JP6134480B2 - ボトル - Google Patents
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Description
この構成によれば、ボトルの径方向の剛性を高めることができるので、例えば胴部にラインプレッシャーが作用したとき、あるいはボトルに密封された内容物の温度が低下してボトル内が減圧した場合等に、胴部の変形を抑えるようになっている。
このような場合には、ラベルの絵柄等が歪んだり、ラベルに印字されたバーコード等が読み取り難くなったりする虞がある。
本発明に係るボトルは、筒状の胴部に、その径方向の内側に向けて窪み、かつ全周に亘って延設された周溝がボトル軸方向に間隔をあけて複数形成されたボトルであって、前記周溝は、径方向の内側に位置する底壁部と、該底壁部にボトル軸方向の両側から各別に連なり径方向の外側に向けて延びる一対の横側壁部と、により画成され、前記底壁部には、該底壁部からの径方向の外側に向けた突出量が、前記周溝の溝深さの半分以上で、かつ該溝深さの大きさ未満である突条部が、前記一対の横側壁部との間に隙間を設けた状態で、全周に亘って延設され、前記底壁部には、前記一対の横側壁部同士を、前記突条部を介してボトル軸方向に連結する縦リブが、周方向に間隔をあけて複数配設され、前記縦リブの前記底壁部からの径方向の外側に向けた突出量は、前記突条部の前記底壁部からの径方向の外側に向けた突出量に比べて小さくなっており、前記突条部は、ボトル軸方向の両端に位置して径方向に延びる一対の側壁部と、一対の前記側壁部における径方向の外端部同士を連結する頂壁と、を有し、ボトル軸方向に沿う縦断面視において、前記頂壁のうち径方向の外側を向く面は、ボトル軸方向に延びる平坦面になっていることを特徴としている。
特に、周溝の底壁部に、径方向の外側に向けて突出する突条部が形成されているため、周溝を覆うように胴部に巻き付けられるラベルを、突条部により径方向の内側から支持することができる。そのため、ラベル装着時において、周溝を覆うラベルが径方向の内側へ移動するのを規制できる。これにより、胴部に装着されたラベルが、周溝内に食い込むのを抑制し、ラベルに外観不良が発生するのを抑制できる。
また、突条部の突出量が、溝深さの大きさ以下になっているため、ラベルの収縮時等に突条部が干渉するのを抑制し、ラベルのうち、突条部を覆う部分が胴部に対して径方向の外側に突出するのを確実に防止できる。したがって、ラベルに外観不良が発生するのを確実に抑制できる。
以上より、周溝により径方向への所望の剛性を維持した上で、胴部に取り付けられるラベルに外観不良が発生するのを抑制できる。
本実施形態に係るボトル1は、図1に示されるように、口部11、肩部12、胴部13及び底部14を備え、これら11〜14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設された概略構成となっている。
なお、このボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されてなり、合成樹脂材料で一体に形成されている。また、口部11には、図示しないキャップが装着される。さらに、口部11、肩部12、胴部13及び底部14はそれぞれ、径方向に沿う横断面視形状が円形状となっている。
下ヒール部27は、上ヒール部28より小径に形成され、連結部29は、上方から下方に向かうに従い漸次縮径されている。
上ヒール部28は、胴部13のボトル軸O方向の両端部とともに、ボトル1の最大外径部となっている。また、上ヒール部28におけるボトル軸O方向に沿う中間部分には、環状凹溝31が全周に亘って連続して形成されている。
可動壁部22は、下方に向けて突の曲面状に形成されている。可動壁部22と立ち上がり周壁部21とは、上方に向けて突の曲面部25を介して連結されている。そして、可動壁部22は、陥没周壁部23を上方に向けて移動させるように、曲面部(立ち上がり周壁部21との接続部分)25を中心に回動自在となっている。
環状段部23cは、径方向の外側に向けて窪む凹曲面状に形成されている。
また、張出部23d同士の間部分23eは、底面視において径方向の外側に向けて突の曲面状に形成され、周方向で隣り合う張出部23dの周方向に沿う端部同士を各別に連結している。
横側壁部33は、径方向の内側から外側に向かうに従いボトル軸O方向の外側(各横側壁部33が離間する方向)に向けて傾斜する傾斜面とされている。
頂壁34bは、胴部13の外周面よりも径方向の内側に位置して、ボトル軸O方向と平行な平坦面となっている。この場合、突条部34は、底壁部32から径方向の外側に向けた突出量D1(突条部34の径方向に沿う高さ)が、周溝15の溝深さD2の半分以上で、かつ溝深さD2の大きさ以下になっている。
特に、周溝15の底壁部32に、径方向の外側に向けて突出する突条部34が形成されているため、周溝15を覆うように胴部13に巻き付けられるラベルを、突条部34により径方向の内側から支持することができる。そのため、ラベル装着時において、周溝15を覆うラベルが径方向の内側へ移動するのを規制できる。これにより、胴部13に装着されたラベルが、周溝15内に食い込むのを抑制し、ラベルに外観不良が発生するのを抑制できる。
また、突条部34の突出量D1が、溝深さD2の大きさ以下になっているため、ラベルの収縮時等に突条部34が干渉するのを抑制し、ラベルのうち、突条部34を覆う部分が胴部13に対して径方向の外側に突出するのを確実に防止できる。したがって、ラベルに外観不良が発生するのを確実に抑制できる。
以上より、周溝15により径方向への所望の剛性を維持した上で、胴部13に取り付けられるラベルに外観不良が発生するのを抑制できる。
この場合、各縦リブ15aが複数の周溝15に各別に形成されるとともに、それぞれの周溝15における縦リブ15aの周方向に沿う配設位置が互いに同等になっているため、ボトル1の座屈強度の低下を確実に抑えることができる。
また、上述した実施形態では、肩部12、胴部13及び底部14のそれぞれの径方向に沿う横断面視形状を円形状としたが、これに限らず例えば、多角形状にする等適宜変更してもよい。
また、上述した実施形態では、周方向に沿って平行に突条部34を配設した場合について説明したが、これに限らず、周方向に向かうに従いボトル軸O方向に蛇行する波状に形成したり、周方向に対して傾斜して延設したりしても構わない。
さらに、上述した実施形態では、胴部13の全周に亘って連続的に周溝15を延設した場合について説明したが、これに限らず、全周に亘って間欠的に周溝15を延設し、各周溝15内に突条部34を配設しても構わない。
さらに、ボトル1は単層構造体に限らず中間層を有する積層構造体としてもよい。この中間層としては、例えばガスバリア性を有する樹脂材料からなる層、再生材からなる層、若しくは酸素吸収性を有する樹脂材料からなる層等が挙げられる。
13…胴部
15…周溝
15a…縦リブ
32…底壁部
33…横側壁部
34…突条部
D1…突条部の突出量
D2…周溝の溝深さ
O…ボトル軸
Claims (2)
- 筒状の胴部に、その径方向の内側に向けて窪み、かつ全周に亘って延設された周溝がボトル軸方向に間隔をあけて複数形成されたボトルであって、
前記周溝は、径方向の内側に位置する底壁部と、該底壁部にボトル軸方向の両側から各別に連なり径方向の外側に向けて延びる一対の横側壁部と、により画成され、
前記底壁部には、該底壁部からの径方向の外側に向けた突出量が、前記周溝の溝深さの半分以上で、かつ該溝深さの大きさ未満である突条部が、前記一対の横側壁部との間に隙間を設けた状態で、全周に亘って延設され、
前記底壁部には、前記一対の横側壁部同士を、前記突条部を介してボトル軸方向に連結する縦リブが、周方向に間隔をあけて複数配設され、
前記縦リブの前記底壁部からの径方向の外側に向けた突出量は、前記突条部の前記底壁部からの径方向の外側に向けた突出量に比べて小さくなっており、
前記突条部は、
ボトル軸方向の両端に位置して径方向に延びる一対の側壁部と、
一対の前記側壁部における径方向の外端部同士を連結する頂壁と、を有し、
ボトル軸方向に沿う縦断面視において、前記頂壁のうち径方向の外側を向く面は、ボトル軸方向に延びる平坦面になっていることを特徴とするボトル。 - 前記縦リブは、複数の前記周溝に各別に形成されるとともに、それぞれの前記周溝における前記縦リブの周方向に沿う配設位置が互いに同等になっていることを特徴とする請求項1記載のボトル。
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JP2012103904A JP6134480B2 (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | ボトル |
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JP2012103904A JP6134480B2 (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | ボトル |
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JP6134480B2 true JP6134480B2 (ja) | 2017-05-24 |
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Family Applications (1)
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JP2012103904A Active JP6134480B2 (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | ボトル |
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2012
- 2012-04-27 JP JP2012103904A patent/JP6134480B2/ja active Active
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