JP6231978B2 - ヒンジキャップおよびヒンジキャップの製造方法 - Google Patents
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本明細書における「合成樹脂一体型のヒンジキャップ」とは、前掲の背景技術の欄で述べたとおり、キャップ本体と、当該キャップ本体に屈伸ヒンジを介して設けられた開閉蓋の少なくとも三者が合成樹脂材を一体成形してなるものをいい、上記三者以外の部位もしくは部材(たとえば、開閉蓋に設けられる摘まみ)を併せて一体成形したものを含む。一方、一体成形後に、合成樹脂や金属その他の素材により構成される部材(たとえば、金属製の装飾具)を固定もしくは付着等した場合のヒンジキャップも、依然として上記の合成樹脂一体型のヒンジキャップであることに変わりはない。ここで「屈伸ヒンジ」とは、開閉蓋の繰り返し開閉に伴い屈曲と伸展を繰り返すように構成されたヒンジのことをいい、合成樹脂の可撓性がこの屈伸を可能とする。屈伸ヒンジには、たとえば上述した特許文献1〜5に開示された形態のヒンジが含まれるが、これらに限られるものではなく、一体成形されたあらゆる形態のものが含まれる。
請求項1記載の発明は、キャップ本体と、当該キャップ本体に屈伸ヒンジを介して設けられた開閉蓋とを含み、当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体に直接もしくは間接に加飾層が形成されている、単一合成樹脂材を一体成形してなるヒンジキャップに関するものである。当該屈伸ヒンジは、当該開閉蓋の開閉の際に弾性的に屈伸する1又は2以上の屈伸エリアを含み、当該加飾層には、当該加飾層を部分剥離してなる加飾層なしエリアが設けられ、当該加飾層なしエリアは、当該屈伸エリアに対応していることを特徴とする。加飾層なしエリアの形状や箇所数は、主としてヒンジの形態に応じて設定することができる。
請求項2記載の発明は、キャップ本体と、当該キャップ本体に屈伸ヒンジを介して設けられた開閉蓋とを含み、当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体に直接もしくは間接に加飾層が形成されている、単一合成樹脂材を一体成形してなるヒンジキャップに関するものである。当該加飾層には、当該加飾層を部分剥離してなる加飾層なしエリアが設けられ、当該加飾層なしエリアは、当該屈伸ヒンジに対応しており、当該屈伸ヒンジと同形状の、または当該屈伸ヒンジの大きさより大きくもしくは小さく形成されていることを特徴とする。なお、ヒンジキャップの上に加飾層を直接形成する場合もあれば、単層もしくは複層のアンダーコート層等の上に加飾層を間接形成する場合もある。また、加飾層の上に、さらに単層もしくは複層の保護層を設けることを妨げない。さらに、アンダーコート層や保護層を設けた場合に、これらにも厚み方向に貫通する貫通エリアを設けることも妨げない。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明であって、前記加飾層なしエリアを囲む前記加飾層の端面には、前記加飾層なしエリアを形成するためのレーザー光照射によるレーザー光照射痕が形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3いずれか記載の発明であって、前記加飾層は、金属蒸着層のみ、もしくは、金属蒸着層を含む複数の層から構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4いずれか記載の発明であって、前記加飾層と前記キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋との間に、少なくとも1層のアンダーコート層が形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明であって、前記加飾層の上に単層または複層の保護層が形成されていることを特徴とする。保護層が単層であるばあいのそれをトップコート層と、また、複層の場合の一番外側の保護層をトップコート層とそしてトップコート層以外の1層または2層以上の中間保護層をミドルコート層と呼ぶこともある。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明であって、前記単層の保護層、もしくは、前記複層の保護層の少なくとも一部には、前記加飾層なしエリアと同じ形状であり厚み方向に貫通する貫通エリアが形成されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、キャップ本体と、当該キャップ本体にヒンジを介して設けられた開閉蓋とを含み、当該屈伸ヒンジは、当該開閉蓋の開閉の際に弾性的に屈伸する1又は2以上の屈伸エリアを含み、当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体に加飾層が形成されている、合成樹脂一体型のヒンジキャップの製造方法である。単一合成樹脂材を一体成形して当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋を製造する成形工程と、当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体にアンダーコート層を形成するアンダーコート層形成工程と、当該アンダーコート層の上全体に加飾層を形成する加飾工程と、当当該屈伸エリアに対応する当該加飾層にレーザー光を照射して加飾層なしエリアを形成する加飾層なしエリア形成工程と、を含むことを特徴とする。上記以外の工程を含めること、たとえば加飾層の上に単層または複層の保護層を形成することを妨げない。
請求項9記載の発明は、キャップ本体と、当該キャップ本体にヒンジを介して設けられた開閉蓋とを含み、外表面全体に加飾層が形成されている、合成樹脂一体型のヒンジキャップの製造方法である。単一合成樹脂材を一体成形して当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋を製造する成形工程と、当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体にアンダーコート層を形成するアンダーコート層形成工程と、当該アンダーコート層の外表面全体に加飾層を形成する加飾工程と、当該屈伸ヒンジに対応する当該加飾層に、当該屈伸ヒンジと同形状の、または当該屈伸ヒンジの大きさより大きいもしくは小さい形状の加飾層なしエリアを、レーザー光照射により形成する加飾層なしエリア形成工程と、を含むことを特徴とする。上記以外の工程を含めること、たとえば加飾層の上に単層または複層の保護層を形成することを妨げない。
請求項10記載の発明は、請求項8または9の発明であって、前記加飾層の上に単層または複層の保護層を形成する保護層形成工程を含むことを特徴とする。
次に、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1および2において、1はヒンジ(ヒンジキャップ)であって、図1に二点鎖線で示す容器の上部に取付けられる円筒状のキャップ本体3と、キャップ本体3とほぼ同径円板状の開閉蓋7とを備え、両者はヒンジ5とともに一体成形されている。ヒンジキャップ1全体の樹脂材料として、たとえばPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)などを好適に用いることができる。
図3に示すように、キャップ本体3は、円柱側壁11と、円柱側壁11より僅かに小径で上部(図3の紙面手前方向)に突出する扁平凸部13とを有している。扁平凸部13のほぼ中央には、容器101に収容された収容物(たとえば、化粧品)を放出する放出孔15が厚み方向(図3の紙面厚み方向)に貫通され、放出口15の周りは放出筒17に囲まれている。なお、キャップ本体3は、後述する開閉蓋7とともに、容器101の形状や容器101内に収容される収容物の性状などに応じて様々な形態を採用することができる。本実施形態では上から見た形状を円形としたが、これを、たとえば楕円形としたり矩形としたりすることもできる。放出孔15の形成位置も、デザイン性などを考慮して自由に選択してよい。
開閉蓋7は、キャップ本体3の円柱側壁11と同じ外径の円柱頂壁21と、円柱側壁21のキャップ本体3から遠いほうの端面を閉鎖する天板23とを有している。天板23のキャップ本体3に対する対向面には、放出孔15を塞ぐ栓突起25が放出孔15に向かって突き出している。円柱側壁21のヒンジ5の反対側には、開閉蓋7を開閉する際に使用者が指で摘まむための摘み27が設けられている。円柱頂壁21の内径は、キャップ本体3の扁平凹部13の外径より極僅か大きい内径に設定され、閉鎖時に円柱頂壁21が扁平プ部13の周りにきっちりと嵌って閉鎖状態を保ち、この閉鎖状態は、使用者が摘まみ27を開放方向に押すことによって開閉蓋7を開放させることができるようになっている。
次に、キャップ本体3と開閉蓋7にまたがって設けられた屈伸ヒンジ5について説明する。図3に示す屈伸ヒンジ5は、キャップ本体3の円柱側壁11と開閉蓋7の円柱側壁21の屈伸自在に連結する肉薄の屈伸板部5aと、屈伸板部5aの両端それぞれには、屈伸板部5aの端部を1つの頂点とし他の2つの頂点がそれぞれキャップ本体3と開閉蓋7に一体連結された三角形状の可撓連結部5b,5bと、を備えている。屈伸板部5aは、キャップ本体3に対し開閉蓋7を開閉させる際に弾性的に屈伸するようになっている。可撓連結部5b各々は、開閉蓋7の開閉に即して弾性変形して開閉に追従するように構成されている。屈伸板部5aと両可撓連結部5b,5bは、それらの屈伸により伸び縮み(膨張、収縮等)する場合がある。
図4および5に基づき、キャップ1の製造方法を説明する。まず、PPなどの単一合成樹脂材を一体成形してキャップ1(キャップ本体3、開閉蓋7および両者を連結する屈伸ヒンジ5)全体を、図外の射出成型機を用いて一体成形する(ステップ1)。キャップ1(キャップ本体3、屈伸ヒンジ5および開閉蓋7)の外表面全体には、まず、好ましくはアンダーコート層31が形成され(ステップ3)、その上に加飾層33を形成する(ステップ5)。加飾層33を外部から保護することを必要と考えるときはミドルコート層(中間の保護層)35を形成するとよい(ステップ7)。次にレーザー照射装置(図示を省略)を用いて後述する貫通エリア37を形成する(ステップ9)。好ましい態様として、加飾層35をさらに保護するため、上述のミドルコート35の上に、もしくは、ミドルコート35を形成せずに、トップコート層(保護層)39を形成する(ステップ11)。なお、図5における符号3aは、キャップ本体3と開閉蓋7を構成する基材を示す。
図6および7を参照しながら、第2の実施形態に係るキャップについて説明する。キャップ51は、第1の実施形態に係るキャップ本体3と同じ基本構造を有し、構成素材、製造方法、加飾層や加飾層なしエリアの作成手順等も共通である。両者間で異なるのは屈伸ヒンジの形態であるから、以下の説明はキャップ51の屈伸ヒンジおよび加飾層なしエリアを主対象として行う。
キャップ本体53と開閉蓋57は、短冊状の中央ヒンジ55と中央ヒンジ55の両側に設けられた側方ヒンジ56,56により開閉自在に連結されている。中央ヒンジ55は、その両脇に設けられた2本のスリット55s,55sによってキャップ本体53および開閉蓋57の双方から切り分けられ、図6に示す閉鎖状態から図7に示す開放状態になるようにL字状を保ったままキャップ本体53および開閉蓋57に対し出没可能に構成されている。中央ヒンジ55は、図6に示す閉鎖時にキャップ本体53および開閉蓋57のそれぞれ中に部分的に没入し、図7に示す開放時にキャップ本体53および開閉蓋57のそれぞれから全体的に突出するようになっている。出没を可能にするのは、中央ヒンジ55の長さ方向両端とほぼ中央部の3か所にある屈伸エリア55a,55b、55cの弾性屈伸作用によるものである。なお、L字状以外の形状の中央ヒンジを採用する場合は、屈伸箇所が増えた分だけ屈伸エリアも増加する(図示を省略)。
キャップ51はその表面が加飾層に被覆される一方、中央ヒンジ55の屈伸エリア55a,55b、55cと、両側方ヒンジ56の屈伸エリア56では、そのエリアに該当するエリアの加飾層は部分剥離され、それぞれ図6に斜線で示す加飾層なしエリア59a,59b、59cと加飾層なしエリア61a,61aになっている。これらの加飾層なしエリアは、いずれも細長いエリアであって狭く形成してあるが、広くしたり特定の形状に形成したり、屈伸度合いが低いため加飾層を部分剥離しなかったり(たとえば、加飾層なしエリア59bを形成しない)することもできる。
実施キャップは、黒色のPP(ポリプロピレン)を基材とし、外径寸法は直径40ミリメートル・全高23ミリメートル(キャップ本体16ミリメートル+開閉蓋7ミリメートル)とした。キャップ本体と開閉蓋の基材の厚みは1.5ミリメートル、ヒンジ部分の厚みは1.2ミリメートル(もっとも薄い屈曲部位の厚みは0.3ミリメートル)とした。また、基材の上にアンダーコート層(11マイクロメートル)、加飾層(アルミニウムの蒸着層(80ナノメートル))、そしてトップコート層(10マイクロメートル)の順に各層を形成した。トップコート層を形成した後、レーザー光を照射して加飾層なしエリアを形成した。この加飾層なしエリアは、上述のキャップ51における側方ヒンジ57に対応して形成された加飾層なしエリア61aに該当する。二つある側方ヒンジ57の一方を下記の比較対象とした。中央ヒンジ55を選択せずに一方の側方ヒンジ57を選択した理由は、側方ヒンジ57の可動角度(最大150〜180度)のほうが中央ヒンジ55よりも可動角度(最大90度、図7参照)よりも大きいのでより大きな応力が発生すること、応力が大きい分だけ加飾層の剥離や割れが生じやすいこと、からである。なお、実施キャップにおける側方ヒンジ57の部位の寸法は、縦8ミリメートル、横3ミリメートル、キャップ本体表面から見た最大高さ1.5ミリメートルとした。加飾層なしエリア61aの部位の寸法は、横寸法は側方ヒンジ57の幅一杯となる3ミリメートル、縦寸法は1.5ミリメートルとした。
上述の実施キャップと加飾層なしエリアを有しない比較キャップとを、各々500回まで開閉(屈伸)作動試験を実施した。500回を選択した理由は、実施キャップは化粧用クリームの容器の場合を想定しており、その場合の通常の開閉回数は化粧用クリームの内容量と1回における平均使用量との関係から使い切るまで200回の開閉が想定され安全率を2.5としたからである(200×2.5=500回)。
実施キャップの加飾層なしエリアと、当該加飾層なしエリアに該当する比較キャップの部位について、目視観察と顕微観察を行った。その結果、実施キャップでは500回の屈伸後であっても屈伸回数0(ゼロ)回の場合に比べ、意匠性(化粧容器としての目視美感)が損なわれることがなかった。その一方で、比較キャップでは、屈伸1回目で該当部位に加飾層のシワ
が目視観察され、顕微観察ではクラックとして確認された。この比較キャップのシワやクラックは、屈伸回数を100回、300回、500回と回数を重ねるに従いより意匠性を害する程度が累積的に高まり、最終的には加飾層の剥離が確認された。
以上の比較実験により、加飾層なしエリアが設けられていない比較キャップでは使用開始直後(1回の屈伸)から意匠性を著しく害するが、加飾層なしエリアが設けられた実施キャップであれば意匠性を十分に保つことができるため、意匠性がもっとも重視される容器の一つである化粧品用容器はもとより、様々な容器のキャップとして好適適用することができる。その場合にあって、容器内容物を使い切るまで、キャップを購入時の美しい状態のまま保つことができるので容器内容物の消費者イメージを害するおそれが少ない。このことは、比較的伸縮率の小さい金属蒸着層により加飾層が形成されている場合に顕著である。
3 キャップ本体
3a 基材
5 屈伸ヒンジ
5a 屈伸板部
5b 可撓連結部
7 開閉蓋
11 円柱側壁
13 扁平凸部
15 放出孔
17 放出筒
21 円柱側壁
23 天板
25 栓突起
31 アンダーコート層
33 加飾層(金属蒸着層)
33a (加飾層の)端面
35 ミドルコート層(保護層)
37 加飾層なしエリア
39 トップコート層(保護層)
51 ヒンジキャップ(キャップ)
53 キャップ本体
55 中央ヒンジ
56 側方ヒンジ
57 開閉蓋
59a,59b,59c 加飾層なしエリア
61a 加飾層なしエリア
101 容器
Claims (10)
- キャップ本体と、当該キャップ本体に屈伸ヒンジを介して設けられた開閉蓋とを含み、当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体に直接もしくは間接に加飾層が形成されている、単一合成樹脂材を一体成形してなるヒンジキャップにおいて、
当該屈伸ヒンジは、当該開閉蓋の開閉の際に弾性的に屈伸する1又は2以上の屈伸エリアを含み、
当該加飾層には、当該加飾層を部分剥離してなる加飾層なしエリアが設けられ、
当該加飾層なしエリアは、当該屈伸エリアに対応している
ことを特徴とするヒンジキャップ。 - キャップ本体と、当該キャップ本体に屈伸ヒンジを介して設けられた開閉蓋とを含み、当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体に直接もしくは間接に加飾層が形成されている、単一合成樹脂材を一体成形してなるヒンジキャップにおいて、
当該加飾層には、当該加飾層を部分剥離してなる加飾層なしエリアが設けられ、
当該加飾層なしエリアは、当該屈伸ヒンジに対応しており、当該屈伸ヒンジと同形状の、または当該屈伸ヒンジの大きさより大きくもしくは小さく形成されている
ことを特徴とするヒンジキャップ。 - 前記加飾層なしエリアを囲む前記加飾層の端面には、前記加飾層なしエリアを形成するためのレーザー光照射によるレーザー光照射痕が形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載のヒンジキャップ。 - 前記加飾層は、金属蒸着層のみ、もしくは、金属蒸着層を含む複数の層から構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のヒンジキャップ。 - 前記加飾層と前記キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋との間に、少なくとも1層のアンダーコート層が形成されている
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のヒンジキャップ。 - 前記加飾層の上に単層または複層の保護層が形成されている
ことを特徴とする請求項5記載のヒンジキャップ。 - 前記単層の保護層、もしくは、前記複層の保護層の少なくとも一部には、前記加飾層なしエリアと同じ形状であり厚み方向に貫通する貫通エリアが形成されている
ことを特徴とする請求項6記載のヒンジキャップ。 - キャップ本体と、当該キャップ本体に屈伸ヒンジを介して設けられた開閉蓋とを含み、
当該屈伸ヒンジは、当該開閉蓋の開閉の際に弾性的に屈伸する1又は2以上の屈伸エリアを含み、
当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体に加飾層が形成されている、合成樹脂一体型のヒンジキャップの製造方法において、
単一合成樹脂材を一体成形して当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋を製造する成形工程と、
当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体にアンダーコート層を形成するアンダーコート層形成工程と、
当該アンダーコート層の上全体に加飾層を形成する加飾工程と、
当該屈伸エリアに対応する当該加飾層にレーザー光を照射して加飾層なしエリアを形成する加飾層なしエリア形成工程と、を含む
ことを特徴とするヒンジキャップ製造方法。 - キャップ本体と、当該キャップ本体に屈伸ヒンジを介して設けられた開閉蓋とを含み、外表面全体に加飾層が形成されている、合成樹脂一体型のヒンジキャップの製造方法において、
単一合成樹脂材を一体成形して当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋を製造する成形工程と、
当該キャップ本体と当該屈伸ヒンジと当該開閉蓋の外表面全体にアンダーコート層を形成するアンダーコート層形成工程と、
当該アンダーコート層の外表面全体に加飾層を形成する加飾工程と、
当該屈伸ヒンジに対応する当該加飾層に、当該屈伸ヒンジと同形状の、または当該屈伸ヒンジの大きさより大きいもしくは小さい形状の加飾層なしエリアを、レーザー光照射により形成する加飾層なしエリア形成工程と、を含む
ことを特徴とするヒンジキャップ製造方法。 - 前記加飾層の上に単層または複層の保護層を形成する保護層形成工程を含む
ことを特徴とする請求項8または9記載のヒンジキャップ製造方法。
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