JP3034490U - プラスチック製ボトル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック製ボトルの保管やプレスを効率
よくする。 【解決手段】 ボトル胴部７上端の肩部８から上向きに
突出した口部２を有するプラスチック製ボトル１におい
て、このボトル１の底面部に、このボトルと同様の形状
の他のボトルの口部と嵌合する凹部３を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、プラスチック製ボトルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）製ボトルのようなプラスチッ ク製ボトルは、廃棄された場合、土中の微生物等によって分解されないで、その 形態のまま残存するため、焼却処分や再利用等のための処理等が行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、焼却等によって処分するにしても、再利用のための処理をする にしても、上記プラスチック製ボトルは嵩高いため、処分等するまでの保管に場 所を要し、さらに、上記ボトルは円筒状をしているものが多いため転がりやすく 、保管する際、効率よく密に並べることが困難となり易い。

【０００４】 また、プレス機等によって上記ボトルをプレスし、ボトルの占める体積を大幅 に減少させることも行われているが、上記ボトルは円筒状をしているものが多い ため転がりやすく、プレスの際、ボトルを効率よく積み上げることが困難となり 易く、効率よくプレスできない場合がある。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、プラスチック製ボトルの保管やプレスを効率よく することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案は、肩部から突出する口部を有するプラ スチック製ボトルにおいて、上記ボトルの底面部に、上記口部と同一規格の口部 を有する他のボトルの口部と嵌合する凹部を設けたのである。

【０００７】 上記の凹部をボトルの底面部に設けたので、ボトルの口部を他のボトルの凹部 に嵌合して連結していくことにより、多数のボトルが、ボトルの口部と底面部を 結ぶ軸方向に長く連結される。このボトル連結体を用いれば、上記の軸方向に配 されるボトルを一体に取り扱うことができるので、保管所に整列して密に保管す ることができ、プレスする際にも、ボトルを密に整列させることができ、効率よ くプレスすることができる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施形態を図１及び図２を参照して説明する。

【０００９】 この考案にかかるボトル１は、図１に示すように、ボトル胴部７上端の肩部８ から上向きに突出した口部２を有しており、このボトル１の底面部に凹部３が設 けられる。この凹部３は、このボトル１と同様の形状を有し、口部２とほぼ同一 サイズの口部を有する他のボトルの口部と嵌合することのできるものである。

【００１０】 上記のボトルは、図２に示すように、ボトル１の口部２と他のボトル１’の凹 部３’を嵌合させ、また、ボトル１の凹部３と他のボトル１”の口部２”を嵌合 させることにより、ボトルの口部と凹部を結ぶ軸方向に多数のボトルを連結する ことができる。

【００１１】 ボトルと他のボトルの嵌合する方法は、各種の方法を採用することができるが 、例えば、ボトルの口部に設けられている雄ねじを用いることができる。図１に 示すように、通常、口部２は、キャップ４で閉じられている。このキャップ４は 、廃棄時に嵩張る等の問題を有さないので、通常のゴミとして処分することが出 来る。そこで、凹部３の口部と嵌合される部分に、口部２とかみ合うように雌ね じをきることにより、ねじのかみ合いにより口部と凹部を嵌合させることができ る。

【００１２】 すなわち、図２に示すようなボトルの連結体を作る場合、ボトル１の口部２の 雄ねじとボトル１’の凹部の雌ねじをかみ合わせることにより、ボトル１とボト ル１’を嵌合させることができる。また、ボトル１の凹部３の雌ねじと他のボト ル１”の口部の雄ねじをかみ合わせることにより、ボトル１とボトル１”を嵌合 させることができる。これを繰り返すことにより、多数のボトルを連結すること ができる。

【００１３】 ボトルと他のボトルとを嵌合する別の方法として、図１に示す、ボトル１の口 部２に設けられている、キャップ４のための台座５を用いる方法をとることもで きる。すなわち、図３に示すように、ボトル１’の凹部３’の径を上記の台座５ の外径に合わせ、かつ、凹部３’の開口端部付近に、突起６’を設ける。これに より、ボトル１の口部２をボトル１’の凹部３’に挿入すると、台座５が突起６ ’にあたる。さらに力を加えて強制的に台座５を押し込むと、突起６’は弾性変 形して、台座５が凹部３’の突起６’のある部分より内側に押しこまれる。この とき、台座５と突起６’によりボトル１とボトル１’は、強い力で引っ張らない 限り、その嵌合を外すことができない。これを繰り返し行うことにより、多数の ボトルを強制嵌合することができる。

【００１４】 この考案に用いられるボトルの材質は、プラスチック製であれば特に限定され るものでなく、そのようなプラスチックの例として、ＰＥＴ（ポリエチレンテレ フタレート）をあげることができる。

【００１５】

【考案の効果】

この考案によれば、ボトルの口部と凹部を結ぶ軸方向に連結されたボトルを一 体に取扱うことができるので、保管所に整列して密に保管することができ、プレ スする際にも、ボトルを整列させることができ、効率よくプレスすることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかるボトルの例を示す一部断面図

【図２】図１のボトルを連結した状態を示す一部断面図

【図３】この考案にかかる他の例のボトルを連結した状
態を示す一部断面図

【符号の説明】

１、１’、１” ボトル ２、２” 口部 ３、３’ 凹部 ４ キャップ ５ 台座 ６’ 突起 ７ ボトル胴部 ８ 肩部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボトル胴部上端の肩部から上向きに突出
   した口部を有するプラスチック製ボトルにおいて、上記
   ボトルの底面部に、このボトルと同様の形状の他のボト
   ルの口部と嵌合する凹部を設けてなるプラスチック製ボ
   トル。