JP5505833B2 - 加飾チューブ容器 - Google Patents
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Description
このチューブ容器は、筒状に押出成形した合成樹製のチューブから形成したチューブ体、あるいはアルミラミネートシートを巻回して筒状にしたチューブ体で筒状の胴部を形成し、一般的には胴部の上端に、笠状の肩部の上端開口部から口筒部を立設したヘッド部を熱溶着固定し、さらに内容物を充填した後に胴部の下端開口部を熱シールするようにして使用される。
この中でも印刷による方法は繊細な模様を現出させることができ高品位な加飾性を付与することができる。
筒状のチューブ体により胴部を形成したチューブ容器であって、
胴部の外周面を着色したクリアコート層を層厚1〜10ミクロンの範囲で被覆したものであり、
クリアコート層の層厚が胴部の軸方向に沿って変化しており、この層厚の変化による着色濃度の変化により胴部に加飾を施す、
と云うものである。
そして、チューブ体の軸方向に沿って、ロールコーターとチューブ体の外周面とのクリアランスを変化させることにより、チューブ体の軸方向に沿って、クリアコート層の層厚を容易に変化させることができ、コート液に着色を施しておけば、この層厚の変化による着色濃度の変化により胴部の略全領域を高品位に、しかも低コストで加飾することができる。
本発明におけるクリアコート層の層厚は、その外観を考慮して、1〜10ミクロンの範囲である。1ミクロン未満では層厚が薄すぎて塗布斑が生じ、また10ミクロンを超えると平滑性が悪くなり、表面光沢が低下し、いずれの場合も高品位な加飾性が低下する。
また、クリアコート層をロールコーターで被覆する場合には、周端部の重ね合せが目立たず、軸方向に重ね合せ線が現れることがなく全周に亘って均一に被覆することができ、この点でも高品位な加飾性を発揮させることができる。
なお、チューブ容器の場合、前述したように内容物を充填した後に胴部の下端開口部を熱シールするようにして使用されるため、シール部になる胴部の下端部近傍にはクリアコート層を被覆しないようにするため、この点も考慮して上記構成では「略全高さ範囲」と云うように「略」と云う語句を記載している。
コート液により胴部の軸方向に沿ってクリアコート層の層厚を容易に変化させることができ、コート液に着色を施しておき、この層厚の変化による着色濃度の変化により胴部の略全領域を高品位に、しかも低コストで加飾することができる。
図1(a)は本発明のチューブ容器の一実施例を示すものであり、(b)は胴部の層構成を示す縦断面図である。
このチューブ容器はポリエチレン(PE)樹脂を押出成形した円筒状のチューブ体4cから形成される胴部4を有し、この胴部4の上端には笠状の肩部3の上端開口部から口筒部2を立設したヘッド部1を熱溶着固定している。
胴部4の下端は開口した状態であるが、この状態で口筒部2にキャップを螺合組付けし、下端開口部から内容液を充填し、その後、開口端部を熱シールして使用する。
図2(b)に示されるようにこの例では、ヘッド部1をチューブ体4cに熱溶着固定したチューブ容器を、その胴部4にマンドレル21を内接状に挿入した状態でロールコーター22に並列状に配置している。
そして、ロール23を介してロールコーター22の外周面にコート液25を移し、さらにこのコート液25でチューブ体4cの外周面を塗布し、その後、この塗布されたコート液を乾燥したり、紫外線照射により硬化したりすることによりクリアコート層11を形成する。
勿論、クリアコート層11の層厚が上記とは逆に下端から上端にかけて直線状に漸減するような構成とすることもできる。
本実施例ではチューブ体を、PE樹脂を押出成形したものとしたが、チューブ体を形成するための合成樹脂あるいは成形方法は特に限定されるものではなく、たとえばアルミラミネートシートを巻回して筒状にしたチューブ体とすることもできる。
2 ;肩部
3 ;口筒部
4 ;胴部
4c;チューブ体
11;クリアコート層
13;印刷層
21;マンドレル
22;ロールコーター
23;ロール
25;コート液
Claims (4)
- 筒状のチューブ体(4c)により胴部(4)を形成したチューブ容器であって、
前記胴部(4)の外周面を着色したクリアコート層(11)を層厚1〜10ミクロンの範囲で被覆したものであり、
前記クリアコート層(11)の層厚が前記胴部(4)の軸方向に沿って変化しており、該層厚の変化による着色濃度の変化により前記胴部(4)に加飾を施したことを特徴とする加飾チューブ容器。 - クリアコート層(11)の層厚は胴部(4)の軸方向に徐々に変化させたものとし、着色濃度に係るグラデーション模様が現出する構成とした請求項1記載の加飾チューブ容器。
- クリアコート層(11)で胴部(4)の一端から他端にかけて略全高さ範囲を被覆し、前記クリアコート層(11)の層厚を一端から他端にかけて、漸減あるいは漸増する構成とした請求項2記載の加飾チューブ容器。
- 胴部(4)の外周面に印刷層(13)で加飾し、該印刷層(13)の上からクリアコート層(11)を被覆した構成とした請求項1、2または3記載の加飾チューブ容器。
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JP2010041596A JP5505833B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 加飾チューブ容器 |
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