JP6575090B2 - クレーンのブーム脱着装置およびクレーンのブーム脱着方法 - Google Patents

クレーンのブーム脱着装置およびクレーンのブーム脱着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6575090B2
JP6575090B2 JP2015058033A JP2015058033A JP6575090B2 JP 6575090 B2 JP6575090 B2 JP 6575090B2 JP 2015058033 A JP2015058033 A JP 2015058033A JP 2015058033 A JP2015058033 A JP 2015058033A JP 6575090 B2 JP6575090 B2 JP 6575090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
rear end
end side
upper swing
swing body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015058033A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016175754A (ja
Inventor
花本 貴博
貴博 花本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2015058033A priority Critical patent/JP6575090B2/ja
Priority to PCT/JP2016/058673 priority patent/WO2016152770A1/ja
Priority to DE112016001320.5T priority patent/DE112016001320B4/de
Priority to US15/559,592 priority patent/US10640338B2/en
Publication of JP2016175754A publication Critical patent/JP2016175754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6575090B2 publication Critical patent/JP6575090B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、クレーンのブーム脱着装置、およびクレーンのブーム脱着方法に関する。
例えば特許文献1などに、上部旋回体に対してブームを脱着(取り付け、取り外し)する技術が記載されている。同文献の図11には、ブームが脱着されるクレーンとは別の動力装置(同文献の要約における「他の楊重手段」)を用いて、ブームの脱着が行われる技術が記載されている。また、同文献の図1〜図8および要約には、ブーム受け台を用いてブームの脱着が行われる技術が記載されている。
特開平5−330790号公報
特許文献1の要約に記載のように、ブーム受け台により、他の楊重手段がなくても、ブームの脱着作業が可能となる。しかし、同文献の図3および図4に記載のように、このブーム受け台は、ブーム支持ブラケット(同文献における「フートブラケット」)とブームとの間に配置される。そのため、上部旋回体が大型化する問題がある。また、ブーム受け台の分、上部旋回体の重量が増加する問題があり、上部旋回体のコストが増加する問題がある。例えば、上部旋回体が輸送される場合、輸送寸法や輸送重量が法令により制限されるので、上部旋回体の寸法や重量の増大は好ましくない。
そこで本発明は、クレーンとは別の動力装置を用いる必要なくブームの脱着が行え、かつ、上部旋回体の大型化、重量、およびコストを抑制できる、クレーンのブーム脱着装置、およびクレーンのブーム脱着方法を提供することを目的とする。
第1の発明のクレーンのブーム脱着装置は、ブームと、ブーム支持部と、を備える。前記ブームは、ブームフットピンを介して上部旋回体に起伏可能に取り付けられ、伸縮可能である。前記ブーム支持部は、前記上部旋回体よりもブーム先端側に配置される。前記ブーム支持部は、前記上部旋回体と前記ブームとの前記ブームフットピンによる連結が切り離された状態で前記ブームが伸縮動作したときに、前記ブームの後端部がブーム伸縮方向に移動可能となるように、前記ブームを支持する。
第2の発明のクレーンのブーム脱着方法は、ブームを備えるクレーンに用いられる。前記ブームは、ブームフットピンを介して上部旋回体に起伏可能に取り付けられ、伸縮可能である。前記上部旋回体よりもブーム先端側で前記ブームが支持された状態、かつ、前記上部旋回体と前記ブームとの前記ブームフットピンによる連結が切り離された状態で、前記ブームを伸縮動作させることで、前記ブームの後端部をブーム伸縮方向に移動させる。
第1の発明により、クレーンとは別の動力装置を用いる必要なくブームの脱着が行え、かつ、上部旋回体の大型化、重量、およびコストを抑制できる。
第2の発明により、クレーンとは別の動力装置を用いる必要なくブームの脱着が行え、かつ、上部旋回体の大型化、重量、およびコストを抑制できる。
ブーム脱着装置1の全体図である。 図1に示す上部旋回体13からブーム20が取り外された状態を示す図1相当図である。 図2に示すブーム先端側支持装置60などの拡大図である。 図3のF4矢視図である。 図3のF5矢視図である。 図2に示す第二ブーム後端側支持装置72などの拡大図である。 図6のF7−F7矢視断面図である。 図6のF8矢視図である。 図1に示すクレーン10を示す図である。 図1に示すブーム20の脱着途中のブーム脱着装置1を示す図である。 図1に示すブーム20の脱着途中のブーム脱着装置1を示す図である。 図1に示すブーム20の脱着途中のブーム脱着装置1を示す図である。 図1に示すブーム20の脱着途中のブーム脱着装置1を示す図である。 図1に示すブーム20の脱着途中のブーム脱着装置1を示す図である。 第2実施形態の図1相当図である。 第2実施形態の図9A相当図である。 第2実施形態の図9B相当図である。 第2実施形態の図9C相当図である。 第2実施形態の図9D相当図である。 第2実施形態の図9E相当図である。 第2実施形態の図9F相当図である。
図1〜図9Fを参照して、第1実施形態のブーム脱着装置1について説明する。
ブーム脱着装置1は、図1および図2に示すように、上部旋回体13(下記)に対してブーム20(下記)を脱着する装置である。図1に示すように、ブーム脱着装置1は、クレーン10と、トラック40(搬送台車)と、ブーム支持装置50と、を備える。
クレーン10は、ブーム20(下記)を備える建設機械であり、さらに詳しくは、移動式クレーンである。クレーン10は、下部走行体11と、上部旋回体13と、ブーム20と、伸縮用油圧ホース33(図2参照)と、を備える。
下部走行体11は、クローラ11aを備え、クレーン10を走行させる部分である。
上部旋回体13は、下部走行体11に対して旋回自在に、下部走行体11の上に搭載される。上部旋回体13は、旋回フレーム15と、運転室17と、起伏シリンダ19と、起伏シリンダ支持装置19sと、を備える。旋回フレーム15の一部には、ブーム20が取り付けられるブーム支持ブラケット15aがある。運転室17は、旋回フレーム15に搭載される。起伏シリンダ19は、上部旋回体13に対してブーム20を起伏させるシリンダであり、油圧シリンダである。起伏シリンダ19の基端部は、起伏シリンダフットピン19aを介して旋回フレーム15に連結される。起伏シリンダ19の先端部は、起伏シリンダロッドピン19bを介してブーム20に連結される。起伏シリンダ支持装置19sは、起伏シリンダ19とブーム20とが切り離された状態のとき(起伏シリンダロッドピン19bが取り外されたとき)に、旋回フレーム15に対して起伏シリンダ19を支持する。
ブーム20は、吊荷を吊るためのフックH1など(図9A参照)が取り付けられる部材である。ブーム20は、ブームフットピン20aを介して、上部旋回体13に対して起伏可能に、上部旋回体13に取り付けられる。ブームフットピン20aは、ブーム20の基端部(ブームフット)と、ブーム支持ブラケット15aと、を連結するピンである。ブーム20は、伸縮可能であり、さらに詳しくは、差込構造(箱型伸縮構造)を有し、複数段の単位ブームを備え、具体的には4段の単位ブームを備える。ブーム20は、基端側(後端側)から先端側の順に、基端ブーム21と、2段ブーム22と、3段ブーム23と、先端ブーム25と、を備える。また、ブーム20は、伸縮シリンダ31(図2参照)を備える。
以下では、ブーム20の長手方向が水平方向(または略水平方向)となるようにブーム20が配置された場合について説明する。ブーム20の伸縮可能な方向(長手方向)をブーム伸縮方向Xとする。ブーム20の先端側から後端側に向かう側をブーム後端側X1とし、その逆側をブーム先端側X2とする。ブーム20の幅方向(ブーム伸縮方向Xに直交する水平方向)を、ブーム幅方向Yとする。
基端ブーム21(基本ブーム)は、ブーム20を構成する複数の単位ブームのうち最もブーム後端側X1の単位ブームである。基端ブーム21は、起伏シリンダ取付ブラケット21aを備える。起伏シリンダ取付ブラケット21aは、基端ブーム21の腹面(下面)に設けられ、起伏シリンダロッドピン19bが取り付けられる部分である。
先端ブーム25は、ブーム20を構成する複数の単位ブームのうち最もブーム先端側X2の単位ブームである。図3に示すように、先端ブーム25のブーム先端側X2の端部(先端部)は、側板25aと、先端シーブ25bと、先端シーブ固定ピン25cと、を備える。
側板25a・25aは、図4に示すように、ブーム幅方向Yに対向する2枚の板材である。
先端シーブ25bは、先端ブーム25の先端部の下端部に配置される滑車であり、ブーム幅方向Yに並ぶように複数枚設けられ、例えば4枚設けられる。先端シーブ25bには、フックH1(図9A参照)を吊るための吊上げロープが掛けられる。
先端シーブ固定ピン25c(ブームポイントピン)は、側板25aに対して先端シーブ25bを回転自在に支持するピンである。先端シーブ固定ピン25cは、ブーム幅方向Yに延び、2枚の側板25a・25aよりもブーム幅方向Y両外側に突出する。
なお、図9Aに示すように、先端ブーム25には、補助フックH2を吊るための補助シーブ27が取り付けられてもよい。
伸縮シリンダ31は、図2に示すように、ブーム20の内部に配置され、ブーム20を伸縮させる、油圧シリンダである。
伸縮用油圧ホース33は、伸縮シリンダ31と上部旋回体13との間で油を供給および排出するための油圧ホースであり、ブーム20のブーム後端側X1の端部と上部旋回体13とにつながれる。
トラック40(搬送台車)は、貨物を搬送するための荷台41を備える自動車である。トラック40は、ブーム20を搬送するための台車であり、ブーム20以外の貨物も搬送可能である。
ブーム支持装置50(ブーム支持部)は、ブーム20を支持するための装置である。ブーム支持装置50は、上部旋回体13よりもブーム先端側X2に配置され、さらに詳しくは、上部旋回体13から離れた位置に配置され、運転室17よりもブーム先端側X2に配置される。ブーム支持装置50は、トラック40に設けられ、さらに詳しくは、荷台41の上に搭載(配置)される。ブーム支持装置50は、フレーム51と、ブーム先端側支持装置60(ブーム先端側支持部)と、ブーム後端側支持装置70(ブーム後端側支持部)と、を備える。
フレーム51は、ブーム先端側支持装置60およびブーム後端側支持装置70を支持する部分である。フレーム51は、荷台41に固定され、例えば荷台41のブーム先端側X2の端部からブーム後端側X1の端部にわたって配置される。フレーム51は、レール53と、横部材55(図5参照)と、ストッパ57と、を備える。
レール53は、ブーム伸縮方向Xに延びる棒状部材である。図5に示すように、レール53は、ブーム幅方向Yに間隔をあけて複数本設けられ、具体的には2本設けられる。なお、図5ではブーム20を想像線(二点鎖線)で示した(図8も同様)。図4に示すように、ブーム伸縮方向Xから見たレール53の断面は、例えばC字状であり、I字状などでもよい。図2に示すように、レール53のブーム伸縮方向Xの長さは、基端ブーム21の長さとほぼ同じである。
横部材55は、図5に示すように、フレーム51のブーム先端側X2の端部またはその近傍に配置され、ブーム伸縮方向Xに間隔をあけて2本設けられる。2本の横部材55・55それぞれは、ブーム幅方向Yに延び、2本のレール53同士をつなぐように配置される。なお、横部材55と同様の部材(図示なし)が、2本のレール53の接合のために設けられる。
ストッパ57は、図2に示すように、フレーム51のブーム後端側X1の端部またはその近傍に配置される。ストッパ57は、ブーム後端側支持装置70のブーム後端側X1への移動を規制する。
ブーム先端側支持装置60(ブーム先端側支持部)は、ブーム20のブーム先端側X2の部分を支持する部分であり、さらに詳しくは、先端ブーム25を支持する部分であり、先端ブーム25を支持する装置(治具、固定治具)である。図3に示すように、ブーム先端側支持装置60は、先端固定部61と、補強部材63と、固定ピン65と、を備える。
先端固定部61は、先端ブーム25を支持し、さらに詳しくは、先端シーブ固定ピン25cを支持し、先端シーブ固定ピン25cを下から支持する(受ける)ためのU字状凹部を有する。図4に示すように、先端固定部61は、ブーム幅方向Yに間隔をあけて2つ設けられ、側板25aよりもブーム幅方向Y両外側の先端シーブ固定ピン25cを支持する。図3に示すように、先端固定部61は、フレーム51から上に突出する。先端固定部61は、フレーム51に固定され、さらに詳しくは、レール53のブーム先端側X2の端部の近傍に固定され、2本の横部材55・55の間(ブーム伸縮方向Xにおける間)の位置でレール53に固定される。
補強部材63は、フレーム51と先端固定部61との固定(連結)を補強する部材である。補強部材63は、先端固定部61のブーム伸縮方向Xの端面(さらに詳しくは両端面)と、フレーム51の(レール53の)上面と、に固定され、例えば板状である。
固定ピン65は、先端シーブ固定ピン25cが先端固定部61から外れないようにするためのピン(ロックピン)である。固定ピン65は、先端固定部61に受けられた先端シーブ固定ピン25cよりも上に配置され、先端固定部61のU字状凹部の上端部同士をブーム伸縮方向Xにつなぐように先端固定部61に取り付けられる。
ブーム後端側支持装置70は、図2に示すように、ブーム先端側支持装置60よりもブーム後端側X1に配置される。ブーム後端側支持装置70は、ブーム20を支持し、さらに詳しくは、基端ブーム21を支持し、基端ブーム21を下から支持する(受ける)。ブーム後端側支持装置70は、ブーム伸縮方向Xに移動可能な台車(支持台車)である。ブーム後端側支持装置70のブーム幅方向Yへの移動は規制される。ブーム後端側支持装置70は、任意の高さに調整可能に構成される。ブーム後端側支持装置70は、ブーム伸縮方向Xに間隔をあけて複数設けられ、具体的には2つ設けられる。ブーム後端側支持装置70には、第一ブーム後端側支持装置71と、第二ブーム後端側支持装置72と、がある。第一ブーム後端側支持装置71と第二ブーム後端側支持装置72とは同様に構成される。
第二ブーム後端側支持装置72は、第一ブーム後端側支持装置71よりもブーム後端側X1に配置される。図6に示すように、第二ブーム後端側支持装置72は、外枠81と、内枠82と、天板83と、昇降シリンダ85と、車輪支持部87と、車輪88と、固縛装置89と、を備える。
外枠81および内枠82は、入れ子に構成され、上下方向に伸縮可能に構成される。内枠82は、外枠81の内側に配置され、外枠81に対して上下に移動自在である。図8に示すように、外枠81および内枠82それぞれは、上から見て枠状(周状、空間を囲む形状)であり、例えば上から見て四角形などである。
天板83は、図6および図7に示すように、基端ブーム21(ブーム20)に接し、基端ブーム21(ブーム20)を支持する部分である。天板83は、第二ブーム後端側支持装置72の上端部を構成し、内枠82の上端部に固定される。天板83の厚さ方向は、上下方向である。なお、図7では、ブーム20の内部構造を省略した。
昇降シリンダ85(支持高さ変更部)は、天板83(ブーム20を支持する部分)を任意の高さに変え、さらに詳しくは、内枠82および天板83を、外枠81に対して上下に移動させる。昇降シリンダ85は、外枠81および内枠82の内部に配置され、天板83よりも下側に配置される。昇降シリンダ85は、上下方向に伸縮可能なシリンダであり、例えば油圧シリンダなどである。
車輪支持部87は、外枠81に対して車輪88を支持する部分である。車輪支持部87は、外枠81に固定され、外枠81からブーム伸縮方向Xの両側に突出し、例えば板状であり、例えばブーム幅方向Yに直交する。
車輪88は、第二ブーム後端側支持装置72をブーム伸縮方向Xに移動可能に(移動自在に)する。車輪88は、車輪支持部87を介して外枠81に取り付けられ、外枠81に対して回転自在である。車輪88は、レール53上に配置され(載せられ)、レール53上を転がることが可能である。図8に示すように、車輪88は、複数設けられ、具体的には4つ設けられる。4つの車輪88は、ブーム伸縮方向Xおよびブーム幅方向Yに互いに間隔をあけて配置され、上から見たとき外枠81の四隅の近傍に配置される。1本のレール53に車輪88が2つずつ配置される。
固縛装置89は、図7に示すように、第二ブーム後端側支持装置72に基端ブーム21(ブーム20)を固縛するための装置である。固縛装置89は、固縛部材89aと、固縛部材固定部89bと、を備える。
固縛部材89aは、基端ブーム21の外周部を縛ることが可能な部材であり、具体的には例えば、バンド、ベルト、ロープ、またはチェーンなどである。固縛部材89aの長さは調整可能である。固縛装置89と基端ブーム21の外周部との間に当て部材(図示なし)が設けられてもよく、例えば、ブーム伸縮方向Xから見た基端ブーム21の角部に当てられる角当て部材が設けられてもよい。
固縛部材固定部89bは、固縛部材89aが固定される部分である。固縛部材固定部89bは、外枠81に固定され、さらに詳しくは、外枠81からブーム幅方向Y外側に突出する。固縛部材固定部89bには、固縛部材89aを取り付けるための部分が設けられ、具体的には例えば、かぎ状部分または孔(いずれも図示なし)が設けられる。なお、図7において二点鎖線で示すように、固縛部材89aは、内枠82または天板83に固定されてもよい。
(ブーム脱着方法)
図2に示すブーム脱着装置1によるブーム脱着方法の概略は次の通りである。上部旋回体13よりもブーム先端側X2でブーム20が支持された状態にする(図9A〜図9C参照)。また、上部旋回体13とブーム20との、ブームフットピン20aおよび起伏シリンダロッドピン19bによる連結が切り離された状態にする。これらの状態で、ブーム20を伸縮動作させることで、基端ブーム21を(ブーム20のブーム後端側X1の端部を)ブーム伸縮方向Xに移動させる。これにより、上部旋回体13に対してブーム20を脱着させる(図9D〜図9F参照)。ブーム脱着方法の詳細は次の通りである。
(ブーム20の取り外し)
図9A〜図9Fの順に示すように、ブーム20が上部旋回体13から取り外される。以下ではブーム20の取り外しを手順に沿って説明する。
図9Aに示すフックH1、補助シーブ27、および補助フックH2が、ブーム20から取り外される。
図9Bに示すように、トラック40が上部旋回体13の前(ブーム先端側X2)に移動(後退)する。このとき、トラック40が、ブーム20の真下にレール53が配置されるように移動する。ブーム20が、最縮小状態よりも伸ばされ、水平方向よりもわずかに起こされる。これにより、先端ブーム25の先端部が、ブーム先端側支持装置60の真上に配置される。
第一ブーム後端側支持装置71が、レール53上に配置され、さらに詳しくは、レール53のブーム後端側X1の端部(またはその近傍)に配置される。
図9Cに示すように、ブーム20が下げられ、先端ブーム25の先端部が下げられる。これにより、図3に示すように、先端シーブ固定ピン25cが、先端固定部61に支持される(あずけられる)。そして、固定ピン65が先端固定部61に取り付けられることで、先端シーブ固定ピン25cが先端固定部61に固定される。
図9Cに示すように、第一ブーム後端側支持装置71の高さが調整される。さらに詳しくは、図6に示す昇降シリンダ85を伸ばすことで、天板83を上昇させる。これにより、第一ブーム後端側支持装置71が、ブーム20の荷重を受け、ブーム20を支持する。
図9Cに示すように、基端ブーム21が、固縛装置89により第一ブーム後端側支持装置71に固縛される。
ブームフットピン20aが、基端ブーム21およびブーム支持ブラケット15aから取り外される。起伏シリンダロッドピン19bが、起伏シリンダ19および起伏シリンダ取付ブラケット21aから取り外される。このとき、起伏シリンダ19は、起伏シリンダ支持装置19sに支持される。このとき、第一ブーム後端側支持装置71によりブーム20の荷重が受けられており、また、ブーム先端側支持装置60により先端ブーム25が固定されている。よって、ブームフットピン20aを取り外した際に、ブーム20が動く(例えば落ちる)ことが抑制されるので、ブームフットピン20aの取り外しを容易に行える(起伏シリンダロッドピン19bの取り外しも同様)。このとき、ブーム20は、ブーム先端側支持装置60(先端固定部61(図3参照))による支持と、第一ブーム後端側支持装置71による高さ調整可能な支持とにより、先端シーブ固定ピン25c(図3参照)を軸として起伏動作できる。
図9Dに示すように、ブーム20が、伸縮シリンダ31(図2参照)により縮められる。その結果、基端ブーム21が先端ブーム25に対してブーム先端側X2に移動し、基端ブーム21が上部旋回体13から(ブーム支持ブラケット15aから)取り外される。このとき、第一ブーム後端側支持装置71が、基端ブーム21の移動に追従して(ブーム20の伸長に追従して)、レール53に沿ってブーム伸縮方向Xに滑らかに走行移動する。ブーム20がある程度縮められた状態(最縮小状態よりも長い状態)で、ブーム20の縮小が停止される。
第二ブーム後端側支持装置72が、レール53上に設置され、さらに詳しくは、レール53のブーム後端側X1の端部(またはその近傍)に配置され、起伏シリンダ取付ブラケット21aよりもブーム後端側X1に配置される。第一ブーム後端側支持装置71と同様に、第二ブーム後端側支持装置72の高さが調整され、基端ブーム21が固縛装置89により固縛される。このとき、第二ブーム後端側支持装置72の高さの調整に応じて、第一ブーム後端側支持装置71の高さが調整されてもよい。
図9Eに示すように、ブーム20がさらに縮められる。さらに詳しくは、ブーム20のブーム後端側X1の端部(ブームフット)と起伏シリンダ19とが上下方向に干渉しない位置まで、ブーム20が縮められる。そして、ブーム後端側支持装置70が下げられる。
図9Fに示すように、ブーム20が最縮小状態(または最縮小に近い状態)まで縮められる。その後、伸縮用油圧ホース33が、ブーム20から取り外される。その後、ブーム20がブーム支持装置50に支持された状態のまま、ブーム20がトラック40により搬送される。
(ブーム20の取り付け)
上記のブーム20の取り付け手順とは逆の手順(またはほぼ逆の手順)により、図9F〜図9Aの順に、ブーム20が上部旋回体13に取り付けられる。以下ではブーム20の取り付けを手順に沿って説明する。なお、図9A〜図9Fにおける動作の向きを表す矢印は逆向きであるとして説明する。
図9Fに示すように、伸縮用油圧ホース33がブーム20に取り付けられる。
図9Eに示すように、ブーム20が伸縮シリンダ31(図2参照)により伸ばされることで、基端ブーム21が先端ブーム25に対してブーム後端側X1に移動する。このときブーム後端側支持装置70が、基端ブーム21の移動に追従して、ブーム後端側X1に走行移動する。ブーム20のブーム後端側X1の端部(ブームフット)と起伏シリンダ19とが干渉しない位置に、ブーム後端側支持装置70が上げられることで、ブーム20が上げられる。
図9Dに示すように、ブーム20がさらに伸ばされる。さらに詳しくは、第二ブーム後端側支持装置72が、レール53のブーム後端側X1の端部(またはその近傍)に移動するまで、ブーム20が伸ばされる。
第二ブーム後端側支持装置72の固縛部材89aが、ブーム20から取り外される。
第二ブーム後端側支持装置72が下げられ、第二ブーム後端側支持装置72がレール53から取り外される。
図9Cに示すように、ブーム20がさらに伸ばされ、また、第一ブーム後端側支持装置71の高さが調整される。このとき、ブーム20は、ブーム先端側支持装置60(先端固定部61(図3参照))による支持と、第一ブーム後端側支持装置71による高さ調整可能な支持とにより、先端シーブ固定ピン25c(図3参照)を軸として起伏動作できる。これにより、ブームフットピン20aのピン孔、および、起伏シリンダロッドピン19bのピン孔、それぞれの上下方向の位置合わせが行われる。この位置合わせが行われた状態で、ブームフットピン20aが、ブーム支持ブラケット15aおよびブーム20に取り付けられる。また、この位置合わせが行われた状態で、起伏シリンダロッドピン19bが、起伏シリンダ19および起伏シリンダ取付ブラケット21aに取り付けられる。よって、ブームフットピン20aおよび起伏シリンダロッドピン19bの取り付けを容易に行える。
第一ブーム後端側支持装置71の固縛部材89aがブーム20から取り外される。
図3に示すブーム先端側支持装置60の固定ピン65が、先端固定部61から取り外される。
図9Cから図9Bに示すように、ブーム20が起こされることにより、図3に示す先端シーブ固定ピン25cが、先端固定部61から外れる。その後、トラック40が前進退避する(ブーム先端側X2に移動する)。
図9Aに示すように、フックH1、補助フックH2、および補助シーブ27がブーム20に取り付けられる。
(効果1)
図1に示すブーム脱着装置1による効果は次の通りである。ブーム脱着装置1は、ブーム20と、ブーム支持装置50と、を備える。ブーム20は、ブームフットピン20aを介して上部旋回体13に起伏可能に取り付けられ、伸縮可能である。
[構成1−1]ブーム支持装置50は、上部旋回体13よりもブーム先端側X2に配置される。
[構成1−2]ブーム支持装置50は、上部旋回体13とブーム20とのブームフットピン20aによる連結が切り離された状態でブーム20が伸縮動作したときに、ブーム20のブーム後端側X1の端部(後端部)がブーム伸縮方向Xに移動可能となるように、ブーム20を支持する。
上記[構成1−2]では、上部旋回体13に対してブーム20を脱着するための動力として、ブーム20の伸縮動作が利用される。よって、クレーン10とは別の動力装置を用いる必要なく、ブーム20の脱着を行える。
上記[構成1−1]では、ブーム支持装置50は、上部旋回体13とは別に設けられる。よって、ブーム20の脱着時にブーム20を支持するための構造を上部旋回体13に設ける必要がない。よって、上部旋回体13の大型化を抑制できる。さらに詳しくは、特許文献1に記載の「ブーム受け台」が上部旋回体13に設けられる場合と比べると、本実施形態では、ブーム支持ブラケット15aと、ブーム20と、の間の幅方向の隙間を小さくできるので、上部旋回体13の幅を狭くできる。また、上部旋回体13にブーム受け台を設ける必要がないので、上部旋回体13の重量を抑制でき、上部旋回体13のコスト増加を抑制できる。
上部旋回体13の大型化および重量を抑制できる結果、クレーン10の動作に必要な燃料および排気ガスの量を抑制できる。また、上部旋回体13を輸送するための車両を小型化でき、上部旋回体13の輸送に必要な燃料および排気ガスの量を抑制でき、上部旋回体13の輸送に必要なコストを抑制できる。
(効果2)
[構成2]図2に示すように、ブーム支持装置50は、ブーム先端側支持装置60と、ブーム先端側支持装置60よりもブーム後端側X1に配置されるブーム後端側支持装置70と、を備える。
この[構成2]により、ブーム先端側支持装置60およびブーム後端側支持装置70のいずれか一方しか備えない場合に比べ、ブーム20を確実に支持できる。よって、上部旋回体13に対するブーム20の脱着を確実に行える。
(効果3)
[構成3]ブーム支持装置50は、ブーム伸縮方向Xに延びるレール53を備える。ブーム後端側支持装置70は、レール53に沿ってブーム伸縮方向Xに移動可能である。
この[構成3]により、ブーム20の伸縮動作に追従して、ブーム後端側支持装置70が移動する。よって、ブーム後端側支持装置70は、伸縮動作しているブーム20を確実に支持できる。また、ブーム後端側支持装置70がレール53に沿わない場合に比べ、ブーム後端側支持装置70が滑らかに移動しやすいので、ブーム後端側支持装置70の移動により生じる騒音を抑制しやすい。
(効果4)
[構成4]ブーム後端側支持装置70は、図6に示すように、天板83(ブーム20を支持する部分)を任意の高さに変える昇降シリンダ85(支持高さ変更部)を備える。
この[構成4]により、ブーム20の取り付け時には次の効果が得られる。天板83がブーム20を支持しているときに(図9D参照)、昇降シリンダ85が天板83の高さを変えることで、ブーム20の高さを変えることができる。よって、ブームフットピン20a(図2参照)のピン孔の位置合わせを容易に行える。その結果、ブームフットピン20aの差し込み作業を容易に行える。
また、起伏シリンダロッドピン19bの取り付けが行われる場合は、上記[構成4]により、起伏シリンダロッドピン19bのピン孔の位置合わせも容易に行える。
上記[構成4]により、ブーム20の取り外し時には次の効果が得られる。天板83がブーム20を支持していない状態のときに(図9Bと図9Cとの間の状態を参照)、昇降シリンダ85が天板83を高くすることで、ブーム後端側支持装置70がブーム20を支持できる。よって、図9Cに示すように、ブーム20が支えられた状態でブームフットピン20aの取り外しができるので、ブームフットピン20aの取り外しを確実に行える。
(効果5)
[構成5]図2に示すように、ブーム後端側支持装置70は、ブーム伸縮方向Xに間隔をあけて複数設けられる。
この[構成5]により、ブーム後端側支持装置70が1つのみ設けられる場合に比べ、より安定してブーム20を支持できる。
(効果6)
[構成6]ブーム支持装置50は、ブーム20を搬送するためのトラック40(搬送台車)に設けられる。
この[構成6]により、ブーム20の取り外し後、ブーム支持装置50にブーム20が支持された状態のままで、ブーム20をトラック40で搬送できる。
また、[構成6]により、ブーム20の取り付け前に、ブーム支持装置50にブーム20が支持された状態でトラック40がブーム20を搬送した場合、搬送時のブーム20の状態のままで、ブーム20の取り付け作業を開始できる。
(効果7(第8の発明))
本実施形態のブーム脱着方法による効果は次の通りである。このブーム脱着方法は、図1に示すブーム20を備えるクレーン10に用いられる。ブーム20は、ブームフットピン20aを介して上部旋回体13に起伏可能に取り付けられ、伸縮可能である。
[構成7]上部旋回体13よりもブーム先端側X2でブーム20が支持された状態、かつ、上部旋回体13とブーム20とのブームフットピン20aによる連結が切り離された状態で、ブーム20を伸縮動作させる。この伸縮動作により、ブーム20のブーム後端側X1の端部をブーム伸縮方向Xに移動させる。
この[構成7]により、上記「(効果1)」と同様の効果が得られる。
(第2実施形態)
図10〜図11Fを参照して、図10に示す第2実施形態のブーム脱着装置201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、ブーム脱着装置201のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した。
図1に示すように、第1実施形態では、下部走行体11はクローラ11aを備えたが、図10に示すように、第2実施形態では、下部走行体211(下部本体)はクローラ11a(図1参照)を備えない。この下部走行体211は、カーボディ211bと、ジャッキ211cと、を備える。
カーボディ211bは、クローラ11a(図1参照)が取り付けられる部分である。
ジャッキ211c(トランスリフター)は、カーボディ211bに取り付けられる油圧ジャッキ(油圧シリンダ)である。ジャッキ211cは、上部旋回体13を任意の高さに持ち上げる。さらに詳しくは、ジャッキ211cは、地面に対してカーボディ211bを持ち上げることで、上部旋回体13の地面に対する高さを任意に変えることが可能であり、上部旋回体13の地面に対する傾きを任意に変えることが可能である。ジャッキ211cは、複数箇所に設けられ、具体的には4か所に設けられ、ブーム伸縮方向Xおよびブーム幅方向Yに互いに間隔をあけて配置される。
(ブーム脱着方法)
図11A〜図11Fの順に示すように、上部旋回体13からブーム20が取り外される。図11F〜図11Aの順に示すように、上部旋回体13にブーム20が取り付けられる。第2実施形態のブーム脱着方法の、第1実施形態との相違点は次の通りである。
(ブーム20の取り外し)
図9Cに示すように第1実施形態では、ブーム20の取り外し時に、ブーム20が下げられることで先端ブーム25がブーム先端側支持装置60に支持された。
一方、図10に示す第2実施形態では、例えば、第1実施形態よりも荷台41が低いことなどにより、ブーム20を下げるだけではブーム先端側支持装置60に先端ブーム25を支持させることができない。そこで、図11Cに示すように、ジャッキ211cにより、上部旋回体13の地面に対する高さが調整され、上部旋回体13の地面に対する傾きが調整される。さらに詳しくは、上部旋回体13の前側(ブーム先端側X2)部分よりも、後側(ブーム後端側X1)部分が高く持ち上げられる。これにより、先端ブーム25がブーム先端側支持装置60に支持される。
(ブーム20の取り付け)
第1実施形態では、ブーム20の取り付け時に、図9Cに示す第一ブーム後端側支持装置71の高さが調整されることにより、ブームフットピン20aのピン孔、および、起伏シリンダロッドピン19bのピン孔、それぞれの上下方向の位置合わせが行われた。
一方、第2実施形態では、例えば、第一ブーム後端側支持装置71の高さ調整だけでは上記のピン孔の位置が合わない。そこで、図11Cに示すように、ジャッキ211cにより上部旋回体13の高さや傾きが調整される。これにより、ブームフットピン20aのピン孔、および、起伏シリンダロッドピン19bのピン孔の上下方向の位置合わせが行われる。
(効果8(第7の発明))
図10に示すブーム脱着装置201による効果は次の通りである。ブーム脱着装置201は、ジャッキ211cを備える。
[構成8]ジャッキ211cは、上部旋回体13を任意の高さに持ち上げる。
この[構成8]により、ブーム20の取り外し時には次の効果が得られる。ジャッキ211cにより上部旋回体13を任意の高さに持ち上げることで、上部旋回体13に取り付けられたブーム20を任意の高さに変えることができる。よって、ブーム支持装置50にブーム20を適切に支持させることができる。
上記[構成8]により、ブーム20の取り付け時には次の効果が得られる。ジャッキ211cにより上部旋回体13を任意の高さに持ち上げることで、上部旋回体13の(ブーム支持ブラケット15aの)ブームフットピン20aのピン孔の位置を任意の高さに変えることができる。よって、ブームフットピン20aの取り付けを容易に行える。
(変形例)
上記の各実施形態は様々に変形されてもよい。
図1に示すクレーン10はホイール式でもよい。
図2に示すブーム20の単位ブームの段数は4段だったが、この段数は2段、3段、または5段以上でもよい。
上記実施形態ではブーム支持装置50は、トラック40に設けられた。しかし、ブーム支持装置50は、トラック40以外の搬送台車に設けられてもよく、例えばトレーラーに設けられてもよく、また例えばブーム20の搬送専用の台車に設けられてもよく、この台車と一体でもよい。また、ブーム支持装置50は、搬送台車に設けられなくてもよく、地面や床面などに固定されてもよい。
上記実施形態では、ブーム支持装置50は装置であったが、ブーム支持装置50の一部または全部は装置でないブーム支持部でもよい。装置でないブーム支持部は、ブロック状の物でもよく、例えば木などでもよい。
図3に示すように、ブーム先端側支持装置60は、先端ブーム25の先端シーブ固定ピン25cを支持した。しかし、ブーム先端側支持装置60は、先端シーブ固定ピン25c以外の部分を支持してもよく、例えば側板25aを支持してもよく、例えば側板25aの下端部を支持してもよい。また、ブーム先端側支持装置60は、先端ブーム25以外の単位ブーム(基端ブーム21を除く)を支持してもよい。
横部材55や補強部材63は設けられなくてもよい。同様に、上記実施形態の構成要素の一部が設けられなくてもよい。
図2に示すように、ブーム後端側支持装置70の数は2であったが、1でもよく、3以上でもよい。
ブーム後端側支持装置70は、高さ調整不可能に構成されてもよく、例えば入れ子でない箱状部材などにより構成されてもよい。
ブーム後端側支持装置70は、ブーム伸縮方向Xに移動不可能でもよく、例えばフレーム51や荷台41に固定されてもよい。
ブーム後端側支持装置70に、ブーム20の荷重を検出する荷重検出手段が設けられてもよい。この荷重検出手段により、図9Cに示すブームフットピン20aを取り外すときに、ブーム後端側支持装置70がブーム20を適切に支持しているかどうかを検出できる。図6に示す昇降シリンダ85が油圧シリンダの場合、この荷重検出手段は、例えば油圧シリンダに供給される作動油の圧力を検出する油圧センサである。この荷重検出手段は、ロードセルなどでもよい。
上記実施形態では、油圧シリンダである昇降シリンダ85により天板83の高さが変えられたが、天板83の高さは、例えば電動モータなどにより電力を用いて変えられてもよい。
上記実施形態では、車輪88がレール53上に配置されることにより、ブーム後端側支持装置70が、ブーム伸縮方向Xに移動可能とされた。しかし、車輪88を、例えば滑り部材などに代えてもよい。滑り部材は、レール53に対して滑りやすく構成され、例えば板状(スライディングパッド)であり、例えば樹脂製である。車輪88や滑り部材は、レール53の上に配置されなくてもよく、レール53の横(ブーム幅方向Y外側または内側)や、レール53に形成された溝などに配置されてもよい。
上記実施形態の、上部旋回体13からブーム20を取り外す手順、および、上部旋回体13にブーム20を取り付ける手順は、適宜変更されてもよい。
第2実施形態では、ジャッキ211cにより、上部旋回体13の地面に対する傾きが調整されたが、傾きが調整されずに高さのみ調整されてもよい。
図2に示すように、上記実施形態では、起伏シリンダ19が上部旋回体13に接続された状態で、ブーム20が上部旋回体13に対して脱着された。しかし、起伏シリンダ19が、ブーム20に接続された状態かつ上部旋回体13から切り離された状態で、ブーム20が上部旋回体13に対して脱着されてもよい。
1、201 ブーム脱着装置
10 クレーン(移動式クレーン)
13 上部旋回体
20 ブーム
20a ブームフットピン
40 トラック(搬送台車)
50 ブーム支持装置(ブーム支持部)
53 レール
60 ブーム先端側支持装置(ブーム先端側支持部)
70 ブーム後端側支持装置(ブーム後端側支持部)
71 第一ブーム後端側支持装置(第一ブーム後端側支持部)
72 第二ブーム後端側支持装置(第二ブーム後端側支持部)
85 昇降シリンダ(支持高さ変更部)
211c ジャッキ
X ブーム伸縮方向
X1 ブーム後端側
X2 ブーム先端側

Claims (6)

  1. ブームフットピンを介して上部旋回体に起伏可能に取り付けられ、伸縮可能なブームと、
    前記上部旋回体よりもブーム先端側に配置されるブーム支持部と、
    を備え、
    前記ブーム支持部は、
    ブーム先端側支持部と、
    ブーム伸縮方向に延びるレールと、
    前記ブーム先端側支持部よりもブーム後端側に配置され、前記レールに沿ってブーム伸縮方向に移動可能であるブーム後端側支持部と、
    を備え、
    前記ブーム支持部は、前記上部旋回体と前記ブームとの前記ブームフットピンによる連結が切り離された状態で前記ブームが伸縮動作したときに、前記ブームの後端部がブーム伸縮方向に移動可能となるように、前記ブームを支持する、
    クレーンのブーム脱着装置。
  2. 請求項に記載のクレーンのブーム脱着装置であって、
    前記ブーム後端側支持部は、前記ブームを支持する部分を任意の高さに変える支持高さ変更部を備える、
    クレーンのブーム脱着装置。
  3. 請求項1または2に記載のクレーンのブーム脱着装置であって、
    前記ブーム後端側支持部は、ブーム伸縮方向に間隔をあけて複数設けられる、
    クレーンのブーム脱着装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のクレーンのブーム脱着装置であって、
    前記ブーム支持部は、前記ブームを搬送するための搬送台車に設けられる、
    クレーンのブーム脱着装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のクレーンのブーム脱着装置であって、
    前記上部旋回体を任意の高さに持ち上げるジャッキを備える、
    クレーンのブーム脱着装置。
  6. ブームフットピンを介して上部旋回体に起伏可能に取り付けられ、伸縮可能なブームを備えるクレーンのブーム脱着方法であって、
    前記上部旋回体よりもブーム先端側に配置されるブーム支持部で前記ブームが支持された状態、かつ、前記上部旋回体と前記ブームとの前記ブームフットピンによる連結が切り離された状態で、前記ブームを伸縮動作させることで、前記ブームの後端部をブーム伸縮方向に移動させ、
    前記ブーム支持部は、
    ブーム先端側支持部と、
    ブーム伸縮方向に延びるレールと、
    前記ブーム先端側支持部よりもブーム後端側に配置され、前記レールに沿ってブーム伸縮方向に移動可能であるブーム後端側支持部と、
    を備える、
    クレーンのブーム脱着方法。
JP2015058033A 2015-03-20 2015-03-20 クレーンのブーム脱着装置およびクレーンのブーム脱着方法 Active JP6575090B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058033A JP6575090B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 クレーンのブーム脱着装置およびクレーンのブーム脱着方法
PCT/JP2016/058673 WO2016152770A1 (ja) 2015-03-20 2016-03-18 クレーンのブーム脱着装置、およびクレーンのブーム脱着方法
DE112016001320.5T DE112016001320B4 (de) 2015-03-20 2016-03-18 Auslegeranbringungs-/Trennungsvorrichtung eines Kranes und Auslegeranbringungs-/Trennungsverfahren für einen Kran
US15/559,592 US10640338B2 (en) 2015-03-20 2016-03-18 Boom attach/detach device of crane and boom attach/detach method for crane

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058033A JP6575090B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 クレーンのブーム脱着装置およびクレーンのブーム脱着方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016175754A JP2016175754A (ja) 2016-10-06
JP6575090B2 true JP6575090B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=57070879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015058033A Active JP6575090B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 クレーンのブーム脱着装置およびクレーンのブーム脱着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6575090B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6509016B2 (ja) * 2015-04-09 2019-05-08 日本車輌製造株式会社 ブーム着脱装置
DE102018119316A1 (de) 2018-08-08 2020-02-13 Terex Global Gmbh Anbauteil-Transporteinheit für eine Abspanneinrichtung, insbesondere einen seitlichen Superlift, eines Fahrzeugkrans

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5545476B2 (ja) * 1973-07-04 1980-11-18
JPS6111192Y2 (ja) * 1981-02-25 1986-04-09
JP5974247B2 (ja) * 2012-08-01 2016-08-23 コベルコ建機株式会社 ブーム引抜装置およびブーム引抜方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016175754A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5297624B2 (ja) 可変位置カウンタウエイトユニットを装備している自走式リフトクレーン及びその操作方法
US6071062A (en) Apparatus for lifting, handling, and transporting a container
WO2016152770A1 (ja) クレーンのブーム脱着装置、およびクレーンのブーム脱着方法
JP5207624B2 (ja) 自走式リフター装置
JP5974247B2 (ja) ブーム引抜装置およびブーム引抜方法
JP6575090B2 (ja) クレーンのブーム脱着装置およびクレーンのブーム脱着方法
JP2007076789A (ja) 門型リフター
JP5121407B2 (ja) 自力で積み降ろし可能な自走式リフターの走行台車積み降ろし装置
KR101160273B1 (ko) 교량공사용 스트래들 캐리어
KR20090044617A (ko) 사다리차용 운반대 및 이를 이용한 사다리차
JP5121408B2 (ja) ジャッキ付き作業機のジャッキに着脱される構造物の積み降ろし装置
JP5302163B2 (ja) 車両検査装置
JP6222179B2 (ja) クレーンのブーム脱着装置、およびクレーンのブーム脱着方法
JP3851102B2 (ja) ホースカー荷役装置
CN217099790U (zh) 一种便于折叠尾板开门的装置
CN108128226A (zh) 一种可快速分离或安装的周转货厢
JP3871521B2 (ja) 荷受台昇降装置
JP2018002043A (ja) 杭打機及び杭打機の積載方法
US20220315395A1 (en) Mobile crane, mobile crane system and method for adding and removing guying equipment to and from a mobile crane
KR20160068352A (ko) 운반장치
CN106741217A (zh) 一种车厢
SU1270100A1 (ru) Устройство дл подъема и установки стреловых самоходных кранов на мостовом кране
JP2001341980A (ja) トラック輸送が可能な門型リフター
JP6324046B2 (ja) 作業機
KR20100006630A (ko) 짐 운반용 사다리차

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6575090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150