JP6218193B2 - 負荷電流制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷に流れる電流を制御する負荷電流制御装置に関する。
従来、ソレノイド等の誘導負荷に流れる電流を制御する負荷電流制御装置が知られている。このような負荷電流制御装置では、一般に、負荷に流れる電流を検出し、その検出電流値と指示された目標電流値との比較結果に基づいて電流制御を行うフィードバック制御により、負荷に流れる電流を制御している。
負荷電流制御装置では、様々な状況に対応するために、複数の制御方法を切り替えて使用可能とすることが提案されている。たとえば特許文献1には、ドグクラッチを駆動する電磁アクチュエータに流れる電流の制御を行う制御装置において、ドグクラッチの係合前後でフィードフォワード制御とフィードバック制御を切り替えて用いる技術が開示されている。
特開2009−127849公報
上記特許文献1に記載の技術では、フィードフォワード制御とフィードバック制御を切り替えて用いることにより、ドグクラッチの係合前後でそれぞれ最適な電流制御を行うようにしている。しかし、フィードフォワード制御を行わずに、フィードバック制御のみを用いて電流制御を行う場合でも、制御処理負荷などの状況に応じて、複数のフィードバック制御を使い分けることが求められている。
本発明による負荷電流制御装置の一態様は、負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、入力された目標電流値と、前記電流検出回路の検出結果に応じた検出電流値とに基づいて、第1のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第1の制御信号を生成する第1のフィードバック回路部と、前記目標電流値および前記検出電流値に基づいて、前記第1のフィードバックループとは異なる第2のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第2の制御信号を生成する第2のフィードバック回路部と、前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択する選択回路と、前記選択回路により選択された前記第1の制御信号または前記第2の制御信号に基づいて、前記負荷に流れる電流を制御するドライバ回路と、各種演算を実行する演算装置と、前記ドライバ回路を有する負荷駆動装置と、を備え、前記第1のフィードバック回路部は、前記演算装置に設けられており、前記第2のフィードバック回路部は、前記負荷駆動装置に設けられており、前記演算装置は、前記演算装置自身の演算負荷に基づいて、前記第1のフィードバック回路部による前記第1の制御信号の生成を行うか否かを判断し、前記選択回路は、前記演算装置の判断結果に基づいて、前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択する。
本発明による負荷電流制御装置の他の一態様は、負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、入力された目標電流値と、前記電流検出回路の検出結果に応じた検出電流値とに基づいて、第1のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第1の制御信号を生成する第1のフィードバック回路部と、前記目標電流値および前記検出電流値に基づいて、前記第1のフィードバックループとは異なる第2のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第2の制御信号を生成する第2のフィードバック回路部と、前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択する選択回路と、前記選択回路により選択された前記第1の制御信号または前記第2の制御信号に基づいて、前記負荷に流れる電流を制御するドライバ回路と、各種演算を実行する演算装置と、前記ドライバ回路を有する負荷駆動装置と、を備え、前記第1のフィードバック回路部は、前記演算装置に設けられており、前記第2のフィードバック回路部は、前記負荷駆動装置に設けられており、前記演算装置は、前記第1の制御信号を前記負荷駆動装置に送信するための通信回路を有し、前記負荷駆動装置は、所定の目標電流値情報および制御パラメータ情報を記憶した記憶装置を有し、前記第2のフィードバック回路部は、前記演算装置から前記負荷駆動装置に前記第1の制御信号が正常に送信されない場合に、前記記憶装置に記憶されている前記目標電流値情報および前記制御パラメータ情報に基づいて、前記第2の制御信号を生成し、前記演算装置は、前記目標電流値と、前記第2のフィードバックループに関する制御パラメータとを、前記通信回路により所定周期ごとに前記負荷駆動装置に送信し、前記負荷駆動装置は、前記演算装置から送信された前記目標電流値および前記制御パラメータに基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記目標電流値情報および前記制御パラメータ情報のいずれか一方または両方を更新する
本発明による負荷電流制御装置のさらに別の一態様は、負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、入力された目標電流値と、前記電流検出回路の検出結果に応じた検出電流値とに基づいて、第1のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第1の制御信号を生成する第1のフィードバック回路部と、前記目標電流値および前記検出電流値に基づいて、前記第1のフィードバックループとは異なる第2のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第2の制御信号を生成する第2のフィードバック回路部と、前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択する選択回路と、前記選択回路により選択された前記第1の制御信号または前記第2の制御信号に基づいて、前記負荷に流れる電流を制御するドライバ回路と、を備え、前記選択回路は、前記目標電流値の変動量に基づいて、前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択する。
本発明によれば、状況に応じて複数のフィードバック制御を使い分けることができる。
本発明の第1の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。 第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御への切替動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。 本発明の第3の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。 目標電流値の変動に対する負荷電流の応答の様子を示す図である。 目標電流値の変動量に対する負荷電流値の応答を説明する図である。 第3の実施形態を適用した場合の目標電流値と負荷電流の関係の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。 本発明の第5の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。 第5の実施形態による負荷電流制御装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第6の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。 第6の実施形態による負荷電流制御装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第7の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。本実施形態において、負荷電流制御装置は、演算装置1および負荷駆動装置2により構成されており、制御対象負荷であるソレノイド3に流れる電流を制御する。
演算装置1は、マイクロコントローラ等を用いて構成されており、フィードバック回路部4、記憶装置12および通信回路32を備える。演算装置1は、さらに不図示の中央演算装置を備えており、この中央演算装置において算出された目標電流値11がフィードバック回路部4および記憶装置12に入力される。
負荷駆動装置2は、集積回路等を用いて構成されており、フィードバック回路部5、電流検出回路13、ADC(Analog Digital Converter)14、電流値演算回路15、レジスタ17、選択回路26、ドライバ回路28、PWM信号検出モジュール29および通信回路33を備える。負荷駆動装置2には、制御対象負荷であるソレノイド3が接続されている。
負荷駆動装置2において、電流検出回路13は、ソレノイド3に流れる電流を検出し、その電流の大きさに応じたアナログ電圧信号をADC14に出力する。ADC14は、電流検出回路13から入力されたアナログ電圧信号をデジタル値に変換することで、ソレノイド3に流れる負荷電流値Iloadを取得し、電流値演算回路15に出力する。電流値演算回路15は、ADC14から入力された負荷電流値Iloadを所定の平均時間ごとに平均化し、検出電流値16として出力する。この検出電流値16は、レジスタ17において所定の格納場所に書き込まれて格納されると共に、フィードバック回路部5に入力される。これにより、電流検出回路13の検出結果に応じた検出電流値16がフィードバック回路部5に入力される。
レジスタ17に格納された検出電流値16は、通信回路33により予め設定された所定のタイミングで読み出され、通信回路33から通信バス34を介して演算装置1に送信される。
演算装置1において、通信回路32は、負荷駆動装置2から送信された検出電流値16を受信し、記憶装置12に出力する。記憶装置12は、通信回路32から入力された検出電流値16を所定の格納場所に保存する。また、不図示の中央演算装置から入力された目標電流値11を上記とは別の格納場所に保存する。
記憶装置12に格納された目標電流値11は、通信回路32により予め設定された所定のタイミングで読み出され、通信回路32から通信バス34を介して負荷駆動装置2に送信される。
負荷駆動装置2において、通信回路33は、演算装置1から送信された目標電流値11を受信し、レジスタ17に出力する。レジスタ17は、通信回路33から入力された目標電流値11を所定の格納場所に保存する。
以上説明したような処理により、演算装置1において算出された目標電流値11と、負荷駆動装置2において検出された負荷電流値Iloadに応じた検出電流値16とが、演算装置1と負荷駆動装置2の間で交換される。その結果、演算装置1は検出電流値16を取得することができ、負荷駆動装置2は目標電流値11を取得することができる。
次に、本実施形態の負荷電流制御装置で用いられる負荷電流の制御手法について説明する。本実施形態では、ソレノイド3に流れる電流を制御するための制御手法として、演算装置1のフィードバック回路部4を用いて行われる第1のフィードバック制御(PWM信号指示)と、負荷駆動装置2のフィードバック回路部5を用いて行われる第2のフィードバック制御(目標電流値指示)とを、状況に応じて使い分けることができる。
まず、第1のフィードバック制御について説明する。演算装置1において第1のフィードバック制御を行うフィードバック回路部4は、制御回路18およびPWM変調回路19により構成されている。
制御回路18は、記憶装置12から読み出した検出電流値16と入力された目標電流値11に基づいて、負荷電流値Iloadを目標電流値11に一致させるための所定のフィードバック制御演算を実行する。制御回路18は、一般にPIコントローラまたはPIDコントローラとして構成されるものであり、予め設定された制御パラメータを用いて、上記のフィードバック制御演算を実行することができる。
PWM変調回路19は、制御回路18が行ったフィードバック制御演算の結果に基づいて、負荷電流値Iloadが目標電流値11に一致するようなデューティ比のPWM信号24を生成する。PWM変調回路19により生成されたPWM信号24は、演算装置1から負荷駆動装置2に出力され、負荷駆動装置2においてPWM信号検出モジュール29および選択回路26に入力される。
フィードバック回路部4では、以上説明したような制御回路18とPWM変調回路19の動作により、第1のフィードバック制御が行われる。すなわち、第1のフィードバック制御では、ソレノイド3に流れる負荷電流値Iloadを目標電流値11と等しくなるように制御するフィードバックループが演算装置1内に構成されており、このフィードバックループを用いて生成されたPWM信号24に基づいて、ソレノイド3の電流制御が行われる。
なお、制御回路18およびPWM変調回路19は、演算装置1が有する機能の一部としてそれぞれ実現されるものであり、物理的な回路構成を有していなくてもよい。たとえば、予め記憶されたプログラムを演算装置1が読み込むことで実行されるソフトウェアとして、制御回路18やPWM変調回路19を演算装置1内に組み込むことができる。
ここで、PWM信号検出モジュール29について説明する。PWM信号検出モジュール29は、周期計測回路30およびデューティ検出回路31により構成されている。
周期計測回路30は、演算装置1から入力されたPWM信号24の立ち上がりエッジ間隔を計測することにより、PWM信号24の周期を計測し、計測結果を電流値演算回路15に出力する。電流値演算回路15は、このPWM信号24の計測結果に基づいて、負荷電流値Iloadの平均時間を決定することができる。
デューティ検出回路31は、演算装置1から入力されたPWM信号24のデューティ比を検出する。PWM信号24のデューティ比の検出結果は、デューティ検出回路31から制御回路20に出力される。
次に、第2のフィードバック制御について説明する。負荷駆動装置2において第2のフィードバック制御を行うフィードバック回路部5は、制御回路20およびPWM変調回路22により構成されている。
制御回路20は、レジスタ17から読み出した目標電流値11と電流値演算回路15から出力された検出電流値16に基づいて、負荷電流値Iloadを目標電流値11に一致させるための所定のフィードバック制御演算を実行する。制御回路20も演算装置1の制御回路18と同様に、一般にPIコントローラまたはPIDコントローラとして構成されるものであり、レジスタ17から読み出した制御パラメータ情報21に基づいて設定される制御パラメータを用いて、上記のフィードバック制御演算を実行することができる。このフィードバックループは、制御回路18において用いられるフィードバックループとは異なるものである。なお、制御パラメータ情報21の値は、演算装置1から通信バス34を介して送信される情報に基づいてレジスタ17の値を書き換えることにより、逐次更新される。
PWM変調回路22は、制御回路20が行ったフィードバック制御演算の結果に基づいて、負荷電流値Iloadが目標電流値11に一致するようなデューティ比のPWM信号25を生成する。このときPWM変調回路22は、レジスタ17から読み出した周期設定情報23に基づいて、PWM信号25の周期を設定する。PWM変調回路22により生成されたPWM信号25は、選択回路26に入力される。なお、周期設定情報23の値は、演算装置1から通信バス34を介して送信される情報に基づいてレジスタ17の値を書き換えることにより、逐次更新される。
フィードバック回路部5では、以上説明したような制御回路20とPWM変調回路22の動作により、第2のフィードバック制御が行われる。すなわち、第2のフィードバック制御では、ソレノイド3に流れる負荷電流値Iloadを目標電流値11と等しくなるように制御するフィードバックループが負荷駆動装置2内に構成されており、このフィードバックループを用いて生成されたPWM信号25に基づいて、ソレノイド3の電流制御が行われる。
なお、制御回路20およびPWM変調回路22は、負荷駆動装置2が有する機能の一部としてそれぞれ実現されるものであり、演算装置1の制御回路18およびPWM変調回路19と同様に、物理的な回路構成を有していなくてもよい。たとえば、予め記憶されたプログラムを負荷駆動装置2が読み込むことで実行されるソフトウェアとして、制御回路20やPWM変調回路22を負荷駆動装置2内に組み込むことができる。
選択回路26は、第1のフィードバック制御により生成されて演算装置1のPWM変調回路19から入力されたPWM信号24、または第2のフィードバック制御により生成されて負荷駆動装置2のPWM変調回路22から入力されたPWM信号25のいずれか一方を選択し、ドライバ回路28に出力する。この選択回路26によるPWM信号の選択は、レジスタ17から出力される切替信号27に基づいて行われる。なお、切替信号27の値は、後で説明するような切替条件が満たされたときに、演算装置1から通信バス34を介して送信される情報に基づいてレジスタ17の値を書き換えることにより更新される。
ドライバ回路28は、選択回路26により選択されたPWM信号24またはPWM信号25に基づいて、ソレノイド3に流れる電流を制御する。これにより、目標電流値11に合わせてソレノイド3が駆動される。
次に、第1のフィードバック制御および第2のフィードバック制御のそれぞれにおける利点と欠点について説明する。
第1のフィードバック制御の主な利点は、制御対象負荷であるソレノイド3の特性に合わせて、負荷電流の時間応答特性や周波数応答特性を柔軟に調整可能な点である。すなわち、第1のフィードバック制御では、演算装置1において実行されるソフトウェアにより制御回路18やPWM変調回路19を実現することで、フィードバックループの構成や制御パラメータを設計者が任意にプログラムすることができる。そのため、ソレノイド3の特性に合わせてプログラムを変更することで、負荷電流の時間応答特性や周波数応答特性を調整することができる。
一方、第1のフィードバック制御の主な欠点は、演算装置1が負荷電流のフィードバック制御演算を実行する点である。すなわち、一般的に演算装置1では、負荷電流のフィードバック制御演算以外にも、負荷電流制御装置の動作に必要な様々な演算処理が実行される。そのため、負荷電流制御装置を正常に動作させるためには、演算装置1の演算負荷をなるべく低い状態に保つことが望ましい。しかし、第1のフィードバック制御では、演算装置1が負荷電流のフィードバック制御演算を実行する必要があるため、演算装置1の演算負荷の増大につながる。
第2のフィードバック制御の主な利点は、上記のような第1のフィードバック制御の欠点を解消できる点である。すなわち、第2のフィードバック制御では、演算装置1は負荷電流のフィードバック制御演算を実行する必要がなく、目標電流値11を負荷駆動装置2に送信するだけでよい。そのため、第1のフィードバック制御の場合と比較して、演算装置1の演算負荷を軽減することができる。
一方、第2のフィードバック制御の主な欠点は、負荷電流の時間応答特性や周波数応答特性を柔軟に調整できない点である。すなわち、第2のフィードバック制御では、予め負荷駆動装置2に設定されている制御パラメータを用いて、負荷電流のフィードバック制御演算を行う必要がある。そのため、温度変動やバッテリ電圧変動等の影響により、適切な制御パラメータを選択できない場合がある。また、ソレノイド3の特性によっては、負荷電流に対して要求される時間応答特性や周波数応答特性を満足できない場合がある。
本実施形態では、上記のような第1のフィードバック制御および第2のフィードバック制御のそれぞれにおける利点と欠点を考慮して、選択回路26により、第1のフィードバック制御により生成されたPWM信号24、または第2のフィードバック制御により生成されたPWM信号25のいずれかを選択する。これにより、状況に応じて第1のフィードバック制御と第2のフィードバック制御を使い分けるようにしている。
なお、選択回路26によりPWM信号24が選択されることで、フィードバック回路部4が行う第1のフィードバック制御を用いて負荷電流の制御が行われている場合、第1のフィードバック制御のフィードバックループは閉ループとなる。一方、第2のフィードバック制御のフィードバックループは開ループとなり、負荷電流の制御には寄与しない。また、反対に選択回路26によりPWM信号25が選択されることで、フィードバック回路部5が行う第2のフィードバック制御を用いて負荷電流の制御が行われている場合、第2のフィードバック制御のフィードバックループは閉ループとなる。一方、第1のフィードバック制御のフィードバックループは開ループとなり、負荷電流の制御には寄与しない。このように、選択されていない方のフィードバック制御に対応するフィードバック回路部4または5は、フィードバック制御演算を実行する意味がないため、その動作を停止してもよい。特に、第2のフィードバック制御が選択されている場合は、演算装置1の演算負荷を低減するため、フィードバック回路部4の動作を停止することが好ましい。
次に、選択回路26においてPWM信号を選択する際の切替条件について説明する。本実施形態では、選択回路26は、演算装置1の演算負荷に基づいて、第1のフィードバック制御によるPWM信号24、または第2のフィードバック制御によるPWM信号25のいずれか一方を選択する。具体的には、演算負荷に対する閾値を予め切替条件として設定しておき、演算装置1の演算負荷がこの閾値未満であるときには、選択回路26においてPWM信号24を選択する。一方、演算装置1の演算負荷が増大して設定された閾値を超えると、演算装置1は、通信バス34を介した通信により、レジスタ17に格納されている切替信号27の値を書き換えることで、選択回路26の選択先をPWM信号24からPWM信号25に切り替える。これにより、負荷電流の制御に用いるフィードバック制御を、第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御へと切り替える。
たとえば、演算装置1が車両のエンジン制御に用いられるものである場合、エンジン回転数が増加すると、クランクセンサからエンジン回転数情報として出力される信号によって演算装置1に発生する割り込み処理数が増加するため、演算装置1の演算負荷が増加する。つまり、エンジン回転数が増加するほど、演算装置1の演算負荷は増加する。
なお、演算装置1の演算負荷を、演算装置1から通信バス34を介して負荷駆動装置2に送信してもよい。この場合、演算装置1から送信された演算負荷が所定の閾値を超えると、負荷駆動装置2は、レジスタ17に格納されている切替信号27の値を書き換えることで、選択回路26においてPWM信号25が選択されるようにする。あるいは、演算装置1が自身の演算負荷を把握するのが難しい場合などは、演算装置1の演算負荷が閾値を超えるような状況を予め定めておき、このような状況となったときに演算装置1の演算負荷が閾値を超えたと判断してもよい。
図2は、第1のフィードバック制御(PWM信号指示)から第2のフィードバック制御(目標電流値指示)への切替動作を説明するための図である。図2において、時刻t1までは、演算装置1の演算負荷の大きさを示す演算処理負荷率が負荷電流制御方法切替閾値50を下回っているため、PWM信号指示、すなわち第1のフィードバック制御が選択されている。一方、時刻t1において、演算処理負荷率が負荷電流制御方法切替閾値50に達すると、これに応じて切替信号27が変化する。そのため、時刻t1以降では、目標電流値指示、すなわち第2のフィードバック制御が選択されている。こうして負荷電流制御方法を切り替えることにより、演算処理負荷率が低下し、演算装置1の演算負荷が低減されていることが分かる。
次に、負荷電流制御方法の切り替え時におけるデューティ制御について説明する。以上説明したようにして、第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御への切り替えを行うと、切り替え前後でドライバ回路28に入力されるPWM信号のデューティ比が変化する可能性がある。すなわち、切り替え前の時点では、PWM変調回路22は動作を停止しておりPWM信号25を出力していないか、フィードバック制御せずに生成されたPWM信号25を出力している。そのため、負荷電流制御方法を第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御へと切り替えるために、選択回路26において選択するPWM信号をPWM信号24からPWM信号25に変更すると、これらのPWM信号におけるデューティ比の不一致により、ドライバ回路28に入力されるPWM信号のデューティ比が変化することがある。こうしたデューティ比の変化は、負荷電流値Iloadの変動を引き起こすため好ましくない。
そこで本実施形態では、デューティ検出回路31により検出されたPWM信号24のデューティ比に基づいて、フィードバック回路部5においてPWM信号25のデューティ制御を行う。具体的には、フィードバック回路部5の制御回路20において、PWM変調回路22で生成されるPWM信号25のデューティ比がデューティ検出回路31によるPWM信号24のデューティ比の検出結果と等しくなるように、PWM変調回路22への出力信号を制御する。これにより、PWM信号24とPWM信号25のデューティ比を一致させることができるため、第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御への切り替え時においても、負荷電流値Iloadが変動しないようにすることができる。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)負荷電流制御装置は、負荷であるソレノイド3に流れる電流を検出する電流検出回路13と、入力された目標電流値11と電流検出回路13の検出結果に応じた検出電流値16とに基づいて、第1のフィードバック制御のフィードバックループを用いて、ソレノイド3に流れる電流を制御するためのPWM信号24を生成するフィードバック回路部4と、目標電流値11および検出電流値16に基づいて、上記のフィードバックループとは異なる第2のフィードバック制御のフィードバックループを用いて、ソレノイド3に流れる電流を制御するためのPWM信号25を生成するフィードバック回路部5と、PWM信号24またはPWM信号25のいずれか一方を選択する選択回路26と、選択回路26により選択されたPWM信号24またはPWM信号25に基づいてソレノイド3に流れる電流を制御するドライバ回路28とを備える。このようにしたので、状況に応じて、第1のフィードバック制御と第2のフィードバック制御という複数のフィードバック制御を使い分けることができる。
(2)負荷電流制御装置は、各種演算を実行する演算装置1と、ドライバ回路28を有する負荷駆動装置2とを備えている。フィードバック回路部4は演算装置1に設けられており、フィードバック回路部5は負荷駆動装置2に設けられている。このようにしたので、演算装置1と負荷駆動装置2のそれぞれで負荷電流のフィードバック制御を行うことができる。
(3)選択回路26は、演算装置1の演算負荷に基づいて、PWM信号24またはPWM信号25のいずれか一方を選択する。このようにしたので、演算装置1の演算負荷が低い場合には、第1のフィードバック制御を用いた高精度な負荷電流制御を行い、演算装置1の演算負荷が高い場合には、第2のフィードバック制御を用いて演算装置1の演算負荷を軽減することができる。
(4)フィードバック回路部5は、デューティ検出回路31により検出されたPWM信号24のデューティ比に基づいて、PWM信号25のデューティ制御を行う。このようにしたので、第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御への切り替え時に、負荷電流の変動を抑えることができる。
なお、以上説明したような負荷電流制御装置としては、たとえば、自動車に搭載される自動変速機(AT:Automatic Transmission)用の電子制御装置がある。こうした電子制御装置に対する今後の需要としては、現在設定されている機能以上の更なる機能の追加や、車両に搭載される他の電子制御装置、たとえばエンジン制御用の電子制御装置との一体化等が考えられる。そのため、上記実施形態では演算装置1として説明したマイクロコントローラに課せられる演算処理量は、今後ますます増加していき、それに伴って演算処理負荷率が増大することが見込まれる。
マイクロコントローラの演算処理負荷率を低減させるための手法としては、上記実施形態で説明したような方法以外にも、マイクロコントローラの中央演算装置に対するクロック周波数の増加やコア数の増加なども考えられる。しかし、前者の手法では、電流量の増加に伴う高性能な電圧レギュレータの再選定や放熱構造の再検討が必要となり、後者の手法では、高性能なマイクロコントローラの再選定が必要となる。これらは共に装置のコストアップに直結する。一方、本発明を適用した場合は、中央演算装置に変更を加えなくても、積極的にマイクロコントローラの演算処理負荷率を低減させることができるため、コストアップの回避が可能となる。
なお、図1において、PWM変調回路19で生成されたPWM信号24は、演算装置1に具備された特定のポートから負荷駆動装置2に出力される構成となっているが、通信回路32から通信バス34を介してPWM信号24を負荷駆動装置2に出力してもよい。このようにしても、上記実施形態で説明したのと同等の効果が得られる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。以下では、この第2の実施形態について、前述の第1の実施形態との差異を中心に説明し、特に必要のない限り、これと同一箇所については説明を省略する。
第2の実施形態では、第1の実施形態と比較して、負荷駆動装置2がPWM信号24のデューティ比を取得する手段が異なっている。具体的には、図3の負荷電流制御装置において、演算装置1は、PWM信号24のデューティ比情報35を制御回路18から通信回路32に出力し、通信回路32から通信バス34を介してデューティ比情報35を負荷駆動装置2に送信するようにしている。なお、負荷駆動装置2では、図1のデューティ検出回路31が削除されている。
負荷駆動装置2は、演算装置1から送信されたデューティ比情報35を通信回路33により受信すると、レジスタ17の所定の格納場所に保存する。こうしてレジスタ17に格納されたデューティ比情報35に基づいて、PWM信号25のデューティ制御を行うためのデューティ制御情報36がレジスタ17からフィードバック回路部5の制御回路20に出力される。制御回路20は、入力されたデューティ制御情報36に基づいて、PWM変調回路22で生成されるPWM信号25のデューティ比がPWM信号24のデューティ比と等しくなるように、PWM変調回路22への出力信号を制御する。
前述の第1の実施形態では、デューティ検出回路31にて検出したPWM信号24のデューティ比に基づいて、PWM信号25のデューティ比を逐次制御するようにしていた。これに対して、第2の実施形態では、制御回路20において、入力されたデューティ制御情報36に対して一対一でPWM信号25のデューティ制御を行えばよい。そのため、第1の実施形態と比較して、負荷駆動装置2内での演算効率を向上させることができる。
また、第2の実施形態では、第1のフィードバック制御(PWM信号指示)から第2のフィードバック制御(目標電流値指示)への切り替えを指示するための通信フレーム中に、デューティ比情報35のデータを設定して送信することができる。そのため、一度の通信により、負荷電流値Iloadを変動させることなく、PWM信号指示から目標電流値指示への切り替えが可能となる。したがって、第1の実施形態と比べて、通信回数を増加させることなく、第2の実施形態を実現可能である。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、フィードバック回路部4は、PWM信号24のデューティ比をフィードバック回路部5に通知する。フィードバック回路部5は、フィードバック回路部4から通知されたPWM信号24のデューティ比に基づいて、PWM信号25のデューティ制御を行う。このようにしたので、第1の実施形態と同様に、第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御への切り替え時に、負荷電流の変動を抑えることができる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。以下では、この第3の実施形態について、前述の第1、第2の各実施形態との差異を中心に説明し、特に必要のない限り、これらと同一箇所については説明を省略する。
第3の実施形態では、第1の、第2の各実施形態と比較して、第1のフィードバック制御(PWM信号指示)から第2のフィードバック制御(目標電流値指示)への切り替えに加えて、第2のフィードバック制御から第1のフィードバック制御への切り替えも行うようにした点が異なっている。
図4に示した負荷電流制御装置は、目標電流値11の変動量に基づいて、第2のフィードバック制御から第1のフィードバック制御への切り替えを行う。具体的には、第2のフィードバック制御によるPWM信号25が選択回路26で選択されている場合、演算装置1は、目標電流値11の変動量を監視する。目標電流値11の変動量が所定の閾値を超えると、演算装置1は、通信バス34を介した通信により、レジスタ17に格納されている切替信号27の値を書き換えることで、選択回路26の選択先をPWM信号25からPWM信号24に切り替える。これにより、負荷電流の制御に用いるフィードバック制御を、第2のフィードバック制御から第1のフィードバック制御へと切り替える。なお、負荷駆動装置2において目標電流値11の変動量を監視し、所定の閾値を超えた場合に、レジスタ17に格納されている切替信号27の値を書き換えるようにしてもよい。
演算装置1の中央演算装置で算出される目標電流値11はデジタル値であるため、目標電流値11の変化は、負荷電流制御を行っている第1または第2のフィードバック制御におけるステップ入力となる。以下の説明では、システム上に悪影響を与える要素として、目標電流値11の変動に対する負荷電流の行き過ぎ量(オーバーシュート量またはアンダーシュート量)を考えることとする。
図5は、目標電流値11の変動に対する負荷電流の応答の様子を示す図である。フィードバック制御におけるステップ応答特性は、フィードバックループの構成によって決定される。図5に示すように、目標電流値11の変動に対して負荷電流に行き過ぎが発生する場合、その行き過ぎ量をhと表し、目標電流値11の変動量をHとすると、これらの関係は数学的に以下の式(1)で表すことができる。式(1)において、aは制御回路の構成によって決定される定数である。
h/H=a ・・・(1)
上記式(1)は、目標電流値11の変動量Hと負荷電流の行き過ぎ量hが比例関係にあることを表している。すなわち、式(1)により、目標電流値11の変動量Hから負荷電流の行き過ぎ量hを予測することが可能であることが分かる。
第2のフィードバック制御(目標電流値指示)が選択されている場合、制御回路20は、負荷駆動装置2に予め設定されている制御パラメータの中から特定のパラメータを選択してフィードバック制御演算を行っている。そのため、目標電流値11の変動量hから負荷電流の行き過ぎ量hを予測することができる。
図6は、第3の実施形態を適用しない場合の目標電流値11と負荷電流の関係の一例を示す図である。図6において、符号60は負荷電流変動許容範囲、すなわち負荷電流の制御に悪影響を与えない負荷電流の行き過ぎ量の範囲を表している。
図6の左側部分および中央部分に示すように、目標電流値11の変動量が小さい場合、負荷電流の行き過ぎ量は負荷電流変動許容範囲60を超えないため、負荷電流の制御において悪影響は生じない。一方、図6の右側部分に示すように、目標電流値11の変動量が大きい場合、負荷電流の行き過ぎ量が負荷電流変動許容範囲60を超えてしまうことがある。これは、負荷電流の制御に悪影響が生じる要因となる。
そこで、第3の実施形態では、前述のように、目標電流値指示をしている際に目標電流値11の変動量が所定の閾値よりも大きく、それによって予測される負荷電流変動量が負荷電流変動許容範囲60を超える場合には、目標電流値指示からPWM信号指示に切り替えてから目標電流値11を変更する。このときの目標電流値11の変動量に対する閾値は、式(1)の定数aを用いて、「負荷電流変動許容範囲60÷a」と表される。
図7は、第3の実施形態を適用した場合の目標電流値11と負荷電流の関係の一例を示す図である。第3の実施形態を適用することで、図7の右側部分に示すように、目標電流値11の変動量が大きい場合であっても、負荷電流の行き過ぎ量を負荷電流変動許容範囲60内に抑えることができる。
なお、予測される負荷電流の行き過ぎ量が負荷電流変動許容範囲60を超えない場合は、目標電流値指示が継続される。これは負荷電流制御をする上で、負荷電流を微調整する場合等に有効な手段であり、演算装置1の演算負荷を上げることなく、負荷電流制御を継続することができる。一方で、予測される負荷電流の行き過ぎ量が負荷電流変動許容範囲60を超える場合、目標電流値指示からPWM信号指示に切り替える。これにより、負荷電流の制御においてシステム上要求される負荷電流の時間応答特性や周波数応答特性を満足させることができる。
さらに第3の実施形態では、目標電流指示が選択されている場合にドライバ回路28に入力されるPWM信号25のデューティ比を負荷駆動装置2から演算装置1に通知する。具体的には、負荷駆動装置2は、PWM信号25のデューティ比情報37を制御回路20からレジスタ17に出力し、これを通信回路33から通信バス34を介して演算装置1に送信することで、PWM信号25のデューティ比を通知する。
演算装置1は、負荷駆動装置2から送信されたデューティ比情報37を通信回路32により受信すると、記憶装置12の所定の格納場所に保存する。こうして記憶装置12に格納されたデューティ比情報37に基づいて、フィードバック回路部4の制御回路18は、PWM変調回路19で生成されるPWM信号24のデューティ比がPWM信号25のデューティ比と等しくなるように、PWM変調回路19への出力信号を制御する。
第2のフィードバック制御から第1のフィードバック制御への切り替えを行うと、切り替え前後でドライバ回路28に入力されるPWM信号のデューティ比が変化する可能性がある。すなわち、切り替え前の時点では、PWM変調回路19は動作を停止しておりPWM信号24を出力していないか、フィードバック制御せずに生成されたPWM信号24を出力している。そのため、負荷電流制御方法を第2のフィードバック制御から第1のフィードバック制御へと切り替えるために、選択回路26において選択するPWM信号をPWM信号25からPWM信号24に変更すると、これらのPWM信号におけるデューティ比の不一致により、ドライバ回路28に入力されるPWM信号のデューティ比が変化することがある。こうしたデューティ比の変化は、負荷電流値Iloadの変動を引き起こすため好ましくない。
そこで本実施形態では、フィードバック回路部5から通知されたPWM信号25のデューティ比に基づいて、フィードバック回路部4においてPWM信号24のデューティ制御を行う。具体的には、前述のような手法により、フィードバック回路部4の制御回路18において、PWM変調回路19で生成されるPWM信号24のデューティ比がデューティ比情報37に表されたPWM信号25のデューティ比と等しくなるように、PWM変調回路19への出力信号を制御する。これにより、PWM信号25とPWM信号24のデューティ比を一致させることができるため、第2のフィードバック制御から第1のフィードバック制御への切り替え時においても、負荷電流値Iloadが変動しないようにすることができる。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態によれば、選択回路26は、目標電流値11の変動量に基づいて、PWM信号24またはPWM信号25のいずれか一方を選択する。このようにしたので、目標電流値11の変動量が大きく、それに応じて予測される負荷電流の行き過ぎ量が所定の負荷電流変動許容範囲60を超える場合には、第1のフィードバック制御を用いた高精度な負荷電流制御を行うことで、負荷電流の制御においてシステム上要求される負荷電流の時間応答特性や周波数応答特性を満足させることができる。一方、そうでない場合には、第2のフィードバック制御を用いて演算装置1の演算負荷を軽減することができる。
さらに、本発明の第3の実施形態によれば、フィードバック回路部5は、PWM信号25のデューティ比をフィードバック回路部4に通知する。フィードバック回路部4は、フィードバック回路部5から通知されたPWM信号25のデューティ比に基づいて、PWM信号24のデューティ制御を行う。このようにしたので、第2のフィードバック制御から第1のフィードバック制御への切り替え時に、負荷電流の変動を抑えることができる。
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。以下では、この第4の実施形態について、前述の第1〜第3の各実施形態との差異を中心に説明し、特に必要のない限り、これらと同一箇所については説明を省略する。
第4の実施形態では、第1〜第3の各実施形態と比較して、演算装置1において生成されるPWM信号24のデューティ比だけでなく、負荷駆動装置2において生成されるPWM信号25のデューティ比も取得できるようにした点が異なっている。
図8に示した負荷電流制御装置において、負荷駆動装置2には、第1の実施形態で説明した図1のデューティ検出回路31に替えて、図8のデューティ検出回路38が設けられている。デューティ検出回路38は、選択回路26により選択されてドライバ回路28に出力されているPWM信号24またはPWM信号25のデューティ比を検出する。デューティ検出回路38によるデューティ比の検出結果は、制御回路20に出力されると共に、レジスタ17の所定の格納場所に保存される。
第1のフィードバック制御(PWM信号指示)から第2のフィードバック制御(目標電流値指示)への切り替えの場合、選択回路26では、切り替え前にPWM信号24が選択されている。この場合、負荷駆動装置2は、第1の実施形態と同様に、フィードバック回路部5の制御回路20において、PWM変調回路22で生成されるPWM信号25のデューティ比がデューティ検出回路38によるPWM信号24のデューティ比の検出結果と等しくなるように、PWM変調回路22への出力信号を制御する。
一方、第2のフィードバック制御(目標電流値指示)から第1のフィードバック制御(PWM信号指示)への切り替えの場合、選択回路26では、切り替え前にPWM信号25が選択されている。この場合、負荷駆動装置2は、レジスタ17に保存されたPWM信号25のデューティ比の情報を通信回路33から通信バス34を介して演算装置1に送信することで、PWM信号25のデューティ比を通知する。演算装置1は、負荷駆動装置2から送信されたPWM信号25のデューティ比の情報を通信回路32により受信すると、記憶装置12の所定の格納場所に保存する。こうして記憶装置12に格納されたPWM信号25のデューティ比の情報に基づいて、フィードバック回路部4の制御回路18は、PWM変調回路19で生成されるPWM信号24のデューティ比がPWM信号25のデューティ比と等しくなるように、PWM変調回路19への出力信号を制御する。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態による負荷電流制御装置は、選択回路26により選択されたPWM信号24またはPWM信号25のデューティ比を検出するデューティ検出回路38を備える。選択回路26がPWM信号24からPWM信号25に選択を切り替える際に、フィードバック回路部5は、デューティ検出回路38により検出されたPWM信号24のデューティ比に基づいて、PWM信号25のデューティ制御を行う。また、選択回路26がPWM信号25からPWM信号24に選択を切り替える際に、フィードバック回路部4は、デューティ検出回路38により検出されたPWM信号25のデューティ比に基づいて、PWM信号24のデューティ制御を行う。このようにしたので、第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御への切り替え時と、第2のフィードバック制御から第1のフィードバック制御への切り替え時において、負荷電流の変動をそれぞれ抑えることができる。
また、以上説明した第4の実施形態では、PWM信号24のデューティ比を取得するための回路と、PWM信号25のデューティ比を検出するための回路とを、共用のデューティ検出回路38により実現している。そのため、PWM信号24とPWM信号25のそれぞれに対してデューティ比を検出する回路を個別に搭載した場合と比べて、負荷電流制御装置の回路規模を小さくすることができる。
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。以下では、この第5の実施形態について、前述の第1〜第4の各実施形態との差異を中心に説明し、特に必要のない限り、これらと同一箇所については説明を省略する。
第5の実施形態では、第1〜第4の各実施形態と比較して、演算装置1から負荷駆動装置2にPWM信号24が正常に出力されているか否かを判断し、正常に出力されていないと判断した場合、第2のフィードバック制御(目標電流値指示)を選択する点が異なっている。
図9に示した負荷電流制御装置において、負荷駆動装置2は、周期計測回路30により、演算装置1に具備された特定のポートから負荷駆動装置2に出力されるPWM信号24の周期を計測する。そして、レジスタ17から設定された周期上限値39を閾値として、計測されたPWM信号24の周期がこの周期上限値39を超えた場合に、PWM信号24が異常であると判断して、PWM異常信号40をレジスタ17に出力する。なお、周期上限値39は、演算装置1から通信バス34を介して負荷駆動装置2に送信される情報に基づいて設定される。周期上限値39には、演算装置1から出力されるPWM信号24の周期よりも大きい値が設定される。
レジスタ17は、周期計測回路30からPWM異常信号40が出力されると、予め設定されたPWM異常フラグを所定の格納場所に保存する。PWM異常フラグがレジスタ17に書き込まれると、負荷駆動装置2は、レジスタ17からPWM異常フラグを読み出し、通信回路33から通信バス34を介して演算装置1に送信する。これにより、PWM信号24が正常に出力されていないことを演算装置1に通知する。
負荷駆動装置2からPWM信号24の異常が通知されると、演算装置1は、通信バス34を介した通信により、レジスタ17に格納されている切替信号27の値を書き換えることで、選択回路26の選択先をPWM信号24からPWM信号25に切り替える。これにより、負荷電流の制御に用いるフィードバック制御を、第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御へと切り替える。なお、負荷駆動装置2において、周期計測回路30からPWM異常信号40が出力された場合に、レジスタ17に格納されている切替信号27の値を書き換えるようにしてもよい。
以上説明したようなPWM信号24の異常は、たとえば伝送路の異常によって生じる。具体的には、PWM信号24を演算装置1から負荷駆動装置2に送信するためのPWM信号線において、断線、天絡、地絡等の異常な接続状態が発生すると、演算装置1において生成されたPWM信号24が正常に負荷駆動装置2に伝送されなくなる。そのため、演算装置1が正常に動作しているにも関わらず、演算装置1からPWM信号24が正常に出力されなくなる。
なお、周期計測回路30は、たとえば内部に図示しない周期計測用カウンタを備えた構成とすることができる。この周期計測用カウンタの値が設定された周期上限値39に達するまでの間に演算装置1からPWM信号24が入力されない場合、周期計測回路30は、PWM信号24が異常であると判断して、PWM異常信号40をレジスタ17に出力する。一方、周期計測用カウンタの値が周期上限値39に達する前にPWM信号24が入力された場合、PWM信号24の立ち上がりエッジで周期計測用カウンタの値が一旦クリアされ、その後にカウントアップが再開される。
図10は、第5の実施形態による負荷電流制御装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。図10において、最上段に示すPWM信号24の周期は、任意の位置におけるPWM信号24の立ち上がり端から次の立ち上がり端までの時間として示されている。PWM信号24の立ち上がり端が検出されると、周期計測回路30において周期計測用カウンタがカウントアップを開始する。
正常なPWM信号24が負荷駆動装置2に入力されている場合、周期計測用カウンタのカウント値が設定された周期上限値39に達する前に、次のPWM信号24の立ち上がり端が検出される。このとき、周期計測カウンタのカウント値がリセットされ、再びカウントアップが開始される。
一方、演算装置1と負荷駆動装置2の間に設けられたPWM信号線において何らかの伝送異常が発生した場合、PWM信号24の立ち上がり端が検出されずに、周期計測カウンタのカウント値がリセットされなくなる。その結果、カウント値が周期上限値39に到達し、これに応じて、周期計測回路30からレジスタ17にPWM異常信号40が出力される。また、負荷駆動装置2から演算装置1に通信バス34を介してPWM異常フラグが送信される。
演算装置1は、負荷駆動装置2から通信バス34を介してPWM異常フラグが送信されると、通信バス34を介した通信により、レジスタ17に格納されている切替信号27の値を書き換える。これにより、選択回路26の選択先がPWM信号24からPWM信号25に切り替えられ、負荷電流の制御に用いるフィードバック制御が、第1のフィードバック制御(PWM信号指示)から第2のフィードバック制御(目標電流値指示)へと切り替えられる。
以上説明したように、PWM信号線において伝送異常が発生したときに、通信バス34を介した通信が正常であれば、PWM信号指示による負荷電流制御は不可能であるが、目標電流値指示による負荷電流制御は可能であることになる。したがって、このような状況下においては、上記の手順によりPWM信号指示から目標電流値指示に切り替えることで、負荷電流制御を継続させることが可能となる。
なお、負荷電流の制御においてシステム上要求される負荷電流の時間応答特性や周波数応答特性が満足できない場合は、以上説明したような負荷電流制御方法の切り替えを実行しないようにしてもよい。すなわち、目標電流値指示による負荷電流制御を実施したときに、負荷電流の時間応答特性や周波数応答特性がシステム上問題とならないと判断された場合にのみ、第1のフィードバック制御(PWM信号指示)から第2のフィードバック制御(目標電流値指示)への切り替えを許可してもよい。あるいは、負荷電流の時間応答特性や周波数応答特性が要求を満足していないものの、負荷電流制御を停止させるよりも継続させた方がシステム上の都合が良い場合に、第1のフィードバック制御(PWM信号指示)から第2のフィードバック制御(目標電流値指示)への切り替えを許可するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の第5の実施形態によれば、選択回路26は、周期計測回路30により計測されたPWM信号24の周期が所定の周期上限値39を超えた場合に、PWM信号25を選択する。このようにしたので、PWM信号線において伝送異常が発生した場合でも、第1のフィードバック制御から第2のフィードバック制御への切り替えにより、負荷電流制御を継続させることが可能となる。
(第6の実施形態)
図11は、本発明の第6の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。以下では、この第6の実施形態について、前述の第1〜第5の各実施形態との差異を中心に説明し、特に必要のない限り、これらと同一箇所については説明を省略する。
第6の実施形態では、第1〜第5の各実施形態と比較して、通信バス34を介した通信により、演算装置1から負荷駆動装置2にPWM信号24を送信し、この通信が異常であると判断した場合に、負荷駆動装置2の動作を停止する点が異なっている。
図11に示した負荷電流制御装置において、演算装置1は、PWM変調回路19で生成されたPWM信号24を、通信回路32から通信バス34を介して負荷駆動装置2に出力する。負荷駆動装置2は、演算装置1から送信されたPWM信号24の値をレジスタ17の所定の格納場所に保存する。このPWM信号24の値に基づいて、レジスタ17から選択回路26およびPWM信号検出モジュール29にドライバ駆動情報41が出力される。
選択回路26は、レジスタ17からの切替信号27に基づいて、レジスタ17から入力されたドライバ駆動情報41またはPWM変調回路22から入力されたPWM信号25のいずれか一方を選択し、ドライバ回路28に出力する。これにより、演算装置1において第1のフィードバック制御により生成されたPWM信号24、または負荷駆動装置2において第2のフィードバック制御により生成されたPWM信号25のいずれか一方が選択回路26により選択され、ドライバ回路28に出力される。ドライバ回路28は、選択回路26により選択されたドライバ駆動情報41またはPWM信号25に基づいて、ソレノイド3に流れる電流を制御する。これにより、目標電流値11に合わせてソレノイド3が駆動される。
周期計測回路30は、レジスタ17から入力されたドライバ駆動情報41に基づいて、PWM信号24の周期を計測する。そして、レジスタ17から設定された周期上限値39を閾値として、計測されたPWM信号24の周期がこの周期上限値39を超えた場合に、PWM信号24の通信が異常であると判断する。具体的には、周期計測回路30は、第5の実施形態で説明したように内部に周期計測用カウンタを備えている。この周期計測用カウンタの値が設定された周期上限値39に達するまでの間に、ドライバ駆動情報41がローからハイに遷移しない場合、周期計測回路30は、PWM信号24の通信が異常であると判断して、通信異常信号42をレジスタ17に出力する。一方、周期計測用カウンタの値が周期上限値39に達する前にドライバ駆動情報41がローからハイに遷移した場合、ドライバ駆動情報41の立ち上がりエッジで周期計測用カウンタの値が一旦クリアされ、その後にカウントアップが再開される。すなわち、周期計測回路30は、ドライバ駆動情報41がローからハイに遷移するタイミングの間隔を計測することで、PWM信号24の周期を計測している。
なお、上記の周期計測回路30の動作説明は、PWM信号24がオン出力のときにドライバ駆動情報41がハイとなり、PWM信号24がオフ出力のときにドライバ駆動情報41がローとなる場合の例である。これとは反対に、PWM信号24がオン出力のときにドライバ駆動情報41がローとなり、PWM信号24がオフ出力のときにドライバ駆動情報41がハイとなる場合についても、上記と同様の動作を周期計測回路30において実行することができる。
レジスタ17は、周期計測回路30から通信異常信号42が出力されると、予め設定された通信異常フラグを所定の格納場所に保存する。通信異常フラグがレジスタ17に書き込まれると、レジスタ17からドライバ回路28への動作許可信号43の出力が停止され、これに応じて負荷駆動装置2の動作が停止される。このようにして、負荷駆動装置2は、演算装置1からPWM信号24が正常に送信されない場合に動作を停止する。なお、負荷駆動装置2の動作停止は、ドライバ回路28が如何なる入力も受け付けず、その出力をハイインピーダンス状態に保つことで実現される。
通信バス34を介して演算装置1と負荷駆動装置2の間で行われる通信が異常となった場合、演算装置1で生成されたPWM信号24に応じた正しいドライバ駆動情報41をドライバ回路28に入力できないため、演算装置1のフィードバック回路部4を用いた第1のフィードバック制御を正常に実行できなくなる。また、負荷駆動装置2から演算装置1に検出電流値16を正常に送信できず、演算装置1から正しい目標電流値11を負荷駆動装置2に送信できないため、負荷駆動装置2のフィードバック回路部5を用いた第2のフィードバック制御も正常に実行できなくなる。したがって、このような場合は、上記のように負荷駆動装置2において動作許可信号43の出力を制御することで、負荷駆動装置2の動作を停止させる。
なお、以上説明したような通信異常は、たとえば通信回路32、33および通信バス34によって形成される伝送路の異常によって生じる。具体的には、通信回路32、33の故障や、通信バス34において断線、天絡、地絡等の異常な接続状態が発生すると、演算装置1において生成されたPWM信号24が正常に負荷駆動装置2に伝送されなくなり、通信異常が生じる。
図12は、第6の実施形態による負荷電流制御装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。図12において、最上段に示すドライバ駆動情報41の周期、すなわちPWM信号24の周期は、ドライバ駆動情報41のローからハイへの任意の遷移位置から次の遷移位置までの時間として示されている。ドライバ駆動情報41の遷移が検出されると、周期計測回路30において周期計測用カウンタがカウントアップを開始する。
ドライバ駆動情報41の値が正常に更新されている場合、すなわち演算装置1から負荷駆動装置2にPWM信号24が正常に送信されている場合、周期計測用カウンタのカウント値が設定された周期上限値39に達する前に、ドライバ駆動情報41がローからハイに遷移する。このとき、周期計測カウンタのカウント値がリセットされ、再びカウントアップが開始される。
一方、演算装置1と負荷駆動装置2の間で何らかの通信異常が発生した場合、ドライバ駆動情報41の値が更新されずに、周期計測カウンタのカウント値がリセットされなくなる。その結果、カウント値が周期上限値39に到達し、これに応じて、周期計測回路30からレジスタ17に通信異常信号42が出力される。負荷駆動装置2において通信異常信号42が出力されると、これに応じて動作許可信号43の出力が停止され、負荷駆動装置2の動作が停止される。
以上説明したように、本発明の第6の実施形態によれば、演算装置1は、PWM信号24を負荷駆動装置2に送信するための通信回路32を有する。負荷駆動装置2は、演算装置1からPWM信号24が正常に送信されたか否かを判断し、正常に送信されなかったと判断した場合に動作を停止する。このようにしたので、演算装置1と負荷駆動装置2の間で通信異常が発生し、正常な負荷電流制御が不可能となった場合に、意図しない負荷電流制御が行われて負荷の状態が不安定になるのを防ぐことができる。
(第7の実施形態)
図13は、本発明の第7の実施形態による負荷電流制御装置を示す構成図である。以下では、この第7の実施形態について、前述の第6の実施形態との差異を中心に説明し、特に必要のない限り、これと同一箇所については説明を省略する。
第7の実施形態では、第6の実施形態と比較して、負荷駆動装置2の内部に、目標電流値指示で使用される目標電流値情報および制御パラメータ情報を記憶するための記憶装置44が搭載されている点が異なっている。
第6の実施形態で説明したように、通信バス34を介して演算装置1と負荷駆動装置2の間で行われる通信が異常となった場合、演算装置1から正しいドライバ駆動情報41をドライバ回路28に入力できなくなる。また、負荷駆動装置2から演算装置1に検出電流値16を正常に送信できず、演算装置1から正しい目標電流値11を負荷駆動装置2に送信できなくなる。
そこで、第7の実施形態では、通信バス34を介して演算装置1と負荷駆動装置2の間で行われる通信が異常となった場合に、負荷駆動装置2において、記憶装置44に記憶されている目標電流値情報および制御パラメータ情報に基づいて、フィードバック回路部5によりPWM信号25を生成する。このとき選択回路26は、フィードバック回路部5のPWM変調回路22で生成されたPWM信号25を選択し、ドライバ回路28に出力する。これにより、第2のフィードバック制御(目標電流値指示)による負荷電流制御を行って、第6の実施形態のように負荷駆動装置2の動作を停止させることなく、負荷電流制御を継続できるようにする。
たとえば、本発明による負荷電流制御装置を、自動車に搭載される自動変速機用の電子制御装置に適用した場合を考える。この場合、演算装置1と負荷駆動装置2の間で行われる通信が異常となり、PWM信号指示および目標電流値指示による負荷電流制御が不可能になると、上記のようにして負荷電流制御を行うことで、自動変速機を所定の変速比となるように制御することができる。
なお、記憶装置44に記憶されている目標電流値情報および制御パラメータ情報のいずれか一方または両方は、演算装置1から送信される目標電流値および制御パラメータに基づいて、逐次更新可能とすることが好ましい。具体的には、通信バス34を介した通信が正常でありPWM信号指示によって負荷電流制御を行っているときに、演算装置1から負荷駆動装置2に対して、PWM信号24の送信周期毎に、目標電流値指示による負荷電流制御を実施する際に必要となる目標電流値や制御パラメータを送信する。これにより、通信異常時の負荷電流制御を最適化して、より柔軟なフェイルセーフ構成を実現することが可能となる。
以上説明したように、本発明の第7の実施形態によれば、演算装置1は、PWM信号24を負荷駆動装置2に送信するための通信回路32を有し、負荷駆動装置2は、所定の目標電流値情報および制御パラメータ情報を記憶した記憶装置44を有する。フィードバック回路部5は、演算装置1から負荷駆動装置2にPWM信号24が正常に送信されない場合に、記憶装置44に記憶されている目標電流値情報および制御パラメータ情報に基づいて、PWM信号25を生成する。このようにしたので、演算装置1と負荷駆動装置2の間で通信異常が発生した場合にも、負荷電流制御を継続することができる。
また、以上説明した第7の実施形態において、演算装置1は、目標電流値と、第2のフィードバック制御のフィードバックループに関する制御パラメータとを、通信回路32により所定周期ごとに負荷駆動装置に送信する。負荷駆動装置2は、演算装置1から送信された目標電流値および制御パラメータに基づいて、記憶装置44に記憶されている目標電流値情報および制御パラメータ情報のいずれか一方または両方を更新することができる。このようにしたので、演算装置1と負荷駆動装置2の間で通信異常が発生した場合の負荷電流制御を状況に応じて最適化することができる。
なお、以上説明した各実施形態では、負荷に流れる電流を制御するための信号としてPWM信号を使用したが、これ以外の信号形式を使用してもよい。ドライバ回路28の構造や負荷の特性に応じて、任意の信号形式による制御信号を利用することができる。
また、上述した各実施形態はそれぞれ単独で用いてもよいし、あるいは任意に組み合わせて用いてもよい。複数の実施形態を組み合わせた場合、それぞれの実施形態での効果を単独あるいは相乗して奏することができる。本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
1 演算装置
2 負荷駆動装置
3 ソレノイド
4 フィードバック回路部
5 フィードバック回路部
11 目標電流値
12 記憶装置
13 電流検出回路
14 ADC
15 電流値演算回路
16 検出電流値
17 レジスタ
18 制御回路
19 PWM変調回路
20 制御回路
21 制御パラメータ情報
22 PWM変調回路
23 周期設定情報
24 PWM信号
25 PWM信号
26 選択回路
27 切替信号
28 ドライバ回路
29 PWM信号検出モジュール
30 周期計測回路
31 デューティ検出回路
32 通信回路
33 通信回路
34 通信バス
35 デューティ比情報
36 デューティ制御情報
37 デューティ比情報
38 デューティ検出回路
39 周期上限値
40 PWM異常信号
41 ドライバ駆動情報
42 通信異常信号
43 動作許可信号
44 記憶装置
50 負荷電流制御方法切替閾値
60 負荷電流変動許容範囲

Claims (11)

  1. 負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、
    入力された目標電流値と、前記電流検出回路の検出結果に応じた検出電流値とに基づいて、第1のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第1の制御信号を生成する第1のフィードバック回路部と、
    前記目標電流値および前記検出電流値に基づいて、前記第1のフィードバックループとは異なる第2のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第2の制御信号を生成する第2のフィードバック回路部と、
    前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択する選択回路と、
    前記選択回路により選択された前記第1の制御信号または前記第2の制御信号に基づいて、前記負荷に流れる電流を制御するドライバ回路と、
    各種演算を実行する演算装置と、
    前記ドライバ回路を有する負荷駆動装置と、を備え、
    前記第1のフィードバック回路部は、前記演算装置に設けられており、
    前記第2のフィードバック回路部は、前記負荷駆動装置に設けられており、
    前記演算装置は、前記演算装置自身の演算負荷に基づいて、前記第1のフィードバック回路部による前記第1の制御信号の生成を行うか否かを判断し、
    前記選択回路は、前記演算装置の判断結果に基づいて、前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択することを特徴とする負荷電流制御装置。
  2. 請求項1に記載の負荷電流制御装置において、
    前記演算装置は、前記第1の制御信号を前記負荷駆動装置に送信するための通信回路を有し、
    前記負荷駆動装置は、前記演算装置から前記第1の制御信号が正常に送信されたか否かを判断し、正常に送信されなかったと判断した場合に動作を停止することを特徴とする負荷電流制御装置。
  3. 請求項1に記載の負荷電流制御装置において、
    前記演算装置は、前記第1の制御信号を前記負荷駆動装置に送信するための通信回路を有し、
    前記負荷駆動装置は、所定の目標電流値情報および制御パラメータ情報を記憶した記憶装置を有し、
    前記第2のフィードバック回路部は、前記演算装置から前記負荷駆動装置に前記第1の制御信号が正常に送信されない場合に、前記記憶装置に記憶されている前記目標電流値情報および前記制御パラメータ情報に基づいて、前記第2の制御信号を生成することを特徴とする負荷電流制御装置。
  4. 請求項3に記載の負荷電流制御装置において、
    前記演算装置は、前記目標電流値と、前記第2のフィードバックループに関する制御パラメータとを、前記通信回路により所定周期ごとに前記負荷駆動装置に送信し、
    前記負荷駆動装置は、前記演算装置から送信された前記目標電流値および前記制御パラメータに基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記目標電流値情報および前記制御パラメータ情報のいずれか一方または両方を更新することを特徴とする負荷電流制御装置。
  5. 負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、
    入力された目標電流値と、前記電流検出回路の検出結果に応じた検出電流値とに基づいて、第1のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第1の制御信号を生成する第1のフィードバック回路部と、
    前記目標電流値および前記検出電流値に基づいて、前記第1のフィードバックループとは異なる第2のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第2の制御信号を生成する第2のフィードバック回路部と、
    前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択する選択回路と、
    前記選択回路により選択された前記第1の制御信号または前記第2の制御信号に基づいて、前記負荷に流れる電流を制御するドライバ回路と、
    各種演算を実行する演算装置と、
    前記ドライバ回路を有する負荷駆動装置と、を備え、
    前記第1のフィードバック回路部は、前記演算装置に設けられており、
    前記第2のフィードバック回路部は、前記負荷駆動装置に設けられており、
    前記演算装置は、前記第1の制御信号を前記負荷駆動装置に送信するための通信回路を有し、
    前記負荷駆動装置は、所定の目標電流値情報および制御パラメータ情報を記憶した記憶装置を有し、
    前記第2のフィードバック回路部は、前記演算装置から前記負荷駆動装置に前記第1の制御信号が正常に送信されない場合に、前記記憶装置に記憶されている前記目標電流値情報および前記制御パラメータ情報に基づいて、前記第2の制御信号を生成し、
    前記演算装置は、前記目標電流値と、前記第2のフィードバックループに関する制御パラメータとを、前記通信回路により所定周期ごとに前記負荷駆動装置に送信し、
    前記負荷駆動装置は、前記演算装置から送信された前記目標電流値および前記制御パラメータに基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記目標電流値情報および前記制御パラメータ情報のいずれか一方または両方を更新することを特徴とする負荷電流制御装置。
  6. 負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、
    入力された目標電流値と、前記電流検出回路の検出結果に応じた検出電流値とに基づいて、第1のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第1の制御信号を生成する第1のフィードバック回路部と、
    前記目標電流値および前記検出電流値に基づいて、前記第1のフィードバックループとは異なる第2のフィードバックループを用いて、前記負荷に流れる電流を制御するための第2の制御信号を生成する第2のフィードバック回路部と、
    前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択する選択回路と、
    前記選択回路により選択された前記第1の制御信号または前記第2の制御信号に基づいて、前記負荷に流れる電流を制御するドライバ回路と、を備え
    前記選択回路は、前記目標電流値の変動量に基づいて、前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれか一方を選択することを特徴とする負荷電流制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の負荷電流制御装置において、
    前記第1の制御信号のデューティ比を検出するデューティ検出回路をさらに備え、
    前記第2のフィードバック回路部は、前記デューティ検出回路により検出された前記第1の制御信号のデューティ比に基づいて、前記第2の制御信号のデューティ制御を行うことを特徴とする負荷電流制御装置。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載の負荷電流制御装置において、
    前記第1のフィードバック回路部は、前記第1の制御信号のデューティ比を前記第2のフィードバック回路部に通知し、
    前記第2のフィードバック回路部は、前記第1のフィードバック回路部から通知された前記第1の制御信号のデューティ比に基づいて、前記第2の制御信号のデューティ制御を行うことを特徴とする負荷電流制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の負荷電流制御装置において、
    前記第2のフィードバック回路部は、前記第2の制御信号のデューティ比を前記第1のフィードバック回路部に通知し、
    前記第1のフィードバック回路部は、前記第2のフィードバック回路部から通知された前記第2の制御信号のデューティ比に基づいて、前記第1の制御信号のデューティ制御を行うことを特徴とする負荷電流制御装置。
  10. 請求項1から6のいずれか一項に記載の負荷電流制御装置において、
    前記選択回路により選択された前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のデューティ比を検出するデューティ検出回路をさらに備え、
    前記選択回路が前記第1の制御信号から前記第2の制御信号に選択を切り替える際に、前記第2のフィードバック回路部は、前記デューティ検出回路により検出された前記第1の制御信号のデューティ比に基づいて、前記第2の制御信号のデューティ制御を行い、
    前記選択回路が前記第2の制御信号から前記第1の制御信号に選択を切り替える際に、前記第1のフィードバック回路部は、前記デューティ検出回路により検出された前記第2の制御信号のデューティ比に基づいて、前記第1の制御信号のデューティ制御を行うことを特徴とする負荷電流制御装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の負荷電流制御装置において、
    前記第1の制御信号の周期を計測する周期計測回路をさらに備え、
    前記選択回路は、前記周期計測回路により計測された前記第1の制御信号の周期が所定の閾値を超えた場合に、前記第2の制御信号を選択することを特徴とする負荷電流制御装置。
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