JP6206057B2 - 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム - Google Patents

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本発明は、用紙に対して画像を形成する画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関する。
一般に、プリンタや複写機等の画像形成装置においては、特定の種類のジョブを実行することができない期間が発生することがある。
例えば、ブラック(Bk)のトナーは残っているが、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナーが残っていない期間においては、白黒画像のみを含むジョブは実行することはできるが、カラー画像を含むジョブは実行することができない。また、ステープルやパンチ等の用紙処理を実行するオプション装置(用紙処理装置)を用いて実行するジョブについては、例えばステープル装置が取り外されている期間においては、ステープル処理を含まないジョブは実行することはできるが、ステープル処理を含むジョブは実行することができない。他にも、複数のトレイのうち一部のトレイのみが紙切れとなっている期間や、セキュリティの観点から一部のユーザーのみ特定の機能を使用することができないように設定している期間等のように、様々な場合に、特定の種類のジョブを実行することができない期間が発生し得る。
このように、特定の種類のジョブを実行することができない期間が発生する画像形成装置については、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1には、機能制限時間帯を設定することができ、情報処理装置(画像形成装置)の複数の機能のそれぞれについて、機能制限時間帯において実施を許可する許可機能であるか許可しない不許可機能であるかを設定して記憶し、画像形成装置が各機能の実施依頼(ジョブ)を受領すると、依頼された機能の実施の許可または不許可を判断し、依頼された機能の実施が許可されていなければ、操作パネルに実施不許可機能である旨のメッセージを表示させ、PCへ実施不許可機能である旨のメッセージを送信することが記載されている(段落0013、0037、0039等)。
特開2011−223416号公報
上記特許文献1に記載の画像形成装置においては、入力された順番にジョブを実行していくため、あるジョブを実行するタイミングにおいて、そのジョブを実行することができない場合がある。例えば、カラー画像を含むジョブJaを実行するタイミングにおいて、イエローのトナーが残っていない場合がある。この場合、上記特許文献1に記載の処理制御部は、所定のメッセージを操作パネルに表示したり、PCへ送信したりするものの、ジョブJaを実行することはできない。さらに、ジョブJaに続いて他のジョブJb,Jcが入力されている場合には、後続のジョブJb,Jcも実行することができない。
ジョブJaを実行するためには、例えばユーザーがイエローのトナーを補給する必要がある。ジョブJb,Jcを実行するためには、例えばユーザーがジョブJaを取り消したり、ジョブJaをジョブJb,Jcよりも後に実行するようにジョブJaを実行するタイミングを入れ替えたりする必要がある。したがって、ジョブJaを実行することができない状態で放置していると、ジョブJaやジョブJb,Jcを完了するまでの時間が長くなってしまう。
以上説明したように、従来技術においては、入力された順番にジョブを実行しており、ジョブを実行する時期において実際にそのジョブを実行することができるか否かを判断していない。このため、あるジョブを実行するタイミングにおいてそのジョブを実行することができない場合には、そのジョブや後続のジョブを実行するまでの時間が長くなってしまう。すなわち、用紙に対して画像を形成する画像形成動作の生産性が低下することとなる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、画像形成動作における生産性の低下を回避することを目的とする。
本発明は、以下の手段を提供する。すなわち、
[1]用紙に対して画像を形成する画像形成部と、
画像形成装置の動作を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
入力されたジョブのそれぞれについて、所定の期間においてジョブを実行することができる期間の合計を算出し、
実行することができる期間の合計が少ないジョブを実行する時期を、実行することができる期間の合計が多いジョブを実行する時期よりも優先的に決定する
ことを特徴とする画像形成装置。
[2]用紙に対して画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置において用いる方法であって、
画像形成装置に入力されたジョブのそれぞれについて、所定の期間においてジョブを実行することができる期間の合計を算出するステップと、
実行することができる期間の合計が少ないジョブを実行する時期を、実行することができる期間の合計が多いジョブを実行する時期よりも優先的に決定するステップと、
を備えたことを特徴とする画像形成方法。
[3]用紙に対して画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置において、
画像形成装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
画像形成装置に入力されたジョブのそれぞれについて、所定の期間においてジョブを実行することができる期間の合計を算出するステップと、
実行することができる期間の合計が少ないジョブを実行する時期を、実行することができる期間の合計が多いジョブを実行する時期よりも優先的に決定するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
本発明に係る画像形成装置、画像形成方法およびプログラムによれば、画像形成動作における生産性の低下を回避することが可能となる。
本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。 画像形成装置におけるスケジュール画面の例を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における動作の制御方法を示すフローチャートである。 画像形成装置に入力されるジョブの例を示す表である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置においてオプション機能を使用できる期間を示した説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における実行時期決定制御における制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における各ジョブの実行可能期間を積算する期間の例を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における各ジョブの実行可能期間を積算する期間の例を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における各ジョブの実行可能期間を積算する期間の例を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における実行時期決定制御における制御方法を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における実行時期決定制御におけるスケジュール画面の例を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における実行時期決定制御における制御方法を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における実行時期決定制御におけるスケジュール画面の例を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における実行時期決定制御におけるスケジュール画面の例を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における実行時期決定制御において、積算期間内での実行可能期間の合計が、複数のジョブで同一の値となった場合の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る画像形成装置における実行時期決定制御における制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る画像形成装置における実行時期決定制御における制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る画像形成装置における実行時期決定制御におけるスケジュール画面の例を示す説明図である。 本発明の実施例4に係る画像形成装置における実行時期決定制御における制御方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムを実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
〔画像形成システムの構成〕
図1は本発明の実施の形態の画像形成システムと周辺の外部装置との関係の一例を示し、図2は画像形成システムの外観構成の一例を示している。
ここで、コンピュータ10は、アプリケーションプログラム上で画像データ及びジョブ設定データを含むプリントジョブを生成して、ネットワーク30を介して画像形成装置100に送信する外部装置(情報処理装置)である。
画像形成システムとしては、図2に示されるように、図面上で右から左に向けた用紙の流れに沿って、画像形成する用紙を給送する給紙装置50、用紙に画像形成する画像形成装置100、画像形成装置100で画像形成された用紙に各種用紙処理(折り処理、パンチ処理、ステイプル処理、製本処理など)を施す用紙処理装置400、が用紙の流れに沿って直列接続されている。
また、給紙装置50、画像形成装置100、用紙処理装置400は、それぞれ通信部55,125,405を介して、給紙制御部51,画像形成制御部150,用紙処理制御部401が通信することで連携した制御を行うように構成されている。
〈画像形成システム各部の詳細構成〉
図1に示すように、給紙装置50は、給紙装置各部を制御する給紙制御部51と、給紙制御部51により制御されて指定されたトレイから用紙を給紙する給紙処理部52と、画像形成装置100と通信する通信部55と、を備えて構成される。
画像形成装置100は、操作表示部123と、画像形成部124と、通信部125と、画像形成制御部150と、を備えて構成される。
操作表示部123は、各種設定画面や操作画面などを表示する機能、オペレータに向けて各種案内情報や通知、警告などを表示する機能、オペレータから各種の設定/選択操作や編集操作、出力指示(画像形成の開始指示)を受け付ける機能を有する。操作表示部123は、液晶ディスプレイからなる表示部と、その画面上に敷設されたタッチスイッチおよびその他のスイッチから成る操作部とを有する。
画像形成部124は、画像データに応じて用紙に画像を形成する機能を有しており、画像データに応じてオン/オフされる不図示の各レーザーダイオード(LD)のほか、プロセスユニットなどの動作を制御する不図示のプリンタ制御部を有している。
画像形成制御部150は、各部を制御して画像形成装置100全体の動作を統括制御する機能を果たすもので、画像形成に関する動作全体を制御するCPU、プログラムや各種固定データなどを記憶するROM、CPU151がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用されるRAM、ネットワークから受信した印刷データなどを蓄積するハードディスク装置(HDD)、電源オフ後も記憶しておくべきユーザデータやシステムデータ、各種設定値などが記憶される不揮発メモリ、等を備えて構成される。
その他、図示しないが、画像形成装置100は、原稿をカラーもしくはモノクロで光学的に読み取って対応する画像データを取得するスキャナ部、等を有する。
用紙処理装置400は、用紙処理装置各部を制御する用紙処理制御部401と、用紙処理制御部401により制御されて各種の用紙処理を実行する用紙処理部410と、画像形成装置100と通信する通信部405と、を備えて構成される。用紙処理部410は、例えば用紙にステープル処理を行うステープル部、中折り等の折り処理を行う折り部、パンチ処理を行うパンチ部、等を有する。
なお、給紙制御部51および用紙処理制御部401は、画像形成制御部150と同様に、CPU(Central Processing Unit)およびROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを主要部とする回路で構成されており、ROMに格納されたプログラムに従って各種の制御を実行する。
なお、以下の説明において画像形成制御部150が行う制御判断は、画像形成制御部150が備えるCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより行う。
なお、以上の説明では、符号100で示した画像形成装置本体のみを、「画像形成装置」としたが、画像形成装置本体100、給紙装置50、用紙処理装置400と一体的に「画像形成装置」としてもよい。
〔スケジュール画面の構成〕
以下の説明においては、図3に示すようなスケジュール画面を参照して説明を行う。
図3に示すスケジュール画面は、ユーザーが操作表示部123を操作することによって操作表示部123に表示される画面であり、画像形成装置において用紙に画像を形成する画像形成動作や用紙処理装置において用紙に対してステープル処理等の所定の処理を行う用紙処理動作のジョブと、それぞれのジョブが実行される日時とを表示するものである。
プリントジョブ表示欄には、ユーザーによって入力されたジョブが表示される。例えば、ジョブAは、トレイ1に収納された用紙を用いるジョブである。また、日時表示欄には、プリントジョブ表示欄に表示されたジョブを実行する日時が表示される。例えば、図3において符号Aで示すジョブAは、4月29日の00時00分から04時00分にかけて実行される。
〔実施例1に係る画像形成装置における制御方法〕
上述したように、従来技術においては、入力された順番にジョブを実行しており、ジョブを実行する時期において実際にそのジョブを実行することができるか否かを判断していない。このため、あるジョブを実行するタイミングにおいてそのジョブを実行することができない場合には、そのジョブや後続のジョブを実行するまでの時間が長くなってしまう。すなわち、用紙に対して画像を形成する画像形成動作の生産性が低下することとなる。
一方、本発明に係る画像形成装置の第一の実施例において、画像形成制御部150は、入力されたジョブのそれぞれについて、所定の期間において画像形成部で実行することができる期間の合計を算出し、実行することができる期間の合計が少ないジョブを実行する時期を、実行することができる期間の合計が多いジョブを実行する時期よりも優先的に決定する。このように制御することにより、画像形成動作の生産性が低下することを回避することができる。
以下では、図4〜図14を参照して、本発明に係る画像形成装置の第一の実施例における制御方法を説明する。
(制御方法の概要)
図4は、本実施例において、入力されたジョブを実行する際の制御方法の概要を説明するフローチャートである。なお、ここでは以下のような場面を想定して具体例として説明する。すなわち図5に示す二つのジョブ、ジョブAおよびジョブBが順番に入力されたとする。ここで、ジョブAは、ステープル処理を実行する必要があり、所要時間は4時間である。一方、ジョブBを実行するには、パンチ処理を実行する必要があり、所要時間は4時間である。また、用紙処理装置の用紙処理部においてオプションを使用することができる期間は、図6において符号E2で示す通りとする。すなわち、ステープル機能は、10時00分〜12時00分までの期間を除いて使用することができ、パンチ機能は、06時00分〜10時00分までの期間を除いて使用することができる。
以下では、ある期間において、あるジョブを実行するために使用する必要がある機能を使用することができる場合、その期間においてそのジョブは機能的に実行可能であるという。ここで、あるジョブを実行するために使用する機能とは、上述のようなステープル機能やパンチ機能といった用紙処理制御部401における用紙処理の機能に限られることはない。すなわち、あるジョブを実行するために必要な用紙がある期間において用紙トレイ中に残存していないと予想される場合、その期間においてそのジョブは機能的に実行可能ではない。他にも、ある色のトナーがある期間においてなくなると予想される場合、その色のトナーを使用するジョブは、その期間において機能的に実行可能ではない。さらに、セキュリティの観点から、ある期間において一部のユーザーのみ特定の機能を使用することができないように設定している場合も、その機能を使用することができないユーザーが、その機能を使用するジョブを入力しようとする場合には、そのジョブはその期間において機能的に実行可能ではない。
図4に示すように、動作を開始して、ジョブが入力されると(S401)、画像形成制御部150は、実行時期決定制御を実行する(S402)。本実施例における実行時期決定制御における詳細な制御方法は、図7を参照して後述する。
入力されたジョブを実行する時期が決定された後に、画像形成制御部150は、新たなジョブが入力されたか否かを判断する(S403)。画像形成制御部150が、他の新たなジョブが入力されたと判断した場合には(S403;Yes)、画像形成制御部150は、既に実行時期が決定しているジョブについての実行時期を取り消した後に(S407)、既に入力されているジョブおよび新たに入力されたジョブの全てについて、再び実行時期決定制御を実行する(S402)。一方、画像形成制御部150が、新たなジョブが入力されていないと判断した場合には(S403;No)、S404へ進む。
S404において、画像形成制御部150は、既に入力されて実行時期が決定されたジョブの実行時期となったか否かを判断する。画像形成制御部150が、まだいずれのジョブの実行時期でもないと判断した場合には(S404;No)、S403へ戻る。一方、画像形成制御部150が、いずれかのジョブの実行時期となったと判断した場合には(S404;Yes)、画像形成制御部150は、画像形成システムの給紙処理部52、画像形成部124、用紙処理部410、等を制御して、ジョブを実行する(S405)。その後、画像形成制御部150は、全てのジョブを完了したか否かを判断し(S406)、全てのジョブを未だ完了していないと判断した場合には(S406;No)、S403へ戻り、完了したと判断した場合は(S406;Yes)、動作を終了する。
以上、図4を参照して入力されたジョブを実行する際の制御方法の概要を説明したが、以下では、図4における実行時期決定制御(S402)における詳細な制御方法を説明する。
(実行時期決定制御(S402)の詳細な制御方法)
図7は、本実施例において、図4における実行時期決定制御(S402)における詳細な制御方法を説明するフローチャートである。
実行時期決定制御を開始すると、画像形成制御部150は、入力されたジョブのそれぞれについて、積算期間内において機能的に実行可能な期間(実行可能期間)の合計を算出する(S701)。
ここで、積算期間とは、ジョブが機能的に実行可能な期間を積算する対象となる期間のことをいう。すなわち、画像形成制御部150は、積算期間内において、それぞれのジョブについての、機能的に実行可能な期間の合計を算出する(図7のS702の説明において詳述)。本実施例においては、実行時期決定制御を実行する時点から、入力されたジョブの少なくとも一つを実行することができない期間のうち最も遅い時点までの期間を積算期間とする。具体例においては、12時00分以降においては、ステープル機能およびパンチ機能がいずれも使用可能となるので、積算期間は、図8においてT1で示すように、00時00分から12時00分の期間となる。
しかし、積算期間の定め方は上記のものに限られることはない。例えば、各ジョブに実行時期の期限を設定しておき、現在時刻からジョブに設定された期限までの期間を積算期間としてもよい。図9は、ジョブAおよびジョブBに、実行時期の期限が定められている場合を説明する図である。ジョブAの実行時期の期限は図9においてL1で示すように12時00分、ジョブBの実行時期の期限が図9においてL2で示すように16時00分とされている。他にも、図10に示すように、現在時刻から所定の期間(例えば、現在時刻から10時間)を積算期間として設定してもよいし、図示しないが、現在時刻から所定の時刻までの期間(例えば、現在時刻から翌日の12時00分まで)を積算期間として設定してもよい。
S701における具体的な算出方法は以下の通りである。ジョブAを実行する際に必要となるステープル機能は、図6に示すように、10時00分〜12時00分の期間において使用することができない。したがって、積算期間内におけるジョブAの実行可能期間の合計は、00時00分〜10時00分の10時間となる(図11中のS1)。一方、図8に示すように、積算期間内におけるジョブBの実行可能期間の合計は、00時00分〜06時00分および10時00分〜12時00分を積算して8時間となる(図11中のS2)。なお、既に実行時期が決定しているジョブが存在する場合には、そのジョブの実行時期については、他のジョブを実行することができないため、現在実行時期を決定しようとしている実行時期決定対象ジョブの実行可能期間からは除外して算出する。
S701において各ジョブの実行可能期間の合計を算出した後に、画像形成制御部150は、実行可能期間の合計が最も少ないジョブを、実行時期決定対象ジョブと判断する(S702)。実行時期決定対象ジョブとは、実行時期を決定する対象となるジョブのことをいい、後述するS703、S704、S706において判断対象となるジョブである。具体例においては、入力されているジョブAおよびジョブBのうち、実行可能期間の合計が最も少ないジョブは、ジョブBであるため、画像形成制御部150は、ジョブBを実行時期決定対象ジョブとして判断する(図11中のJ1)。
その後、画像形成制御部150は、実行時期決定対象ジョブが、そのジョブについての、実行可能期間において時間的に実行可能であるか否かを判断する(S703)。ここで、あるジョブが時間的に実行可能であるとは、そのジョブを実行するのに必要な時間よりも長い、時間的に連続した一つの実行可能期間が存在することをいう。すなわち、画像形成制御部150は、実行時期決定対象ジョブを実行するのに必要な時間をT5とすると、実行時期決定対象ジョブの実行可能期間のうち、T6≧T5となるような時間的な長さT6を有するような実行可能期間が一つでも存在するか否かを判断する。
具体例においては、実行時期決定対象ジョブであるジョブBを実行するのに必要な時間は、4時間であり、ジョブBについての実行可能期間である00時00分〜06時00分は6時間の時間的長さを有する。したがって、画像形成制御部150は、実行可能期間において実行時期決定対象ジョブを実行することが可能であると判断する(S703;Yes)。
画像形成制御部150が、いずれかの実行可能期間において実行時期決定対象ジョブを実行することができると判断した場合には(S703;Yes)、S704へ進む。
S704において、画像形成制御部150は、実行時期決定対象ジョブの実行時期を決定する。時間的に実行可能な期間が複数ある場合には、いずれの実行可能期間において実行するように実行時期を決定してもよい。また、T6>T5となるような実行可能期間において、その期間内においてどのタイミング(期間の前半、中間、後半、等)で実行するように実行時期を決定してもよい。具体例で説明すると、ジョブBについての実行可能期間である00時00分〜06時00分においては、ジョブBを実行する時期を任意に決定することができる。例えば、00時00分〜04時00分に実行することとしてもよいし、02時00分〜06時00分に実行することとしてもよい。ここでは一例として、そのジョブを時間的に実行することができる最も早い時期に実行するように実行時期を決定する。すなわち、画像形成制御部150は、図12のスケジュール画面においてBで示すように、ジョブBを00時00分〜04時00分に実行するように実行時期を決定する。
S705において実行時期決定対象ジョブの実行時期を決定した後に、画像形成制御部150は、入力された全てのジョブについて実行時期が決定されたか否かを判断する。画像形成制御部150が、入力された全てのジョブについて実行時期が決定されていないと判断した場合は(S705;No)、S701へ戻り、未だ実行時期が決定されていないジョブについて、再度実行時期を決定する制御を実行する。一方、画像形成制御部150が、入力された全てのジョブについて実行時期が決定されたと判断した場合は(S705;Yes)、実行時期決定制御を終了する。具体例においては、入力されているジョブA、ジョブBのうち、ジョブBについてのみ実行時期が決定されているため、ジョブAについて再度実行時期を決定する制御を実行する(S701)。以下では、引き続きジョブAについての実行時期を決定する制御方法について説明する。
まず、S701において、画像形成制御部150は、積算期間内での各ジョブの実行可能期間の合計を算出する。ここで、積算期間のうち、00時00分から04時00分の期間においては、ステープル機能を使用することが可能であるため、機能的には、ジョブAを実行することが可能である。しかし、この期間においてはジョブBを実行することが決定されており、ジョブBを実行するためにプリンタ部が動作するため、この時期をジョブAの実行時期と決定することはできない。したがって、積算期間内におけるジョブAの実行可能期間の合計は、00時00分〜10時00分の10時間から00時00分〜04時00分の4時間を差し引いた6時間となる(図13のS3)。なお、ジョブBについては、実行時期が既に決定されているため、画像形成制御部150は、ジョブBについての実行可能期間の合計を算出しない(図13のS4)。
S702において、画像形成制御部150は、ジョブAを、実行時期決定対象ジョブとして判断する(図13のJ2)。実行時期が決定されていないジョブが複数存在する場合には、実行時期が決定されていないジョブのうち、実行可能期間の合計が最も少ないジョブを、実行時期決定対象ジョブと判断する。
S703において、画像形成制御部150は、実行時期決定対象ジョブであるジョブAを、実行可能期間において実行することが可能であると判断する。すなわち、04時00分〜10時00分の期間は、ジョブAを実行するのに必要な期間である4時間よりも長い、時間的に連続した一つの期間である。したがって、画像形成制御部150は、04時00分〜10時00分の期間において、ジョブAを実行することができると判断する。
S704において、画像形成制御部150は、ジョブBについての実行時期を決定した場合と同様に、ジョブAの実行時期を決定する。すなわち、図14のスケジュール画面においてAで示すように、ジョブAを時間的に実行することができる最も早い時期である、04時00分〜08時00分の期間において、ジョブAを実行するように実行時期を決定する。
その後、S705において、画像形成制御部150は、入力された全てのジョブについて(ジョブAおよびジョブB)実行時期が決定されたと判断して(S705;Yes)、実行時期決定制御を終了する。
なお、以上の説明においては、いずれのジョブについてのS703の判断において、いずれかの実行時期において時間的に実行可能であると判断されたが(S703;Yes)、画像形成制御部150が、いずれの実行可能期間においても実行時期決定対象ジョブを実行することができないと判断される場合がある(S703;No)。すなわち、実行時期決定対象ジョブを機能的に実行可能な期間のいずれにおいても、その実行時期決定対象ジョブを時間的に実行することができない場合がある。例えば、ジョブAを実行するのに必要な期間が7時間である場合には、ジョブAの実行可能期間である、04時00分〜10時00分の6時間の期間において、ジョブAを時間的に実行することができない。このように、何れの実行可能期間においても実行時期決定対象ジョブを実行することができない場合には(S703;No)、画像形成制御部150は、全てのジョブの実行時期を決定することができないと判断して(S706)、実行時期決定制御を終了する。この場合には、画像形成制御部150は、図15に示すように「実行できないジョブがあります。スケジューリングし直してください。」等のメッセージを操作表示部123へ表示したり、不図示のスピーカーを用いて音声を発したりすることによって、ユーザーへ、全てのジョブについての実行時期を決定することができなかったことを知らせる。ユーザーは、この通知を受けて、ジョブに含まれる用紙束の部数を減らしてジョブを実行するのに必要な期間を短くする等の方法により、すべてのジョブについて実行時期を決定することができるような状態に修正することができる。ユーザーが修正を完了した場合は、画像形成制御部150は、再度実行時期決定制御を実行し、ジョブを実行することができる。
また、S702の判断において、積算期間内での実行可能期間の合計が、複数のジョブで同一の値となった場合には、図16に示す制御方法によって判断を行う。すなわち、実行可能期間の合計が同一の値となるジョブが複数存在する場合には(S1601;Yes)、当該複数のジョブのうち、優先度が高い方のジョブを、実行時期決定対象ジョブと判断して(S1602)、S702の判断を終了する。すなわち、優先度の高いジョブの実行時期を、優先度の低いジョブの実行時期よりも優先的に決定する。ジョブの優先度は、ユーザーが操作表示部123を操作したり、PC上でプリンタドライバを操作したりすることによって、ジョブと関連づけて設定することができる。また、紙種、ページ数、使用するオプション、等のジョブに関する情報に基づいて画像形成制御部150が自動で優先度を判断してもよい。
なお、以上の説明における制御は、画像形成制御部150が行ったが、画像形成制御部150に代えて給紙制御部51や用紙処理制御部401が制御を行ってもよい。
以上、本実施例に係る画像形成装置における制御方法の一例を説明した。本実施例に係る画像形成装置は、機能的に実行可能な期間が最も少ないジョブを実行時期決定対象ジョブと判断する(S702)。すなわち、機能的に実行可能な期間の合計が少ないジョブの実行時期を、機能的に実行可能期間の合計が多いジョブの実行時期よりも優先的に決定する。このように制御することによって、以下のような効果を得ることができる。
まず、従来技術のように、先に入力されたジョブを先に実行するように実行時期を決定する制御方法においては、実行可能期間の合計が少ないジョブについては、そのジョブの実行可能期間において実行時期を決定することができない場合が多い。
一方、本実施例に係る画像形成装置における制御方法によれば、実行可能時期の合計が少ないジョブであっても、実行可能時期の合計が多いジョブよりも優先的に決定するため、そのジョブの実行可能期間において実行時期を決定することができない場合が少なくなる。
すなわち、本実施例に係る画像形成装置における制御方法によれば、ジョブを実行することができない場合が少なくなり、全てのジョブを完了するまでの時間が長くなることを防ぐことができる。
このように、本実施例に係る画像形成装置における制御方法によれば、画像形成動作における生産性が低下することを回避することができる。
また、実行時期の決定は画像形成制御部150が自動で行うため、ユーザーが自ら操作して各ジョブの実行可能期間内に実行時期を決定する必要がなく、ユーザーの負荷を低減することが可能となる。
また、たとえ図7のS706のように全てのジョブについて実行時期を決定することができない場合であっても、操作表示部123にメッセージを表示する等を行うことで、実行時期の決定をやり直す必要があることを、事前に知ることができる。
さらに、実行可能期間の合計が複数のジョブで同一である場合には、優先度の高いジョブの実行時期を優先的に決定することで、優先度の高いジョブをより確実に実行することができる。
(実行可能期間の合計を算出する他の方法1)
以上の説明においては、それぞれのジョブについて機能的に実行可能な時期を全て実行可能期間としたが、機能的に実行可能であり、さらに時間的にも実行可能な期間のみを、実行可能期間として積算してもよい。例えば、上述の例において、S701でジョブAおよびジョブBの実行可能期間を算出する際に、10時00分〜12時00分の期間においては、機能的にはジョブBを実行することができるが、機能的に実行可能な期間の長さ(10時00分〜12時00分の2時間)よりも、ジョブBを実行するのに必要な時間の長さ(図5で示すように4時間)の方が長いため、時間的に実行することができない。したがって、時間的にジョブBを実行することができない10時00分〜12時00分の期間は、ジョブBを実行することが可能な期間として積算しないこととしてもよい。この場合、ジョブAについての実行可能期間は00時00分〜10時00分の10時間、ジョブBについての実行可能期間は、00時00分〜06時00分の6時間となり、実行可能期間がより少ないジョブBがS702において実行時期決定対象ジョブと判断される。
このように実行可能期間の合計を算出することで、以下のような効果を得ることができる。
例として、そのジョブを実行するのに必要とする時間(所要時間)が長いジョブについて考える。たとえ機能的には実行可能な期間であっても、所要時間の長さよりも短い期間においては、そのジョブを実行することができないため、そのような期間を実行時期として決定することはできない。
そこで、機能的には実行可能な期間であっても、時間的に実行可能でない期間(所要時間の長さよりも短い期間)は、そのジョブの実行可能期間として積算しないこととすると、所要時間の長いジョブは、実行可能期間として算出する期間が少なくなるため、実行可能期間の合計は相対的に小さくなる。一方、所要時間の短いジョブについては、機能的には実行可能であるが、時間的に実行可能でないことによって、実行可能期間として積算しない期間が少なくなり、実行可能期間の合計は相対的に大きくなる。
したがって、所要時間の長いジョブは、実行時期決定制御において、優先的に実行時期を決定されるため、所要時間の長いジョブを実行することができない場合が少なくなり、画像形成動作における生産性が低下することをより確実に回避することができる。
(実行可能期間の合計を算出する他の方法2)
またさらに他の制御方法として、ジョブの実行可能期間を算出する際に、機能的にジョブを実行することができる期間から、ジョブを実行するのに必要な期間を差し引いた期間を、実行可能時期として積算してもよい。例えば、ジョブAの実行可能期間は、ジョブAを機能的に実行することができる期間である00時00分〜10時00分の10時間から、ジョブAを実行するのに必要な期間である4時間を引いて6時間となる。ジョブBの実行可能期間は、ジョブBを機能的にも時間的にも実行することができる期間である00時00分〜06時00分の6時間から、ジョブBを実行するのに必要な期間である4時間を引いて2時間となる。したがって、実行可能期間がより少ないジョブBが、S702において実行時期決定対象ジョブと判断される。
このように実行可能期間の合計を算出することで、以下のような効果を得ることができる。
すなわち、ジョブAについて、機能的に実行可能な期間が00時00分〜10時00分の10時間であり、所要時間が6時間である場合、この期間内において、例えば、00時00分〜04時00分の4時間の期間について、他のジョブCの実行時期として決定されたとしても、ジョブAの実行時期を04時00分〜10時00分の6時間の期間において決定することができる。すなわち、あるジョブの機能的に実行可能な期間であって、時間的に実行可能な期間(ジョブの所要時間よりも長い期間)から、ジョブの所要時間を差し引いた期間をそのジョブの実行可能期間として積算することによって、他のジョブの実行時期が決定された場合であってもそのジョブの実行時期を決定することができる余裕の程度の目安となる。
そこで、このような算出方法によって実行可能期間の合計を算出することで、他のジョブの実行時期が決定された場合に実行時期を決定することができる余裕が少ないジョブについては、実行可能時期の合計が相対的に小さくなる。一方、他のジョブの実行時期が決定された場合に実行時期を決定することができる余裕が多いジョブについては、実行可能時期の合計が相対的に大きくなる。
したがって、他のジョブの実行時期が決定された場合に実行時期を決定することができる余裕が少ないジョブについては、実行時期決定制御において、優先的に実行時期を決定されるため、ジョブを実行することができない場合が少なくなり、画像形成動作における生産性が低下することをより確実に回避することができる。
以下では、本発明の他の実施例に係る画像形成装置における制御方法を説明する。
〔実施例2に係る画像形成装置における制御方法〕
実施例1においては、図7の実行時期決定制御において、実行時期決定対象ジョブが、何れの実行可能期間においても時間的に実行することができないと判断された場合(S703;No)、全てのジョブについて、実行時期を決定することは不可能であると判断して(S706)、実行時期決定制御を終了した。
しかしながら、本実施例においては、実行時期決定対象ジョブが、何れの実行可能期間においても時間的に実行することができないと判断された場合、その実行時期決定対象ジョブについてのみ実行時期を決定することが不可能であると判断する。そして、実行時期が決定されておらず、かつ、実行時期を決定することが不可能であると判断もされていないジョブについては、さらに実行時期決定制御を継続する。
以下に図17を参照して、本実施例に係る画像形成装置における、実行時期決定制御の制御方法を説明する。
S1701〜S1704の判断は、図7のS701〜S704と同様の制御方法である。そこで、本実施例において特徴的であるS1705およびS1706について説明する。
S1703において、画像形成制御部150は図7のS703と同様の判断を行い、いずれの実行可能期間においても実行時期決定対象ジョブを実行することができないと判断した場合、画像形成制御部150は、その実行時期決定対象ジョブについて、実行時期を決定することができないと判断する(S1706)。
その後、S1705へ進み、画像形成制御部150は、全てのジョブが、実行時期が決定しているか、または実行時期を決定することができないと判断されているか、のいずれかの状態となっているか否かを判断する。画像形成制御部150が、いずれかのジョブについて、実行時期が決定しておらず、かつ、実行時期を決定することができないと判断されてもいないと判断した場合には(S1705;No)、S1701へ戻って、実行時期決定制御を続ける。このとき、S1701およびS1702において再度実行可能期間の算出および実行時期決定対象ジョブの判断を行う際には、S1706において実行時期を決定することができないと判断されたジョブは、算出および判断の対象外とする。
一方、画像形成制御部150が、全てのジョブについて、実行時期が決定しているかまたは実行時期を決定することができないと判断されている、と判断した場合には(S1705;Yes)、実行時期決定制御を終了する。この場合、実行時期を決定したジョブについては各ジョブの実行時期に各ジョブを実行するが、実行時期を決定することができないと判断されたジョブについては、ユーザーがオプション機能を使用できる期間を変更する等の操作を加えるまでは、実行されない。
このように制御することによって、入力されたジョブの中に、実行時期を決定することができないと判断されやすいジョブ(例えば、所要時間が長いジョブや、使用できる期間が短いオプション機能を使用する必要があるジョブ、等)が含まれる場合であっても、実行時期を決定することができたジョブについては円滑にジョブを実行することができる。
〔実施例3に係る画像形成装置における制御方法〕
実施例1においては、画像形成制御部150が、いずれかの実行可能期間において実行時期決定対象ジョブを時間的に実行可能でないと判断した場合には(S703;No)、実行時期を決定することが不可能であると判断して(S706)、実行時期決定制御を終了した。例えば、ジョブBを実行するのに必要な時間が図5に示したように4時間ではなく、7時間であった場合には、図6におけるジョブBの実行可能期間のうち最も長い00時00分〜06時00分の期間においても時間的にジョブBを実行することができない。これは、実施例2においても同様である。
しかしながら、本実施例においては、実行時期決定対象ジョブを分割することが可能である場合には、実行時期決定対象ジョブを分割して実行時期を決定する。したがって、上述したように、ジョブBを機能的に実行可能な時期のいずれにおいても、ジョブBを時間的に実行することができない場合であっても、ジョブBが分割可能であれば、実行時期を決定することができる。ここで、ジョブの分割とは、一つのジョブを複数の部分に分けて、複数の時期に実行することをいう。
以下に図18および図19を参照して、本実施例に係る画像形成装置における、実行時期決定制御の制御方法を説明する。
S1801〜S1805の判断は、図7のS701〜S705と同様の制御方法である。そこで、本実施例において特徴的であるS1806〜S1809について説明する。
S1803において、画像形成制御部150は図7のS703と同様の判断を行い、いずれの実行可能期間においても実行時期決定対象ジョブを時間的に実行することができないと判断した場合、画像形成制御部150は、実行時期決定対象ジョブを分割することができるか否かを判断する(S1806)。上述の通り、ジョブの分割とは、一つのジョブを複数の部分に分けて、複数の時期に実行することをいう。例えば、用紙束を100部出力するジョブを分割して、40部のジョブと60部のジョブとに分けて実行することができる。他にも、用紙に対して画像を形成する画像形成ステップと、用紙に対してステープル処理等の処理を実行する用紙処理ステップとを含むジョブを分割して、画像形成ステップのみを実行するジョブと、用紙処理ステップのみを実行するステップとに分けて実行することもできる。S1806の判断においては、ジョブを分割することが可能であるか否かに関する情報をユーザーが設定しておき、画像形成制御部150がその情報を参照して判断してもよいし、ジョブに関する情報に基づいて画像形成制御部150が自動的に判断してもよい。
画像形成制御部150が、ジョブを分割することができると判断した場合には(S1806;Yes)、S1807へ進む。他方、画像形成制御部150が、ジョブを分割することができないと判断した場合には(S1806;No)、画像形成制御部150は、ジョブの実行時期を決定することが不可能であると判断して(S1809)、実行時期決定制御を終了する。
S1807においては、画像形成制御部150は、実行時期決定対象ジョブを分割して、分割後のジョブがいずれかの実行可能期間において時間的に実行可能となるように分割することができるか否かを判断する。
上述の例において、ジョブBが分割することができるジョブであり、かつ、任意の所要時間を有する任意の個数のジョブに分割することができるとする(S1806;Yes)。この場合、例えば、全体としては実行するのに6時間を必要とするジョブBを、4時間で実行できるジョブB1および3時間で実行できるジョブB2に分割することができる。すなわち、ジョブB1の実行時期を00時00分〜04時00分、ジョブB2の実行時期を08時00分〜10時00分と決定することで、ジョブBを分割した後のジョブB1およびジョブB2の両方が、ジョブBの実行可能期間において実行可能となる(S1707;Yes)。このような場合は、実行時期対象ジョブを分割して実行時期を決定して(S1708)、実行時期決定制御を終了する。分割後のジョブについての実行時期を決定する方法は、S704において実行時期決定対象ジョブの実行時期を決定する場合と同様に、任意の決定方法を採用することができる。図19は、この状態を示すスケジュール画面であり、符号B1はジョブB1を、符号B2はジョブB2を示している。
一方で、分割後のジョブの全てがいずれかの実行可能期間において時間的に実行可能となるように分割することができない場合は(S1807;No)、画像形成制御部150は、ジョブの実行時期を決定することが不可能であると判断して(S1809)、実行時期決定制御を終了する。
以上に説明したように、実行時期決定対象ジョブを分割して、分割されたジョブのそれぞれについて実行時期を決定することによって、実行時期決定対象ジョブの全体として、時間的に連続した一つの実行時期を決定することができない場合であっても、実行時期決定対象ジョブと同一の出力を得ることができる。すなわち、より確実に、画像形成動作における生産性の低下を回避することが可能となる。
また、分割後のジョブが、もとのジョブと比べて使用する機能が少ない場合には、もとのジョブについての実行可能期間よりも、分割後のジョブの方が、実行可能期間が多くなる。具体例で説明すると、用紙に画像を形成する画像形成ステップと、用紙にパンチ処理を実行する用紙処理ステップとを有し、実行するのに6時間を要するジョブBを、画像形成ステップのみを実行するジョブB3と、用紙処理ステップのみを実行するジョブB4とに分割して実行する場合を考える。このとき、ジョブB3についての実行可能期間は、00時00分〜12時00分の12時間、ジョブB4についての実行可能期間は、00時00分〜04時00分および08時00分〜12時00分の8時間となる。すなわち、ジョブB1はパンチ機能を必要としないため、もとのジョブBについての実行可能期間が00時00分〜04時00分および08時00分〜12時00分の8時間であるのに比べて、ジョブB1の実行可能期間は多くなる。このように、ジョブを分割することによって、分割後のジョブの実行可能期間が多くなり、全てのジョブについて実行時期を決定できる可能性がより高くなる。
〔実施例4に係る画像形成装置における制御方法〕
以上の実施例においては、実行時期決定制御を行う際に、実行時期が決定されていない全てのジョブについて、実行可能期間の合計を算出し、その合計が最も少ないジョブを実行時期決定対象ジョブと判断したが、本実施例においては、既に入力されたジョブとは異なる割込ジョブが入力された場合には、割込ジョブを実行時期決定対象ジョブとし、既に入力されているジョブの実行時期よりも優先的に割込ジョブの実行時期を決定する。なお、割込ジョブとは、できるだけ早く印刷を完了する必要がある書類等、優先的に実行するものとして入力(割込入力)されるジョブをいう。
以下に図20を参照して、本実施例に係る画像形成装置における、実行時期決定制御の制御方法を説明する。
S2003〜S2008の判断は、図7のS701〜S706と同様の制御方法である。そこで、本実施例において特徴的であるS2001およびS2002について説明する。
まず、実行時期決定制御が開始すると、画像形成制御部150は、割込ジョブが入力されたか否かを判断する(S2001)。画像形成制御部150が、割込ジョブが入力されていないと判断した場合は(S2001;No)、S1903へ進む。以降の制御方法(S2003〜S2008)は、図7における制御方法(S701〜S706)と同様である。
一方、画像形成制御部150が、割込ジョブが入力されたと判断した場合には(S2001;Yes)、S2002において、画像形成制御部150は、割込ジョブを実行時期決定対象ジョブと判断し、S2005へ進む。以降の制御方法(S2005〜S2008)は、図7における制御方法(S703〜S706)と同様である。
このように、割込ジョブが入力された場合は、当該割込ジョブを実行時期決定対象ジョブと判断することにより、割込ジョブの実行時期をより確実に決定することができ、より確実に割込ジョブを実行することができる。
10 コンピュータ
30 ネットワーク
50 給紙装置
100 画像形成装置
123 操作表示部
124 画像形成部
150 画像形成制御部
400 用紙処理装置
401 用紙処理制御部
410 用紙処理部
A ジョブA
B ジョブB
T1、T2、T3、T4 積算期間
L1 ジョブAの実行時期の期限
L2 ジョブBの実行時期の期限
J1、J2 実行時期決定対象ジョブ
B1 ジョブB1
B2 ジョブB2

Claims (11)

  1. 用紙に対して画像を形成する画像形成部と、
    画像形成装置の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    入力されたジョブのそれぞれについて、所定の期間においてジョブを実行することができる期間の合計を算出し、
    実行することができる期間の合計が少ないジョブを実行する時期を、実行することができる期間の合計が多いジョブを実行する時期よりも優先的に決定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    入力されたジョブのうち、実行することができる期間の合計が最も小さいジョブを、そのジョブを実行することができる最も早い時期に実行することを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    実行することができる期間の合計が複数のジョブで同一である場合には、前記複数のジョブのうち、優先度の高いジョブを実行する時期を、優先度の低いジョブを実行する時期よりも優先的に決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定の期間の終期は、ジョブに設定された期限である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記所定の期間の終期は、入力されたジョブの少なくとも一つを実行することができない期間のうち最も遅い時点である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    一つのジョブを分割して、複数の分割された時期に実行することを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    既に入力されているジョブを実行する時期を決定した後に、他のジョブが入力された場合には、既に決定されているジョブを実行する時期を取り消した上で、
    前記既に入力されているジョブおよび前記他のジョブを実行する時期を決定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    既に入力されているジョブとは異なるジョブが割り込んで入力された場合には、前記他のジョブを実行する時期を、既に入力されているジョブを実行する時期よりも優先的に決定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 用紙に対して所定の処理を実行する用紙処理部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 用紙に対して画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置において用いる方法であって、
    画像形成装置に入力されたジョブのそれぞれについて、所定の期間においてジョブを実行することができる期間の合計を算出するステップと、
    実行することができる期間の合計が少ないジョブを実行する時期を、実行することができる期間の合計が多いジョブを実行する時期よりも優先的に決定するステップと、
    を備えたことを特徴とする画像形成方法。
  11. 用紙に対して画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置の制御をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    画像形成装置に入力されたジョブのそれぞれについて、所定の期間においてジョブを実行することができる期間の合計を算出するステップと、
    実行することができる期間の合計が少ないジョブを実行する時期を、実行することができる期間の合計が多いジョブを実行する時期よりも優先的に決定するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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