JP6215543B2 - レーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一定の誤警報確率で物標を探知するレーダ装置に関する。
物標の位置及び方位を探知するレーダ装置において、近距離では、海面反射による変動の激しいクラッタが観測され、遠距離では、雨雲等による距離方向に広がったクラッタが観測される。従って、レーダ装置では、このような背景ノイズを物標と誤認して誤警報となる場合がある。誤警報の確率は、背景ノイズの信号レベルに応じて変動する。
一定の誤警報確率で物標を高精度に探知する処理方式として、CFAR(Constant False Alarm Rate)が知られている。CFARの代表的な方式であるCA−CFAR(Cell Averaging - CFAR)では、背景ノイズによる平均的電界強度の変化は緩やかであると仮定して、注目セルの前後の複数の参照セルにおける受信電界強度の平均値に基づいて閾値を設定する。そして、注目セルの受信電界強度を前記閾値と比較することにより、注目セルにおける物標の有無を判定する。
しかしながら、この処理方式では、複数の物標が近接し、注目セルと参照セルとの双方に物標からのレーダエコーが含まれていると、閾値が大きくなってしまうため、物標を探知できないおそれがある。
このような問題を回避するため、複数の参照セルの受信電界強度のメディアン(中央値)に基づいて閾値を設定し、この閾値を用いて注目セルにおける物標の有無を判定するOS−CFAR(Order Statistic - CFAR)という処理方式がある。この処理方式では、近接する物標による閾値の上昇を抑えて物標を探知することが可能である。
しかしながら、OS−CFARの場合、メディアンに基づいて閾値を算出するため、参照セルの各受信電界強度の値を昇順又は降順に並べ替える処理が必要である。例えば、遠距離にある物標を高精度に探知するためには、多数の参照セルの値の並べ替え処理を行う大規模な処理回路が必要である。
そこで、特許文献1では、テストセルとその前後の複数の平均化セルとの間にガードセルを設定し、ガードセルの受信電界強度の値を除外して閾値を算出するようにしたCA−CFARを開示している。このCA−CFARによれば、近接する物標の影響を受けない閾値を設定することができる。
また、特許文献1では、平均化セルの値を加算して平均値を算出する際、平均化セルのセル数に応じた多数の加算器を不要にするとともに、物標やクラッタの発生環境に応じて平均化セル及びガードセルのセル数を適宜変更することにより、適切な閾値を設定することのできるCA−CFARを提案している。
具体的には、環境に応じたガードセル及び平均化セルのセル数を設定し、ガードセルを除くセル数Mの平均化セルの値a、a、…、aを1つの加算器で加算処理し、算出された加算値から最初の値aを減算して新たに取得した値aM+1を加算する処理を繰り返す。このような処理を環境に応じた任意のセル数の平均化セル及びガードセルを設定して行うことにより、少ない加算器により適切な閾値を算出して物標を検出することができる。
特開平3−248076号公報
しかしながら、上記の方法では、閾値を算出するため、平均化セル及びガードセルのセル数を変更することはできるが、レーダ装置からテストセルに対応する地点までの距離に応じてセル数を逐次変更して物標を探知できるものではない。すなわち、特許文献1の場合、広範囲の物標の有無を探知するためには、例えば、近距離から遠距離に至る各距離に対応するセル数をそれぞれ設定し、距離毎に閾値を算出して物標を探知した後、各距離における探知結果を合成する必要がある。従って、広範囲の物標を一度の処理で探知するためには、距離に応じて異なるセル数が設定された多数の処理回路が必要であり、回路構成が非常に複雑になってしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡単な処理回路により、広範囲の物標の有無を一度の処理で高精度に探知することのできるレーダ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレーダ装置は、一定の誤警報確率で物標を探知するレーダ装置において、受信したレーダエコーの値を時系列に従って格納する複数のセルを有し、複数の前記セルに格納された前記値を時系列に従い順次シフトして出力する記憶部と、所定数の前記セルを1つのセルブロックとし、前記レーダ装置から注目セルに対応する地点までの距離に応じたセルブロック数を記憶するセルブロック数記憶部と、ガードセルを介して前記注目セルの前後に配列される所定数の参照セルを、前記セルブロック数に基づき、前記セルブロックを単位として選択するセルブロック選択部と、前記参照セルに格納された前記レーダエコーの値を選択された前記セルブロック毎に加算し、前記セルブロック毎の加算値を加算する加算部と、前記セルブロック毎の加算値が加算された加算値を前記セルブロック毎のセル数の和で除した平均値を算出する平均値算出部と、前記平均値に基づく閾値と、前記注目セルの前記レーダエコーの値とを比較して物標を探知する比較部と、を備えることを特徴とする。

前記レーダ装置において、前記セルブロック数記憶部は、所定数の前記ガードセルにより構成されるガードセルブロックのセルブロック数を記憶し、前記セルブロック選択部は、前記セルブロック数に基づき、前記ガードセルブロックを単位として前記ガードセルを選択することを特徴とする。
前記レーダ装置において、前記セルブロックを構成する前記参照セルの数は、前記注目セルから離れるに従って増加するように設定されることを特徴とする。
本発明のレーダ装置では、注目セルの前後にガードセルを介して配列された複数の参照セルを、所定数の参照セルからなるセルブロックを単位として、距離に応じたセルブロック数分だけ選択し、選択された参照セルの値をセルブロック毎に加算して閾値を求め、閾値と注目セルの値とを比較して物標を探知する。このようにして物標を探知することにより、距離に応じた閾値が設定されるため、簡単な構成からなる加算器を用いて、広範囲の物標の有無を一度の処理で高精度に探知することができる。
本発明に係る実施形態であるレーダ装置の構成ブロック図である。 図1に示す信号処理部のCA−CFARに係る詳細構成ブロック図である。 図2に示すシフトレジスタの詳細構成及びその処理の説明図である。 本発明に係る実施形態であるレーダ装置の処理フローチャートである。 図2に示す加算部における加算処理の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る実施形態であるレーダ装置10の構成ブロック図である。
<レーダ装置10の構成の説明>
レーダ装置10は、送信トリガに基づいてレーダ信号を送信し、船舶や航空機等の物標によって反射されたレーダエコーを受信してレーダ映像を表示させることにより、物標の方位や、物標までの距離を監視する装置である。レーダ装置10は、アンテナ12、送受信部14、A/D変換部16、信号処理部18、座標変換部20、レーダエコー記憶部22、表示制御部24及び表示部26を備える。
送受信部14は、アンテナ12を介してレーダ信号を送信する一方、物標により反射されたレーダエコーを含む信号を受信する。A/D変換部16は、レーダエコーを含む信号をデジタル信号に変換する。信号処理部18は、レーダエコーを含む信号を処理し、物標に係るレーダエコーを取得する信号処理を行う。座標変換部20は、デジタル信号に変換された極座標形式の物標に係るレーダエコーを直交座標形式のレーダエコーに変換する。レーダエコー記憶部22には、信号処理部18により処理された方位情報及び距離情報を含むレーダエコーが描画される。表示制御部24は、レーダエコー記憶部22に描画されたレーダエコーに基づき、物標のレーダ映像を表示部26に表示させる制御を行う。表示部26は、表示制御部24の制御に基づきレーダ映像を表示する。
図2は、図1に示す信号処理部18のCA−CFARに係る詳細構成ブロック図である。図3は、図2に示すシフトレジスタ28の詳細構成及びその処理の説明図である。
信号処理部18は、シフトレジスタ28(記憶部)、セルブロック数記憶部30、セルブロック選択部32、加算部34、平均値算出部36、比較部38及びOS−CFAR処理部40を備える。
シフトレジスタ28は、受信したレーダエコーの値を時系列に従って格納する複数のセルを有し、複数のセルに格納された各値を時系列に従い順次シフトして出力する。シフトレジスタ28は、レーダエコーから物標の有無を探知するための1つの注目セルTと、注目セルTの前後に配列される複数のガードセルG1、G2と、注目セルTの前後にガードセルG1、G2を介して配列される複数の参照セルR1、R2とを備える。
各ガードセルG1及びG2は、図3に示すように、所定数のセル、例えば、16個のセルを1つのセルブロックとする8個のガードセルブロックGB1及びGB2によりそれぞれが構成される。なお、各ガードセルブロックGB1、GB2を構成するセルの数と、ガードセルブロックGB1、GB2の数とは、上記の数に限定されるものではない。
各参照セルR1及びR2は、所定数のセル、例えば、16個のセルを1つのセルブロックとする16個の参照セルブロックRB1及びRB2によりそれぞれが構成される。参照セルブロックRB1、RB2を構成するセルの数は、注目セルTから離れるに従い、16個、32個、64個のように、段階的に増加するように設定される。なお、参照セルブロックRB1、RB2を構成するセルの数と、参照セルブロックRB1、RB2の数とは、上記の数に限定されるものではない。
セルブロック数記憶部30は、レーダ装置10から注目セルTに対応する地点までの距離rに応じて選択されるガードセルブロックGB1、GB2のセルブロック数L1(r)、L2(r)と、距離rに応じて選択される参照セルブロックRB1、RB2のセルブロック数M1(r)、M2(r)とを記憶する。
セルブロック選択部32は、セルブロック数記憶部30に記憶されたセルブロック数L1(r)、L2(r)に基づき、シフトレジスタ28からガードセルブロックGB1、GB2を選択するガードセルブロック選択部42、44を有する。また、セルブロック選択部32は、セルブロック数M1(r)、M2(r)に基づき、シフトレジスタ28から参照セルブロックRB1、RB2を選択する処理を行う。なお、図3に示す例では、ガードセルブロックGB1、GB2は、0〜8個の範囲から選択することができる。また、参照セルブロックRB1、RB2は、1〜16個の範囲から選択することができる。
加算部34は、選択された参照セルブロックRB1、RB2を構成する各参照セルR1、R2に格納されたレーダエコーの値を各参照セルブロックRB1、RB2毎に加算し、さらに、参照セルブロックRB1、RB2毎の加算値を加算する処理を行う。平均値算出部36は、加算部34で得られた加算値の平均値を算出する。比較部38は、所定の重み付け係数によって重み付けられた前記平均値と、注目セルTの値とを比較し、注目セルTにおける物標の有無の探知結果を出力する。
OS−CFAR処理部40は、選択された参照セルブロックRB1、RB2を構成する各参照セルR1、R2に格納されたレーダエコーの値の平均値を各参照セルブロックRB1、RB2毎に算出し、算出された複数の平均値のメディアンを算出し、そのメディアンを注目セルTの値と比較することにより、注目セルTにおける物標の有無の探知結果を出力する。
<レーダ装置10の処理の説明>
次に、レーダ装置10の処理について説明する。図4は、本発明に係る実施形態であるレーダ装置10の処理フローチャートである。
送受信部14は、送信トリガに従いアンテナ12を介してレーダ信号を送信する(ステップS1)。物標等によって反射されたレーダ信号は、レーダエコーとしてアンテナ12を介して送受信部14により受信される(ステップS2)。送受信部14が受信したレーダエコーは、A/D変換部16によりデジタル信号に変換された後、信号処理部18に供給される。この場合、レーダエコーには、物標により反射されたエコー以外に、海面や雨雲等のクラッタにより反射されたノイズが含まれている。
信号処理部18は、以下に説明するように、レーダエコーからノイズを除去し、一定の誤警報確率で物標を探知するためのCA−CFAR処理を行う。CA−CFAR処理が行われたレーダエコーは、座標変換部20により極座標形式から直交座標形式に変換された後、レーダエコー記憶部22に描画される。表示制御部24は、レーダエコー記憶部22に描画されたレーダエコーを読み出し、レーダ映像として表示部26に表示させる。
次に、信号処理部18におけるCA−CFAR処理について詳細に説明する。
信号処理部18は、レーダ信号を送信してからレーダエコーを受信するまでの時間に基づき、レーダ装置10から、受信したレーダエコーの注目セルTに対応する地点までの距離rを算出する。次いで、信号処理部18は、セルブロック数記憶部30から、算出された距離rに応じたセルブロック数L1(r)、L2(r)、M1(r)、M2(r)を読み出す(ステップS3)。
セルブロック選択部32を構成するガードセルブロック選択部42、44は、距離rに応じたセルブロック数L1(r)、L2(r)に従い、注目セルTの前後に配列されるガードセルブロックGB1、GB2をシフトレジスタ28から選択する(ステップS4)。例えば、セルブロック数L1(r)、L2(r)が2の場合、図3に示すように、注目セルTの前後に配列される32個のセルにより構成される2つのガードセルブロックGB1、GB2がそれぞれ選択される。また、セルブロック数L1(r)、L2(r)が6の場合、注目セルTの前後に配列される96個のセルにより構成される6つのガードセルブロックGB1、GB2がそれぞれ選択される。
次いで、レーダエコーのサンプリングされた各値は、時系列に従って順次シフトされ、参照セルブロックRB1の各参照セルR1、選択されたガードセルブロックGB1の各ガードセルG1、注目セルT、選択されたガードセルブロックGB2の各ガードセルG2、及び、参照セルブロックRB2の各参照セルR2に格納される(ステップS5)。なお、ステップS4で選択されなかったガードセルブロックGB1、GB2には、レーダエコーの値は格納されない。
次に、セルブロック選択部32は、セルブロック数M1(r)、M2(r)に従い、ガードセルブロックGB1、GB2を介して注目セルTの前後に配列された距離rに応じた参照セルブロックRB1、RB2をシフトレジスタ28から選択し、それらに格納されているレーダエコーの値を加算部34に供給する(ステップS6)。例えば、セルブロック数M1(r)、M2(r)が4の場合、図3に示すように、注目セルT側から順に、64個のセルにより構成される4つの参照セルブロックRB1、RB2がそれぞれ選択される。また、セルブロック数M1(r)、M2(r)が13の場合、注目セルT側から順に、320個のセルにより構成される13個の参照セルブロックRB1、RB2がそれぞれ選択される。
加算部34は、参照セルR1、R2に格納されたレーダエコーの値を、選択された参照セルブロックRB1、RB2毎に加算し、次いで、参照セルブロックRB1、RB2毎の加算値同士を加算する(ステップS7)。
図5は、加算部34における加算処理の説明図である。加算部34では、例えば、1つの参照セルブロックRB1を構成するM個の参照セルR1に格納されたレーダエコーの値a〜aが加算される。この加算処理は、セルブロック選択部32により選択されたセルブロック数M1(r)の全ての参照セルブロックRB1について行われる。次いで、加算部34は、各参照セルブロックRB1の加算値同士を加算する。この結果、選択されたセルブロック数M1(r)の参照セルブロックRB1を構成する参照セルR1の全ての加算値A1が得られる。同様にして、加算部34は、選択されたセルブロック数M2(r)の参照セルブロックRB2を構成する参照セルR2の全ての加算値A2を算出する。加算部34は、これらの加算値A1及びA2を加算し、参照セルブロックRB1及びRB2の加算値Aが得られる。算出された加算値Aは、平均値算出部36に供給される。
次いで、平均値算出部36は、加算部34から供給される加算値Aと、セルブロック選択部32から供給されるセルブロック数M1(r)、M2(r)に基づくセル数とを用いて、加算値Aの平均値<A>を、
<A>=A/(m1+m2)
として算出する(ステップS8)。なお、m1は、セルブロック数M1(r)の参照セルブロックRB1を構成する参照セルR1の全セル数であり、m2は、セルブロック数M2(r)の参照セルブロックRB2を構成する参照セルR1の全セル数である。算出された平均値<A>は、比較部38に供給される。
比較部38は、平均値<A>に所定の重み付け係数を乗算した閾値を設定し(ステップS9)、この閾値と注目セルTのレーダエコーの値とを比較して物標を探知する(ステップS10)。この場合、注目セルTの値が閾値よりも大きければ(ステップS10 YES)、注目セルTに物標が存在していると判定する(ステップS11)。また、注目セルTの値が閾値以下であれば(ステップS10 NO)、注目セルTに物標が存在していないと判定する。この判定結果は、信号処理部18から座標変換部20に供給される。
信号処理部18は、レーダエコーの次のサンプリングデータがある場合(ステップS12)、ステップS4からの処理を繰り返す。すなわち、シフトレジスタ28には、次のサンプリングデータが供給され、各セルに格納されている値が参照セルR1側から参照セルR2側に順次シフトされる。そして、同様にして、注目セルTにおける物標の有無の探知が行われる。なお、加算部34は、例えば、図5に示すように、次のサンプリングデータであるレーダエコーの値aM+1がシフトレジスタ28の参照セルR1に供給されると、
A1=a+a+…+a
として算出されている前回の加算値A1に基づき、次の加算値A1′を、
A1′=A1+aM+1−a
として算出する。
レーダ信号の1回のスイープにより得られるレーダエコーに対する処理が終了し(ステップS2〜S12 NO)、送受信部14から次の送信トリガが出力されると(ステップS13 YES)、ステップS1からの処理が再び繰り返される。
本実施形態では、セルブロック選択部32は、レーダ装置10から注目セルTに対応する地点までの距離rに応じて、シフトレジスタ28から選択するガードセルG1、G2の数及び参照セルR1、R2の数を逐次変更して選択する。従って、加算部34は、一度の処理で、レーダエコーのサンプリングデータ毎に、距離rに応じたレーダエコーの値を加算した加算値を算出することができる。また、加算部34には、参照セルブロックRB1、RB2を単位としてレーダエコーの値が供給される。従って、加算部34は、各参照セルブロックRB1、RB2内での加算処理と、選択された参照セルブロックRB1、RB2の数に応じた加算処理とを行うだけでよい。この結果、加算部34は、極めて簡単な処理回路で構成することができる。
また、本実施形態では、参照セルブロックRB1、RB2を構成する参照セルR1、R2の数は、注目セルTから離れるに従って増加するように設定している。この場合、参照セルブロックRB1、RB2によるシフトレジスタ28の分割数を必要最小限にすることができるため、加算部34を簡単な回路構成とすることができる。また、距離rに応じて参照セルブロックRB1、RB2の数を選択することにより、レーダ装置10の近傍では、参照セルR1、R2の数を少なく設定し、レーダ装置10から離れた地点では、参照セルR1、R2の数を多く設定することができる。従って、一度の処理で広範囲の物標を高精度に探知することができる。
また、本実施形態では、レーダ装置10から注目セルTに対応する地点までの距離rに応じたセルブロック数L1(r)、L2(r)に基づいてガードセルG1、G2を設定し、設定した所定数のガードセルG1、G2を除外して閾値を設定している。従って、相互に近接する物標の影響を受けて不適切な閾値が設定されることがなく、物標を高精度に探知することができる。この場合、閾値の算出から除外されるガードセルG1、G2の数は、参照セルR1、R2の場合と同様に、距離rに応じて設定されるため、レーダ装置10から注目セルTに対応する地点までの距離rに対応した適切な閾値を算出することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更することが可能である。
上述した実施形態では、参照セルR1、R2と同様に、セルブロック選択部32は、セルブロック数L1(r)、L2(r)に基づいてガードセルG1、G2を選択しているが、所望の数のガードセルを選択できるのであれば、本発明は、これに限られるものではない。例えば、信号処理部18は、ガードセルG1、G2のセル数を直接設定し、このセル数に基づいてガードセルG1、G2を選択してもよい。
また、上述した実施形態では、セルブロック数L1(r)及びL2(r)、又は、セルブロック数M1(r)及びM2(r)を同じ数として説明したが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、セルブロック数L1(r)とL2(r)は、異なる数であってもよい。同様に、セルブロック数M1(r)とM2(r)は、異なる数であってもよい。
また、上述した実施形態では、レーダエコーの値をシフトレジスタ28に格納させるものとして説明したが、レーダエコーの値を格納させておくことができるのであれば、本発明は、これに限られるものではない。例えば、シフトレジスタ28に代えて、複数のガードセルブロックGB1、GB2及び複数の参照セルブロックRB1、RB2のそれぞれに対応する複数のメモリを信号処理部18に設け、各メモリに、レーダエコーの値を時系列に従って記憶させてもよい。この場合、加算部34は、セルブロック数M1(r)、M2(r)に従って選択されたメモリ毎に加算値を算出することにより、シフトレジスタ28の場合と同様にして、加算値を得ることができる。
さらに、OS−CFAR処理部40では、シフトレジスタ28から選択する参照セルブロックRB1、RB2を、CA−CFAR処理の場合と同様に、距離rに応じて、セルブロック数記憶部30に記憶されているセルブロック数M1(r)、M2(r)に基づいて設定することができる。OS−CFAR処理部40は、セルブロック数M1(r)、M2(r)に従って選択された各参照セルブロックRB1、RB2の平均値を算出し、次いで、算出された各参照セルブロックRB1、RB2の複数の平均値のメディアンを算出し、このメディアンに基づいて閾値を設定することができる。なお、メディアンを算出するための並べ替え回路は、参照セルブロックRB1、RB2の数+1だけあればよい。OS−CFAR処理部40は、算出されたメディアンと注目セルTの値とを比較することにより、注目セルTにおける物標の有無の探知結果を出力することができる。
10…レーダ装置
12…アンテナ
14…送受信部
16…A/D変換部
18…信号処理部
20…座標変換部
22…レーダエコー記憶部
24…表示制御部
26…表示部
28…シフトレジスタ
30…セルブロック数記憶部
32…セルブロック選択部
34…加算部
36…平均値算出部
38…比較部
40…OS−CFAR処理部
42、44…ガードセルブロック選択部
G1、G2…ガードセル
GB1、GB2…ガードセルブロック
L1(r)、L2(r)、M1(r)、M2(r)…セルブロック数
R1、R2…参照セル
RB1、RB2…参照セルブロック
T…注目セル

Claims (3)

  1. 一定の誤警報確率で物標を探知するレーダ装置において、
    受信したレーダエコーの値を時系列に従って格納する複数のセルを有し、複数の前記セルに格納された前記値を時系列に従い順次シフトして出力する記憶部と、
    所定数の前記セルを1つのセルブロックとし、前記レーダ装置から注目セルに対応する地点までの距離に応じたセルブロック数を記憶するセルブロック数記憶部と、
    ガードセルを介して前記注目セルの前後に配列される所定数の参照セルを、前記セルブロック数に基づき、前記セルブロックを単位として選択するセルブロック選択部と、
    前記参照セルに格納された前記レーダエコーの値を選択された前記セルブロック毎に加算し、前記セルブロック毎の加算値を加算する加算部と、
    前記セルブロック毎の加算値が加算された加算値を前記セルブロック毎のセル数の和で除した平均値を算出する平均値算出部と、
    前記平均値に基づく閾値と、前記注目セルの前記レーダエコーの値とを比較して物標を探知する比較部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  2. 請求項1記載のレーダ装置において、
    前記セルブロック数記憶部は、所定数の前記ガードセルにより構成されるガードセルブロックのセルブロック数を記憶し、
    前記セルブロック選択部は、前記セルブロック数に基づき、前記ガードセルブロックを単位として前記ガードセルを選択することを特徴とするレーダ装置。
  3. 請求項1又は2記載のレーダ装置において、
    前記セルブロックを構成する前記参照セルの数は、前記注目セルから離れるに従って増加するように設定されることを特徴とするレーダ装置。
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