JP6220538B2 - ボトル - Google Patents
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Description
また、この種のボトルでは、複数のボトルをボトル軸方向に積み重ね易くする構成として、底部に上方に向けて陥没する雌ねじ部が形成され、この雌ねじ部に他のボトルの口部(雄ねじ部)を螺着することで、複数のボトルを上下に積み重ねた状態で連結できる構成が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、仮にボトル内の減圧に伴い底部が変形した場合に、雌ねじ部が変形し、他のボトルの口部との連結状態が不安定になるおそれがある。
本発明に係るボトルは、口部、肩部、胴部、底部がボトル軸方向に沿って順に連設されたボトルであって、前記底部の底壁部は、外周縁部に位置する接地部と、該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する可動壁部と、該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて陥没する陥没周壁部と、を備え、前記陥没周壁部内に当該ボトルとは異なる他のボトルの前記口部が挿入可能とされ、前記可動壁部と前記陥没周壁部との接続部分には、ボトル径方向の内側に向けて突出し、前記他のボトルの前記口部に係合可能な係合突起が形成され、当該ボトル内の減圧に伴い、前記可動壁部と前記立ち上り周壁部との接続部分を支点に前記可動壁部が上方に向けて回動することで、前記係合突起がボトル径方向の内側に変位することを特徴としている。
特に、本発明の構成によれば、可動壁部と陥没周壁部との接続部分に、径方向の内側に向けて突出し、ボトルとは異なる他のボトルの口部に係合可能な係合突起が形成されているため、従来のように両ボトルを螺着により連結する構成に比べて両ボトルを簡単に連結することができる。
さらに、他のボトルの口部と、係合突起と、を係合させるだけの構成なので、他のボトルの口部にキャップが装着されている状態であっても、両ボトルを連結することができる。
この場合、可動壁部が上方に向けて回動することで、可動壁部及び係合突起の内径が縮小するため、他のボトルの口部を陥没周壁部内に挿入した状態で、上述したようにボトルの内圧を低下させることで、他のボトルの口部がボトルの係合突起に自然に係合されることになる。
これによっても、両ボトルの連結作業が確実に簡単になり、スタック性を向上させることができる。
また、上述したように可動壁部の上方への回動により、可動壁部及び係合突起の内径が縮小することで、ボトルの係合突起と他のボトルの口部との係合部分を確実に増加させることができる。これにより、従来のように両ボトルを螺着により連結する構成と異なり、両ボトルを安定して連結させることができる。
この場合、ボトルの可動壁部が、他のボトルの肩部に倣うように配設された状態で、ボトルの係合突起と、他のボトルの口部と、が係合されるので、両ボトルをより安定して連結できる。
この場合、他のボトルのうち、口部からボトル径方向の外側に向けて突出するネックリングが係合突起に係合可能とされているため、ボトルの係合突起と他のボトルの口部との係合部分を確保でき、両ボトルをより確実に係合させることができる。
本実施形態に係るボトル1は、図1(a)に示されるように、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備え、これらがそれぞれの中心軸線を共通軸上に位置した状態でこの順に連設された概略構成とされている。
なお、ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成された合成樹脂材料からなるプリフォームが、ブロー成形されることで形成されている。また、口部11、肩部12、胴部13及び底部14はそれぞれ、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。
胴部13は筒状に形成され、ボトル軸O方向の両端部同士の間は、これら両端部より小径に形成されている。胴部13には、ボトル軸O方向に間隔をあけて複数の第2環状凹溝17が全周に亘って連続して形成されている。
胴部13と底部14との接続部分には、第3環状凹溝18が全周に亘って連続して形成されている。
ヒール部21には、第4環状凹溝24が全周に亘って連続して形成されている。
各凹部36aは、それぞれ同形同大に形成され、径方向に沿って同等の間隔に配置されている。そして、複数のリブ36各々において、複数の凹部36aが配設されている径方向に沿う各位置は同じになっている。
この係合突起42は、ボトル軸O方向に沿う縦断面視において、径方向の内側に向けて突の曲面状とされ、周方向の全周に亘って形成されている。また、係合突起42のうち、可動壁部32との連結部分(下端連結部)は、可動壁部32の表面形状に倣って延在し、陥没周壁部33との連結部分(上端連結部)は径方向の内側に向かうに従い下方に向けて延在している。
なお、図2に示す状態において、係合突起42の内径(係合突起42の内周面のうち径方向で対向する部分間の距離)は、他のボトル50のネックリング51aの外径よりも小さくなっているが、係合突起42の内径が他のボトル50のネックリング51aよりも大きくなっていても構わない。
さらに、他のボトル50の口部51と、係合突起42と、を係合させるだけの構成なので、他のボトル50の口部51にキャップ52が装着されている状態であっても、両ボトル1,50を連結することができる。
これによっても、両ボトル1,50の連結作業が確実に簡単になり、スタック性を向上させることができる。
しかも、本実施形態では、ボトル1内の減圧時に、可動壁部32が径方向の内側に向かうに従い漸次上方に向けて延在するように変形するため、ボトル1の可動壁部32が、他のボトル50の肩部53に倣うように配設された状態で、ボトル1の係合突起42と、他のボトル50の口部51と、が係合されることになる。その結果、両ボトル1,50をより安定して連結できる。
また、上述した実施形態では、可動壁部32の変形前(図2に示す状態)に他のボトル50の口部51を収容部41内に挿入させる構成としたが、これに限らず、可動壁部32の変形後(図3に示す状態)に他のボトル50の口部51を収容部41内に挿入させても構わない。
さらに、上述した実施形態では、ボトル1,50を二段に積み重ねる構成としたが、これに限らず、三段以上の複数段積み重ねても構わない。
また、上述した実施形態では、キャップ52を装着した状態で、両ボトル1,50を連結する構成について説明したが、これに限らず、キャップ52を装着しない状態で他のボトル50を連結しても構わない。
さらに、ボトル1は単層構造体に限らず中間層を有する積層構造体としてもよい。この中間層としては、例えばガスバリア性を有する樹脂材料からなる層、再生材からなる層、若しくは酸素吸収性を有する樹脂材料からなる層等が挙げられる。
11,51…口部
11a,51a…ネックリング
12…肩部
13…胴部
14…底部
22…底壁部
23…接地部
31…立ち上がり周壁部
32…可動壁部
33…陥没周壁部
42…係合突起
50…他のボトル
O…ボトル軸
Claims (4)
- 口部、肩部、胴部、底部がボトル軸方向に沿って順に連設されたボトルであって、
前記底部の底壁部は、
外周縁部に位置する接地部と、
該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、
該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する可動壁部と、
該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて陥没する陥没周壁部と、を備え、
前記陥没周壁部内に当該ボトルとは異なる他のボトルの前記口部が挿入可能とされ、
前記可動壁部と前記陥没周壁部との接続部分には、ボトル径方向の内側に向けて突出し、前記他のボトルの前記口部に係合可能な係合突起が形成され、
当該ボトル内の減圧に伴い、前記可動壁部と前記立ち上り周壁部との接続部分を支点に前記可動壁部が上方に向けて回動することで、前記係合突起がボトル径方向の内側に変位することを特徴とするボトル。
- 前記可動壁部は、ボトル径方向の内側に向かうに従い漸次下方に向けて延在していることを特徴とする請求項1記載のボトル。
- 前記可動壁部は、当該ボトル内の減圧時に、径方向の内側に向かうに従い漸次上方に向けて延在するように変形可能とされていることを特徴とする請求項2記載のボトル。
- 前記口部には、ボトル径方向の外側に向けて突出するネックリングが形成され、
前記係合突起は、前記他のボトルの前記ネックリングに係合可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のボトル。
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