JP5568440B2 - ボトル - Google Patents
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なお、ボトルをブロー成形により形成する場合には、成形性を向上させることもできる。
また、前記角形筒部の横断面視において、前記間部分および張出部はそれぞれ、ボトル径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されてもよい。
本実施形態に係るボトル1は、図1から図4に示されるように、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備え、これら11〜14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設された概略構成となっている。
なお、このボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されて形成され、合成樹脂材料で一体に形成されている。また、口部11には、図示されないキャップが装着される。さらに、口部11、肩部12、胴部13および底部14はそれぞれ、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。
胴部13は筒状に形成され、ボトル軸O方向の両端部同士の間は、これら両端部より小径に形成されている。胴部13には、ボトル軸O方向に間隔をあけて複数の第2環状凹溝15が全周にわたって連続して形成されている。
底部14は、上端開口部が胴部13の下端開口部に接続されたヒール部17と、ヒール部17の下端開口部を閉塞し、かつ外周縁部が接地部18とされた底壁部19と、を備えるカップ状に形成されている。
ヒール下端部27は、上ヒール部28より小径に形成され、連結部29は、上方から下方に向かうに従い漸次縮径されている。
上ヒール部28は、胴部13のボトル軸O方向の両端部とともに、ボトル1の最大外径部となっている。また、上ヒール部28には、第3環状凹溝20と同じ深さの第4環状凹溝31が全周にわたって連続して形成されている。
可動壁部22は、下方に向けて突の曲面状に形成されるとともに、ボトル径方向の外側から内側に向かうに従い漸次下方に向けて延在している。この可動壁部22と立ち上がり周壁部21とは上方に向けて突の曲面部25を介して連結されている。そして、可動壁部22は、陥没周壁部23を上方に向けて移動させるように、曲面部(立ち上がり周壁部21との接続部分)25を中心に回動自在となっている。
陥没周壁部23は、上方から下方に向かうに従い漸次拡径されている。また、この周壁部23は多段筒状に形成されている。具体的には、陥没周壁部23は、可動壁部22のボトル径方向の内端部から上方に向かうに従い漸次縮径された下筒部23aと、頂壁24の外周縁部から下方に向かうに従い漸次拡径され下筒部23aより小径の上筒部23bと、これらの両筒部23a、23b同士を連結する環状段部23cと、を備えている。
下筒部23aは、可動壁部22のボトル径方向の内端部に、下方に向けて突の曲面部26を介して連結されている。なお、この曲面部26は、ボトル径方向の内側を向く斜め下方に向けて突出している。また下筒部23aは、横断面視円形状に形成されている。
環状段部23cは、ボトル径方向の外側に向けて窪む凹曲面状に形成されている。環状段部23cは、立ち上がり周壁部21の上端部よりも上方に位置している。
図示の例では、角形筒部23fは、陥没周壁部23の上筒部23bに形成されている。角形筒部23fは、上筒部23bのうち、その上端部を除くボトル軸O方向のほぼ全長にわたって形成されている。張出部23dは、図2および図4に示されるように、上筒部23bに、ボトル周方向に間隔をあけて複数配置されている。張出部23dは上筒部23bに3つ形成され、角形筒部23fの横断面視形状は略正三角形状となっている。
角形筒部23fのうち上端部を除く部分では、その横断面視において、間部分23eおよび張出部23dがそれぞれ、図4に示されるように、ボトル径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されるとともに、間部分23eの曲率半径R3は、張出部23dの曲率半径R4より小さく、かつ間部分23eの周長は、張出部23dの周長より短くなっている。さらに、この角形筒部23fの横断面視形状は、下方から上方に向かうに従い漸次、多角形状から円形状に変形している。そして、横断面視円形状に形成された角形筒部23fの上端部が頂壁24の外周縁に接続されている。
したがって、可動壁部22および陥没周壁部23における肉厚や剛性等が、ボトル周方向に沿う位置ごとで異なっていても、ボトル1内の減圧時に、前記連結部分における対応部分を起点とすることで、可動壁部22および陥没周壁部23を全周にわたってボトル1の内側に向けて変位させ易くすることが可能になり、減圧吸収性能を安定して発揮させることができる。
さらに、角形筒部23fの横断面視形状が、下方から上方に向かうに従い漸次、多角形状から円形状に変形しているので、陥没周壁部23に角形筒部23fを形成したことによる応力集中箇所の増大を抑えることが可能になり、底壁部19の強度の低下を確実に防ぐことができる。
さらにまた、ボトル1をブロー成形により形成する場合には、成形性を向上させることもできる。
さらに前記ボトル40のように、立ち上がり周壁部21に凹凸部42が全周にわたって形成されてもよい。なお凹凸部42は、ボトル径方向の内側に向けて突の曲面状に形成された複数の突部42aが、ボトル周方向に間隔をあけて配設されて構成されている。
さらに、可動壁部22は、例えばボトル径方向に沿って平行に突出させたり、上方に傾斜させたりする等、適宜変更してもよい。さらにまた、可動壁部22は、例えば平面状若しくは上方に向けて窪む凹曲面状に形成する等、適宜変更してもよい。
また、陥没周壁部23は、例えばボトル軸O方向に沿って平行に延在させる等、適宜変更してもよいし、頂壁24は配設しなくてもよい。
さらに、陥没周壁部23として2段筒状体を示したが、段部のない筒状体であってもよいし、3段以上の筒状体としてもよい。
さらに、前記実施形態では、肩部12、胴部13および底部14それぞれのボトル軸Oに直交する横断面視形状を円形状としたが、これに限らず例えば、多角形状にする等適宜変更してもよい。このようなボトル1自体の角数に応じて、張出部23dの個数や配設位置を適宜変更してもよい。
また前記実施形態に代えて例えば、張出部23dは、上筒部23bに、ボトル周方向に間隔をあけず直結させて配置してもよい。
さらに、角形筒部23fは、下筒部23aに形成してもよいし、角形筒部23fの下端を下筒部23aの下端に位置させてもよい。
14 底部
18 接地部
19 底壁部
21 立ち上がり周壁部
22 可動壁部
23 陥没周壁部
23d 張出部
23e 間部分
23f 角形筒部
25 曲面部(立ち上がり周壁部との接続部分)
Claims (4)
- 合成樹脂材料で有底筒状に形成されたボトルであって、
底部の底壁部は、
外周縁部に位置する接地部と、
該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、
該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する環状の可動壁部と、
該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部と、を備え、
前記可動壁部は、前記陥没周壁部を上方に向けて移動させるように、前記立ち上がり周壁部との接続部分を中心に回動自在に配設され、
前記陥没周壁部に、ボトル径方向の内側に張り出した張出部が、ボトル周方向に複数連ねられて形成されることにより、その横断面視形状が、ボトル周方向で隣り合う前記張出部同士の間の間部分を角部に有し、かつ前記張出部を辺部に有する多角形状の角形筒部が形成され、
前記角形筒部の縦断面視において、前記間部分および張出部はそれぞれ、ボトル径方向の内側に向けて突の曲面状に形成されるとともに、前記間部分の曲率半径が、前記張出部の曲率半径より大きくなっていることを特徴とするボトル。 - 請求項1に記載のボトルであって、
前記角形筒部の横断面視形状は、下方から上方に向かうに従い漸次、多角形状から円形状に変形していることを特徴とするボトル。 - 請求項1または2に記載のボトルであって、
前記陥没周壁部は、上方から下方に向かうに従い漸次拡径されていることを特徴とするボトル。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のボトルであって、
前記角形筒部の横断面視において、前記間部分および張出部はそれぞれ、ボトル径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されていることを特徴とするボトル。
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