JP6741705B2 - 車両用動力伝達装置のオイルポンプ駆動機構 - Google Patents

車両用動力伝達装置のオイルポンプ駆動機構 Download PDF

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本発明は、駆動源から入力軸に入力される回転動力を出力軸に伝達する車両用動力伝達装置に設けられたオイルポンプの駆動機構に関する。
車両用動力伝達装置にはオイルポンプが設けられており、このオイルポンプによってオイルが摺動部分に供給されて該摺動部分の潤滑に供されるとともに、油圧で作動するクラッチやブレーキなどに所定圧(ライン圧)のオイルが供給されている。
従来、オイルポンプは、車両の駆動源であるエンジンなどの動力の一部によって駆動されているが、オイルポンプからのオイル吐出量は、エンジンなどの回転速度にほぼ比例して増加する。
これに対して、潤滑や制御に必要なオイル量は、エンジンなどの回転速度の増加と共に若干増加するが、その増加率は、エンジンなどの回転速度の増加に対して極めて小さく、現実にはほぼ一定である。このため、エンジンなどによってオイルポンプを駆動する場合には、エンジンの回転速度が高い領域においては、オイルポンプから吐出されるオイルは、その一部が必要となるだけであるためにオイルポンプの駆動ロスが大きくなるという問題がある。
そこで、特許文献1には、第1オイルポンプと第2オイルポンプを設け、これらの第1および第2オイルポンプの駆動をポンプ駆動制御手段によって制御し、駆動源であるエンジンの回転数が所定値以下である場合には、第1オイルポンプと第2オイルポンプの双方を駆動し、エンジンの回転数が所定値を超えると第1オイルポンプのみを駆動することによって、オイルポンプの高回転域での駆動ロスを小さく抑える提案がなされている。
また、特許文献2には、オイルポンプを駆動切り替え機構によってスタータモータまたはエンジンで駆動するとともに、エンジンからオイルポンプへの回転駆動力の伝達を機械的に断接する第1ワンウェイクラッチと、スタータモータからオイルポンプへの回転駆動力の伝達を機械的に断接する第2ワンウェイクラッチを設け、オイルポンプを最適な回転速度で駆動する提案がなされている。
特許第3138096号公報 特開2015−202733号公報
しかしながら、特許文献1において提案された構成では、2つのオイルポンプを設ける必要があるため、システムが複雑化し、高重量化とコストアップを免れないという問題がある。また、この構成では、2つのオイルポンプを繋ぐための油圧回路も必要となるため、オイルのリークの問題が発生する可能性がある。
特許文献2において提案された構成では、駆動源としてエンジンとスタータモータの2つが必要であるためにシステムが複雑化し、高重量化やコストアップを招く他、車両への搭載性が悪いという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、システムの簡素化によって軽量化とコストダウン及び車両への搭載性の向上を図るとともに、オイルポンプの駆動ロスを小さく抑えることができる車両用動力伝達装置のオイルポンプ駆動機構を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、駆動源(2)から入力軸(3)に入力される回転動力を減速機構(T)を経て出力軸(9R)に伝達する車両用動力伝達装置(1)に設けられたオイルポンプ(13)の駆動機構に、前記駆動源(2)の回転動力の一部を前記オイルポンプ(13)へと伝達する動力伝達経路を切り替える切替手段(C)を設け、前記切替手段(C)は、車速(V)が所定の閾値(V1)以下であるときには高速側の前記入力軸(3)によって前記オイルポンプ(13)を駆動し、車速(V)が前記閾値(V1)を超えると低速側の前記出力軸(9R)によって前記オイルポンプ(13)を駆動するよう動力伝達経路を切り替えることを特徴とする。
本発明にかかるオイルポンプ駆動機構によれば、駆動源から出力される動力の一部によってオイルポンプを駆動するようにしたため、オイルポンプを駆動するための専用の駆動源が不要となり、システムを簡素化して車両用動力伝達装置の軽量化とコストダウン及び車両への搭載性の向上を図ることができる。
また、切替手段によるオイルポンプの駆動の切り替えを車速によって行い、例えば車両が低速で走行している場合には、オイルポンプを高速側の入力軸によって駆動することによって、低速域において必要なオイル量を確保することができる。そして、車両が高速で走行している場合には、オイルポンプを低速側の出力軸によって駆動することによって、高速域において必要なオイル量を確保しつつ、オイルポンプの駆動ロスを小さく抑えることができる。
また、本発明では、前記車速(V)の閾値(V1)は、前記出力軸(9R)による前記オイルポンプ(13)の駆動によって必要なオイル量が得られる車速(V)の最小値であるものとしてもよい。
また、本発明では、前記入力軸(3)と前記出力軸(9R)に第1駆動ギヤ(8)と第2駆動ギヤ(11)をそれぞれ固定するとともに、前記オイルポンプ(13)の駆動軸(13a)に、前記第1駆動ギヤ(8)と前記第2駆動ギヤ(11)にそれぞれ噛合する第1被動ギヤ(14)と第2被動ギヤ(15)を相対回転可能に支持し、前記切替手段(C)は、前記第1被動ギヤ(14)または前記第2被動ギヤ(15)と前記オイルポンプ(13)の駆動軸(13a)とを選択的に接続するよう構成されているものとしてもよい。
また、本発明では、前記駆動源(2)は電動モータであって、該電動モータ(2)のロータ(2a)の中心を円筒状の前記入力軸(3)が貫通しており、該入力軸(3)の内部を前記出力軸(9R)が同軸的に貫通し、これらの入力軸(3)と出力軸(9R)の前記オイルポンプ(13)が配置された側の軸方向一端に前記第1駆動ギヤ(8)と前記第2駆動ギヤ(11)がそれぞれ固定されているものとしてもよい。また、前記切替手段(C)は、前記オイルポンプ(13)の駆動軸(13a)に固定されたギヤ(16)と、軸方向にスライドして前記第1被動ギヤ(14)または前記第2被動ギヤ(15)とに選択的に噛合するスリーブ(17)を備えるクラッチで構成されるものとしてもよい。
また、本発明では、前記クラッチ(C)は、車速(V)が前記閾値(V1)以下であるときには前記第1被動ギヤ(14)と前記オイルポンプ(13)の駆動軸(13a)とを連結して前記オイルポンプ(13)を前記入力軸(3)によって駆動し、車速(V)が前記閾値(V1)を超えると前記第2被動ギヤ(15)と前記オイルポンプ(13)の駆動軸(13a)とを連結して前記オイルポンプ(13)を前記出力軸(9R)によって駆動するものとしてもよい。そして、前記減速機構(T)を、前記入力軸(3)と前記出力軸(9R)との間に、これらの入力軸(3)と出力軸(9R)に対して同軸に配置してもよい。
本発明によれば、車両用動力伝達装置のシステムの簡素化によって軽量化とコストダウン及び車両への搭載性の向上を図るとともに、オイルポンプの駆動ロスを小さく抑えることができる。
本発明の実施の形態1にかかるオイルポンプ駆動機構を備える車両用動力伝達装置の基本構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1にかかるオイルポンプ駆動機構の作用(オイルポンプを入力軸によって駆動する場合)を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかるオイルポンプ駆動機構の作用(オイルポンプを出力軸によって駆動する場合)を示す図である。 車速とオイルポンプのオイル吐出量との関係を示す図である。 車速とオイルポンプの駆動ロスとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかるオイルポンプ駆動機構におけるオイルポンプの駆動切替制御の手順を示すフローチャートである。 車両の走行状態におけるオイルポンプの駆動状態を示す図である。 (a)は本発明の実施の形態2にかかるオイルポンプ駆動機構を備える車両用動力伝達装置の基本構成を示す概略図、(b)は減速機構(第1および第2遊星ギヤ機構)の速度線図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1にかかるポンプ駆動機構を備える電動車両(EV車両)の動力伝達装置の基本構成を示す概略図、図2および図3は同ポンプ駆動機構の作用を説明する図1と同様の図であって、図2はオイルポンプを入力軸で駆動している状態を示し、図3はオイルポンプを出力軸で駆動している状態を示している。
まず、電動車両の動力伝達装置の基本構成を図1に基づいて説明すると、本実施の形態にかかる動力伝達装置1は、駆動源として電動機(モータ)2を備えている。ここで、電動機2は、本実施の形態では3相のブラシレスモータで構成されており、そのハウジング(不図示)内に回転可能に収容された中空のロータ2aと、このロータ2aの周囲に固設されたリング状のステータ2bを備えている。そして、図示しないが、ロータ2aには、複数の永久磁石が内蔵されており、ステータ2bには、3相分のコイルが巻装されている。
上記電動機2のロータ2aの軸中心には、車幅方向(図1の左右方向)に長い円筒状の入力軸3が挿通固着されており、この入力軸3は、その外周の軸方向3箇所が軸受(ボールベアリング)4,5,6によって回転可能に支持されており、電動機2から出力される回転動力によってロータ2aと共に回転する。そして、この入力軸2の軸方向一端(図1の左端)の軸受4と5の間には、小径のギヤ7が固定されており、同入力軸3の軸方向他端(図1の右端)には、ギヤ7よりも大径の第1駆動ギヤ8が固定されている。
また、上記入力軸3の内部には、右側の出力軸9Rが入力軸3と同軸で挿通しており、この出力軸9Rの入力軸3から延出する軸方向一端部(図1の右端部)は、その外周が軸受(ボールベアリング)10によって回転可能に支持されている。そして、この入力軸9Rの軸方向一端(図1の右端)には、前記第1駆動ギヤ8と同径の第2駆動ギヤ11が固定されている。なお、右側の出力軸9Rの第2駆動ギヤ11が固定された側(図1の右端)には、出力軸9Rと同軸に配された右側の車軸12Rが連結されており、この車軸12Rの端部には、不図示の駆動輪が取り付けられている。
ところで、入力軸3に固定された第1駆動ギヤ8と出力軸9Rに固定された第2駆動ギヤ11が配置された側(図1の右側)には、オイルポンプ13が配置されており、このオイルポンプ13の駆動軸(ポンプ軸)13aは、入力軸3と出力軸9Rに対して平行に配置されている。そして、この駆動軸(ポンプ軸)13aには、第1駆動ギヤ8と第2駆動ギヤ11よりも小径の第1被動ギヤ14と第2被動ギヤ15が相対回転(自由回転)可能に設けられており、これらの第1被動ギヤ14と第2被動ギヤ15は、入力軸3に固定された第1駆動ギヤ8と出力軸9Rに固定された第2駆動ギヤ11にそれぞれ噛合している。
また、オイルポンプ13の駆動軸(ポンプ軸)13aの第1被動ギヤ14と第2被動ギヤ15との間には、第1被動ギヤ14と第2被動ギヤ15と同径のギヤ16が固定されており、このギヤ16と該ギヤ16に噛合して軸方向(図示矢印方向)にスライド可能なスリーブ17は、第1被動ギヤ14または第2被動ギヤ15とオイルポンプ13の駆動軸(ポンプ軸)13aとを選択的に連結するための切替手段としてのクラッチCを構成している。
他方、電動機2を挟んでオイルポンプ13が配置された側とは反対側(図1の左側)には、カウンタ軸18が入力軸3と出力軸9Rに対して平行に配置されており、このカウンタ軸18の軸方向両端は、軸受(ニードルベアリング)19と軸受(ボールベアリング)20によって回転可能に支持されている。そして、このカウンタ軸18には、大小異径の3つのギヤ21,22,23が軸方向に沿って適当な間隔で固定されており、大径のギヤ23は、入力軸3に固定された小径のギヤ7に噛合している。
ところで、上記カウンタ軸18が配置された側(図1の左側)には、ディファレンシャル機構(差動機構)Dが入力軸3と出力軸9Rと同軸に配置されている。このディファレンシャル機構Dは、ギヤケース24内に、ピニオン軸25によって回転可能に支持された一対のピニオンギヤ26と、これらのピニオンギヤ26にそれぞれ噛合する一対のサイドギヤ27を収容して構成されており、ギヤケース24は、その左右両端が軸受(スラストベアリング)28によって回転可能に支持されている。
ここで、ディファレンシャル機構Dに設けられた一方(図1の右側)のサイドギヤ27は、右側の出力軸9Rに連結されており、他方(図1の左側)のサイドギヤ27は、右側の出力軸9Rと同軸に配置された左側の出力軸9L連結されている。そして、この左側の出力軸9Lには左側の車軸12Lが連結されており、この車軸12Lの端部には、不図示の駆動輪が取り付けられている。
又、ディファレンシャル機構Dのギヤケース24には、大径のリングギヤ29が固定されており、このリングギヤ29は、カウンタ軸18に固定された小径のギヤ21に噛合している。ここで、互いに噛合する大異径のギヤ7とギヤ23およびギヤ21とリングギヤ29は、入力軸3の回転を減速して左右の出力軸9L,9Rに伝達するための減速機構Tを構成している。
次に、以上のように構成された動力伝達装置1の作用について説明する。
バッテリなどの不図示の電源から電動機2に給電されると、該電動機2が起動されて入力軸3がロータ2aと共に回転し、その回転は、減速機構Tによって減速されてディファレンシャル機構Dへと伝達される。すなわち、入力軸3の回転は、互いに噛合するギヤ7とギヤ23によって減速されてカウンタ軸18へと伝達され、カウンタ軸18の回転は、互いに噛合するギヤ21とリングギヤ29によって減速されてディファレンシャル機構Dへと伝達される。
ディファレンシャル機構Dにおいては、トルクが2分されて左右の出力軸9L,9Rへと伝達され、これらの左右の出力軸9L,9Rの回転が左右の車軸12L,12Rおよび各車軸12L,12Rにそれぞれ取り付けられた駆動輪に伝達されるために電動車両が路上を走行する。
また、電動機2が起動されると、オイルポンプ13は、電動機2のロータ2aと共に高速で回転する入力軸3または入力軸3よりも低速で回転する出力軸9Rによって回転駆動される。
すなわち、図2に示すように、クラッチCのスリーブ17が図示矢印方向にスライドして第1被動ギヤ14に噛合すると、この第1被動ギヤ14とオイルポンプ13の駆動軸(ポンプ軸)13aとがギヤ16を介して連結されるため、入力軸3の回転が第1駆動ギヤ8と第1被動ギヤ14を経て増速されてオイルポンプ13の駆動軸(ポンプ軸)13aへと伝達されるため、オイルポンプ13が高速で回転駆動され、このオイルポンプ13から吐出される所定圧のオイルは、各部に供給されて各部の潤滑に供され、あるいはブレーキやクラッチなどの駆動制御に供される。なお、図2には、電動機2からオイルポンプ13への動力伝達経路を矢印にて示す。
他方、図3に示すように、クラッチCのスリーブ17が図示矢印方向にスライドして第2被動ギヤ15に噛合すると、この第2被動ギヤ15とオイルポンプ13の駆動軸(ポンプ軸)13aとがギヤ16を介して連結されるため、入力軸3の回転が減速機構Tによって伝達されるために入力軸3よりも低速で回転する出力軸9R2よってオイルポンプ13が回転駆動される。すなわち、出力軸9Rの回転は、第2駆動ギヤ11と第2被動ギヤ15を経て増速されてオイルポンプ13の駆動軸(ポンプ軸)13aへと伝達されるため、オイルポンプ13が低速で回転駆動され、このオイルポンプ13から吐出される所定圧のオイルは、各部に供給されて各部の潤滑に供され、或いはブレーキやクラッチなどの駆動制御に供される。なお、図3には、電動機2からオイルポンプ13への動力伝達経路を矢印にて示す。
ここで、車速Vとオイルポンプ13のオイル吐出量Qとの関係を図4に示すが、同図において、直線L1は、高速側の入力軸3によってオイルポンプ13を駆動した場合のオイルの吐出特性を示し、直線L2は、低速側の出力軸9Rによってオイルポンプ13を駆動した場合のオイルの吐出特性を示している。これらの直線L1,L2にて示されるように、入力軸3によってオイルポンプ13を駆動した場合も出力軸9Rによってオイルポンプ13を駆動した場合も、オイルの吐出量Qは、車速Vの増加に比例してリニアに増加するが、その増加率dQ/dVは、直線L1にて示される入力軸3によってオイルポンプ13を駆動した場合の方が直線L2にて示される出力軸9Rによってオイルポンプ13を駆動した場合よりも大きくなる。
また、車速Vとオイルポンプ13の駆動ロスWとの関係を図5に示すが、同図において、曲線C1は、高速側の入力軸3によってオイルポンプ13を駆動した場合の駆動ロス特性を示し、曲線C2は、低速側の出力軸9Rによってオイルポンプ13を駆動した場合の駆動ロス特性を示している。これらの曲線C1,C2にて示されるように、入力軸3によってオイルポンプ13を駆動した場合も出力軸9Rによってオイルポンプ13を駆動した場合も、オイルポンプ13の駆動ロスWは、車速Vの増加に比例して二次曲線的に急激に増加するが、その増加率dW/dVは、曲線C1にて示される入力軸3によってオイルポンプ13を駆動した場合の方が曲線C2にて示される出力軸9Rによってオイルポンプ13を駆動した場合よりも大きくなる。
ところで、オイルポンプ13に必要なオイルの吐出量Q0は、図4に直線L0にて示すように、車速Vによらずほぼ一定の値を示す。ここで、直線L0と直線L2との交点P1における車速Vを閾値V1とすると、この閾値V1は、低速側の出力軸9Rでオイルポンプ13を駆動した場合に、必要なオイルの吐出量Q0を得ることができる車速Vの最小値を示している。
そこで、本実施の形態では、車速VによってクラッチCによるオイルポンプ13の駆動の切り替え、具体的には、オイルポンプ13を高速側の入力軸3で駆動するか低速側の出力軸9Rで駆動するかの切り替えを行うようにしている。
すなわち、車速Vが閾値V1以下である場合(V≦V1)には、図2に示すように、オイルポンプ13を高速側の入力軸3によって駆動し、図4の直線L1の実線部分に示すように、必要なオイルの吐出量Q0を確保するようにしている。この場合の、オイルポンプ13の駆動ロスWは、図5の曲線C1の実線部分に示すように比較的小さく抑えられる。
そして、車速Vが閾値V1を超えると(V>V1)、図3に示すように、オイルポンプ13を低速側の出力軸9Rによって駆動し、図4の直線L2の実線部分に示すように、必要なオイルの吐出量Q0を確保するようにしている。この場合の、オイルポンプ13の駆動ロスWは、余分なオイルを吐出する必要がないため、図5の曲線C2の実線部分に示すように、入力軸3によってオイルポンプ13を駆動した場合の駆動ロスW(図5に示す曲線C1の破線部分)よりも小さく抑えることができる。
以上のクラッチCによるオイルポンプ13の駆動切替制御の手順を図6に示すフローチャートに従って以下に説明する。なお、オイルポンプ13の駆動切替制御は、不図示の車速センサによって検出される車速Vに基づいてECU(Electronic Control Unit)などの不図示の制御装置によって行われる。
すなわち、処理が開始されて電動機2が起動されると(ステップS1)、不図示の車速センサによって車速Vが検出される(ステップS2)。このように車速Vが検出されると、その検出された車速Vが図4に示す閾値V1以下(V≦V1)であるか否かが判定される(ステップS3)。その判定の結果、車速Vが閾値V1以下(V≦V1)である場合(ステップS3:YES)には、クラッチCが操作されて図2に示すようにオイルポンプ13が入力軸3によって回転駆動される(ステップS4)。
他方、検出された車速Vが閾値V1を超えた(V>V1)場合(ステップS3:NO)には、クラッチCが操作されて図3に示すようにオイルポンプ13が出力軸9Rによって回転駆動される(ステップS5)。
その後、車両が停止したか否かが判定され(ステップS6)、その判定の結果、車両が停止しないで走行中である場合(ステップS6:NO)には、ステップS2〜S6の処理が繰り返され、車両が停止した場合(ステップS6:YES)には、電動機2が停止され(ステップS7)、制御を終了する(ステップS8)。
以上のように、車速VによってクラッチCを切り替え、車速Vが閾値V1以下(V≦V1)である場合には、高速側の入力軸3によってオイルポンプ13を駆動し、車速Vが閾値V1を超える(V>V1)と、低速側の出力軸9Rによってオイルポンプ13を駆動するようにしたため、図4に実線(直線L1,L2の各実線部分)にて示すオイルの吐出特性が得られるとともに、図5に実線(曲線C1,C2の各実線部分)にて示すオイルポンプ13の駆動ロス特性が得られる。
したがって、本実施の形態によれば、駆動源である電動機2から出力される動力の一部によってオイルポンプ13を駆動するようにしたため、オイルポンプ13を駆動するための専用の駆動源が不要となり、システムを簡素化して車両用動力伝達装置1の軽量化とコストダウンおよび車両への搭載性の向上を図ることができる。
また、車速Vの閾値V1として、低速側の出力軸9Rによってオイルポンプ13を駆動した場合に必要なオイル量Q0を得ることができる車速Vの最小値を設定し、車速Vが閾値V1以下(V≦V1)である場合には、図2に示すように、高速側の入力軸3によってオイルポンプ13を駆動して低速域において必要なオイル吐出量Q0を確保し(図4参照)、車速Vが閾値V1を超えた(V>V1)場合には、図3に示すように、低速側の出力軸9Rによってオイルポンプ13を駆動することによって、高速域において必要なオイル量Q0を確保しつつ(図4参照)、オイルポンプ13の駆動ロスWを小さく抑えることができる(図5参照)。
次に、車両の走行状態におけるオイルポンプ13の駆動状態を図7に示す。
車両が停止している図7(a)に示す状態では、電動機2(図1参照)も停止しているため、オイルポンプ13(図1参照)は駆動されない。そして、車両が発進して勾配の小さな坂道を低加速で上る図7(b)に示す状態と、車両が平地を低速走行する図7(c)に示す状態および車両が勾配が急な坂道を高加速で上る図7(d)に示す状態では、車速Vが閾値V1以下(V≦V1)の低速で高負荷領域を車両が走行するため、オイルポンプ13を高速側の入力軸3で駆動し、必要なオイルの吐出量Q0(図4参照)を確保する。
その後、車両が平地を高速で走行する図7(e)に示す状態と、車両が勾配が急な坂道を減速しながら下る図7(f)に示す状態では、車速Vが閾値V1を超える高速で低負荷領域を走行するため、オイルポンプ13を低速側の出力軸9Rで駆動し、必要なオイルの吐出量Q0(図4参照)を確保しつつ、オイルポンプ13の駆動ロスWを小さく抑える(図5参照)。
そして、車両が図7(g)に示すように停止すると、電動機2も停止するためにオイルポンプ13も停止する。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図8に基づいて以下に説明する。
図8(a)は本発明の実施の形態2にかかるオイルポンプ駆動機構を備える車両用動力伝達装置の基本構成を示す概略図であり、本図においては、図1において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。また、図8(b)は減速機構(第1および第2遊星ギヤ機構)の速度線図である。
本実施の形態にかかる動力伝達装置1Aおいては、減速機構Tのみが図1に示す実施の形態1にかかる動力伝達装置1のそれとは異なり、他の構成は図1に示す動力伝達装置1の構成と同じである。
本実施の形態にかかる動力伝達装置1Aにおいては、減速機構Tが互いに直列に接続された2連の第1遊星ギヤ機構PG1と第2遊星ギヤ機構PG2によって構成されており、これらの第1遊星ギヤ機構PG1と第2遊星ギヤ機構PG2およびディファレンシャル機構Dが入力軸3と出力軸9L,9Rに対して同軸に配置されている。
上記第1遊星ギヤ機構PG1は、入力軸3の軸方向一端(図8(a)の左端)外周に固定されたサンギヤs1と、このサンギヤs1の周囲に固定されたリングギヤr1と、サンギヤs1とリングギヤr1の双方に噛合して自転しながらサンギヤs1の周り公転する複数の遊星ギヤp1と、これらの遊星ギヤp1を回転(自転)可能に支持するキャリヤc1とで構成されている。
また、第2遊星ギヤ機構PG2は、第1遊星ギヤ機構PG1のキャリヤc1に固定されたサンギヤs2と、このサンギヤs2の周囲に固定されたリングギヤr2と、サンギヤs2とリングギヤr2の双方に噛合して自転しながらサンギヤs2の周り公転する複数の遊星ギヤp2と、これらの遊星ギヤp2を回転(自転)可能に支持するキャリヤc2とで構成されている。そして、第2遊星ギヤ機構PG2のキャリヤc2は、ディファレンシャル機構Dのギヤケース24に固定されている。
以上のように構成された動力伝達装置1Aにおいて、バッテリなどの不図示の電源から電動機2に給電されると、該電動機2が起動されて入力軸3がロータ2aと共に回転し、その回転は、減速機構Tを構成する2連の第1遊星ギヤ機構PG1と第2遊星ギヤ機構PG2によって減速されてディファレンシャル機構Dへと伝達される。すなわち、入力軸3の回転によって第1遊星ギヤ機構PG1のサンギヤs1が一体に回転し、このサンギヤs1の回転によって複数の遊星ギヤp1が自転しながらサンギヤs1の周りを公転するため、これらの遊星ギヤp1を回転可能に支持するキャリヤc1が減速されながら回転する(図8(b)参照)。
そして、第1遊星ギヤ機構PG1のキャリヤc1の回転によって第2遊星ギヤ機構PG2のサンギヤs2がキャリヤc1と一体に回転し、このサンギヤs2の回転によって複数の遊星ギヤp2が自転しながらサンギヤs2の周りを公転するため、これらの遊星ギヤp2を回転可能に支持するキャリヤc2が減速されながら回転する(図8(b)参照)。
上述のように2連の第1遊星ギヤ機構PG1と第2遊星ギヤ機構PG2によって2段減速された回転は、ディファレンシャル機構Dのギヤケース24へと伝達されて該ギヤケース24が回転するため、このディファレンシャル機構Dにおいてトルクが2分されて左右の出力軸9L,9Rへと伝達され、左右の出力軸9L,9Rの回転が左右の車軸12L,12Rおよび各車軸12L,12Rに取り付けられた不図示の駆動輪に伝達されるために電動車両が路上を走行する。
また、電動機2が起動されると、オイルポンプ13は、前記実施の形態1と同様に、クラッチCの切替操作によって、電動機2のロータ2aと共に高速で回転する入力軸3または減速機構T(第1遊星ギヤ機構PG1と第2遊星ギヤ機構PG2)によって減速されて入力軸3よりも低速で回転する出力軸9Rによって回転駆動される。
そして、本実施の形態においても、前記実施の形態1と同様に、車速VによってクラッチCによるオイルポンプ13の駆動の切り替え、具体的には、オイルポンプ13を高速側の入力軸3で駆動するか低速側の出力軸9Rで駆動するかの切り替えを行うようにしている。
したがって、本実施の形態においても、車両が低速で走行する場合には、オイルポンプ13を高速側の入力軸3によって駆動して必要なオイル量を確保し、車両が高速で走行する場合には、オイルポンプ13を低速側の出力軸9Rによって駆動し、必要なオイル量を確保しつつ、オイルポンプ13の駆動ロスを小さく抑えるようにしている。このため、本実施の形態においても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の実施の形態では、駆動源が電動機2である場合について説明したが、駆動源としてはエンジンなどの他の任意のものを使用することができる。また、以上の実施の形態では、オイルポンプ13の駆動の切り替えを行う切替手段としてクラッチCを用いたが、切替手段としては、クラッチ以外の他の任意のアクチュエータを使用することができる。
さらに、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲および明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
1,1A 車両用動力伝達装置
2 電動機(駆動源)
2a ロータ
2b ステータ
3 入力軸
7 ギヤ
8 第1駆動ギヤ
9L,9R 出力軸
11 第2駆動ギヤ
13 オイルポンプ
13a オイルポンプの駆動軸(ポンプ軸)
14 第1被動ギヤ
15 第2被動ギヤ
16 ギヤ
17 スリーブ
C クラッチ(切替手段)
D ディファレンシャル機構
PG1 第1遊星ギヤ機構
PG2 第2遊星ギヤ機構
T 減速機構
V 車速
V1 車速の閾値

Claims (5)

  1. 駆動源から入力軸に入力される回転動力を減速機構を経て出力軸に伝達する車両用動力伝達装置に設けられたオイルポンプの駆動機構であって、
    前記入力軸と前記出力軸に第1駆動ギヤと第2駆動ギヤをそれぞれ固定するとともに、前記オイルポンプの駆動軸に、前記第1駆動ギヤと前記第2駆動ギヤにそれぞれ噛合する第1被動ギヤと第2被動ギヤを相対回転可能に支持し、
    前記駆動源は電動機であって、該電動機のロータの中心を円筒状の前記入力軸が貫通しており、該入力軸の内部を前記出力軸が同軸的に貫通し、これらの入力軸と出力軸の前記オイルポンプが配置された側の軸方向一端に前記第1駆動ギヤと前記第2駆動ギヤがそれぞれ固定されており、
    前記駆動源の回転動力の一部を前記オイルポンプへと伝達する動力伝達経路を切り替える切替手段を設け、
    前記切替手段は、前記第1被動ギヤまたは前記第2被動ギヤと前記オイルポンプの駆動軸とを選択的に接続することで、車速が所定の閾値以下であるときには高速側の前記入力軸によって前記オイルポンプを駆動し、車速が前記閾値を超えると低速側の前記出力軸によって前記オイルポンプを駆動するよう動力伝達経路を切り替える
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置のオイルポンプ駆動機構。
  2. 前記車速の閾値は、前記出力軸による前記オイルポンプの駆動によって必要なオイル量が得られる車速の最小値であることを特徴とする請求項1に記載の車両用動力伝達装置のオイルポンプ駆動機構。
  3. 前記切替手段は、前記オイルポンプの駆動軸に固定されたギヤと、軸方向にスライドして前記第1被動ギヤまたは前記第2被動ギヤとに選択的に噛合するスリーブを備えるクラッチで構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用動力伝達装置のオイルポンプ駆動機構。
  4. 前記クラッチは、車速が前記閾値以下であるときには前記第1被動ギヤと前記オイルポンプの駆動軸とを連結して前記オイルポンプを前記入力軸によって駆動し、車速が前記閾値を超えると前記第2被動ギヤと前記オイルポンプの駆動軸とを連結して前記オイルポンプを前記出力軸によって駆動することを特徴とする請求項3に記載の車両用動力伝達装置のオイルポンプ駆動機構。
  5. 前記減速機構を、前記入力軸と前記出力軸との間に、これらの入力軸と出力軸に対して同軸に配置したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両用動力伝達装置のオイルポンプ駆動機構。
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