JP6324046B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本願発明は、機体をジャッキで地上から浮上させ得るとともに、機体の基台上に作業者搭乗用の足場台を装備し得るようにした作業機に関するものである。
近年、機体を地上から浮上させる機体浮上用のジャッキを備えるとともに、機体の基台上に作業者搭乗用の足場台を昇降自在に装備した作業機のニーズがある。
そこで、本件出願人は、機体を地上から浮上させる機能と、機体の基台上に作業者搭乗用の足場台を昇降自在に装備し得る機能とを兼備した作業機を、特願2012−174077号で特許出願している。尚、この既出願の作業機は、トンネル状覆工体を構築するためのアーチ状のライナープレートを横倒し姿勢から鉛直姿勢に立ち起こして順次既設側ライナープレートに連続させるためのもので、ライナープレート組付装置として提案したものである。
この既出願の作業機は、図14の(A)〜(C)に示すように機体(走行台車)1を自力で搬送用トラック9(図14(C)参照)に積み降ろしするための積み降ろし装置8を有している一方、図15に示すように機体(走行台車)1の基台(車台)11上に作業者搭乗用の足場台6を昇降装置7で昇降させ得るように装備している。
上記積み降ろし装置8(図14(A)〜(C)参照)は、車台11の前後左右の4隅付近をそれぞれ支持し得る4つの各ジャッキ81と、該各ジャッキ81をそれぞれ車台11の内外方向に出没させるスライド装置82とを有している。
そして、機体(走行台車)1を自力で搬送用トラック9上に積み込む際には、図14(A)に示す作業機の走行姿勢から、まず図14(B)に示すように各スライド装置82で各(4つの)ジャッキ81をそれぞれ左右外側に張り出させ、続いて図14(C)のように各ジャッキ81をそれぞれ伸長させて機体(走行台車)1の下方にトラック9の荷台91を進入させる空所を確保する。そして、その状態で機体1の下方の空所にトラック荷台91を進入させた後、各ジャッキ81を最縮小させ、該各ジャッキ81をスライド装置82により内方に没入させることで、この作業機をトラック荷台91上に積み込むことができる。尚、トラック荷台91上に積み込んだ作業機を自力で地上に降ろすには、積み降ろし装置8を上記とは逆順序で作動させればよい。
他方、この作業機の車台11上に足場台6が必要な場合には、図15に示すように昇降装置(油圧シリンダ)7の上端部71に足場台6の下面を載置固定すればよい。そして、作業員が足場台6上に搭乗し、昇降装置7を伸縮調整することで、足場台6を所望の高さ位置に昇降させることができる。尚、図15の使用例では、足場台6上に作業者が搭乗して所望高さ位置でライナープレートRの組付作業を行うようにしたものである。
ところで、上記既出願(図14及び図15)の作業機では、機体1を自力で搬送用トラック9に積み降ろしするための機体浮上用のジャッキ81と、足場台昇降用の昇降装置7(油圧シリンダ)とが別々に設けられているので、それらの駆動装置の使用個数が多くなって、全体重量が重くなるとともに、コストアップになっていた。
そこで、本願発明は、機体をジャッキで浮上させ得るとともに、機体の基台上に足場台を装備し得るようにした作業機において、機体浮上用のジャッキを足場台昇降用の昇降装置として共用し得るようにすることを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明の作業機は、基台に機体を地上から浮上させる複数のジャッキを備えるとともに、上記基台上に作業者搭乗用の足場台を昇降自在に装備し得るようにした作業機であって、上記複数のジャッキの少なくとも1つのジャッキを、上記基台に対して伸縮部が下向きになる正立姿勢と該伸縮部が上向きになる倒立姿勢との間で上下反転自在に設置している一方、上記上下反転自在なジャッキと上記基台側の適所との間に、上記ジャッキを上記正立姿勢と上記倒立姿勢とでそれぞれ姿勢保持するための回転ロック手段を設けているとともに、上記上下反転自在なジャッキの伸縮部の先端部と上記足場台の下面との間に、上記ジャッキを倒立させた姿勢において上記伸縮部の先端部に上記足場台を着脱自在に装着するための足場台着脱手段を設けていることを特徴としている。
機体浮上用のジャッキは、通常、基台の前後左右の4箇所に設置されているが、上記上下反転自在なジャッキは、4つのジャッキのうちの少なくとも1つに適用すればよい。尚、上記上下反転自在なジャッキは、左右一組の2つのジャッキでも、いずれか3つのジャッキでも、4つ全部のジャッキでもよい。
ジャッキを正立姿勢と倒立姿勢とでそれぞれ姿勢保持するための回転ロック手段としては、例えばロックピンにより該ジャッキを正立姿勢と倒立姿勢の2位置でそれぞれロックし得るようにしたものを採用できる。
尚、上記上下反転自在なジャッキの伸縮部の先端部には、正立姿勢で接地板となるとともに倒立姿勢で足場台の連結台となるような、例えば四角形の平板材を固定しておくとよい。
この請求項1の発明の作業機は、次のような機能を有している。
まず、上記各ジャッキを正立させた姿勢(伸縮部が下向き姿勢)で該各ジャッキを伸長させると、各伸縮部の先端部(下端部)が接地した後、各ジャッキにより機体を地上から浮上させた状態で支持することができる。尚、上下反転自在なジャッキについては、正立姿勢状態で回転ロック手段により姿勢保持(ロック)させておく。
他方、上記上下反転自在なジャッキを倒立姿勢にすると、該ジャッキの伸縮部が上向きになり、上記足場台着脱手段により上記伸縮部の先端部(上端部)に足場台の下面を装着(載置固定)することができる。そして、ジャッキ伸縮部の上端部に足場台を装着した状態で該ジャッキを伸縮調整することで、足場台を所望高さ位置に昇降させることができる。尚、倒立させたジャッキについては、回転ロック手段により倒立姿勢で姿勢保持(ロック)させておく。
[本願請求項2の発明]
本願請求項2の発明は、上記請求項1の作業機において、上記ジャッキは、機体の下面にトラック荷台を進入させ得る高さまで該機体を上動させるのに必要な前後左右の4箇所に配置しているとともに、上記各ジャッキは、上記基台に対して、左右に対向する一対のジャッキが、トラック荷台幅の内側に収まる位置と該トラック荷台幅を跨ぐ位置との間で出没し得るように設置していることを特徴としている。
この請求項2の発明では、上下反転自在なジャッキを含む全ジャッキを、機体を自力でトラック荷台上に積み降ろす自力積み降ろし装置として機能させることができる。
[本願請求項3の発明]
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の作業機において、上記上下反転自在なジャッキは、ジャッキ最縮小状態における該ジャッキの重心付近を回転自在に枢支していることを特徴としている。
この請求項3の発明では、上下反転自在なジャッキの回転中心が該ジャッキの重心付近であるので、該ジャッキにおける回転中心を挟む各側の重量がほぼ均等になる。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1の作業機は、機体浮上用のジャッキを上下反転自在に設置して、ジャッキを倒立させた姿勢において上記足場台着脱手段によりジャッキの伸縮部の先端部(上端部)に足場台を着脱自在に装着し得るようにしている。
従って、この請求項1の作業機では、機体浮上用と足場台昇降用の駆動装置を1つのジャッキで共用できるので、該駆動装置が少なくなる分、機体の全体重量の軽量化と、設備コストの低廉化と、有効スペースとして利用できる余剰空所の拡大化とを図ることができるという効果がある。
又、この請求項1の作業機では、ジャッキを回転ロック手段により正立姿勢と倒立姿勢とでそれぞれ姿勢保持(ロック)し得るようにしているので、ジャッキが上下に反転するものであっても、該ジャッキをそれぞれの使用姿勢でロックできる(安全性を確保できる)という効果がある。
[本願請求項2の発明の効果]
本願請求項2の発明は、上記請求項1の作業機において、各ジャッキが、機体をトラック荷台に対して自力で積み降ろしできる機能を有している。
従って、この請求項2の作業機では、上記請求項1の効果に加えて、機体の運搬時に他の積み降ろし装置(例えば別のクレーン)を用意しなくともよいという効果がある。
[本願請求項3の発明の効果]
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の作業機において、上下反転自在なジャッキは、該ジャッキの重心付近を回転自在に枢支している。
従って、この請求項3の作業機では、ジャッキにおける回転中心を挟む各側の重量がほぼ均等になるので、上記請求項1又は2の効果に加えて、該ジャッキの上下反転操作を軽い操作力で行えるという効果がある。
本願実施例の作業機の側面図である。 図1の作業機の平面図である。 図1の作業機の左側面図である。 図1のIV−IV拡大断面図である。 図1の作業機のジャッキを機体積み降ろし用に使用した場合の説明図である。 図1の作業機のジャッキを足場台昇降用に使用した場合の説明図である。 図6の状態での平面図である。 図7のVIII−VIII拡大断面図である。 図7のIX−IX拡大断面図である。 図1の作業機をトンネル内でのライナープレート組付用に使用した場合の平面状態での説明図である。 図10の側面視相当図で、ライナープレートを立ち起こし操作するときの説明図である。 図10の使用例におけるライナープレートの立ち起こし状態での足場台使用方法の説明図であって、ライナープレートが小サイズの場合の説明図である。 図12におけるライナープレートが大サイズの場合の説明図である。 本件出願人の既出願(未公開)の作業機を搬送用トラックに自力で積み降ろす場合の説明図である。 本件出願人の既出願(未公開)にかかる作業機において足場台を使用する場合の説明図である。
[実施例]
以下、図1〜図13を参照して本願実施例の作業機を説明する。
この実施例の作業機は、図10〜図13に示すように、トンネルT内でアーチ状のライナープレートRを横倒し姿勢から鉛直姿勢に立ち起こして、その立ち起こした組付側ライナープレートR′(図11)を既設側ライナープレートR1(図10)に順次組付けるためのライナープレート組付装置として使用されるものである。尚、この実施例の作業機をライナープレート組付装置として使用する場合の説明は、後述する。
この実施例の作業機は、図1〜図3に示すように、自走式の走行台車1と、該走行台車1の車台11に取付けられていて横倒し姿勢のライナープレートR(図10、図11)を鉛直姿勢(図11の符号R′)まで立ち起こすための立起装置2と、車台11の前後左右の4隅付近に設けられていて走行台車1を地上から浮上させるための4つのジャッキ4,4,4A,4Aとを備えて構成されている。尚、この実施例において、作業機全体が特許請求の範囲中における機体に相当し、走行台車1が特許請求の範囲中における基台に相当するものである。
上記走行台車1は、車台11の前部及び後部の下面にそれぞれ左右の車輪(前輪13,13と後輪12,12)を設けているとともに、図示しない駆動装置(油圧モータ)によって、この走行台車1を前進及び後退させ得るようにしている。尚、この走行台車1の左右幅は、図5(C)に示すように搬送用トラック9の荷台91の左右幅より小さく設計されており、この作業機を搬送用トラック9に積み込んで使用現場まで搬送させ得るようになっている。
上記立起装置2は、走行台車1の車台11上に取付けた伸縮ブーム21と、該伸縮ブーム21を起伏させる起伏シリンダ22,22と、ブーム先端部に取付けられたライナープレート保持用の保持手段3とを有している。
伸縮ブーム21は、起伏シリンダ22,22の縮小状態では図1及び図2に示すようにブーム先端側が後側に向く略水平姿勢まで倒伏している一方、起伏シリンダ22,22の伸長状態では図11に鎖線図示(符号21′)する略鉛直姿勢まで立ち起こされるようになっている。
ブーム先端部に取付けたライナープレート保持用の保持手段3は、図10〜図13に示すようにライナープレートRの天井部Rcを保持するものである。尚、この保持手段3については、本願発明の主要構成に含まれないので、その詳細な説明を省略する。
車台11の前後左右の4隅付近に取付けている4つのジャッキ4,4,4A,4Aは、それぞれ外筒41と中間筒42と内筒43を有した三重筒からなる2段伸縮式のものが使用されている。そして、これらのジャッキ4,4,4A,4Aは、外筒41に対して中間筒42が伸縮するとともに、該中間筒42に対して内筒43が伸縮するようになっていることで、ジャッキ全体としての伸縮ストロークはかなり大きいものとなっている(図1及び図3の鎖線図示、及び図5(C)参照)。そして、各ジャッキ4,4,4A,4Aを大きく伸長(例えば最大伸長)させると、走行台車1の下方に搬送用トラックの荷台を進入せさ得る高さのスペース(図5(C)参照)を確保できるようになっている。
又、これら4つのジャッキ4,4,4A,4Aにおいて、中間筒42及び内筒43が外筒41に対して伸縮する伸縮部となるものであるが、この実施例では内筒43の先端部に四角形の厚板材からなる先端部材44を取付けていて、この先端部材44がジャッキ伸縮部の先端部となるものである。
この先端部材44の平面外形は、内筒43の横断面外形よりかなり大きいものであって、該先端部材44の外周4辺が内筒43の外周4面よりそれぞれ外側にはみ出している。そして、この先端部材44は、後述するようにジャッキ4(又は4A)の伸縮部が下向きになるジャッキ正立姿勢(図1、図3)では地面に接触する接地板として機能する一方、ジャッキ4の伸縮部が上向きになる倒立姿勢(図6)では足場台6を取付けるための足場台取付部として機能するものである。
これら4つのジャッキ4,4,4A,4Aは、それぞれスライド装置5,5・・により車台11の左右外方に出没し得るようになっている。即ち、各ジャッキ4,4,4A,4Aの各スライド装置5は、車台11に左右横向き姿勢で固定された外筒51内に内筒52をスライド自在に挿入し、該内筒52を外筒51に対して図示しないスライドシリンダで左右内外方向にスライドさせ得るようにしたものである。尚、各ジャッキ4,4,4A,4Aは、それぞれスライド装置5の内筒52の外端部に装着されている。
そして、上記各スライド装置5,5・・の最縮小状態では、各ジャッキ4,4,4A,4Aが図2に実線図示するように車台11の左右各側面より内側に格納される一方、該各スライド装置5,5・・を大きく伸長させると、各ジャッキが図2及び図3に鎖線図示(符号4′,4A′)するように車台11の左右各側面より外側に大きく張り出すようになっている。
又、各スライド装置5,5・・が最縮小している状態では、左右一対のジャッキ4,4(及び4A,4A)が搬送用トラック9の荷台幅の内側に収まるように位置する一方、各スライド装置5,5・・が最伸長している状態では、図5(C)に示すように左右一対のジャッキ4,4(及び4A,4A)が搬送用トラック9の荷台91の幅を跨ぐように位置するようになっている。
上記4つの各ジャッキ4,4,4A,4Aのうち、車台前側の左右2つのジャッキに符号4を付している一方、車台後側の左右2つのジャッキに符号4Aを付している。そして、この実施例では、車台前側の2つの各ジャッキ4,4は、スライド装置5の内筒52に対して、伸縮部(内筒43及び先端部材44)が下向きになる正立姿勢(図1及び図3)と該伸縮部(内筒43及び先端部材44)が上向きになる倒立姿勢(図6及び図11)との間で上下反転自在に設置している一方、車台後側の2つの各ジャッキ4A,4Aは、スライド装置5の内筒52に対して、伸縮部(内筒43及び先端部材44)が下向きになる正立姿勢で(上下反転不能に)固定されている。尚、上下反転自在なジャッキとして、この実施例では車台前側の左右2つのジャッキ4,4を対象にしているが、この上下反転自在なジャッキは、全ジャッキのうちの少なくとも1つにあればよい(上下反転対象ジャッキとしては、2つ以外に1つでも3つでも4つでもよい)。
そして、上記上下反転自在な各ジャッキ4,4は、その最縮小状態におけるジャッキの重心付近を、スライド装置5の内筒52の外端部に対して回転自在に枢支している。具体的には、図1及び図3に示すようにジャッキ4の外筒41における長さ方向の略中間位置(重心付近)の内方側の側面に、図4に拡大図示するように支軸46を内向きに突出させている一方、該支軸46をスライド装置5の内筒52の先端部52aにおいて軸受47で保持している。
このように、各ジャッキ4,4の重心付近を回転中心とすると、ジャッキ4における回転中心を挟む各側の重量がほぼ均等になるので、該各ジャッキ4,4を上下反転させるのに、軽い操作力で行える。尚、上下反転自在な各ジャッキ4,4の前後各側面には、上下2箇所にそれぞれ手持ち用のハンドル45,45を設けており、ジャッキの上下反転操作時にはいずれかのハンドル45を握って行える。
他方、上下反転自在なジャッキ4の外筒41とスライド装置5の内筒52の先端部52a間には、該ジャッキ4を上記正立姿勢と上記倒立姿勢とでそれぞれ姿勢保持するための回転ロック手段30が設けられている。尚、この実施例では、スライド装置5の内筒52の先端部52aが、特許請求の範囲(請求項1)中の「基台側の適所」に相当するものである。
この回転ロック手段30は、図4に示すように、ジャッキ4側の外筒41の外面に左右突出状態で固定した可動板31と、スライド装置5側の内筒52の先端部52aにおいて上記可動板31に近接する位置に固定した位置保持板33とを有し、さらに上記可動板31における回転中心(支軸46)から偏位した位置(図4では左位置)に抜き差し自在なロックピン32を設けている一方、上記位置保持板33にジャッキ正立姿勢位置で上記ロックピン32を挿入(ロック)させ得る第1のピン穴34とジャッキ倒立姿勢位置で上記ロックピン32を挿入させ得る第2のピン穴35とを設けている。尚、この実施例では、ジャッキ4側の可動板31における上記ロックピン32の設置位置から回転中心を挟んだ対称位置に補助ロックピン32Aを設けていて、該補助ロックピン32Aを位置保持板33の第2のピン穴35又は第1のピン穴34に補助的に挿入(ロック)させ得るようにしているが、この補助ロックピン32Aは省略してもよい。
そして、図4において、可動板31側のロックピン32を位置保持板33側の第1のピン穴34に挿入した状態では、図1に示すようにジャッキ4を正立姿勢で姿勢保持(ロック)できる一方、該ロックピン32を抜き外せば(補助ロックピン32Aがある場合は該補助ロックピン32Aも抜き外す)ジャッキ4を人力で上下反転させることができ、そのとき可動板31側のロックピン32が位置保持板33側の第2のピン穴35に対応するので、該ロックピン32を位置保持板33側の第2のピン穴35に挿入することでジャッキ4を倒立姿勢で姿勢保持(ロック)できる。尚、ロックピン32は、止めネジ36で抜け出し不能に固定することができる。
ところで、この実施例では、上下反転自在なジャッキ4の上下反転操作を人力で行うようにしているが、他の実施例では、該ジャッキ4の上下反転操作を動力(例えば油圧シリンダ)で行うようにしてもよい。
上下反転自在な各ジャッキ4,4を上下に反転させるには、ジャッキ縮小状態でスライド装置5により外方にスライドさせた状態(図2又は図3の符号4′の状態)で行う。つまり、各ジャッキ4,4が内方にスライド(格納)している状態で該ジャッキ4を上下反転させようとすると、該ジャッキが車台11に衝突するおそれがあるので、ジャッキ4の上下反転操作は該ジャッキ4を外方にスライドさせた状態で行う必要がある。
ところで、他の実施例では、上下反転自在なジャッキ4,4の動作制限について、次のように実施することができる。
まず、該ジャッキ4を外方にスライドさせた状態でないと(格納状態のままでは)上下に反転できないようするストッパー的な安全装置を設けることができる。その場合は、ジャッキ格納状態で該ジャッキ4を不用意に(誤操作による)上下反転できないことにより、該ジャッキ4が車台11側に衝突するのを未然に防止できる。他方、ジャッキ4を外方に突出させた状態から内方に格納(スライド)させるのに、該ジャッキ4が正立姿勢でないと内方に格納できないようにするストッパー的な安全装置を設けることができる。その場合は、ジャッキ4が正立姿勢以外の状態(ジャッキ4が車台11側の部材に対して内外方向に干渉する姿勢となる)では該ジャッキ4を内方へ移動(スライド)できないので、該ジャッキ4を正立姿勢以外の状態で内方に格納させようとしても、該ジャッキの内方への移動を未然に防止できる(ジャッキ4が不用意に車台11側に干渉又は衝突することがない)。
上下反転自在な各ジャッキ4,4をジャッキ伸縮部が上向きとなる倒立姿勢(図6)にした状態では、ジャッキ伸縮部の先端部材44がジャッキ4の上端に位置していて、図6及び図7に示すように該先端部材44に足場台6の底板61を着脱自在に取付け得るようになっている。
即ち、図8及び図9に拡大図示するように、足場台6の底板61の下面中央寄り位置には、ジャッキ4の先端部材44の左右各側縁44a,44a(図8参照)をそれぞれスライド自在に保持し得る断面L型の各ガイド受部62,62を設けていて、ジャッキ4の先端部材44に対して足場台底板61の各ガイド受部62,62を図9の前側から後方にスライド嵌合させることで、該先端部材44上に足場台6を装着し得るようになっている。尚、この実施例では、ジャッキ4側の先端部材44と足場台6側の各ガイド受部62,62とで、本願請求項1におけるジャッキの伸縮部の先端部に足場台を着脱自在に装着するための足場台着脱手段を構成している。
又、図9に示すように、両ガイド受部62,62の前側端部には、先端部材44に対するスライドエンド部材となるストッパー63が設けられている一方、両ガイド受部62,62の後側端部には、先端部材44が両ガイド受部62,62から不用意に抜け出すのを禁止するための抜止めピン64が挿抜自在に挿入される。さらに、図8及び図9に示すように、両ガイド受部62,62内に先端部材44を挿入させた状態で、各ガイド受部62,62の下面側から先端部材44の左右各側縁44a,44aに対して止めボルト65,65で締め付けることで、足場台底板61を先端部材44上に確実に固定できるようにしている。
図1〜図4に示す実施例の作業機は、次のように機能する。
まず、この作業機は、使用現場まで搬送用トラック9(図5(C)参照)に搭載して搬送されるが、この作業機は、図5(A)〜(C)に示すように各ジャッキ4,4(4A,4A)を自力積み降ろし装置として機能させ得るようになっている。
即ち、この場合は、各ジャッキ4,4(4A,4A)を、図1及び図3に示すように伸縮部(先端部材44)が下向きになる姿勢にした状態で、図5(A)の状態から図5(B)に示すように左右のスライド装置5,5で外方に張り出させた後、図5(C)に示すように4つの各ジャッキ4,4(4A,4A)をそれぞれ大きく伸長させて、走行台車1の下面側にトラック9の荷台91高さより高く且つトラック9の荷台91幅より広い空所を確保する。
そして、この状態で、図5(C)に示すように、走行台車1下方の空所にトラック荷台91を後退操作により進入させた後、各ジャッキ4,4(4A,4A)を全縮小させるとともに各スライド装置5,5により各ジャッキ4,4(4A,4A)を内方に没入させることで、この作業機をトラック荷台91上に自力で積み込むことができる、尚、トラック荷台上から作業機を地上に降ろす際には、上記積み込み作業とは逆順序で作業を行えばよい。
他方、この作業機は、図6〜図9に示すように、上下反転自在な2つのジャッキ4,4を足場台6の支持用として機能させ得るようになっている。
即ち、各ジャッキ4,4を足場台6支持用として機能させるには、図4に示すロックピン32(及び補助ロックピン32A)を抜き外せば、ジャッキ4,4を支軸46を中心にして上下に反転させることができる。
ところで、この実施例の作業機は、図10〜図13に示すようにトンネルT内でのライナープレート組付用として使用するが、その場合、図6〜図9に示すように車台前側の左右2つのジャッキ4,4をそれぞれ倒立姿勢にして、その各ジャッキ上端部の先端部材44,44に足場台6の底板61を固定しておく(詳細は図8及び図9参照)。
そして、この足場台6付きの作業機を、図10に示すように、ブーム倒伏姿勢でトンネルT内の所定位置に横倒し姿勢で組付けられているライナープレートRの天井部Rcの近傍まで移動させた後、伸縮ブーム21を伸長させてブーム先端部の保持手段3(符号3′)でライナープレート天井部Rcの内面を保持させる。続いて、伸縮ブーム21を図11の符号21′で示すように鉛直姿勢まで立ち起こすことで、ライナープレートを符号R′で示す鉛直姿勢まで立ち起こし、その立ち起こした組付側ライナープレートR′を既設側ライナープレートR1(図10)に位置合わせして、両ライナープレートR1,Rをボルト固定する。
ところで、この種のライナープレートRは、図12又は図13に示すように、施工現場によって大小各種サイズのものが使用される。尚、図12のライナープレートRは、比較的小サイズ(例えば左右幅が4.5m程度)のものであり、図13のライナープレートRは、比較的大サイズ(例えば左右幅が6.0m程度)のものであるが、図12に示す小サイズのライナープレートRであっても、天井部Rcまでの高さが4m以上あるので、高所でボルト止め作業を行うには、昇降式の足場台6,6を使用する。
そして、図12又は図13に示すように、ライナープレートRの大きさ(高さ及び幅)に応じて、各スライド装置5,5のスライド長さ及びジャッキ4,4の伸長長さをそれぞれ調整することで、各足場台6,6を順次各ボルト止め作業に適した各位置に移動させながら行うことができる。
上記実施例の作業機では、次のような機能を有している。
まず、機体浮上用のジャッキ4,4を上下反転自在に設置して、該ジャッキ4を倒立させた姿勢においてジャッキの伸縮部の先端部(先端部材44)に足場台6を着脱自在に装着し得るようにしているので、機体浮上用と足場台昇降用の駆動装置を1つのジャッキ4で共用できる。従って、該駆動装置が少なくなる分、機体の全体重量の軽量化と、設備コストの低廉化と、有効スペースの拡大化とを図ることができる。
又、上下反転自在な各ジャッキ4,4は、それぞれ回転ロック手段30により正立姿勢と倒立姿勢とでそれぞれ姿勢保持(ロック)し得るようにしているので、ジャッキ4が上下に反転するものであっても、該ジャッキ4をそれぞれの使用姿勢でロックできる(安全性を確保できる)。
又、上下反転自在なジャッキ4を、この作業機をトラック荷台91に対して自力で積み降ろしできる機能を有しているので、この作業機の運搬時に他の積み降ろし装置(例えば別のクレーン)を用意しなくともよい。
さらに、上下反転自在なジャッキ4は、該ジャッキの重心付近を回転自在に枢支しているので、該ジャッキ4の上下反転操作を軽い作業力で行える。
1は基台(走行台車)、4は上下反転自在なジャッキ、4Aは姿勢固定式のジャッキ、5はスライド装置、6は足場台、9は搬送用トラック、43はジャッキ伸縮部となる内筒、44はジャッキ伸縮部の先端部となる先端部材、46は支軸(回転中心)、Rはライナープレートである。

Claims (3)

  1. 基台に機体を地上から浮上させる複数のジャッキを備えるとともに、上記基台上に作業者搭乗用の足場台を昇降自在に装備し得るようにした作業機であって、
    上記複数のジャッキの少なくとも1つのジャッキを、上記基台に対して伸縮部が下向きになる正立姿勢と該伸縮部が上向きになる倒立姿勢との間で上下反転自在に設置している一方、
    上記上下反転自在なジャッキと上記基台側の適所との間に、上記ジャッキを上記正立姿勢と上記倒立姿勢とでそれぞれ姿勢保持するための回転ロック手段を設けているとともに、
    上記上下反転自在なジャッキの伸縮部の先端部と上記足場台の下面との間に、上記ジャッキを倒立させた姿勢において上記伸縮部の先端部に上記足場台を着脱自在に装着するための足場台着脱手段を設けている、
    ことを特徴としている作業機。
  2. 請求項1において、
    上記ジャッキは、上記機体の下面にトラック荷台を進入させ得る高さまで該機体を上動させるのに必要な前後左右の4箇所に配置しているとともに、
    上記各ジャッキは、上記基台に対して、左右に対向する一対のジャッキが、トラック荷台幅の内側に収まる位置と該トラック荷台幅を跨ぐ位置との間で出没し得るように設置している、
    ことを特徴としている作業機。
  3. 請求項1又は2において、
    ・上記上下反転自在なジャッキは、ジャッキ最縮小状態における該ジャッキの重心付近を回転自在に枢支している、
    ことを特徴としている作業機。
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