JP6235385B2 - 移動体間情報交換システム、その制御方法及び制御プログラム - Google Patents

移動体間情報交換システム、その制御方法及び制御プログラム Download PDF

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本発明は、移動体間情報交換システムに関し、特に、自動走行可能な移動体を含む交通システムにおける移動体間情報交換システム、その制御方法及び制御プログラムに関する。
従来から、車両をはじめとする移動体に対して情報配信することや無線通信手段によって移動体間で情報を交換し活用するシステムが提案されている。例えば、特許文献1には、自車の周囲を走行している車両から撮像した自車の動画を近距離通信手段により自動的に収集して積極的に活用する走行動画提供装置が開示されている。
また、特許文献2には、情報制御センタは、自車両の運転者と携帯情報端末装置を所持する閲覧者の趣向を含む趣向情報及び運転者と閲覧者との間の間柄を表す間柄情報を登録している。そして、自車両の周囲に閲覧者が存在していると、情報管理センタは、閲覧者の端末装置から自車両を介して取得した運転者に関する情報及び閲覧者に関する情報に基づき、運転者及び閲覧者の間柄と趣向に応じた情報を自車両に送信し、送信された情報を閲覧者に配信する車両情報配信システムが開示されている。
特開2010−62835号公報 特開2013−89097号公報
しかしながら、上記の特許文献1,2のシステムは、自車両に対して他車両が取得した情報を収集するものであったり、自車両の運転者と周囲の閲覧者との間柄に応じた情報を配信するものであったりするが、自車両と他車両の乗客の間で情報を直接交換するものではなかった。例えば、接近する他の車両に友人等が乗っていることが事前に分かれば、お互いの車両が接近し、すれ違ったとき等に、その友人と直接交信手段を車両側から提供できれば、車両の利用者の情報交換の場が増えることになる。また、例えば、情報交換の結果、同じ目的地であることが分かれば一緒に移動したり、場合によっては相乗りしたりすることができる。また、目的地が異なっていても、お互いの目的地での用事を済ませた後に近隣で待ち合わせたりすること等もできる。また、普段はあまり話したことがない相手とたまたますれ違ったような場合にちょっとした会話をしたり、そのことがきっかけで親しくなったりするようなことも考えられる。
ところで、発明者らは、後述するような地域密着型の次世代の交通システムを既に提案している。この交通システムは、電気を駆動源とする自動走行可能な移動体を中心として、地域の情報を収集し、ユーザに情報を発信することにより、様々なサービスを提供し、人々の外出を促し、ひいては地域の活性化を目的とするものである。特に、このような地域密着型の自動走行交通システムにおいては、地域と地域住民であるユーザとの間のコミュニケーションを高めることはもちろん、移動体を利用しているユーザ間のコミュニケーションを高めることも重要である。すなわち、移動体は、単に人や荷物を運ぶだけの手段だけでなく、コミュニケーション手段としての役割も持つことが重要である。
したがって、本発明では、上記のような課題に鑑み、特に自動走行交通システムにおいて、移動体を利用するユーザ間のすれ違いを通して、情報交換や車内でのコミュニケーションの場を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の移動体間情報交換システムは、以下のような解決手段を提供する。
(1)自動走行可能な移動体と、前記移動体の運行を管理する移動体管理サーバを含む交通システムにおいて、乗客であるユーザ間の情報交換を支援する移動体間情報交換システムであって、前記移動体管理サーバは、ユーザ間の関連ユーザ情報を含むユーザ情報を収集するユーザ情報収集手段と、前記移動体の位置情報、前記移動体が決定した移動経路情報を含む移動体情報を各移動体から取得して収集する移動体情報収集手段と、前記関連ユーザ情報に登録されたユーザどうしが乗車する移動体が接近する可能性を、前記移動体が移動を開始していない場合は、前記移動体管理サーバが予め決定した移動予定経路に基づいて判定し、前記移動体が移動を開始している場合は、前記移動体が決定した移動経路情報に基づいて判定する、すれ違い判定手段と、前記すれ違い判定手段が移動体が接近する可能性があると判定した場合に、前記ユーザの少なくとも一方に、すれ違い通知を送信するすれ違い通知送信手段と、を備えることを特徴とする。
(2)上記(1)の構成において、前記すれ違い通知送信手段は、前記関連ユーザ情報のユーザ間の関係に応じたすれ違い通知を生成し、前記ユーザに送信することを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記すれ違い判定手段は、前記ユーザ間の接近の可能性を、前記ユーザの移動体経路を調整することによっても起こる、と判定することを特徴とする。
(4)上記(1)から(3)までのいずれかの構成において、前記移動体と前記ユーザの端末は、近距離無線通信手段により交信し、前記すれ違い通知を、前記移動体又は前記ユーザの端末のどちらか一方又は両方に表示可能とすることを特徴とする。
(5)上記(1)から(4)までのいずれかの構成において、前記移動体は、前記ユーザが乗降した際に、前記ユーザの識別を行うユーザ識別手段を備えることを特徴とする。
(6)自動走行可能な移動体と、前記移動体の運行を管理する移動体管理サーバを含む交通システムにおいて、乗客であるユーザ間の情報交換を支援する移動体間情報交換の制御方法であって、前記移動体管理サーバにおいて、ユーザ間の関連ユーザ情報を含むユーザ情報を収集するステップと、前記移動体の位置情報、前記移動体が決定した移動経路情報を含む移動体情報を各移動体から取得して収集するステップと、前記関連ユーザ情報に登録されたユーザどうしが乗車する移動体が接近する可能性を、前記移動体が移動を開始していない場合は、前記移動体管理サーバが予め決定した移動予定経路に基づいて判定し、前記移動体が移動を開始している場合は、前記移動体が決定した移動経路情報に基づいて判定するステップと、前記判定するステップにおいて、移動体が接近する可能性があると判定した場合に、前記ユーザの少なくとも一方に、すれ違い通知を送信するステップと、を含むことを特徴とする。
(7)自動走行可能な移動体と、前記移動体の運行を管理するコンピュータにおいて、乗客であるユーザ間の情報交換を支援する移動体間情報交換のための制御プログラムであって、前記コンピュータを、ユーザ間の関連ユーザ情報を含むユーザ情報を収集するステップと、前記移動体の位置情報、前記移動体が決定した移動経路情報を含む移動体情報を各移動体から取得して収集するステップと、前記関連ユーザ情報に登録されたユーザどうしが乗車する移動体が接近する可能性を、前記移動体が移動を開始していない場合は、前記コンピュータが予め決定した移動予定経路に基づいて判定し、前記移動体が移動を開始している場合は、前記移動体が決定した移動経路情報に基づいて判定するステップと、前記判定するステップにおいて、移動体が接近する可能性があると判定した場合に、前記ユーザの少なくとも一方に、すれ違い通知を送信するステップと、を実行させることを特徴とする。

本発明によれば、特に自動運転交通システムにおいて、移動体を利用するユーザ間のすれ違いを通して、情報交換や車内でのコミュニケーションの場を提供することができる。
本発明が前提とする交通システムの概念を示す図である。 本発明が前提とする交通システムの全体概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る移動体間情報交換システムが提供するサービスのイメージを示す図である。 本発明の実施形態に係る移動体間情報交換システムの機能ブロックを示す図である。 移動体のすれ違いのイメージを示す図である。 本発明の実施形態に係るユーザDBのデータ構造の具体例を示す図である。 本発明の実施形態に係る移動体DBのデータ構造の具体例を示す図である。 移動体の外観の一例を示す図である。 移動体管理サーバが行う移動体経路調整処理の全体フローを示す図である。 すれ違い通知画面の具体例1を示す図である。 すれ違い通知画面の具体例2を示す図である。 すれ違い通知画面の具体例3を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。また、機能構成の図においては、機能ブロック間の矢印は、データの流れ方向、又は処理の流れ方向を表している。また、処理フロー図(フローチャート)においては、各ステップの入力と出力の関係を損なわない限り、各ステップの処理順序を入れ替えてもよいものとする。
(交通システム1の概念/全体概要)
図1、図2は、本発明が前提とする交通システム1の概念若しくは全体概要を説明する図である。交通システム1は、電気を主な駆動源とし、自動走行が可能な移動体を中心とし、地域における交通の利便性を向上し、当該地域における住民や地域のサービサ(サービス提供者、例えば、宅配業者、移動店舗、公共交通機関、役所、病院、地域企業、スーパやコンビニ等の小売店等)における人や物の移動需要を喚起し、当該地域を活性化することを目的とするものである。
交通システム1は、交通システム1の中心となる中央管理システム100と、ネットワークを介して接続された様々なサービサにより提供されるサービサシステム20(図ではビルのイラストで表す)と、地域住民であり交通システム1のユーザにより操作されるユーザ端末30(図では家のイラストで表す)と、移動体の運行を管理するサーバ10の指示に基づき自動走行する移動体40と、で構成される。中央管理システム100は、さらにサブシステムとして、サーバ又は装置で構成され、以下、本実施形態で説明する移動体管理サーバ10は、そのサブシステムを構成するサーバの一つである。
移動体管理サーバ10(以下、単にサーバ10という)は、サービサシステム20から各種のサービサ情報を受信し、また、ユーザ端末30から各種のユーザ情報を受信する。サーバ10は、サービサ情報及びユーザ情報を収集し、これらの情報をマッチングし、例えば、ユーザの外出を促す外出スケジュール情報を所定のユーザ端末30に提供し、逆に所定のユーザ情報を所定のサービサシステム20に提供する。そして、サーバ10は、サービサシステム20やそのユーザ端末30から受信した移動体40の配車依頼情報に基づき、移動体40に対して、運行の日時やルートを示す配車指示情報を送信する。
サービサシステム20は、各サービサに適したシステムで構成され(例えば、複数の端末とサーバとからなるシステム、サービサのスタッフが所持する携帯端末、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等)、各サービサの要望に基づくサービサ情報を、サーバ10に送信する。サービサ情報は、例えば、サービサが小売店であれば、サービサの在庫を示す在庫情報、特売品の特売日やセール時間や品目や数量や価格や想定商圏を示す特売品情報、来店して欲しい客の人数や喫煙の有無、来店時に受けられるサービスのクーポンに関する店内空き情報等が含まれる。また、サービサ情報には、サービサ側から移動体40の配車を依頼する配車依頼情報等も含まれる。
ユーザ端末30は、各ユーザに適した機器で構成され(例えば、携帯端末、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、ネットワークに接続可能なテレビ、オーティオ機器、冷蔵庫等の情報家電等)、各ユーザの要望に基づくユーザ情報を、サーバ10に送信する。ユーザ端末30は、上記のような機器そのものであってもよいし、上記の複数の機器と家庭内等のローカルネットワークを介して、情報交信可能な制御機器であってもよい。ユーザ情報は、ユーザを特定するユーザIDや名前や住所やメールアドレス等の個人情報、ユーザが購入を希望する商品を示す購入希望情報、特定の日時に乗車地から目的地まで移動体40の運行を依頼する配車依頼情報、配車依頼情報に基づく配車の予定を確定する予定確定情報、所定の期間において所定の時間に乗車地から目的地まで移動体40の運行を依頼するユーザ定期配車依頼情報等が含まれる。
移動体40は、自動運転に関する周知のシステムを備えた電気自動車であり、サーバ10から受信した配車指示情報に示された日時において、配車指示情報に示されたルートを自動運転により運行する。また、移動体40は、移動体の現在位置、目的地、移動体が決定した移動経路情報、電池残量を示す情報を含む移動体情報をサーバ10に送信する。また、移動体40は、電池残量が所定値以下となった場合、最寄りの充電ステーション90で充電する。充電ステーション90は、移動体40が配車される地域において、例えば、所定範囲ごとに設けられ、複数台の移動体40が同時に充電できる構成を備える。なお、充電ステーション90は、例えば、移動体40を利用するユーザの自宅や、サービサの店舗に、1台用として簡易的に設けてもよい。
このような交通システム1によれば、サービサ及びユーザの都合と目的に合わせた時間と場所に、自動運転する移動体40を運行することで、移動体40の利用料を低廉にできる交通システムを提供できる。
(移動体情報交換システム)
図3は、本発明の実施形態に係る移動体間情報交換システムが提供するサービスのイメージを示す図である。移動体間情報交換システム(以下、本システムと呼ぶ)とは、移動体間での情報交換を支援するサービスに特化した上記交通システム1のサブシステムであり、一又は複数のサーバ10並びに複数のユーザ端末30及び複数の移動体40で構成される。なお、本システムにおいては、移動体すべてが自動走行可能な車両でなくともよく、一部に自動走行されない車両を含んでいてもよい。
図3(a)で示すように、本システムにおいては、あるユーザAが利用する移動体40Aと、ユーザAが友達として予め登録したユーザBが利用する移動体40Bとが、まもなく接近する(すれ違う)ことをサーバ10が事前に判定すると、すれ違いが起こる可能性があることを示す「すれ違い情報」が移動体40A又はユーザ端末30A(図示せず)に通知される。ただし、ユーザAは、このようなすれ違い通知を受け取ることを予め許諾しているものとする。ユーザBも同様の許諾をしていれば、ユーザBが利用している移動体40B又はユーザ端末30B(図示せず)にも同様なすれ違い通知がなされる。
各ユーザがユーザ端末30を携帯していなければ、移動体40は、後述するユーザ識別手段46によって、ユーザを乗車時に識別しているので、すれ違い通知を移動体40に備えられたディスプレイに表示可能である。また、ユーザがユーザ端末30を携帯していれば、ユーザ端末30と移動体40が乗車時に近距離無線通信手段により自動交信することにより、ユーザを識別可能なので、すれ違い通知を移動体のディスプレイ又はユーザ端末30、又はその両方に表示可能である。
すれ違い通知を受信すると、移動体40に備えられた通信手段によって、ユーザは、音声又は文字情報でメッセージを相手の移動体に送信することができる。当然、このメッセージを受け取った移動体からも返信することができる。また、このメッセージ交換は、両者が出会うことが予測されている限り、両者の距離に依存することなく、いつでも(例えば前日でも)行うことができる。また、すれ違い通知を受けた移動体40A,40Bが実際に所定の近距離内に接近すると、図3(b)で示すように、移動体40A,40Bの近距離無線通信手段及び車内の通話手段を用いて、ユーザ間で直接通話することも可能である。
図5は、移動体のすれ違いのイメージを示す図である。図示するように、移動体40Aは、移動経路50Rを移動して目的地50Aに向かっているとする。また、移動体40Bは、移動経路50Sを移動して目的地50Bに向かっているとする。このような場合、このままでは移動体40Aと移動体40Bがすれ違うことはないが、仮に、移動体40Aが点線で示す50Tに移動経路を変更(寄り道)すれば、移動体40Bと×で示す地点50Cですれ違うことができる。本システムは、このような出会い(すれ違い)を積極的に生成することができる。なお、すれ違いは移動中だけでなく、特定の場所で停止中又は待機中の場合、例えば充電ステーションで充電中の場合であっても発生する。
このようにすることで、移動体40は、単に移動手段としてだけでなく、ユーザ間の外出時のコミュケーション手段として役立てることができる。また、ユーザが出会うまで時間的な余裕がある場合は、その間に、話す内容を考えたり、準備することもできるし、出会う地点で待ち合わせすることもできる。また、お互いが視認できない距離にいる間は、移動体40のディスプレイ等でメッセージ交換し、お互いが視認できる程度まで接近したときは、音声により直接通話したりすることもできる。また、すれ違う予定地点や予定時刻がわかるので、ある移動体が備えるカメラで撮影した映像(動画又は静止画)をすれ違う別の移動体のディスプレイに表示させるような準備をすることも可能である。
図4は、本発明の実施形態における移動体情報交換システムの機能ブロックを示した図である。以下、各機能ブロックの構成について順に説明する。
(移動体管理サーバ10の構成)
移動体管理サーバ10(サーバ10)は、ユーザ情報収集手段11、すれ違い通知送信手段12、移動体情報収集手段13、すれ違い判定手段14、移動体経路調整手段15を備える。また、サーバ10は、データベースとして、ユーザデータベース101(以下、ユーザDB101)と、移動体データベース102(以下、移動体DB102)とを備える。
ユーザ情報収集手段11は、ユーザ端末30より、ユーザ側の情報であるユーザ情報(例えば、ユーザ自身の個人情報、配車依頼情報、関連ユーザ情報(友達、家族、同僚、知人等)を受信し、受信したユーザ情報をユーザ記憶手段としてのユーザDB101に格納する。
図6は、このユーザDB101に格納されるデータ構造の具体例を示したものである。ユーザDB101は、ユーザを特定するユーザIDに、名前及び自宅住所を含む個人情報、移動体40を配車依頼したときの配車依頼情報、当該ユーザとは異なる他のユーザを所定の目的地に運ぶことを依頼する勧誘情報、移動体40の使用履歴を示す使用履歴情報(図示せず)が対応付けられている。また、配車依頼情報には、移動体40の乗車地、使用する日時及び目的地を示す情報が含まれる。なお、ユーザDB101の個人情報は、図示する例に限らず、例えば、ユーザの性別、年齢、趣向、趣味等のユーザに有用な情報を提供するために必要なプロフィール情報を格納することができる。
関連ユーザ情報には、すれ違う可能性のあるユーザごとに、そのユーザとの関係を示す情報と、そのユーザと実際にすれ違ったときに、すれ違い通知を受け取るか否かを示す情報とが登録される。関連ユーザ情報は、ユーザが個々に設定するようにしてもよいし、ユーザの許可の元、ユーザ端末30に記憶された電話帳や友達リストから取得するようにしてもよい。ユーザIDは、氏名や電話番号等から検索ができるものとする。ユーザ間の関係には、友達、家族、同僚、知人などが設定可能であるが、あくまで登録するユーザの主観であるので、こちらが友達と思っていても、相手は単なる知人としか思っていないケースもある。
図4に戻り、すれ違い通知送信手段12は、あるユーザが他のユーザとすれ違いの可能性があると判定したときに、その相手方のユーザIDを移動体40の配車依頼情報等から特定し、その他のユーザ情報をユーザDB101から取得し、すれ違い通知の内容を生成し、移動体40又はユーザ端末30に送信する役割を果たす。例えば、ユーザ間の関係が友達や家族であれば、タメ口のような親しみのあるメッセージを生成してもよいし、ユーザ間の関係が同僚や知人であれば、丁寧な通知メッセージを生成するようにしてもよい。このときのユーザ間の関係は、両ユーザが相手をどのように登録しているかによっても判定される。例えば、ユーザAがユーザBを友達と登録していても、ユーザBがユーザAを単なる知人として登録している場合は、砕けたメッセージではなく、それよりも丁寧なすれ違い通知メッセージを生成する。
移動体情報収集手段13は、所定間隔(例えば、5分間)で、移動体40より、移動体情報(移動体の現在位置、目的地、移動体が決定した移動経路情報、電池残量を示す情報を含む)を受信し、受信した移動体情報を移動体DB102に格納する。また、移動体情報収集手段13は、移動体40より、ユーザごとの移動体40の使用履歴(乗車日時や目的地等)を示す使用履歴情報を受信し、ユーザDB101に記憶する。
図7は、この移動体DB102に格納されるデータ構造の具体例を示したものである。移動体DB102には、移動体を特定する移動体IDに、緯度及び経度で示される移動体の現在位置と目的地、目的地までの移動体が決定した移動経路情報、電池残量が対応付けられている。移動経路情報は、目的地までに通過する複数の交差点のIDで特定できる。移動体の移動予定経路は、移動体の配車時等にサーバ10側で決定してもよいが、移動体が走行時に実際の交通状況に合わせて移動予定経路を変更してもよい。そのため、移動体から収集する実際の移動経路情報は、配車時等に決定した移動予定経路と異なることがある。移動体DB102は、図7に示す例では、充電中又は待機中の場合(移動中でないため目的地がない場合)、目的地の領域にその情報が格納されている。また、移動体DB102は、現在又は直近の電池残量や、移動体情報を受信した時点において、当該移動体を使用しているユーザのユーザIDやサービサのサービサIDを格納することができる。
図4に戻り、すれ違い判定手段14は、予めサーバ10で決定された移動体予定経路、又は移動体情報収集手段13が収集した移動体が決定した実際の移動経路情報に基づいて、2以上の移動体が所定時間後に、所定距離内に接近し、出会う可能性(すれ違い可能性と呼ぶ)があるか否かを判定する。出会う可能性は、現在又は近い将来の移動体予定経路の情報に基づいて、同じ道路区間又は同じ交差点を同じ時間に通過するか否かで判定する。ここで「同じ道路区間又は同じ交差点」、「同じ時間」とは、道路上の地点の位置情報及びその地点を通過する時間情報が完全に一致している必要はなく、ある程度の幅を持った概念である。例えば、移動予定経路を両者が正確に予定どおり通過すれば出会うことはないが、所定幅の時間(例えば、数分〜10分程度)内に、出会う可能性がある場合は、すれ違いが起こる(すれ違い可能性あり)と判定する。
また、すれ違い判定手段14は、上記のすれ違い可能性ありと判定した移動体の組合せをすべて記憶し、それらの移動体を現在利用しているユーザ又は所定時間後(例えば明日)に利用する予定のユーザのユーザDB101に格納された関連ユーザ情報を参照して、少なくともどちらかのユーザが「すれ違い通知」を希望している場合に、すれ違い通知送信手段12を呼び出し、該当ユーザ間に通知するメッセージを生成させる。生成したメッセージは、双方のユーザが実際に移動体を利用した際に、当該ユーザが乗っている移動体40に送信される。また、ユーザの希望により、実際に移動する前に、例えば移動の前日等に、すれ違い通知をユーザ端末30に予め送信するようにしてもよい。この場合は、移動体は、まだ走行していないので、移動体が決定した移動経路情報でなく、サーバ10が予め決定した移動予定経路に基づいて、すれ違いが起きるかどうかを判定する。
移動体経路調整手段15は、双方のユーザが実際に移動体を利用した際に、各移動体が本当にすれ違いするかどうかを判定する。そして、すれ違いが所定の時間内で起こる場合には、移動体に乗っているユーザに対して、移動経路を多少変更するか、すれ違い予定地点で時間調整するかを選択させることができる。例えば、このまま予定通り移動するとすれ違いは起こらないが、目的地まで別のルートで移動すればすれ違いが起こる場合は、その別ルートを表示させることができる。
(ユーザ端末30の構成)
ユーザ端末30は、ユーザ端末送受信手段31と、ユーザ端末制御手段32と、ユーザ端末入出力手段33と、近距離無線通信手段34とを備える。
ユーザ端末制御手段32は、サーバ10から受信した外出を促す情報に基づく外出スケジュール画面、移動体予約画面、及びすれ違い通知画面等をユーザ端末入出力手段33に表示する制御を行う。また、ユーザ端末制御手段32は、ユーザ端末入出力手段33におけるユーザの操作に基づき、サーバ10から受信した外出スケジュール情報に基づく配車を承諾し、移動体40の乗車地、使用日時及び目的地を示す情報を含む配車依頼情報を生成する。また、ユーザ端末制御手段32は、ユーザ端末入出力手段33におけるユーザの操作に基づき、サーバ10から受信した移動体予約情報に示された移動体40の乗車位置及び乗車時間で予約を確定することを示す予定確定情報を生成する。
ユーザ端末入出力手段33は、ユーザ端末制御手段32の制御により、ユーザの操作を受け付けるとともに、外出スケジュール画面、移動体予約画面、及びすれ違い通知画面等を表示する。本実施形態では、ユーザ端末入出力手段33を、入力手段と出力手段とを兼ね備えたタッチパネルで構成することを想定しているが、これに限らず、例えば、ユーザ端末入力手段をリモコンや各種の操作ボタン等で構成し、ユーザ端末出力手段をディスプレイやスピーカで構成してもよい。
近距離無線通信手段34は、IEEE802.11bやBluetooth(登録商標)等のアドホックな無線通信手段、又はWi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)等の所定距離内でのみ通信が可能な無線通信手段であり、ユーザ端末30と移動体40との近距離通信を可能にさせる。例えば、ユーザ端末30から移動体40に対して乗車するユーザを識別させたり、ユーザ端末30で入力したデータを移動体40に送信したりする手段として用いる。
(移動体40の構成)
図8は、移動体40の外観の一例を示す図である。図8(a)に示す移動体40は、円筒形状のボディ400の下側に4つの車輪が設けられ、ボディ400の上側に4つのカメラ401及び各種センサやディスプレイを収容したトップ402と、を備える。また、ボディ400には、前方側に前方側連結部403が形成され、後方側に後方側連結部404が形成されている。また、ボディ400には、例えば、人が乗れる踏み台と人が掴めるハンドル等を設けて、移動体40単独でも人を運べる形態としたり、籠やボックスを装着できる機構を設けたりして小型の荷物も運べる形態としてもよい。
移動体40は、前方側連結部403及び後方側連結部404により、他の移動体40や、客車50及び荷台60と連結される。図8(b)は、移動体40に客車50が連結された形態の一例を示す図である。客車50は、人が乗車可能に構成され、前方側に前方側連結部501が形成され、後方側に後方側連結部502が形成されている。客車50は、前方側連結部501及び後方側連結部502により、他の客車50や、移動体40及び荷台60と連結される。
図8(c)は、移動体40に荷台60が連結された形態の一例を示す図である。荷台60は、荷物が積載可能に構成され、前方側に前方側連結部601が形成され、後方側に後方側連結部602が形成されている。荷台60は、前方側連結部601及び後方側連結部602により、他の荷台60や、移動体40及び客車50と連結される。移動体40には、客車50のみでなく、更に荷台60を、客車50の後に連結することもできる。また、ユーザやサービサの要望に応じて、移動体40には、客車50を複数台連結したり、荷台60を複数台連結したり、してもよい。なお、移動体40、客車50、荷台60は上記の形態に限らず、一般的な乗用車や小型トラックのような形態であっても当然よい。
図4に戻り、移動体40は、移動体送受信手段41と、移動体制御手段42と、移動体入力手段43と、移動体出力手段44と、近距離無線通信手段45と、ユーザ識別手段46とを備える。なお、図示は省略するが、移動体を電気で駆動する駆動手段を備える。
移動体送受信手段41は、移動体制御手段42の制御により、移動体情報(例えば、移動体の現在位置、目的地、移動経路、電池残量を示す情報)をサーバ10に送信し、配車指示情報をサーバ10から受信する。
移動体制御手段42は、移動体送受信手段41が受信した配車指示情報に基づき、図示を省略したが、駆動手段を制御して、移動体40を運行させる。駆動手段は、移動体40が電気で駆動するために必要な公知の構成(バッテリ、インバータ、モータ、ブレーキ等)を備える。また、駆動手段は、自動運転に必要な公知の構成として、GPS(Global Positioning Systems)、移動体40の周囲を検知するセンサ、GPS及びセンサからの情報に基づき車輪を操舵するアクチュエータ等を備える。
移動体入力手段43は、例えば、画像の入力を受け付けるカメラ401(図8(a)参照)や、音声を受け付けるマイクで構成される。例えば、移動体入力手段43は、ユーザの顔の画像を撮影する。なお後述のユーザ識別手段46は、この顔の画像から、公知の顔認識技術により、ユーザを特定することができる。
移動体出力手段44は、例えば、トップ402(図8(a)参照)又は客車50に収容されたディスプレイで構成され、移動体制御手段42の制御により、乗車したユーザに関係する情報を示す画面を表示する。
近距離無線通信手段45は、ユーザ端末30の近距離無線通信手段34又は他の移動体40の近距離無線通信手段45とデータを交信する機能を提供する。例えば、ユーザ端末30から移動体40に対する指示を受信したり、近接する移動体40間で、お互いのユーザ情報等を交換するために用いられる。
ユーザ識別手段46は、移動体40に実際に乗降したユーザを識別するための手段であり、具体的には、ユーザが携帯したユーザ端末30から識別情報を受信する方法、前述のカメラ401による顔画像を認識する方法、ユーザが携帯したICカードを読み取る方法、ユーザの衣服等に埋め込まれたICタグを読み取る方法、ユーザの指紋や掌を、乗降時に所定の機器にタッチさせることで読み取り、生体認証する方法等がある。上記のようなユーザ識別手段46を移動体40に備えることで、ユーザがユーザ端末30を携帯していなくとも、移動体40に乗り降りするユーザを識別可能となる。
上記の本システムの機能構成は、あくまで一例であり、一つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割したり、複数の機能ブロックをまとめて一つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
(移動体経路調整処理)
図9は、移動体管理サーバ10(サーバ10)が行う移動体経路調整処理の全体フローを示す図である。以下のフロー図では、説明を簡単にするため、サーバ10と2台の移動体A,Bの間の処理フローを説明するが、移動体が3台以上になっても基本的には同様である。
移動体A,Bは、移動体情報(移動体の現在位置情報、目的地、目的地までの移動経路、電池残量、乗客のユーザID等を含む)を、所定の間隔でサーバ10に送信している(ステップS1A,S1B)。サーバ10では、送信された移動体情報を収集し、移動体DB102に格納している(ステップS2)。そのとき、サーバ10のすれ違い判定手段14は、移動体A,Bがすれ違いが起きる可能性があるかを所定時間ごとに監視している(ステップS3)。すれ違いの可能性があると判定すれば、ステップS4に移り、移動体A,Bの乗客であるユーザA、ユーザBのユーザIDを移動体情報から取得し、ユーザDB101の関連ユーザ情報を参照して、少なくともユーザA,Bのいずれかが、すれ違い通知を受信希望に設定しているか否かを判定する(ステップS4)。
少なくとも一方のユーザがすれ違い通知を受信希望していれば、そのユーザ関係に適切なすれ違い通知メッセージをサーバ10のすれ違い通知送信手段12が生成し、当該ユーザの移動体A、又はユーザ端末30A、又はその両方に、すれ違い通知を送信する(ステップS5)。以下では、すれ違い通知は移動体Aにのみ通知されているものとし、ユーザAは、すれ違い通知を希望しているが、ユーザBは、すれ違い通知を希望していないものとする。
移動体Aが、すれ違い通知を受信すると、その通知メッセージを移動体Aに、すれ違い通知画面として表示する(ステップS6)。すれ違い通知画面については後述の図で具体的に説明する。このすれ違い通知画面を見たユーザAは、すれ違いの相手がユーザBであることを知るが、このとき、すれ違い通知画面には、このままの経路で走行を続けていれば、自然にすれ違いが起きるか、あるいは移動経路を多少調整すれば、すれ違いが起きるとの情報が表示されるので(ステップS7)、ユーザAは、必要であれば、移動経路の調整を選択することがでユーザBと出会うことができる(ステップS8)。ここで、移動経路の調整とは、目的地までの別ルートを選択するか、移動ルートはそのままで時間だけを調整する(一時停止して待つ、又は移動速度を調整する)ことを含む。
サーバ10が、ユーザAが移動経路調整をしたことを移動体Aから受信すると(ステップS9)、その移動体情報を更新し、新たな移動体情報を収集するステップS2に戻る。また、移動体Aでは、ユーザAから移動体BのユーザBにメッセージを直接送ることができ、送信するメッセージがあるか否か(ユーザBと会話したいかどうか)をユーザAに選択させる(ステップS10)。この会話は、文字入力で行ってもよいし、移動体に備えられた通話手段によって、直接、ユーザBと通話してもよい(ステップS13)。移動体の会話状態が終了すると、各移動体の状態は、ステップS1A,S1Bに戻る。
(すれ違い通知画面例)
図10は、すれ違い通知画面の具体例(1)を示す図である。このすれ違い通知の画面701は、ユーザどうしが友達である場合の画面例である。今、ユーザA(ハナさん)のもとに、友達として登録されたユーザB(サクラさん)が接近していることが画面701で通知されている。この画面には、各ユーザの移動体Aと移動体Bの現在地(○と●)、目的地(☆と★)、移動経路(点線)、すれ違い地点(×)が道路地図上にシンボルで表示される。
メッセージを送るかとの問いかけに、ハナさんが「はい」と答えると、メッセージ入力画面(図示せず)が表示され、メッセージを音声入力又はキー入力することができる。メッセージを入力すると、画面702のようなメッセージがサクラさんに送られる。このメッセージは、予め用意されたものの中からハナさんが選択するだけにしてもよい。画面702のメッセージを見たサクラさんは、メッセージに対して返信するか、直接ハナさんと通話するか、無視するかを選択することができる。無視するを選択した場合は、ハナさんには当たり障りのないメッセージが自動的に返信される。
図11は、すれ違い通知画面の具体例(2)を示す図である。このすれ違い通知の画面703は、ユーザの一方が相手を友達であるとして登録しているが、相手方のユーザは、そのユーザを登録していないか、あるいは知人としてしか登録してない場合の画面例である。今、ユーザA(ハナさん)の元に、日頃から好意をいだくユーザB(ゲンさん)が接近していることが通知されているものとする。しかし、画面703で示すように。このままでは3分差ですれ違いが起きないことが表示されている。こういう場面では、画面703には、移動ルートを調整、目的地を変更、なにもしない、が表示され、ハナさんは、それらの中から選択することができる。
移動ルートを調整か目的地を変更を選択すると、図示は省略するが、ゲンさんとのすれ違いが起きるような移動ルートが自動的に表示される。今、ハナさんが目的地をゲンさんと同じ〇○スーパに変更したとすると、ハナさんの画面には、その旨のメッセージ、変更後の移動ルート、すれ違い地点が表示される。ゲンさんの画面704には、ハナさんからのメッセージ画面が表示される。このとき、ゲンさんは、図10の場合と同じく、メッセージに対して返信するか、直接ハナさんと通話するか、無視するかを選択することができる。
図12は、すれ違い通知画面の具体例(3)を示す図である。このすれ違い通知の画面701は、ユーザどうしが単なる同僚又は知人である場合の画面例である。今、ユーザA(ハナさん)の元に、町内会の役員の同僚であるユーザB(マミさん)が接近していることが通知されているものとする。しかし、ハナさんは、今、マミさんと出会うと、ついでに町内会の仕事を押しつけられそうな気がするので、できれば会いたくないと考えているとする。このような場面においては、図示するような画面705を表示することができる。どのような通知画面を表示するかは、サーバ10のすれ違い通知送信手段12がユーザ間の関係及び過去の移動履歴等から自動選択するようにしてもよいし、ユーザの選択にまかせてもよい。
画面705の例では、図10、図11と違って、移動ルートを「意図的に」変更することができる。すなわち、ハナさんは、意図的にマミさんとすれ違わない移動ルートに変更することができる。画面706は、この変更後のルートを表示したものである。ハナさんは、この変更後のルートでよければOKを押し、別ルートを表示を押して、さらに別のルートを探すこともできる。しかし、マミさんとの距離が近く、移動ルートをどう変更してもすれ違いが起きる危険性がある場合は、一定時間、現在地で留まってやり過ごしたり、目的地そのものを変更してもよい。
このように、図10、11、12のようなユーザ間の関係による様々な場面に応じたすれ違い通知画面を、システム側が自動生成することで、ユーザ間の出会い(又は出会いを避ける)を積極的に演出することができる。
(実施形態の効果)
以上、本システムによれば、自動運転交通システムにおいて、移動体40を利用するユーザ間のすれ違いを通して、情報交換手段や車内でのコミュニケーションの場を提供することができる。また、ユーザ間の関係による様々な場面に応じたすれ違い通知を、システム側が自動生成することで、ユーザ間の出会いをより積極的に演出することができる。また、前述のすれ違い判定手段14は、ユーザ間の接近の可能性を、ユーザの移動体経路を調整することによっても起こり得ると判定するので、自然発生的なユーザの出会いはもちろん、意図的なユーザの出会いを生成することができる。また、移動体40とユーザ端末30は、近距離無線通信手段34、45により交信するので、すれ違い通知を、移動体40又はユーザ端末30のどちらか一方又は両方に表示できる。このことにより、ユーザ端末30を携帯していないユーザであっても本システムが提供する情報交換サービスを手軽に利用できる。また、ユーザが移動体40に乗降した際に、登録ユーザの識別を自動的に行うユーザ識別手段46を移動体40に備えることで、移動するユーザが実際にどの移動体に乗っているかを確実に把握することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として移動体情報交換システムで説明したが、本発明は、方法の発明(移動体間情報交換の制御方法)又はコンピュータ・プログラムの発明(移動体間情報交換の制御プログラム)としても捉えることもできる。
10 移動体管理サーバ
11 ユーザ情報収集手段
12 すれ違い通知送信手段
13 移動体情報収集手段
14 すれ違い判定手段
15 移動体経路調整手段
20 サービサシステム
30,30A,30B ユーザ端末
31 ユーザ端末送受信手段
32 ユーザ端末制御手段
33 ユーザ端末入出力手段
34 近距離無線通信手段
40,40A,40B 移動体
41 移動体送受信手段
42 移動体制御手段
43 移動体入力手段
44 移動体出力手段
50 客車
60 荷台
90 充電ステーション
100 中央管理システム
101 ユーザデータベース(ユーザDB)
102 移動体データベース(移動体DB)
400 ボディ
401 カメラ
402 トップ
403 前方側連結部
404 後方側連結部
501 前方側連結部
502 後方側連結部
601 前方側連結部
602 後方側連結部
701,702,703,704,705,706 すれ違い通知画面

Claims (7)

  1. 自動走行可能な移動体と、前記移動体の運行を管理する移動体管理サーバを含む交通システムにおいて、乗客であるユーザ間の情報交換を支援する移動体間情報交換システムであって、
    前記移動体管理サーバは、
    ユーザ間の関連ユーザ情報を含むユーザ情報を収集するユーザ情報収集手段と、
    前記移動体の位置情報、前記移動体が決定した移動経路情報を含む移動体情報を各移動体から取得して収集する移動体情報収集手段と、
    前記関連ユーザ情報に登録されたユーザどうしが乗車する移動体が接近する可能性を、前記移動体が移動を開始していない場合は、前記移動体管理サーバが予め決定した移動予定経路に基づいて判定し、前記移動体が移動を開始している場合は、前記移動体が決定した移動経路情報に基づいて判定する、すれ違い判定手段と、
    前記すれ違い判定手段が移動体が接近する可能性があると判定した場合に、前記ユーザの少なくとも一方に、すれ違い通知を送信するすれ違い通知送信手段と、
    を備えることを特徴とする移動体間情報交換システム。
  2. 前記すれ違い通知送信手段は、前記関連ユーザ情報のユーザ間の関係に応じたすれ違い通知を生成し、前記ユーザに送信することを特徴とする請求項1に記載の移動体間情報交換システム。
  3. 前記すれ違い判定手段は、前記ユーザ間の接近の可能性を、前記ユーザの移動体経路を調整することによっても起こる、と判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体間情報交換システム。
  4. 前記移動体と前記ユーザの端末は、近距離無線通信手段により交信し、前記すれ違い通知を、前記移動体又は前記ユーザの端末のどちらか一方又は両方に表示可能とすることを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載の移動体間情報交換システム。
  5. 前記移動体は、前記ユーザが乗降した際に、前記ユーザの識別を行うユーザ識別手段を備えることを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載の移動体間情報交換システム。
  6. 自動走行可能な移動体と、前記移動体の運行を管理する移動体管理サーバを含む交通システムにおいて、乗客であるユーザ間の情報交換を支援する移動体間情報交換の制御方法であって、
    前記移動体管理サーバにおいて、
    ユーザ間の関連ユーザ情報を含むユーザ情報を収集するステップと、
    前記移動体の位置情報、前記移動体が決定した移動経路情報を含む移動体情報を各移動体から取得して収集するステップと、
    前記関連ユーザ情報に登録されたユーザどうしが乗車する移動体が接近する可能性を、前記移動体が移動を開始していない場合は、前記移動体管理サーバが予め決定した移動予定経路に基づいて判定し、前記移動体が移動を開始している場合は、前記移動体が決定した移動経路情報に基づいて判定するステップと、
    前記判定するステップにおいて、移動体が接近する可能性があると判定した場合に、前記ユーザの少なくとも一方に、すれ違い通知を送信するステップと、
    を含むことを特徴とする移動体間情報交換の制御方法。
  7. 自動走行可能な移動体と、前記移動体の運行を管理するコンピュータにおいて、乗客であるユーザ間の情報交換を支援する移動体間情報交換のための制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    ユーザ間の関連ユーザ情報を含むユーザ情報を収集するステップと、
    前記移動体の位置情報、前記移動体が決定した移動経路情報を含む移動体情報を各移動体から取得して収集するステップと、
    前記関連ユーザ情報に登録されたユーザどうしが乗車する移動体が接近する可能性を、前記移動体が移動を開始していない場合は、前記コンピュータが予め決定した移動予定経路に基づいて判定し、前記移動体が移動を開始している場合は、前記移動体が決定した移動経路情報に基づいて判定するステップと、
    前記判定するステップにおいて、移動体が接近する可能性があると判定した場合に、前記ユーザの少なくとも一方に、すれ違い通知を送信するステップと、
    を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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