JP6210306B2 - 無溶剤2液硬化型ラミネート接着剤組成物 - Google Patents
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近年、環境負荷の低減および作業環境の改善の観点から、有機溶剤を含有しない2液タイプの無溶剤型ラミネート接着剤の開発が検討されている。
特にプラスチックフィルムと金属箔とをラミネート用接着剤で貼付したフィルムは、バリアー性が優れており、高温殺菌される食品包装材料として、広く普及している。
このような無溶剤型の接着剤としては、例えば、芳香脂肪族ポリイソシアネートとポリオールとの反応により得られ、平均官能基数が1.5〜2.5であるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、脂肪族ポリイソシアネートおよび/またはその変性体とを含有する2液硬化型無溶剤系接着剤(例えば、特許文献1参照。)、結晶性を有さないポリオールをもちいて、特定の硬化速度で硬化させる組成(例えば、特許文献2参照。)等が挙げられる。これらの技術は、ポリオールの種類を限定して、塗工性等を改善したものであり、そのため、使用可能なポリオール、ポリイソシアネートに制約があり、且つ、ポットライフと硬化後の接着強度が両立しないことがあった。また、無溶剤接着剤は樹脂の分子量を下げなくてはならずこの場合、ラミネート直後の初期接着性が著しく低くなりトンネリングが発生してしまう。
前記ポリカルボン酸類としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水マレイン酸、フマル酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ナフタル酸、ビフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−p,p’−ジカルボン酸及びこれらジカルボン酸の無水物あるいはエステル形成性誘導体;p−ヒドロキシ安息香酸、p−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸及びこれらのジヒドロキシカルボン酸のエステル形成性誘導体、ダイマー酸等の多塩基酸類が挙げられる。
式(1)中、mは好ましくは1〜8であり、nは好ましくは8〜12である。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、精留管、水分分離器等を備えたポリエステル反応容器に、エチレングリコール 8.4部、ネオペンチルグリコール 18.0部、1,6−ヘキサンジオール 10.0部、ジエチレングリコール13.3部、イソフタル酸56.1部、アジピン酸5.9部を仕込み、精留管上部温度が100℃を越えないように徐々に加熱して内温を150〜240℃に保持し、エステル化反応を行った。酸価5mgKOH/g以下になった所で反応容器を徐々に減圧し、5mmHg以下、200〜240℃1.0時間保持してエステル化反応を終了し、酸価1.0、水酸基価160の分子量約700ポリエステルポリオールAを得た。この樹脂を硬化剤1とする。
エチレングリコール 4.4部、ジエチレングリコール 22.5部、精製ひまし油(例えば伊藤製油社製)54.80部、イソフタル酸18.4部、を仕込み、(1)と同様な製法でポリエステルポリオール樹脂Bを得た。このポリエステル樹脂にキシリレンジイソシアネート29.0部、イソフォロンジイソシアネート34.3部を投入し、85℃で10時間反応させ、その後液温を60℃に下げイソフォロンジイソシアネートの三量体を15.9部投入し2時間撹拌し、イソシアネート%が11.0%末端イソシアネートからなる2官能ポリイシアネートCを得た。この樹脂を主剤1とする。
下記表1に示す配合で、ラミネート接着剤を調製し、後述する方法で、ポリエステルフィルムとポリプロピレンフィルム(無延伸ポリプロピレンフィルム、以下、CPPと記す。)を貼り合せ、複合フィルムを作製し耐レトルト試験、ズリ強度試験を行い、物性を評価した。また、各実施例および各比較例について90℃での混合直後の粘度及び均一後30分後の粘度を測定した。その結果を表1、2に示す。
表2に示す配合でラミネート接着剤を調製し、後述する方法で、アルミ箔(9μm)とCPP(70μm) とを貼り合せ、ピール強度を測定した。
〔ズリ強度測定〕
下記の条件でラミネート直後のものを、雰囲気温度25℃でインストロン型引っ張り試験機を用いて、剥離速度5mm/分に設定し、引張り試験機によりズリ強度を測定する。単位はN/225mm2とする。常態接着強度の好ましい範囲は1N/225mm2以上である。
[構成]
ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下PETと記す) //PET
塗布量:2.0〜2.5g/m2
に示した接着剤組成物を、無用剤テストコーター(ポリタイプ社製)を用いてアルミ箔(12μm)に塗布量2.0〜2.5g/m2になるよう塗布後、未延伸ポリプロピレン(東レフィルム加工社製;ZK93KM 70μm)とラミネートし、さらに、これらの複合フィルムを50℃×5日間エージングを行って、複合フィルムを製造した。
〔接着強度〕
上記の方法で作製した複合フィルムから300mm×15mmに切り取ったサンプルを検体とした。接着強度(単位N/15mm)はアルミ箔とCPP間値を測定した。測定はインストロン型引張り試験機を使用しT型剥離方法で300mm/minの剥離速度で行った。接着強度は5点測定の平均値を採用した。測定時の雰囲気温度は25℃とした。
上記の方法で作製した複合フィルムから内容物の接触部分が200cm2となるようにパウチを作成し、食品疑似溶液内容物に食用酢:ミートソース:サラダ油=1:1:1の溶液を50ml充填した。充填したパウチはスチーム殺菌処理を135℃−30分実施し、内容物を除去したヒートシール部のピール強度を測定した。
Claims (4)
- ポリオール、ポリイソシアネート、シランカップリング剤、酸無水物、及び、プロピレンカーボネートを含有することを特徴とする無溶剤2液硬化型ラミネート接着剤組成物。
- 前記ポリオール(A)がポリエステルポリオ―ル及び/又はポリエステルポリオールである請求項1記載の無溶剤2液硬化型ラミネート接着剤組成物。
- 前記酸無水物が、スチレン-無水マレイン酸共重合体である請求項1記載の無溶剤2液硬化型ラミネート接着剤組成物。
- 更に、リン酸誘導体を含有する請求項1〜3の何れか1つに記載の無溶剤2液硬化型ラミネート接着剤組成物。
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