JP6233138B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は紙幣処理装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別すると共に紙幣の記番号を識別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある。
このような現金自動取引装置には、紙幣において複数箇所に付された記番号を読み取り識別して記憶するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−283076号公報
このような現金自動取引装置においては、読み取った記番号を記憶する際のデータ量を削減することが望まれている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、機能性を高め得る紙幣処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の紙幣処理装置においては、紙幣の少なくとも2箇所に付された記番号を含む画像である記番号画像を読み取る読取部と、記番号画像から記番号を識別し記番号識別結果を取得する識別部と、識別部における記番号識別結果に基づいて、第1記番号の記番号識別結果である第1記番号識別結果と第2記番号の記番号識別結果である第2記番号識別結果とが同一であった場合、紙幣に対して1つの記番号識別結果を登録する一方、第1記番号識別結果又は第2記番号識別結果の少なくともどちらか一方に不読文字又は複数候補文字が存在したか、又は第1記番号識別結果と第2記番号識別結果とが同一でなかった場合、紙幣に対して複数の記番号識別結果を登録する登録部とを設けるようにした。
この紙幣処理装置は、記番号を記憶する際のデータ量を削減できる。
本発明によれば、記番号を記憶する際のデータ量を削減できる。かくして本発明は、機能性を高め得る紙幣処理装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 紙幣の構成を示す略線図である。 記番号登録処理における紙幣入出金機の機能構成を示すブロック図である。 記番号登録処理手順を示すフローチャートである。 記番号情報リストの構成を示す略線図である。 紙幣照合処理における紙幣入出金機の機能構成を示すブロック図である。 紙幣照合処理手順(1)を示すフローチャートである。 紙幣照合処理手順(2)を示すフローチャートである。 他の実施の形態による記番号情報リストの構成を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞するようになされている。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。
テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部30から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
以下では、現金自動取引装置1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、制御部12が各部(入出金部16、搬送部24、鑑別部18、一時保留部20、取忘れ庫22、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28)を統括制御する。
制御部12は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金機10の内部には、上側に入出金部16、紙幣の金種や真偽等を判定する鑑別部18、入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20及び取引時に顧客が入出金部16から取り忘れた紙幣を回収して格納する取忘れ庫22等が設けられている。
入出金部16は、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部24へ繰り出す。搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、当該鑑別部18の後側と取忘れ庫22、一時保留部20及び入出金部16とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と入出金部16、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28とを接続している。
鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を制御部12へ通知する。また鑑別部18は、撮像した紙幣の画像データから、図3に示すように紙幣BL毎に付与されその紙幣の一面に予め印刷された英数字等で構成された紙幣識別情報である記番号を読み取り識別する。このとき鑑別部18は、識別した字を識別結果として制御部12へ通知する。これに応じて制御部12は、取得した鑑別結果及び識別結果に基づいて当該紙幣の搬送先を決定する。
また鑑別部18は、後述する記番号登録処理を行うことにより、図6に示すように、紙幣毎の記番号識別結果を含む記番号情報が、紙幣入出金機10に取り込まれた紙幣の枚数分だけ並んで一覧に示された記番号情報リストLIIDを作成し、内蔵された記憶部に登録する。
図3に示すように、紙幣BLには、左上である第1記番号位置P1に第1記番号ID1が、右下である第2記番号位置P2に第2記番号ID2がそれぞれ付されており、正常な紙幣の場合は第1記番号ID1と第2記番号ID2とは同一の文字列となっている。但し、例えば偽造券の場合、第1記番号ID1と第2記番号ID2とは必ずしも一致せず、異なる文字列となる場合がある。このように紙幣には複数の位置(例えば2箇所)に記番号が配されている。
記番号は、例えばアルファベット等の英語の文字と、0〜9の数字とにより構成されている。この記番号は、紙幣が現金自動取引装置1内部でジャムした場合や、顧客が取り忘れた紙幣を現金自動取引装置1が取り込んだ場合等、紙幣の特定が必要な際に、保存された記番号識別結果から紙幣を特定し、顧客へ証拠情報として提示する際に用いられる。また記番号は、現金自動取引装置1において偽造券が発見された場合、偽造券の記番号と、保存された記番号識別結果及び取引情報を照合し、現金自動取引装置1へ入金された経緯を特定したり、顧客が入金した紙幣の場合、顧客へ証拠情報として提示したりする際に用いられる。さらに記番号は、大量に流通している偽造券があり、それらの偽造券の記番号が特定されている場合、予めそれらの記番号を鑑別部18に登録し、ある一定数以上の字数が一致した紙幣が入金された場合にその紙幣を偽造券として検出する際にも用いられる。
一時保留部20は、入金時に顧客が入出金部16へ投入した紙幣を一時的に保留し、鑑別部18で入金可能と鑑別された正常紙幣を入金が確定するまで一時的に保留する。
また紙幣入出金機10の内部には、下側に金種別の紙幣収納庫26と、鑑別部18において破損した紙幣(いわゆる損券)と鑑別された紙幣、偽造券と判別された紙幣及び5千券や2千券等の還流されない金種の紙幣を格納するリジェクト庫28とが設けられている。紙幣収納庫26は、収納排出機構により、搬送部24から搬送されてきた紙幣を取り込んで収納すると共に、収納されている紙幣を排出して搬送部24へ供給する。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部18による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理、収納処理及び出金処理を行う。
すなわち現金自動取引装置1は、入金取引時、顧客により操作表示部6を介して入金取引が選択され、さらに入出金口5に紙幣が投入されると、投入された紙幣を入出金部16から1枚ずつ鑑別部18に搬送する。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき入金可能と判定された紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。一方で現金自動取引装置1は、入金に適さないと判定された紙幣については入出金部16へ戻して、シャッタを開くことで顧客に返却する。その後顧客により入金金額が確定されると、現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している紙幣を鑑別部18に搬送して鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき収納可能と判定された紙幣については、その金種に応じて各紙幣収納庫26へ搬送して保管する。一方で現金自動取引装置1は、記番号情報リストに登録されている記番号と一定数以上の字数が一致した記番号が付された紙幣等、収納に適さないと判定された紙幣については、リジェクト庫28へ搬送する。
一方出金取引時、現金自動取引装置1は、顧客により操作表示部6を介して出金取引が選択され出金金額が入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各紙幣収納庫26から紙幣を繰り出して鑑別部18に搬送して鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき出金可能と判定された紙幣については入出金部16に搬送する。一方で現金自動取引装置1は、出金に適さないと判定された紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。そして要求金額分の紙幣が入出金部16へ集積されると、現金自動取引装置1は、シャッタを開ける。これにより入出金部16内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、顧客がこの紙幣を受け取る。その後現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している紙幣をリジェクト庫28へと搬送して保管する。
[1−3.記番号登録処理]
次に、紙幣入出金機10による記番号登録処理の具体的な処理手順について、図5に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。ここで、紙幣入出金機10における記番号登録処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図4のようになる。図4において、記番号読取部40、記番号情報生成部42及び記番号情報登録部44は、鑑別部18と対応している。
記番号読取部40は、紙幣の少なくとも2箇所(第1記番号位置P1及び第2記番号位置P2)に付された記番号を含む画像を読み取り、第1記番号画像データPC1(図示せず)及び第2記番号画像データPC2(図示せず)を生成する。記番号情報生成部42は、記番号読取部40が生成した第1記番号画像データPC1及び第2記番号画像データPC2から記番号を推定し、共通記番号情報IIDC又は個別記番号情報IIDSからなる記番号情報IIDを生成する。この記番号情報生成部42は、記番号画像データから記番号を推定するため、記番号文字として利用される文字の画像を基準文字画像として予め記憶している。記番号情報登録部44は、記番号情報生成部42が生成した共通記番号情報IIDC又は個別記番号情報IIDSからなる記番号情報IIDを、記番号情報リストLIIDに追加して登録する。
紙幣入出金機10の鑑別部18は、入金取引時、投入された紙幣が入出金部16から当該鑑別部18に搬送されると、記憶部14から記番号登録プログラムを読み出して実行することにより記番号登録処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において鑑別部18は、記番号読取部40により、記番号登録対象となる紙幣における第1記番号位置P1の画像を読み取り第1記番号画像データPC1を生成し、ステップSP2へ移る。ステップSP2において鑑別部18は、記番号情報生成部42により、第1記番号画像データPC1から記番号を推定して第1記番号識別結果を生成し、ステップSP3へ移る。
具体的には記番号情報生成部42は、記番号の1字毎に第1記番号画像データPC1を分割し、分割されたそれぞれの字に対し、予め登録されている基準文字画像の中で、例えば相関係数である一致度が高い字を選択していくことより、記番号を推定する。但し、最も高い一致度が所定の閾値未満である(すなわち一致度が高い字が見つからない)場合や、最も一致度が高い文字と2番目に一致度が高い文字との差が所定の閾値未満である(すなわち一致度が高い文字が複数存在する)場合、記番号情報生成部42は、当該文字を不読文字として判別し、”?”で示す。
ステップSP3において鑑別部18は、記番号読取部40により、記番号登録対象となる紙幣における第2記番号位置P2の画像を読み取り第2記番号画像データPC2を生成し、ステップSP4へ移る。ステップSP4において鑑別部18は、記番号情報生成部42により、ステップSP2と同様の手法で第2記番号画像データPC2から記番号を推定して第2記番号識別結果を生成し、ステップSP5へ移る。
以下のステップSP5〜SP9において鑑別部18は、記番号情報生成部42により、記番号情報リストLIIDに登録する記番号情報IIDとして共通記番号情報IIDC又は個別記番号情報IIDSを生成する。ステップSP5において鑑別部18は、記番号情報生成部42により、第1記番号識別結果に不読文字が存在しないか否を判定する。
ここで肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP6へ移る。ステップSP6において鑑別部18は、記番号情報生成部42により、第2記番号識別結果に不読文字が存在しないか否を判定する。ここで肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP7へ移る。ステップSP7において鑑別部18は、記番号情報生成部42により、第1記番号識別結果と第2記番号識別結果との文字列が同一であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP8へ移る。ステップSP8において鑑別部18は、記番号情報生成部42により、図6に示す共通記番号情報IIDCを生成し、ステップSP10へ移る。
一方ステップSP5、ステップSP6又はステップSP7において否定結果が得られると、鑑別部18はステップSP9へ移り、記番号情報生成部42により、図6に示す個別記番号情報IIDSを生成し、ステップSP10へ移る。
ステップSP10において鑑別部18は、記番号情報登録部44により、ステップSP8において生成した共通記番号情報IIDCか、又はステップSP9において生成した個別記番号情報IIDSかの何れかを記番号情報IIDとして図6に示す記番号情報リストLIIDに登録し、ステップSP11へ移り、記番号登録処理手順RT1を終了する。
ここで、図6に示すように、記番号情報リストLIIDは、紙幣毎の記番号情報IIDが、紙幣入出金機10に取り込まれた紙幣の枚数分だけ並んで一覧に示されている。この記番号情報IIDは、個別記番号情報IIDS又は共通記番号情報IIDCにより構成されている。
例えば“紙幣1”は、個別記番号情報IIDSが登録されており、当該個別記番号情報IIDSは、登録形式RFとして”個別”を、登録第1記番号識別結果RIDS1として”121?3456”を、登録第2記番号識別結果RIDS2として”12?13456”を、それぞれ有している。登録第1記番号識別結果RIDS1は、第1記番号位置P1の第1記番号ID1を識別した結果であり、登録第2記番号識別結果RIDS2は、第2記番号位置P2の第2記番号ID2を識別した結果である。このように個別記番号情報IIDSは、紙幣に付された2箇所の記番号(第1記番号ID1及び第2記番号ID2)に応じ、当該記番号の数と同じ2個の記番号識別結果として、登録第1記番号識別結果RIDS1及び登録第2記番号識別結果RIDS2を有している。
一方“紙幣2”は、共通記番号情報IIDCが登録されており、当該共通記番号情報IIDCは、登録形式RFとして”共通”を、登録共通記番号識別結果RIDCとして”12345678”を有している。登録共通記番号識別結果RIDCは、第1記番号位置P1の第1記番号ID1を識別した結果(すなわち第2記番号位置P2の第2記番号ID2を識別した結果と同一)である。このように共通記番号情報IIDCは、紙幣に付された2箇所の記番号(第1記番号ID1及び第2記番号ID2)の数よりも少ない1個の記番号識別結果として、第1記番号識別結果と第2記番号識別結果とをまとめて共通記番号識別結果として記憶している。これにより共通記番号情報IIDCは、個別記番号情報IIDSよりもデータ量が削減されている。
[1−4.紙幣照合処理]
次に、紙幣入出金機10による紙幣照合処理の具体的な処理手順について、図8及び図9に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。ここで、紙幣入出金機10における紙幣照合処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図7のようになる。図7において、記番号読取部40、記番号情報生成部42及び紙幣照合部46は、鑑別部18と対応している。
記番号読取部40は、紙幣の少なくとも2箇所(第1記番号位置P1及び第2記番号位置P2)に付された記番号を含む画像を読み取り、第1記番号画像データPC1及び第2記番号画像データPC2を生成する。記番号情報生成部42は、記番号読取部40が生成した第1記番号画像データPC1及び第2記番号画像データPC2から記番号を推定し、推定第1記番号識別結果CID1(図示せず)及び推定第2記番号識別結果CID2(図示せず)を生成する。紙幣照合部46は、記番号情報登録部44に登録された記番号情報IIDの記番号識別結果と、記番号読取部40で生成した推定第1記番号識別結果CID1及び推定第2記番号識別結果CID2とを比較し、紙幣を照合する。この紙幣照合部46は、記番号画像データから記番号を推定するため、記番号文字として利用される文字の画像を基準文字画像として予め記憶している。
紙幣照合処理が行われる際、上述した記番号登録処理は既に行われており、記番号情報登録部44には記番号情報リストLIID(図6)が既に登録された状態となっている。この紙幣照合処理は、例えば入金取引時に投入された紙幣から偽造券を発見したり、現金自動取引装置1の外部の現金センタにおいて紙幣収納庫26に装填された紙幣が、当該紙幣収納庫26が当該現金自動取引装置1に装着されるまでの間に抜き取られたか否かを判定したりするために行われる。
紙幣入出金機10の鑑別部18は、例えば入金取引時、投入された紙幣が入出金部16から当該鑑別部18に搬送されると、記憶部14から紙幣照合プログラムを読み出して実行することにより紙幣照合処理手順RT2を開始し、ステップSP21へ移る。
ステップSP21において鑑別部18は、記番号読取部40により、照合対象となる照合対象紙幣における第1記番号位置P1の画像を読み取り第1記番号画像データPC1を生成し、ステップSP22へ移る。ステップSP22において鑑別部18は、記番号情報生成部42により、記番号登録処理手順RT1(図5)におけるステップSP2と同様の手法で第1記番号画像データPC1から記番号を推定して推定第1記番号識別結果CID1(図示せず)を生成し、ステップSP23へ移る。
ステップSP23において鑑別部18は、紙幣照合部46により、記番号情報登録部44に登録された記番号情報リストLIID内の記番号情報IIDを順次読出比較対象として探索し、ステップSP24へ移る。ステップSP24において鑑別部18は、紙幣照合部46により、読出比較対象となっている記番号情報IIDが、共通記番号情報IIDCであるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP25へ移り、紙幣照合部46により、共通記番号情報IIDCにおける登録共通記番号識別結果RIDCと、推定第1記番号識別結果CID1とを比較しステップSP26へ移る。
ステップSP26において鑑別部18は、紙幣照合部46により、登録共通記番号識別結果RIDCと推定第1記番号識別結果CID1とが一致したか否かを判定する。具体的には紙幣照合部46は、登録共通記番号識別結果RIDCと推定第1記番号識別結果CID1とを比較し、不読文字を含む文字列の全ての文字が一致するか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP29へ移り、紙幣照合部46により、一致した登録共通記番号識別結果RIDCを含む共通記番号情報IIDCを記番号情報リストLIIDから抽出し、第1絞込記番号情報リストLIID1(図示せず)に追加する。一方ステップSP26において否定結果が得られると、鑑別部18はステップSP30へ移る。この第1絞込記番号情報リストLIID1とは、推定第1記番号識別結果CID1により記番号情報リストLIIDから絞り込まれた記番号情報リストである。
一方ステップSP24において否定結果が得られると、このことは現在記番号情報リストLIIDにおいて読出比較対象となっている記番号情報IIDが個別記番号情報IIDSであることを表し、このとき鑑別部18はステップSP27へ移る。ステップSP27において鑑別部18は、紙幣照合部46により、個別記番号情報IIDSにおける登録第1記番号識別結果RIDS1と、推定第1記番号識別結果CID1とを、ステップSP25と同様の手法で比較し、ステップSP28へ移る。以下では、登録共通記番号識別結果RIDCと、個別記番号情報IIDSにおける登録第1記番号識別結果RIDS1及び登録第2記番号識別結果RIDS2とをまとめて登録記番号識別結果とも呼ぶ。
ステップSP28において鑑別部18は、紙幣照合部46により、登録第1記番号識別結果RIDS1と推定第1記番号識別結果CID1とが一致したか否かをステップSP26と同様の手法で判定する。ここで肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP29へ移り、紙幣照合部46により、一致した登録第1記番号識別結果RIDS1を含む個別記番号情報IIDSを記番号情報リストLIIDから抽出し、第1絞込記番号情報リストLIID1に追加する。一方ステップSP28において否定結果が得られると、鑑別部18はステップSP30へ移る。
ステップSP30において鑑別部18は、紙幣照合部46により、記番号情報リストLIIDにおける最後の記番号情報IIDまで探索したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは、未だ照合を行っていない記番号情報IIDが記番号情報リストLIIDに存在することを表し、このとき鑑別部18はステップSP23へ戻り、次の記番号情報IIDを探索する。
一方ステップSP30において肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP31へ移り、紙幣照合部46により、第1絞込記番号情報リストLIID1が作成されたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは推定第1記番号識別結果CID1と一致する登録記番号識別結果を有する記番号情報IIDが記番号情報リストLIID内に存在しなかったことを表し、このとき鑑別部18はステップSP42(図9)へ移る。
一方ステップSP31において肯定結果が得られると、このことは推定第1記番号識別結果CID1と一致する登録記番号識別結果を有する記番号情報IIDが記番号情報リストLIID内に存在し、そのような記番号情報IIDが記番号情報リストLIIDから絞り込まれて第1絞込記番号情報リストLIID1が作成されたことを表し、このとき鑑別部18はステップSP32へ移る。
ステップSP32において鑑別部18は、記番号読取部40により、照合対象紙幣における第2記番号位置P2の画像を読み取り第2記番号画像データPC2を生成し、ステップSP33へ移る。ステップSP33において鑑別部18は、記番号情報生成部42により、ステップSP22と同様の手法で第2記番号画像データPC2から記番号を推定して推定第2記番号識別結果CID2(図示せず)を生成し、ステップSP34へ移る。
ステップSP34において鑑別部18は、紙幣照合部46により、記番号情報登録部44に作成された第1絞込記番号情報リストLIID1内の記番号情報IIDを順次読出比較対象として探索し、ステップSP35へ移る。ステップSP35において鑑別部18は、紙幣照合部46により、読出比較対象となっている記番号情報IIDが、共通記番号情報IIDCであるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP36へ移り、紙幣照合部46により、共通記番号情報IIDCにおける登録共通記番号識別結果RIDCと、推定第2記番号識別結果CID2とをステップSP25と同様の手法で比較し、ステップSP37へ移る。
ステップSP37において鑑別部18は、紙幣照合部46により、登録共通記番号識別結果RIDCと推定第2記番号識別結果CID2とが一致したか否かをステップSP26と同様の手法で判定する。ここで肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP40へ移り、一致した登録共通記番号識別結果RIDCを含む共通記番号情報IIDCを第1絞込記番号情報リストLIID1から抽出し、第2絞込記番号情報リストLIID2(図示せず)に追加する。一方ステップSP37において否定結果が得られると、鑑別部18はステップSP41へ移る。
一方ステップSP35において否定結果が得られると、このことは現在第1絞込記番号情報リストLIID1において読出比較対象となっている記番号情報IIDが個別記番号情報IIDSであることを表し、このとき鑑別部18はステップSP38へ移る。ステップSP38において鑑別部18は、紙幣照合部46により、個別記番号情報IIDSにおける登録第2記番号識別結果RIDS2と、推定第2記番号識別結果CID2とを、ステップSP27と同様の手法で比較し、ステップSP39へ移る。
ステップSP39において鑑別部18は、紙幣照合部46により、登録第2記番号識別結果RIDS2と推定第2記番号識別結果CID2とが一致したか否かをステップSP28と同様の手法で判定する。ここで肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP40へ移り、一致した登録第2記番号識別結果RIDS2を含む個別記番号情報IIDSを第1絞込記番号情報リストLIID1から抽出し、第2絞込記番号情報リストLIID2に追加する。一方ステップSP39において否定結果が得られると、鑑別部18はステップSP41へ移る。
ステップSP41において鑑別部18は、紙幣照合部46により、第1絞込記番号情報リストLIID1における最後の記番号情報IIDまで探索したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは、未だ照合を行っていない記番号情報IIDが第1絞込記番号情報リストLIID1に存在することを表し、このとき鑑別部18はステップSP34へ戻り、次の記番号情報IIDを探索する。
一方ステップSP41において肯定結果が得られると、鑑別部18はステップSP42へ移り、紙幣照合結果を例えば操作表示部6に表示することにより作業者へ通知し、ステップSP43へ移り、紙幣照合処理手順RT2を終了する。具体的には鑑別部18は、登録記番号識別結果と同一の記番号を有する紙幣が取り込まれた場合、制御部12によりその旨を操作表示部6に表示する。
[1−5.効果]
以上の構成において、現金自動取引装置1は、第1記番号識別結果又は第2記番号識別結果の少なくともどちらか一方に不読文字が存在したか、又は第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果に不読文字は存在しないが当該第1記番号識別結果と当該第2記番号識別結果との文字列が同一でなかった場合、互いに異なる文字列である登録第1記番号識別結果RIDS1及び登録第2記番号識別結果RIDS2を有する個別記番号情報IIDSを1枚の紙幣に対して記憶することにより、紙幣照合処理の際の照合精度を保つことができる。
一方現金自動取引装置1は、第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果に不読文字が存在せず、さらに第1記番号識別結果と第2記番号識別結果との文字列が同一であった場合、1つの登録共通記番号識別結果RIDCを有する共通記番号情報IIDCを1枚の紙幣に対して記憶することにより、記憶するデータ量を個別記番号情報IIDSよりも削減し、記番号情報を登録する際に消費するメモリ使用量を節約できる。
記番号情報リストLIID内の記番号情報IIDは、紙幣の登録枚数が増加に連れて増加していくため、紙幣の複数箇所に付された記番号の記番号識別結果を全て登録すると、登録枚数が増えるに連れて、データ量が膨大になってしまう。これに対し現金自動取引装置1は、第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果に不読文字が存在せず、さらに第1記番号識別結果と第2記番号識別結果との文字列が同一であった場合、当該第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果の両方を記憶する必要はなく、どちらか1つを記憶すれば十分であるため、当該第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果をまとめた登録共通記番号識別結果RIDCを有する共通記番号情報IIDCを記憶するようにした。
このように現金自動取引装置1は、複数の記番号の識別結果に応じて、登録する記番号識別結果を切り替えることにより、データ量を削減することができる。
ところで紙幣照合時、従来の現金自動取引装置1は、紙幣の複数箇所に付された複数の記番号を同一の記番号として推定記番号識別結果を生成し、その推定記番号識別結果に基づき紙幣を照合することがあった。しかしながらその場合、記番号が付された箇所の周辺の絵柄との関係等によって読み取り難く間違えやすい位置の記番号識別結果や、汚れ等が付着して読み取り難い記番号識別結果が影響し、照合結果が間違ってしまう可能性があった。
これに対し現金自動取引装置1は、登録記番号識別結果と、推定第1記番号識別結果CID1及び推定第2記番号識別結果CID2の両方とを比較するようにした。このように現金自動取引装置1は、記番号登録処理により予め登録された複数位置のそれぞれの記番号識別結果と、照合対象紙幣のそれぞれの位置の記番号識別結果同士を比較することにより、精度良く照合を行うことができる。
以上の構成によれば、現金自動取引装置1は、紙幣の少なくとも2箇所に付された記番号を含む画像である記番号画像を読み取る記番号読取部40と、記番号画像から記番号を識別し記番号識別結果を取得する記番号情報生成部42と、記番号情報生成部42における記番号識別結果に基づいて1枚の紙幣に対して1又は複数の記番号識別結果を登録する記番号情報登録部44とを設けるようにした。これにより現金自動取引装置1は、1だけの記番号識別結果を登録するだけの場合、複数の記番号識別結果を登録する場合と比べて、記番号識別結果を登録する際のデータ量を削減することができる。
[2.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、第1記番号位置P1と第2記番号位置P2との2箇所に記番号が配された紙幣に対し本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記番号が3箇所以上の種々の個数の配された紙幣に対し本発明を適用しても良い。
記番号が3箇所以上配されている場合、記番号登録処理時においては、所定個数配された記番号の全てに不読文字が存在せず、且つ全ての記番号の記番号識別結果が同一であった場合、それらの全ての記番号識別結果をまとめて共通記番号情報として記憶することにより、全ての記番号の記番号識別結果を個別に記憶する場合よりも記憶するデータ量を削減できる。
また記番号が3箇所以上配されている場合、紙幣照合処理時においては、第2絞込記番号情報リストを作成した後、次の比較対象となる記番号画像データから記番号を推定して推定記番号識別結果を生成し、当該推定記番号識別結果と登録記番号識別結果とを比較して、紙幣に付されている記番号の数に応じて適宜絞込記番号情報リストを作成すれば良い。
また上述した実施の形態においては、記番号情報リストLIIDの登録形式RFとして”共通”又は”個別”を設け、”共通”の場合(共通記番号情報IIDCの場合)は、第1記番号識別結果と第2記番号識別結果とをまとめて登録共通記番号識別結果RIDCとして記憶し、一方”個別”の場合(個別記番号情報IIDSの場合)は、第1記番号識別結果である登録第1記番号識別結果RIDS1と、第2記番号識別結果である登録第2記番号識別結果RIDS2との両方を別々に登録する場合について述べた。本発明はこれに限らず、登録第1記番号識別結果RIDS1か登録第2記番号識別結果RIDS2かのどちらか一方のみを登録するような登録形式を設けても良い。
さらに上述した実施の形態においては、第1記番号識別結果又は第2記番号識別結果の何れかに不読文字が存在する場合、個別記番号情報IIDSを記憶する場合について述べた。本発明はこれに限らず、第1記番号識別結果と第2記番号識別結果とで、記番号の文字列における互いに同じ位置で不読文字と判定した場合、第1記番号識別結果と第2記番号識別結果とは同一とみなし、共通記番号情報IIDCを記憶しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、記番号登録処理時において、不読文字を”?”として登録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、最も一致度が高い文字と2番目に一致度が高い文字との差が所定の閾値未満である(すなわち一致度が高い文字が複数存在し、”1”又は”I”等のように複数候補がある)場合、図10に示すように、記番号に利用されない字である”★”で複数候補文字として示しても良い。現金自動取引装置は、紙幣照合時に、複数候補文字の一致を含む全ての文字において登録記番号識別結果と推定記番号識別結果とを比較し、文字列が一致するか否かを判定することにより、紙幣照合時の精度を向上させることができる。
また、紙幣に付された複数の記番号のうち、不読文字又は複数候補文字を含まない記番号識別結果を全て登録する(すなわち不読文字又は複数候補文字を含む記番号識別結果は登録しない)ようにしても良い。
また、紙幣に付された複数の記番号のうち、不読文字又は複数候補文字以外の字を1字でも含む記番号識別結果を全て登録する(すなわち不読文字又は複数候補文字だけの記番号識別結果は登録しない)ようにしても良い。
また、紙幣に付された複数の記番号のうち、不読文字又は複数候補文字を含まない複数の記番号識別結果の中から、予め設定した個数の記番号識別結果のみを登録する(すなわち不読文字又は複数候補文字を含まない複数の記番号識別結果が3個あっても、例えば2個しか登録しない)ようにしても良い。
また、信頼度が高い記番号識別結果から順に予め設定した数だけ登録する(すなわち信用度が低い記番号識別結果は登録しない)ようにしても良い。又は、信頼度が所定の閾値以上の記番号識別結果を全て登録する(すなわち信頼度が所定の閾値未満の記番号識別結果は登録しない)ようにしても良い。ここで信頼度とは、記番号の1文字ずつの一致度を当該記番号の字数分足し合わせたものや、不読文字数の少なさ等である。また、信頼度以外にも他の種々の判定基準を用いても良い。
さらに上述した実施の形態においては、記番号登録処理時において、第1記番号ID1及び第2記番号ID2の両方において全ての字を登録第1記番号識別結果RIDS1及び登録第2記番号識別結果RIDS2として登録する場合について述べた。本発明はこれに限らず、第1記番号ID1と第2記番号ID2とにおいてそれぞれ異なる字数分の字を登録第1記番号識別結果RIDS1と登録第2記番号識別結果RIDS2として登録しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、記番号画像データから推定した記番号識別結果を記憶する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記番号識別結果と共に、記番号画像データを記憶しても良い。この場合、個別記番号情報IIDSとして、登録第1記番号識別結果RIDS1と共に第1記番号画像データPC1を、登録第2記番号識別結果RIDS2と共に第2記番号画像データPC2をそれぞれ操作表示部6に表示させ、当該第1記番号画像データPC1及び第2記番号画像データPC2を作業者が目視しながら、登録第1記番号識別結果RIDS1と登録第2記番号識別結果RIDS2とを同一の文字列となるように修正すると、これらの登録第1記番号識別結果RIDS1と登録第2記番号識別結果RIDS2とをまとめた登録共通記番号識別結果RIDCを有する共通記番号情報IIDCとして記憶しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、記番号画像データから推定した記番号識別結果を記憶する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記番号識別結果に替えて記番号画像データを記憶しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、記番号登録処理において、第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果に不読文字が存在しないか否を判定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果に不読文字及び複数候補文字が存在しないか判定したり、不読文字又は複数候補文字の何れか一方が存在しないか否かを判定したりしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣照合処理時において、不読文字を含む全ての文字において、登録記番号識別結果と推定記番号識別結果とを比較し、文字列が一致するか否かを判定する場合について述べた。本発明はこれに限らず、登録記番号識別結果又は推定記番号識別結果に不読文字が存在した場合を除いて文字列が一致するか否かを判定するようにしても良い。また、登録記番号識別結果又は推定記番号識別結果のどちらか一方に複数候補文字が存在した場合、登録記番号識別結果又は推定記番号識別結果のもう一方の対応する文字が例えば”1”又は”I”等のように複数候補となり得る文字であった場合、一致していると判定しても良い。
さらに、紙幣照合処理時において、記番号情報リストLIIDから共通記番号情報IIDC又は個別記番号情報IIDSの1つだけを抽出し第1絞込記番号情報リストLIID1を作成した場合であり、且つ共通記番号情報IIDC又は個別記番号情報IIDSに不読文字及び複数候補文字が存在しない場合、第1絞込記番号情報リストLIID1から第2絞込記番号情報リストLIID2を作成することなく、紙幣照合処理手順RT2を終了しても良い。この場合、第1絞込記番号情報リストLIID1から第2絞込記番号情報リストLIID2を作成する必要がないため、処理を高速化させることができる。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣照合処理時において、読出比較対象の記番号情報IIDが共通記番号情報IIDCである場合、登録共通記番号識別結果RIDCと推定第1記番号識別結果CID1及び推定第2記番号識別結果CID2とを比較する一方、読出比較対象の記番号情報IIDが個別記番号情報IIDSである場合、登録第1記番号識別結果RIDS1と推定第1記番号識別結果CID1と、登録第2記番号識別結果RIDS2と推定第2記番号識別結果CID2とをそれぞれ比較する場合について述べた。本発明はこれに限らず、個別記番号情報IIDSにおいては、登録第1記番号識別結果RIDS1と推定第1記番号識別結果CID1とを比較し、さらに登録第2記番号識別結果RIDS2と推定第2記番号識別結果CID2とを比較する一方、共通記番号情報IIDCにおいては、登録共通記番号識別結果RIDCと推定第2記番号識別結果CID2とは比較せず、登録共通記番号識別結果RIDCと推定第1記番号識別結果CID1のみを比較しても良い。この場合、登録共通記番号識別結果RIDCと推定第2記番号識別結果CID2とは比較しないため処理を高速化させることができる。
さらに上述した紙幣照合処理時において、例えば、登録第1記番号識別結果RIDS1は登録されているが登録第2記番号識別結果RIDS2が登録されていない個別記番号情報IIDSが存在した場合、登録第2記番号識別結果RIDS2と推定第2記番号識別結果CID2との比較はスキップすることにより、第2絞込記番号情報リストLIID2へ抽出する候補として除外しないようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、記番号登録処理及び紙幣照合処理の両方を行う場合に本発明を適用する場合について述べたが、記番号登録処理だけを行い、登録した記番号識別結果を例えば操作表示部6に表示する場合にも本発明を適用して良い。
さらに上述した実施の形態においては、記憶部14に予め記憶させておいた記番号登録プログラム及び紙幣照合プログラムを読み出して実行する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースやIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3ab等のネットワーク、或いはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の外部記憶媒体を介して、外部から記番号登録プログラム及び紙幣照合プログラムを取得して実行しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動取引装置1に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引のみ又は出金取引のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1において、媒体としての紙幣の記番号を記憶する場合に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば商品券や金券、入場券等のような薄い紙状の媒体に付された固有な識別字を記憶する種々の装置に本発明を適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置や、金融機関に設置され行員が操作することで紙幣を入出するテラーキャッシャー等に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、読取部としての記番号読取部40と、識別部としての記番号情報生成部42と、登録部としての記番号情報登録部44とによって、紙幣処理装置としての紙幣入出金機10を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる読取部と、識別部と、登録部とによって、紙幣処理装置を構成しても良い。
本発明は、紙幣の記番号を判別し管理する種々の装置でも利用できる。
1……現金自動取引装置、2……筐体、3……接客部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10……紙幣入出金機、12……制御部、14……記憶部、16……入出金部、18……鑑別部、20……一時保留部、22……取忘れ庫、24……搬送部、26……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、30……記憶部、40……記番号読取部、42……記番号情報生成部、44……記番号情報登録部、46……紙幣照合部、BL……紙幣、P1……第1記番号位置、P2……第1記番号位置、ID1……第1記番号、ID2……第2記番号、LIID……記番号情報リスト、IID……記番号情報、IIDC……共通記番号情報、IIDS……個別記番号情報、LIID1……第1絞込記番号情報リスト、LIID2……第2絞込記番号情報リスト、RF……登録形式、RIDS1……登録第1記番号識別結果、RIDS2……登録第2記番号識別結果、RIDC……登録共通記番号識別結果、PC1……第1記番号画像データ、PC2……第2記番号画像データ、CID1……推定第1記番号識別結果、CID2……推定第2記番号識別結果。

Claims (10)

  1. 紙幣の少なくとも2箇所に付された記番号を含む画像である記番号画像を読み取る読取部と、
    前記記番号画像から記番号を識別し記番号識別結果を取得する識別部と、
    前記識別部における前記記番号識別結果に基づいて、第1記番号の記番号識別結果である第1記番号識別結果と第2記番号の記番号識別結果である第2記番号識別結果とが同一であった場合、前記紙幣に対して1つの記番号識別結果を登録する一方、前記第1記番号識別結果又は前記第2記番号識別結果の少なくともどちらか一方に不読文字又は複数候補文字が存在したか、又は前記第1記番号識別結果と前記第2記番号識別結果とが同一でなかった場合、前記紙幣に対して複数の記番号識別結果を登録する登録部と
    有する紙幣処理装置。
  2. 前記登録部は、前記第1記番号識別結果及び前記第2記番号識別結果に不読文字及び複数候補文字が存在せず、且つ前記第1記番号識別結果と前記第2記番号識別結果とが同一であった場合、前記紙幣に対して1つの記番号識別結果を登録する
    請求項に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記登録部は、前記第1記番号識別結果又は前記第2記番号識別結果の少なくともどちらか一方に不読文字又は複数候補文字が存在したか、又は前記第1記番号識別結果と前記第2記番号識別結果とが同一でなかった場合、前記紙幣に対して前記第1記番号識別結果及び前記第2記番号識別結果を登録する
    請求項に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記登録部は、不読文字又は複数候補文字が存在する前記記番号識別結果は登録しない
    請求項に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記登録部により登録された前記記番号識別結果と、前記識別部で新たに取得した記番号識別結果とを照合する照合部
    をさらに有する請求項に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記照合部は、前記登録部により前記紙幣に対して登録された前記記番号識別結果が1つの場合は、当該1つの記番号識別結果と前記識別部で新たに取得した記番号識別結果とを照合する
    請求項に記載の紙幣処理装置。
  7. 前記照合部は、前記登録部により前記紙幣に対して登録された前記記番号識別結果が1つの場合は、当該1つの記番号識別結果と、前記識別部で新たに取得した第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果とを照合する
    請求項に記載の紙幣処理装置。
  8. 前記照合部は、前記登録部により前記紙幣に対して登録された前記記番号識別結果が複数の場合は、当該複数の記番号識別結果と前記識別部で新たに取得した記番号識別結果とを照合する
    請求項に記載の紙幣処理装置。
  9. 前記照合部は、前記登録部により前記紙幣に対して登録された前記記番号識別結果が前記第1記番号識別結果及び前記第2記番号識別結果である場合は、当該第1記番号識別結果と前記識別部で新たに取得した前記第1記番号識別結果とを、当該第2記番号識別結果と前記識別部で新たに取得した前記第2記番号識別結果とを、それぞれ照合する
    請求項に記載の紙幣処理装置。
  10. 前記登録部は、前記紙幣に対して前記第1記番号識別結果及び前記第2記番号識別結果と共に、当該第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果が識別された前記記番号画像を登録し、当該第1記番号識別結果及び第2記番号識別結果が同一の文字列となるように修正されると、当該文字列を1つの記番号識別結果として登録する
    請求項に記載の紙幣処理装置。
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