JP6222179B2 - クレーンのブーム脱着装置、およびクレーンのブーム脱着方法 - Google Patents
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Description
第2の発明により、クレーンとは別の動力装置を用いる必要なくブームの脱着を容易に行うことができ、かつ、上部旋回体の大型化、質量、およびコストを抑制できる。
図1に示すブーム脱着装置1の作動の概要は次の通りである。旋回フレーム15とブーム20とのブームフットピン20aによる連結が切り離される。また、ブーム20が、少なくとも旋回フレーム15よりも前側X1で、好ましくはさらに旋回フレーム15上で、支持される。そして、起伏シリンダ19が伸縮することで、ブーム20がブーム軸方向Xに移動する。下記の例では、ブーム20の脱着時に、起伏シリンダ19が2回伸縮する(2回伸長し、2回縮小する)。この作動により、ブーム20は、上部旋回体13に対して脱着される。ブーム脱着装置1の作動の詳細は次の通りである。
[工程B]ブーム20が起伏シリンダ19により伏せられ、ブーム20が(先端ブーム25が)台車47に支持される。次に、図9に示すように、ブームポイントピン25bが、ブームポイントピン固定部47cに固定される。
[工程C]図6に示す昇降シリンダ41cの駆動により、ガイドローラ41eおよびシリンダ受台50が昇降する。この昇降により、ガイドローラ41eがブーム20(基端ブーム21)を支持する。また、シリンダ受台50が、シリンダチューブ19aを支持する。
[工程E]作業者の操作により、起伏シリンダ19が伸ばされる。すると、ブーム20が前側X1に移動する。このとき、ブーム20は、第一ガイドローラ装置41および台車47に支持された状態で、前側X1に移動する。その結果、ブーム20の後側X2端部が、ブーム支持ブラケット15bから、前側X1に離れる。図2に示すように、ブーム20の後側X2端部とブーム支持ブラケット15bとのブーム軸方向Xの距離が所定距離になったときに、起伏シリンダ19の伸長が止められる。
[工程G]図3に示すように、第二ガイドローラ装置42が、荷台31に設置され、例えば起伏用ブラケット21bよりも後側X2(旋回フレーム15側)に配置される。
[工程H]脱着用ブラケット22が、ブーム20に設置される。さらに詳しくは、脱着用ブラケット本体22bが、脱着用ブラケット支持部22aに取り付けられる。そして、シリンダロッドピン19dが、シリンダロッド19bおよび脱着用ブラケット22に取り付けられる。
[工程J]シリンダロッドピン19dが、シリンダロッド19bおよび脱着用ブラケット22から取り外される。そして、起伏シリンダ19が縮められる。
[工程K]ブーム20が、トラック30により搬送される。
図1に示すブーム脱着装置1による効果は次の通りである。ブーム脱着装置1は、ブーム20と、起伏シリンダ19と、ブーム支持装置40(ブーム支持部)と、を備える。ブーム20は、旋回フレーム15にブームフットピン20aを介して取り付けられる。起伏シリンダ19は、旋回フレーム15に取り付けられ、旋回フレーム15に対してブーム20を起伏させる。
[構成1−1]ブーム支持装置40は、旋回フレーム15よりも前側X1(ブーム先端側)に配置される。
[構成1−2]ブーム支持装置40は、旋回フレーム15とブーム20とのブームフットピン20aによる連結が切り離された状態で起伏シリンダ19が伸縮したときに、ブーム20がブーム軸方向Xに移動可能となるようにブーム20を支持する。
この効果の具体例は次の通りである。例えば、旋回フレーム15に対するブーム20の脱着をするための動力として、ブーム20を伸縮させるための伸縮シリンダ(油圧シリンダ)を利用することが考えられる。ここで、伸縮シリンダに圧油を供給する油圧ポンプは上部旋回体13に配置され、伸縮シリンダはブーム20の内部に配置される。そのため、上部旋回体13と伸縮シリンダとに油圧ホースがつながれた状態で、ブーム20の脱着を行う必要がある。そのため、上部旋回体13の外に油圧ホースを出す必要があるので、油圧ホースの取り回し作業が必要になる。一方、本実施形態では、ブーム20の脱着に起伏シリンダ19が用いられるので、上部旋回体13の外に油圧ホースを出す必要がなく、油圧ホースの取り回し作業が不要になる。よって、ブーム20の脱着作業を容易に行える。
図4に示すように、ブーム20は、起伏用ブラケット21bと、脱着用ブラケット22と、を備える。起伏用ブラケット21bには、ブーム20を起伏させるときに起伏シリンダ19が取り付けられる。
[構成2]脱着用ブラケット22は、起伏用ブラケット21bよりも後側X2(ブーム後端側)に配置され、起伏シリンダ19を取り付け可能である。
[構成3]ブーム脱着装置1は、図6に示すように、シリンダ受台50を備える。シリンダ受台50は、旋回フレーム15に設けられ、起伏シリンダ19のシリンダチューブ19aを受ける。
シリンダチューブ19aが旋回フレーム15に対して支持される結果、起伏シリンダ19とブーム20との連結部分が旋回フレーム15に対して支持される。よって、起伏シリンダ19とブーム20とを連結する部材(例えばシリンダロッドピン19d)の脱着を適切に行える。
[構成4]ブーム支持装置40は、レール45と、台車47と、を備える。レール45は、ブーム軸方向Xに延びる。台車47は、レール45に沿ってブーム軸方向Xに移動可能であり、ブーム20を支持する。
[構成5]ブーム支持装置40は、ブーム20を搬送するためのトラック30(搬送台車)に設けられる。
また、上記[構成5]により、ブーム20の取り付け作業の前に、トラック30に設けられたブーム支持装置40にブーム20が支持された状態でブーム20が搬送された場合、搬送時のブーム20の状態のままで、ブーム20の取り付け作業を開始できる。
[構成6]ブーム支持装置40(第一ガイドローラ装置41)は、さらに旋回フレーム15に設けられる。
図1に示すクレーン10のブーム脱着方法による効果は次の通りである。クレーン10は、ブーム20と、起伏シリンダ19と、を備える。ブーム20は、ブームフットピン20aを介して旋回フレーム15に取り付けられる。起伏シリンダ19は、旋回フレーム15に取り付けられ、旋回フレーム15に対してブーム20を起伏させる。
[構成7]旋回フレーム15とブーム20とのブームフットピン20aによる連結が切り離された状態、かつ、旋回フレーム15よりも前側X1(ブーム先端側)でブーム20が支持された状態とされる。この状態で、起伏シリンダ19を伸縮させることで、ブーム20をブーム軸方向Xに移動させる。
上記実施形態は様々に変更されてもよい。ブーム脱着装置1の構成要素の数が変更されてもよく、ブーム脱着装置1の構成要素の一部が設けられなくてもよい。
ブーム支持装置40は、装置でないブーム支持部(板や台など)に代えられてもよい。
第一ガイドローラ装置41や第二ガイドローラ装置42と同様の装置が、旋回フレーム15や荷台31上に、さらに設けられてもよい。
15 旋回フレーム
19 起伏シリンダ
19a シリンダチューブ
20 ブーム
20a ブームフットピン
21b 起伏用ブラケット
22 脱着用ブラケット(脱着用連結部材)
40 ブーム支持装置(ブーム支持部)
41c 昇降シリンダ(支持位置昇降装置)
45 レール
47 台車
50 シリンダ受台
X ブーム軸方向
X1 前側(ブーム先端側)
X2 後側(ブーム後端側)
Claims (7)
- クローラを備える下部走行体と、
前記下部走行体に対して旋回自在に、前記下部走行体の上に搭載される旋回フレームと、
前記旋回フレームの後側部分にブームフットピンを介して取り付けられるブームと、
前記旋回フレームに取り付けられ、前記旋回フレームに対して前記ブームを起伏させる起伏シリンダと、
前記旋回フレームよりもブーム先端側に配置され、さらに前記旋回フレームに設けられるブーム支持部と、
を備え、
前記ブーム支持部は、前記旋回フレームと前記ブームとの前記ブームフットピンによる連結が切り離された状態で前記起伏シリンダが伸縮したときに、前記ブームがブーム軸方向に移動可能となるように前記ブームを支持する、
クレーンのブーム脱着装置。 - 請求項1に記載のクレーンのブーム脱着装置であって、
前記ブームは、
前記ブームを起伏させるときに前記起伏シリンダが取り付けられる起伏用ブラケットと、
前記起伏用ブラケットよりもブーム後端側に配置され、前記起伏シリンダを取り付け可能な脱着用連結部材と、
を備える、
クレーンのブーム脱着装置。 - 請求項1または2に記載のクレーンのブーム脱着装置であって、
前記旋回フレームに設けられ、前記起伏シリンダのシリンダチューブを受けるシリンダ受台を備える、
クレーンのブーム脱着装置。 - 請求項3に記載のクレーンのブーム脱着装置であって、
前記旋回フレームに設けられる前記ブーム支持部は、前記ブームの支持位置を昇降させる支持位置昇降装置を備え、
前記支持位置昇降装置は、前記シリンダ受台による前記シリンダチューブの支持位置を昇降させる、
クレーンのブーム脱着装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のクレーンのブーム脱着装置であって、
前記ブーム支持部は、
ブーム軸方向に延びるレールと、
前記レールに沿ってブーム軸方向に移動可能であり、前記ブームを支持する台車と、
を備える、
クレーンのブーム脱着装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のクレーンのブーム脱着装置であって、
前記ブーム支持部は、前記ブームを搬送するための搬送台車に設けられる、
クレーンのブーム脱着装置。 - クローラを備える下部走行体と、
前記下部走行体に対して旋回自在に、前記下部走行体の上に搭載される旋回フレームと、
前記旋回フレームの後側部分にブームフットピンを介して取り付けられるブームと、
前記旋回フレームに取り付けられ、前記旋回フレームに対して前記ブームを起伏させる起伏シリンダと、
を備えるクレーンのブーム脱着方法であって、
前記旋回フレームと前記ブームとの前記ブームフットピンによる連結が切り離された状態、かつ、前記旋回フレームよりもブーム先端側で前記ブームが支持された状態、かつ、前記旋回フレームに設けられたブーム支持部で前記ブームが支持された状態で、前記起伏シリンダを伸縮させることで、前記ブームをブーム軸方向に移動させる、
クレーンのブーム脱着方法。
Priority Applications (4)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015148885A JP6222179B2 (ja) | 2015-07-28 | 2015-07-28 | クレーンのブーム脱着装置、およびクレーンのブーム脱着方法 |
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Family Applications (1)
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JP2015148885A Active JP6222179B2 (ja) | 2015-03-20 | 2015-07-28 | クレーンのブーム脱着装置、およびクレーンのブーム脱着方法 |
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