JP5645602B2 - ボトル - Google Patents
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本発明に係るボトルは、合成樹脂材料で有底筒状に形成されたボトルであって、底部の底壁部が、外周縁部に位置する接地部と、該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する環状の可動壁部と、該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部と、を備え、前記可動壁部が、前記陥没周壁部を上方に向けて移動させるように、前記立ち上がり周壁部との接続部を中心に回動自在に配設されており、前記可動壁部が、全周に亘ってボトル径方向内側に向かって下向きに傾斜すると共に、内端から外端にかけて下向きに膨出した凸曲面状に形成され、且つ該可動壁部と前記陥没周壁部との接続部が、前記可動壁部と前記立ち上がり周壁部との接続部よりも下方に配設され、前記可動壁部と前記陥没周壁部とを接続する前記接続部が、ボトル径方向内側に向けて膨出した凸曲面状に形成されると共に、曲率半径が前記可動壁部の曲率半径よりも小さく、且つボトル径方向の長さが前記可動壁部のボトル径方向の長さよりも短いことを特徴としている。
これにより、ボトル内が減圧されたとき、陥没周壁部の凸曲面状の部分が曲がった状態から伸びる方向に変形しながら、可動壁部が立ち上がり周壁部との接続部を中心に回動するので、可動壁部が回動しやすい。
図1〜図3に示されるように、本実施形態に係るボトル1は、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備え、これら11〜14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設された概略構成となっている。
なお、ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されて形成され、合成樹脂材料で一体に形成されている。また、口部11には、雄ねじ部11aが形成されており、図示されないキャップが螺着される。さらに、口部11、肩部12、胴部13および底部14はそれぞれ、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。
胴部13は筒状に形成され、ボトル軸O方向の両端部同士の間は、これら両端部より小径に形成されている。胴部13には、ボトル軸O方向に間隔をあけて複数の第2環状凹溝15が全周に亘って連続して形成されている。
底部14は、上端開口部が胴部13の下端開口部に接続された筒状のヒール部17と、ヒール部17の下端開口部を閉塞する底壁部19と、を備えるカップ状に形成されている。
なお、上記した立ち上がり周壁部21の上端とその立ち上がり周壁部21の上端よりも上方に配設された閉塞壁部24の外縁との間に形成された環状の底面部(可動壁部22及び陥没周壁部23)は、全周に亘って下向きに膨出され、縦半断面視において略U字状(略V字状或いは略L字状)に形成されている。
また、内端接続部26が径方向内側に膨出した凸曲面状(縦断面視1/4円弧状)に形成されているので、上述したように可動壁部22が回動すると共に、内端接続部26が1/4円弧状に曲がった状態から伸びる方向に変形する。
さらに、外端接続部25が上方(ボトル内方側)に向けて窪んだ凹曲面状(縦断面視略逆U字状)に形成されているので、上述したように可動壁部22が回動すると共に、外端接続部25が逆U字状の口が開くように変形する。
しかも、可動壁部22が径方向内側に向かって下向きに傾斜しており、内端接続部26が外端接続部25よりも下方に配設されているので、ボトル1内の減圧時における可動壁部22の回動量が大きくなり、底壁部19の上方への変位量が大きくなる。これにより、ボトル1内の減圧吸収性能を向上させることができる。
例えば、図4および図5に示すボトル40のように、可動壁部22に、複数のリブ41がボトル軸Oを中心に放射状に配設されていても良い。なおリブ41は、上方に向けて曲面状に窪んだ複数の凹部41aがボトル径方向に沿って断続的に配設されてなる。
さらに前記ボトル40のように、立ち上がり周壁部21に凹凸部42が全周に亘って形成されていても良い。なお凹凸部42は、ボトル径方向の内側に向けて突の曲面状に形成された複数の突部42aが、ボトル周方向に間隔をあけて配設されてなる。この突部42aは、立ち上がり周壁部21において下端部よりも上側に位置する部分に配置されている。
また、上記した陥没周壁部123の下端が、例えば図3に示す内端接続部26のような接続部を介して可動壁部122の内端に接続された構造であってもよい。
また、上記した可動壁部122に、図4及び図5に示すようなリブ41を形成することも可能である。これにより、ボトル50内が減圧されたときに可動壁部122が回動しやすくなる。
また、上記した実施形態では、可動壁部22が下向きに膨出した凸曲面状に形成されているが、本発明は、可動壁部が平面状や凹曲面状に形成されてもよい。
また、前記実施形態では、肩部12、胴部13および底部14のそれぞれのボトル軸Oに直交する横断面視形状を円形状としたが、これに限らず例えば、多角形状にする等適宜変更してもよい。
14 底部
18 接地部
19 底壁部
21 立ち上がり周壁部
22、122 可動壁部
23、123 陥没周壁部
25 外端接続部(可動壁部と立ち上がり周壁部との接続部)
26 内端接続部(可動壁部と陥没周壁部との接続部)
Claims (2)
- 合成樹脂材料で有底筒状に形成されたボトルであって、
底部の底壁部が、
外周縁部に位置する接地部と、
該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、
該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する環状の可動壁部と、
該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部と、を備え、
前記可動壁部は、前記陥没周壁部を上方に向けて移動させるように、前記立ち上がり周壁部との接続部を中心に回動自在に配設されており、
前記可動壁部が、全周に亘ってボトル径方向内側に向かって下向きに傾斜すると共に、内端から外端にかけて下向きに膨出した凸曲面状に形成され、且つ該可動壁部と前記陥没周壁部との接続部が、前記可動壁部と前記立ち上がり周壁部との接続部よりも下方に配設され、
前記可動壁部と前記陥没周壁部とを接続する前記接続部は、ボトル径方向内側に向けて膨出した凸曲面状に形成されると共に、曲率半径が前記可動壁部の曲率半径よりも小さく、且つボトル径方向の長さが前記可動壁部のボトル径方向の長さよりも短いことを特徴とするボトル。 - 請求項1に記載のボトルにおいて、
前記陥没周壁部のうちの少なくとも下端部が、前記可動壁部よりも曲率半径が小さくボトル径方向内側に向かって膨出した凸曲面状に形成されていることを特徴とするボトル。
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JP2010240946A JP5645602B2 (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | ボトル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010240946A JP5645602B2 (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | ボトル |
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JP5645602B2 true JP5645602B2 (ja) | 2014-12-24 |
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2010
- 2010-10-27 JP JP2010240946A patent/JP5645602B2/ja active Active
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