JP6216922B2 - 塩化ビニル系樹脂ペースト用減粘剤 - Google Patents
塩化ビニル系樹脂ペースト用減粘剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6216922B2 JP6216922B2 JP2013195933A JP2013195933A JP6216922B2 JP 6216922 B2 JP6216922 B2 JP 6216922B2 JP 2013195933 A JP2013195933 A JP 2013195933A JP 2013195933 A JP2013195933 A JP 2013195933A JP 6216922 B2 JP6216922 B2 JP 6216922B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- chloride resin
- resin paste
- viscosity
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
これらの問題を解決するために、減粘剤として、「炭素原子数20以上、40以下のα−オレフィン」(特許文献1)や「エチレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステル」(特許文献2)が提案されている。
本発明の目的は、塩化ビニル系樹脂ペーストの減粘効果が大きく、かつ粘度経時安定性に優れた塩化ビニル系樹脂ペースト用減粘剤を提供することである。
R−(OA)n−OH (1)
鉱物油(A)の40℃動粘度(cSt)は、減粘効果等の観点から、6〜20が好ましく、さらに好ましくは9〜20、特に好ましくは9.5〜15.5である。
均一混合には、公知の混合機が使用でき、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、ディスパー及びディゾルバー等を用いられる。
塗布後のゲル化温度は130〜180℃が好ましい。得られる塗膜に必要に応じて印刷を施し、又は更に必要に応じてその塗膜を180〜350℃で加熱して発泡させ、エンボスロールを用いて凹凸模様を転写することができる。
<実施例1>
鉱物油(A1){コスモ SP10、コスモ石油ルブリカンツ株式会社製、40℃動粘度9.7cSt、初留点273℃、芳香族分含有量2%}70部と非イオン性活性剤(B1){sec−トリデシルアルコールのエチレンオキシド5モル付加物、HLB10.5}30部とを均一混合することにより、本発明の減粘剤(1)を得た。
鉱物油(A2){コスモ SP15、コスモ石油ルブリカンツ株式会社製、40℃動粘度15.3cSt、初留点284℃、芳香族分含有量1.3%}75部と非イオン性活性剤(B2){イソトリデシルアルコールのエチレンオキシド2モルプロピレンオキシド1モル付加物、HLB5.1}25部とを均一混合することにより、本発明の減粘剤(2)を得た。
鉱物油(A3){コスモピュアスピン RCM、コスモ石油ルブリカンツ株式会社製、40℃動粘度9.2cSt、初留点263℃、芳香族分含有量0%}80部と非イオン性活性剤(B3){イソデシルアルコールのエチレンオキシド4モル付加物、HLB8.1}20部とを均一混合することにより、本発明の減粘剤(3)を得た。
鉱物油(A4){YUBASE 3、SKルブリカンツジャパン株式会社製、40℃動粘度12.6cSt、初留点265℃、芳香族分含有量0%}85部と非イオン性活性剤(B4){イソトリデシルアルコールのエチレンオキシド10モルプロピレンオキシド2モル付加物、HLB11.8}15部とを均一混合することにより、本発明の減粘剤(4)を得た。
鉱物油(A5){YUBASE L3、SKルブリカンツジャパン株式会社製、40℃動粘度12.7cSt、初留点261℃、芳香族分含有量0%}93部と非イオン性活性剤(B5){オレイルアルコールのエチレンオキシド3モルプロピレンオキシド4モル付加物、HLB4.2}7部とを均一混合することにより、本発明の減粘剤(5)を得た。
鉱物油(A6){YUBASE4、SKルブリカンツジャパン株式会社製、40℃動粘度19.6cSt、初留点349℃、芳香族分含有量0%}90部と非イオン性活性剤(B6){sec−トリデシルアルコールのエチレンオキシド5モルプロピレンオキシド23モル付加物、HLB2.5}10部とを均一混合することにより、本発明の減粘剤(6)を得た。
炭素数20〜28のα−オレフィン{ダイアレン208、三菱化学株式会社製}を比較用の減粘剤(H1)とした。
エチレングリコールモノオクチルエーテルとオレイン酸とを公知の方法でエステル化反応して得られるエチレングリコールモノオクチルエーテルオレイン酸エステルを比較用の減粘剤(H2)とした。
塩化ビニル系樹脂{カネビニールペーストPSL−675、株式会社カネカ製、「カネビニール」は同社の登録商標である。}100部、可塑剤{ジオクチルフタレート;サンソサイザーDOP、新日本理化株式会社製、「サンソサイザー」は同社の登録商標である。}50部、炭酸カルシウム{BF200S、備北粉化工業株式会社製}100部、酸化チタン{JR−600A、テイカ株式会社製}15部、Ba−Zn系安定剤{バリウム/亜鉛化合物70〜80%、有機化合物10〜20%、塩化亜鉛1〜10%及び水溶性亜鉛化合物1〜10%の混合物;アデカスタブFL−103A、株式会社ADEKA製、「アデカスタブ」は同社の登録商標である。}3部、発泡剤{アゾジカルボンアミド95%以上、シリカ5%以下の混合物;UNIFOAM AZ L−301、大塚化学株式会社製、「Unifoam」は同社の登録商標である。}4.5部及び実施例1で得た減粘剤(1)10部を卓上ホモジナイザー{ハイフレックスディスパーサーHG92、SMT株式会社製}で均一に混合することにより、本発明の塩化ビニル系樹脂ペースト(P1)を得た。
「実施例1で得た減粘剤(1)10部」を「実施例2で得た減粘剤(2)10部」に変更したこと以外、実施例7と同様にして、本発明の塩化ビニル系樹脂ペースト(P2)を得た。
「実施例1で得た減粘剤(1)10部」を「実施例3で得た減粘剤(3)10部」に変更したこと以外、実施例7と同様にして、本発明の塩化ビニル系樹脂ペースト(P3)を得た。
「実施例1で得た減粘剤(1)10部」を「実施例4で得た減粘剤(4)10部」に変更したこと以外、実施例7と同様にして、本発明の塩化ビニル系樹脂ペースト(P4)を得た。
「実施例1で得た減粘剤(1)10部」を「実施例5で得た減粘剤(5)10部」に変更したこと以外、実施例7と同様にして、本発明の塩化ビニル系樹脂ペースト(P5)を得た。
「実施例1で得た減粘剤(1)10部」を「実施例6で得た減粘剤(6)10部」に変更したこと以外、実施例7と同様にして、本発明の塩化ビニル系樹脂ペースト(P6)を得た。
「実施例1で得た減粘剤(1)10部」を「比較例1の比較用の減粘剤(H1)10部」に変更したこと以外、実施例7と同様にして、比較用の塩化ビニル系樹脂ペースト(PH1)を得た。
「実施例1で得た減粘剤(1)10部」を「比較例2で得た比較用の減粘剤(H2)10部」に変更したこと以外、実施例7と同様にして、比較用の塩化ビニル系樹脂ペースト(PH2)を得た。
塩化ビニル系樹脂ペースト(P1)〜(P6)、(PH1)及び(PH2)について、ブルックフィールド型回転粘度計HBDV−III(ブルックフィールド社製)を用いて、粘度(作成直後及び7日後)を測定し、下表に示した。粘度変化率(%)は次式から算出し、下表に併せて示した。
Claims (4)
- 40℃の動粘度が6〜20cSt、初留点が250℃以上、芳香族分含有量が5%以下の鉱物油(A)と、一般式(1)で表されるHLBが2〜12である非イオン性活性剤(B)とからなることを特徴とする塩化ビニル系樹脂ペースト用減粘剤。
R−(OA)n−OH (1)
Rは炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基、OAは炭素数2〜3のオキシアルキレン基、nは2〜30の整数を表す。 - 鉱物油(A)及び非イオン性活性剤(B)の重量に基づいて、鉱物油(A)の含有量が50〜97重量%、非イオン性活性剤(B)の含有量が50〜3重量%である請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂ペースト用減粘剤。
- 塩化ビニル系樹脂と、請求項1又は2に記載の減粘剤とを含むことを特徴とする塩化ビニル系樹脂ペースト。
- 原紙に請求項3に記載の塩化ビニル系樹脂ペーストを塗布してなることを特徴とする壁紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013195933A JP6216922B2 (ja) | 2013-09-20 | 2013-09-20 | 塩化ビニル系樹脂ペースト用減粘剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013195933A JP6216922B2 (ja) | 2013-09-20 | 2013-09-20 | 塩化ビニル系樹脂ペースト用減粘剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015059209A JP2015059209A (ja) | 2015-03-30 |
JP6216922B2 true JP6216922B2 (ja) | 2017-10-25 |
Family
ID=52816998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013195933A Expired - Fee Related JP6216922B2 (ja) | 2013-09-20 | 2013-09-20 | 塩化ビニル系樹脂ペースト用減粘剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6216922B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006291086A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | V-Tech Corp | プラスチゾル組成物 |
JP5121332B2 (ja) * | 2007-07-02 | 2013-01-16 | 出光興産株式会社 | 塩化ビニル系樹脂ペースト組成物用減粘剤及び該減粘剤を含有する塩化ビニル系樹脂ペースト組成物 |
-
2013
- 2013-09-20 JP JP2013195933A patent/JP6216922B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015059209A (ja) | 2015-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7893115B2 (en) | Defoamer emulsion compositions for pulp mill applications | |
CN102300612B (zh) | 消泡剂 | |
US4274977A (en) | Defoamer preparation and processes for its production | |
CN104479439A (zh) | 一种矿物油消泡剂 | |
JP2014534046A (ja) | シリコーン泡制御組成物及びその製造方法 | |
CN103965669B (zh) | 一种水性氟碳漆 | |
JP6151797B2 (ja) | 濃縮金属加工流体および金属加工プロセス | |
CN107840962A (zh) | 一种水性色浆用有机硅消泡剂及其制备方法 | |
CN107982963B (zh) | 一种改性有机硅消泡剂、消泡剂组合物及其制备方法 | |
JPWO2007026822A1 (ja) | フルオロポリマー水性分散液 | |
JP6216922B2 (ja) | 塩化ビニル系樹脂ペースト用減粘剤 | |
CN103074784B (zh) | 一种纺织印染用复合有机硅消泡剂 | |
JP2011514249A (ja) | 消泡融合助剤 | |
JP4312349B2 (ja) | ペースト樹脂組成物 | |
JP2019198807A (ja) | 消泡剤 | |
KR101638010B1 (ko) | 자기 유화형 비실리콘 소포제 조성물 | |
JP2011079935A (ja) | ペースト樹脂組成物 | |
JPWO2016136437A1 (ja) | 消泡性向上剤、これを含有する消泡剤及び水系コーティング組成物 | |
JP2014223567A (ja) | 消泡剤 | |
JP2005313039A (ja) | 界面活性剤 | |
JP2006273981A (ja) | 低粘性ペースト樹脂組成物 | |
WO2018030395A1 (ja) | 未加硫ゴム用防着剤組成物 | |
JP4717435B2 (ja) | シリコーンエマルジョン組成物および離型剤 | |
JP2007031664A (ja) | 低粘性ペースト樹脂組成物 | |
JP3973775B2 (ja) | ペースト樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160407 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170411 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170731 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6216922 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |