JP6226843B2 - 白濁化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は白濁化粧料に関する。
基礎化粧料として、肌に水分を与え、肌をみずみずしく保つ化粧水と、肌のモイスチャーバランスを保つべく保湿成分や油性成分を配合した乳液とが広く知られている。これまで、化粧水と乳液はそれぞれ別個の製品として提供、使用されてきたところ、近年、化粧水が有するみずみずしさや清涼感と、乳液が有するクリーミ感の双方の性質を有する白濁化粧料が提案されている。また、透明の化粧水よりも、白濁させたもののほうが、有効成分が多く含まれることが連想され見た目から高い保湿効果を訴求できる。
この白濁化粧料には、油剤を配合することで白濁させているものと、スチレン/ビニルピロリドン共重合体のような有機ポリマー粒子を配合することで白濁させているものと大きく分けて2つのタイプがある。高分子ポリマーで白濁させたものは、実際上の保湿効果はほとんど得られない。ところが油剤で白濁させた場合は、使用後に皮膚上に油膜が形成されるため、水分蒸散が抑制され保湿効果が高まる効果が得られる。
油剤を配合した白濁化粧料には、更に、水相と油相とを界面活性剤により乳化分散させるものと、エタノールに界面活性剤と油剤を溶解し、これを水相に分散させたものや、油剤と界面活性剤、多価アルコールでD相を形成させた後に水相に分散させ白濁化粧水を作る方法などが知られている。
このような油剤を配合した白濁化粧料は、可溶化型透明化粧料に比べて保湿効果に優れる事から、特に乾燥肌質の人向けに好んで使用されている。
しかしながら油剤による白濁化粧水は基本的に不安定系であるため、濁度の低下、上昇や、分離など化粧品に要求される3年間の安定性を維持することが難しい。更には油剤を配合することで白濁させた白濁化粧料は、経時において化粧料の液面上端と容器壁面との境目に付着物(または固着物)が、容器全周にリング状(以下、リングと称す)に形成される現象が見られることがある。特に油剤が多く、界面活性剤の量が少ない処方系においては、当該リングがよく現れる傾向にある。
当該リングがどのような原因により形成されるかは定かではないが、リングが形成されると多くの場合、同時に白濁化粧料の濁度が低下する現象が観察される。このような現象は、白濁化粧料の美観を損うだけでなく、化粧料の品質を低下させるものであり、早期の解決が求められていた。
このリング形成を解決する方法として、油剤の量を減らす方法が考えられるが、油剤の量を減らすとその分保湿効果が低下し白濁化粧料特有の効果が損なわれてしまう。また、油剤が経時で可溶化されやすく透明化を起こしやすくなってしまう。
そこで、界面活性剤の選択やその量を増やす方法(特開2000−229812号公報)が提案されているが、濁化粧料の白濁度の調整はその他配合成分全体のバランスに影響を与える為、リングの形成を抑えつつ、白濁度・使用感を維持することが困難である。
また、増粘剤を添加し化粧料の粘度を上げる(特開2006−160725号公報)試みがされているが、べたついたり、なじみが悪かったりと使用感上の問題点があった。
一方、白濁化粧料の白濁度の低下を特定成分の容器への吸着が原因と捉えた場合の解決方法(特開2011−162492号公報)が開示されている。しかしながら、リングが形成された際に白濁度の低下が確認されているが、白濁度の低下が起きた際にリングの形成がされるか否かは不明であり、特開2011−162492号公報においてもリングの形成に対する解決策は一切言及されていない。
ところで、化粧料にはカルボキシビニルポリマーや、キサンタンガム、タマリンドガム等各種の増粘剤が使用されている。
中でもタマリンドガムは、ニュートン流動を示し、曳糸性、ヌルツキが少ないという特性を持ち、化粧料原料として古くから増粘剤、保湿剤として汎用されているが、上記リング形成の解消効果については全く知られていなかった。
特開2000−229812号公報 特開2006−160725号公報 特開2011−162492号公報
本願発明者は、アミノ酸エステルを油剤として使用して白濁させた白濁化粧料において、経時に形成されるリングの形成に関し、種々の実験を行ったところ、リングが形成された白濁化粧料をその後に手動で振とう混合させると、リングは消滅すると共に、白濁度が回復することが確認された。この事から、当該リングの形成は乳化物の合一によって発生するのでなく、乳化粒子自体が乳化状態を維持したままで液面と容器の界面に固着されている状態になる結果発生すると推測された。
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであって、アミノ酸エステルを油剤として用いて白濁させた白濁化粧料において、経時的にリング形成が起きない白濁化粧料を提供することを目的とする。
(A)多価アルコール、
(B)アシルアミノ酸エステル、
(C)リン脂質、
(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(E)タマリンドガム
を含有することを特徴とするO/W型白濁化粧料である。
本発明によると、経時で乳化粒子自体が乳化状態を維持したままで液面と容器の界面に固着されている状態になることにより出現するリング形成がされず、安定した白濁状態と高い保湿効果を維持した白濁化粧料が提供される。
以下、本願発明を具体的に説明する
なお、本発明において、%は特に示された場合を除き質量/質量%(w/w%)の意味で用いられる。
本願発明に用いられる多価アルコールは、O/W白濁化粧料に用いることが出来れば、特に限定されない。
例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等が挙げられ、必要に応じて1種又は2種以上が用いられる。中でも、グリセリンまたは1,3−ブチレングリコールが好適である。
本願発明で用いられる多価アルコールの量は特に限定されないが、白濁化粧料全量に対して、0.5〜60質量%が好ましく、更に好ましくは1〜25質量%である。中でも3.5〜15質量%が特に好ましく、この範囲であれば、べたつくことなく使用感にすぐれた化粧料が得られる。多価アルコール量が3.5質量%よりも少なければ、化粧料の防腐性の低下が懸念されるので、適宜防腐剤で調整することが好ましい。
本願発明に用いられるアシルアミノ酸エステルは、O/W白濁化粧料に用いることが出来れば、特に限定されない。
アシルアミノ酸エステルは、アミノ酸とアシルクロリドをアルカリ存在下縮合させてN-アシルアミノ酸とし、その後、塩基又は酸の存在下、所望により溶剤を存在させ、対応するアルコールと脱水縮合させることにより製造することが出来る。
アシルアミノ酸エステルのアシル基としては、炭素数8〜30であるものが好ましく、飽
和または不飽和でもよい。例えば、2-エチルヘキサノイル基、ラウロイル基、ミリストイル
基、パルミトイル基、ステアロイル基、ベヘノイル基、オレオイル基、イソステアロイル
基、リノレノイル基等が好適であり、特に好ましいものはラウロイル基である。エステルを構成する、アルコール成分から導かれる基としては、分岐鎖でも、直鎖でも、環状構造を有するものでもよいが、炭素数が16〜36である基が好ましい。例えば、オクチル基、ラウリル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、イソステアリル基、オクチルデシル基、ベヘニル基、オクチルドデシル基等、脂肪族アルコールから導かれる基や、植物由来のステロールであるカンペステリル基、シトステリル基、スチグマステリル基や、動物由来のステロールであるコレステリル基等のステロール類から導かれる基が好適に例示できる。
アシルアミノ酸エステルの具体的な化合物例としては、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/2-オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/2-オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2-オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/2-オクチルドデシル)、ミリストイルメチルβ-アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)等が好適に例示できる。
また、これらの成分は、既に化粧料原料などとして市販されており、「エルデュウPS-306」(N-ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2-オクチルドデシル))、「エルデュウAPS-307」(ミリストイルメチルβ-アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル))(以上、味の素社製)、「Plandool-LG4」(ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/ベヘニル/フィトステリル))(日本精化社製)、などが例示でき、中でも、「エルデュウPS-306」「エルデュウAPS-307」が特に好ましい。これら成分は、いずれか1種を単独で使用することもでき、また2種以上を組み合わせて使用することもできる。
本願発明で用いられるアシルアミノ酸エステルの量は特に限定されないが、白濁化粧料全量に対して、0.05〜20質量%が好ましく、更に好ましくは0.1〜15質量%である。中でも0.3〜10質量%が特に好ましい。この範囲であれば、べたつくことなく使用感にすぐれ、しかもアシルアミノ酸エステルに由来する優れたエモリエント効果が実感できる化粧料が得られる。
本願で用いられるリン脂質は、O/W白濁化粧料に用いることが出来れば、特に限定されない。
例えば、大豆レシチン、コーンレシチン、綿実油レシチン、卵黄レシチン、卵白レシチンなどの天然レシチン;リゾレシチン、リゾホスファチジルエタノールアミン等のリゾホスホリピド;水素添加レシチン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリンなどを例示することができる。中でも、水素添加レシチンが好適である。
そして、本発明では前記したようなリン脂質のうちの一種又は二種以上を組み合わせて使用することができる。
本願発明で用いられるリン脂質の量は特に限定されないが、白濁化粧料全量に対して、0.025〜3質量%が好ましく、特に好ましくは0.05〜2質量%である。中でも0.1〜1質量%が特に好ましい。この範囲であれば、べたつきが少なく使用感に優れ、また経時的に臭いがほぼ変化することなく良好な使用性をたもつことができる。
本願で用いられるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のエチレンオキサイドの付加モル数は特に限定されないが、外観(白濁状態)の安定性の観点から、平均付加モル数が40〜100であるものが好ましく、平均付加モル数が40〜50であるものがより好ましい。中でもPEG−50硬化ヒマシ油(HLB=13.5)が好適に使用でき、例えば市販品であるNIKKOL HCO−50(日光ケミカルズ社製)、ブラウノンRCW−50(青木油脂工業社製)を使用することができる。
本願発明で用いられるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の量は特に限定されないが、白濁化粧料全量に対して、0.1〜7質量%が好ましく、更に好ましくは0.1〜5質量%である。中でも0.3〜2質量%が特に好ましい。この範囲であれば、化粧料の乳化安定性を維持しつつも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油に由来する好ましくないべたつき感や原料臭の気にならない化粧料が出来る。
本願発明で用いられるタマリンドガムは、タマリンド種子多糖から構成されており、グルコースを主鎖としキシロース、ガラクトースを側鎖に持つキシログルカンの水溶性高分子多糖類である。平均分子量約3.2万を持つ単一な鎖のキシログルカン鎖がランダムに自己会合している。
タマリンドガムは、タマリンドの種子の胚乳部分を、温時〜熱時水若しくは、アルカリ性水溶液で抽出処理するか、または、胚乳からの抽出物を、β-ガラクトシダーゼ、ラクターゼで酵素処理して得る事が出来る。市販品としてグリロイド6C(DSP五協フード&ケミカル社製)を使用することができる。
本願発明では、化粧料中の配合成分の容器への吸着を防止する目的で配合する。
本願発明で用いられるタマリンドガムの量は特に限定されないが、白濁化粧料全量に対して、純分で0.01〜2質量%が好ましく、更に好ましくは0.1〜1質量%である。中でも0.25〜0.5質量%が特に好ましい。この範囲であれば、特に好適に容器への吸着が抑制され前記リングの形成が抑えられる。尚、1.0%以上配合してもリングの形成抑制効果は頭打ちになる傾向にある。
本願発明で用いられる油剤と界面活性剤の質量比は特に限定されないが、1:3〜3:1であることが好ましい。中でも1:1〜3:1であると、より長期に渡ってリングが形成されることなく白濁度が安定に保たれる。
本発明における白濁度は波長660nmにおける吸光度を指標として用いられる。本発明の白濁化粧料は、660nmで吸光度を測定した場合に、0.05以上となるものを指す。
本願発明によれば、上記範囲の白濁度を呈する白濁化粧料の経時のリング形成を抑制することが出来る。
本発明の化粧料には、本発明の目的を阻害しない限りにおいて、各種化粧水や乳液に用いられるその他の添加剤、例えば、アシルアミノ酸エステル以外の油剤、リン脂質、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ以外の界面活性剤、pH調整剤や保湿剤、アルコール類やグリコール類、着色料、ビタミン類、防腐剤等を配合できる。
以下、下記の実施例に基づき本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されないのは言うまでもない。
表1に示す成分表に基づき、白濁化粧料を下記の方法で作製し、リングの形成と解消の有無、白濁度の変化、使用感を確認した。
<製法>
表1、表2中、1〜3を加熱混合して油相とする。4、5を加熱混合してポリオール相とする。油相とポリオール相を混合し、これに加熱した16を一部配合し、ホモミキサーを用いた予備乳化を行う。得られた予備乳化物をナノヴェイタ(吉田機械興業株式会社)を用いて100MPaの圧力で高圧乳化処理を行った。得られたものに6〜15および16の残りを配合した。
白濁化粧料で経時で発生するリングの形成を抑制する方法として増粘する方法が公知であることから、粘度の影響を回避する為、表1中の実施例1、比較例1〜6の各処方で作製した白濁化粧料は、最終粘度が約10mPa・sになるよう高分子の配合量を調整し、粘度を一定にした。
表2においては、本願の構成成分の(E)タマリンドガムの量を一定にし、その他の本願の構成成分の量を変更した場合について、リング形成の抑制効果を確認した。
表1、表2に示した各化粧料について以下の基準で評価を行った。
<白濁度>
化粧料の吸光度(660nm)を分光光度計(SHIMADZU UV-2450 UV-VISIBLE SPECTROPHOTOMETER:ガラスセル)を用いて測定した。
<リングの形成の有無>
表1で作製した化粧料を透明の円柱型のPET容器に入れ、室温または40℃で21日放置した後、目視確認した。
−:リングなし
+:リング形成がみられるが手動で容器を上下に10回振とうすれば、リングが解消される
++:リング形成が+よりも甚だしく、振とうしてもリングが解消されない
<使用感の確認>
専門パネラー10名により一定量を肌に塗布し、各処方の使用感を確認した。
各処方例の使用感は、比較品6についてはとろみ感がないが、実施品および比較品1〜5については、粘性がありとろみ感を感じる。実施品と比較品1〜5では配合する高分子・安定剤の配合量の質量%で差がみられるが、粘性に関しては実施品と同等レベルか、やや粘性があると判断された。
実施例は比較品6に比べ、しっとり感が高く、コットンを使用して顔に塗布したときの肌あたりも良好であり、ベタツキもなかった。また比較品1〜5ではしっとり感はあるが、ベタツキも感じられ良好な使用感ではなかった。
白濁化粧料の白濁状態の維持・安定化のために、増粘剤を添加することがある。その場合よく選択されるのは、降伏値が高く、高温状態でも粘度を保ちやすい物質、たとえばキサンタンガムなどである。タマリンドガムはその点では劣っているため、通常は白濁維持・安定化のために添加するものとしてはまず選択されない。しかしながら、今回の実施例ではタマリンドガムを添加することにより、経時で生じるリング形成の抑制効果が確かめられた。特に、実施例2のように油剤の量を多くした場合においてもリングの形成を好適に抑制出来ることが出来た。
実施例4:保護化粧水(質量%)
(1)ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル) 0.3
(2)水添レシチン 0.02
(3)PEG−100水添ヒマシ油 0.2
(4)1,3−ブチレングリコール 4.0
(5)濃グリセリン 4.0
(6)ジプロピレングリコール 2.0
(7)防腐剤 適量
(8)pH調整剤 適量
(9)タマリンドガム 0.2
(10)水 残分
計 100
(1)〜(3)を加熱混合して油相とする。(4)、(5)、(6)の一部を加熱混合してポリオール相とする。油相とポリオール相を混合し、これに加熱した(10)を一部配合し混合し乳化し、これに残りの成分(7)〜(9)と(10)の残りを混合し、保護化粧水を得た。本保護化粧水においても経時でのリング形成はされなかった。
実施例5:ヘアミスト(質量%)
(1)ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル) 0.5
(2)水添レシチン 0.02
(3)PEG−50水添ヒマシ油 0.2
(4)グリセリン 0.5
(5)1,3−ブチレングリコール 1.0
(6)エタノール 2.0
(7)PPG-6デシルテトラデセス-30 1.0
(8)ポリウレタン-14 1.0
(9)タマリンドガム 0.1
(10)水 残分
計100
(1)〜(3)を加熱混合して油相とする。(4)、(5)の一部を加熱混合してポリオール相とする。油相とポリオール相を混合し、これに加熱した(10)を一部配合し混合し乳化し、これに残りの成分(7)〜(9)と(10)の残りを混合し、ヘアミストを得た。ヘアミストにおいても経時でのリング形成はされなかった。
実施例6:保護化粧水(質量%)
(1)ミリストイルメチルβ-アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル) 0.3
(2)水添レシチン 0.02
(3)PEG−50水添ヒマシ油 0.2
(4)1,3−ブチレングリコール 10.0
(5)濃グリセリン 4.0
(6)グリコシルトレハロース 0.47
(7)加水分解水添デンプン 0.27
(8)防腐剤 適量
(9)pH調整剤 適量
(10)タマリンドガム 0.25
(11)水 残分
計 100
(1)〜(3)を加熱混合して油相とする。(4)、(5)、(6)の一部を加熱混合してポリオール相とする。油相とポリオール相を混合し、これに加熱した(11)を一部配合し混合し乳化し、これに残りの成分(7)〜(10)と(11)の残りを混合し、保護化粧水を得た。本保護化粧水においても経時でのリング形成はされなかった。
以上のように、本発明によると、アシルアミノ酸エステルを油剤として使用して白濁させた白濁化粧料において、化粧料中の成分が容器への吸着がさせず経時にリングの形成を抑えることができ、結果として白濁度を安定に保つことが出来る。

Claims (3)

  1. (A)多価アルコール、
    (B)アシルアミノ酸エステル、
    (C)リン脂質、
    (D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    (E)タマリンドガム
    を含有するO/W型白濁化粧料
  2. (A)多価アルコールが1〜25質量%、
    (B)アシルアミノ酸エステルが0.1〜15質量%、
    (C)リン脂質が0.05〜2質量%、
    (D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が0.1〜5質量%、
    (E)タマリンドガムが0.1〜1.0質量%
    であることを特徴とする請求項1記載のO/W型白濁化粧料
  3. (A)多価アルコール、
    (B)アシルアミノ酸エステル、
    (C)リン脂質、
    (D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    存在下で、(E)タマリンドガムを配合することによりO/W型白濁化粧料の経時で発生するリング形成を抑制する方法。
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