JP2016217430A - ドライブシャフト、及びそれを備えた車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両の構成に大幅な変更を加えることなく、安価に車両の走行性能及び燃費性能を高めること。【解決手段】、一端側に摺動式等速ジョイント21が設けられ、駆動源の駆動力を左右の車輪3FR、3FL、3RR、3RLに伝達するドライブシャフト20FR、20FL、20RR、20RLにおいて、摺動式等速ジョイント21のアウターレース24に、左右の車輪3FR、3FL、3RR、3RLの差動を制限する電動式の差動制限装置40FR、40FL、40RR、40RLを設けたことを特徴とするドライブシャフトを構成する。摺動式等速ジョイント21のアウターレース24に差動制限装置40FR、40FL、40RR、40RLを設けることにより、従来の車両1の構成に大幅な変更を加えることなく、車輪3FR、3FL、3RR、3RLの回転制御を行なうことができ、車両1の走行性能及び燃費性能を高めることができる。【選択図】図2

Description

この発明は差動制限装置付きのドライブシャフト、そのドライブシャフトを備えた車両、及び車両の走行制御方法に関する。
車両がカーブを曲がるとき、内側の車輪(以下、内輪と称する。)と外側の車輪(以下、外輪と称する。)との間に回転速度の差が生じる。この差を吸収しつつ、エンジン等の動力源からのトルクを内外輪に均等に振り分けるために、ディファレンシャルギアが用いられる。ディファレンシャルギアは、ファイナルドリブンギア、デフケース、デフピニオン、デフピニオンシャフト、及びデフサイドギアを備えている。
デフケースの内側にデフピニオンシャフトが固定され、このデフピニオンシャフトにはデフピニオンが設けられている。すなわち、デフピニオンは、デフケースとともに回転(公転)しつつ、デフピニオンシャフトの軸周りに回転(自転)することができるようになっている。デフケースの外側には、プロペラシャフトによって軸周りに回転するファイナルドライブギアと噛み合うファイナルドリブンギアが設けられている。デフケース内には、デフピニオンと噛み合う左右一対のデフサイドギアが設けられ、各デフサイドギアは左右のドライブシャフトに接続されている。駆動源からファイナルドリブンギアに入力された駆動力は、このディファレンシャルギアによって左右の車輪に分配される。
左右の車輪が路面から受ける抵抗が等しいときは、デフピニオンは自転することなくデフケースとともに公転し、デフサイドギア、ドライブシャフトに駆動力を均等に伝達する。その一方で、旋回時等のように路面からの抵抗が、内輪の方が大きく外輪の方が小さいときは、抵抗が大きい内輪側のデフサイドギアが遅く回転しようとしてデフピニオンを押し返すことにより、デフピニオンが自転する。デフピニオンが自転すると、デフピニオンに噛み合う外輪側のデフサイドギアの回転がデフピニオンの自転速度分だけ増速される。この結果、旋回中心からの距離(半径)が大きい外輪の方が内輪よりも早く回転し、車両の高い旋回性能を確保することができる。
一般的なドライブシャフトは、シャフト、及びシャフトの両端に設けられる等速ジョイントを備えている。この等速ジョイントとして、車輪との連結側には、転舵とともに所定の差動角をとることができる固定式等速ジョイントが、ディファレンシャルギアとの連結側には、軸方向に摺動し、サスペンションの動きに伴う軸方向の変位及び角度を吸収する摺動式等速ジョイントが、それぞれ採用されることが多い。ディファレンシャルギアからの回転駆動力を、摺動式等速ジョイント、シャフト、及び固定式等速ジョイントを介して車輪側に伝達することによって、車輪を回転させることができる。
しかし、ディファレンシャルギアには、一方の車輪が脱輪したときや、左右の車輪の路面に対する摩擦係数が大きく異なるときに、負荷の小さい車輪(脱輪した車輪や、路面との摩擦係数が小さい方の車輪)の方に駆動力が分配される一方で、負荷の大きい車輪(脱輪していない方の車輪や、路面との摩擦係数が大きい方の車輪)に駆動力が分配されなくなり、車両の走行に支障を来たすという問題がある。
この問題を解決すべく、ディファレンシャルギアに差動制限装置を併設する場合がある。この差動制限装置(以下、適宜LSDと略する。)は、機械的に作動範囲を制限する(リミットを設ける)ものであり、左右の車輪のトルク差に基づいて作動するもの(トルク感応型LSD)や、左右の車輪の回転数差に基づいて作動するもの(回転差感応型LSD)がある。この差動制限装置は、トルク差や回転数差に基づいて、単に機械的に作動範囲を制限するものであって、左右の車輪への駆動力を任意の割合で分配するものではない。
そこで、左右の車輪への駆動力の分配を任意の割合で伝達する一方で、ディファレンシャルギアの回転を効率的に制限する手段として、例えば特許文献1に示す連結装置が採用されることがある。この連結装置は、一対の遊星歯車機構、駆動源、及びブレーキ手段を備えており、左右の車輪をそれぞれ駆動する一対のドライブシャフトの間に設けられている。
各遊星歯車機構は、サンギアと、プラネタリギアと、プラネタリギアを支持するプラネタリキャリアと、リングギアとを備えている。各遊星歯車機構のリングギアは、中間軸を介して互いに連結されている。また、各遊星歯車機構のサンギアと駆動源、及びプラネタリキャリアと左右の車輪がそれぞれ連結されており、サンギア及びプラネタリキャリアを介して、左右の車輪に駆動源の駆動力を伝達するようになっている。
ブレーキ手段は、中間軸に設けられており、このブレーキ手段が作動することによって、リングギアの軸周りの回転が阻止される。車両の発進時に、ブレーキ手段を作動させてリングギアの回転を阻止することによって、このリングギアを反力受けとして機能させることができ、駆動源からの駆動力を左右の車輪に伝達することが可能となる。その一方で、発進後は、ブレーキ手段を解除してリングギアの軸周りの回転を許容するとともに、左右の駆動源を停止することによって、減速ギア列を介して駆動源に接続されたサンギアを反力受けとして機能させることができる。このとき、駆動源は発電機として左右の車輪を回生制動する作用を発揮し、この駆動源とプラネタリキャリア及びリングギアを介して接続された左右の車輪の差動を抑制して直進安定性を高めることが可能となる。
また、車両の旋回時においては、外輪となる車輪側の駆動源を正転させる一方で、内輪となる車輪側の駆動源を逆転させる。これにより、外輪が増速される一方で内輪が減速され、高い旋回性能を確保することができる。
特許第3138799号公報
特許文献1に記載の連結装置は、従来の車両に一般的に採用されているディファレンシャルギアに置き換えて採用されるものであり、従来の車両に搭載するためには、車両の大幅な設計変更が必要となる。また、この連結機構は、エンジン等の主駆動源との間の駆動力伝達機構を有していないため、駆動力伝達機構を有しない従動輪にしか適用できない。このため、十分な発進アシスト機能を発揮させるために、特に重量の大きな車両に適用する場合には、大きな駆動力を有する駆動源を用いる必要があり、車両の製造コストが増大する問題がある。
そこで、この発明は、従来の車両の構成に大幅な変更を加えることなく、安価に車両の走行性能及び燃費性能を高めることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明においては、一端側に摺動式等速ジョイントが設けられ、駆動源の駆動力を左右の車輪に伝達するドライブシャフトにおいて、前記摺動式等速ジョイントのアウターレースに、左右の車輪の差動を制限する電動式の差動制限装置を設けたことを特徴とするドライブシャフトを構成した。
このように、電動式の差動制限装置を採用したことにより、走行モード(発進、直進、旋回)に応じて、前後又は左右の車輪への駆動力の分配を任意に制御することができ、常に安定した走行状態を確保することができる。さらに、雪道や未舗装道路等のように、路面への車輪の接地状態や摩擦状態が常に変化する走行環境においても、左右の車輪の差動を適切に制限することができ、車両の発進時、直進走行時において高い走行性能を確保することができる。また、車両の旋回時において、ディファレンシャルギアの差動を制限又はアシストすることによって、旋回性能をさらに高めることもできる。
この差動制限装置は、一般的に用いられている摺動式等速ジョイントのアウターレースに設けられるので、従来の車両の構成に大幅な変更を加えることなく、車輪の回転制御を行なうことができ、車両の走行性能及び燃費性能を高めることができる。
前記構成においては、前記差動制限装置が、電動機と、前記電動機の出力軸の回転を減速して前記アウターレースに伝達する減速機構と、を備えた構成とすることができる。このように、電動機を設けることにより、左右の車輪のうち一方の車輪に電動機の駆動力を与えて、左右の車輪の駆動力に差を付けて、車両の走行性能を一層高めることができる。
前記減速機構を備えた構成においては、この減速機構が、サンギアと、プラネタリギアと、前記プラネタリギアを支持するプラネタリキャリアと、リングギアと、を備えた遊星歯車機構であって、前記出力軸と前記サンギアが一体となって軸周りに回転するとともに、前記アウターレースと前記プラネタリキャリアが一体となって軸周りに回転する構成とすることができる。このように減速機構を構成することにより、電動機からの駆動力及び回転を増速又は減速した上で、ドライブシャフトを介して車輪を適切な回転速度で駆動することができる。
前記各構成においては、車輪の回転に伴って前記出力軸を回転させることにより、前記電動機を発電機として機能させる構成とすることができる。このように、電動機に発電機機能をもたせることにより、発電時の回生制動により左右の車輪に適切な作動を与えることができるとともに、回生電力を電動機の駆動に利用することによってエネルギー効率を高め、車両の航続距離の延長を図ることができる。
駆動源の駆動力を前記各構成に示すドライブシャフトで伝達する車両を構成することができる。このドライブシャフトを採用することにより、従来の車両の構成に大幅な変更を加えることなく、車輪の回転制御を行なうことができ、走行性能及び燃費性能の高い車両を提供することができる。
また、上記の課題を解決するために、一端側に摺動式等速ジョイントが設けられ、電動機と、前記電動機の出力軸の回転を減速する減速機構と、を有する差動制限装置を備えたドライブシャフトによって車両の走行を制御する車両の走行制御方法において、車両の走行状態が、発進状態、直進状態、又は旋回状態のいずれであるかを判断する判断ステップと、走行状態が前記発進状態のときに、前後の車輪のうち回転速度が小さい方の車輪に対し、その車輪に対して前記電動機で駆動力をアシストする発進アシストステップと、走行状態が前記直進状態のときに、左右の車輪の回転速度差を低減させる安定制御ステップと、走行状態が前記旋回状態のときに、左右の車輪の回転速度を制御する旋回制御ステップと、を備え、前記減速機構で減速した回転駆動力の伝達が、前記摺動式等速ジョイントのアウターレースを介してなされることを特徴とする車両の走行制御方法を構成した。
この車両の走行制御方法によると、車両の走行状態(発進状態、直進状態、又は旋回状態)に合わせて、電動機の駆動力によって左右の車輪の回転制御を行なうことができ、車両を安定的に走行させることができる。
前記走行制御方法においては、前記発進アシストステップが、前後輪の回転速度及び目標車速を算出する速度算出ステップと、前後輪の回転速度差が予め決めた回転速度差閾値よりも大きく、かつ前後輪のうち回転速度が小さい方の車輪の回転速度が前記目標車速よりも小さいときに、前記電動機を駆動して回転速度が小さい方の車輪の回転をアシスト可能とするアシスト判断ステップと、を備えた構成とすることができる。
このように、発進アシストステップを構成することにより、回転速度が小さい方の車輪の回転をアシストして、スムーズな発進を確保することができるとともに、発進時の駆動力伝達効率を高めて、航続距離の延長を図ることができる。アシストされる車輪は、前輪又は後輪のいずれにしてもよい。
前記各走行制御方法においては、前記安定制御ステップが、左右の車輪の回転速度差を算出する速度差算出ステップと、前記回転速度差が予め決めた許容速度差閾値よりも大きいときに、左右の車輪に設けた電動機のうち、回転速度が大きい側の車輪の電動機を回生制動する回生ステップと、を備えた構成とすることができる。
このように、回転速度が大きい側の車輪を回生制動することにより、その車輪の回転速度が小さくなり、左右の車輪の回転速度差を小さくすることができる。この回転速度差を小さくすることにより、車両の高い直進安定性を確保することができる。この安定制御ステップは、車両の前輪又は後輪のいずれに採用してもよい。
前記各走行制御方法においては、前記旋回制御ステップが、旋回方向に対する内輪側と外輪側のそれぞれの車輪の回転速度の大小関係を比較する比較ステップと、内輪側の回転速度が外輪側の回転速度よりも大きいときに、内輪側の車輪の電動機を回生制動するとともに外輪側の車輪の電動機を駆動する差動制限ステップと、外輪側の回転速度が内輪側の回転速度よりも大きく、かつ内外輪の回転速度差が予め決めた内外輪の許容回転速度差閾値よりも大きいときに、内輪側の車輪の電動機を回生制動するとともに外輪側の電動機を駆動する旋回アシストステップと、を備えた構成とすることができる。
旋回時において、内輪側の車輪(内輪)の回転数が、外輪側の車輪(外輪)の回転数よりも大きいときは、例えば、スポーツ走行によって内輪が浮き上がり、路面と内輪との間でスリップが生じていると推定される。このときは、内輪が空転し、路面に設置している外輪には駆動力が伝達されない状態が生じ得る。このときは、内輪を回生制動して空転状態を解消するとともに、外輪に電動機の駆動力を伝達して、内外輪の差動を制限する。これにより、車両を安定的に旋回させることができる。
その一方で、外輪の回転数が、内輪の回転数よりも大きいときは、ディファレンシャルギアとしての機能は正常に発揮されているものの、内外輪の回転速度差が許容回転速度差閾値よりも大きいときは、ディファレンシャルギアの性能を越えた旋回走行がなされていると推定される。このときは、内輪を回生制動するとともに、外輪に電動機の駆動力を伝達して、ディファレンシャルギアによる内外輪の差動制限機能を補助する。これにより、車両を安定的に旋回させることができる。
この発明においては、一端側に摺動式等速ジョイントが設けられ、駆動源の駆動力を左右の車輪に伝達するドライブシャフトにおいて、前記摺動式等速ジョイントのアウターレースに、左右の車輪の差動を制限する電動式の差動制限装置を設けたことを特徴とするドライブシャフトを構成した。このように、摺動式等速ジョイントのアウターレースに差動制限装置を設けることにより、従来の車両の構成に大幅な変更を加えることなく、車輪の回転制御を行なうことができ、車両の走行性能及び燃費性能を高めることができる。
この発明に係るドライブシャフトを採用した車両の平面図 図1に示す車両の後輪側の駆動系において、プラネタリ型の差動制限装置を採用した態様を示す平面図 一般的なドライブシャフトを示す縦断面図 図1に示す車両の後輪側の駆動系において、プラネタリ型(クラッチ付き)の差動制限装置を採用した態様を示す平面図 図1に示す車両の後輪側の駆動系において、ダイレクト型の差動制限装置を採用した態様を示す平面図 図1に示す車両の後輪側の駆動系において、スター型の差動制限装置を採用した態様を示す平面図 図1に示す車両の後輪側の駆動系において、ソーラ型の差動制限装置を採用した態様を示す平面図 図1に示す車両の後輪側の駆動系において、多段型の差動制限装置を採用した態様を示す平面図 この発明に係る車両の走行制御方法の制御フローを示すフローチャート 図9に示す発進アシストステップの制御フローを示すフローチャート 図9に示す安定制御ステップの制御フローを示すフローチャート 図9に示す旋回制御ステップの制御フローを示すフローチャート
この発明に係るドライブシャフトを採用した車両1を図1に示す。本図中の白抜きの矢印が、車両1の前進方向を示している。この車両1は、駆動源2(モータ又はエンジン)と、駆動源2の駆動力を前輪3FR、3FL及び後輪3RR、3RLに分配するセンターディファレンシャルギア10Cと、センターディファレンシャルギア10Cに接続され前後の車輪3FR、3FL、3RR、3RLに駆動力を伝達するプロペラシャフト4F、4Rと、プロペラシャフト4F、4Rによって伝達された駆動力を左右に分配するディファレンシャルギア10F、10Rと、ディファレンシャルギア10F、10Rによって左右に分配された駆動力を伝達するドライブシャフト20FR、20FL、20RR、20RLと、ドライブシャフト20FR、20FL、20RR、20RLに設けられた差動制限装置40FR、40FL、40RR、40RLと、差動制限装置40FR、40FL、40RR、40RLを駆動するインバータ5F、5Rと、駆動源2及びインバータ5F、5Rを制御する電子制御ユニット(ECU)6と、を備えている。各車輪3FR、3FL、3RR、3RLは、ドライブシャフト20FR、20FL、20RR、20RLに接続されている。
この車両1には、要所に複数のセンサ(図示せず)が取り付けられており、センサによって得られた信号(パラメータ)はECU6に送られる。ECU6はこの信号に基づいて、駆動源2及びインバータ5F、5Rに制御信号を発する。
図1に示す車両1においては、前後のディファレンシャルギア10F、10Rともに差動制限装置40FR、40FL、40RR、40RLを設けたが、前後輪3FR、3FL、3RR、3RLの一方の前輪側ディファレンシャルギア10Fのみに差動制限装置40FR、40FLを設ける構成としてもよいし、後輪側ディファレンシャルギア10Rのみに、差動制限装置40RR、40RLを設ける構成としてもよい。この差動制限装置40FR、40FL、40RR、40RLとして、トルク感応型ディファレンシャルギア(トルセンLSD)等のように機械式に差動を制限するタイプのディファレンシャルギアを採用するのが好ましい。
図1に示した車両1に搭載した後輪3RR、3RL側の駆動系を図2、図4〜図8を用いて説明する。図2はプラネタリ型、図4はクラッチ付きのプラネタリ型、図5はダイレクト型、図6はスター型、図7はソーラ型、図8は多段型の差動制限装置40RR、40RLをそれぞれ設けた態様をそれぞれ示す。
図2に示すように、プラネタリ型の差動制限装置40RR、40RLは、後述する減速機構41(遊星歯車機構)のリングギア45が、差動制限装置40RR、40RLのハウジング等の固定部(非回転部分)に固定された構成となっている。この駆動系を構成するディファレンシャルギア10Rは、ファイナルドライブギア11、ファイナルドリブンギア12、デフケース13、デフピニオン14、デフピニオンシャフト15、及びデフサイドギア16R、16Lから構成される。デフケース13の内側にデフピニオンシャフト15が固定され、このデフピニオンシャフト15にはデフピニオン14が設けられている。すなわち、デフピニオン14は、デフケース13とともに回転(公転)しつつ、デフピニオンシャフト15の軸周りに回転(自転)することができるようになっている。
デフケース13の外側には、プロペラシャフト4Rによって軸周りに回転するファイナルドライブギア11と噛み合うファイナルドリブンギア12が設けられている。デフケース13内には、デフピニオン14と噛み合う左右一対のデフサイドギア16R、16Lが設けられ、各デフサイドギア16R、16Lは左右のドライブシャフト20RR、20RLに接続されている。駆動源2からファイナルドリブンギア12に入力された駆動力は、ディファレンシャルギア10Rによって左右の車輪3RR、3RLに分配される。
左右の車輪3RR、3RLが路面から受ける抵抗が等しいときは、デフピニオン14は自転することなくデフケース13とともに公転し、左右のデフサイドギア16R、16L及びドライブシャフト20RR、20RLに駆動力を均等に伝達する。その一方で、旋回時等のように路面からの抵抗が、内輪の方が大きく外輪の方が小さいときは、抵抗が大きい内輪側のデフサイドギア16R、16Lが遅く回転しようとしてデフピニオン14を押し返すことにより、デフピニオン14が自転する。デフピニオン14が自転すると、デフピニオン14に噛み合う外輪側のデフサイドギア16R、16Lの回転が、デフピニオン14の自転速度分だけ増速される。この結果、旋回中心からの距離(半径)が大きい外輪の方が内輪よりも早く回転し、車両1をスムーズに旋回することができる。
差動制限装置40RR、40RLは、減速機構41と電動機46から構成されており、後述するドライブシャフト20RR、20RLの摺動式等速ジョイント21のアウターレース24に設けられている。左右の車輪3RR、3RLを駆動するドライブシャフト20RR、20RL及び差動制限装置40RR、40RLは同一の部品で構成されている。
減速機構41は、サンギア42と、プラネタリギア43と、プラネタリギア43を支持するプラネタリキャリア44と、リングギア45とを備えた遊星歯車機構である。サンギア42は、後述する電動機のロータ47と一体に回転可能に連結されている。プラネタリキャリア44は、後述する摺動式等速ジョイント21のアウターレース24と一体に回転可能に連結されている。これにより、電動機46の回転軸の回転を減速するとともに駆動力を増幅し、減速機構41に接続されたドライブシャフト20RR、20RLを介して左右の車輪3RR、3RLに駆動力を伝達している。逆に、車輪3RR、3RLの回転及び駆動力を電動機46に伝達することもできる。
電動機46は、ロータ47とステータ48から構成される。上述したように、ロータ47はサンギア42と一体に回転可能に連結されている。ステータ48のコイルに電流を供給することにより、コイルとロータ47が有する永久磁石とが相互作用して、ロータ47を軸周りに回転させることができる。ステータ48は、差動制限装置40RR、40RLのハウジング等の固定部(非回転部分)に固定されている。
図3に示すように、ドライブシャフト20RR、20RLは、摺動式等速ジョイント21と、シャフト本体22と、固定式等速ジョイント23とを備えている。
摺動式等速ジョイント21は、アウターレース24、ローラ25、スパイダー26、ダストブーツ27、及びブーツバンド28から構成されたトリポード形の等速ジョイントである。アウターレース24の内面側には、ドライブシャフト20RR、20RLの軸方向に沿う3本の案内溝が形成されている。各案内溝には、スパイダー26に保持されたローラ25が一つずつ設けられている。このローラ25は、その外周が案内溝に接した状態となっており、このローラ25を保持するスパイダー26を、アウターレース24に対して軸方向に相対移動可能かつ軸周りに相対回転不能としている。スパイダー26の中心には、シャフト本体22との嵌合部が形成されており、スパイダー26とシャフト本体22は、軸方向に相対移動不能かつ軸周りに相対回転不能となっている。これにより、アウターレース24に入力された回転を、ローラ25及びスパイダー26を介して、シャフト本体22に伝達することができる。ここでは、トリポード型の摺動式等速ジョイント21を示したが、ダブルオフセット型の摺動式等速ジョイントでも良い。
固定式等速ジョイント23は、アウターレース29、ボール30、ボールケージ31、インナーレース32、ダストブーツ27、及びブーツバンド28から構成される。アウターレース29の内面側には、シャフト本体22の軸方向に対して球面状に湾曲する6本の案内溝が形成されている。各案内溝には、ボールケージ31によって保持されたボール30が一つずつ設けられている。インナーレース32の中心には、シャフト本体22との嵌合部が形成されており、シャフト本体22に入力された回転を、インナーレース32、ボール30、及びアウターレース29を介して、車輪3RR、3RLに伝達することができる。
各ボール30は、インナーレース32の外周面に設けた球面状に湾曲した案内溝と、アウターレース29の内周面に設けた球面状に湾曲した案内溝の両方に当接しており、案内溝内のボール30の転動範囲内において、シャフト本体22に対してアウターレース29を所望の角度に傾斜させることができる。このように傾斜させた場合においても、ボール30の中心を通る面が、シャフト本体22及びアウターレース29と同じ傾斜角度をなすため、等速性が確保される。固定式等速ジョイント23のアウターレース29の軸方向端部にはスプライン部33が形成されており、図3には記載されていないが、このスプライン部33にハブベアリングが取り付けられている。車輪3RR、3RLには、このハブベアリングを介して駆動力が伝達される。
摺動式等速ジョイント21及び固定式等速ジョイント23には、路面から跳ね返った泥水等の異物が、各等速ジョイント21、23の内部に入り込むのを防止するとともに、内部に充填したグリースを保持するためのダストブーツ27が設けられている。このダストブーツ27の左右両端部には、ブーツバンド28が設けられており、ダストブーツ27による水密性をさらに高めている。
図4に示すように、図2に示したプラネタリ型の差動制限装置40RR、40RLに、クラッチ49を設けた構成とすることもできる。このクラッチ49は、摺動式等速ジョイント21のアウターレース24と、プラネタリキャリア44との間に設けられている。差動制限装置40RR、40RLを機能させるときのみクラッチ49を接続状態として、電動機46のロータ47とドライブシャフト20RR、20RLを一体に回転させる一方で、電動機46を駆動させる必要がないときは、クラッチ49を切断状態として、差動制限装置40RR、40RL(電動機46及び減速機構41)が車両1の走行抵抗になるのを防ぐことができる。
クラッチ49を設ける代わりに、又はクラッチ49を設けるとともに、電動機46のロータ47が有する永久磁石を励磁コイルとすることもできる。このように励磁コイルを用いれば、電動機46を駆動しないときに励磁コイルへの電流の供給を遮断することにより、車両1の走行中の抵抗となるコギング力を除去することが可能となる。
図5に示すように、減速機構を用いずに、摺動式等速ジョイント21のアウターレース24に、電動機46のロータ47を直接設けた構成とすることもできる。このようにすることで、差動制限装置40RR、40RLの部品点数を減らして、製造コストの削減を図ることができる。
図6に示すように、スター型の差動制限装置40RR、40RLを採用することもできる。スター型の差動制限装置40RR、40RLは、遊星歯車機構のプラネタリキャリア44が、差動制限装置40RR、40RLの固定部に固定された構成となっている。また、図7に示すように、ソーラ型の差動制限装置40RR、40RLを採用することもできる。ソーラ型の差動制限装置40RR、40RLは、遊星歯車機構のサンギア42が、差動制限装置40RR、40RLの固定部に固定された構成となっている。ソーラ型の差動制限装置40RR、40RLにおいては、電動機46のロータ47とステータ48の内外径方向の配置が、プラネタリ型及びスター型の差動制限装置40RR、40RLにおけるそれらの配置とは逆になっている。
さらに、図8に示すように、遊星歯車機構の代わりに複数のギアを多段に配置した多段式減速機50を採用することもできる。この減速機構41は例示的なものであって、電動機46の回転軸の回転を所定の回転速度に減速する機能を有するものであれば、これらに代えて適宜採用することができる。
この発明に係る車両の走行制御方法の制御フローを示すフローチャートを図9に示す。この制御フローにおいては、まず、車両が発進状態か(本図中の符号S11)、直進状態か(本図中の符号S12)、又は旋回状態か(本図中の符号S13)が順次判断される。この判断は、車両の要所に設けられた複数のセンサ(図示せず)によって得られた信号(パラメータ)が電子制御ユニット(ECU)に送られ、この信号に基づいてECUが所定の演算を行うことによりなされる。車両が発進状態であると判断されたとき(符号S11のYES側)は、発進アシストステップ(本図中の符号S20)に、直進状態であると判断されたとき(符号S12のYES側)は、安定制御ステップ(本図中の符号S30)に、旋回状態であると判断されたとき(符号S13のYES側)は、旋回制御ステップ(本図中の符号S40)に、それぞれ移行する。各ステップが終了すると、エンド状態となる(本図中の符号S14)。
図10に発進アシストステップ(本図中の符号S20)の詳細を示す。発進アシストステップにおいては、まず、前後輪の回転速度V、V及び車両の目標車速Vを算出する(速度算出ステップ。本図中の符号S21)。次に、前後輪の回転速度差V−Vが、予め決めた回転速度差閾値ΔVFSよりも大きく、かつ前後輪のうち回転速度が小さい方の車輪の回転速度V、Vが目標車速Vよりも小さいかどうかを判断する(アシスト判断ステップ。本図中の符号S22)。
この条件を満たさないとき(符号S22のNO側)は、前後輪の速度差がほとんどなく、スムーズに加速がなされているか、又は、発進アシストが不要な程度まで速度が上がっていると判断されるため、電動機を停止して発進アシストをOFF状態とする(本図中の符号S26)。その一方で、この条件を満たすとき(符号S22のYES側)は、前輪の回転速度に対して後輪の回転速度が小さい、すなわち前輪がスリップしており、しかも速度が十分に上がっていない状態であるため、発進アシストが必要であると判断される。この場合は、ブレーキがOFF状態か(本図中の符号S23)、及び、駐車ブレーキがOFF状態か(本図中の符号S24)について順次判断される。運転者が減速の意志を有している(ブレーキ操作を行っている)場合には、発進アシストが不要であるためである。
さらに、リバースギアが接続OFF状態にあるかどうかが判断される(本図中の符号S25)。接続OFF状態のときは(符号S25のYES側)、電動機を正転して前進方向の発進アシストを行う(本図中の符号S27)。その一方で、接続ON状態のときは(符号S25のNO側)、電動機を逆転して後退方向の発進アシストを行う(本図中の符号S28)。発進アシストが終了すると、エンド状態となる(本図中の符号S14)。なお、本図においては、発進時に前輪がスリップし得る場合の制御フローを示したが、後輪がスリップし得る場合についても、同様の制御フローを適用することができる。
図11に安定制御ステップ(本図中の符号S30)の詳細を示す。安定制御ステップにおいては、まず、左右の車輪(本フローチャートでは後輪)の回転速度VRR、VRLの回転速度差ΔVを算出する(速度差算出ステップ。本図中の符号S31)。次に、この回転速度差ΔVの絶対値が、予め決めた許容速度差閾値ΔVRSよりも大きいかどうかを判断する(安全性判断ステップ。本図中の符号S32)。
回転速度差ΔVが、許容速度差閾値ΔVRS以下のときは、車両が安定的に直進していると判断できる。このため、左右の車輪に回生制動を行うことなく、車両が直進状態かどうかの判断(本図中の符号S12)に戻る(符号S32のNO側)。その一方で、回転速度差ΔVが、許容速度差閾値ΔVRSよりも大きいとき(符号S32のYES側)は、左右一方の車輪がスリップしており、車両の走行状態が不安定になっていると判断できる。このため、電動機を発電機として回生制動することによって、スリップしている一方側の車輪の回転速度を低下させ、左右の車輪の回転速度差ΔVを小さくする。これにより、車両を安定的に直進させることができるとともに、ディファレンシャルギアの作用によって、スリップが生じている車輪側(路面からの抵抗が小さい車輪側)に駆動力が逃げるのを防止することができる。
左右一方の車輪がスリップしていると判断されるときは、右側の車輪の回転速度VRRと、左側の車輪の回転速度VRLを比較し(本図中の符号S33)、右側の車輪の回転速度VRRの方が大きいとき(符号S33のYES側)は、右側の車輪に対して回生制動を行う(回生ステップ。本図中の符号S34)。その一方で、左側の車輪の回転速度VRLの方が大きいとき(符号S33のNO側)は、左側の車輪に対して回生制動を行う(回生ステップ。本図中の符号S35)。回生ステップが終了すると、エンド状態となる(本図中の符号S14)。なお、本図においては、後輪に回転速度差が生じた場合の制御フローを示したが、前輪に回転速度差が生じた場合や、前後輪ともに回転速度差が生じた場合についても、同様の制御フローを適用することができる。
図12に旋回制御ステップ(旋回方向確認ステップ。本図中の符号S40)の詳細を示す。旋回制御ステップにおいては、まず、ステアリングの操舵角や車両に設けられた加速度センサによって車両の旋回方向(右又は左)が確認される(本図中の符号S41)。次に、操舵輪のうち旋回方向内側の車輪(以下、内輪と称する。)の回転速度Vinと、旋回方向外側の車輪(以下、外輪と称する。)の回転速度Voutの大小関係を比較する(比較ステップ。本図中の符号S42)。
内輪の回転速度Vinの方が外輪の回転速度Voutよりも大きいとき(符号S42のYES側)は、旋回時の遠心力によって内輪が浮き上がり、スリップが生じていると判断できる。このときは、内輪側の電動機を発電機として回生制動することによって、内輪の回転速度を低下させるとともに、外輪側の電動機を正転させる(差動制限ステップ。本図中の符号S45)。これにより、左右のディファレンシャルギアの差動を制限して、路面からの抵抗が小さい車輪がスリップしたときに、その車輪に駆動力が逃げるのを防止することができる。
その一方で、内輪の回転速度Vinの方が外輪の回転速度Voutよりも小さいとき(符号S42のNO側)は、ディファレンシャルギアが正常に機能していると判断できる。このときは、外輪の回転速度Voutと、内輪の回転速度Vinの回転速度差Vout−Vinを計算し、この回転速度差Vout−Vinと予め決めた内外輪の許容回転速度差ΔVDSとの大小関係を比較する(本図中の符号S43)。内外輪の回転速度差Vout−Vinの方が許容回転速度差ΔVDSよりも大きいとき(符号S43のYES側)は、車両の旋回状態が、ディファレンシャルギアの機能を超えていると判断できる。このときは、内輪側の電動機を発電機として回生制動することによって、内輪の回転速度を低下させるとともに、外輪側の電動機を正転させる(旋回アシストステップ。本図中の符号S44)。これにより、ディファレンシャルギアの機能がアシストされ、車両をスムーズに旋回させることができる。このとき、一方の電動機の回生制動によって電力を、他方の電動機の駆動に用いることによって、高いエネルギー効率を維持しつつ、車両を安定的に旋回させることができる。旋回アシストステップ又は差動制限ステップが終了すると、エンド状態となる(本図中の符号S14)。
その一方で、内外輪の回転速度差Vout−Vinが許容回転速度差ΔVDS以下のとき(符号S43のNO側)は、ディファレンシャルギアの機能によってスムーズに車両が旋回しており、旋回アシストは不要であるといえる。このため、旋回アシストを行うことなく、車両が旋回状態かどうかの判断(本図中の符号S13)に戻る。
なお、上記の実施形態はあくまでも一例であって、従来の車両の構成に大幅な変更を加えることなく、安価に車両の走行性能及び燃費性能を高める、という本願発明の課題を解決し得る限りにおいて、差動制限装置の構成や制御ステップの構成を適宜変更することが許容される。
1 車両
2 駆動源
3FR、3FL、3RR、3RL 車輪(前輪、後輪)
4F、4R プロペラシャフト
5F、5R インバータ
6 電子制御ユニット
10C センターディファレンシャルギア
10F、10R ディファレンシャルギア
11 ファイナルドライブギア
12 ファイナルドリブンギア
13 デフケース
14 デフピニオン
15 デフピニオンシャフト
16R、16L デフサイドギア
20FR、20FL、20RR、20RL ドライブシャフト
21 摺動式等速ジョイント
22 シャフト本体
23 固定式等速ジョイント
24 (摺動式等速ジョイントの)アウターレース
25 ローラ
26 スパイダー
27 ダストブーツ
28 ブーツバンド
29 (固定式等速ジョイントの)アウターレース
30 ボール
31 ボールケージ
32 インナーレース
33 スプライン部
40FR、40FL、40RR、40RL 差動制限装置
41 減速機構
42 サンギア
43 プラネタリギア
44 プラネタリキャリア
45 リングギア
46 電動機
47 ロータ
48 ステータ
49 クラッチ
50 多段減速機

Claims (5)

  1. 一端側に摺動式等速ジョイント(21)が設けられ、駆動源(2)の駆動力を左右の車輪(3FR、3FL、3RR、3RL)に伝達するドライブシャフトにおいて、
    前記摺動式等速ジョイント(21)のアウターレース(24)に、左右の車輪(3FR、3FL、3RR、3RL)の差動を制限する電動式の差動制限装置(40FR、40FL、40RR、40RL)を設けたことを特徴とするドライブシャフト。
  2. 前記差動制限装置(40FR、40FL、40RR、40RL)が、電動機(46)と、前記電動機(46)の出力軸の回転を減速して前記アウターレース(24)に伝達する減速機構(41)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のドライブシャフト。
  3. 前記減速機構(41)が、サンギア(42)と、プラネタリギア(43)と、前記プラネタリギア(43)を支持するプラネタリキャリア(44)と、リングギア(45)と、を備えた遊星歯車機構であって、前記出力軸と前記サンギア(42)が一体となって軸周りに回転するとともに、前記アウターレース(24)と前記プラネタリキャリア(44)が一体となって軸周りに回転することを特徴とする請求項2に記載のドライブシャフト。
  4. 車輪(3FR、3FL、3RR、3RL)の回転に伴って前記出力軸を回転させることにより、前記電動機(46)を発電機として機能させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のドライブシャフト。
  5. 駆動源(2)の駆動力を請求項1から4のいずれか1項に記載のドライブシャフトを介して車輪に伝達するようにしたことを特徴とする車両。
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