JP6209413B2 - 全固体電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、全固体電池の製造方法に関する。
近年、パソコン、携帯電話、電気自動車等の情報関連機器や通信機器、交通関連機器の急速な発展に伴い、その電源として高性能の電池の開発が重要視されている。各種電池の中でも、安全性、高エネルギー密度の観点から、リチウム二次電池や全固体電池が注目されている。
リチウム電池は、一般的に、正極活物質を含む正極層と、負極活物質を含む負極層と、これら電極層の間に介在する電解質層とを有する。正極層と負極層との間に配置される電解質層として、可燃性の有機電解液を用いるリチウム電池は、液漏れや、短絡、過充電などを想定した安全対策が欠かせない。特に、高容量、高エネルギー密度の電池はさらなる安全性の向上が求められる。そこで、電解質として酸化物系固体電解質や硫化物系固体電解質を用いる全固体電池の研究開発が行われている。
全固体電池の製造方法における一工程として、ドクターブレード法がある。ドクターブレード法では、焼成前の無機酸化物等のセラミックス粉体に、バインダ、溶剤等を混合したスラリーを塗布や印刷によりシート状に成形した未焼成体を作製する。このような方法で、正極シート、負極シート、及び固体電解質シートを作製し、その後、必要に応じてこれらを積層し、焼結させる。
具体的には、集電体層、正極層、固体電解質層、負極層、及び集電体層をこの順に積層した後、各層を緻密化するために高温で焼結する。この場合、各層の材料の種類や組成によって、焼結時の収縮率が異なる場合が多い。各層で焼結時の収縮率が異なると、各層間で剥がれが生じたり、クラックが生じたりして、所期の電池としての性能を発揮することができない問題があった。
この点、例えば国際公開第WO2013/038880号公報(特許文献1)では、集電体層に易焼結材と難焼結材とを混在させることで収縮制御を行っている。また、国際公開第WO2013/008677号公報(特許文献2)では、焼結時に圧力をかけることでクラック発生を抑制している。
国際公開第WO2013/038880号公報 国際公開第WO2013/008677号公報
しかしながら、特許文献1に例示されている構成によれば、集電体層の材料が難焼結性材料を含むことにより焼成工程において積層体が面方向に収縮するのを抑制する効果が期待されるものの、正極層あるいは負極層と固体電解質層との間での収縮率の差異に起因する応力の発生、それに伴うクラックの発生を十分に抑止することはできないおそれがある。また、特許文献2では、積層体の焼成工程において、その積層方向に圧力を加えるが、やはり各層間の収縮率の差異を吸収することができるものではない。
各層の収縮率を合わせる方法としては、各層を構成するペースト組成を変更したり、各層の材料に異種成分を混ぜたりする方法もある。しかし、ペースト組成を変更すると、各層で印刷状態が変わり、工程上煩雑になるという問題がある。また、異種材料を混ぜると、材料間で副反応を起こしたり、特性の劣化を起したりする場合があるという問題もあった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、積層体の各層間の収縮率の差異により焼成工程において各層間にクラック等が発生するのを防止することで、電池性能の低下を防ぐことができる全固体電池の製造方法を提供することを一つの目的としている。
前記の、及び他の問題点を解決するために、本発明の一つの態様は、正極活物質を含む正極層と、負極活物質を含む負極層とによって、固体電解質からなる固体電解質層を挟みこむ形態に構成されている積層体を有する全固体電池の製造方法であって、前記正極層、前記固体電解質層、及び前記負極層をこの順に積層して焼成する工程を含み、前記固体電解質層の前記正極層と隣接する部分における前記固体電解質層の収縮率を前記正極層の収縮率と実質的に同一となるように設定し、前記固体電解質層の前記負極層と隣接する部分における前記固体電解質層の収縮率を前記負極層の収縮率と実質的に同一となるように設定し、前記固体電解質層内の収縮率が、前記正極層側での値から前記負極層側での値へと実質的に連続的に変化するように形成することを特徴とする、全固体電池の製造方法である。
本発明の一態様によれば、積層体の各層間の収縮率の差異により焼成工程において各層間にクラック等が発生するのを防止することで、電池性能の低下を防ぐことができる。
図1は、全固体電池用積層体1の構成例を示す模式図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る全固体電池に使用することができる固体電解質材料に関する、温度に対する収縮率の測定結果を示すグラフである。
以下に、添付図面を参照して、実施例及び比較例により本発明の実施形態を更に具体的に説明する。なお、本発明は、その要旨を越えない限り、これらの実施例に限定されるものではない。
図1に、全固体電池の電池セルとして用いる積層体1の構成例を、模式的に示している。この積層体1は、正極層10、負極層20、固体電解質層30、及び集電体層40を備え、固体電解質層30を正極層10と負極層20との間に挟み込み、さらに正極層10及び負極層20の外側にそれぞれ集電体層40を積層した構造を有している。積層体1を電池缶に封入することで、全固体電池が完成する。
具体的には実施例により後述するが、正極層10、負極層20は、それぞれ粉末状の正極活物質、負極活物質に、導電材、電解質、バインダ等を加えて混練して作成した正極ペースト、負極ペーストを、それぞれシート状に整形してなる正極材料シート、及び負極材料シートからなる。また、固体電解質層30は、電解質粉末にバインダ等を加えて混練して作成した電解質ペーストをシート状に整形してなる固体電解質シートからなる。集電体層40は、正極層10及び負極層20と電極との間に介設されるシート状の導電体である。
積層体1を作成する際、前記の正極材料シート、電解質シート、及び負極材料シートを積層して高温で焼成するプロセスを用いるが、正極材料シート、電解質シート、負極材料シートは、その組成の相違に基づいて加熱した場合の収縮率が異なり、これに起因して各層間でクラック等の損傷が生じる問題があった。本発明者らは、電解質であるLi1+xAlxGe2-x(PO4)3 (0≦x≦1)(以下「LAGP」という。)として2種類の構造体を準備し、それらを任意の配合比率で混合することで、各層の加熱時の収縮率を変化させることができるとの知見を得た。そして、例えば固体電解質層30について、2種類の構造体の配合比率を変えた薄層を連続的に積層して構成することで、焼成時に生じる各層間の収縮率の差異による応力を低減し、層間でのクラック発生などの問題を防止できることを見出した。
==実施例==
以下、本発明について、実施例に基づいて詳述する。
まず、本実施例で作成する積層体1に用いる電解質としてのLAGP粉体を、次の手順で作成した。
(1)原料粉末(例えばLi2CO3、Al2O3、GeO2、NH4H2PO4)を所定の組成比になるように秤量して、磁性乳鉢、ボールミル等を用いて混合した。
(2)次いで、その混合物をアルミナルツボなどに入れ、300〜400℃の温度で3〜5時間仮焼成した。
(3)得られた仮焼成粉体を、白金ルツボで1200〜1400℃の温度で1~2時間加熱して溶解した。
(4)溶解した試料の急冷を行い、ガラス化した。
(5)得られた粉体を200μm以下の粒径に粗解砕した。
(6)(5)で得られた粉体を、大気中にて800〜900℃の温度で10〜12時間本焼成した。
(7)得られた粉体を、ボールミルなどの各種粉砕装置を用いて5μm以下の粒径に解砕して、結晶相のLAGPを得た。
一方、ガラス相のLAGP粉体は、(1)〜(4)の工程を実施し、(5)において得られたガラス化粉体をさらに5μm以下まで粉砕することにより得た。
次に、上記の結晶相、ガラス相のLAGP粉体を所要比で配合し、エチルセルロース等のバインダを粉体に対し20〜30wt%、溶媒としてエタノール等の無水アルコールを粉体に対し30〜50wt%添加してペースト状とした。なお、この際、必要に応じて可塑剤や分散剤を使用してもよい。次いで、得られたペーストをボールミルなどで20時間混合し、脱泡処理した後、ドクターブレード法にてPETフィルム上にペーストの塗工を行い、固体電解質層30となる固体電解質シートを得た。
正極層10を構成する正極材料シート、負極層20を構成する負極材料シートを、上記の固体電解質シートと同様の方法にて作製した。なお、正極材料シート、負極材料シートには、活物質以外に、LAGP電解質、カーボンなどの電子伝導助剤を添加した。
次に、以上で得られた正極材料シート、固体電解質シート、負極材料シートをこの順に積層し、プレス圧着して、目的とする厚みに調整した。その後、圧着した積層シートを所定のサイズに切断し、700℃以下の所定温度で焼結して積層体1を得た。
次に、各層の焼成時の収縮率を調整するための基礎データとするために、LAGP粉体へのガラス相添加量と収縮率との関係について実験を行った。この実験では、上記で作製した、平均粒径2μmのLAGP結晶相に平均粒径2μmのガラス相を、0〜100wt%の範囲で混合し、熱機械分析法にて700℃までの収縮挙動を測定した。熱機械分析を行ったLAGP結晶相とLAGPガラス相との混合比を表1に示している。
Figure 0006209413
図2及び表2に、熱機械分析の結果を示している。実験では、図2に示すように、室温から700℃までの範囲で測定を行った。温度は室温から700℃まで1時間あたり100℃の割合で上昇させた。表2では、500℃における収縮率を0%としたときの、LAGP結晶相とLAGPガラス相の各組成A〜Gについての650℃での収縮率を求めて比較した。図2の実験結果からは、LAGPガラス相の配合比率が高いほど収縮率が大であり、特に500℃以上となると収縮率が急激に大きくなり、650℃近辺で安定する傾向があることがわかる。温度に対する収縮率の変化は、ガラス相の比率が増加するほど顕著である。このことから、積層体1の焼成温度としては、LAGPの配合比に関わらず収縮率がほぼ安定すると考えられる領域として、550〜800℃の範囲が好適であろうと考えられた。なお、イオン伝導度は、LAGPガラス相100%の組成Gのイオン伝導度を100とすると、いずれの組成においても95〜105%の範囲で良好なイオン伝導度を示した。これにより、いずれの組成で固体電解質層30を構成しても、電池性能に悪影響はないことが示されている。
Figure 0006209413
比較例1
まず、後述する本発明の実施例1に対する比較例1として、収縮率の異なる材料を積層してなる従来の積層体1を作製した。正極材料として、LiCoO2、カーボン、LAGPガラス相を50:5:45の比率で混合した電極ペーストを作製した。この材料を用いた正極材料シートの650℃焼成収縮率は10%であった。負極材料としては、Li4Ti5O12、カーボン、LAGPガラス相を50:5:45の比率で混合した電極ペーストを作製した。この材料を用いた負極材料シートの650℃焼成収縮率は2.6%であった。固体電解質には、結晶相60%、ガラス相40%で、650℃収縮率が2.6%である組成Cの材料を用いた固体電解質シートを用意した。これらの材料シートを積層し、650℃で焼結したところ、負極層20と電解質層30との界面は良好であったが、電解質層30と正極層10との界面にはクラックが発生した。
実施例1
次に、本発明の実施例1について説明する。実施例1の積層体1は、固体電解質層30について、厚み方向にその収縮率が実質的に連続的に変化するように構成した例である。正極材料として、LiCoO2、カーボン、LAGPガラス相を50:5:45の比率で混合した電極ペーストを作製した。この材料を用いた正極材料シートの650℃焼成収縮率は10%であった。負極材料としては、Li4Ti5O12、カーボン、LAGPガラス相を50:5:45の比率で混合した電極ペーストを作製した。この材料を用いた負極材料シートの650℃焼成収縮率は2.6%であった。固体電解質には、結晶相60%、ガラス相40%で、650℃収縮率が2.6%である固体電解質材料シートXと、結晶相10%、ガラス相90%で、650℃収縮率が10%である固体電解質材料シートY、及び収縮率がXとYの間の値となるように結晶相とガラス相とを配合した複数のシートを用意した。それらのシートの650℃収縮率は、正極側からそれぞれ、10%、8.5%、7.3%、6%、4.5%、3%、2.6%とし、固体電解質層30の厚み方向にその収縮率が実質的に連続的に変化するように構成した。これらの固体電解質シートを積層し、その厚み方向両側に正極材料シート、負極材料シートを積層し、650℃で焼成したところ、どの界面にもクラックなどの欠陥は生じなかった。
比較例2
次に、後述する本発明の実施例2に対する比較例2として、収縮率の異なる材料を使用して比較例1とは構成が異なる積層体1を作製した場合について説明する。ここでは、正極材料として、Li3V2(PO4)3、カーボン、LAGPガラス相を60:5:35の比率で混合した電極ペーストを作製した。この材料を用いた正極材料シートの650℃焼成収縮率は6%であった。負極材料として、Li4Ti5O12、カーボン、LAGPガラス相を60:5:35の比率で混合した電極ペーストを作製した。この材料を用いた負極材料シートの650℃焼成収縮率は2.4%であった。また、固体電解質には結晶相80%、ガラス相20%で、650℃収縮率が2.4%である固体電解質材料シートを用いた。これらのシートを積層し、650℃で焼結して積層体1を作製したところ、負極層20と固体電解質層30の界面は良好であったが、固体電解質層30と正極層10との間の界面にはクラックが発生した。
実施例2
上記の比較例2を踏まえ、本発明の実施例2について説明する。実施例2の積層体1は、実施例1の場合と同様に、固体電解質層30について、厚み方向にその収縮率が実質的に連続的に変化するように構成した例である。正極材料として、Li3V2(PO4)3、カーボン、LAGPガラス相を60:5:35の比率で混合した電極ペーストを作製した。この材料を用いた正極材料シートの650℃焼成収縮率は6%であった。負極材料としては、Li4Ti5O12、カーボン、LAGPガラス相を50:15:45の比率で混合した電極ペーストを作製した。この材料を用いた負極材料シートの650℃焼成収縮率は2.4%であった。また、固体電解質には結晶相80%、ガラス相20%の比率で、650℃収縮率が2.4%の固体電解質材料シートMと結晶相30%、ガラス相70%の比率で650℃収縮率が5.7%の固体電解質材料シートN、及び650℃収縮率がシートM、Nの間の値となるように配合した固体電解質シートを用意した。それら複数のシートの650℃収縮率は、正極側からそれぞれ、5.7%、4.5%、3.3%、2.4%とし、実施例1と同様に、固体電解質層30の厚み方向にその収縮率が実質的に連続的に変化するように構成した。これらの固体電解質シートを積層し、その厚み方向両側に正極材料シート、負極材料シートを積層し、650℃で焼成したところ、実施例1の場合と同様に、得られた積層体1のどの界面にもクラックなどの欠陥は生じなかった。
以上の実施例において、固体電解質層30を構成する複数の固体電解質シートの数、及び各シートの収縮率については、各層間にクラック等の欠陥が生じないように、適宜定めることができる。
また、正極層10、固体電解質層30、及び負極層20は、シート積層法、又は印刷積層法、あるいはその両者の混合法によって積層することができる。
以上詳細に説明したように、固体電解質としての結晶相LAGPにガラス相LAGPを任意の比率で混合した固体電解質材料を用いることで、電池性能としての良好なイオン伝導、及び適切な焼成時収縮率を有する材料を得ることができる。この材料を用いることで、固体電解質層30と正極層10及び負極層20の各界面での収縮率を一致させることが可能となり、クラック等の欠陥を有しない性能良好な全固体電池を作製することが可能となる。なお、上記の実施例では固体電解質層30の収縮率を調整する構成としているが、正極層10、又は負極層20の収縮率を、各層間の界面においてクラック等の欠陥が生じないような差異に留めるように調整してもよい。
1 積層体(全固体電池の) 10 正極層 20 負極層
30 固体電解質層 40 集電体層

Claims (5)

  1. 正極活物質を含む正極層と、負極活物質を含む負極層とによって、固体電解質からなる固体電解質層を挟みこむ形態に構成されている積層体を有する全固体電池の製造方法であって、
    前記正極層、前記固体電解質層、及び前記負極層をこの順に積層して焼成する工程を含み、
    前記固体電解質層の前記正極層と隣接する部分における前記固体電解質層の収縮率を前記正極層の収縮率と実質的に同一となるように設定し、
    前記固体電解質層の前記負極層と隣接する部分における前記固体電解質層の収縮率を前記負極層の収縮率と実質的に同一となるように設定し、
    前記固体電解質層内の収縮率が、前記正極層側での値から前記負極層側での値へと実質的に連続的に変化するように形成する
    ことを特徴とする、全固体電池の製造方法。
  2. 前記固体電解質層の収縮率の調整を、当該固体電解質層を構成する固体電解質材料に含まれる非晶質材料と結晶質材料との配合比率を変更することで行うことを特徴とする、請求項1記載の全固体電池の製造方法。
  3. 請求項1記載の全固体電池の製造方法であって、前記正極層、前記固体電解質層、及び前記負極層を積層した状態で一体焼成することにより前記積層体を作成することを特徴とする全固体電池の製造方法。
  4. 前記一体焼成を行う際の焼成温度が、550℃以上800℃以下であることを特徴とする請求項3に記載の全固体電池の製造方法。
  5. 前記固体電解質が、Li1+xAlxGe2-x(PO4)3 (0≦x≦1)なる一般式によって表されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の全固体電池の製造方法。
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