JP6225614B2 - ブーム及びこれを備えた作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機械のブームに関し、特に、その長手方向において複数のブーム体に分割可能なブームに関するものである。
従来、解体機等の作業機械のブームとして、ベースマシンに対してブームフットピンを中心として回動する基端側ブーム体と、基端側ブーム体の先端に着脱可能に連結される先端側ブーム体とを有するブームが知られている(例えば、特許文献1)。
以下、図13〜図15を参照して、特許文献1に記載のブームを説明する。
図13に示すように、基端側ブーム体90の先端部には、その上部にフック90aが設けられているとともに、その下部にピン穴90bが設けられている。一方、図14に示すように、先端側ブーム体91の基端部には、その上部に係合ピン91aが設けられているとともに、その下部にピン穴91bが設けられている。なお、この明細書において「上下」とは、ブームを略水平にした状態における上下をいう。
基端側ブーム体90及び先端側ブーム体91は、図13に示すように、フック90aと係合ピン91aとが係合した状態で両ピン穴90b、91bに連結ピン92を挿入することにより、互いに連結されている。
このブームにおいて、ブームの先端(アタッチメント)に荷重が加わると、連結ピン92を中心として先端側ブーム体91を下向きに回動させようとするモーメントが作用する。このとき、係合ピン91aには、互いのピン91a、92の中心を結ぶ直線(配置線)L4に対して直交する方向で先端側に向く偶力F1が作用し、連結ピン92には、配置線L4に対して直交する方向で基端側に向く偶力F2が作用する。
ここで、図13に示すように配置線L4と同方向にフック90aを開放させれば、フック90aの内側面が配置線L4に対して直角となるため、偶力F1を十分な接触面積をもってフック90aの内側面で安定して支持することができる。
一方、基端側ブーム体90の上向きの回動のみによって、フック90aと係合ピン91aとを係合させることができれば、ブーム体90、91同士の連結作業が簡単となる。
そのためには、図16に示すように、ブームフットピンJ1及び係合ピン91aの中心を結ぶ直線(回動半径線)L3と直交する直線(直交線)L5と同じ方向にフック93aを開放させる必要がある(配置線L4と直交線L5とを同方向に設定する必要がある)。
したがって、連結作業の容易化と偶力の支持の安定性とを両立させるためには、両ピン90a、91aの中心を結ぶ配置L4と回動半径線L3とが直交するように、連結部分(各ピン91a、92、フック93a及びピン穴93b)を配置すればよい。
一方、強度上、上下の連結部分に作用する荷重を小さくしたいという要請があり、そのためには上下の連結部分間の距離D3を大きくとることが望ましい。
しかし、回動半径線L3と配置線L4とが直角の状態で距離D3を大きくしようとすると、各ブーム体90、91の断面サイズD4が上下方向に大きくなり、重量増加につながるため得策ではない。
特開2004−76325号公報
そこで、従来では、図13〜図15に示すように、回動半径線L3に直交する直交線L5に対して配置線L4を傾斜させている。その結果、各ブーム体90、91の連結時に基端側ブーム体90の上向きの回動だけではフック90aを係合ピン91aに係合させることができない。つまり、図14及び図15に示すように、ベースマシンを前後方向に走行させて係合ピン91aとフック90aとを位置合わせしながら、基端側ブーム90を上向きに回動させる必要がある。このため、連結作業が面倒となっていた。
本発明の目的は、連結作業の容易化と、上下の連結部分にかかる荷重の軽減を両立させながら、ブーム体の断面を小さくすることができるブーム及びこれを備えた作業機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、自走式のベースマシンに対してブームフットピンを中心として回動する基端側ブーム体と、基端側ブーム体の先端部に連結される先端側ブーム体とを有するブームであって、前記基端側ブーム体の先端部には、その上下方向の一方の側にフック及び係合ピンのうちの一方が設けられているとともに、上下方向の他方の側に基端側ピン穴が設けられ、前記先端側ブーム体の基端部には、前記フック及び前記係合ピンのうちの他方が設けられているとともに、先端側ピン穴が設けられ、前記フックと前記係合ピンとは、前記基端側ブーム体の上向きの回動を含む動作により上下方向に互いに係脱可能であり、前記基端側ピン穴及び前記先端側ピン穴は、前記基端側ブーム体の上向きの回動に応じて、前記フックと前記係合ピンとの係合部分が上に持ち上げられることにより互いに一致する位置に設けられているとともに、互いに一致した前記両ピン穴に連結ピンが挿入されることにより前記先端側ブーム体と前記基端側ブーム体とが連結され、前記両ブーム体が連結された状態において、前記係合ピンと前記連結ピンとの中心を結ぶ配置線は、前記ブームフットピンと前記係合ピンとの中心を結ぶ回動半径線と直交する直交線に対して傾斜し、前記フックは、当該フックの開口側で前記係合ピンを前記フック内に導入するための導入部と、前記導入部を介して導入された前記係合ピンと係合するための係合部とを有し、前記係合部は、前記配置線と直交する方向に前記係合ピンを挟む一対の支持面を有するとともに、前記導入部は、前記係合部から前記直交線に沿った方向に延び、前記導入部は、前記直交線と直交する方向に互いに対向する一対のガイド面を有する、ブームを提供する。
本発明では、両ブーム体が連結された状態において、配置線が回動半径線と直交する直交線に対して傾斜する。これにより、ブーム体の上下方向の断面サイズを大きくすることなく係合ピンと連結ピンとの間の距離を大きくすることができる。そのため、ブーム断面を小さくしながら上下の連結部分(係合ピン、フック、連結ピン及び両ピン穴)にかかる荷重を軽減することができる。
また、本発明に係るフックは、配置線と直交する方向に係合ピンを挟む一対の支持面を有する係合部と、係合部から直交線に沿った方向に延びる導入部とを有する。そのため、基端側ブーム体の上向きの回動によって導入部を介して係合ピンをフック内に導入することができるとともに、フックと係合ピンとが係合した状態においては、一対の支持面により大きな接触面積をもって偶力を受けることができる。したがって、連結作業の容易化を図りながら係合ピンに作用する偶力を各支持面によって確実に受けることができる。
なお、本発明に係るフックは、配置線と直交する方向に係合ピンを挟む一対の支持面を有するため、係合ピンを係合部に係合させるためには、基本的には、ベースマシンの走行と基端側ブーム体との上向きの回動との複合動作が必要となる。
しかし、基端側ブーム体の回動のみによって係合ピンを導入部に導入することができ、この状態においては、係合部と係合ピンとが前後方向にある程度位置決めされる。そのため、係合ピンが導入部内に導入された状態で、基端側ブームを上向きに回動させることにより、各支持面をガイド面として利用して係合部に係合ピンを係合させることも可能である。
一方、複合動作を行なう場合でも、ベースマシンの動作により導入部と係合ピンとを前後方向に位置合わせした後、ベースマシンを停止させた状態で基端側ブーム体の上向きの動作を行なうことにより、係合ピンをフック(導入部)内に導入することができる。そのため、導入部に相当する構成がフックに形成されておらず、ベースマシンと基端側ブームとを同時に操作することにより係合ピンをフック内に挿入する場合と比較して、連結作業が容易となる。
また、本発明によれば、導入部に導入された係合ピンを前後方向(直交線と直交する方向)の両側から各ガイド面によってガイドすることができる。そのため、導入部内の係合ピンを各ガイド面に沿って容易に係合部に導くことができる。
前記ブームにおいて、前記導入部は、前記ベースマシンの前進によって前記係合ピンに当接するガイド面を有するとともに、前記直交線を挟んで前記ガイド面と反対側が開放された形状を有することが好ましい。
この態様によれば、ベースマシンの前進により係合ピンを導入部に導入するとともに、ガイド面に対して係合ピンを当接させることにより複合動作の起点位置に係合ピンを位置決めすることができる。したがって、係合ピンを受け入れることができる導入部の間口がさらに広がり、係合ピンと係合部との係合のための操作がさらに容易になる。
また、本発明は、自走式のベースマシンと、前記ベースマシンにブームフットピンを中心として起伏可能に取り付けられたブームと、前記ブームを起伏させるブームシリンダとを備え、前記ブームとして、上述したブームを備えている、作業機械を提供する。
本発明によれば、連結作業の容易化と、上下の連結部分にかかる荷重の軽減を両立させながら、ブーム体の断面を小さくすることができる。
本発明の第1実施形態に係る作業機械の全体構成を示す左側面図である。 図1に示す作業機械の搬送時の状態を示す左側面図である。 図2に示すメインブーム体及び継ぎ足しブーム体の側面断面図である。 メインブーム体と継ぎ足しブーム体との連結作業を示す側面一部断面図であり、係合ピンの下にフックを位置決めした状態を示す。 メインブーム体と継ぎ足しブーム体との連結作業を示す側面一部断面図であり、メインブーム体を上向きに回動した状態を示す。 メインブーム体と継ぎ足しブーム体との連結作業を示す側面一部断面図であり、係合ピンが係合部に係合した状態を示す。 メインブーム体と継ぎ足しブーム体との連結作業を示す側面一部断面図であり、基端側ピン穴と先端側ピン穴とが一致した状態を示す。 本発明の第2実施形態に係るブームを示す側面一部断面図である。 本発明の第3実施形態に係るブームを示す側面一部断面図である。 本発明の第3実施形態に係るブームの図5相当図である。 本発明の第3実施形態に係るブームの図6相当図である。 本発明の第3実施形態に係るブームの図7相当図である。 特許文献1に記載のメインブーム体を説明するための側面概略図である。 特許文献1に記載のメインブーム体と継ぎ足しブーム体との連結作業を示す側面一部断面図であり、係合ピンとフックとを位置決めした状態を示す。 特許文献1に記載のメインブーム体と継ぎ足しブーム体との連結作業を示す側面一部断面図であり、係合ピンとフックとが係合した状態を示す。 特許文献1に記載のメインブーム体と継ぎ足しブーム体との連結作業を示す側面一部断面図であり、各ピン穴が一致した状態を示す。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<第1実施形態>
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る作業機械1は、クローラ2aを有する自走式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に対して起伏可能に取り付けられたアタッチメント4とを備えている。本実施形態では、下部走行体2及び上部旋回体3がベースマシンを構成する。
上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に取り付けられた旋回フレーム3aと、旋回フレーム3a上の前部に設けられたキャブ3bとを備えている。なお、キャブ3bに設けられた図外のシートに着座したオペレータから見た前後左右方向を用いて以下説明する。
アタッチメント4は、旋回フレーム3aに対して左右方向に沿ったブームフットピンJ1(図2参照)回りに回動可能に取り付けられたブーム5と、ブーム5の先端部に対して左右方向に沿った水平軸回りに回動可能に取り付けられたインターブーム6と、インターブーム6の先端部に対して左右方向に沿った水平軸回りに回動可能に取り付けられたアーム7と、アーム7の先端部に対して左右方向に沿った水平軸回りに回動可能に取り付けられた作業装置8とを備えている。なお、本実施形態では、作業装置8として、互いに開閉可能な一対の破砕刃を有する破砕装置を例示しているが、作業装置8は、破砕装置に限定されない。例えば、作業装置8は、バケット、ブレーカ等により構成することもできる。
また、アタッチメント4は、旋回フレーム3aに対してブーム5を起伏させるためのブームシリンダ9と、ブーム5に対してインターブーム6を回動させるためのインターブームシリンダ10と、インターブーム6に対してアーム7を回動させるためのアームシリンダ11と、アーム7に対して作業装置8を回動させるための作業装置シリンダ12とを備えている。
ブーム5は、メインブーム体14、及びメインブーム体14に対してブーム5の長さ方向に継ぎ足される一ないし複数段の継ぎ足しブーム体によって構成される。
本実施形態では、メインブーム体14、及び、二段の継ぎ足しブーム体15、16(二段目の継ぎ足しブーム体16は、フロントブーム体と称されることもある)によって構成されるブーム5が例示されている。
メインブーム体14は、ブームシリンダ9の作動に応じてブームフットピンJ1を中心として起伏可能となるように旋回フレーム3aに取り付けられている。一段目の継ぎ足しブーム体(以下、第1継ぎ足しブーム体という)15は、メインブーム体14の先端部に取り付けられている。二段目の継ぎ足しブーム体(以下、第2継ぎ足しブーム体という)16は、第1継ぎ足しブーム体15の先端部に取り付けられている。
作業機械1の搬送時には、図2に示すように、メインブーム体14と第1継ぎ足しブーム体15とが分割される。つまり、作業機械1は、アタッチメント4のうちのメインブーム体14よりも先端側の部分と、それ以外の部分とに分割される。この分割状態において、アタッチメント4のうちのメインブーム体14よりも先端側の部分は、インターブーム6を境として三つ折りの姿勢とされる。なお、図2において、符号40は、ブーム5の分解時及び組み立て時に、第1継ぎ足しブーム体15の基端部を支持するための架台である。
以下、メインブーム体14が基端側ブーム体を構成するとともに、第1継ぎ足しブーム体15が先端側ブーム体を構成し、メインブーム体14と第1継ぎ足しブーム体15とを着脱する場合を例にとって説明する。
以下、図3及び図4を参照して、これらの具体的な構成を説明する。なお、図4では、メインブーム体の左側面図、及び、第1継ぎ足しブーム体15の側面断面図を示している(図5〜図7について同様)。
メインブーム体14は、メインブーム本体17と、メインブーム本体17の先端部から先端側に突出する一対のブーム体取付部18とを備えている。
メインブーム本体17は、左右一対の側板(図3では右の側板のみを示す)17aと、天板17bと、底板17cとを有し、これらにより箱状に形成されている。各ブーム体取付部18は、各側板17aを先端側に延長するように設けられている。
各ブーム体取付部18は、左右方向に一定の間隔を置いて設けられているとともに、ブーム5の左右方向の中心線に対して左右対称の形状を有する。各ブーム体取付部18の上部には、フック19が設けられている。一方、各ブーム体取付部18の下部には、メインブーム体14と第1継ぎ足しブーム体15を連結するための連結ピン26(図7参照)を挿入するための基端側ピン穴20が形成されている。フック19の具体的構成は後述する。
第1継ぎ足しブーム体15は、継ぎ足しブーム本体23と、継ぎ足しブーム本体23から基端側に突出する一対のブーム体取付部24と、継ぎ足しブーム本体23から先端側に突出する一対のブーム体取付部25とを備えている。なお、先端側のブーム体取付部25は、第2継ぎ足しブーム体16を取り付けるためのものであり、前記メインブーム体14のブーム体取付部18と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
継ぎ足しブーム本体23は、左右一対の側板(図3では右側の側板のみを示し、図4では左側の側板のみを示す)23aと、天板23bと、底板23cとを有し、これらにより箱状に形成されている。また、継ぎ足しブーム本体23は、その基端側及び先端側の開口を閉じる基端板23d及び先端板23eを備えている。各ブーム体取付部24は、各側板23aを基端側に延長するように設けられている。
これらブーム体取付部24は、左右方向の一定の間隔を置いて設けられているとともに、ブーム5の左右方向の中心に対して左右対称の形状を有する。また、各ブーム体取付部24の間隔は、メインブーム体14の各ブーム体取付部18を挿入可能な寸法に設定されている。各ブーム体取付部24の上部には、前記フック19に対して係脱可能となるように左右方向に延びる係合ピン24aが設けられている。また、各ブーム体取付部24の下部には、連結ピン26(図7参照)を挿入するための先端側ピン穴24bが設けられている。
フック19及び係合ピン24aは、メインブーム14の上向きの回動を含む動作により上下方向に互いに係脱可能である。また、基端側ピン穴20及び先端側ピン穴24bは、メインブーム体14の上向きの回動に応じてフック19と係合ピン24aとの係合部分が持ち上げられることにより互いに一致する位置に設けられている。
以下、フック19の具体的構成について、図3及び図7を参照して説明する。
フック19は、当該フック19内に係合ピン24aを挿入するための導入部22と、導入部22を介して導入された係合ピン24aと係合するための係合部21とを有する。
側面視において、係合部21に係合した係合ピン24aの中心と連結ピン26の中心とを結ぶ直線(以下、配置線という)L2は、係合ピン24aとブームフットピンJ1とを結ぶ直線(以下、回動半径線という)L1と直交する直線(以下、直交線という)L6に対して傾斜する。これにより、メインブーム体14の高さ寸法D2を維持しつつ係合ピン24aと連結ピン26との間の距離(以下、ピン間距離という)D1を大きくすることができる。
さらに、係合部21は、当該係合部21に係合した係合ピン24aを配置線L2と直交する方向に挟む一対の支持面21aと、係合位置の終端を規定する底面21bとを備えている。各支持面21aは、係合ピン24aに生じる偶力F1の向きと直交する方向に配置されているため、当該各支持面21aにおいて係合ピン24aに対する大きな接触面積を確保することができる。
導入部22は、メインブーム体14の回動に伴う係合ピン24aの移動を許容する方向に係合部21から延びる。つまり、導入部22は、ブームフットピンJ1を中心とする円の接線方向(直交線L6に沿った方向)に延びる。
また、導入部22は、当該導入部22に導入された係合ピン24aを直交線L6と直交する方向(前後方向)の両側から挟むように互いに対向する一対のガイド面22aを有する。これらガイド面22aにより、導入部22内に導入された係合ピン24aのメインブーム体14に対する前後方向の位置が規制される。また、前側のガイド面22aは前側の支持面21aと鈍角に接続され、後ろ側のガイド面22aは後ろ側の支持面21aと鈍角に接続されている。これにより、係合ピン24aを各ガイド面22aに沿ってスムーズに係合部21内に案内することができる。
以下、図4〜図7を参照して、メインブーム体14と第1継ぎ足しブーム体15との連結するための手順について説明する。
まず、図4に示すように、フック19と係合ピン24aとの接触を回避するようにメインブーム体14を略水平の姿勢(図では先端部が少し下がった姿勢)とした状態で、下部走行体2を前進させる。
フック19の導入部22が係合ピン24aの下に到達した図4に示す状態において下部走行体2の前進を停止するとともにメインブーム体14を上向きに回動させることにより、係合ピン24aは、図5に示すように、導入部22内に導入される。
次いで、メインブーム体14の回動と下部走行体2の前進との複合動作を行なうことにより、図6に示すように、係合ピン24aが係合部21に係合する。ここで、図5に示す状態では、導入部22の各ガイド面22aによって係合ピン24aの前後方向の位置が規制され、かつ、両ガイド面22a及び支持面21aのガイド作用が働くため、前記複合動作の微調整を行わなくても導入部22に沿って係合部21内に係合ピン24aを導くことができる。また、各ガイド面22aと各支持面21aとが鈍角に接続されているため、係合ピン24aを各ガイド面22aから各支持面21aに向けてスムーズに案内することができる。
なお、メインブーム体14の回動と下部走行体2の前進との複合動作を行なう場合について説明したが、第1継ぎ足しブーム体15が前後方向に移動し得る状態である場合に、図5に示す状態から、メインブーム体14の上向きの回動のみを行なうことにより、ガイド面22a及び支持面21aのガイド作用を働かせて第1継ぎ足しブーム体15を僅かに引き寄せながら係合ピン24aを係合部21内に案内することも可能である。
図6に示すように係合部21と係合ピン24aとが係合した後、メインブーム体14をさらに上向きに回動させることにより、図7に示すように両ピン穴20、24bが一致する。この状態で連結ピン26を両ピン穴20、24bに挿入することにより、メインブーム体14と第1継ぎ足しブーム体15とが連結される。
一方、上述した手順と逆の手順を行なうことにより、メインブーム体14と第1継ぎ足しブーム体15とを分割することができる。ここで、導入部22は、メインブーム体14の回動に伴う係合ピン24aの移動を許容する。そのため、係合ピン24aを係合部21から抜き出した後、係合ピン24aを導入部22から抜き出す作業が容易となる。
以上説明したように、前記第1実施形態では、両ブーム体14、15が連結された状態において、配置線L2が回動半径線L1と直交する直交線L6に対して傾斜する。これにより、ブーム体14、15の上下方向の断面サイズを大きくすることなく係合ピン24aと連結ピン26との間の距離D1を大きくすることができる。そのため、ブーム断面を小さくしながら上下の連結部分(係合ピン24a、フック19、連結ピン26及び両ピン穴20、24b)にかかる荷重を軽減することができる。
また、フック19は、配置線L2と直交する方向に係合ピン24aを挟む一対の支持面21aを有する係合部21と、係合部21から直行線L6に沿った方向に延びる導入部22とを有する。そのため、メインブーム体14の上向きの回動によって導入部22を介して係合ピン24aをフック19内に導入することができるとともに、フック19と係合ピン24aとが係合した状態においては、一対の支持面21aにより大きな接触面積をもって偶力F1を受けることができる。したがって、連結作業の容易化を図りながら係合ピン24aに作用する偶力F1を各支持面21aによって確実に受けることができる。
また、第1実施形態によれば、次の効果を奏する。
導入部22が直交線L6と直交する方向(前後方向)に互いに対向する一対のガイド面22aを有する。これらガイド面22aにより、導入部22に導入された係合ピン24aを前後方向の両側からガイドすることができる。そのため、導入部22内の係合ピン24aを各ガイド面22aに沿って容易に係合部21に導くことができる。
特に、第1実施形態では、各ガイド面22aと各支持面21aとが連続して形成されているため、メインブーム体14の上向きの回動によって各支持面21aをガイド面として利用して、係合ピン24aを係合部21内に導くこともできる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、メインブーム体14の上向きの回動によりフック19内への挿入を許容する導入部22について説明したが、導入部22の態様はこれに限定されない。図8に示すように、下部走行体2の前進に伴う係合ピン24aのフック19内への挿入を許容するように係合部21から延びる導入部41を採用することもできる。
導入部41は、第1実施形態のフック19の先端側の部分が切り欠かれることにより形成された部分を含む。
具体的に、導入部41は、下部走行体2の前進により係合ピン24aと当接するガイド面41aを有するとともに、直交線L6(図7参照)を挟んでガイド面41aと反対側が開放された形状を有する。ガイド面41aは、導入部41内に挿入された係合ピン24aと当接することにより、メインブーム体14の上向きの回動と下部走行体2の前進との複合動作の起点位置で係合ピン24aを位置決めする。
第2実施形態によれば、下部走行体2の前進により係合ピン24aを導入部41に導入するとともに、ガイド面41aに対して係合ピン24aを当接させることにより複合動作の起点位置に係合ピン24aを位置決めすることができる。したがって、係合ピン24aを受け入れることができる導入部41の間口がさらに広がり、係合ピン24aと係合部21との係合のための操作がさらに容易になる。
<第3実施形態>
前記各実施形態では、メインブーム体14にフック19が設けられているとともに、第1継ぎ足しブーム体15に係合ピン24aが設けられているが、フックとピンの位置はこれに限定されない。この点について、以下、図9〜図12を参照して説明する。
第3実施形態において、メインブーム体(基端側ブーム体)14の一対のブーム体取付部18の下部には、係合ピン30が設けられている一方、各ブーム体取付部18の上部には、基端側ピン穴31が設けられている。係合ピン30は、各ブーム体取付部18の間で左右方向に延びている。
また、第1継ぎ足しブーム体15の一対のブーム体取付部24の下部には、フック32が設けられている一方、各ブーム体取付部24の上部には、それぞれ先端側ピン穴33が設けられている。
フック32は、当該フック32内に係合ピン30を挿入するための導入部35と、導入部35を介して導入された係合ピン30と係合するための係合部34とを有する。
図12に示すように、側面視において、係合部34に係合した係合ピン30の中心と連結ピン26の中心とを結ぶ配置線L2は、係合ピン30とブームフットピンJ1とを結ぶ回動半径線L1と直交する直交線L6に対して傾斜する。
そして、係合部34は、配置線L2と直交する方向に係合ピン30を挟む一対の支持面34aと、係合位置の終端を規定する底面34bとを有する。
一方、導入部35は、メインブーム体14の回動に伴う係合ピン30の移動を許容する方向に係合部34から延びる。つまり、導入部35は、直交線L6に沿った方向に延びる。また、導入部35は、当該導入部35に挿入された係合ピン30をブーム5の長手方向の両側から挟むように、直交線L6と直交する方向に互いに対向する一対のガイド面35aを有する。
メインブーム体14と第1継ぎ足しブーム体15とを連結する場合、まず、図9に示すように、フック32と係合ピン30との接触を回避するようにメインブーム体14を前下がりにした状態で、下部走行体2を前進させる。
係合ピン30がフック32の導入部35の下に到達した図9に示す状態において、下部走行体2の前進を停止するとともにメインブーム体14を上向きに回動させることにより、係合ピン30は、図10に示すように、導入部35に導入される。
次いで、メインブーム体14の回動と下部走行体2の前進との複合動作を行なうことにより、図11に示すように、係合ピン30が係合部34に係合する。
図11に示すように係合部34と係合ピン30とが係合した後、メインブーム体14をさらに上向きに回動させることにより、図12に示すように両ピン穴31、33が一致する。この状態で連結ピン26を両ピン穴31、33に挿入することにより、メインブーム体14と第1継ぎ足しブーム体15とが連結される。
第3実施形態においても、両ブーム体14、15が連結された状態において、配置線L2が回動半径線L1と直交する直交線L6に対して傾斜する。これによりメインブーム体14の上下方向の断面サイズを大きくすることなく上下の連結部分にかかる荷重を軽減することができる。
また、フック32が導入部35と係合部34とを有するため、メインブーム体14の上向きの回動によって導入部35を介して係合ピン30をフック32内に導入することができるとともに、フック32と係合ピン30とが係合した状態においては、一対の支持面34aにより偶力に対する接触面積を大きく確保することができる。
したがって、第3実施形態によれば、連結作業の容易化を図りながら係合ピン30に作用する偶力を各支持面34aによって確実に受けることができる。
なお、第3実施形態におけるフック32において、第2実施形態のように、下部走行体2の前進に伴う係合ピン30のフック32内への挿入を許容する導入部を採用することもできる。
F1 偶力
J1 ブームフットピン
L1 回動半径線
L2 配置線
L6 直交線
1 作業機械
2 下部走行体(ベースマシンの一例)
3 上部旋回体(ベースマシンの一例)
5 ブーム
14 メインブーム体(基端側ブーム体の一例)
15 継ぎ足しブーム体(先端側ブーム体の一例)
19、32 フック
20、31 基端側ピン穴
21、34 係合部
21a、34a 支持面
22、35、41 導入部
22a、35a、41a ガイド面
24a、30 係合ピン
24b、33 先端側ピン穴
26 連結ピン

Claims (3)

  1. 自走式のベースマシンに対してブームフットピンを中心として回動する基端側ブーム体と、基端側ブーム体の先端部に連結される先端側ブーム体とを有するブームであって、
    前記基端側ブーム体の先端部には、その上下方向の一方の側にフック及び係合ピンのうちの一方が設けられているとともに、上下方向の他方の側に基端側ピン穴が設けられ、
    前記先端側ブーム体の基端部には、前記フック及び前記係合ピンのうちの他方が設けられているとともに、先端側ピン穴が設けられ、
    前記フックと前記係合ピンとは、前記基端側ブーム体の上向きの回動を含む動作により上下方向に互いに係脱可能であり、
    前記基端側ピン穴及び前記先端側ピン穴は、前記基端側ブーム体の上向きの回動に応じて、前記フックと前記係合ピンとの係合部分が上に持ち上げられることにより互いに一致する位置に設けられているとともに、互いに一致した前記両ピン穴に連結ピンが挿入されることにより前記先端側ブーム体と前記基端側ブーム体とが連結され、
    前記両ブーム体が連結された状態において、前記係合ピンと前記連結ピンとの中心を結ぶ配置線は、前記ブームフットピンと前記係合ピンとの中心を結ぶ回動半径線と直交する直交線に対して傾斜し、
    前記フックは、当該フックの開口側で前記係合ピンを前記フック内に導入するための導入部と、前記導入部を介して導入された前記係合ピンと係合するための係合部とを有し、
    前記係合部は、前記配置線と直交する方向に前記係合ピンを挟む一対の支持面を有するとともに、前記導入部は、前記係合部から前記直交線に沿った方向に延び
    前記導入部は、前記直交線と直交する方向に互いに対向する一対のガイド面を有する、ブーム。
  2. 前記導入部は、前記ベースマシンの前進によって前記係合ピンに当接するガイド面を有するとともに、前記直交線を挟んで前記ガイド面と反対側が開放された形状を有する、請求項に記載のブーム。
  3. 自走式のベースマシンと、
    前記ベースマシンにブームフットピンを中心として起伏可能に取り付けられたブームと、
    前記ブームを起伏させるブームシリンダとを備え、
    前記ブームとして、請求項1又は2に記載のブームを備えている、作業機械。
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