまわない。必要に応じて、成膜及び描画・エッチングを複数回行い、所望の転写用パターンを基板主表面に形成する。
なお、フォトマスクは製品として出荷する前に、洗浄を行い、検査によって最終的な出来映えを確認する。そして、ペリクルを要する製品には、ペリクルを取り付けて、包装する。検査によって欠陥が発見された場合は、本発明による方法又は装置を適用して欠陥の修正を行う。もちろん修正工程は、フォトマスク製造工程のいかなる段階に行ってもかまわない。
1…修正膜形成装置
4…フォトマスク
7…移動制御部
15…ビームスキャンユニット
25…可変アパーチャ
26…対物レンズ
51…半透光部
52…黒欠陥
53…白欠陥
54…修正対象領域
58…単位修正膜
LB…レーザ光

Claims (15)

  1. 基板の主表面上に転写用パターンが形成されたフォトマスクの前記転写用パターンに対し、修正膜を形成する、パターン修正方法であって、
    前記修正膜を形成する対象領域を特定する領域特定工程と、
    原料ガスの雰囲気中で、前記対象領域内にレーザ光を照射して、前記修正膜を形成する成膜工程と、を有し、
    前記成膜工程では、レーザ発振器から射出されたレーザ光を、前記対象領域内に照射することにより、所定サイズの単位修正膜を形成するとともに、
    前記対象領域内において、複数の前記単位修正膜の各々の一部分を互いに重ね合わせることにより、所定膜厚を有する修正膜を形成することを特徴とする、パターン修正方法。
  2. 前記成膜工程では、レーザ発振器から射出され、所定寸法のアパーチャを通過したレーザ光を、前記対象領域内に照射して、前記基板上に照射スポットを形成することにより、所定サイズの単位修正膜を形成するとともに、
    前記対象領域内において、前記照射スポットを移動させ、複数の前記単位修正膜の各々の一部分を互いに重ね合わせることにより、所定膜厚を有する修正膜を形成することを特徴とする、請求項1に記載のパターン修正方法。
  3. 前記照射スポットの重ね合わせは、二方向の重ね合わせであることを特徴とする、請求項2に記載のパターン修正方法。
  4. 前記照射スポットの重ね合わせ方向をX方向とするとき、前記X方向における前記照射スポットの寸法SX(μm)は、
    0.5≦SX<3.0
    であることを特徴とする、請求項2又は3に記載のパターン修正方法。
  5. 前記照射スポットの重ね合わせ方向をX方向とするとき、前記X方向における前記照射スポットの重ね合わせピッチPXは、前記X方向における前記照射スポットの寸法SXに対して、
    0.9SX≦PX≦0.5SX
    であることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載のパターン修正方法。
  6. 前記照射スポットの重ね合わせ方向をX方向とするとき、前記X方向における前記照射スポットの重ね合わせ幅WX(μm)は、
    0.2≦WX≦1.5
    であることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載のパターン修正方法。
  7. 前記転写用パターンは、露光光の一部を透過する半透光部を含み、前記対象領域は、前記半透光部を少なくとも一部含むことを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1項に記載のパターン修正方法。
  8. 前記照射スポットは、前記レーザ発振器から射出されたレーザ光を振動させたのち、前記アパーチャを通過させ、前記フォトマスクの対象領域に照射して形成することを特徴とする、請求項2〜7のいずれか1項に記載のパターン修正方法。
  9. 前記アパーチャの形状は、正方形であることを特徴とする、請求項2〜8のいずれか1項に記載のパターン修正方法。
  10. 基板の主表面上に、少なくとも半透光膜を有するフォトマスクブランクを用意する工程と、
    前記半透光膜をパターニングして、転写用パターンをもつフォトマスクを形成する工程と、
    前記転写用パターンを修正する修正工程と含む、フォトマスクの製造方法において、
    前記修正工程では、請求項1〜9のいずれか1項に記載のパターン修正方法を適用して前記転写用パターンを修正することを特徴とする、フォトマスクの製造方法。
  11. 基板の主表面上に形成された転写用パターンの一部が修正膜によって修正された修正転写用パターンを有するフォトマスクにおいて、
    前記転写用パターンは、半透光膜が前記基板上に形成されてなる半透光部を含み、
    前記修正転写用パターンは、前記フォトマスクの露光条件における解像限界寸法未満の寸法をもつCVD膜からなる複数の単位修正膜が、互いに一部を重なり合わせた状態で規則的に配列する修正膜部分を有することを特徴とする、フォトマスク。
  12. 前記単位修正膜は、互いに垂直な2方向に重ね合わされて配列することを特徴とする、請求項11に記載のフォトマスク。
  13. 基板の主表面上に転写用パターンを備えたフォトマスクの前記転写用パターンに対し、修正膜を形成する、修正膜形成装置であって、
    レーザ光を射出するレーザ発振器と、
    前記レーザ光の光束径を所定の大きさに絞るための、所定寸法のアパーチャと、
    前記アパーチャを通過した前記レーザ光を、前記基板上に照射し、前記基板上に照射スポットを形成するための光学系と、
    前記基板上に原料ガスを供給するためのガス供給手段と、
    前記基板の主表面と平行な面内で前記光学系と前記基板とを相対的に移動させる移動制御手段と、を有し、
    前記移動制御手段は、前記光学系と前記基板とを相対的に移動させることにより、前記基板上に所定サイズの単位修正膜を複数形成するとともに、前記複数の単位修正膜が、その一部を互いに重ね合わせて配列するように、前記移動を制御することを特徴とする、修正膜形成装置。
  14. 前記移動制御手段は、前記光学系と前記基板とを相対的に移動させることにより、前記複数の単位修正膜が2方向で互いに重ね合わせて配列するように、前記移動を制御することを特徴とする、請求項13に記載の修正膜形成装置。
  15. 前記移動制御手段は、前記光学系と前記基板のいずれかを、相対的に、一定のピッチで、少なくとも一方向にステップ・アンド・リピート方式で移動させることを特徴とする、請求項13又は14に記載の修正膜形成装置。

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