JP6219130B2 - 医療用塩化ビニル樹脂組成物およびそれからなる医療用器具 - Google Patents

医療用塩化ビニル樹脂組成物およびそれからなる医療用器具 Download PDF

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Description

本発明は、医療用輸液セットや医療用血液回路の医療用ジョイント管に好適に用いることのできる医療用塩化ビニル樹脂組成物に関する。更に詳しくは、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤を含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブを接続するための医療用ジョイント管として、差し込み易く、抜け難いことから、好適に用いることのできるものを得ることのできる医療用塩化ビニル樹脂組成物に関する。
塩化ビニル樹脂に可塑剤が添加された塩化ビニル樹脂組成物は、可塑剤の量の多少により、柔軟性の広範囲な調整が可能であり、成形加工性(押出成形性、射出成形性)、接着性、耐熱性及び耐キンク性も良好であり、また低価格であることから、医療用器具、例えば、輸液・輸血、通気関連機器としてのジョイント管類、すなわち、三方活栓(医療用血液回路の連結部材等)、各種分岐型の連結管類(Y字型連結管、T字型連結管)等に広く用いられている。
一般に、医療用器具に供される樹脂組成物には、溶出試験に合格することが求められる。また医療用輸液セットや医療用血液回路においては、チューブとジョイント管との差し込み易さ、及び抜け難さが重要である。最近、塩化ビニル樹脂組成物の一般的な可塑剤であるジ(2−エチルヘキシル)フタレート(DOP)は、昨今の環境問題により使用量が減少しており、医療用途では代替可塑剤としてシクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤が検討されている。しかし、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤を可塑剤として含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用輸液セットや医療用血液回路は、チューブとジョイント管との差し込み易さ、及び抜け難さが十分ではなかった(特許文献1、2)。
特開2005−40397号公報 特開2008−195898号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、医療用輸液セットや医療用血液回路の医療用ジョイント管、特にシクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤を含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブを接続するための医療用ジョイント管として、差し込み易く、抜け難いことから、また医療用材料に要求される溶出性試験において問題のないことから、好適に用いることのできる医療用ジョイント管を得ることのできる医療用塩化ビニル樹脂組成物を提供することである。
本発明者は、鋭意研究した結果、特定量のシクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤と特定量の特定のメタクリル酸メチル系共重合体とを含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用ジョイント管は、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤含有塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブを差し込み易く、抜け難いものとなり、上記課題が達成されることを見出した。
すなわち、本発明の第一の発明は、
成分(a)塩化ビニル樹脂100質量部;
成分(b)シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤1〜20質量部;
成分(c)メタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、メタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル・(メタ)アクリル酸グリシジル共重合体からなる群から選ばれる1種以上0.5〜30質量部;
を含有することを特徴とする医療用塩化ビニル樹脂組成物である。
第二の発明は、上記成分(b)が、ジイソノニルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレートであることを特徴とする第一の発明に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物である。
第三の発明は、更に成分(d)シラン化合物を、上記成分(a)100質量部に対して0.1〜15質量部含有することを特徴とする第一の発明又は第二の発明に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物である。
第四の発明は、医療用の輸液セット又は血液回路のジョイント管用であることを特徴とする第一〜三の発明の何れか1に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物である。
第五の発明は、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤含有塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブの接続に用いるジョイント管用であることを特徴とする第一〜四の発明の何れか1に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物である。
第六の発明は、第一〜五の発明の何れか1に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物からなることを特徴とする医療用の輸液セット又は血液回路のジョイント管である。
第七の発明は、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤含有塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブの接続への、第六の発明に記載のジョイント管の使用である。
本発明の医療用塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用ジョイント管は、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤を含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブを接続するための医療用ジョイント管として、差し込み易く、抜け難いことから、また医療用材料に要求される溶出性試験において問題のないことから、好適に用いることができる。
本発明の組成物を構成する各成分について、説明する。
成分(a)「塩化ビニル樹脂」(必須成分)
本発明の成分(a)として用いる塩化ビニル樹脂は、−CH−CHCl−で表される基を有する全ての重合体を指し、塩化ビニルの単独重合体;塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・(メタ)アクリル酸共重合体、塩化ビニル・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、塩化ビニル・(メタ)アクリル酸エチル共重合体、塩化ビニル・マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル・エチレン共重合体、塩化ビニル・プロピレン共重合体、塩化ビニル・スチレン共重合体、塩化ビニル・イソブチレン共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・スチレン・無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル・スチレン・アクリロニトリル三元共重合体、塩化ビニル・ブタジエン共重合体、塩化ビニル・イソプレン共重合体、塩化ビニル・塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン・酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル・アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル・各種ビニルエーテル共重合体等の塩化ビニルと塩化ビニルと共重合可能な他のモノマーとの共重合体;後塩素化ビニル共重合体等の塩化ビニル単独重合体や塩化ビニル系共重合体を改質したもの;更には塩素化ポリエチレン等の構造上塩化ビニル樹脂と類似の塩素化ポリオレフィンを包含する。
本発明の成分(a)として用いる塩化ビニル樹脂の数平均重合度は、300以上7000以下が好ましく、400以上2000以下がより好ましい。
本発明の成分(a)としては、これらの塩化ビニル樹脂の1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
成分(b)「シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤」(必須成分)
本発明の成分(b)として用いるシクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤は、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸と、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜20の一価アルコールとのエステル化合物である。
上記成分(b)としては、例えば、ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート、ジエチルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート、ジn−ブチルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート、ジ−2−エチルヘキシルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート、ジイソノニルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート、ジイソデシルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレートなどをあげることができる。成分(b)としては、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。これらの中で、ジイソノニルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレートが好ましい。シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤を含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブを接続するための医療用ジョイント管として差し込み易く、抜け難く、医療用材料に要求される溶出性試験において問題のないものを得ることができる。
上記成分(b)の市販品としては、BASF社製の「Hexamoll(登録商標)DINCH(商品名)」があげられる。
上記成分(b)の配合量は、上記成分(a)100質量部に対して、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤を含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブを接続するための医療用ジョイント管として差し込み易く、抜け難く、医療用材料に要求される溶出性試験において問題のないものを得るために、1質量部以上である。好ましくは3質量部以上である。また医療用輸液セット等のジョイント管として求められる剛性を保持し、差し込まれたチューブを抜け難くする観点から20質量部以下である。好ましくは18質量部以下である。
成分(c)「メタクリル酸メチル系共重合体」(必須成分)
本発明の成分(c)として用いるメタクリル酸メチル系共重合体は、主に塩化ビニル樹脂の粒子間の摩擦力を増大させ、塩化ビニル樹脂の分子間の絡まりを促進することにより、特に塩化ビニル樹脂組成物の溶融粘度特性を改良せしめる働きがある。その結果、塩化ビニル樹脂組成物の成形加工安定性が向上する。また組成物を均一化することにより、得られる成形品の強度を均一化する。
本発明の上記成分(c)としては、メタクリル酸メチル・アクリル酸ブチル共重合体などのメタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル共重合体;メタクリル酸メチル・アクリル酸ブチル・スチレン共重合体などのメタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル・スチレン共重合体;メタクリル酸メチル・アクリル酸ブチル・(メタ)アクリル酸グリシジル共重合体などのメタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル・(メタ)アクリル酸グリシジル共重合体;から選ばれる1種又は2種以上の混合物を用いる。これらの特定のメタクリル酸メチル系共重合体を用いることにより、上記効果を十分に得ることができる。なお本明細書において、(メタ)アクリル酸とは、メタクリル酸又はアクリル酸の意味である。
また上記成分(c)のゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)により測定した質量平均分子量は、好ましくは5〜1000万、好ましくは10〜1000万である。
上記成分(c)の配合量は、上記成分(a)100質量部に対して、溶融粘度を安定させるため、0.5質量部以上、好ましくは3質量部以上である。また溶融粘度が過大にならないように、30質量部以下、好ましくは25質量部以下である。成分(c)の配合量が上記範囲にあるときは、押出成形時の吐出が安定し、ダイスウェルが小さくなり、スパイダーマークなどの外観不良がなく、安定した寸法の押出成形品が得られる。また射出成型時の不良現象(例えば、ショートショット、金型内部での発熱や樹脂焼けなど。)がなくなり、フローマークやウエルドマークなどの外観不良がなく、安定した寸法の射出成型品が得られる。つまり外径等が規定寸法通りの医療用ジョイント管を安定して得られるため、チューブを差し込み易く、抜け難い医療用ジョイント管になる。
上記成分(c)の市販例としては、例えば三菱レイヨン株式会社製の「メタブレンP−551A(商品名)」(メタクリル酸メチル質量比85%・アクリル酸ブチル質量比15%の共重合体、質量平均分子量150万)、「メタブレンP−530A(商品名)」(メタクリル酸メチル質量比85%・アクリル酸ブチル質量比15%の共重合体、質量平均分子量310万)、「メタブレンP−531(商品名)」(メタクリル酸メチル・アクリル酸ブチル共重合体、質量平均分子量470万)、「メタブレンP−570A(商品名)」(メタクリル酸メチル・アクリル酸ブチル共重合体、質量平均分子量30万)、「メタブレンP−700A(商品名)」(メタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、質量平均分子量50万)、「メタブレンP−710(商品名)」(メタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、質量平均分子量7万)等があげられる。また株式会社カネカ製の「カネエースPA−10(商品名)」(メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体、質量平均分子量 80万)、「カネエースPA−20(商品名)」(メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体、質量平均分子量
100万)、「カネエースPA−30(商品名)」(メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体、質量平均分子量 300万)、「カネエースPA−40(商品名)」(メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体、質量平均分子量
600万)、「カネエースPA−50(商品名)」(メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体、質量平均分子量700万)、「カネエースPA−60(商品名)」(メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体、質量平均分子量 850万)、「カネエースPA−100(商品名)」(メタクリル酸メチル・アクリル酸ブチル・メタクリル酸グリシジル共重合体、質量平均分子量 20万)等があげられる。
成分(d)「シラン化合物」(任意成分)
本発明の任意成分として使用するシラン化合物は、アルコキシシラン化合物、クロロシラン化合物、アセトキシシラン化合物及びオルガノシラン化合物からなる群から選択される1種以上のシラン化合物である。
上記成分(d)を、上記成分(a)100重量部に対して、0.1〜15質量部用いることにより、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤を含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブを接続するための医療用ジョイント管として、その差し込み易さ、及び抜け難さが更に向上したものを得ることができる。より好ましくは1〜15質量部である。
上記アルコキシシラン化合物としては、例えば、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリエチルエトキシシランなどのモノアルコキシシラン化合物;ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルアミノエトキシプロピルジアルコキシシラン、N−(βアミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランなどのジアルコキシシラン化合物;メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(フェニル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−(ポリエチレンアミノ)プロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのトリアルコキシシラン化合物;テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランなどのテトラアルコキシシラン化合物などがあげられる。
上記アセトキシシラン化合物としては、例えば、ビニルトリアセトキシシランなどがあげられる。
上記クロロシラン化合物としては、例えば、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、メチルトリクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−クロロプロピルメチルジクロロシランなどがあげられる。
上記オルガノシラン化合物とは、上記のアルコキシシラン化合物、アセトキシシラン化合物、及びクロロシラン化合物以外の、ケイ素原子に、アルキル基、ビニル基、(メタ)アクリル基、アリル基、酢酸メチル基などの基が直接結合しているシラン化合物を示すものであり、例えば、トリイソプロピルシラン、トリイソプロピルシリルアクリレート、アリルトリメチルシラン、トリメチルシリル酢酸メチルなどがあげられる。
これらのシラン化合物の中でも、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤を含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブを接続するための医療用ジョイント管として差し込み易く、抜け難いものを得るために、モノアルコキシシラン化合物、ジアルコキシシラン化合物、トリアルコキシシラン化合物及びテトラアルコキシシラン化合物からなる群から選択される1種以上のアルコキシシラン化合物が好ましく、トリアルコキシシラン化合物、テトラアルコキシシラン化合物がより好ましく、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランが更に好ましい。
また、本発明においては、これらのシラン化合物を2種以上併用することも可能であり、特に限定されるものではない。
また、本発明の医療用塩化ビニル樹脂組成物には、本発明の目的に反しない限度において、医療用途向け硬質塩化ビニル樹脂に通常用いられる添加剤や充填材を更に含ませることができる。上記添加剤としては、例えば、ハイドロタルサイト化合物、ゼオライト化合物、金属石鹸などの塩素捕捉剤;リン系、フェノール系、硫黄系などの酸化防止剤;エポキシ化大豆油などのエポキシ化合物;光安定剤;紫外線吸収剤;β−ジケトン化合物;過塩素酸塩類;多価アルコール;顔料;滑剤;架橋剤;帯電防止剤;防曇剤;プレートアウト防止剤;表面処理剤;難燃剤;蛍光剤;防黴剤;抗菌剤;金属不活性剤;離型剤;加工助剤等をあげることができる。上記充填剤としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、含水珪酸マグネシウム、タルクなどをあげることができる。
これらの任意成分の中で好ましいものとしては、エポキシ化大豆油などのエポキシ化合物をあげることができる。
本発明の医療用塩化ビニル樹脂組成物は、成分(a)塩化ビニル樹脂、成分(b)シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤、成分(c)メタクリル酸メチル系共重合体及び、所望に応じて用いる任意成分を、単軸押出機、二軸押出機、ロール、ミキサー又は各種のニーダー等を使用して溶融混練することにより得ることができる。好ましくは二軸押出機を用い、樹脂温度150〜180℃で溶融混練することにより得ることができる。
本発明の医療用ジョイント管は、本発明の医療用塩化ビニル樹脂組成物を用いて射出成型又は押出成形することにより得ることができる。好ましくは射出成型することにより得ることができる。ジョイント管はコネクター、チューブアダプターとも呼ばれ、その形状は略円筒形やT字型であり、分岐コック機能をもつものもある。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
使用した原材料
(a)塩化ビニル樹脂
成分(a−1):カネビニールS−1007(商品名)
製造会社:株式会社カネカ
種類:ポリ塩化ビニル
平均重合度:700
成分(a−2):KP−10E(商品名)
製造会社:信越化学工業株式会社
種類:ポリ塩化ビニル
平均重合度:1050
(b)シクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート系可塑剤
成分(b):Hexamoll DINCH(商品名)
製造会社: BASFジャパン株式会社
種類:ジイソノニルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート(DINCH)
(c)メタクリル酸メチル系共重合体
成分(c−1):メタブレンP−551A(商品名)
製造会社:三菱レイヨン株式会社
分子量:質量平均分子量150万
種類:メタクリル酸メチル・アクリル酸ブチル共重合体
成分(c−2):メタブレンP−700A(商品名)
製造会社:三菱レイヨン株式会社
分子量:質量平均分子量50万
種類:メタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル・スチレン共重合体
成分(c−3):カネエースPA−100(商品名)
製造会社:株式会社カネカ
分子量:質量平均分子量 20万
種類:メタクリル酸メチル・アクリル酸ブチル・(メタ)アクリル酸グリシジル共重合体
成分(c−4):カネエースPA−10(商品名)
製造会社:株式会社カネカ
分子量:質量平均分子量 80万
種類:メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体
成分(c−5):カネエースPA−20(商品名)
製造会社:株式会社カネカ
分子量:質量平均分子量100万
種類:メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体
成分(c−6):カネエースPA−30(商品名)
製造会社:株式会社カネカ
分子量:質量平均分子量 300万
種類:メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体
成分(c−7):カネエースPA−40(商品名)
製造会社:株式会社カネカ
分子量:質量平均分子量 600万
種類:メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体
成分(c−8):カネエースPA−50(商品名)
製造会社:株式会社カネカ
分子量:質量平均分子量 700万
種類:メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体
成分(c−9):カネエースPA−60(商品名)
製造会社:株式会社カネカ
分子量:質量平均分子量 850万
種類:メタクリル酸メチル質量比70%・アクリル酸ブチル質量比30%の共重合体
(d)シラン化合物
成分(d−1): トリアルコキシシラン化合物
製造会社:東レダウコーニングシリコン株式会社
商品名: Z−6036
種類:3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン
成分(d−2): トリアルコキシシラン化合物
製造会社:東レダウコーニングシリコン株式会社
商品名: Z−6519
種類:ビニルトリエトキシシラン
成分(d−3): テトラアルコキシシラン化合物
製造会社:東レダウコーニングシリコン株式会社
商品名: Z−6697
種類:テトラエトキシシラン
(e)その他の任意成分1(安定剤)
成分(e):ジオクチル錫ジメルカプト系安定剤
製造会社:株式会社ADEKA
商品名: アデカスタブ465
種類: ジオクチル錫ジメルカプト
測定方法
1.医療用適性試験
「日本薬局方プラスチック製医薬品容器試験法」に準拠して以下の試験を行った。
1−1.試験液の調整
下記で得た塩化ビニル樹脂組成物をプレス成形して得た厚さ1mmの試験片15.00gを水で洗い、室温で乾燥した。この試験片を内容量500mlの三角フラスコに入れ、蒸留水300mlを加え、シリコンゴム栓にて密封したものを、高圧蒸気滅菌器を用いて121℃で60分間加熱した。減圧した後、試験片の入った三角フラスコを高圧蒸気滅菌器から取り出し、室温になるまで放置した。試験片を蒸留水とともに300ml容のメスフラスコに移し、蒸留水を追加して正確に300mlとし、これを試験液とした。また、ブランク試験液として、試験片を含まない試験液を上記の方法にて調製した。試験液及びブランク試験液につき、下記試験(i)〜(iv)を行った。
(i)pH試験
METTLER TOLEDO社製のpH計「Seven Easy AG8603(商品名)」を使用して測定を行った。pH標準液で校正を行った後、試験液20mlに対し、蒸留水1000ml中に塩化カリウム1.0gが含まれる濃度の塩化カリウム水溶液1mlを加え、30秒間攪拌した後のpHを測定した。同様にしてブランク試験液のpHを測定した。試験液のpHとブランク試験液のpHとの差の絶対値をΔpHとして算出した。
(ii)過マンガン酸カリウム還元性物質試験
試験液を10ml採取し、100mlの三角フラスコに入れ、0.01N過マンガン酸カリウム(KMnO)水溶液を20ml、希硫酸(和光純薬工業株式会社製の精密分析用濃硫酸(容量分析法による濃度96%)5.7mlを蒸留水10mlに加え、冷却後、更に蒸留水を加えて100mlとしたもの。)1mlを加え、3分間煮沸した後、室温まで冷却した。ヨウ化カリウム0.1gを加えて8分間放置後、0.01Nのチオ硫酸ナトリウム水溶液を15ml滴下した。10分放置後、指示薬としてデンプン試液を加えて攪拌し、0.01Nのチオ硫酸ナトリウム水溶液にて滴定し、溶液が透明になる終点を測定した。同様にブランク試験液についての測定を行った。過マンガン酸カリウム消費量は以下の式にて算出した。ΔKMnOが大きいほど、過マンガン酸カリウム還元性物質(主に有機物)の溶出量が多いことを意味する。
KMnO消費量(ΔKMnO)=(ブランク試験液のKMnO消費量)−(試験液のKMnO消費量)
(iii)蒸発残留物試験
試験液20mlを水浴上で蒸発凝固し、残留物を105℃で1時間乾燥し、その質量(mg)を量った。
(iv )紫外線吸収スペクトル試験
株式会社日立製作所製の紫外可視分光光度計「U−3010(商品名)」を使用して測定した。液厚10mmの石英セルに上記で調製したブランク試験液をとり、光度計の補正を行った後、上記で調製した試験液について同様に石英セルにとり、波長220〜350nmにおける吸光度の最大値を測定した。
2.差し込み易さ試験
(1)下記で得た塩化ビニル樹脂組成物を用い、内径6mm、肉厚2mm(外径10mm)、長さ50mmの略円筒形のジョイント管を、射出成型機を使用して作成した。
(2)次に、塩化ビニル樹脂組成物(平均重合度1300のポリ塩化ビニル100質量部、ジイソノニルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート50質量部、及びカルシウム−亜鉛系の安定剤1質量部とを溶融混練して得たもの。)製の外径6mm、肉厚1mm、長さ1mのチューブを1本用意し、上記で得たジョイント管のジョイント部に、10mm差し込んで接続する際の差し込み易さを、試験者10名中の、差し込み易いと答えた人数の割合で評価した。
◎:非常に差し込み易い 10人/10人中
○:差し込み易い 5〜7人/10人中
△:やや差し込み難いい 2〜4人/10人中
×:差し込み難い 0人/10人中
3.抜け難さ試験
(1)下記で得た塩化ビニル樹脂組成物を用い、内径6mm、肉厚2mm(外径10mm)、長さ50mmの略円筒形のジョイント管を、射出成型機を使用して作成した。
(2)次に、塩化ビニル樹脂組成物(平均重合度1300のポリ塩化ビニル100質量部、ジイソノニルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート50質量部、及びカルシウム−亜鉛系の安定剤1質量部とを溶融混練して得たもの。)製の外径6mm、肉厚1mm、長さ1mのチューブを1本用意し、上記で得たジョイント管のジョイント部に、10mm差し込んで接続した後にJIS
K 7100:1999に準拠して温度80±2℃、湿度70±5%に調整した恒温恒湿槽「株式会社カトー製のSE−47CIA(商品名)」にチューブを接続したジョイント管を入れ、72時間放置し、さらに、恒温恒湿槽(温度23±2℃、湿度50±5%)に24時間放置した後、チューブをジョイント管から引き抜く際の抜け難さを、試験者10名中の、抜け難いと答えた人数の割合で評価した。
◎:非常に抜け難い 10人/10人中
○:抜け難い 5〜7人/10人中
△:やや抜け易い 2〜4人/10人中
×:抜け易い 0人/10人中
4.押出成形加工性:
40mm単軸押出機に圧縮比(CR)2.7のスクリュウ、及び7mm外径、1mm厚のチューブ成形金型を装着した装置を使用し、スクリュウ回転数15r.p.m、金型出口樹脂温度170〜180℃、引落率(得られたチューブの厚みに対する金型の厚み寸法の割合として算出する。)1.3の条件で、チューブの押出成形加工を行った。以下の観点で押出成形性と成形品の外観を評価した。
(1)スパイダーマーク
○:成形品にスパイダーマークは認められない。
△:成形品に僅かにスパイダーマークが認められる。
×:成形品にスパイダーマークが明瞭に認められる。
(2)押出機の負荷変動・吐出ムラ
○:成形中に押出機の負荷変動がなく、偏肉の無く、成形条件通りの寸法の成形品が得られる。
△:成形中に吐出ムラ(サージング)が若干認められ、成形品には部分的に偏肉が発生する。
×:成形中に吐出ムラ(サージング)が顕著に認められ、成形品の偏肉が激しい。
(3)成形品(チューブ)の外観
〇:チューブ表面に肌荒れ等の外観不良が認められない。
△:チューブ表面に部分的に肌荒れ等の外観不良が認められる。
×:チューブ表面に顕著な肌荒れ等の外観不良が認められる
5.射出成型加工性:
型締め圧力80トンの射出成型機に、肉厚1.5mm、円柱・T字形状のキャビティーを有する2点ゲートの金型を装着した装置を使用し、金型温度40℃(温水加温)、シリンダー温度175〜185℃、射出時間10〜15秒の条件で、射出成型を行った。以下の観点で射出成型性と成形品を評価した。ここで下記落球試験は、JIS
K5600−5−3に従い測定した。コンクリートの床上に水平に設置した縦300mm、横200mm、厚さ30mmの鋼板台に、成形品にウエルドマークが認められる場合には、ウエルドマーク部分に鋼球が当たるように成形品をセットして、質量300±0.5g、直径25.4mmの鋼球を、高さ50cmから落下させて行った。なお成形品にウエルドマークが認められない場合には、パーティングラインに鋼球が当たるようにセットした。
(1)成形品
◎:成形品にウエルドマークは認められず、かつ落球試験にて成形品に割れが発生しない。
○:成形品にウエルドマークが僅かに認められるが、落球試験にて成形品に割れは発生しない。
△:成形品にウエルドマークが僅かに認められ、落球試験にて成形品に部分的に割れが発生する。
×:成形品にウエルドマークが明瞭に認められ、かつ落球試験にて成形品が割れる。
(2)ショートショット
○:ショートショットの発生は認められず、成形品のひけ等の不具合が無い。
△:ショートショットは認められないが、成形品にはひけの発生が僅かに認められる。
×:ショートショット、成形品のひけの何れも明瞭に認められる。
(3)成形品の変色、焼け
○:変色、焼けの何れも認められない。
△:焼けは認められないが、成形品(主に端部)の変色が僅かに認められる。
×:焼け、変色の何れも明瞭に認められる。
実施例1〜21、比較例1〜6
表1〜4の何れか1に示す量(質量部)の成分を、二軸押出機を用いて150〜170℃で溶融混練して塩化ビニル樹脂組成物を製造した。得られた組成物について、上記試験1〜3、5を行った。結果を表1〜4の何れか1に示す。
実施例22〜43、比較例7〜12
表5〜8の何れか1に示す量(質量部)の成分を、二軸押出機を用いて150〜170℃で溶融混練して塩化ビニル樹脂組成物を製造した。得られた組成物について、上記試験1〜4を行った。結果を表5〜8の何れか1に示す。
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本発明の医療用塩化ビニル樹脂組成物は、医療用材料に要求される溶出性試験において問題がなく、射出成型性や押出成形性に優れている。またこれを成形してなる医療用ジョイント管は、シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤を含む塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブの接続試験において差し込み易く、抜け難いという性能を発現している。一方、成分(c)の配合量が規定よりも少ない比較例1は試験2、5(2)、5(3)に劣る。成分(c)の配合量が規定よりも多い比較例2は試験2、3、5(1)〜(3)に劣る。成分(b)の配合量が規定よりも少ない比較例3は試験2、5(2)、5(3)に劣る。成分(b)の配合量が規定よりも多い比較例4は試験2、3、5(1)〜(3)に劣る。成分(c)を使用していない比較例5、6は試験2、5(2)、5(3)に劣る。成分(c)の配合量が規定よりも少ない比較例7、成分(c)の配合量が規定よりも多い比較例8、成分(b)の配合量が規定よりも少ない比較例9、成分(b)の配合量が規定よりも多いは比較例10、及び成分(c)を使用していない比較例11、12は何れも、試験2、3、4(1)〜(3)に劣る。

Claims (7)

  1. 成分(a)塩化ビニル樹脂100質量部;
    成分(b)シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤1〜20質量部;
    成分(c)メタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、メタクリル酸メチル・アクリル酸アルキル・(メタ)アクリル酸グリシジル共重合体からなる群から選ばれる1種以上0.5〜30質量部;
    を含有することを特徴とする医療用塩化ビニル樹脂組成物。
  2. 上記成分(b)が、ジイソノニルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレートであることを特徴とする請求項1に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物。
  3. 更に成分(d)シラン化合物を、上記成分(a)100質量部に対して0.1〜15質量部含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物。
  4. 医療用の輸液セット又は血液回路のジョイント管用であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物。
  5. シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤含有塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブの接続に用いるジョイント管用であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の医療用塩化ビニル樹脂組成物からなることを特徴とする医療用の輸液セット又は血液回路のジョイント管。
  7. シクロヘキサンジカルボキシレート系可塑剤含有塩化ビニル樹脂組成物からなる医療用チューブの接続への、請求項6に記載のジョイント管の使用。
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