JP6215544B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面に複数のデバイスが形成されたウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成するウエーハの加工方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。このようにして分割されるウエーハは、ストリートに沿って切断する前に研削装置によって裏面が研削され、所定の厚みに加工される。
また、半導体装置の大容量化、高密度化に伴い、複数のデバイスを積層して構成した積層型半導体パッケージが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−76167号公報
而して、ウエーハの裏面を研削し所定の厚みに形成して裏面に露出した電極にデバイスチップの電極を接合した後、ウエーハをストリートに沿って分割する分割工程を実施するが、分割工程を実施する前にウエーハの裏面に接合された複数のデバイスチップ側をダイシングテープを介して環状のフレームに支持する。このダイシングテープにウエーハの裏面に接合された複数のデバイスチップ側を貼着する際、またダイシングテープを介して環状のフレームに支持されたウエーハを搬送する際に、ウエーハが破損するという問題がある。また、ウエーハの外周には端材となる略三角形状の△チップが存在するため、ウエーハをストリートに沿って切断すると△チップが飛散する。このため、△チップが飛散しないように△チップの下側にダミーのデバイスチップを装着しており、生産性が悪いという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、表面に複数のデバイスが形成され該デバイスに接続する電極が裏面に露出するウエーハの裏面に該電極と対応する電極を備えたチップを装着するとともに、ウエーハをストリートに沿って容易に分割することができるウエーハの加工方法を提供することにある。
上記主たる技術的課題を解決するため、本発明によれば、表面に格子状に配列されたストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成され該デバイスに接続する電極が裏面に露出するウエーハの裏面に該電極と対応する電極を備えたチップを装着するとともに、ウエーハをストリートに沿って分割するウエーハの加工方法であって、
ウエーハの表面側からストリートに沿ってデバイスの仕上がり厚さに相当する深さの分割溝を形成する分割溝形成工程と、
該分割溝形成工程が実施されたウエーハの表面に粘着層を介してプレートの表面を接合するプレート接合工程と、
該プレート接合工程が実施されたウエーハの裏面を研削してウエーハを仕上がり厚みに形成するとともに裏面に該分割溝を表出させ、ウエーハを個々のデバイスに分割する裏面研削工程と、
該裏面研削工程が実施されたウエーハの裏面に露出した該電極と対応する電極を備えたチップを該電極同士を接合して装着するチップ装着工程と、
該チップ装着工程が実施されたウエーハの裏面に装着されたチップ側にダイシングテープを貼着しダイシングテープの外周部を環状のフレームによって支持するウエーハ支持工程と、
該ウエーハ支持工程が実施されたウエーハの表面に接合されているプレートを剥離するプレート剥離工程と、
該プレートが剥離された該デバイスが形成されている表面側を吸着してピックアップするピックアップ工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
上記分割溝形成工程は、切削ブレードによってストリートに沿って切削することにより分割溝を形成する。
また、上記分割溝形成工程は、ストリートに沿ってレーザー光線を照射することにより分割溝を形成する。
本発明によるウエーハの加工方法おいては、ウエーハの表面側からストリートに沿ってデバイスの仕上がり厚さに相当する深さの分割溝を形成する分割溝形成工程と、分割溝形成工程が実施されたウエーハの表面に粘着層を介してプレートの表面を接合するプレート接合工程と、プレート接合工程が実施されたウエーハの裏面を研削してウエーハを仕上がり厚みに形成するとともに裏面に分割溝を表出させ、ウエーハを個々のデバイスに分割する裏面研削工程と、裏面研削工程が実施されたウエーハの裏面に露出した電極と対応する電極を備えたチップを該電極同士を接合して装着するチップ装着工程と、チップ装着工程が実施されたウエーハの裏面に装着されたチップ側にダイシングテープを貼着しダイシングテープの外周部を環状のフレームによって支持するウエーハ支持工程と、ウエーハ支持工程が実施されたウエーハの表面に接合されているプレートを剥離するプレート剥離工程と、プレートが剥離されたデバイスが形成されている表面側を吸着してピックアップするピックアップ工程とを含んでいるので、ウエーハはダイシングテープに貼着される前にプレートに接合された状態で、裏面を研削して分割溝を表出することにより個々のデバイスに分割されるため、ダイシングテープに貼着する際に破損するという問題が解消される。
また、ウエーハの裏面を研削して分割溝を表出することによりウエーハを個々のデバイスに分割する裏面研削工程は、ウエーハの表面がプレートに接合された状態で実施するため、分割の際に△チップが飛散しないのでダミーのデバイスチップを装着する必要がなく生産性を向上することができる。
本発明によるウエーハの加工方法によって分割されるウエーハとしての半導体ウエーハの斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法における分割溝形成工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における分割溝形成工程の他の実施形態を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるプレート接合工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における裏面研削工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるチップ装着工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるウエーハ支持工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるプレート剥離工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるデバイス分離工程を実施するためのデバイス分離装置の斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるデバイス分離工程の説明図。
以下、本発明によるウエーハの加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1の(a)および(b)には、本発明に従って加工されるウエーハとしての半導体ウエーハの斜視図が示されている。図1の(a)および(b)に示す半導体ウエーハ2は、厚みが例えば600μmのシリコンウエーハからなっており、表面2aに複数のストリート21が格子状に形成されているとともに、該複数のストリート21によって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイス22が形成されている。そして、ウエーハ2の裏面2bには、各デバイス22に接続する電極23が露出されている。なお、電極23が裏面2bに露出されていないウエーハもある。以下、この半導体ウエーハ2の裏面2bに後述するチップを装着するとともにストリート21に沿って個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法について説明する。
先ず、半導体ウエーハ2の表面側からストリート21に沿ってデバイス22の仕上がり厚さに相当する深さの分割溝を形成する分割溝形成工程を実施する。この分割溝形成工程は、図示の実施形態においては図2の(a)に示す切削装置3を用いて実施する。図2の(a)に示す切削装置3は、被加工物を保持するチャックテーブル31と、該チャックテーブル31に保持された被加工物を切削する切削手段32と、該チャックテーブル31に保持された被加工物を撮像する撮像手段33を具備している。チャックテーブル31は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない切削送り機構によって図2の(a)において矢印Xで示す切削送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り機構によって矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記切削手段32は、実質上水平に配置されたスピンドルハウジング321と、該スピンドルハウジング321に回転自在に支持された回転スピンドル322と、該回転スピンドル322の先端部に装着された切削ブレード323を含んでおり、回転スピンドル322がスピンドルハウジング321内に配設された図示しないサーボモータによって矢印322aで示す方向に回転せしめられるようになっている。上記撮像手段33は、スピンドルハウジング321の先端部に装着されており、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述した切削装置3を用いて分割溝形成工程を実施するには、図2の(a)に示すようにチャックテーブル31上に半導体ウエーハ2の裏面2b側を載置し、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ2をチャックテーブル31上に保持する。従って、チャックテーブル31に保持された半導体ウエーハ2は、表面2aが上側となる。このようにして、半導体ウエーハ2を吸引保持したチャックテーブル31は、図示しない切削送り機構によって撮像手段33の直下に位置付けられる。
チャックテーブル31が撮像手段33の直下に位置付けられると、撮像手段33および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ2のストリート21に沿って分割溝を形成すべき切削領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段33および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ2の所定方向に形成されているストリート21と、切削ブレード323との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削領域のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハ2に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びるストリート21に対しても、同様に切削領域のアライメントが遂行される。
以上のようにしてチャックテーブル31上に保持されている半導体ウエーハ2の切削領域を検出するアライメントが行われたならば、半導体ウエーハ2を保持したチャックテーブル31を切削領域の切削開始位置に移動する。そして、切削ブレード323を図2の(a)において矢印322aで示す方向に回転しつつ下方に移動して切り込み送りを実施する。この切り込み送り位置は、切削ブレード323の外周縁が半導体ウエーハ2の表面からデバイスの仕上がり厚さに相当する深さ位置(例えば、50μm)に設定されている。このようにして、切削ブレード323の切り込み送りを実施したならば、切削ブレード323を回転しつつチャックテーブル31を図2の(a)において矢印Xで示す方向に切削送りすることによって、図2の(b)に示すようにストリート21に沿って分割溝210が形成される(分割溝形成工程)。
次に、分割溝形成工程の他の実施形態について説明する。分割溝形成工程の他の実施形態は図3の(a)に示すレーザー加工装置4を用いて実施する。図3の(a)に示すレーザー加工装置4は、被加工物を保持するチャックテーブル41と、該チャックテーブル41上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段42と、チャックテーブル41上に保持された被加工物を撮像する撮像手段43を具備している。チャックテーブル41は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない加工送り手段によって図3の(a)において矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって図3の(a)において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記レーザー光線照射手段42は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング421を含んでいる。ケーシング421内には図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。上記ケーシング421の先端部には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器422が装着されている。なお、レーザー光線照射手段42は、集光器422によって集光されるパルスレーザー光線の集光点位置を調整するための集光点位置調整手段(図示せず)を備えている。
上記レーザー光線照射手段42を構成するケーシング421の先端部に装着された撮像手段43は、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述したレーザー加工装置4を用いて、分割工程を実施するには、図3の(a)に示すようにチャックテーブル41上に半導体ウエーハ2の裏面2b側を載置し、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ2をチャックテーブル41上に保持する。従って、チャックテーブル41に保持された半導体ウエーハ2は、表面2aが上側となる。このようにして、半導体ウエーハ2を吸引保持したチャックテーブル41は、図示しない切削送り機構によって撮像手段43の直下に位置付けられる。
チャックテーブル41が撮像手段43の直下に位置付けられると、撮像手段43および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ2のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段43および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ2の所定方向に形成されているストリート21と、該ストリート21に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段42の集光器422との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハ2に上記所定方向と直交する方向に形成されたストリート21に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。
上述したアライメント工程を実施したならば、半導体ウエーハ2を保持したチャックテーブル41を切削領域の切削開始位置に移動する。そして、レーザー光線を照射するレーザー光線照射手段42の集光器422が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定のストリート21を集光器422の直下に位置付ける。次に、レーザー光線照射手段42の集光器422から半導体ウエーハ2に対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル41を図3の(a)において矢印Xで示す方向に加工送りすることによって、図3の(b)に示すようにストリート21に沿って分割溝210が形成される(分割溝形成工程)。なお、レーザー光線照射手段42の集光器422から照射されるパルスレーザー光線の出力は、半導体ウエーハ2の表面からデバイスの仕上がり厚さに相当する深さ(例えば、50μm)の分割溝210を形成することができる出力に設定されている。
上記分割溝形成工程を実施したならば、半導体ウエーハ2の表面2aに形成されたデバイス22を保護するために、半導体ウエーハ2の表面2aに粘着層を介してプレートの表面を接合するプレート接合工程を実施する。即ち、図4の(a)および(b)に示すように半導体ウエーハ2の表面2aに粘着層50を介してプレート5の表面5aを接合する(プレート接合工程)。従って、半導体ウエーハ2の表面2aに粘着層50を介して接合されたプレート5は、裏面5bが露出された状態となる。なお、プレート5は図示の実施形態においては厚みが例えば1mmのガラス板からなっており、粘着層50は紫外線を照射することにより粘着力が低下する粘着剤が用いられている。
上記プレート接合工程を実施したならば、半導体ウエーハ2の裏面2bを研削して半導体ウエーハ2を仕上がり厚みに形成するとともに裏面に上記分割溝210を表出させ、半導体ウエーハ2を個々のデバイスに分割する裏面研削工程を実施する。この裏面研削工程は、図5の(a)に示す研削装置6を用いて実施する。図5の(a)に示す研削装置6は、被加工物を保持するチャックテーブル61と、該チャックテーブル61に保持された被加工物を研削する研削手段62を具備している。チャックテーブル61は、保持面である上面に被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない回転駆動機構によって図5の(a)において矢印61aで示す方向に回転せしめられる。研削手段62は、スピンドルハウジング621と、該スピンドルハウジング621に回転自在に支持され図示しない回転駆動機構によって回転せしめられる回転スピンドル622と、該回転スピンドル622の下端に装着されたマウンター623と、該マウンター623の下面に取り付けられた研削ホイール624とを具備している。この研削ホイール624は、円環状の基台625と、該基台625の下面に環状に装着された研削砥石626とからなっており、基台625がマウンター623の下面に締結ボルト627によって取り付けられている。
上述した研削装置6を用いて上記裏面研削工程を実施するには、図5の(a)に示すようにチャックテーブル61の上面(保持面)に上記プレート接合工程が実施された半導体ウエーハ2のプレート5側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することによってチャックテーブル61上に半導体ウエーハ2をプレート5を介して吸着保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル61上に保持された半導体ウエーハ2は、裏面2bが上側となる。このようにチャックテーブル61上に半導体ウエーハ2をプレート5を介して吸引保持したならば、チャックテーブル61を図5の(a)において矢印61aで示す方向に例えば300rpmで回転しつつ、研削手段62の研削ホイール624を図5の(a)において矢印624aで示す方向に例えば6000rpmで回転せしめて、研削砥石626を被加工面である半導体ウエーハ2の裏面2bに接触せしめて研削し、図5の(b)に示すように分割溝210が裏面2bに表出するまで研削する。このように分割溝210が表出するまで研削することによって、図5の(c)に示すように半導体ウエーハ2は個々のデバイス22に分割される。なお、分割された複数のデバイス22は、その表面にプレート5が接合されているので、バラバラにはならず半導体ウエーハ2の形態が維持されている。このように、裏面2bが研削されてデバイスの仕上がり厚み(例えば、50μm)に形成された半導体ウエーハ2の裏面2bには、裏面研削工程を実施する前において電極23が裏面2bに露出していないウエーハにおいては電極23を露出させる。
以上のように半導体ウエーハ2の裏面を研削して分割溝210を表出することにより半導体ウエーハ2を個々のデバイス22に分割する裏面研削工程は、半導体ウエーハ2の表面2aがプレート5に接合された状態で実施するため、分割の際に△チップが飛散しないのでダミーのデバイスチップを装着する必要がなく生産性を向上することができる。
次に、裏面研削工程が実施された半導体ウエーハ2の裏面2bに露出した電極23と対応する電極を備えたチップを電極同士を接合して装着するチップ装着工程を実施する。即ち、図6の(a)に示すように裏面研削工程が実施された半導体ウエーハ2の表面に接合されたプレート5側をチップ装着装置7のチャックテーブル71上に載置し、図示しない吸引手段を作動することによって、半導体ウエーハ2はプレート5を介して吸引保持される。従って、チャックテーブル71上にプレート5を介して保持された半導体ウエーハ2は、裏面2bが上側となる。このようにしてチャックテーブル71にプレート5を介して保持された半導体ウエーハ2の裏面2bに露出した電極23と対応する電極251を備えたチップ25を電極同士を接合して装着する。そして、図6の(b)に示すように半導体ウエーハ2に形成された全てのデバイス22に対応してチップ25を装着する。
上述したチップ装着工程を実施したならば、半導体ウエーハ2の裏面2bに装着されたチップ25にダイシングテープを貼着しダイシングテープの外周部を環状のフレームによって支持するウエーハ支持工程を実施する。例えば、図7に示すように、環状のフレーム8の内側開口部を覆うように外周部が装着されたダイシングテープ80の表面に半導体ウエーハ2の裏面2bに装着されたチップ25側を貼着する。従って、ダイシングテープ80の表面に貼着された半導体ウエーハ2は、表面2aに接合されているプレート5が上側となる。なお、ダイシングテープ80は、例えば厚み100μmのポリエチレンフィルムの表面に粘着剤が塗布されている。なお、図7に示す実施形態においては、環状のフレーム8に外周部が装着されたダイシングテープ80の表面に半導体ウエーハ2の裏面2bに装着されたチップ25を貼着する例を示したが、半導体ウエーハ2の裏面2bに装着されたチップ25にダイシングテープ80を貼着するとともにダイシングテープ80の外周部を環状のフレーム8に同時に装着してもよい。このように、ウエーハ支持工程は上記半導体ウエーハ2の裏面を研削して分割溝210を表出することにより半導体ウエーハ2を個々のデバイス22に分割する裏面研削工程を実施した後に実施するので、半導体ウエーハ2をダイシングテープに貼着する際に破損するという問題が解消される。
次に、上述したウエーハ支持工程が実施された半導体ウエーハ2の表面2aに接合されているプレート5を剥離するプレート剥離工程を実施する。このプレート剥離工程においては、図8の(a)で示すようにダイシングテープ80を介して環状のフレーム8に支持された半導体ウエーハ2の表面2aに接合されているプレート5の裏面5b側から紫外線を照射する。この結果、半導体ウエーハ2の表面2aとプレート5の表面を接合している粘着層50は紫外線を照射することにより粘着力が低下する粘着剤が用いられているので、粘着力が低下せしめられる。従って、半導体ウエーハ2の表面2aに接合されているプレート5は、図8の(b)に示すように容易に剥離することができる。このとき、半導体ウエーハ2のデバイス22が形成されていない外周部はプレート5に接合された状態で除去される。従って、環状のフレーム8に装着されたダイシングテープ80には、デバイス22の裏面に接合されたチップ25が貼着された状態となる。
以上のようにして、ウエーハ支持工程およびプレート剥離工程を実施したならば、半導体ウエーハ2が貼着されているダイシングテープ80を拡張して半導体ウエーハ2をストリート21に沿ってチップ25が装着された個々のデバイス22に分離するデバイス分離工程を実施する。このデバイス分離工程は、図9に示すデバイス分離装置9を用いて実施する。図9に示すデバイス分離装置9は、上記環状のフレーム8を保持するフレーム保持手段91と、該フレーム保持手段91に保持された環状のフレーム8に装着されたダイシングテープ80を拡張するテープ拡張手段92と、ピックアップコレット93を具備している。フレーム保持手段91は、環状のフレーム保持部材911と、該フレーム保持部材911の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ912とからなっている。フレーム保持部材911の上面は環状のフレーム8を載置する載置面911aを形成しており、この載置面911a上に環状のフレーム8が載置される。そして、載置面911a上に載置された環状のフレーム8は、クランプ912によってフレーム保持部材911に固定される。このように構成されたフレーム保持手段91は、テープ拡張手段92によって上下方向に進退可能に支持されている。
テープ拡張手段92は、上記環状のフレーム保持部材911の内側に配設される拡張ドラム921を具備している。この拡張ドラム921は、環状のフレーム8の内径より小さく該環状のフレーム8に装着されたダイシングテープ80に貼着される半導体ウエーハ2の外径より大きい内径および外径を有している。また、拡張ドラム921は、下端に支持フランジ922を備えている。図示の実施形態におけるテープ拡張手段92は、上記環状のフレーム保持部材911を上下方向に進退可能な支持手段923を具備している。この支持手段923は、上記支持フランジ922上に配設された複数のエアシリンダ923aからなっており、そのピストンロッド923bが上記環状のフレーム保持部材911の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ923aからなる支持手段923は、図10の(a)に示すように環状のフレーム保持部材911を載置面911aが拡張ドラム921の上端と略同一高さとなる基準位置と、図10の(b)に示すように拡張ドラム921の上端より所定量下方の拡張位置の間を上下方向に移動せしめる。
以上のように構成されたデバイス分離装置9を用いて実施するデバイス分離工程について図10を参照して説明する。即ち、半導体ウエーハ2が貼着されているダイシングテープ80が装着された環状のフレーム8を、図10の(a)に示すようにフレーム保持手段91を構成するフレーム保持部材911の載置面911a上に載置し、クランプ912によってフレーム保持部材911に固定する(フレーム保持工程)。このとき、フレーム保持部材911は図10の(a)に示す基準位置に位置付けられている。次に、テープ拡張手段92を構成する支持手段923としての複数のエアシリンダ923aを作動して、環状のフレーム保持部材911を図10の(b)に示す拡張位置に下降せしめる。従って、フレーム保持部材911の載置面911a上に固定されている環状のフレーム8も下降するため、図10の(b)に示すように環状のフレーム8に装着されたダイシングテープ80は拡張ドラム921の上端縁に接して拡張せしめられる(テープ拡張工程)。この結果、ダイシングテープ80に貼着されている半導体ウエーハ2には放射状に引張力が作用するため、チップ25が装着された個々のデバイス22に分離されるとともにデバイス間に間隔Sが形成される。
次に、図10の(c)に示すようにピックアップコレット93を作動してチップ25が装着されたデバイス22を吸着し、ダイシングテープ80から剥離してピックアップし、図示しないトレーまたはダイボンディング工程に搬送する。なお、ピックアップ工程においては、上述したようにダイシングテープ80に貼着されているチップ25が装着された個々のデバイス22間の隙間Sが広げられているので、隣接するデバイス22と接触することなく容易にピックアップすることができる。
2:半導体ウエーハ
21:ストリート
22:デバイス
25:チップ
3:切削装置
31:切削装置のチャックテーブル
32:切削手段
323:切削ブレード
4:レーザー加工装置
41:レーザー加工装置のチャックテーブル
42:レーザー光線照射手段
422:集光器
5:プレート
50:粘着層
6:研削装置
61:研削装置のチャックテーブル
62:研削手段
624:研削ホイール
626:研削砥石
7:チップ装着装置
71:チップ装着装置のチャックテーブル
8:環状のフレーム
80:ダイシングテープ
9:デバイス分離装置
91:フレーム保持手段
92:テープ拡張手段
93:ピックアップコレット

Claims (3)

  1. 表面に格子状に配列されたストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成され該デバイスに接続する電極が裏面に露出するウエーハの裏面に該電極と対応する電極を備えたチップを装着するとともに、ウエーハをストリートに沿って分割するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの表面側からストリートに沿ってデバイスの仕上がり厚さに相当する深さの分割溝を形成する分割溝形成工程と、
    該分割溝形成工程が実施されたウエーハの表面に粘着層を介してプレートの表面を接合するプレート接合工程と、
    該プレート接合工程が実施されたウエーハの裏面を研削してウエーハを仕上がり厚みに形成するとともに裏面に該分割溝を表出させ、ウエーハを個々のデバイスに分割する裏面研削工程と、
    該裏面研削工程が実施されたウエーハの裏面に露出した該電極と対応する電極を備えたチップを該電極同士を接合して装着するチップ装着工程と、
    該チップ装着工程が実施されたウエーハの裏面に装着されたチップ側にダイシングテープを貼着しダイシングテープの外周部を環状のフレームによって支持するウエーハ支持工程と、
    該ウエーハ支持工程が実施されたウエーハの表面に接合されているプレートを剥離するプレート剥離工程と、
    該プレートが剥離された該デバイスが形成されている表面側を吸着してピックアップするピックアップ工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該分割溝形成工程は、切削ブレードによってストリートに沿って切削することにより分割溝を形成する、請求項1記載のウエーハの加工方法。
  3. 該分割溝形成工程は、ストリートに沿ってレーザー光線を照射することにより分割溝を形成する、請求項1記載のウエーハの加工方法。
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