JP6212286B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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本発明は、オイルポンプを備える車両用制御装置に関する。
近年、エンジンおよび走行用モータを備えるハイブリッド車両が開発されている。ハイブリッド車両の走行モードには、エンジンを停止させて走行用モータのみを駆動するモータ走行モードがあるが、かかるモータ走行モードの設定時においても、変速機構や摩擦係合機構等の油圧系に対して作動油を供給する必要がある。そこで、上記のようなハイブリッド車両には、走行用モータによって駆動されるオイルポンプが搭載されている。しかし、走行用モータによって駆動されるオイルポンプの吐出圧力は、走行用モータの回転速度つまり車速に連動するため、低車速時にはオイルポンプの吐出圧力が低下する。そこで、オイルポンプの吐出圧力が低下する低車速時においても、油圧系に対する作動油の供給を継続すべく、走行用モータによって駆動されるオイルポンプに加え、電動モータによって駆動される電動オイルポンプが搭載されたハイブリッド車両が提案されている(特許文献1参照)。このようなハイブリッド車両においては、低車速時に電動オイルポンプが駆動され、油圧制御系の基本油圧であるライン圧が確保される。
特開平11−280512号公報
しかしながら、上記のようなハイブリッド車両においては、摩擦係数の低い路面(以下“低μ路”と呼ぶ場合もある。)を走行中に要求されるライン圧の確保が困難となる場合がある。すなわち、低μ路走行中のブレーキ操作やアクセル操作などによって車輪がロックすると、車速に連動するオイルポンプの吐出圧力が急低下する。この場合、オイルポンプの吐出圧力低下を補うべく、電動オイルポンプが起動されるが、電動オイルポンプの応答性能によってはライン圧の維持が困難となる。特に、車輪ロック前における車速が低い場合には、車速に連動するオイルポンプの吐出圧力が要求されるライン圧に対して大きな余裕が無いため、車輪ロックから極めて短時間で要求されるライン圧を下回る。このため、電動オイルポンプによるライン圧の維持がさらに困難になる。
本発明の目的は、ライン圧を確実に維持することである。
本発明の車両用制御装置は、動力源と駆動輪とを接続する動力伝達経路と、前記動力伝達経路に連結される駆動系によって駆動される第1オイルポンプと、電動モータによって駆動される第2オイルポンプと、路面がスリップしやすい状況であるか否かを判定する路面状況判定部と、路面がスリップしやすい状況であると判定された場合に、前記第2オイルポンプを駆動するポンプ制御部と、を有する。
本発明によれば、路面がスリップしやすい状況であると判定された場合に、動力伝達経路に連結される駆動系によって駆動される第1オイルポンプの駆動状況に関わりなく第2オイルポンプが駆動される。よって、第1オイルポンプの吐出圧力が急低下しても第2オイルポンプによってライン圧が維持される。
車両に搭載されるパワーユニットの一例を示す概略図である。 本発明の一実施の形態である車両用制御装置の構成を示す概略図である。 制御ユニットによって実行される路面状況判定および判定結果に基づく電動ポンプ制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図3に示される手順に従った制御が実行された場合における車速、実ライン圧、指示ライン圧およびプライマリ回転数の変化状況を示す説明図である。 図3に示される手順に従った制御が実行されなかった場合における車速、実ライン圧、指示ライン圧およびプライマリ回転数の変化状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は車両に搭載されるパワーユニット10の一例を示す概略図である。図1に示されるように、パワーユニット10は、動力源としてエンジン11および走行用モータ12を有している。また、パワーユニット10には無段変速機(変速機構)13が設けられており、無段変速機13にはプライマリプーリ14およびセカンダリプーリ15が設けられている。プライマリプーリ14の一方側には、トルクコンバータ16を介してエンジン11が連結される。一方、プライマリプーリ14の他方側には、走行用モータ12が連結されている。また、セカンダリプーリ15には、出力クラッチ(ヒューズクラッチ)17を介して駆動輪出力軸18が連結されている。この駆動輪出力軸18には、ディファレンシャル機構19およびアクスル軸20を介して駆動輪21が連結されている。また、エンジン11のクランク軸22には、駆動ベルト23を介してモータジェネレータ24が連結されている。モータジェネレータ24は、発電機および電動機として機能する所謂ISG(Integrated Starter Generator)であり、モータジェネレータ24を用いてクランク軸22を始動回転させることが可能となる。
トルクコンバータ16とプライマリプーリ14との間には、解放状態と締結状態とに切り換えられる入力クラッチ30が設けられている。入力クラッチ30を解放状態に切り換えることにより、プライマリプーリ14とエンジン11とを切り離すことが可能となる。これにより、走行モードをモータ走行モードに設定することができ、エンジン11を停止させて走行用モータ12の動力のみを駆動輪21に伝達することが可能となる。一方、入力クラッチ30を締結状態に切り換えることにより、プライマリプーリ14とエンジン11とを接続することが可能となる。これにより、走行モードをパラレル走行モードに設定することができ、走行用モータ12およびエンジン11の動力を駆動輪21に伝達することが可能となる。
走行用モータ12と駆動輪21との間に設けられる無段変速機13は、走行用モータ12のロータ軸31に連結されるプライマリ軸32と、これに平行となるセカンダリ軸33とを有している。プライマリ軸32にはプライマリプーリ14が設けられており、プライマリプーリ14の背面側にはプライマリ室34が区画されている。また、セカンダリ軸33にはセカンダリプーリ15が設けられており、セカンダリプーリ15の背面側にはセカンダリ室35が区画されている。さらに、プライマリプーリ14およびセカンダリプーリ15には駆動チェーン36が巻き掛けられている。プライマリ室34に供給されるプライマリ圧とセカンダリ室35に供給されるセカンダリ圧とを調整することにより、プーリ溝幅を変化させて駆動チェーン36の巻き付け径を変化させることが可能となる。これにより、プライマリ軸32からセカンダリ軸33に対する無段変速が可能となる。前述したように、無段変速機13と駆動輪21との間には、ヒューズクラッチ17が設けられている。このヒューズクラッチ17は、設定トルクを超えるとスリップ状態となる摩擦クラッチであり、無段変速機13を保護するためのトルクリミッタとして機能している。
前述した無段変速機13やトルクコンバータ16等の油圧系に対して作動油を供給するため、パワーユニット10にはトロコイドポンプ等の第1オイルポンプ41(以下、“メカポンプ41”と呼ぶ。)が設けられている。また、パワーユニット10には、作動油の供給先や圧力を制御するため、複数の電磁バルブや油路によって構成されるバルブユニット42が設けられている。メカポンプ41から吐出された作動油は、バルブユニット42を経て、無段変速機13やトルクコンバータ16等に供給される。
メカポンプ41は、アウタロータ43とこれに組み込まれるインナロータ44とを備えている。インナロータ44の一端には、ロータ軸45および従動スプロケット46が取り付けられている。ロータ軸45に平行となるプライマリ軸32には、一方向クラッチ47を介して駆動スプロケット48が取り付けられている。駆動スプロケット48および従動スプロケット46にはチェーン49が巻き掛けられており、プライマリ軸32とインナロータ44とはチェーン機構50を介して連結されている。このように、メカポンプ41は、チェーン機構50を含む第1駆動系51を介して、第1の動力伝達経路を構成するプライマリ軸32に連結されている。なお、第1の動力伝達経路とは走行用モータ12と駆動輪21とを接続する動力伝達経路であり、ロータ軸31、プライマリ軸32、セカンダリ軸33、ヒューズクラッチ17、駆動輪出力軸18、ディファレンシャル機構19およびアクスル軸20等によって構成される。
メカポンプ41のインナロータ44の他端には、ロータ軸61および従動スプロケット62が取り付けられている。トルクコンバータ16のポンプシェル63に固定されるとともにロータ軸61に平行となる中空軸64には、一方向クラッチ65を介して駆動スプロケット66が取り付けられている。駆動スプロケット66および従動スプロケット62にはチェーン67が巻き掛けられており、中空軸64とインナロータ44とはチェーン機構68を介して連結されている。このように、メカポンプ41は、チェーン機構68を含む第2駆動系69を介して、第2の動力伝達径路を構成する中空軸64に連結されている。なお、第2の動力伝達径路とはエンジン11と駆動輪21とを接続する動力伝達径路であり、中空軸64、入力クラッチ30、プライマリ軸32、セカンダリ軸33、ヒューズクラッチ17、駆動輪出力軸18、ディファレンシャル機構19およびアクスル軸20等によって構成される。
第1駆動系51に含まれる一方向クラッチ47は、正転方向に回転するプライマリ軸32からインナロータ44に動力を伝達する一方、これとは逆向きの動力伝達を遮断している。同様に、第2駆動系69に含まれる一方向クラッチ65は、正転方向に回転する中空軸64からインナロータ44に動力を伝達する一方、これとは逆向きの動力伝達を遮断している。すなわち、プライマリ軸32が中空軸64よりも速く回転する場合には、第1の動力伝達径路に連結される第1駆動系51によってメカポンプ41が駆動される一方、中空軸64がプライマリ軸32よりも速く回転する場合には、第2の動力伝達径路に連結される第2駆動系69によってメカポンプ41が駆動される。なお、プライマリ軸32の正転方向とは、前進走行時におけるプライマリ軸32の回転方向である。また、中空軸64の正転方向とは、エンジン作動時におけるクランク軸22の回転方向である。
前述したように、メカポンプ41のインナロータ44には、プライマリ軸32および中空軸64が連結されている。これにより、エンジン11が駆動されるパラレル走行モードの設定時には、エンジン11によってメカポンプ41を駆動することができ、メカポンプ41から吐出される作動油によって無段変速機13等を油圧制御することが可能となる。また、エンジン11が停止されるモータ走行モードの設定時においても、プライマリ軸32が回転する車両走行時には、プライマリ軸32に連結されている第1駆動系51を介してメカポンプ41を駆動することが可能となる。すなわち、モータ走行モード設定時におけるメカポンプ41は、第1の動力伝達経路によって回転駆動される。ところで、モータ走行モード設定時に車両が停止すると、プライマリ軸32と共にメカポンプ41も停止する。しかし、車両停止時においても、無段変速機13等の油圧系に対する作動油の供給を継続する必要がある。
そこで、車両用制御装置70は、モータ走行モードでの車両停止時に油圧系の基本油圧であるライン圧を確保するため、電動モータ71によって回転駆動される第2オイルポンプ72(以下、“電動ポンプ72”と呼ぶ。)を備えている。例えば、エンジン11が停止されるモータ走行モードが設定されているとき、車速低下に伴ってプライマリ軸32の回転速度が所定値を下回ると、メカポンプ41の吐出圧力が低下する。そこで、メカポンプ41の吐出圧力低下を補うように電動ポンプ72が駆動される。その後、車速上昇に伴ってプライマリ軸32の回転速度が所定値を上回ると、メカポンプ41の吐出圧力が回復することから電動ポンプ72は停止される。
上記のように、モータ走行モードが設定されているときにメカポンプ41の吐出圧力が低下すると、電動ポンプ72によるバックアップによってライン圧が維持される。しかし、メカポンプ41の吐出圧力が急低下した場合には電動ポンプ72によるバックアップが間に合わず、ライン圧の維持が困難となる虞がある。例えば、低μ路走行中のブレーキ操作やアクセル操作などによって駆動輪21がロックすると、メカポンプ41の吐出圧力が急低下する。特に、駆動輪21のロック前における車速が低い場合には、メカポンプ41の吐出圧力は要求されるライン圧に対して大きな余裕が無いため、車輪ロックから極めて短時間で要求されるライン圧を下回る。このため、電動ポンプ72によるバックアップが間に合わず、ライン圧の維持が困難となる事態が発生する虞がある。
そこで、車両用制御装置70は、路面状況を判定し、路面がスリップしやすい状況と判定された場合には、メカポンプ41の回転数(吐出圧力)に関わりなく、電動ポンプ72を駆動させる。
以下、車両用制御装置70によって実行される路面状況判定および判定結果に基づく電動ポンプ制御について説明する。図2は本発明の一実施の形態である車両用制御装置70の構成を示す概略図である。図2において図1に示す部材と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図2に示されるように、車両用制御装置70には、少なくとも路面状況判定部、ポンプ制御部および走行用モータ制御部として機能する制御ユニット73が設けられている。制御ユニット73には、車速センサとしての車輪速センサ74およびモータ回転センサ76が接続されている。モータ回転センサ76は、走行用モータ12が備えるロータ75の回転速度を検出し、その検出結果を示す信号を制御ユニット73に出力する。図1に示されるように、車輪速センサ74は少なくとも左右の駆動輪21の近傍に配置され、左右の駆動輪21の回転速度を検出し、その検出結果を示す信号を制御ユニット73に出力する。よって、制御ユニット73は、車輪速センサ74の検出結果に基づいて車両の車速(対地速度)、各駆動輪21の回転速度および左右の駆動輪21の回転速度差などを算出することができる。
また、制御ユニット73には、舵角センサ77、加速度センサとしての横Gセンサ78および角速度センサとしてのヨーレートセンサ79が接続されている。舵角センサ77は、不図示のステアリングホイールの角度つまり舵角を検出し、その検出結果を示す信号を制御ユニット73に出力する。横Gセンサ78は、横Gつまり車両の進行方向と交差する方向の加速度を検出し、その検出結果を示す信号を制御ユニット73に出力する。ヨーレートセンサ79は、車両重心を通る鉛直軸周りの回転角速度つまりヨーレートを検出し、その検出結果を示す信号を制御ユニット73に出力する。また、走行用モータ12のステータ80にはインバータ81が接続されており、制御ユニット73はインバータ81を介して走行用モータ12を制御している。なお、制御ユニット73は、制御信号等を演算するCPU、制御プログラム、演算式およびマップデータ等を格納するROM、一時的にデータを格納するRAM等によって構成される。
次に、制御ユニット73によって実行される路面状況判定および判定結果に基づく電動ポンプ制御の手順の一例について図3を参照しながら説明する。図3に示されるステップS1では、現在の走行モードがモータ走行モードであるか否かが判定される。モータ走行モードが設定されている場合には、ステップS2に進み、図2に示されるヨーレートセンサ79の検出結果に基づいて、第1の角速度としての実角速度(ω1)が算出される。次に、ステップS3に進み、図2に示される車輪速センサ74の検出結果および横Gセンサ78の検出結果に基づいて、第2の角速度としての予測角速度(ω2)が算出される。すなわち、ステップS2では、ヨーレートセンサ79の検出結果に基づいて実際の角速度である実角速度(ω1)が算出される。一方、ステップS3では、ヨーレートセンサ79とは別のセンサの検出結果に基づいて、実角速度(ω1)と対比される比較値としての予測角速度(ω2)が算出される。
続いて、ステップS4では、実角速度(ω1)から予測角速度(ω2)を減算して角速度差(Δω)を算出し、算出された角速度差(Δω)の絶対値が閾値(Xω)以上であるか否かが判定される。ここで、角速度差(Δω)の絶対値が閾値(Xω)以上、すなわち、角速度差(Δω)の大きさが閾値(Xω)の大きさを超える状況とは、路面の摩擦係数が低く、横Gや車輪速に基づいて算出されるヨーレート(計算値)よりも、実際のヨーレート(実測値)の方が大きい状況である。すなわち、路面がスリップしやすい状況である。
角速度差(Δω)の絶対値が閾値(Xω)以上であると判定されるとステップS5に進み、車速が所定速度以下であるか否かが判定される。例えば、車速が40[km/h]以下であるか否かが判定される。ここで、車速が40[km/h]以下の状況とは、図2に示されるプライマリ軸32の回転数(プライマリ回転数)がそれほど高くはなく、メカポンプ41の吐出圧力もそれほど高くはない状況である。換言すれば、車速が40[km/h]を上回っているときには、プライマリ回転数が十分に高く、メカポンプ41の吐出圧力も十分に高い。
ステップS5において、車速が所定速度以下であると判定されるとステップS6に進み、電動ポンプ72が駆動される。すなわち、車速が40[km/h]以下であり、かつ、路面がスリップしやすい状況であると判定されると、電動ポンプ72が駆動される。なお、制御ユニット73は電動ポンプ72を駆動させた後も路面状況や車速をモニタしており、角速度差(Δω)の絶対値が閾値(Xω)未満になったり、車速が40[km/h]未満になったりした場合には電動ポンプ72を停止させる。
図4は、上記のような制御が行われた際の車速、実ライン圧、指示ライン圧およびプライマリ回転数の変化状況を示す説明図である。図4において、折れ線aは車速[km/h]、折れ線bは実際のライン圧である実ライン圧[MPa]、折れ線cは目標ライン圧である指示ライン圧[MPa]、折れ線dはプライマリ回転数[rpm]をそれぞれ示している。
図4に示されるように、凍結路面などのスリップしやすい路面上を低車速で走行中にブレーキ操作が行われ、車輪がロックすると、車速の低下速度を上回る速度でプライマリ回転数が低下する。すなわち、図2に示されるプライマリ軸32によって駆動されているメカポンプ41の吐出圧力が急低下する。しかし、図4に示されるように、本実施形態に係る車両用制御装置70においては、車速が40[km/h]以下であり、かつ、路面がスリップしやすい状況であると判定されると、図2に示される電動ポンプ72が駆動される。よって、その後のブレーキ操作に伴う車輪ロックによってプライマリ回転数が急低下しても、ライン圧は低下することなく、実ライン圧と指示ライン圧とがほぼ一致している。すなわち、本実施形態に係る車両用制御装置70では、車輪ロックによってプライマリ回転数が急低下する可能性が高い状況になると、プライマリ回転数の低下に先立って電動ポンプ72が予め駆動されるので、その後にプライマリ回転数が急低下してもライン圧が確実に維持される。
図5は、上記と同様の状況に陥った際に、予め電動ポンプ72が駆動されていなかった場合における車速、実ライン圧、指示ライン圧およびプライマリ回転数の変化状況を示す説明図である。図5においても、折れ線aは車速[km/h]、折れ線bは実際のライン圧である実ライン圧[MPa]、折れ線cは目標ライン圧である指示ライン圧[MPa]、折れ線dはプライマリ回転数[rpm]をそれぞれ示している。
図5に示されるように、ブレーキ操作による車輪ロックに伴ってプライマリ回転数が急低下すると、電動ポンプ72が駆動される。しかし、ブレーキ操作つまりブレーキSWからON信号が出力されてから直ちにライン圧が低下し始めており、ブレーキSWからのON信号出力をトリガに電動ポンプ72の駆動を開始してもライン圧の低下は回避されず、実ライン圧と指示ライン圧とが大きく乖離している。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態では、車速が40[km/h]以下であり、かつ、路面がスリップしやすい状況であると判定されると、図2に示される電動ポンプ72が駆動されたが、上記車速は任意に設定することができる。
また、前記実施の形態では、図2に示される車輪速センサ74の検出結果および横Gセンサ78の検出結果に基づいて第2の角速度である予測角速度(ω2)が算出された。しかし、図2に示される舵角センサ77の検出結果および横Gセンサ78の検出結果に基づいて予測角速度(ω2)を算出してもよい。すなわち、舵角と横Gとに基づいて予測角速度(ω2)を算出してもよい。
加えて、外気温度を検出可能な温度センサを備えている場合には、温度センサの検出結果も加味して路面がスリップしやすい状況であるか否かを判定してもよい。例えば、前述の角速度差(Δω)の大きさが閾値(Xω)の大きさを超え、かつ、外気温度が所定温度(例えば5[℃])以下のときに、路面がスリップしやすい状況であると判定してもよい。
前記実施の形態では、変速機構としてチェーンドライブ式の無段変速機を用いているが、これに限られることはなく、ベルトドライブ式やトラクションドライブ式の無段変速機であってもよく、遊星歯車式や平行軸式の自動変速機であってもよく。さらに、メカポンプや電動ポンプは、内接式のギヤポンプであってもよく、外接式のギヤポンプであってもよい。
11 エンジン
12 走行用モータ
13 無段変速機(変速機構)
21 駆動輪
41 メカポンプ(第1オイルポンプ)
51 第1駆動系
69 第2駆動系
70 車両用制御装置
71 電動モータ
72 電動ポンプ(第2オイルポンプ)
73 制御ユニット(ポンプ制御部,路面状況判定部)
74 車輪速センサ(車速センサ)
77 舵角センサ
78 横Gセンサ(加速度センサ)
79 ヨーレートセンサ(角速度センサ)

Claims (2)

  1. 動力源と駆動輪とを接続する動力伝達経路と、
    前記動力伝達経路に連結される駆動系によって駆動される第1オイルポンプと、
    電動モータによって駆動される第2オイルポンプと、
    路面がスリップしやすい状況であるか否かを判定する路面状況判定部と
    記第2オイルポンプを駆動するポンプ制御部と、を有し、
    前記ポンプ制御部は、車両の走行中に、車速が所定速度以下であり、かつ、前記路面状況判定部によって路面がスリップしやすい状況であると判定された場合に、前記第2オイルポンプを駆動し、
    前記路面状況判定部は、ヨーレートセンサの検出結果に基づいて算出される第1の角速度と、舵角センサと車速センサの少なくともいずれか一方の検出結果と加速度センサの検出結果とに基づいて算出される第2の角速度と、の差の大きさが閾値の大きさを超える場合に、路面がスリップしやすい状況であると判定する、
    車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    外気温度を検出可能な温度センサを有し、
    前記路面状況判定部は、前記第1の角速度と前記第2の角速度との差の大きさが閾値の大きさを超え、かつ、前記温度センサによって検出された外気温度が所定温度以下のときに、路面がスリップしやすい状況であると判定する、
    車両用制御装置。
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