JP6221935B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーやインク等の現像剤を用いて用紙に画像を形成する画像形成装置に関する。
現像剤としてトナーやインク等を使っている画像形成装置では、カートリッジ(収容体)に収容された現像剤を使用して用紙に画像が印刷される。そしてカートリッジが収容する現像剤の残量を算出して、この残量が所定量以下になるとユーザーに対してカートリッジの交換を促す必要がある。
カートリッジの交換がされないまま印刷ジョブを受け付けると、現像剤切れとなり要求された印刷を行うことができない。そこで、特許文献1には、他の色での代替印刷に関する方法について記載されている。更に特許文献2には、要求された印刷部数の印刷を実現するためにトナー量を抑制する方法について記載されている。
特開2005−169686号公報 特開2006−178330号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載された方法の場合、トナー残量が少なくても印刷可能にできるが、印刷濃度等の印刷品質を変化させずに印刷したい場合は有効ではない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、要求された部数の印刷には現像剤の残量が少ない状況下であっても、当該要求された部数の印刷を可能にすることを目的とする。
本発明における画像形成装置は、印刷ジョブに従って現像剤を用いて印刷を行う画像形成部と、前記画像形成部の動作を制御する制御部と、前記現像剤を収容する収容体内の当該現像剤の残量を検出する現像剤残量検出部と、前記印刷ジョブに従った印刷時における一部当たりの現像剤使用量を算出する現像剤使用量算出部と、前記現像剤残量検出部が検出した前記現像剤の残量と、前記現像剤使用量算出部が算出した一部印刷当たりの現像剤使用量を用いて、前記印刷ジョブが指定する印刷部数を印刷できるか否か判断する判断部と、を備え、前記判断部が前記印刷部数を印刷できないと判断した場合、前記印刷ジョブの指定する用紙サイズより小さいサイズを用いて縮小印刷する場合の一部当たりの現像剤使用量を前記現像剤使用量算出部が算出し、前記判断部は当該算出された現像剤の残量と当該一部当たりの現像剤使用量を用いて、当該小さいサイズの用紙で前記印刷部数を印刷できるか否かを判断し、前記判断部が前記印刷ジョブの指定する用紙サイズより小さいサイズを用いることで前記印刷部数を印刷できると判断したときに、当該判断した際の当該用紙サイズ、当該用紙サイズでの印刷可能部数、及び前記印刷ジョブの指定する用紙サイズでの印刷可能部数を報知する報知部と、前記小さいサイズを用いた印刷を実行するか否か及び前記印刷ジョブの指定する用紙サイズを用いた印刷を実行するか否かの入力を受け付ける入力受付部と、前記判断部が前記印刷ジョブの指定する用紙サイズより小さいサイズを用いても前記印刷部数を印刷できないと判断した場合、前記印刷部数の印刷に必要な現像剤使用量が前記現像剤の残量以下になる、一部当たりの現像剤使用量の抑制率を算出する抑制率算出部とを、更に備え、前記報知部は更に前記抑制率を報知し、前記入力受付部は前記現像剤使用量を前記抑制率に従って抑制して印刷を実行するか否かの入力を更に受け付け、前記制御部は、前記判断部が前記小さいサイズの用紙を用いて前記印刷部数を印刷できると判断し、かつ、前記入力受付部が前記小さいサイズを用いた印刷実行の入力を受け付けた場合に、前記画像形成部に当該小さいサイズの用紙で印刷を行わせ、前記入力受付部が前記現像剤使用量を前記抑制率に従って抑制しての印刷実行の入力を受け付けたときに、前記画像形成部に前記抑制率に従って前記現像剤使用量を抑制して印刷を行わせるものである。
本発明によれば、判断部が、現像剤の残量が少ないために印刷ジョブの指定する印刷部数を全て印刷できないと判断した場合、指定された用紙サイズより小さい用紙サイズを用いることで一部当たりの現像剤使用量を抑えることができ、現像剤の残量が少ない状況下であっても印刷を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。 印刷処理の流れを示したフローチャートである。 表示部に表示される画面の一例を示した図である。 表示部に表示される画面の一例を示した図である。 表示部に表示される画面の一例を示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。尚、本実施の形態では、現像剤としてトナーを用いた電子写真方式の画像形成装置を例に挙げて説明する。この他に、本発明は、現像剤としてインクを用いたインクジェットプリンターにも適用可能である。また、カラー印刷用の画像形成装置を例に挙げて説明するが、モノクロ印刷用の画像形成装置であっても本発明の適用が可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。本発明の一実施形態に係る画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体11に、操作部47、画像形成部12、定着部13、給紙部14、原稿給送部6及び原稿読取部5等を備えて構成されている。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について操作者から画像形成動作実行指示や原稿読取動作実行指示等の指示を受け付ける。操作部47は、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。
画像形成装置1が原稿読取動作を行う場合、原稿給送部6により給送されてくる原稿又は原稿載置ガラス161に載置された原稿の画像を原稿読取部5が光学的に読み取り、画像データを生成する。原稿読取部5により生成された画像データは内蔵HDD又はネットワーク接続されたコンピューター等に保存される。
画像形成装置1が画像形成動作を行う場合は、原稿読取動作により生成された画像データ又はネットワーク接続されたコンピューターから受信した画像データ又は内蔵HDDに記憶されている画像データ等に基づいて、画像形成部12が、給紙部14から給紙される記録媒体としての記録紙Pにトナー像を形成する。カラー印刷を行う場合、画像形成部12のマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン用の画像形成ユニット12C、イエロー用の画像形成ユニット12Y及びブラック用の画像形成ユニット12Bkは、それぞれに、画像データを構成するそれぞれの色成分からなる画像に基づいて、帯電、露光及び現像の工程により感光体ドラム121上にトナー像を形成し、トナー像を一次転写ローラー126により中間転写ベルト125上に転写させる。
中間転写ベルト125上に転写される各色のトナー画像は、転写タイミングを調整して中間転写ベルト125上で重ね合わされ、カラーのトナー像となる。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像を、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125aとのニップ部Nにおいて、給紙部14から搬送路190を搬送されてきた記録紙Pに転写させる。この後、定着部13が記録紙P上のトナー像を熱圧着により記録紙Pに定着させる。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙Pは、排出トレイ151に排出される。
給紙部14は、複数の給紙カセットを備える。制御部100(図2)は、操作者による指示で指定されたサイズの記録紙が収容された給紙カセットのピックアップローラー145を回転駆動させて、各給紙カセットに収容されている記録紙Pをニップ部Nに向けて搬送させる。
尚、画像形成装置1において、両面印刷を行う場合は、画像形成部12より一方の面に画像が形成された記録紙Pを、排出ローラー対159にニップされた状態とした後、記録紙Pを排出ローラー対159によりスイッチバックさせて反転搬送路195に送り、搬送ローラー対19により、ニップ部N及び定着部13に対して記録紙Pの搬送方向上流域に再度搬送する。これにより、画像形成部12により記録紙の他方の面に画像が形成される。
図2は、画像形成装置1の主要内部構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、制御ユニット10、原稿給送部6、原稿読取部5、画像形成部12、画像メモリー32、HDD92、定着部13、駆動モーター70、操作部47(入力受付部)、ファクシミリ通信部71及びネットワークインターフェイス部91等を備える。尚、図1を用いて説明した構成要素と同じものには同じ番号を付し、説明を省略する。
原稿読取部5は、制御ユニット10に備えられる制御部100による制御の下、光照射部及びCCDセンサー等を有する読取機構163(図1)を備える。原稿読取部5は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサーで受光することにより、原稿から画像を読み取る。
画像形成部12が備える各画像形成ユニットは、各色のトナーを収容するトナーコンテナ(不図示)を有し、更に各トナーコンテナ内にはトナー残量を検出するためのトナー残量検出部120(現像剤残量検出部)が設置されている。例えば、トナー残量検出部120は、トナーコンテナ内に設けられたトナーセンサー等である。
画像メモリー32は、原稿読取部5による読取で得られた原稿画像のデータを一時的に記憶したり、画像形成部12のプリント対象となるデータを一時的に保存したりする領域である。
HDD92は、原稿読取部5によって読み取られた原稿画像等を記憶する大容量の記憶装置である。
駆動モーター70は、画像形成部12の各回転部材及び搬送ローラー対19等に回転駆動力を付与する駆動源である。
ファクシミリ通信部71は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送信を行うものである。
ネットワークインターフェイス部91は、LANボード等の通信モジュールから構成され、ネットワークインターフェイス部91に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内又はインターネット上のパーソナルコンピューター等の外部装置20と種々のデータの送受信を行う。
制御ユニット10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、ROM及び専用の
ハードウェア回路等から構成される。制御ユニット10は、制御部100、トナー使用量算出部111(現像剤使用量算出部)、印刷可否判断部112(判断部)及び抑制率算出部113を備える。
制御部100は、画像形成装置1の全体的な動制御を司る。
トナー使用量算出部111は、一部当たりのトナー使用量を算出する。印刷可否判断部112は、トナー使用量算出部111が算出した一部当たりのトナー使用量と、トナー残量検出部120が検出したトナー残量とを用いて、印刷ジョブが指定する印刷部数全てを印刷できるか否かを判断する。例えば、トナー使用量算出部111は、当該一部当たりのトナー使用量を、各頁に形成される画像に用いられるドット数等により算出する。
抑制率算出部113は、印刷可否判断部112が、印刷ジョブが指定する印刷部数全てを印刷できないと判断した場合、印刷ジョブが指定する用紙サイズより小さいサイズを用いて印刷部数を印刷する場合のトナー使用量の抑制率を算出する。
図3は、本実施の形態における印刷処理の流れを示したフローチャートであり、図4〜図6は画面の一例を示した図である。尚、本発明は、複数部数の印刷ジョブが発生した場合に有効な発明であるため、本実施の形態においても印刷ジョブが指定する印刷部数が2部以上である場合を想定して説明する。
まず、制御部100は、画像形成部12に一部のみ印刷を行わせる(ステップS11)。トナー残量検出部120は、ステップS11の前後においてトナーコンテナが収容するトナー量の検出を行い、トナー使用量算出部111はトナー残量検出部120から印刷前と印刷後の検出結果を受け取って、その差を一部当たりのトナー使用量とする(ステップS12)。そして、印刷可否判断部112は、トナーコンテナ内に残っているトナーで残りの印刷部数を印刷できるか否かを判断する(ステップS13)。
ここで、トナー残量として、
<例1>シアン=30000、マゼンタ=30000、イエロー=30000、ブラック=30000
<例2>シアン=10000、マゼンタ=10000、イエロー=20000、ブラック=10000
<例3>シアン=10000、マゼンタ=10000、イエロー=10000、ブラック=10000
の3パターンを例に挙げて、以下に、印刷可否判断部112による判断を説明する。
例えば、印刷ジョブに従った印刷一部当たりのトナー使用量がシアン=222、マゼンタ=120、イエロー=512、ブラック=50とする。そして、印刷可否判断部112では、指示された印刷部数が50部である場合、ステップS11にて既に一部印刷しているため、ステップS13の時点では残りの印刷部数は49部とする。これにより、既に印刷済みの用紙を無駄にすることなく、必要部数の印刷を確実に行うことができる。また、必要部数の印刷に必要となるトナー量を抑えることができるため、限られたトナー量で必要部数の印刷を遂行する際の確実性を向上させることができる。
印刷可否判断部112は、各色について「印刷可能な部数=トナー残量÷一部当たりのトナー使用量」を算出する。トナー残量が<例1>の場合、シアン=135部、マゼンタ=250部、イエロー=58部、ブラック=600部となる。そして、印刷可否判断部112は、計算結果の最も小さい値を印刷可能部数として採用する。つまり、上の例の場合、最も小さい値は「イエロー=58部」であるから、印刷可能部数は58部となり、印刷可能部数(58部)が残りの印刷部数(49部)以上になるため、印刷可否判断部112は残りの印刷部数を全て印刷できると判断する(ステップS13;YES)。従って、制御部100は、画像形成部12に印刷ジョブの指示通りに印刷を行わせる(ステップS30)。
トナー残量が<例2>の場合、シアン=45部、マゼンタ=83部、イエロー=39部、ブラック=200部となる。従って印刷可能部数は39部となり、残りの印刷部数49部より少ないことから、印刷可否判断部112は残りの印刷部数を印刷できないと判断する(ステップS13;NO)。なお、トナー残量<例3>は、後の説明で用いる。
そして、印刷可否判断部112は、印刷ジョブが指定する用紙サイズより小さい用紙サイズを用いて画像を縮小して印刷する場合について再度印刷可否を判断する(ステップS14)。例えば、印刷ジョブが指定する用紙サイズがA4である場合、トナー使用量算出部111は、A4より小さいA5で印刷する場合の一部当たりのトナー使用量を算出する。例えば、A5の大きさはA4の70%であるため、トナー使用量算出部111は、ステップS12で求めた一部当たりのトナー使用量の70%がA5の一部当たりのトナー使用量とする。
つまり、各色の一部当たりのトナー使用量は、シアン=155、マゼンタ=84、イエロー=358、ブラック=35となる。そして、トナー残量が<例2>の場合、シアン=64部、マゼンタ=119部、イエロー=55部、ブラック=285部となり、印刷可能部数が55部となる。従って、印刷可能部数(55部)が残りの印刷部数(49部)以上になるため、印刷可否判断部112は用紙サイズをA4からA5に変更して印刷が可能であると判断する(ステップS14;YES)。
そして、図4に示すように、制御部100は、表示部473に、各種メッセージと印刷条件を示した画面90を表示させる(ステップS15)。図4の画面90について説明する。制御部100は、表示部473に、トナー残量が少ないことと、用紙サイズの縮小を提案、更に残りの印刷部数をメッセージ710として表示させる。更に、制御部100は、表示部473に、「用紙サイズ(A4→A5)」、「サイズ変更しない場合の印刷可能部数(19部)」、「サイズ変更した場合の印刷可能部数(55部)」、「印刷濃度(100%)」等の各種情報を表示させる。
そして、制御部100は、表示部473に、ユーザーからの指示を受け付けるための各種ボタンを表示させる。当該各種ボタンが表示されている領域に操作者が接触した場合、表示部473に備えられているタッチパネル機能により、当該接触が検知され、制御部100は、当該接触が検知された領域に表示されているボタンに対応付けられた指示を受け付ける。
ボタン81は、通常設定で印刷する場合、つまり印刷ジョブの指示通りに印刷する場合(用紙サイズも印刷濃度も変更しない)の指示入力を受け付けるためのボタンである。ボタン82は、表示部473に表示された印刷設定(図4の場合は用紙サイズをA4からA5に変更)にて試し印刷(一部印刷)する場合の指示入力を受け付けるためのボタンである。
ボタン83は、表示部473に表示された印刷設定で残りの部数(49部)全て印刷する場合の指示入力を受け付けるためのボタンである。ボタン84は、表示部473に表示された用紙サイズに対してサイズを変更する場合の指示入力を受け付けるためのボタンである。そして、ボタン85は印刷をキャンセルする場合の指示入力を受け付けるためのボタンである。
ボタン85に基づく操作で入力が受け付けられた場合、制御部100は、印刷処理を中止する。また、ボタン81に基づく操作で入力が受け付けられた場合(ステップS17;通常印刷)、制御部100は、画像形成部12に印刷ジョブの指示通りに印刷させる(ステップS30)。通常印刷の途中で、トナー切れ等で印刷が中断した場合、制御部100は、表示部473にその旨報知させる。
また、ボタン82に基づく操作で入力が受け付けられた場合(ステップS17;上記条件で試し印刷)、制御部100は、画像形成部12に、用紙サイズを縮小(A4からA5に変更)した条件で一部だけ印刷を行わせ(ステップS18)、ステップS17へ処理を移行する。つまり、制御部100は、表示部473に再び画面90を表示させて、ユーザーからの指示入力を待つ。この際、制御部100は、表示部473に、残りの印刷部数を1マイナス(つまり48部)して表示させる。
また、ボタン83に基づく操作で入力が受け付けられた場合(ステップS17;上記条件で印刷)、制御部100は、画像形成部12に用紙サイズを縮小(A4からA5に変更)した条件で残りの印刷部数全てを印刷させる(ステップS19)。
また、ボタン84に基づく操作で入力が受け付けられた場合(ステップS17;用紙サイズを変更)、印刷可否判断部112が、提案した用紙サイズ(A5)以外の用紙サイズで印刷可否を再判断するために、ステップS16へ処理が移行する。
ステップS13へ戻って、トナー残量が<例3>の場合について説明する。例3の場合、印刷可能部数は、シアン=45部、マゼンタ=83部、イエロー=19部、ブラック=200部となり、印刷可能部数は19部となる。つまり、印刷可能部数(19部)が残りの印刷部数(49部)より少ないことから、印刷可否判断部112は残りの印刷部数を印刷できないと判断する(ステップS13;NO)。
次に、印刷可否判断部112は、印刷ジョブが指定する用紙サイズより小さいサイズを用いて残りの印刷部数を印刷できるか否かを判断する(ステップS14)。例えば、印刷ジョブが指定する用紙サイズがA4である場合、A5で残りの印刷部数を印刷した場合の一部当たりのトナー使用量を算出する。用紙サイズをA5にすると、一部当たりのトナー使用量がA4の場合の70%、従って、シアン=155、マゼンタ=84、イエロー=358、ブラック=35となる。その結果、シアン=64部、マゼンタ=119部、イエロー=27部、ブラック=285部となり、印刷可能部数は27部であるから、印刷可否判断部112は用紙サイズをA4からA5に小さくしても、残りの印刷部数を全て印刷できないと判断する(ステップS14;NO)。
次に抑制率算出部113が、残りの印刷部数を全て印刷する場合のトナー使用量の抑制率を算出する(ステップS16)。印刷可能部数の最も少ないイエローについて考えると、一部に使用できるトナー使用量は、10000÷49部=204となる。実際には、用紙サイズA5の時の一部あたりのトナー使用量はイエロー=358であるため、一部に使用できるトナー量は本来のトナー使用量の57%(204÷358=0.57)となる。
しかし言い換えると、トナー使用量を本来のトナー使用量の57%に抑えることで、残りの印刷部数を全て印刷することができることが言える。そこで、制御部100は、表示部473に、図5に示すような画面92を表示させる。図4の画面90と異なる点は、「サイズ変更した場合の印刷可能部数(49部)」と「印刷濃度(57%)」である。
ボタン82に基づく操作で入力が受け付けられると(ステップS17;上記条件で試し印刷)、制御部100は、画像形成部12に、用紙サイズを縮小(A4からA5に変更)し、更に一部当たりのトナー使用量を通常の57%とした条件で一部だけ印刷を行わせ(ステップS18)、ステップS17へ処理を移行する。
また、ボタン83に基づく操作で入力が受け付けられた場合(ステップS17;上記条件で印刷)、制御部100は、画像形成部12に、用紙サイズを縮小(A4からA5に変更)し、更に一部当たりのトナー使用量を通常の57%とした条件で残りの印刷部数全てを印刷させる(ステップS19)。
また、ボタン84に基づく操作で入力が受け付けられた場合(ステップS18;用紙サイズを変更)、印刷可否判断部112が、提案した用紙サイズ(A5)以外の用紙サイズで印刷可否を再判断するために、処理はステップS16に移行する。
印刷可否判断部112が用紙サイズをA5として提案した後に、ボタン84に基づく操作で入力が受け付けられた場合、印刷可否判断部112は、A5以外の用紙サイズで印刷する場合の印刷条件について算出する。A5より小さい用紙サイズ(例えばB5)について更に検討してもよいが、本実施の形態では、用紙サイズを印刷ジョブの指示であるA4について検討する場合について考える。
ステップS16へ戻る。印刷可能部数の最も少ないイエローについて考えると、一部当たりのトナー使用量は、10000÷49部=204となる。実際には、用紙サイズA4の時の一部あたりのトナー使用量は512であるため、トナー使用量を本来の39%(204÷512=0.39)に抑えることで、残りの印刷部数を印刷できる。
従って、制御部100は、表示部473に、図6に示すような画面93を表示させる。ユーザーは、印刷濃度39%で試し印刷をしたい場合はボタン82を、印刷濃度39%で残りの印刷部数全てを印刷したい場合はボタン83を、用紙サイズを変更したい場合はボタン84を押下する。
以上、説明したように、トナー残量が少ないために、全ての印刷部数を印刷できないと判断した場合、トナー使用量を抑えるために、印刷ジョブが指定する用紙サイズより小さい用紙サイズを用いて再度印刷可否を判断することで、トナー残量が少ない状況下であっても必要な部数の印刷を提供することができる。
また、用紙サイズを小さくするだけではトナー使用量をトナー残量以下に抑えられず、残りの印刷部数全てを印刷できない場合は、トナー使用量がトナー残量以下になるように一部当たりのトナー使用量を抑制することで、トナー残量が少ない状況下であっても必要な部数の印刷を提供することができる。
尚、本実施の形態では、一部当たりのトナー使用量を抑える方法として、印刷ジョブが指定する用紙サイズより小さい用紙サイズに変更する方法を用いた。この他に、印刷ジョブが指定するフォントサイズより小さいフォントを用いる、又は印刷ジョブが指定するフォントよりトナー使用量の少ないフォントを用いることでトナー使用量を抑えることができる。更に、原稿一部が複数ページによって構成されている場合、複数ページを1枚に印刷する集約印刷等によってもトナー使用量を抑えられる。
この場合、表示部473が表示する画面90〜93において、用紙サイズ変更を指示するボタン84の他に、フォントサイズやフォント種の変更、集約印刷を指示するボタンを表示し、各ボタンの押下に応答して印刷可否判断部112が各条件に変更した場合の印刷可否を、それぞれのトナー使用量に基づいて判断する。これにより、トナー残量が少ない時の印刷方法の選択肢の幅を増やすことができ、ユーザーは所望の印刷に近い条件で印刷することができる。
1 画像形成装置
100 制御部
111 トナー使用量算出部
112 印刷可否判断部
113 抑制率算出部
12 画像形成部
121 トナー残量検出部
47 操作部
473 表示部

Claims (3)

  1. 印刷ジョブに従って現像剤を用いて印刷を行う画像形成部と、
    前記画像形成部の動作を制御する制御部と、
    前記現像剤を収容する収容体内の当該現像剤の残量を検出する現像剤残量検出部と、
    前記印刷ジョブに従った印刷時における一部当たりの現像剤使用量を算出する現像剤使用量算出部と、
    前記現像剤残量検出部が検出した前記現像剤の残量と、前記現像剤使用量算出部が算出した一部印刷当たりの現像剤使用量を用いて、前記印刷ジョブが指定する印刷部数を印刷できるか否か判断する判断部と、を備え、
    前記判断部が前記印刷部数を印刷できないと判断した場合、前記印刷ジョブの指定する用紙サイズより小さいサイズを用いて縮小印刷する場合の一部当たりの現像剤使用量を前記現像剤使用量算出部が算出し、前記判断部は当該算出された現像剤の残量と当該一部当たりの現像剤使用量を用いて、当該小さいサイズの用紙で前記印刷部数を印刷できるか否かを判断し、
    前記判断部が前記印刷ジョブの指定する用紙サイズより小さいサイズを用いることで前記印刷部数を印刷できると判断したときに、当該判断した際の当該用紙サイズ、当該用紙サイズでの印刷可能部数、及び前記印刷ジョブの指定する用紙サイズでの印刷可能部数を報知する報知部と、
    前記小さいサイズを用いた印刷を実行するか否か及び前記印刷ジョブの指定する用紙サイズを用いた印刷を実行するか否かの入力を受け付ける入力受付部と、
    前記判断部が前記印刷ジョブの指定する用紙サイズより小さいサイズを用いても前記印刷部数を印刷できないと判断した場合、前記印刷部数の印刷に必要な現像剤使用量が前記現像剤の残量以下になる、一部当たりの現像剤使用量の抑制率を算出する抑制率算出部とを、更に備え、
    前記報知部は更に前記抑制率を報知し、
    前記入力受付部は前記現像剤使用量を前記抑制率に従って抑制して印刷を実行するか否かの入力を更に受け付け、
    前記制御部は、前記判断部が前記小さいサイズの用紙を用いて前記印刷部数を印刷できると判断し、かつ、前記入力受付部が前記小さいサイズを用いた印刷実行の入力を受け付けた場合に、前記画像形成部に当該小さいサイズの用紙で印刷を行わせ、前記入力受付部が前記現像剤使用量を前記抑制率に従って抑制しての印刷実行の入力を受け付けたときに、前記画像形成部に前記抑制率に従って前記現像剤使用量を抑制して印刷を行わせる画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記画像形成部に前記印刷ジョブに従って一部の印刷を行わせ、
    前記現像剤使用量算出部は、前記画像形成部により行われた一部印刷当たりの現像剤使用量を算出し、前記小さいサイズの用紙での印刷ができるか否かの前記判断に用いる前記印刷部数として、前記一部を差し引いた印刷部数を用い、
    前記制御部は、前記判断部が前記小さいサイズの用紙を用いて前記印刷部数を印刷できると判断した場合に、前記画像形成部に当該小さいサイズの用紙に前記一部を差し引いた印刷部数の印刷を行わせる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記抑制率算出部は、前記印刷部数の印刷に必要な現像剤使用量が前記現像剤の残量に一致する、一部当たりの現像剤使用量の抑制率を算出する請求項1に記載の画像形成装置。
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