JP6208117B2 - ソリュブルコーヒー - Google Patents

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Description

本発明は、ソリュブルコーヒーに関する。
コーヒーの風味には、味覚として舌で感じる苦味、酸味、コク等の他、臭覚として感じる香りがあり、香りには、直接鼻で感じる香り(orthonasal)と、口に含んだときに喉から鼻に抜けて感じる香り(retronasal)がある。コーヒーの風味は淹れたてが格段に優れているが、淹れる作業や廃棄物の処理等の点で利便性に劣る。その利便性を改善するために、熱水又は冷水に溶解させることにより即座に飲用できるソリュブルコーヒーが開発され、広く利用されている。しかしながら、ソリュブルコーヒーは、製造中にコーヒー特有の味わいや香りが低下しやすい。
そこで、ソリュブルコーヒーのコーヒー特有の味わいや香りを高めるために、多くの試みがなされている。例えば、コーヒーエキスを乾燥してなるドライコーヒー抽出成分と、抽出されていない微粉砕コーヒー豆成分とを含有するソリュブルコーヒー(特許文献1)、インスタントフリーズドライコーヒー及びレギュラーロースト微粉砕コーヒー豆からなるコーヒー組成物(特許文献2)が提案されている。
特表2011−527574号公報 特表2013−506415号公報
前記従来技術のソリュブルコーヒーは、乾燥コーヒー抽出物に微粉砕コーヒー豆を添加することにより、コーヒー特有の香りが高められるものの、酸味が不十分となるという課題があることが判明した。また、コーヒーの美味しさを醸成する上で外観も重要な要素であるが、従来のソリュブルコーヒーは熱水又は冷水に溶解したときに透明度の低いものが多い。
本発明の課題は、酸味の質及び鼻抜けの香りの良好なソリュブルコーヒーを提供することにある。
本発明者らは、コーヒーの酸味について詳細に検討した結果、コーヒーの酸味には良質の酸味と不快な酸味があり、それらは特定の有機酸に由来しており、不快な酸味を与える有機酸の含有比率が高まると、コーヒーの酸味の質が低下することを見出した。そして、乾燥コーヒー抽出物と、焙煎コーヒー豆微粉とを含有せしめ、特定の有機酸の量比を一定に制御することにより、酸味の質及び鼻抜けの香りの良好なソリュブルコーヒーが得られることを見出した。
すなわち、本発明は 次のとおりである。
(1)乾燥コーヒー抽出物と、焙煎コーヒー豆微粉を含み、(A)リンゴ酸と(B)酢酸との質量比[(B)/(A)]が2.9以下である、ソリュブルコーヒー。
(2)乾燥コーヒー抽出物と、焙煎コーヒー豆微粉とを配合し、(A)リンゴ酸と(B)酢酸との質量比[(B)/(A)]を2.9以下に調整する、ソリュブルコーヒーの酸味の改善方法。
本発明によれば、酸味の質及び鼻抜けの香りの良好なソリュブルコーヒーを提供することができる。
以下、本発明のソリュブルコーヒーについて説明する。
本明細書において「ソリュブルコーヒー」とは、飲用時に水、牛乳等の液体で還元した後、即座に飲用可能なインスタント製品をいい、ソリュブルコーヒー中の固形分量は通常95質量%以上、好ましくは97質量%以上である。なお、かかる固形分量の上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。ここで、本明細書において「固形分量」とは、試料を105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥して揮発物質を除いた残分の質量をいう。
本発明のソリュブルコーヒーは、乾燥コーヒー抽出物を含有する。
本明細書において「乾燥コーヒー抽出物」とは、コーヒー抽出物を乾燥したものいう。乾燥コーヒー抽出物は、固形分量が通常95質量%以上、好ましくは97質量%以上であり、上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。
コーヒー抽出物としては、焙煎コーヒー豆から抽出したコーヒー抽出物、インスタントコーヒーの水溶液等が挙げられ、酸味の質改善の観点から、それらを活性炭処理したものを用いるのが好ましい。
コーヒー抽出物は、当該コーヒー抽出物100g当たり焙煎コーヒー豆を生豆換算で、好ましくは1g以上、より好ましくは2.5g以上、更に好ましくは5g以上使用しているものである。ここで、生豆換算値は、焙煎コーヒー豆1gが生コーヒー豆1.3gに相当するものとする(改訂新版・ソフトドリンクス、監修:全国清涼飲料工業会、発行:光琳、平成元年12月25日発行 421頁記載)。
抽出方法及び抽出条件は特に限定されず、公知の方法及び条件で行うことが可能であるが、多段階抽出法を採用することもできる。ここで、本明細書において「多段階抽出法」とは、1以上の焙煎コーヒー豆を、複数の独立した抽出塔それぞれに投入し、1段階目の抽出塔に抽出溶媒を供給して該抽出塔からコーヒー抽出物を排出させ、次いで、1段階目の抽出塔から排出されたコーヒー抽出物を2段階目の抽出塔に供給し該抽出塔からコーヒー抽出物を排出させるという操作を繰り返し行い、最終段階の抽出塔から排出されたコーヒー抽出物を回収する抽出法をいう。抽出は常圧下でも、加圧下でも構わない。
抽出に使用する焙煎コーヒー豆の焙煎度は、L値として、好ましくは10〜60、より好ましくは13〜40、更に好ましくは15〜35、より更に好ましくは20〜32である。本発明においては、焙煎度の異なるコーヒー豆を混合して使用することもできる。焙煎度の異なるコーヒー豆を混合して使用する場合、焙煎コーヒー豆の焙煎度は、使用する焙煎コーヒー豆のL値に、当該焙煎コーヒー豆の含有質量比を乗じた値の総和とする。ここで、本明細書において「L値」とは、黒をL値0とし、また白をL値100として、焙煎コーヒー豆の明度を色差計で測定したものである。なお、焙煎方法及び焙煎条件は特に限定されない。
コーヒー豆の豆種としては、例えば、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種が挙げられ、またコーヒー豆の産地としては、例えば、ブラジル、コロンビア、グァテマラ、インドネシア、ベトナム、タンザニア、イエメン、エチオピア、ジャマイカ等を挙げることができる。本発明においては、豆種、産地の異なる焙煎コーヒー豆を1種又は2種以上を混合して使用することもできる。
活性炭処理は、バッチ式及び連続式のいずれでもよい。また、焙煎コーヒー豆及び活性炭を同一容器内に仕込み、当該容器内に抽出溶媒を供給し、コーヒー抽出物の調製と、活性炭処理を略同時に行っても構わない。バッチ式は、例えば、コーヒー抽出物に活性炭を加え0〜100℃で0.5分〜5時間撹拌した後、活性炭を除去すればよい。また、連続式は、例えば、カラム内に活性炭を充填し、コーヒー抽出物をカラム下部又は上部から通液させ、他方から排出させればよい。
活性炭は、一般に工業用に使用されているものであれば特に制限されないが、例えば、粉末状活性炭、粒状活性炭、活性炭繊維等を挙げることができる。活性炭の原料としては、オガコ、石炭、ヤシ殻等が挙げられ、中でも、ヤシ殻が好ましい。また、水蒸気等のガスにより賦活した活性炭も好ましく使用される。水蒸気賦活活性炭の市販品としては、白鷺WH2c(日本エンバイロケミカルズ株式会社)、太閣CW(二村化学工業株式会社)、クラレコールGL(クラレケミカル株式会社)等を挙げることができる。
活性炭の使用量は、酸味の質改善の観点から、コーヒー抽出物のBrix(%)に対して、好ましくは2〜50質量%、より好ましくは5〜45質量%、更に好ましくは10〜40質量%である。ここで、本明細書において「Brix」とは、糖用屈折計を利用して測定した値であり、20℃のショ糖水溶液の質量百分率に相当する値である。また、20℃におけるショ糖水溶液の屈折率を基準として、試料の屈折率より算出される可溶性固形分濃度を意味する。具体的には後掲の実施例に記載の方法により測定することができる。また、活性炭との接触温度は、通常0〜100℃、好ましくは10〜80℃、更に好ましくは12〜60℃である。
コーヒー抽出物の乾燥方法としては、例えば、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等が挙げられる。乾燥コーヒー抽出物の形態としては、粉末状、粒状等を挙げることができる。
また、本発明のソリュブルコーヒーは、焙煎コーヒー豆微粉を含有する。ここで、本明細書において「焙煎コーヒー豆微粉」とは、焙煎コーヒー豆の微細な粒子をいう。焙煎コーヒー豆微粉の平均粒子径は、鼻抜けの香り及びすっきり感の増強、舌への残留感及び透明度の改善の観点から、550μm以下が好ましく、500μm以下がより好ましく、400μm以下が更に好ましく、300μm以下がより更に好ましく、230μm以下がより更に好ましく、120μm以下がより更に好ましく、100μm以下がより更に好ましく、80μm以下がより更に好ましく、50μm以下がより更に好ましく、30μm以下がより更に好ましく、そして、10μm以上が好ましく、12μm以上がより好ましく、15μm以上が更に好ましい。かかる平均粒子径の範囲としては、好ましくは10〜550μm、より好ましくは10〜500μm、更に好ましくは10〜400μm、より更に好ましくは10〜300μm、より更に好ましくは12〜230μm、より更に好ましくは12〜120μm、より更に好ましくは12〜100μm、より更に好ましくは15〜80μm、より更に好ましくは15〜50μm、より更に好ましくは15〜30μmである。ここで、本明細書において「焙煎コーヒー豆微粉の平均粒子径」とは、ミー(Mie)散乱理論に基づくレーザー回折・散乱法により測定したものであり、具体的には、レーザー回折・散乱法粒度分布測定装置により焙煎コーヒー豆微粉の粒度分布を体積基準で作成し、得られたメディアン径(d50)を平均粒子径としたものである。
焙煎コーヒー豆微粉は、焙煎コーヒー豆を粉砕又は研磨して得ることが可能である。粉砕又は研磨に使用する装置として、例えば、ミル、グラインダー等を挙げることができる。焙煎コーヒー豆の粉砕又は研磨は、常温(20±15℃)で行うことができるが、より一層の鼻抜けの香り増強の観点から、粉砕又は研磨する前に焙煎コーヒー豆を−5℃以下に冷却しても構わない。焙煎コーヒー豆の冷却は、焙煎コーヒー豆を液体窒素、ドライアイス等に接触させればよい。
また、所望の平均粒子径の焙煎コーヒー豆微粉を得るために、焙煎コーヒー豆を粉砕又は研磨後、篩分けして所望の平均粒子径を有するものを採取することもできる。なお、分級操作には、例えば、Tyler製(JIS Z 8801-1)の篩を用いることができる。
焙煎コーヒー豆微粉に使用する焙煎コーヒー豆の焙煎度は、鼻抜けの香り増強の観点から、L値として、10以上が好ましく、13以上がより好ましく、15以上が更に好ましく、16以上がより更に好ましく、そして40以下が好ましく、35以下がより好ましく、30以下が更に好ましく、26以下がより更に好ましく、22以下がより更に好ましい。かかるL値の範囲としては、好ましくは10〜40、より好ましくは13〜35、更に好ましくは13〜30、より更に好ましくは15〜26、より更に好ましくは16〜22である。なお、焙煎方法及び焙煎条件は特に限定されない。
コーヒー豆の豆種及び産地としては、前述と同様のものが挙げられ、豆種、産地、焙煎度等の異なるコーヒー豆を1種又は2種以上使用することもできる。
また、本発明のソリュブルコーヒーは、通常(C)セルロースを含有する。(C)セルロースは、主に焙煎コーヒー豆微粉に由来するものであり、(C)セルロースの含有量は焙煎コーヒー豆微粉の含有量の指標とすることができる。
本発明のソリュブルコーヒー中の(C)セルロースの含有量は、より一層の鼻抜けの香り増強の観点から、0.001質量%以上が好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上が更に好ましく、0.03質量%以上がより更に好ましく、0.04質量%以上がより更に好ましく、0.05質量%以上がより更に好ましく、またすっきり感の増強、舌への残留感及び透明性の改善の観点から、0.30質量%以下が好ましく、0.27質量%以下がより好ましく、0.21質量%以下が更に好ましく、0.16質量%以下がより更に好ましく、0.14質量%以下がより更に好ましい。(C)セルロースの含有量の範囲としては、本発明のソリュブルコーヒー中に、好ましくは0.001〜0.30質量%、より好ましくは0.005〜0.30質量%、更に好ましくは0.01〜0.27質量%、より更に好ましくは0.03〜0.21質量%、より更に好ましくは0.04〜0.16質量%、より更に好ましくは0.05〜0.14質量%である。
本発明のソリュブルコーヒーは、(A)リンゴ酸と、(B)酢酸を特定の比率で含有する。
(A)リンゴ酸は、単一の光学活性体でも、光学異性体の混合物であってもよく、原料に由来するものでも、新たに添加されたものでもよい。
本発明のソリュブルコーヒーは、(B)酢酸の含有量が通常含まれる量よりも低減されており、(A)リンゴ酸と(B)酢酸との質量比[(B)/(A)]が2.9以下であるが、より一層の酸味の質改善の観点から、2.8以下が好ましく、2.7以下がより好ましく、2.6以下が更に好ましい。なお、質量比[(A)/(B)]の下限値は特に限定されないが、鼻抜けの香りの観点から、1.4以上が好ましく、1.7以上がより好ましく、2.0以上がより好ましく、2.1以上が更に好ましい。かかる質量比[(A)/(B)]の範囲としては、好ましくは1.4〜2.8、より好ましくは1.7〜2.7、更に好ましくは2.0〜2.7、殊更に好ましくは2.1〜2.6である。
本発明のソリュブルコーヒー中の(A)リンゴ酸の含有量は、酸味の質の観点から、0.45質量%以上が好ましく、0.48質量%以上がより好ましく、0.50質量%以上が更に好ましい。(A)リンゴ酸の含有量の上限値は特に限定されないが、酸味の強さの観点から、0.9質量%以下が好ましく、0.8質量%以下がより好ましく、0.7質量%以下が更に好ましい。(A)リンゴ酸の含有量の範囲としては、本発明のソリュブルコーヒー中に、好ましくは0.45〜0.9質量%、より好ましくは0.48〜0.8質量%、更に好ましくは0.50〜0.70質量%である。なお、リンゴ酸の含有量は、D−リンゴ酸及びL−リンゴ酸の合計含有量とする。
本発明のソリュブルコーヒー中の(B)酢酸の含有量は、酸味の質の観点から、1.4質量%以下が好ましく、1.35質量%以下がより好ましく、1.3質量%以下が更に好ましい。(B)酢酸の含有量の下限値は特に限定されないが、製造上の観点から、0.001質量%以上が好ましく、0.10質量%以上がより好ましく、0.20質量%以上が更に好ましい。(B)酢酸の含有量の範囲としては、本発明のソリュブルコーヒー中に、好ましくは0.001〜1.4質量%、より好ましくは0.10〜1.35質量%、更に好ましくは0.20〜1.3質量%である。
更に、本発明のソリュブルコーヒーは、当該ソリュブルコーヒー2gを85℃の純水180mLで希釈した希釈液についてレーザー回析式粒度分布装置により測定した体積基準の粒度分布において、粒子径10μm以上の粒子の割合が、鼻抜けの香り及びすっきり感の増強の観点から、95体積%以上が好ましく、96体積%以上がより好ましく、97体積%以上が更に好ましく、98体積%以上がより更に好ましく、また透明度の改善の観点から、99.8体積%以下が好ましく、99.5体積%以下がより好ましく、99.2体積%以下が更に好ましい。かかる粒子径10μm以上の粒子の割合の範囲としては、好ましくは95〜99.8体積%、より好ましくは96〜99.5体積%、更に好ましくは97〜99.5体積%、殊更に好ましくは98〜99.2体積%である。
本発明のソリュブルコーヒーは、(D)クロロゲン酸類を含有することができる。ここで、本明細書において「クロロゲン酸類」とは、3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸及び5−カフェオイルキナ酸のモノカフェオイルキナ酸と、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸及び5−フェルラキナ酸のモノフェルラキナ酸と、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸及び4,5−ジカフェオイルキナ酸のジカフェオイルキナ酸を併せての総称であり、本発明においては上記9種のうち少なくとも1種を含有すればよい。
本発明のソリュブルコーヒー中の(D)クロロゲン酸類の含有量は、生理効果の観点から、5質量%以上が好ましく、5.5質量%以上がより好ましく、6質量%以上が更に好ましく、また風味の観点から、20質量%以下が好ましく、17質量%以下がより好ましく、15質量%以下が更に好ましく、14質量%以下がより更に好ましく、13質量%以下がより更に好ましい。(D)クロロゲン酸類の含有量の範囲としては、本発明のソリュブルコーヒー中に、好ましくは5〜20質量%、より好ましくは5〜17質量%、更に好ましくは5〜15質量%、より更に好ましくは5.5〜14質量%、より更に好ましくは6〜13質量%である。なお、クロロゲン酸類の含有量は上記9種の合計量に基づいて定義される。
本発明のソリュブルコーヒー中の(A)リンゴ酸と(D)クロロゲン酸類との質量比[(A)/(D)]は、酸味の質改善の観点から、0.05以上が好ましく、0.055以上がより好ましく、0.06以上が更に好ましく、また酸味の強さの観点から、0.20以下が好ましく、0.10以下がより好ましく、0.08以下が更に好ましい。かかる質量比[(A)/(D)]の範囲としては、好ましくは0.05〜0.20、より好ましくは0.055〜0.10、更に好ましくは0.06〜0.08である。
本発明のソリュブルコーヒー中の(B)酢酸と(D)クロロゲン酸類との質量比[(B)/(D)]は、酸味の強さの観点から、0.25以下が好ましく、0.2以下がより好ましく、0.18以下が更に好ましく、0.17以下がより更に好ましく、またすっきり感付与、舌への残留感改善の観点から、0.01以上が好ましく、0.02以上がより好ましく、0.04以上が更に好ましく、0.06以上がより更に好ましい。かかる質量比[(B)/(D)]の範囲としては、好ましくは0.01〜0.25、より好ましくは0.01〜0.2、更に好ましくは0.04〜0.18、より更に好ましくは0.06〜0.17である。
本発明のソリュブルコーヒーは、(E)カフェインを含有することができる。
本発明のソリュブルコーヒー中の(E)カフェインの含有量は、鼻抜けの香り増強、酸味の質改善の観点から、5質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3質量%以下が更に好ましく、2.5質量%以下がより更に好ましい。また、(E)カフェインの含有量は、適度な苦味付与の観点から、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上が更に好ましく、1質量%以上がより更に好ましい。かかる(E)カフェインの含有量の範囲としては、ソリュブルコーヒー中に、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.1〜4質量%、更に好ましくは0.5〜3質量%、より更に好ましくは1〜2.5質量%である。
本発明のソリュブルコーヒー中の(D)クロロゲン酸類と(E)カフェインとの質量比[(E)/(D)]は、鼻抜けの香り増強、酸味の質改善の観点から、0.48以下が好ましく、0.4以下がより好ましく、0.35以下が更に好ましい。また、質量比[(E)/(D)]は、適度な苦味付与の観点から、0.001以上が好ましく、0.01以上がより好ましく、0.1以上が更に好ましい。かかる(E)カフェインの含有量の範囲としては、ソリュブルコーヒー中に、好ましくは0.001〜0.48、より好ましくは0.01〜0.4、更に好ましくは0.1〜0.35である。
更に、本発明のソリュブルコーヒーは、当該ソリュブルコーヒー3.4gを85℃の純水180mLで希釈した希釈液のHAZE値が、透明感の観点から、85以下が好ましく、80以下がより好ましく、75以下が更に好ましく、70以下が殊更に好ましい。なお、HAZE値の下限値は、特に限定されない。ここで、本明細書において「HAZE値」とは、透明性に関する指標であり、全光線透過光に対する拡散透過光の割合から求められ、具体的には後掲の実施例に記載の方法により測定することができる。
本発明のソリュブルコーヒーは、例えば、乾燥コーヒー抽出物と、焙煎コーヒー豆微粉とを配合し、質量比[(B)/(A)]を一定に調整することにより製造することかできる。
本発明のソリュブルコーヒーは、予め乾燥したコーヒー抽出物と焙煎コーヒー豆微粉とを混合して製造しても、液状のコーヒー抽出物と、焙煎コーヒー豆微粉とを混合した後、乾燥して製造してもよいが、鼻抜けの香り増強の観点から、予め乾燥したコーヒー抽出物と焙煎コーヒー豆微粉とを混合して製造することが好ましい。
乾燥コーヒー抽出物に対する焙煎コーヒー豆微粉の割合は、すっきり感の増強、舌への残留感及び透明度の改善の観点から、150質量%以下が好ましく、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下が更に好ましく、30質量%以下がより更に好ましく、25質量%以下がより更に好ましく、20質量%以下がより更に好ましく、また鼻抜けの香りのより一層の増強の観点から、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、1.5質量%以上が更に好ましく、2質量%以上がより更に好ましく、3質量%以上がより更に好ましく、4質量%以上がより更に好ましく、5質量%以上がより更に好ましい。かかる焙煎コーヒー豆微粉の割合の範囲としては、乾燥コーヒー抽出物に対して、好ましくは0.5〜150質量%、より好ましくは1〜60質量%、更に好ましくは1.5〜50質量%、より更に好ましくは2〜40質量%、より更に好ましくは3〜30質量%、より更に好ましくは4〜25質量%、より更に好ましくは5〜20質量%である。
また、本発明のソリュブルコーヒーには、必要により、甘味料、乳成分、ココアパウダー、酸化防止剤、香料、色素、乳化剤、保存料、調味料、酸味料、アミノ酸、たんぱく質、植物油脂、pH調整剤、品質安定剤等の添加剤の1種又は2種以上を配合してもよい。
本発明のソリュブルコーヒーは種々の形態を採り得るが、例えば、瓶等に容器詰し、飲用する際にカップ1杯分をスプーン等で計量するもの、1杯分を収容したカップタイプ、カップ1杯分毎に小分けしたスティックタイプ等とすることができる。
本発明のソリュブルコーヒーの酸味の改善方法は、例えば、乾燥コーヒー抽出物と、焙煎コーヒー豆微粉とを配合し、質量比[(B)/(A)]に調整することにより行うことかできる。なお、本発明のソリュブルコーヒーの酸味の改善方法は、前述のソリュブルコーヒーと同様の構成を採用することができる。
上記実施形態に関し、本発明は更に以下のソリュブルコーヒー及び方法を開示する。
<1>
乾燥コーヒー抽出物と、焙煎コーヒー豆微粉
を含み、
(A)リンゴ酸と(B)酢酸との質量比[(B)/(A)]が2.9以下である、ソリュブルコーヒー。
<2>
乾燥コーヒー抽出物と、焙煎コーヒー豆微粉とを配合し、(A)リンゴ酸と(B)酢酸との質量比[(B)/(A)]を2.9以下に調整する、ソリュブルコーヒーの酸味の改善方法。
<3>
ソリュブルコーヒー2gを85℃の純水180mLで希釈した希釈液についてレーザー回析式粒度分布装置により測定した体積基準の粒度分布において、粒子径10μm以上の粒子の割合が95体積%以上である、前記<1>記載のソリュブルコーヒー、又は前記<2>記載のソリュブルコーヒーの酸味の改善方法。
<4>
更に(C)セルロースを0.001質量%以上含有する、前記<1>又は<3>記載のソリュブルコーヒー。
<5>
更に(C)セルロースの含有量を0.001質量%以上に調整する、前記<2>又は<3>記載のソリュブルコーヒーの酸味の改善方法。
<6>
当該ソリュブルコーヒーは、固形分量が好ましくは95質量%以上、より好ましくは97質量%以上である、前記<1>、<3>若しくは<4>記載のソリュブルコーヒー、又は前記<2>、<3>若しくは<5>記載のソリュブルコーヒーの酸味の改善方法(以下、「ソリュブルコーヒー、又はソリュブルコーヒーの酸味の改善方法」を「ソリュブルコーヒー等」と称する)。
<7>
乾燥コーヒー抽出物が、好ましくはコーヒー抽出物を乾燥したものである、前記<1>〜<6>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<8>
コーヒー抽出物が、好ましくは焙煎コーヒー豆から抽出したコーヒー抽出物、又はインスタントコーヒーの水溶液であり、より好ましくは焙煎コーヒー豆から抽出したコーヒー抽出物、又はインスタントコーヒーの水溶液を活性炭処理したものである、前記<7>記載のソリュブルコーヒー等。
<9>
コーヒー抽出物が、当該コーヒー抽出物100g当たり焙煎コーヒー豆を生豆換算で、好ましくは1g以上、より好ましくは2.5g以上、更に好ましくは5g以上使用しているものである、前記<7>又は<8>記載のソリュブルコーヒー等。
<10>
コーヒー抽出物が、好ましくは焙煎コーヒー豆を多段階抽出法により抽出して得られたものである、前記<7>〜<9>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<11>
抽出に使用する焙煎コーヒー豆は、L値が好ましくは10〜60、より好ましくは13〜40、更に好ましくは15〜35、より更に好ましくは20〜32である、前記<7>〜<10>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<12>
抽出に使用する焙煎コーヒー豆は、コーヒー豆の豆種が好ましくはアラビカ種、ロブスタ種及びリベリカ種から選ばれる1種又は2種以上であり、コーヒー豆の産地が好ましくはブラジル、コロンビア、グァテマラ、インドネシア、ベトナム、タンザニア、イエメン、エチオピア及びジャマイカから選ばれる1種又は2種以上である、前記<7>〜<11>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<13>
活性炭が、好ましくは粉末状活性炭、粒状活性炭又は活性炭繊維であり、より好ましくヤシ殻由来の活性炭であり、更に好ましくはヤシ殻由来の水蒸気賦活活性炭である、前記<8>〜<12>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<14>
活性炭の使用量が、コーヒー抽出物のBrixに対して、好ましくは2〜50質量%、より好ましくは5〜45質量%、更に好ましくは10〜40質量%である、前記<8>〜<13>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<15>
乾燥コーヒー抽出物は、固形分量が好ましくは95質量%以上、より好ましくは97質量%以上である、前記<1>〜<14>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<16>
焙煎コーヒー豆微粉は、平均粒子径が好ましくは550μm以下、より好ましくは500μm以下、更に好ましくは400μm以下、より更に好ましくは300μm以下、より更に好ましくは230μm以下、より更に好ましくは120μm以下、より更に好ましくは100μm以下、より更に好ましくは80μm以下、より更に好ましくは50μm以下、より更に好ましくは30μm以下であって、好ましくは10μm以上、より好ましくは12μm以上、更に好ましくは15μm以上である、前記<1>〜<15>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<17>
焙煎コーヒー豆微粉は、平均粒子径が好ましくは10〜550μm、より好ましくは10〜500μm、更に好ましくは10〜400μm、より更に好ましくは10〜300μm、より更に好ましくは12〜230μm、より更に好ましくは12〜120μm、より更に好ましくは12〜100μm、より更に好ましくは15〜80μm、より更に好ましくは13〜50μm、より更に好ましくは15〜30μmである、前記<1>〜<16>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<18>
焙煎コーヒー豆微粉が、好ましくは焙煎コーヒー豆を粉砕又は研磨して得られたものである、前記<1>〜<17>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<19>
焙煎コーヒー豆微粉は、L値が好ましくは10以上、より好ましくは13以上、更に好ましくは15以上、より更に好ましくは16以上であって、好ましくは40以下、より好ましくは35以下、更に好ましくは30以下、より更に好ましくは26以下、より更に好ましくは22以下である焙煎コーヒー豆の微粉である、前記<1>〜<18>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<20>
焙煎コーヒー豆微粉は、L値が好ましくは10〜40、より好ましくは13〜35、更に好ましくは13〜30、より更に好ましくは15〜26、より更に好ましくは16〜22である焙煎コーヒー豆の微粉である、前記<1>〜<19>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<21>
焙煎コーヒー豆微粉は、コーヒー豆の豆種が好ましくはアラビカ種、ロブスタ種及びリベリカ種から選ばれる1種又は2種以上であり、コーヒー豆の産地が好ましくはブラジル、コロンビア、グァテマラ、インドネシア、ベトナム、タンザニア、イエメン、エチオピア及びジャマイカから選ばれる1種又は2種以上である、前記<1>〜<20>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<22>
質量比[(B)/(A)]が、好ましくは2.8以下、より好ましくは2.7以下、更に好ましくは2.6以下であって、好ましくは1.4以上、より好ましくは1.7以上、更に好ましくは2.0以上、より更に好ましくは2.1以上である、前記<1>〜<21>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<23>
質量比[(B)/(A)]が、好ましくは1.4〜2.8、より好ましくは1.7〜2.7、更に好ましくは2.0〜2.7、殊更に好ましくは2.1〜2.6である、前記<1>〜<22>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<24>
ソリュブルコーヒー中の(A)リンゴ酸の含有量が、好ましくは0.45質量%以上、より好ましくは0.48質量%以上、更に好ましくは0.50質量%以上であって、好ましくは0.9質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下、更に好ましくは0.7質量%以下である、前記<1>〜<23>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<25>
ソリュブルコーヒー中の(A)リンゴ酸の含有量が、好ましくは0.45〜0.9質量%、より好ましくは0.48〜0.8質量%、更に好ましくは0.50〜0.70質量%である、前記<1>〜<24>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<26>
ソリュブルコーヒー中の(B)酢酸の含有量が、好ましくは1.4質量%以下、より好ましくは1.35質量%以下、更に好ましくは1.3質量%以下であって、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.10質量%以上、更に好ましくは0.20質量%以上である、前記<1>〜<25>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<27>
ソリュブルコーヒー中の(B)酢酸の含有量が、好ましくは0.001〜1.4質量%、より好ましくは0.10〜1.35質量%、更に好ましくは0.20〜1.3質量%である、前記<1>〜<26>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<28>
ソリュブルコーヒー中の(C)セルロースの含有量が、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上、より更に好ましくは0.03質量%以上、より更に好ましくは0.04質量%以上、より更に好ましくは0.05質量%以上であって、好ましくは0.30質量%以下、より好ましくは0.27質量%以下、更に好ましくは0.21質量%以下、より更に好ましくは0.16質量%以下、より更に好ましくは0.14質量%以下である、前記<4>〜<27>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<29>
ソリュブルコーヒー中の(C)セルロースの含有量が、好ましくは0.001〜0.30質量%、より好ましくは0.005〜0.30質量%、更に好ましくは0.01〜0.27質量%、より更に好ましくは0.03〜0.21質量%、より更に好ましくは0.04〜0.16質量%、より更に好ましくは0.05〜0.14質量%である、前記<4>〜<28>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<30>
粒子径10μm以上の粒子の割合が、好ましくは95体積%以上、より好ましくは96体積%以上、更に好ましくは97体積%以上、より更に好ましくは98体積%以上であって、好ましくは99.8体積%以下、より好ましくは99.5体積%以下、更に好ましくは99.2体積%以下である、前記<3>〜<29>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<31>
粒子径10μm以上の粒子の割合が、好ましくは95〜99.8体積%、より好ましくは96〜99.5体積%、更に好ましくは97〜99.5体積%、殊更に好ましくは98〜99.2体積%である、前記<3>〜<30>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<32>
好ましくは(D)クロロゲン酸類を含有する、前記<1>〜<31>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<33>
クロロゲン酸類が、好ましくは3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸、5−カフェオイルキナ酸、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸、5−フェルラキナ酸、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸及び4,5−ジカフェオイルキナ酸から選ばれる1種又は2種以上である、前記<32>記載のソリュブルコーヒー等。
<34>
ソリュブルコーヒー中の(D)クロロゲン酸類の含有量が、好ましくは5質量%以上、より好ましくは5.5質量%以上、更に好ましくは6質量%以上であって、好ましくは20質量%以下、より好ましくは17質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、より更に好ましくは14質量%以下、より更に好ましくは13質量%以下である、前記<32>又は<33>記載のソリュブルコーヒー等。
<35>
ソリュブルコーヒー中の(D)クロロゲン酸類の含有量が、好ましくは5〜20質量%、より好ましくは5〜17質量%、更に好ましくは5〜15質量%、より更に好ましくは5.5〜14質量%、より更に好ましくは6〜13質量%である、前記<32>〜<34>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<36>
ソリュブルコーヒー中の(A)リンゴ酸と(D)クロロゲン酸類との質量比[(A)/(D)]が、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.055以上、更に好ましくは0.06以上であって、好ましくは0.20以下、より好ましくは0.10以下、更に好ましくは0.08以下である、前記<32>〜<35>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<37>
ソリュブルコーヒー中の(A)リンゴ酸と(D)クロロゲン酸類との質量比[(A)/(D)]が、好ましくは0.05〜0.20、より好ましくは0.055〜0.10、更に好ましくは0.06〜0.08である、前記<32>〜<36>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<38>
ソリュブルコーヒー中の(B)酢酸と(D)クロロゲン酸類との質量比[(B)/(D)]が、好ましくは0.25以下、より好ましくは0.2以下、更に好ましくは0.18以下、より更に好ましくは0.17以下であって、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.02以上、更に好ましくは0.04以上、より更に好ましくは0.06以上である、前記<32>〜<37>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<39>
ソリュブルコーヒー中の(B)酢酸と(D)クロロゲン酸類との質量比[(B)/(D)]が、好ましくは0.01〜0.25、より好ましくは0.02〜0.2、更に好ましくは0.04〜0.18、より更に好ましくは0.06〜0.17である、前記<32>〜<38>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<40>
好ましくは(E)カフェインを含有する、前記<1>〜<39>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<41>
ソリュブルコーヒー中の(E)カフェインの含有量が、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、より更に好ましくは2.5質量%以下であって、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1質量%以上である、前記<40>記載のソリュブルコーヒー等。
<42>
ソリュブルコーヒー中の(E)カフェインの含有量が、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.1〜4質量%、更に好ましくは0.5〜3質量%、より更に好ましくは1〜2.5質量%であり、また0質量%であってもよい、前記<40>又は<41>記載のソリュブルコーヒー等。
<43>
ソリュブルコーヒー中の(D)クロロゲン酸類と(E)カフェインとの質量比[(E)/(D)]が、好ましくは0.48以下、より好ましくは0.4以下、更に好ましくは0.35以下であって、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.01以上、更に好ましくは0.1以上である、前記<40>〜<42>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<44>
ソリュブルコーヒー中の(D)クロロゲン酸類と(E)カフェインとの質量比[(E)/(D)]が、好ましくは0.001〜0.48、より好ましくは0.01〜0.4、更に好ましくは0.1〜0.35である、前記<40>〜<43>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<45>
当該ソリュブルコーヒーは、ソリュブルコーヒー3.4gを85℃の純水180mLで希釈した希釈液のHAZE値が、好ましくは85以下、より好ましくは80以下、更に好ましくは75以下、より更に好ましくは70以下である、前記<1>〜<44>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<46>
乾燥コーヒー抽出物に対する焙煎コーヒー豆微粉の割合が、好ましくは150質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは50質量%以下、より更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは25質量%以下、より更に好ましくは20質量%以下であって、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは1.5質量%以上、より更に好ましくは2質量%以上、より更に好ましくは3質量%以上、より更に好ましくは4質量%以上、より更に好ましくは5質量%以上である、前記<1>〜<45>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<47>
乾燥コーヒー抽出物に対する焙煎コーヒー豆微粉の割合が、好ましくは0.5〜150質量%、より好ましくは1〜60質量%、更に好ましくは1.5〜50質量%、より更に好ましくは2〜40質量%、より更に好ましくは3〜30質量%、より更に好ましくは4〜25質量%、より更に好ましくは5〜20質量%である、前記<1>〜<46>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<48>
好ましくは甘味料、乳成分、ココアパウダー、酸化防止剤、香料、色素、乳化剤、保存料、調味料、酸味料、アミノ酸、たんぱく質、植物油脂、pH調整剤、及び品質安定剤から選ばれる1種又は2種以上を更に含有する、前記<1>〜<47>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
<49>
当該のソリュブルコーヒーの形態が、好ましくは瓶等に容器詰し、飲用する際にカップ1杯分をスプーン等で計量するもの、1杯分を収容したカップタイプ、又はカップ1杯分毎に小分けしたスティックタイプである、前記<1>〜<48>のいずれか一に記載のソリュブルコーヒー等。
(1)リンゴ酸及び酢酸の分析
ソリュブルコーヒー2gに85℃の純水180mLを注ぎ、攪拌した後、ろ過して試料を調製した。この試料を適宜希釈し、キャピラリー電気泳動(CE)で測定した。
測定条件:CE
・使用装置 :Agilent Technologies CEシステム
・キャピラリー:フューズドシリカ
・泳動液 :2,6−ピリジンジカルボン酸系
・印加電位 :Negative
・検出 :間接吸光光度法
標準試薬
・酢酸 :酢酸ナトリウム三水和物(特級、関東化学製)
・リンゴ酸:DL−リンゴ酸(鹿特級、関東化学製)
CE条件
・印加電圧:−25kV
・装置型番:G1602A
(2)セルロースの分析
250mL遠沈管に0.5〜10gの試料を採取した後、0.05%の塩化ナトリウム水溶液を85mL加えた。混合液を沸騰水浴中で30分間加熱処理を行い、その後、すばやく冷却した。冷却液に、パンクレアチン溶液を5mL添加した後、pH6.5、40℃の環境下で16時間インキュベートした。インキュベート液を遠心分離し、固形物をろ紙(ADVANTEC101)を用いて回収した。回収した残さに5%硫酸水溶液50mLを加えて、沸騰水浴中にて、2.5時間分解するために放置した。その後、ガラスフィルター(1G3)を用いて、本液を吸引濾過した後、残さをアセトン、及びジエチルエーテルを用いて洗浄した。本洗浄済固形物に72%硫酸30mLを加え、5℃、冷蔵庫にて24時間以上放置した後、吸引濾過を行い、ろ液中のグルコース量を、フェノール硫酸法を用いて測定することにより、セルロース量を定量した。
(3)クロロゲン酸類及びカフェインの分析
ソリュブルコーヒー2gに85℃の純水180mLを注ぎ、攪拌した後、バイアルに分注して分析した。
分析機器はHPLCを使用した。装置の構成ユニットの型番は次の通りである。
・UV−VIS検出器:L−2420((株)日立ハイテクノロジーズ)
・カラムオーブン:L−2300((株)日立ハイテクノロジーズ)
・ポンプ:L−2130((株)日立ハイテクノロジーズ)
・オートサンプラー:L−2200((株)日立ハイテクノロジーズ)
・カラム:Cadenza CD−C18 内径4.6mm×長さ150mm、粒子径3μm(インタクト(株))
・検出器
分析条件は次の通りである。
・サンプル注入量:10μL
・流量:1.0mL/min
・UV−VIS検出器設定波長:325nm
・カラムオーブン設定温度:35℃
・溶離液A:0.05M 酢酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、10mM 酢酸ナトリウム、5(V/V)%アセトニトリル溶液
・溶離液B:アセトニトリル
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
15.0分 95% 5%
20.0分 95% 5%
22.0分 92% 8%
50.0分 92% 8%
52.0分 10% 90%
60.0分 10% 90%
60.1分 100% 0%
70.0分 100% 0%
HPLCでは、試料1gを精秤後、溶離液Aにて10mLにメスアップし、メンブレンフィルター(GLクロマトディスク25A,孔径0.45μm,ジーエルサイエンス(株))にて濾過後、分析に供した。
クロロゲン酸類の保持時間
9種のクロロゲン酸類
・モノカフェオイルキナ酸:5.3分、8.8分、11.6分の計3点
・モノフェルラキナ酸 :13.0分、19.9分、21.0分の計3点
・ジカフェオイルキナ酸 :36.6分、37.4分、44.2分の計3点。
ここで求めた9種のクロロゲン酸類の面積値から5−カフェオイルキナ酸を標準物質とし、質量%を求めた。
なお、カフェインの分析は、UV−VIS検出器設定波長:270nm 、カフェインを標準物質とした以外はクロロゲン酸類と同様に実施した。カフェインの保持時間は18.9分。
(4)ソリュブルコーヒーの粒度分布の測定
ソリュブルコーヒー2gに85℃の純水180mLを注ぎ、攪拌した後、25℃になるまで冷却した。この試料の粒度分布をレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−2100、島津製作所株式会社製)を用いて測定した。
(5)焙煎コーヒー豆微粉の平均粒子径の測定
焙煎コーヒー豆微粉1.0gに85℃の純粋180mLを注ぎ、攪拌した後、25℃になるまで冷却した。次いで、この試料をレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−2100、島津製作所株式会社製)を用いて、粒度分布を25℃にて測定し、各々の体積比から平均粒子径(d50)を算出した。
(6)HAZEの測定
ソリュブルコーヒー3.4gを85℃の純水180mLに注ぎ、攪拌した後、25℃になるまで冷却した。次いで、この試料を、ガラスセル(光路長10mm、横35mm、縦40mm)に入れ、HAZEMETER(HM−150、株式会社村上色彩技術研究所製)を用いて、HAZE値を25℃にて測定した。
(7)L値の測定
試料を、色差計((株)日本電色社製 スペクトロフォトメーター SE2000)を用いて測定した。
(8)Brixの測定
20℃における試料のBrixを、糖度計(Atago RX-5000、Atago社製)を用いて測定した。
(9)官能評価
ソリュブルコーヒー2gを85℃の純水180mLに注ぎ、攪拌した後、コーヒー飲料を調製した。その後、コーヒー飲料を専門パネル5名が試飲し、鼻抜けの香り、酸味の質、すっきり感、舌への残留感について下記の基準にて評価し、その後協議により最終スコアを決定した。
鼻抜けの香りの評価基準
5:強い
4:やや強い
3:普通
2:やや弱い
1:弱い
酸味の質の評価基準
5:さわやかに感じる
4:ややさわやかに感じる
3:どちらでもない
2:やや不快に感じる
1:不快に感じる
すっきり感の評価基準
5:強い
4:やや強い
3:普通
2:やや弱い
1:弱い
舌への残留感の評価基準
5:全く感じない
4:感じない
3:多少感じる
2:感じる
1:かなり感じる
実施例1
L26の焙煎コーヒー豆(ロブスタ種、産地:ベトナム)を粉砕し、円筒状抽出搭(内径160mm×高さ660mm)6本に、1搭当たりの充填量が4.2kgとなるように充填した。次いで、110℃の熱水を1段目の抽出搭の下部から上部へ送液した。次いで、1段目の抽出搭上部から排出されたコーヒー抽出液を、2段目の抽出搭下部から上部へ送液した。この操作を3段目以降の抽出塔についても繰り返し行い、6段目の抽出搭の上部から排出されたコーヒー抽出液を、速やかに冷却するとともに回収した。抽出は全て0.3MPaの加圧下で行った。得られた抽出液をロータリーエバポレーター(N−1100V型、東京理科器械(株)社製)を用い、0.004MPa、50℃にて減圧加熱濃縮し、Brix10%のコーヒー濃縮組成物を得た。続いて、円筒状のカラム(内径72mm×高さ100mm)に活性炭(白鷺WH2C LSS、日本エンバイロケミカルズ製)108gを加え、80℃、10分間殺菌した後に、上記Brix10%のコーヒー濃縮組成物3.6kgを、25℃、流量69.1mL/minにて送液し、更にイオン交換水を25℃、流量69.1mL/minにて送液し、カラム出口より最終的な採液量として4kgの活性炭処理液を得た。得られた処理液を、スプレードライヤーを用いて乾燥し、乾燥コーヒー抽出物を得た。
さらに、L16の焙煎コーヒー豆(アラビカ種、産地:ブラジル)をワンダーブレンダー(WB−I型、大阪ケミカル株式会社製)にて常温粉砕し、粉砕物を篩(Tyler20、60、115、170、400メッシュ)を用いて分級し、400メッシュパス品を回収して平均粒子径を19μmに調整した焙煎コーヒー豆微粉を得た。
乾燥コーヒー抽出物3.4gに対して、10質量%の焙煎コーヒー豆微粉(0.34g)を添加し、混合してソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例2
乾燥コーヒー抽出物3.4gに対して、更に1.7mgのD,L−リンゴ酸を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例3
乾燥コーヒー抽出物3.4gに対して、更に3.4mgのD,L−リンゴ酸を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例4
乾燥コーヒー抽出物3.4gに対して、更に6.8mgのD,L−リンゴ酸を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例5
乾燥コーヒー抽出物3.4gに対して、更に10.2mgのD,L−リンゴ酸を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例23
Brix10%のコーヒー濃縮組成物3.6kgに対する活性炭の使用量を54gに変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例24
Brix10%のコーヒー濃縮組成物3.6kgに対する活性炭の使用量を126gに変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例25
L26の焙煎コーヒー豆の代わりに、L30の焙煎コーヒー豆(ロブスタ種、産地:ベトナム)を使用し、Brix10%のコーヒー濃縮組成物3.6kgに対する活性炭の使用量を72gに変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例1
実施例1のコーヒー濃縮組成物に対し活性炭処理を行わずにスプレードライヤーを用いて乾燥し、乾燥コーヒー抽出物を得た。得られた乾燥コーヒー抽出物について分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例2
実施例1と同様の操作により活性炭処理液を得、次いでスプレードライヤーを用いて乾燥し、ソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例3
実施例1と同様の操作により活性炭処理液を得、次いでスプレードライヤーを用いて乾燥し、乾燥コーヒー抽出物を得た。乾燥コーヒー抽出物3.4gに対して、9.9mgの酢酸を添加し、混合してソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例4
乾燥コーヒー抽出物3.4gに対して、更に9.9mgの酢酸を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例5
比較例1と同様の操作により得られた乾燥コーヒー抽出物を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例6
実施例25のコーヒー濃縮組成物に対し活性炭処理を行わずにスプレードライヤーを用いて乾燥し、乾燥コーヒー抽出物を得た。得られた乾燥コーヒー抽出物について分析及び官能評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0006208117
実施例6
焙煎コーヒー豆微粉の添加量を2質量%(0.068g)に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表2に示す。
実施例7
焙煎コーヒー豆微粉の添加量を5質量%(0.17g)に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表2に示す。
実施例8
焙煎コーヒー豆微粉の添加量を20質量%(0.68g)に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表2に示す。
実施例9
焙煎コーヒー豆微粉の添加量を30質量%(1.02g)に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表2に示す。
実施例10
焙煎コーヒー豆微粉の添加量を50質量%(1.7g)に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表2に示す。
実施例26
焙煎コーヒー豆微粉の添加量を2質量%(0.068g)に変更したこと以外は、実施例23と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例23の結果とともに表2に示す。
実施例27
焙煎コーヒー豆微粉の添加量を20質量%(0.68g)に変更したこと以外は、実施例23と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例23の結果とともに表2に示す。
Figure 0006208117
実施例11
篩(Tyler20、60、115、170、400メッシュ)を用いて分級し、170メッシュを通過し、400メッシュ上に残った焙煎コーヒー豆微粉を回収して平均粒子径を65μmに調整した焙煎コーヒー豆微粉を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを調製した。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表3に示す。
実施例12
篩(Tyler20、60、115、170メッシュ)を用いて分級し、115メッシュを通過し、170メッシュ上に残った焙煎コーヒー豆微粉を回収して平均粒子径を107μmに調整した焙煎コーヒー豆微粉を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表3に示す。
実施例13
篩(Tyler20、60、115メッシュ)を用いて分級し、60メッシュを通過し、115メッシュ上に残った焙煎コーヒー豆微粉を回収して平均粒子径を202μmに調整した焙煎コーヒー豆微粉を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表3に示す。
実施例14
篩(Tyler20、60メッシュ)を用いて分級し、20メッシュを通過し、60メッシュ上に残った焙煎コーヒー豆微粉を回収して平均粒子径を550μmに調整した焙煎コーヒー豆微粉を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表3に示す。
Figure 0006208117
実施例15
L16の焙煎コーヒー豆(アラビカ種、産地:ブラジル)を、液体窒素を用いて凍結粉砕し、400メッシュパス品を回収して得られた平均粒子径19μmの焙煎コーヒー豆微粉を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表4に示す。
実施例16
L19の焙煎コーヒー豆(アラビカ種、産地:ブラジル)を、液体窒素を用いて凍結粉砕し、400メッシュパス品を回収して得られた平均粒子径19μmの焙煎コーヒー豆微粉を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表4に示す。
実施例17
L26の焙煎コーヒー豆(アラビカ種、産地:ブラジル)を用い、液体窒素を用いて凍結粉砕し、400メッシュパス品を回収して得られた平均粒子径19μmの焙煎コーヒー豆微粉を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表4に示す。
Figure 0006208117
実施例18
L16の焙煎コーヒー豆(アラビカ種、産地:コロンビア)を用いて得られた平均粒子径19μmの焙煎コーヒー豆微粉を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表5に示す。
実施例19
L16の焙煎コーヒー豆(ロブスタ種、産地:インドネシア)を用いて得られた平均粒子径19μmの焙煎コーヒー豆微粉を添加したこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表5に示す。
Figure 0006208117
実施例20
活性炭処理液を、フリーズドライヤーにより乾燥して得られた乾燥コーヒー抽出物を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作によりソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表6に示す。
実施例21
実施例1と同様の操作により活性炭処理液と、平均粒子径19μmの焙煎コーヒー豆微粉を調製し、活性炭処理液の固形分3.4gに対して、10質量%の焙煎コーヒー豆微粉(0.34g)を添加して混合し、スプレードライヤーにて乾燥しソリュブルコーヒー3.74gを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表6に示す。
実施例22
ドリップ抽出器(内径73mm、容積11L)に活性炭100g(クラレコールGW)充填し、その後、85℃の温水で10分間、活性炭を殺菌した後、L26の粉砕焙煎コーヒー豆(ロブスタ種、産地:ベトナム)400gを活性炭上に投入した。次いで底湯0.250Lをはった後、焙煎コーヒー豆の上部からシャワーより85℃の温水を1.02L供給し、10分間保持を行った。保持後に85℃の温水をシャワーより供給及び引抜(流速:12.5g/10秒)を行った。採液量が2.4Lに達したときに採液を止め、本採液を抽出液とした。得られた抽出液を、スプレードライヤーを用いて乾燥し、乾燥コーヒー抽出物を得た。
さらに、L16の焙煎コーヒー豆(アラビカ種、産地:ブラジル)をワンダーブレンダー(WB−I型、大阪ケミカル株式会社製)にて常温粉砕し、粉砕物を篩(Tyler20、60、115、170、400メッシュ)を用いて分級し、400メッシュパス品を回収して平均粒子径を19μmに調整した焙煎コーヒー豆微粉を得た。
乾燥コーヒー抽出物3.4gに対して、10質量%の焙煎コーヒー豆微粉(0.34g)を添加し、混合してソリュブルコーヒーを得た。得られたソリュブルコーヒーについて分析及び官能評価を行った。その結果を実施例1の結果とともに表6に示す。
Figure 0006208117
表1から、乾燥コーヒー抽出物と焙煎コーヒー豆微粉を含有するソリュブルコーヒーにおいて、質量比[(B)/(A)]を一定に制御することにより、酸味の質及び鼻抜けの香りが良好になることがわかる。また、表2、3から、(C)セルロースの含有量、所定の条件で測定される粒子径10μm以上の粒子の割合、焙煎コーヒー豆微粉の平均粒子径を特定範囲に制御することにより、すっきり感の増強、舌への残留感及び透明性がより一層改善されることがわかる。

Claims (11)

  1. 乾燥コーヒー抽出物と、
    焙煎コーヒー豆微粉
    を含み、
    (A)リンゴ酸と(B)酢酸との質量比[(B)/(A)]が1.4〜2.9で
    焙煎コーヒー豆微粉の平均粒子径が65μm以下であり、かつ
    焙煎コーヒー豆微粉の割合が乾燥コーヒー抽出物に対して1〜25質量%である、
    ソリュブルコーヒー。
  2. ソリュブルコーヒー2gを85℃の純水180mLで希釈した希釈液についてレーザー回析式粒度分布装置により測定した体積基準の粒度分布において、粒子径10μm以上の粒子の割合が95体積%以上である、請求項1記載のソリュブルコーヒー。
  3. 更に(C)セルロースを0.001質量%以上含有する、請求項1又は2記載のソリュブルコーヒー。
  4. 焙煎コーヒー豆微粉の焙煎度がL10〜40である、請求項1〜のいずれか1項に記載のソリュブルコーヒー。
  5. (D)クロロゲン酸類の含有量が5〜20質量%である、請求項1〜のいずれか1項に記載のソリュブルコーヒー。
  6. ソリュブルコーヒー3.4gを85℃の純水180mLで希釈した水希釈液のHAZE値が85以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載のソリュブルコーヒー。
  7. (E)カフェインを5質量%以下含有する、請求項1〜のいずれか1項に記載のソリュブルコーヒー。
  8. (E)カフェインを含み、該(E)カフェインと(D)クロロゲン酸類との質量比[(E)/(D)]が0.48以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載のソリュブルコーヒー。
  9. 乾燥コーヒー抽出物と、焙煎コーヒー豆微粉とを配合し、(A)リンゴ酸と(B)酢酸との質量比[(B)/(A)]を2.9以下に調整する、ソリュブルコーヒーの酸味の改善方法。
  10. ソリュブルコーヒー2gを85℃の純水180mLで希釈した希釈液についてレーザー回析式粒度分布装置により測定した体積基準の粒度分布において、粒子径10μm以上の粒子の割合を95体積%以上に調整する、請求項記載のソリュブルコーヒーの酸味の改善方法。
  11. 更に(C)セルロースの含有量を0.001質量%以上に調整する、請求項又は10記載のソリュブルコーヒーの酸味の改善方法。
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