JP6210769B2 - 車両用傘収納装置及び車両用シート - Google Patents

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本発明は、車両の室内に傘を収納するための車両用傘収納装置及び該車両用傘収納装置を備えた車両用シートに関する。
特許文献1では、傘を収納するケース本体がシートバックの背面に横置き状態と縦置き状態との間で旋回可能に取付けらており、傘を収納する際にはケース本体を横置き状態とし、収納した後にケース本体を縦置き状態とすることができるようになっている。また、特許文献2では、 前部座席の背もたれの側面に、傘を収納する収納庫を併設し、その前後両面に扉を設けている。また、特許文献3では、シートクッションの底面に車両の前後方向に沿って支持部材を設置するとともに、一端を開口とした長尺筒状の傘収納トレイを前記支持部材にスライド挿通させることにより、傘収納トレイをシートクッション底面に着脱自在に装着できるようになっている。
実開平07−037816号公報 特開平08−132974号公報 特開平11−268591号公報
しかしながら、上記各特許文献では、傘の収納及び取り出しの双方において、更なる操作性向上が望まれている。
本発明は、上記事実を考慮して、傘の収納及び取り出しの双方において操作性を向上できる車両用傘収納装置及び該車両用傘収納装置を備えた車両用シートを提供することを課題とする。
請求項1に記載の車両用傘収納装置は、車両用シートに固定される外筒部材と、傘が一端部の開口から挿入可能な筒状とされ、前記外筒部材の内部に、前記一端部が前記外筒部材の軸方向に露出する初期位置と内周部に設けられた凸部と挿入された傘の外周部との間に生じる摩擦抵抗により前記初期位置から収納方向へ移動した押し込み位置とへ移動可能とされた内筒部材と、前記外筒部材と前記内筒部材との間に設けられ、前記外筒部材に前記内筒部材が押し込まれた際に、前記内筒部材を押し戻す付勢部材と、前記内筒部材が前記外筒部材に押し込まれることで、前記内筒部材を前記押し込み位置に保持すると共に、前記押し込み位置に保持された前記内筒部材が前記外筒部材にさらに押し込まれることで、前記内筒部材を前記押し込み位置への保持から解除する保持機構と、を有し、前記保持機構は、前記外筒部材の内周部に設けられ、周方向に所定の間隔で軸方向に沿って配列された縦溝と前記縦溝の先端に形成したカム面とを有する外カムと、前記外カムの縦溝に係合する突起と、前記突起に形成され前記外カムのカム面に係合するカム面とを有すると共に、前記外筒部材の内周部に軸方向と軸廻り方向とへ移動可能に取り付けられ前記内筒部材を形成する回転カムと、前記回転カムのカム面に係合するカム面を有し、前記回転カムを軸方向に移動させると共に、前記外筒部材の内周部に軸方向に移動可能に取り付けられかつ内周部に前記凸部が設けられて前記内筒部材を形成するノックカムと、を備えた回転カム機構である
請求項1に記載の車両用傘収納装置では、傘を挿入する際に、内筒部材の一端部が、車両用シートに固定される外筒部材から外筒部材の軸方向に露出する初期位置となっている。このため、傘を容易に内筒部材の一端部の開口に挿入することができる。また、傘を内筒部材に挿入した後、傘をさらに内筒部材に押し込むことで、内周部に設けられた凸部と挿入された傘の外周部との間に生じる摩擦抵抗により内筒部材が初期位置から収納方向へ移動した押し込み位置へ移動する。そして、外筒部材と内筒部材との間に設けられた付勢部材の付勢力に抗して、内筒部材が外筒部材に押し込まれることで、保持機構により、内筒部材が押し込み位置に保持される。このため、内筒部材が初期位置にある車両用傘収納装置に傘を容易に収納することができる。一方、傘を取り出す場合には、車両用傘収納装置に収納されている傘をさらに押し込む。この際、押し込み位置に保持された内筒部材が付勢部材の付勢力に抗して外筒部材にさらに押し込まれることで、保持機構により、内筒部材が押し込み位置への保持から解除される。このため、付勢部材の付勢力により、外筒部材からの露出長さが長くなる初期位置へ内筒部材が移動する。この結果、傘も取り出し方向へ移動するので、車両用傘収納装置に収納されている傘を容易に取り出すことができる。従って、傘の収納及び取り出しの双方において操作性を向上できる。
また、請求項1に記載の車両用傘収納装置では、傘を内筒部材に挿入した後、傘をさらに内筒部材に押し込むことで、内周部に凸部が設けられて内筒部材を形成するノックカムが外筒部材の内周部において軸方向に移動する。ノックカムが外筒部材の内周部において軸方向に移動すると、ノックカムのカム面が回転カムのカム面に係合し、内筒部材を形成する回転カムが外筒部材の内周部において軸方向に移動する。回転カムが軸方向に移動すると、回転カムの突起が外カムの縦溝に沿って軸方向へ移動し、回転カムの突起のカム面が外カムのカム面に係合することで、回転カムが軸廻り方向へ回転して、回転カムとノックカムが押し込み位置に保持される。再度、傘を内筒部材に押し込み、ノックカムを軸方向に移動すると、付勢部材で戻し方向に付勢され回転カムが軸方向に移動し、回転カムの突起のカム面が外カムのカム面に係合することで回転カムが回転して、回転カムの突起が外カムの縦溝に入る。そして、回転カムとノックカムとが付勢部材によって押し戻され、初期位置に移動する。このため、簡単な構成で傘の収納及び取り出しの双方において操作性を向上できる。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用傘収納装置を備えている。
請求項2に記載の車両用シートでは、請求項1に記載の車両用傘収納装置を備えているため、前述した如き作用効果を奏する。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記外筒部材がシートクッションの下部にシート幅方向に沿って固定されている。
請求項3に記載の車両用シートでは、車両用傘収納装置の外筒部材がシートクッションの下部にシート幅方向に沿って固定されているため、車両用シートにおけるシートクッションの下部のスペースを有効に活用できる。
請求項1に記載の本発明に係る車両用傘収納装置では、傘の収納及び取り出しの双方において操作性を向上できる。
また、請求項1に記載の本発明に係る車両用傘収納装置では、簡単な構成で傘の収納及び取り出しの双方において操作性を向上できる。
請求項2に記載の本発明に係る車両用シートでは、傘の収納及び取り出しの双方において操作性を向上できる。
請求項3に記載の本発明に係る車両用シートでは、クッションの下部のスペースを有効に活用できる。
本発明の一実施形態の車両用傘収納装置における傘未収納状態を示す側断面図である。 本発明の一実施形態の車両用傘収納装置における傘収納状態を示す側断面図である。 本発明の一実施形態の車両用傘収納装置を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態の車両用シートを示すシート斜め前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態の車両用シートを示す側面図である。
(実施形態)
次に、本発明の一実施形態の車両用傘収納装置及び車両用シートについて図1〜図5に従って説明する。
なお、図4、5に適宜示される矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印INはシート幅方向の内側方向を示している。
図4に示すように、本実施形態の車両用シート10は、シート幅方向が長尺となっており、シートクッション10Aと2分割されたシートバック10Bとを備えたスプリットシートとなっている。また、車両用シート10の左右の前脚部12の下端部12Aは、それぞれフロア14のシート取付部に支持されており、シートクッション10Aの下部は、二点鎖線で示す樹脂カバー18で覆われている。
図5に示すように、車両用シート10の左右の後脚部16の下端部16Aも、フロア14のシート取付部に支持されている。また、車両用シート10の左右の前脚部12における上下方向中間部の前面には、本実施形態の車両用傘収納装置20が取り付けられている。
図4に示すように、車両用傘収納装置20は外筒部材を構成する円筒状の外筒22を備えており、外筒22の軸方向に沿った両端部近傍は、両端部にボタン等の固定部材24Aが付いたバンド24によって、車両用シート10の左右の前脚部12に固定されている。また、バンド24は左右の前脚部12に対して取外し可能となっていると共に、バンド24は外筒22に対して軸方向へ移動しないようになっている。さらに、車両用傘収納装置20の一方の端部は、シートクッション10Aの側面下部となる樹脂カバー18の側壁部に形成された穴19からシートクッション10Aの幅方向外側へ突出している。
(車両用傘収納装置)
図1〜図3に示すように、車両用傘収納装置20の外筒22の一端22Aには、キヤップ24が着脱可能に取り付けられている。具体的には、キヤップ24に形成した雄螺子部24Aが、一端22Aの内周部に形成した雌螺子部22Bに螺合するようになっている。
また、車両用傘収納装置20の外筒22は一端22A側が下方となるように斜めに配置されており、キヤップ24を外すことで、車両用傘収納装置20内に溜まった雨水を排水できるようになっている。
外筒22の他端22Cは開口されており、外筒22の軸方向中間部における内周面には、周方向に沿ったリング状の凸部22Dが突出形成されている。また、外筒22の他端22Cの開口からは、保持機構としての回転カム機構を構成する円筒形状の外カム26の一部が挿入されており、外カム26は外筒22とともに外筒部材を構成している。より具体的に説明すると、外カム26の一方の端部26Aは、他の部位26Bに比べて外径が大きくなっており、外筒22に当接するようになっている。一方、外カム26の他の部位26Bは外筒22に挿入可能となっている。また、外カム26の他の部位26Bには、周方向に所定の間隔で縦溝26Cが軸方向に沿って形成されており、縦溝26Cを形成した外カム26の先端面は、複数のカム面26Dとなっている。これらのカム面26Dは周方向に沿って、軸方向の位置が徐々に変化しており、周方向に沿った中間位置には凹部26Eが形成されている。
従って、外筒22の内周部に、縦溝26Cとカム面26Dとが設けられている。なお、外筒22の内周部に、外カム26の縦溝26Cとカム面26Dとを一体成型した構成としてもよい。
外筒22には、外カム26の端部26Aの開口から付勢部材としてのコイルスプリング28が挿入されており、コイルスプリング28の一端28Aは、外筒22の凸部22Dに当接するようになっている。
また、外カム26及び外筒22の内部には、外カム26の端部26Aの開口から保持機構としての回転カム機構を構成する円筒形状の回転カム30が挿入されており、回転カム30は内筒部材を構成している。また、回転カム30は外カム26及び外筒22に対して軸方向(図2の矢印A、C方向)へ移動可能であると共に、軸廻り方向(図2の矢印B方向)へ回転可能に取り付けられている。回転カム30の一方の端部30Aは、軸方向中間部30Bに比べて外径が小さくなっており、コイルスプリング28に挿入されている。また、回転カム30の軸方向中間部30Bの端面30Cがコイルスプリング28の他方の端部28Bに当接するようになっている。一方、回転カム30の他方の端部30Dの近傍の外周部には、外カム26の縦溝26Cに係合する突起32が周方向に所定の間隔で軸方向に沿って直線状に突出形成されている。また、突起32の外カム26のカム面26Dと対向する面には、外カム26のカム面26Dに係合するカム面32Aが形成されている。
外カム26及び外筒22の内部には、外カム26の端部26Aの開口から保持機構としての回転カム機構を構成する円筒形状のノックカム34が挿入されており、ノックカム34は回転カム30とともに内筒部材を構成している。また、ノックカム34は外カム26及び外筒22に対して軸方向(図2の矢印A、C方向)へ移動可能となっている。ノックカム34の挿入側端部34Aの端面は周方向に沿って軸方向の位置が山形に変化するカム面34Bとなっており、このカム面34Bが、回転カム30の突起32のカム面32Aに係合するようになっている。
図4に示すように、車両用傘収納装置20に傘を挿入していない状態では、図1に示すように、ノックカム34の他方の端部34Cが外カム26から長さ(L1)露出するようになっており、車室内から端部34Cの開口が見え易くなっている。このため、図1に二点鎖線で示すように、傘Kを車両用傘収納装置20に容易に挿入することができるようになっている。なお、外カム26及び外筒22から露出するノックカム34の端部34Cを他の部位と異なる色として、目立つようにしてもよい。
図1〜図3に示すように、ノックカム34の端部34C側の内周部には、複数の凸部35が突出形成されている。これらの凸部35は、例えば、周方向に所定の間隔で半球形状に形成されており、傘Kが押し込まれた場合に、傘Kの傘本体部分K2における柄K1近傍の外周部とノックカム34の内周面との摩擦抵抗を大きくするようになっている。なお、凸部35はノックカム34の内周部に沿ってリング状に形成する等の他の形状としてもよい。
図2に示すように、傘Kの柄K1を把持して車両用傘収納装置20に傘Kを押し込むと、傘Kの傘本体部分K2における柄K1近傍の外周部が、凸部35を形成したノックカム34の内周面に当接し、両者の摩擦抵抗によって、ノックカム34が外筒22及び外カム26に対して初期位置から押し込み方向(図2の矢印A方向)へ移動するようになっている。また、ノックカム34が押し込み方向(図2の矢印A方向)へ移動すると、ノックカム34のカム面34Bが、回転カム30の突起32のカム面32Aに係合し、回転カム30の突起32が外カム26の縦溝26Cの内部を移動することで、回転カム30が押し込み方向(図2の矢印A方向)へ移動するようになっている。この時、コイルスプリング28は、回転カム30の軸方向中間部30Bの端面30Cと、外筒22の凸部22Dとの間で圧縮されるようになっている。
回転カム30が押し込み方向(図2の矢印A方向)へ移動し、回転カム30の突起32のカム面32Aが外カム26のカム面26Dに係合する位置に達すると、回転カム30が軸廻り方向(図2の矢印B方向)へ回転するようになっている。また、回転カム30が軸廻り方向(図2の矢印B方向)へ回転すると、回転カム30の突起32のカム面32Aが外カム26のカム面26Dの凹部26Eに係合して、回転カム30を押し込み位置(図2に示す位置)に保持するようになっている。
一方、傘Kを取り出す場合には、傘Kの柄K1を把持して、車両用傘収納装置20に収納されている傘Kをさらに押し込み方向(図2の矢印A方向)へ移動する。これにより、押し込み位置に保持された回転カム30がコイルスプリング28の付勢力に抗して外筒22にさらに押し込まれることで、回転カム30の突起32のカム面32Aと外カム26のカム面26Dとによって回転カム30が軸廻り方向(図2の矢印B方向)へ回転する。これにより、回転カム30の突起32のカム面32Aが外カム26のカム面26Dの凹部26Eから外れ縦溝26Cに戻り、回転カム30が押し込み位置への保持から解除されるようになっている。このため、コイルスプリング28の付勢力により、回転カム30は押しも戻される方向(図2の矢印C方向)へ移動し、ノックカム34の端部34Cが、外カム26及び外筒22から長さ(L1)露出する初期位置へ移動するようになっている。従って、傘Kも取り出し方向へ移動するので、傘Kを車両用傘収納装置20から容易に取り出すことができるようになっている。
(作用効果)
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、図4に示すように、車両用傘収納装置20に傘を挿入していない状態では、ノックカム34の端部34Cが外カム26及び外筒22から長さ(L1)露出する初期位置になっている。このため、傘を挿入するための車両用傘収納装置20の開口を見つけ易い。この結果、傘を容易に車両用傘収納装置20に挿入することができる。
次に、傘Kの柄K1を把持して車両用傘収納装置20に傘Kを押し込むと、傘Kの柄K1近傍における傘本体部分K2の外周部が、凸部35を形成したノックカム34の内周面に当接し、両者の摩擦抵抗によって、ノックカム34が外筒22及び外カム26に対して押し込み方向(図1の矢印A方向)へ移動する。また、ノックカム34が押し込み方向(図1の矢印A方向)へ移動すると、ノックカム34のカム面34Bが、回転カム30の突起32のカム面32Aに係合し、回転カム30の突起32が外カム26の縦溝26Cの内部を移動することで、回転カム30が押し込み方向(図1の矢印A方向)へ移動する。この時、コイルスプリング28は、回転カム30の軸方向中間部30Bの端面30Cと、外筒22の凸部22Dとの間で圧縮される。
図2に示すように、回転カム30が押し込み方向(図2の矢印A方向)へ移動し、回転カム30の突起32のカム面32Aが外カム26のカム面26Dに係合する位置に達すると、回転カム30が軸廻り方向(図2の矢印B方向)へ回転する。また、回転カム30が軸廻り方向(図2の矢印B方向)へ回転すると、回転カム30の突起32のカム面32Aが外カム26のカム面26Dの凹部26Eに係合して、回転カム30が押し込み位置(図2に示す位置)に保持される。
このため、傘Kを車両用傘収納装置20に容易に収納することができる。なお、傘Kを収納した状態では、車両用傘収納装置20のノックカム34が外筒22及び外カム26からの露出長さが初期位置の長さ(L1)に比べて短くなるので、傘収納時の車両用傘収納装置20の外観品質が向上する。また、車両用傘収納装置20から突出する傘Kの長さも図2に一点鎖線で示す初期位置に比べて、図2に二点鎖線で示すように長さ(L2)短くなるので乗員の邪魔になり難い。
一方、傘Kを車両用傘収納装置20から取り出す場合には、図2に二点鎖線で示す位置にある傘Kの柄K1を把持して、車両用傘収納装置20に収納されている傘Kをさらに押し込み方向(図2の矢印A方向)へ移動する。この移動により、押し込み位置に保持された回転カム30がコイルスプリング28の付勢力に抗して外筒22にさらに押し込まれることで、回転カム30の突起32のカム面32Aと外カム26のカム面26Dとによって回転カム30が軸廻り方向(図2の矢印B方向)へ回転する。そして、回転カム30の突起32のカム面32Aが外カム26のカム面26Dの凹部26Eから外れ、縦溝26Cに戻ることで、回転カム30が押し込み位置への保持から解除される。このため、コイルスプリング28の付勢力により、回転カム30とノックカム34とが押しも戻される方向(図2の矢印C方向)へ移動し、図1に示すように、ノックカム34の端部34Cが、外カム26及び外筒22から長さ(L1)露出する初期位置へ移動する。このため、回転カム30とともに傘Kも取り出し方向へ移動するので、傘Kを車両用傘収納装置20から容易に取り出すことができる。従って、本実施形態の車両用傘収納装置20では、傘Kの収納及び取り出しの双方において操作性を向上できる。
また、本実施形態では、車両用傘収納装置20を車両用シート10のシートクッション10Aの下部にシート幅方向に沿って設けている。このため、車両用シート10のシートクッション10Aの下方のスペースを有効に活用できると共に、車両用傘収納装置20がシートクッション10Aの後方へ突出することもない。また、車両用傘収納装置20を車両用ドアの車幅方向内側に設ける構成とした場合には、車両用ドアを開けた状態で、車両用傘収納装置20に傘Kを容易に挿入できる。さらに、本実施形態は天井が低い車室の車両においても傘Kの出し入れが容易である。
(実施形態の補足説明)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、保持機構を回転カム機構としたが、内筒部材が外筒部材に押し込まれることで、内筒部材を押し込み位置に保持すると共に、押し込み位置に保持された内筒部材が外筒部材にさらに押し込まれることで、内筒部材を押し込み位置への保持から解除することが可能であれば、ハートカム機構等の他の保持機構を適用してもよい。
また、上記実施形態では、傘Kの柄K1を把持して車両用傘収納装置20に傘Kを押し込むと、傘Kの柄K1近傍における傘本体部分K2の外周部が、凸部35を形成したノックカム34の内周面に当接し、両者の摩擦抵抗によって、ノックカム34が外筒22及び外カム26に対して押し込み方向(図1の矢印A方向)へ移動する構成とした。これに代えて、傘Kの柄K1を把持して車両用傘収納装置20に傘Kを押し込むと、傘Kの柄K1がノックカム34の端部に直接接触することで、ノックカム34が外筒22及び外カム26に対して押し込み方向(図1の矢印A方向)へ移動する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、車両用傘収納装置20を車両用シート10の左右の前脚部12に取り付けたが、これに代えて、車両用傘収納装置20を車両用シート10のシートクッション10Aの下面に固定してもよい。また、車両用傘収納装置20をシートクッション10Aに内蔵させた構成としてもよい。さらに、車両用傘収納装置20を車両用シート10のシートバック10Bの背面等の車両用シート10の他の部位に固定してもよい。
また、上記実施形態では、車両用シート10をスプリットシートとしたが、スプリットシートに代えて,車両用シート10をシートバックが一体となったベンチシートとしてもよい。また、本発明の車両用傘収納装置20はシート幅方向が長尺となっていない車両用シートにも適用可能である。さらに、本発明の車両用傘収納装置20は、車両用シート以外に車室フロアや車室側壁部等に取り付けてもよい。
10 車両用シート
20 車両用傘収納装置
22 外筒(外筒部材)
24 キヤップ(外筒部材)
26 外カム(保持機構、回転カム機構、外筒部材)
28 コイルスプリング(付勢部材)
30 回転カム(保持機構、回転カム機構、内筒部材)
32 突起
34 ノックカム(保持機構、回転カム機構、内筒部材)

Claims (3)

  1. 車両用シートに固定される外筒部材と、
    傘が一端部の開口から挿入可能な筒状とされ、前記外筒部材の内部に、前記一端部が前記外筒部材の軸方向に露出する初期位置と内周部に設けられた凸部と挿入された傘の外周部との間に生じる摩擦抵抗により前記初期位置から収納方向へ移動した押し込み位置とへ移動可能とされた内筒部材と、
    前記外筒部材と前記内筒部材との間に設けられ、前記外筒部材に前記内筒部材が押し込まれた際に、前記内筒部材を押し戻す付勢部材と、
    前記内筒部材が前記外筒部材に押し込まれることで、前記内筒部材を前記押し込み位置に保持すると共に、前記押し込み位置に保持された前記内筒部材が前記外筒部材にさらに押し込まれることで、前記内筒部材を前記押し込み位置への保持から解除する保持機構と、を有し、
    前記保持機構は、
    前記外筒部材の内周部に設けられ、周方向に所定の間隔で軸方向に沿って配列された縦溝と前記縦溝の先端に形成したカム面とを有する外カムと、
    前記外カムの縦溝に係合する突起と、前記突起に形成され前記外カムのカム面に係合するカム面とを有すると共に、前記外筒部材の内周部に軸方向と軸廻り方向とへ移動可能に取り付けられ前記内筒部材を形成する回転カムと、
    前記回転カムのカム面に係合するカム面を有し、前記回転カムを軸方向に移動させると共に、前記外筒部材の内周部に軸方向に移動可能に取り付けられかつ内周部に前記凸部が設けられて前記内筒部材を形成するノックカムと、
    を備えた回転カム機構である車両用傘収納装置。
  2. 請求項1に記載の車両用傘収納装置を備えた車両用シート。
  3. 前記外筒部材がシートクッションの下部にシート幅方向に沿って固定されている請求項2に記載の車両用シート。
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