JP4741298B2 - 建設機械のカウンタウエイト装置 - Google Patents
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Description
第1の係合溝および第2の係合溝を、それぞれ溝の入口部から奥部に向かうにつれて溝の幅が小さくなるように形成してもよい。
本発明の第2の発明は、建設機械の機体フレームにカウンタウエイトを取り付ける建設機械のカウンタウエイト装置であって、カウンタウエイトに設けられた第1の係合溝と、機体フレームに設けられた第2の係合溝と、カウンタウエイトに突設され、カウンタウエイトの取付時に第2の係合溝に係合する第1の係合部材と、機体フレームに突設され、カウンタウエイトの取付時に第1の係合溝に係合する第2の係合部材と、カウンタウエイトを機体フレームに対して昇降するための油圧シリンダと、機体フレームの後端部に延設されたシリンダ用ブラケットとを備え、油圧シリンダは、油圧シリンダをカウンタウエイトに取り付けるための接続部を側面に設けたトラニオン形シリンダであり、第1の係合溝は、第1の係合部材の上方に上方が開口するように設けられ、第2の係合溝は、第2の係合部材の下方に下方が開口するように設けられ、油圧シリンダのシリンダチューブがカウンタウエイトに揺動可能に支持され、油圧シリンダのシリンダロッドがシリンダ用ブラケットに接続された状態で、第1の係合溝、第2の係合部材、第2の係合溝および第1の係合部材は、油圧シリンダによるカウンタウエイトの移動方向に沿って配置されていることを特徴とする。接続部は、油圧シリンダのシリンダチューブから突設されたピンであり、カウンタウエイトは、ピンを受ける長孔を有して油圧シリンダを支持する支持部材を備えることが好ましい。
本発明の第3の発明は、建設機械の機体フレームにカウンタウエイトを取り付ける建設機械のカウンタウエイト装置であって、カウンタウエイトに設けられた第1の係合溝と、機体フレームに設けられた第2の係合溝と、カウンタウエイトに突設され、カウンタウエイトの取付時に第2の係合溝に係合する第1の係合部材と、機体フレームに突設され、カウンタウエイトの取付時に第1の係合溝に係合する第2の係合部材と、カウンタウエイトを機体フレームに対して昇降するための油圧シリンダと、機体フレームの後端部に延設されたシリンダ用ブラケットとを備え、油圧シリンダをカウンタウエイトに取り付けたときの取り付け位置は、カウンタウエイトの重心位置よりも上方に位置し、第1の係合溝は、第1の係合部材の上方に上方が開口するように設けられ、第2の係合溝は、第2の係合部材の下方に下方が開口するように設けられ、油圧シリンダのシリンダチューブがカウンタウエイトに揺動可能に支持され、油圧シリンダのシリンダロッドがシリンダ用ブラケットに接続された状態で、第1の係合溝、第2の係合部材、第2の係合溝および第1の係合部材は、油圧シリンダによるカウンタウエイトの移動方向に沿って配置されていることを特徴とする。
本発明の第2の発明によれば、カウンタウエイトを昇降するためにトラニオン形の油圧シリンダを用いたので、カウンタウエイト装置の全高を低く抑えることができる。
本発明の第3の発明によれば、カウンタウエイトを昇降するために油圧シリンダを用い、油圧シリンダの取り付け位置がカウンタウエイトの重心位置よりも上方に位置するようにしたので、簡単な構造のカウンタウエイト装置を実現することができる。
以下、図1〜図8を参照して本発明によるカウンタウエイト装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るカウンタウエイト装置の構成を示す斜視図であり、カウンタウエイト10を機体フレーム20の後端部に取り付ける前の状態を示している。図2は図1の側面図であり、図3はカウンタウエイト10を車両前方側から見た斜視図である。図1では、カウンタウエイト10をクローラクレーンに取り付ける場合を例として示している。クローラクレーンの機体フレーム20は走行体1に対して旋回可能に設けられ、機体フレーム20の前部には図示しないブーム,アーム,バケット等からなる作業装置が取り付けられている。
シリンダロッドはシリンダチューブに対し上方に伸長する。シリンダロッドの上端部にはロッドピン37が取り付けられ、ロッドピン37はシリンダロッドの左右側方に突設している。なお、左右一対の支持プレート32,32は、それらが補強部材などにより連結されて一体の箱型構造を構成している。
まず、ベースプレート11とウエイト12〜14を予め一体化してカウンタウエイト10を形成し、このカウンタウエイト10を図2に示すように機体フレーム20の後端部下方に載置する。次いで、左右のブラケット25の一方に設けられたカウンタウエイト着脱操作スイッチSW(図1参照)を操作して、油圧シリンダ30を別途設けられた不図示の油圧源ユニット、あるいはクローラクレーンに搭載された油圧源ユニットにより駆動し、図示のようにシリンダロッドを上方に伸長する。そして、ロッドピン37をブラケット25の切り欠き部25aに係合する。この状態で油圧シリンダ30をゆっくりと縮退し、カウンタウエイト10を上昇させる。このとき図4のガイド36の隙間SPにブラケット26が進入し、ガイド36によって左右方向の位置が規制されながらカウンタウエイト10が上昇する。
(1)カウンタウエイト10の支持プレート32に左右方向にガイドピン35を横設するとともに、機体フレーム20後端のブラケット26の左右側面にガイドピン29を突設し、これらガイドピン35,29に対応してブラケット26の下端面および支持プレート32の上端面にそれぞれガイド溝27,33を設けるようにした。これにより油圧シリンダ30を縮退すると、カウンタウエイト10のガイドピン35および溝33が機体フレーム20のガイド溝27およびガイドピン29に案内されてカウンタウエイト10が持ち上がり、ピン孔34と28の位置を一致させることができる。このためスペーサ等によってカウンタウエイト10の取付姿勢を調整する必要がなく、カウンタウエイト10の取付作業が容易である。
(3)ガイド溝27,33をそれぞれ上下方向に設けたので、油圧シリンダ30によるカウンタウエイト10の移動方向とガイド溝27,33の方向がほぼ等しく、ガイドピン29,35に過大な荷重をかけることなくカウンタウエイト10をスムーズに昇降することができる。
(4)ガイド溝27,33を前後方向にテーパ状に形成し、ガイド溝27,33の幅を入口部で最大としたので、カウンタウエイト10の上昇に伴いカウンタウエイト10の取付姿勢を容易に修正することができる。
(5)支持プレート32の内側にガイド36を設け、このガイド36の隙間SPにブラケット26が進入するようにしたので、機体フレーム20に対するカウンタウエイト10の左右方向の位置決めも容易である。
図9〜図11を参照して本発明によるカウンタウエイト装置の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態ではカウンタウエイト10に設けた油圧シリンダ30によりカウンタウエイト10を自力着脱するようにしたが、第2の実施の形態では自力着脱ではなく例えばクレーン等でカウンタウエイト10を吊り上げて機体フレーム20の上方からカウンタウエイト10を取り付ける。
また、カウンタウエイト10のウエイト12〜14の形状は、図3に示すようなU字状のものには限定されず、図13に示すように左右に分離された形状としてもよい。
20 機体フレーム
26,50 ブラケット
27,51 ガイド溝(第2の係合溝)
28,52 ピン孔
29,53 ガイドピン(第2の係合部材)
30 油圧シリンダ
32,55 支持プレート
33,56 ガイド溝(第1の係合溝)
34,57 ピン孔
35,58 ガイドピン(第1の係合部材)
40 ピン
Claims (7)
- 建設機械の機体フレームにカウンタウエイトを取り付ける建設機械のカウンタウエイト
装置において、
前記カウンタウエイトに設けられた第1の係合溝と、
前記機体フレームに設けられた第2の係合溝と、
前記カウンタウエイトに突設され、前記カウンタウエイトの取付時に前記第2の係合溝
に係合する第1の係合部材と、
前記機体フレームに突設され、前記カウンタウエイトの取付時に前記第1の係合溝に係
合する第2の係合部材と、
前記カウンタウエイトを前記機体フレームに対して昇降するための油圧シリンダと、
前記機体フレームの後端部に延設されたシリンダ用ブラケットと、
前記第1の係合部材が前記第2の係合溝に係合し、かつ、前記第2の係合部材が前記第
1の係合溝に係合した状態で前記機体フレームに前記カウンタウエイトを固定する固定手
段とを備え、
前記第1の係合溝は、前記第1の係合部材の上方に上方が開口するように設けられ、
前記第2の係合溝は、前記第2の係合部材の下方に下方が開口するように設けられ、
前記油圧シリンダのシリンダチューブが前記カウンタウエイトに揺動可能に支持され、前記油圧シリンダのシリンダロッドが前記シリンダ用ブラケットに接続された状態で、前記第1の係合溝、前記第2の係合部材、前記第2の係合溝および前記第1の係合部材は、前記油圧シリンダによる前記カウンタウエイトの移動方向に沿って配置されていることを特徴とする建設機械のカウンタウエイト装置。 - 請求項1に記載の建設機械のカウンタウエイト装置において、
前記第1の係合溝および前記第2の係合溝は、それぞれ溝の入口部から奥部に向かうにつれて溝の幅が小さくなるように形成されることを特徴とする建設機械のカウンタウエイト装置。 - 建設機械の機体フレームにカウンタウエイトを取り付ける建設機械のカウンタウエイト装置において、
前記カウンタウエイトに設けられた第1の係合溝と、
前記機体フレームに設けられた第2の係合溝と、
前記カウンタウエイトに突設され、前記カウンタウエイトの取付時に前記第2の係合溝に係合する第1の係合部材と、
前記機体フレームに突設され、前記カウンタウエイトの取付時に前記第1の係合溝に係合する第2の係合部材と、
前記カウンタウエイトを前記機体フレームに対して昇降するための油圧シリンダと、
前記機体フレームの後端部に延設されたシリンダ用ブラケットとを備え、
前記油圧シリンダは、前記油圧シリンダを前記カウンタウエイトに取り付けるための接続部を側面に設けたトラニオン形シリンダであり、
前記第1の係合溝は、前記第1の係合部材の上方に上方が開口するように設けられ、
前記第2の係合溝は、前記第2の係合部材の下方に下方が開口するように設けられ、
前記油圧シリンダのシリンダチューブが前記カウンタウエイトに揺動可能に支持され、前記油圧シリンダのシリンダロッドが前記シリンダ用ブラケットに接続された状態で、前記第1の係合溝、前記第2の係合部材、前記第2の係合溝および前記第1の係合部材は、前記油圧シリンダによる前記カウンタウエイトの移動方向に沿って配置されていることを特徴とする建設機械のカウンタウエイト装置。 - 請求項3に記載の建設機械のカウンタウエイト装置において、
前記接続部は、前記油圧シリンダのシリンダチューブから突設されたピンであり、
前記カウンタウエイトは、前記ピンを受ける長孔を有して前記油圧シリンダを支持する支持部材を備えることを特徴とする建設機械のカウンタウエイト装置。 - 請求項3または請求項4に記載の建設機械のカウンタウエイト装置において、
前記第1の係合部材が前記第2の係合溝に係合し、かつ、前記第2の係合部材が前記第1の係合溝に係合した状態で前記機体フレームに前記カウンタウエイトを固定する固定装置をさらに備えることを特徴とする建設機械のカウンタウエイト装置。 - 建設機械の機体フレームにカウンタウエイトを取り付ける建設機械のカウンタウエイト装置において、
前記カウンタウエイトに設けられた第1の係合溝と、
前記機体フレームに設けられた第2の係合溝と、
前記カウンタウエイトに突設され、前記カウンタウエイトの取付時に前記第2の係合溝に係合する第1の係合部材と、
前記機体フレームに突設され、前記カウンタウエイトの取付時に前記第1の係合溝に係合する第2の係合部材と、
前記カウンタウエイトを前記機体フレームに対して昇降するための油圧シリンダと、
前記機体フレームの後端部に延設されたシリンダ用ブラケットとを備え、
前記油圧シリンダを前記カウンタウエイトに取り付けたときの取り付け位置は、前記カウンタウエイトの重心位置よりも上方に位置し、
前記第1の係合溝は、前記第1の係合部材の上方に上方が開口するように設けられ、
前記第2の係合溝は、前記第2の係合部材の下方に下方が開口するように設けられ、
前記油圧シリンダのシリンダチューブが前記カウンタウエイトに揺動可能に支持され、前記油圧シリンダのシリンダロッドが前記シリンダ用ブラケットに接続された状態で、前記第1の係合溝、前記第2の係合部材、前記第2の係合溝および前記第1の係合部材は、前記油圧シリンダによる前記カウンタウエイトの移動方向に沿って配置されていることを特徴とする建設機械のカウンタウエイト装置。 - 請求項6に記載の建設機械のカウンタウエイト装置において、
前記第1の係合部材が前記第2の係合溝に係合し、かつ、前記第2の係合部材が前記第1の係合溝に係合した状態で前記機体フレームに前記カウンタウエイトを固定する固定装置をさらに備えることを特徴とする建設機械のカウンタウエイト装置。
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