JP6224424B2 - Iii族窒化物半導体自立基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、III族窒化物半導体自立基板の製造方法に関する。
III族窒化物半導体からなる半導体装置には、III族窒化物半導体自立基板が用いられることがある。特許文献1には、III族窒化物半導体自立基板の製造方法の一例が記載されている。特許文献1に記載の方法では、まず、窒化ガリウム(GaN)層の上に、金属膜または炭化膜を形成する。次に、当該金属膜または炭化膜を窒化する。次に、窒化された金属膜または炭化膜の表面に酸化処理を施す。次に、酸化処理のなされた金属膜または炭化膜の上に、窒化ガリウム(GaN)層をエピタキシャル成長によって形成する。次に、エピタキシャル成長によって形成された窒化ガリウム(GaN)層を剥離する。特許文献1では、剥離された当該窒化ガリウム(GaN)層がIII族窒化物半導体自立基板となる。
特開2012−72009号公報
結晶品質の優れたn型III族窒化物半導体の自立基板を形成するために、III族窒化物半導体の表面を有する下地基板の上に、n型III族窒化物半導体層を形成する場合がある。この方法では、下地基板の上のn型III族窒化物半導体層を剥離してn型III族窒化物半導体の自立基板を得ることができる。他方、この方法では、下地基板のIII族窒化物半導体の反りによって、下地基板の上のn型III族窒化物半導体層にも反りが生じることがある。そしてこのようなn型III族窒化物半導体層における反りは、n型III族窒化物半導体の自立基板の結晶品質を低下させることになる。このような問題に対応すべく、下地基板の上のn型III族窒化物半導体層に反りが生じることを抑制する方法が必要となる。
特に下地基板は同一条件で製造をしても、その反りの程度は不可避的にばらついてしまうことがある。この場合、下地基板の反りがn型III族窒化物半導体層にも及ぶと、n型III族窒化物半導体層の反りも不可避的にばらつくことになる。このような問題に対応すべく、下地基板の反りの程度にかかわらず、n型III族窒化物半導体層の反りを許容値の範囲に抑制する方法が必要となる。
本発明によれば、
少なくとも第1面がIII族窒化物半導体によって形成されている下地基板を準備する工程と、
前記下地基板の前記第1面の上に積層膜を形成する工程と、
前記積層膜の上に、n型III族窒化物半導体層を形成する工程と、
前記下地基板と、前記積層膜と、前記n型III族窒化物半導体層と、を含む積層体から、少なくとも前記下地基板を除去して、前記積層体を、少なくとも前記n型III族窒化物半導体層を含む基体に加工する工程と、
を含み、
前記積層膜は、n型不純物濃度が相対的に高いIII族窒化物半導体からなる第1半導体層と、n型不純物濃度が相対的に低いIII族窒化物半導体からなる第2半導体層と、が、交互に積層されてなり、
前記積層膜を形成した後かつ前記n型III族窒化物半導体層を形成する前に、前記積層膜の上に、前記第1半導体層よりも低いn型不純物濃度を有するIII族窒化物半導体層を形成する工程をさらに含み、
前記III族窒化物半導体層の膜厚は、前記積層膜に含まれるいずれの前記第1半導体層または前記第2半導体層よりも厚く、
前記III族窒化物半導体層のn型不純物濃度は、前記積層膜に含まれる前記第2半導体層のいずれのn型不純物濃度よりも低いIII族窒化物半導体自立基板の製造方法が提供される。
本発明によれば、下地基板の上のn型III族窒化物半導体層の反りが抑制される。
実施形態に係るIII族窒化物半導体自立基板の製造方法を説明するための断面図である。 実施形態に係るIII族窒化物半導体自立基板の製造方法を説明するための断面図である。 実施形態に係るIII族窒化物半導体自立基板の製造方法を説明するための断面図である。 実施形態に係るIII族窒化物半導体自立基板の製造方法を説明するための断面図である。 図4の変形例を示す図である。 実施形態に係るIII族窒化物半導体自立基板の製造方法に用いるHVPE装置を示す図である。 下地基板の反りと積層体の反りとの関係の実測値を示す図である。 下地基板の反りについて説明するための図である。 下地基板の反りについて説明するための図である。 下地基板の反りについて説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1から図4は、実施形態に係るIII族窒化物半導体自立基板の製造方法を説明するための断面図である。本実施形態に係るIII族窒化物半導体自立基板の製造方法は以下の工程を含んでいる。まず、下地基板102を準備する。下地基板102の少なくとも第1面は、III族窒化物半導体によって形成されている。次に、下地基板102の第1面の上に積層膜104を形成する。次に、積層膜104の上にIII族窒化物半導体層106を形成する。次に、III族窒化物半導体層106の上にn型III族窒化物半導体層108を形成する。以上により積層体100が形成される。積層体100は、下地基板102と、積層膜104と、III族窒化物半導体層106と、n型III族窒化物半導体層108と、を含んでいる。次に、積層体100から、少なくとも下地基板102を除去する。このようにして積層体100を、少なくともn型III族窒化物半導体層108を含む基体200に加工する。
本実施形態では、積層膜104は、第1半導体層104aと、第2半導体層104bと、が交互に積層されてなる。第1半導体層104aは、n型不純物濃度が相対的に高いIII族窒化物半導体からなる。第2半導体層104bは、n型不純物濃度が相対的に低いIII族窒化物半導体からなる。さらにIII族窒化物半導体層106は、第1半導体層104aよりも低いn型不純物濃度を有している。さらにIII族窒化物半導体層106の膜厚は、積層膜104に含まれるいずれの第1半導体層104aまたは第2半導体層104bの1層の膜厚よりも厚い。以下、詳細に説明する。
まず、下地基板102を準備する。図1から図4に示す例では、下地基板102は、III族窒化物半導体自立基板である。ただし、下地基板102はこれに限られず、例えば、III族窒化物半導体が表面に堆積されたサファイア基板またはIII族窒化物半導体が表面に堆積されたSiC基板としてもよい。この場合、III族窒化物半導体とは異なる材料により形成された基板の表面においてIII族窒化物半導体が下地基板102の第1面を形成していることになる。下地基板102に用いられるIII族窒化物半導体の例には、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウム(InN)および窒化アルミニウムガリウムインジウム(AlGaInN)が含まれる。また下地基板102に用いられるIII族窒化物半導体は単結晶である。なお、下地基板102の第1面は化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)によって平坦化されていてもよい。下地基板102に用いられるIII族窒化物半導体の導電型は特に限定されず、p型であってもよいし、n型であってもよい。他の例として、下地基板102に用いられるIII族窒化物半導体は、真性半導体であってもよい。
次に、図1に示すように、下地基板102の上に積層膜104を形成する。なお、本実施形態では下地基板102において積層膜104が形成される面(第1面)は、基板の反りによって外周付近の結晶軸が内側に傾いている面であるが、第1面はこれに限定されない。積層膜104は、第1半導体層104aと、第2半導体層104bと、が交互に積層されてなる。図1に示す例では、第1半導体層104aおよび第2半導体層104bは、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)によって形成される。ただし、第1半導体層104aおよび第2半導体層104bの形成方法はHVPEに限られず、他の方法(例えば、MOVPE(Metalorganic Vapor Phase Epitaxy))を用いてもよい。なお、図1に示す例では、積層膜104の最下層には第1半導体層104aが形成され、積層膜104の最上層には第2半導体層104bが形成されている。ただし、積層膜104の最下層および最上層は図1の例に限られず、積層膜104の最下層に第2半導体層104bが形成されていてもよいし、積層膜104の最上層に第1半導体層104aが形成されていてもよい。
図1に示す例では、第1半導体層104aは、n型III族窒化物半導体層である。一方、第2半導体層104bは、アンドープIII族窒化物半導体層である。第1半導体層104aおよび第2半導体層104bに用いられるIII族窒化物半導体の例には、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウム(InN)および窒化アルミニウムガリウムインジウム(AlGaInN)が含まれる。また第1半導体層104aおよび第2半導体層104bに用いられるIII族窒化物半導体は単結晶である。
図1に示す例では、第1半導体層104aには、シリコン(Si)がn型不純物としてドープされている。この場合、シリコンのドープは、HVPEまたはMOVPEにおいてシリコンを含むガス(例えば、モノシラン(SiH)またはジクロロシラン(SiHCl))を供給して実施してもよい。第1半導体層104aのn型不純物濃度は、例えば、5E17atoms/cm以上5E20atoms/cm以下である。
なお、互いに接する第1半導体層104aおよび第2半導体層104bの間において、第1半導体層104aおよび第2半導体層104bのn型不純物濃度がステップ状に変化している必要はない。例えば、第1半導体層104aから第2半導体層104bにかけてn型不純物濃度が徐々に減少していてもよいし、第2半導体層104bから第1半導体層104aにかけてn型不純物濃度が徐々に上昇していてもよい。
積層膜104では、第1半導体層104aと第2半導体層104bとの積層のサイクルが所定回数繰り返されている。当該回数は特に限定されるものではないが、例えば、10回以上としてもよい。すなわち、この場合、第1半導体層104aの1層および第2半導体層104bの1層の1組からなる層が、10層以上積層されることになる。
図1に示す例では、積層膜104において、第1半導体層104aおよび第2半導体層104bは、それぞれある程度の膜厚を有することが好ましい。これらの膜厚は、超格子を形成するような薄膜とするよりも、たとえば50nm以上とし、好ましくは200nm以上である。さらに積層膜104に含まれる第1半導体層104aのいずれの膜厚も、積層膜104に含まれる第2半導体層104bのいずれの膜厚よりも厚くしてもよい。例えば、第1半導体層104aの膜厚は700nm以上1000nm以下とし、第2半導体層104bの膜厚は350nm以上500nm以下としてもよい。
次に、図2に示すように、積層膜104の上に、III族窒化物半導体層106を形成する。III族窒化物半導体層106の膜厚は、積層膜104に含まれるいずれの第1半導体層104aまたは第2半導体層104bよりも厚い。なお、III族窒化物半導体層106の膜厚は、積層膜104の全体の膜厚よりも厚くしてもよい。図2に示す例では、III族窒化物半導体層106は、HVPEによって形成される。ただし、III族窒化物半導体層106の形成方法はHVPEに限られず、他の方法(例えば、MOVPE)を用いてもよい。III族窒化物半導体層106に用いられるIII族窒化物半導体の例には、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウム(InN)および窒化アルミニウムガリウムインジウム(AlGaInN)が含まれる。またIII族窒化物半導体層106に用いられるIII族窒化物半導体は単結晶である。図2に示す例では、III族窒化物半導体層106は、アンドープIII族窒化物半導体層である。
次に、図3に示すように、III族窒化物半導体層106の上に、n型III族窒化物半導体層108を形成する。図3に示す例では、n型III族窒化物半導体層108は、HVPEによって形成される。ただし、n型III族窒化物半導体層108の形成方法はHVPEに限られず、他の方法(例えば、MOVPE)を用いてもよい。n型III族窒化物半導体層108に用いられるIII族窒化物半導体の例には、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウム(InN)および窒化アルミニウムガリウムインジウム(AlGaInN)が含まれる。またn型III族窒化物半導体層108に用いられるIII族窒化物半導体は単結晶である。図3に示す例では、n型III族窒化物半導体層108には、シリコン(Si)がn型不純物としてドープされている。この場合、シリコンのドープは、HVPEまたはMOVPEにおいてシリコンを含むガス(例えば、モノシランまたはジクロロシラン)を供給して実施してもよい。n型III族窒化物半導体層108のn型不純物濃度は、例えば、5E17atoms/cm以上5E20atoms/cm以下である。
次に、図4に示すように、積層体100から、下地基板102と、積層膜104と、III族窒化物半導体層106と、を除去する。このようにして、積層体100を、n型III族窒化物半導体層108を含む基体200に加工する。積層体100を基体200に加工する方法は特に限定されないが、例えば、研磨により、積層体100から、下地基板102と、積層膜104と、III族窒化物半導体層106と、を除去してもよい。さらに積層体100を、III族窒化物半導体層106とn型III族窒化物半導体層108との間で切断することで、積層体100を基体200に加工してもよい。このようにして得られた基体200がIII族窒化物半導体自立基板となる。
なお、積層体100は、図5に示すように加工してもよい。図5は、図4の変形例を示す図である。図5に示す例では、積層体100から、下地基板102のみを除去している。結果、基体200は、積層膜104と、III族窒化物半導体層106と、n型III族窒化物半導体層108と、を含んでいる。なお、図5に示す例では、積層体100から下地基板102を除去する際に、積層膜104の一部が除去されてもよい。
図6は、図1から図3に示す工程に用いるHVPE装置300を示す図である。HVPE装置300は、積層膜104、III族窒化物半導体層106およびn型III族窒化物半導体層108を形成するために用いられる。HVPE装置300において、下地基板102は、チャンバ302の内部に設けられたステージ304に載置される。なおステージ304は、図6に示すように回転可能である。さらにチャンバ302の温度は、ヒータ306によって調整することができる。チャンバ302には、導入路320、導入路322および導入路324が取り付けられている。そして導入路320、導入路322および導入路324には、それぞれ、ガスライン314、ガスライン316およびガスライン318を介して、ボンベ308、ボンベ310およびボンベ312に含まれるガスが供給される。
ボンベ308は、塩化水素(HCl)ガスを含んでいる。当該HClガスとGa(ガリウム)ソース326とが反応すると、Ga(ガリウム)原料ガス(例えば、塩化ガリウム(GaCl))が導入路320からチャンバ302の内部に導入される。他方、ボンベ310は、窒素含有ガス(例えば、窒素(N)ガスまたはアンモニア(NH)ガス)を含んでいる。この窒素含有ガスは導入路322を介してチャンバ302の内部に導入される。またボンベ312は、ドナーガス(例えば、モノシラン(SiH)またはジクロロシラン(SiHCl)といったシリコン含有ガス)を含んでいる。このドナーガスは導入路324を介してチャンバ302の内部に導入される。Ga原料ガス、窒素含有ガスおよびドナーガスは積層体100の形成に寄与するが、積層体100の形成に寄与しないガスは、排出管328を介してチャンバ302の外部に排出される。
第1半導体層104aが形成される場合は、導入路320、導入路322および導入路324から、ぞれぞれ、Ga原料ガス、窒素含有ガスおよびドナーガスが供給される。一方、第2半導体層104bが形成される場合は、導入路320および導入路322から、それぞれ、Ga原料ガスおよび窒素含有ガスが供給されるが、ドナーガスは供給されない。
III族窒化物半導体層106が形成される場合は、第2半導体層104bと同様、導入路320および導入路322から、それぞれ、Ga原料ガスおよび窒素含有ガスが供給されるが、ドナーガスは供給されない。ただし、III族窒化物半導体層106を形成する場合におけるチャンバ302の内部におけるGa原料ガスおよび窒素含有ガスの分圧は、第2半導体層104bを形成する場合におけるチャンバ302の内部におけるチャンバ302の内部におけるGa原料ガスおよび窒素含有ガスの分圧よりもそれぞれ高くしてもよい。このようにして、III族窒化物半導体層106を、第2半導体層104bよりも速い成長速度で形成することができる。さらにこの場合、チャンバ302の内部の不純物量が常にほぼ一定であることに起因して、III族窒化物半導体層106のn型不純物濃度は、積層膜104に含まれる第2半導体層104bのいずれのn型不純物濃度よりも低いものとなる。
n型III族窒化物半導体層108が形成される場合は、第1半導体層104aと同様、導入路320、導入路322および導入路324から、ぞれぞれ、Ga原料ガス、窒素含有ガスおよびドナーガスが供給される。
なお、下地基板102は、積層膜104が形成されてからn型III族窒化物半導体層108が形成されるまでの間、チャンバ302から取り出されることなく、ステージ304に載置されたままである。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態では、下地基板102とn型III族窒化物半導体層108との間に、積層膜104が設けられている。本実施形態では、積層膜104が下地基板102の反りを緩和する層として機能することが考えられる。すなわち、下地基板102の第1面に直接n型III族窒化物半導体層108を形成した場合は、下地基板102の反りがn型III族窒化物半導体層108に直接伝わり、n型III族窒化物半導体層108が反ることになる。これに対して本実施形態では、下地基板102とn型III族窒化物半導体層108との間の積層膜104が下地基板102の反りを緩和するため、下地基板102の反りがn型III族窒化物半導体層108に伝わることが抑制される。結果、n型III族窒化物半導体層108の反りが抑制されることになる。なお、この効果は、第1半導体層104aの膜厚が第2半導体層104bの膜厚よりも厚い場合に、より良好となる。
さらに図3に示す例では、積層膜104だけでなく、III族窒化物半導体層106も、下地基板102とn型III族窒化物半導体層108との間に設けられている。III族窒化物半導体層106も、積層膜104と同様、下地基板102の反りを緩和する層として機能することが考えられる。このため、積層膜104に加えて、III族窒化物半導体層106も設けることで、n型III族窒化物半導体層108の反りがさらに確実に抑制されることになる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
図1から図3に示す例では、第2半導体層104bは、アンドープIII族窒化物半導体層であったが、n型不純物濃度が相対的に低いIII族窒化物半導体層であれば、アンドープIII族窒化物半導体層に限られない。具体的には、第2半導体層104bのn型不純物濃度は、第1半導体層104aのn型不純物濃度よりも低いものとすることができる。より具体的には、第2半導体層104bは、5E17atoms/cm未満のn型不純物濃度を含む半導体層となる。第2半導体層104bのn型不純物濃度がこの値未満である場合、第2半導体層104bは、通常、n型半導体として機能することはない。本変形例においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、互いに接する第1半導体層104aおよび第2半導体層104bの間において、第1半導体層104aおよび第2半導体層104bのn型不純物濃度がステップ状に変化している必要はない。例えば、第1半導体層104aから第2半導体層104bにかけてn型不純物濃度が徐々に減少していてもよいし、第2半導体層104bから第1半導体層104aにかけてn型不純物濃度が徐々に上昇していてもよい。この場合、第2半導体層104bのn型不純物濃度は、当該n型不純物濃度が最小値をとる領域において、上記値(5E17atoms/cm未満)であればよい。
図2および図3に示す例では、積層膜104とn型III族窒化物半導体層108との間にIII族窒化物半導体層106が設けられているが、III族窒化物半導体層106は設けられていなくてもよい。この場合、積層膜104の最上層に接してn型III族窒化物半導体層108が設けられることになる。本変形例においても、積層膜104によってn型III族窒化物半導体層108の反りを抑制することができる。
図2および図3に示す例では、III族窒化物半導体層106は、アンドープIII族窒化物半導体層であったが、n型不純物濃度が相対的に低いIII族窒化物半導体層であれば、アンドープIII族窒化物半導体層に限られない。具体的には、III族窒化物半導体層106のn型不純物濃度は、第1半導体層104aのn型不純物濃度よりも低いものとすることができる。より具体的には、III族窒化物半導体層106は、5E17atoms/cm未満のn型不純物濃度を含む半導体層となる。III族窒化物半導体層106のn型不純物濃度がこの値未満である場合、III族窒化物半導体層106は、通常、n型半導体として機能することはない。本変形例においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
(実施例)
実施例1として、実施形態に示した方法を用いて、積層体100を製造した。具体的には、下地基板102には、窒化ガリウム(GaN)基板を使用した。なお、下地基板102は、積層膜104を形成する前に、200℃のリン酸および硫酸の混酸に1時間含浸させた。これにより、下地基板102の表面の凹凸が平坦化される。第1半導体層104aおよび第2半導体層104bには、シリコンドープ窒化ガリウム(GaN)およびアンドープ窒化ガリウム(GaN)をそれぞれ使用した。第1半導体層104aの膜厚および第2半導体層104bの膜厚は、それぞれ、700nmおよび500nmである。積層膜104では、第1半導体層104aと第2半導体層104bとのサイクルが20回繰り返されている。III族窒化物半導体層106には、アンドープ窒化ガリウム(GaN)を使用した。III族窒化物半導体層106の膜厚は、0.2mmである。n型III族窒化物半導体層108には、シリコンドープ窒化ガリウム(GaN)を使用した。n型III族窒化物半導体層108の膜厚は、2mmである。
比較例1として、下地基板102の第1面の上にn型III族窒化物半導体層108が直接形成された積層体を製造した。比較例1に係る積層体は、積層膜104とIII族窒化物半導体層106とが設けられていない点を除いて、実施例1に係る積層体100と同様である。
実施例1に係る積層体100と比較例1に係る積層体との反りを実測した。その結果は、図7に示すようになる。図7は、下地基板の反りと積層体の反りとの関係の実測値を示す図である。実施例1および比較例1では、図7に示すように、反りの異なる複数の下地基板102を用いて実測がされた。図7のグラフの横軸は下地基板の反りを示し、図7のグラフの縦軸は積層体の反りを示している。図7のグラフにおける縦軸および横軸の値の正負は、下地基板102の第1面が凸になる方向を正、下地基板102の第1面が凹になる方向を負としている。図7のグラフにおいて一点鎖線で表示されている横線は、反りの曲率半径R=5mの境界を示している。すなわち、一点鎖線よりも下に位置するプロットでは曲率半径Rが5mよりも小さくなり、一点鎖線よりも上に位置するプロットでは曲率半径が5mよりも大きくなる。
図7に示すように、比較例1と比較すると、実施例1では全体的に積層体の反りが緩和しているといえる。特に横軸の値が−100nm以下の領域では、比較例1のほとんどのプロットでは曲率半径Rが5mよりも小さくなっている(反りが大きい)のに対して、実施例1のほとんどのプロットでは曲率半径Rが5mよりも大きくなっている(反りが小さい)。すなわち、実施例1では、下地基板の反りの程度にかかわらず、積層体の反りの程度がほぼ同じ値になっている。
以上により、積層膜104とIII族窒化物半導体層106とが下地基板102とn型III族窒化物半導体層108との間に設けられることで、n型III族窒化物半導体層108の反りを抑制することができたといえる。くわえて、実施例1では、n型III族窒化物半導体層108の反りが単に抑制されただけではなく、下地基板102の反りの程度にかかわらず、n型III族窒化物半導体層108の反りの程度をほぼ同じ値にすることができたといえる。
なお、基板の「反り」とは、外形に顕在化した反りのみならず、結晶構造上の反りも含めて定義する。以下に詳細に説明する。
図8〜10は、下地基板の反りについて説明するための図である。ここで、基板の「反り」の定義について説明する。なお、図8〜10は、基板の断面図であり、下地基板となる層や下地基板において、成長面に垂直な結晶軸の方向を点線の矢印で示している。
下地基板を準備する工程として、たとえば基材層501の上に下地基板となる層502a、502bを結晶成長させ、その後、層502a、502bを基材層501から剥離する方法や、長尺(厚膜)のバルク結晶504から下地基板を切り出す方法などがある。基板の反りは、結晶成長段階での結晶軸の傾き、もしくは結晶軸が傾こうとする力に起因する。
第1の例として、図8(a)のように基材層501の上に下地基板となる層502aを結晶成長させ、その後、基材層501から層502aを剥離して、図8(b)のような剥離した層502aからなる基板503aを下地基板として準備する方法がある。
剥離前の図8(a)の状態では、基材層501の中心と、外周縁部とで、基材層501上に積層した層502aの結晶軸は互いに平行である。しかし、剥離後には図8(b)のように基板503aの外形は反った形状となる。この理由は明らかではないが、積層した層502aには残留応力が存在していたり、転位が存在していたりするためであると考えられる。基板503aの外形がこのように反った形状となる結果、基板503aの外周縁部における結晶軸の方向は、基板503aの中心における結晶軸の方向に対して傾く。この結晶軸の傾きの大きさから、基板503aすなわち下地基板の外形的な反りの曲率半径が求められる。
また、第2の例として、長尺(厚膜)のバルク結晶504(図9(a))から所定の厚みの基板503bを切り出す方法がある。
この場合、成長面505の周縁部における結晶軸の方向は、成長面505の中心における結晶軸の方向に対して傾いている。
たとえば、図9(a)に示される互いに並行な2本の破線の位置にてそれぞれバルク結晶504を切断することにより基板503bを切り出した場合、切り出された基板503bは、一例として図9(b)のように外形上の反りが無い平板状をなしている。しかし、このような平板状の基板503bにおいても、結晶軸に注目すると、基板503bの外周縁部における結晶軸の方向は、基板503bの中心における結晶軸の方向に対して傾いている。この結晶軸の傾きは、長尺のバルク結晶504における反りに起因する。よって、本例の場合は、基板503bの外形形状ではなく、結晶軸の傾きを評価することが、反りを本質的に評価することになる。
さらに、成長段階での結晶軸の傾きに外形上の反りの影響が加わる複合的な状態もあり得る。
たとえば、第1の例と同様の方法で下地基板を準備した場合に、図10(a)のように剥離前の段階で、下地基板となる層502bの成長面505が曲面となることがある。この層502bを基材層501から剥離すると、剥離した層502bからなる基板503dは、応力によって図10(b)のように反った外形となる。結晶軸に注目すると、剥離前の段階で、基材層501の外周縁部における層502bの結晶軸の方向は、基材層501の中心付近における層502bの結晶軸の方向に対して傾いている。そして、剥離後には基板503dが外形的に反ることで、結晶軸の傾きはより大きくなる。
また、長尺のバルク結晶504を図9(a)のように切断して基板503cとしても、応力によって図9(c)のような反った外形の基板503cとなる場合もある。この場合も同様に、切り出した基板503cの結晶軸の傾きは、長尺のバルク結晶504の結晶軸の傾きよりも大きくなる。
以上の様に、外形上の反り、成長段階での結晶軸の傾き、およびそれらが複合した結晶軸の傾きのいずれをとっても、基板の中心における結晶軸の方向に対する、基板の外周縁部における結晶軸の方向の傾きを評価することが、反りを本質的に評価することになる。
なお、結晶軸の傾きは、たとえばXRDにより測定することができ、結晶軸を法線とした面の曲率半径に換算することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 少なくとも第1面がIII族窒化物半導体によって形成されている下地基板を準備する工程と、
前記下地基板の前記第1面の上に積層膜を形成する工程と、
前記積層膜の上に、n型III族窒化物半導体層を形成する工程と、
前記下地基板と、前記積層膜と、前記n型III族窒化物半導体層と、を含む積層体から、少なくとも前記下地基板を除去して、前記積層体を、少なくとも前記n型III族窒化物半導体層を含む基体に加工する工程と、
を含み、
前記積層膜は、n型不純物濃度が相対的に高いIII族窒化物半導体からなる第1半導体層と、n型不純物濃度が相対的に低いIII族窒化物半導体からなる第2半導体層と、が、交互に積層されてなるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
2. 1.に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記積層膜を形成した後かつ前記n型III族窒化物半導体層を形成する前に、前記積層膜の上に、前記第1半導体層よりも低いn型不純物濃度を有するIII族窒化物半導体層を形成する工程をさらに含み、
前記III族窒化物半導体層の膜厚は、前記積層膜に含まれるいずれの前記第1半導体層または前記第2半導体層よりも厚いIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
3. 2.に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記III族窒化物半導体層の膜厚は、前記積層膜の全体の膜厚よりも厚いIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
4. 2.または3.に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記III族窒化物半導体層は、アンドープ半導体層または5E17atoms/cm 未満のn型不純物を含む層であるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
5. 2.から4.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記III族窒化物半導体層のn型不純物濃度は、前記積層膜に含まれる前記第2半導体層のいずれのn型不純物濃度よりも低いIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
6. 1.から.5までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記積層膜に含まれる前記第1半導体層のいずれの膜厚も、前記積層膜に含まれる前記第2半導体層のいずれの膜厚よりも厚いIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
7. 1.から6.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記第2半導体層は、アンドープ半導体層または5E17atoms/cm 未満のn型不純物を含む層であるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
8. 1.から7.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記第1半導体層および前記第2半導体層は、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)によって形成されるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
9. 1.から7.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記第1半導体層および前記第2半導体層は、MOVPE(Metalorganic Vapor Phase Epitaxy)によって形成されるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
10. 1.から9.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記第1半導体層および前記第2半導体層の各々の厚さは、50nm以上であるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
11. 1.から10.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記積層膜では、前記第1半導体層と前記第2半導体層との積層のサイクルが10回以上繰り返されているIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
12. 1.から11.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記n型III族窒化物半導体層および前記第1半導体層には、シリコンがドープされているIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
13. 1.から12.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記下地基板の前記第1面は平坦化されているIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
14. 1.から13.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記積層体を前記基体に加工する前記工程では、前記積層膜の一部が除去され、または前記積層膜が除去されないIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
15. 1.から13.までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
前記積層体を前記基体に加工する前記工程では、前記積層膜の全体が除去されるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
100 積層体
102 下地基板
104 積層膜
104a 第1半導体層
104b 第2半導体層
106 III族窒化物半導体層
108 n型III族窒化物半導体層
200 基体
300 HVPE装置
302 チャンバ
304 ステージ
306 ヒータ
308 ボンベ
310 ボンベ
312 ボンベ
314 ガスライン
316 ガスライン
318 ガスライン
320 導入路
322 導入路
324 導入路
326 Gaソース
328 排出管
501 初期下地基板
502a 層
502b 層
503a 基板
503b 基板
503c 基板
503d 基板
504 バルク結晶
505 成長面

Claims (13)

  1. 少なくとも第1面がIII族窒化物半導体によって形成されている下地基板を準備する工程と、
    前記下地基板の前記第1面の上に積層膜を形成する工程と、
    前記積層膜の上に、n型III族窒化物半導体層を形成する工程と、
    前記下地基板と、前記積層膜と、前記n型III族窒化物半導体層と、を含む積層体から、少なくとも前記下地基板を除去して、前記積層体を、少なくとも前記n型III族窒化物半導体層を含む基体に加工する工程と、
    を含み、
    前記積層膜は、n型不純物濃度が相対的に高いIII族窒化物半導体からなる第1半導体層と、n型不純物濃度が相対的に低いIII族窒化物半導体からなる第2半導体層と、が、交互に積層されてなり、
    前記積層膜を形成した後かつ前記n型III族窒化物半導体層を形成する前に、前記積層膜の上に、前記第1半導体層よりも低いn型不純物濃度を有するIII族窒化物半導体層を形成する工程をさらに含み、
    前記III族窒化物半導体層の膜厚は、前記積層膜に含まれるいずれの前記第1半導体層または前記第2半導体層よりも厚く、
    前記III族窒化物半導体層のn型不純物濃度は、前記積層膜に含まれる前記第2半導体層のいずれのn型不純物濃度よりも低いIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記III族窒化物半導体層の膜厚は、前記積層膜の全体の膜厚よりも厚いIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記III族窒化物半導体層は、アンドープ半導体層または5E17atoms/cm未満のn型不純物を含む層であるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記積層膜に含まれる前記第1半導体層のいずれの膜厚も、前記積層膜に含まれる前記第2半導体層のいずれの膜厚よりも厚いIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記第2半導体層は、アンドープ半導体層または5E17atoms/cm未満のn型不純物を含む層であるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記第1半導体層および前記第2半導体層は、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)によって形成されるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  7. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記第1半導体層および前記第2半導体層は、MOVPE(Metalorganic Vapor Phase Epitaxy)によって形成されるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記第1半導体層および前記第2半導体層の各々の厚さは、50nm以上であるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記積層膜では、前記第1半導体層と前記第2半導体層との積層のサイクルが10回以上繰り返されているIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記n型III族窒化物半導体層および前記第1半導体層には、シリコンがドープされているIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記下地基板の前記第1面は平坦化されているIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  12. 請求項1から11までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記積層体を前記基体に加工する前記工程では、前記積層膜の一部が除去され、または前記積層膜が除去されないIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
  13. 請求項1から11までのいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体自立基板の製造方法であって、
    前記積層体を前記基体に加工する前記工程では、前記積層膜の全体が除去されるIII族窒化物半導体自立基板の製造方法。
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