JP5505833B2 - 加飾チューブ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、筒状の胴部の外周面を加飾したチューブ容器に関するものである。
従来から合成樹脂製のチューブ容器はクリーム状になった化粧料、洗顔料、歯磨き剤等の用途に使用されている。
このチューブ容器は、筒状に押出成形した合成樹製のチューブから形成したチューブ体、あるいはアルミラミネートシートを巻回して筒状にしたチューブ体で筒状の胴部を形成し、一般的には胴部の上端に、笠状の肩部の上端開口部から口筒部を立設したヘッド部を熱溶着固定し、さらに内容物を充填した後に胴部の下端開口部を熱シールするようにして使用される。
また、このようなチューブ容器を加飾する方法としては、胴部の外周面に印刷層あるいはラベル等により加飾する方法が多く用いられている。特に、化粧料用のチューブ容器ではこれらの加飾層により高級感を付与することが商品性を高める上で不可欠の要素となっている。
この中でも印刷による方法は繊細な模様を現出させることができ高品位な加飾性を付与することができる。
印刷によるチューブ容器の加飾方法についてはたとえば特許文献1に記載があるが、チューブ体、あるいはチューブ体にヘッド部を熱溶着固定した状態で、比較的薄肉のチューブ体が変形しないように、円柱状のマンドレルを挿入した状態で印刷し、さらにこの印刷層を保護層としての機能を発揮するクリアコート層で被覆する。
特開平11−309785号公報
ここで、印刷による加飾方法は図柄や文字等を繊細に基材であるチューブ体の外周面に一体化させて高品位に現出させることができるが、一方で筒状であり比較的薄肉で変形しやすいチューブ体の外周面に印刷する必要があるため、胴部の外周面の全領域に亘る加飾が困難であると云う問題がある。
そこで本発明は、チューブ容器の胴部の全領域に亘る高品位な加飾方法を創出することを技術的課題とするものであり、印刷層とも相俟って加飾性が高度に発揮されるチューブ容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の加飾チューブ容器に係る主たる構成は、
筒状のチューブ体により胴部を形成したチューブ容器であって、
胴部の外周面を着色したクリアコート層を層厚1〜10ミクロンの範囲で被覆したものであり、
クリアコート層の層厚が胴部の軸方向に沿って変化しており、この層厚の変化による着色濃度の変化により胴部に加飾を施す、
と云うものである。
チューブ体、あるいはチューブ体にヘッド部を熱溶着固定した状態で、チューブ体に円柱状のマンドレルを挿入し、ロールコーターによりチューブ体の全高さ、全周に亘ってクリアコート層を容易に被覆することができる。
そして、チューブ体の軸方向に沿って、ロールコーターとチューブ体の外周面とのクリアランスを変化させることにより、チューブ体の軸方向に沿って、クリアコート層の層厚を容易に変化させることができ、コート液に着色を施しておけば、この層厚の変化による着色濃度の変化により胴部の略全領域を高品位に、しかも低コストで加飾することができる。
本発明におけるクリアコート層の層厚は、その外観を考慮して、1〜10ミクロンの範囲である。1ミクロン未満では層厚が薄すぎて塗布斑が生じ、また10ミクロンを超えると平滑性が悪くなり、表面光沢が低下し、いずれの場合も高品位な加飾性が低下する。
ここで、層厚を緩やかに変化させれば、後でも説明するように濃淡をグラデーション状に変化させることができ、ステップ状に変化させて濃淡を明確に現出させることもでき、さまざまな態様で軸方向に沿って着色の濃淡を変化させることができる。
また、クリアコート層をロールコーターで被覆する場合には、周端部の重ね合せが目立たず、軸方向に重ね合せ線が現れることがなく全周に亘って均一に被覆することができ、この点でも高品位な加飾性を発揮させることができる。
クリアコート層としては透明な、たとえば紫外線硬化塗料、アクリル系塗料、ウレタン系塗料、エポキシ系塗料等を使用することができる。
本発明の他の構成は、上記主たる構成に加えて、クリアコート層の層厚は胴部の軸方向に沿って徐々に変化させたものとし、着色濃度に係るグラデーション模様が現出する構成とする、と云うものである。
クリアコート層は一般的に数ミクロンの層厚であるが、このような薄膜の範疇のなかで層厚の変化による濃淡が現出されため、通常の印刷方法では得られないような繊細なグラデーション模様を現出させることが可能となる。
本発明のさらに他の構成は、上記構成に加えて、クリアコート層で胴部の一端から他端にかけて略全高さ範囲を被覆し、クリアコート層の層厚を一端から他端にかけて、漸減あるいは漸増する構成とする、と云うものである。
上記構成により、胴部の上端から下端にかけて略全高さ範囲に亘って、着色濃度をグラデーション状に濃から淡に、あるいは淡から濃に緩やかに変化するように加飾させることができる。
なお、チューブ容器の場合、前述したように内容物を充填した後に胴部の下端開口部を熱シールするようにして使用されるため、シール部になる胴部の下端部近傍にはクリアコート層を被覆しないようにするため、この点も考慮して上記構成では「略全高さ範囲」と云うように「略」と云う語句を記載している。
本発明のさらに他の構成は、上記主たる構成に加えて、チューブ体の外周面を印刷層で加飾し、この印刷層の上からクリアコート層を被覆した構成とする、と云うものである。
クリアコート層単独でも高品位な加飾性を発揮させることができるが、印刷層と組み合せることにより、さらに多様で高度な加飾性を発揮させることができる。勿論この場合にはクリアコート層は、印刷層を擦り傷等から保護する本来の機能も発揮する。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
コート液により胴部の軸方向に沿ってクリアコート層の層厚を容易に変化させることができ、コート液に着色を施しておき、この層厚の変化による着色濃度の変化により胴部の略全領域を高品位に、しかも低コストで加飾することができる。
そして、クリアコート層の層厚を胴部の軸方向に沿って徐々に変化させたものとすることにより、着色濃度に係るグラデーション模様が現出することができ、クリアコート層は一般的に数ミクロンの層厚であるが、このような薄膜の範疇のなかで層厚の変化による濃淡が現出されため、通常の印刷方法では得られないような繊細なグラデーション模様を現出させることができる。
(a)は本発明のチューブ容器の一実施例を示す正面図、(b)は胴部の層構成を示す縦断面図である。 チューブ体にクリアコート層を被覆するための装置の一例を示す概略説明図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明のチューブ容器の一実施例を示すものであり、(b)は胴部の層構成を示す縦断面図である。
このチューブ容器はポリエチレン(PE)樹脂を押出成形した円筒状のチューブ体4cから形成される胴部4を有し、この胴部4の上端には笠状の肩部3の上端開口部から口筒部2を立設したヘッド部1を熱溶着固定している。
胴部4の下端は開口した状態であるが、この状態で口筒部2にキャップを螺合組付けし、下端開口部から内容液を充填し、その後、開口端部を熱シールして使用する。
胴部4の正面には印刷層13により図案化した英文字による図柄を配置し、この印刷層13の上から、胴部4のシール部となる下端部を若干残した、略全高さ範囲、及び全周に亘って着色透明なクリアコート層11が被覆している。
このクリアコート層11は着色したコート液をロールコーターで塗布し、乾燥あるいは紫外線を照射して硬化したもので、その層厚は、図1(b)に示されるように上端部から下端部にかけて直線状に(本実施例では6ミクロンから2ミクロンに)漸減するように変化している。そして、この層厚の変化により胴部4の上端から下端部にかけて着色濃度が濃から淡へとグラデーション状に現出し、印刷層13とも相俟って、胴部4全体で高品位な加飾性が発揮されている。
図2は上記実施例のようにチューブ体4cにクリアコート層11を被覆するための装置の一例を示す概略説明図であり、(a)は横方向からみた断面図、(b)は平面図である。
図2(b)に示されるようにこの例では、ヘッド部1をチューブ体4cに熱溶着固定したチューブ容器を、その胴部4にマンドレル21を内接状に挿入した状態でロールコーター22に並列状に配置している。
そして、ロール23を介してロールコーター22の外周面にコート液25を移し、さらにこのコート液25でチューブ体4cの外周面を塗布し、その後、この塗布されたコート液を乾燥したり、紫外線照射により硬化したりすることによりクリアコート層11を形成する。
ここで、図2(b)に示されるようにマンドレル21の軸方向に対して、ロールコーター22の軸方向を斜めにし、ロールコーター22の外周面とチューブ体4cの外周面の間の間隙が、胴部4の軸方向に沿って、その上端から下端にかけて直線状に漸減するように配設することにより、クリアコート層11の層厚を、図1(b)に示されるように胴部4の上端部から下端部にかけて直線状に漸減させることができる。
勿論、クリアコート層11の層厚が上記とは逆に下端から上端にかけて直線状に漸減するような構成とすることもできる。
さらに、外周面に軸方向に沿って微小な段差を形成したロールコーター22を使用することにより、クリアコート層11の層厚を胴部4の軸方向に沿ってステップ状に変化させることもできる。
以上、実施例沿って本発明の加飾チューブ容器の構成、その作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
本実施例ではチューブ体を、PE樹脂を押出成形したものとしたが、チューブ体を形成するための合成樹脂あるいは成形方法は特に限定されるものではなく、たとえばアルミラミネートシートを巻回して筒状にしたチューブ体とすることもできる。
また、上記実施例ではクリアコート層の層厚が胴部の上端部から下端部にかけて直線状に漸減する構成としたが、軸方向に層厚の漸減あるいは漸増的な変化を繰り返して着色濃度に係るグラデーション状の変化が繰り返すようにすることもでき、また層厚をステップ状に変化させて軸方向に濃淡が明確に変化するようにすることもできる。
以上説明したように、本発明のチューブ容器はクリアコート層の層厚を変化させることにより、着色濃度をグラデーション状に変化させて現出させる等、胴部の全領域に亘って、容易にかつ高品位に加飾することができるものであり、化粧料用等のチューブ容器として幅広い利用展開が期待できる。
1 ;ヘッド部
2 ;肩部
3 ;口筒部
4 ;胴部
4c;チューブ体
11;クリアコート層
13;印刷層
21;マンドレル
22;ロールコーター
23;ロール
25;コート液

Claims (4)

  1. 筒状のチューブ体(4c)により胴部(4)を形成したチューブ容器であって、
    前記胴部(4)の外周面を着色したクリアコート層(11)を層厚1〜10ミクロンの範囲で被覆したものであり、
    前記クリアコート層(11)の層厚が前記胴部(4)の軸方向に沿って変化しており、該層厚の変化による着色濃度の変化により前記胴部(4)に加飾を施したことを特徴とする加飾チューブ容器。
  2. クリアコート層(11)の層厚は胴部(4)の軸方向に徐々に変化させたものとし、着色濃度に係るグラデーション模様が現出する構成とした請求項1記載の加飾チューブ容器。
  3. クリアコート層(11)で胴部(4)の一端から他端にかけて略全高さ範囲を被覆し、前記クリアコート層(11)の層厚を一端から他端にかけて、漸減あるいは漸増する構成とした請求項2記載の加飾チューブ容器。
  4. 胴部(4)の外周面に印刷層(13)で加飾し、該印刷層(13)の上からクリアコート層(11)を被覆した構成とした請求項1、2または3記載の加飾チューブ容器。
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