JP6205331B2 - 壁つなぎ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物と足場を固定する壁つなぎ取付構造に関する。
従来から、住宅等の建物のリフォームや増改築時、新築時等には、建物の外壁に沿って足場が立設され、各種の作業が行われている。このような足場は、複数の支柱が所定の間隔を離して設けられ、隣接する支柱間に手摺、中桟、踏板等がそれぞれ組み付けられて構成される。
通常、足場では、倒壊や変形等を防止するために、足場を建物に固定するための壁つなぎが用いられる。壁つなぎは、一端に足場の支柱や手摺に固定するためのクランプが設けられており、他端には雄ネジが形成されたボルトが設けられている。このような壁つなぎは、足場を建物に固定する際に、一端側のクランプが足場の支柱や手摺に固定され、他端側のボルトが建物側に固定される壁つなぎ取付金具の雌ネジが形成されたナット部材に螺合されることにより、足場が建物に固定される。
建物側に固定される壁つなぎ取付金具としては、例えば、建物の外壁を形成する外壁パネル間の縦目地を利用して取り付けられるものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1には、外壁パネル間の縦目地内に嵌まる縦長ブロック状に形成され、縦目地を通して鉄骨柱の屋外面にビスで固定されるビス止め金物と、先端にビス止め金物に形成されたネジ孔に螺合される雄ネジが形成された軸部と、この軸部の基端側に設けられ、壁つなぎのボルトが螺合される雌ネジが形成された壁つなぎ取付用の雌ネジ部材とで構成される壁つなぎジョイント金物とを備える壁つなぎ取付金具が開示されている。
また、特許文献2には、ネジ軸の一端にこのネジ軸と直角な当板が設けられ、外壁を形成する壁パネル間の縦目地に壁パネルの屋内側から当板が壁パネルの内面に当接するまでネジ軸を挿入することにより、このネジ軸先端が壁パネルの屋外面から突出する壁つなぎ本体と、屋外面から突出するネジ軸先端の突出部に螺合し、当板との間で壁パネルを挟むとともに、壁つなぎのボルトを螺合するための雌ネジが形成されたネジ部を有する継ぎナット金具とを備える足場枠支持金具が開示されている。
特開平07−018848号公報 特開平06−180061号公報
しかしながら、特許文献1の壁つなぎ取付金具では、ビス止め金物は、縦目地内に嵌った状態で鉄骨柱の屋外面にビスで固定されるため、リフォームや増改築時には、固定されているビス止め金物の位置を探さないと利用することができないので、手間が掛かる。また、リフォームや増改築時において、このようにビス止め金物が固定されていると、新築時の足場位置と異なる場合には、壁つなぎの固定が困難になる。
特許文献2の足場枠支持金具は、壁パネル間の縦目地に壁パネルの屋内側から壁パネルの内面に当板が当接するまで壁つなぎ本体のネジ軸を挿入し、壁パネルの屋外面から突出するネジ軸先端の突出部に屋外側から継ぎナット金具を螺合させることにより、当板と継ぎナット金具との間で壁パネルを挟んで取り付けているため、屋内側と屋外側の双方にそれぞれ作業者を配置して施工を行う必要があるので、手間が掛かる。また、特許文献2のように壁パネルを屋内側から壁つなぎ本体の当板と屋外側から継ぎナット金具で挟む場合には、内装の施工完了前に取り外さないと、屋内側に壁つなぎ本体が残ったままの状態となる。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、外壁パネル間の縦目地のどの位置にでも屋外側から容易に取り付け及び取り外しすることができる壁つなぎ取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の壁つなぎ取付構造は、建物と該建物の外壁に沿って立設される足場とを固定する壁つなぎ取付構造であって、前記建物の外壁を形成する外壁パネル間の縦目地に挿入され、前記外壁パネルが取り付けられる軸組材に引っ掛けられるフックボルトと、前記縦目地から屋外側へ突出する前記フックボルトの後端側を挿通可能な貫通孔が形成されている押えプレートと、前記押えプレートの前記貫通孔に前記フックボルトの後端側を挿通させた状態で、前記フックボルトの後端側から取り付けることにより前記押えプレートを前記外壁パネルの表面側へと押し付け、且つ、前記建物と前記足場を固定するための壁つなぎの先端側が取り付けられる固定部材とを有する壁つなぎ固定具と、水平方向に延びるパイプ状に形成され、水平方向の任意の位置に前記壁つなぎの後端側が取り付けられる本体部と、前記本体部の両端にそれぞれ設けられ、前記固定部材の高さに合うように高さ位置が調整され、前記足場の隣接する支柱にそれぞれ固定される一対のクランプ部とを有する水平材と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の壁つなぎ取付構造は、前記フックボルトの後端側が、前記押えプレートの貫通孔に挿通された状態において、前記フックボルトの軸方向の回転に伴って前記押えプレートが回転するように形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の壁つなぎ取付構造は、前記壁つなぎ固定具が、前記押えプレートと前記外壁パネルの間に介在される緩衝材を有すること特徴としている。
請求項4に記載の壁つなぎ取付構造は、前記水平材が、水平方向に長さ調節可能であることを特徴としている。
請求項1に記載の壁つなぎ取付構造によれば、フックボルトを外壁パネル間の縦目地に挿入し、外壁パネルが取り付けられる軸組材に引っ掛け、押えプレートの貫通孔に縦目地から屋外側へ突出するフックボルトの後端側を挿通させた状態で、固定部材をフックボルトの後端側から取り付けることにより押えプレートを外壁パネルの表面側へと押し付けることで、屋外側から壁つなぎ固定具を外壁パネル間の縦目地のどの位置にでも容易に取り付けることができる。また、壁つなぎの後端側が取り付けられる本体部を有する水平材は、両端にそれぞれ足場の隣接する支柱に固定される一対のクランプ部を有しているので、外壁パネル間の縦目地に取り付けられた壁つなぎ固定具の固定部材の高さに合うように高さ位置を調節して、それぞれのクランプ部を支柱に容易に固定することができる。また、水平材の本体部は、水平方向に延びるパイプ状に形成されており、壁つなぎの後端側が取り付けられる水平方向の位置も自由に調整することができるので、壁つなぎの先端側を固定部材の後端側に確実に取り付けることができ、足場を建物に容易に固定することができる。
また、請求項1に記載の壁つなぎ取付構造によれば、建物の施工終了後は、壁つなぎの先端側と固定部材の後端側を取り外した後、固定部材の先端側とフックボルトの後端側を取り外し、フックボルトを軸組材に引っ掛けられている状態から解除して、屋外側に引き抜くことにより、屋外側から容易に壁つなぎ固定具を取り外すことができるので、リフォームや増改築時にも、内装の解体等を行うことなく、再度、壁つなぎ固定具を縦目地の取り付けたい位置に容易に取り付けることができる。また、壁つなぎ固定具は、フックボルトを軸組材に引っ掛け、押えプレートを外壁パネルの表面側へ押し付けることにより、フックボルトと押えプレートにより外壁を挟み込んで取り付けられているので、外壁表面等にビス穴や傷等を残さずに壁つなぎ固定具を完全に取り外すことができ、意匠性を損なうことがないため、外壁表面を補修したりする必要がなく、工期の短縮を図ることができる。
請求項2に記載の壁つなぎ取付構造によれば、フックボルトの後端側は、押えプレートの貫通孔に挿通された状態において、フックボルトの軸方向の回転に伴って押えプレートが回転するように形成されているので、フックボルトの軸組材への引っ掛かり状態を屋外側から押えプレートの向きで容易に確認することができる。
請求項3に記載の壁つなぎ取付構造によれば、壁つなぎ固定具は、押えプレートと外壁パネルの間に介在される緩衝材を有しているので、外壁パネルの表面に傷等が付くことを抑制しつつ、壁つなぎ固定具を外壁により安定させて固定することができる。
請求項4に記載の壁つなぎ取付構造によれば、水平材は、水平方向に長さ調節可能であるので、メーカーの違い等によって足場の寸法や形状が異なることにより、足場の支柱の間隔が異なるような場合でも適切にそれぞれのクランプ部を支柱に固定することができる。
本発明に係る壁つなぎ取付構造の一例を示す概略斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 本発明に係る壁つなぎ取付構造の一例を示す概略側面断面図である。 壁つなぎ固定具のフックボルトを縦目地に挿入した際の状態を示す要部拡大平面断面図である。 壁つなぎ固定具のフックボルトを縦目地に挿入した際の状態を示す要部拡大正面図である 壁つなぎ固定具を外壁に取り付けた際の状態を示す要部拡大平面断面図である。 壁つなぎ固定具を外壁に取り付けた際の状態を示す要部拡大正面図である。 フックボルトの一例を示す概略平面図である。 図6におけるB−B線断面図である。 フックボルトの一例を示す概略側面図である。 押えプレートの一例を示す概略正面図である。 押えプレートの一例を示す概略側面図である。 緩衝材の一例を示す概略正面図である。
以下、本発明に係る壁つなぎ取付構造の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本発明に係る壁つなぎ取付構造は、建物1と該建物1の外壁2に沿って立設される足場3とを固定するためのものであって、図1に示すように、建物1の外壁2を形成する外壁パネル21間の縦目地22を利用して取り付けられる壁つなぎ固定具4と、足場2側に固定される水平材5と、建物1と足場3を固定するための壁つなぎ6とを備えている。
外壁パネル21は、図2及び図4に示すように、リップ付き溝形鋼からなる軸組材23をその溝部を向き合わせて矩形に接合した軸組の外面側に取り付けられている。外壁パネル21は、この軸組材23によって矩形に枠組みされた軸組の大きさに略合致する平面形状に形成されており、背面における側端面には、凹溝21aが形成されている。また、この凹溝21aが形成されている外壁パネル21の背面における周縁部には、断面略コ字形の溝形鋼で形成された縁材24が取り付けられている。外壁2は、このような外壁パネル21が並設されることによって構成されており、隣接する外壁パネル21間には、縦目地22が形成されている。
足場3は、建物1のリフォームや増改築時、新築時等に各種作業を行うために、建物1の外壁2に沿って立設されるものであって、図1及び図3に示すように、所定の間隔を離して配置される複数の支柱31(31a,31b)に、手摺32、中桟33、踏板34等が組み付けられて構成されている。支柱31aは、建物1に対して近い側の位置に配置される内側支柱であって、建物1に対して遠い側には、外側支柱31bが支柱31aと対向するように配置されている。これらの支柱31a、31bには、上下方向に沿って所定距離毎に、外周に4個ずつコマ金具35が設けられている。このコマ金具35は、詳しくは図示しないが、平面視略コ字型の形状に形成されており、その両側片の先端が支柱31a、31bの外周面に溶接によって固定され、内側には上下方向に貫通する貫通孔が設けられている。
隣接する支柱31b間に配置される手摺32及び中桟33には、それぞれ両端に楔片32a及び33aが設けられている。そして、この楔片32a及び33aが支柱31bの対応するコマ金具35の貫通孔に打ち込まれることにより、手摺32及び中桟33は、隣接する支柱31b間に水平に架け渡された状態でそれぞれ組み付けられる。踏板34は、詳しくは図示しないが、例えば、矩形状の枠材と、この枠材によって支持される多数の網目を有するメッシュ部材により構成される床面材とを備えている。また、踏板34の両端には、それぞれフック34aが設けられており、内側支柱31aのコマ金具35と外側支柱31bのコマ金具35に架け渡されて支持されているブラケット36にフック34aが係合されることにより、踏板34が水平に組み付けられている。また、踏板34の幅寸法は、内側支柱31aと外側支柱31bの間に収まるように、内側支柱31aから外側支柱31bまでの距離よりも短く設計されている。
本実施形態に係る壁つなぎ取付構造では、このような足場3を壁つなぎ6を用いて建物1に固定するために、図1に示すように、建物1の外壁2側には壁つなぎ固定具4が取り付けられ、足場3側には水平材5が取り付けられる。
壁つなぎ固定具4は、図2及び図6に示すように、フックボルト41と、押えプレート42と、緩衝材43と、ナット部材(固定部材)44とを有している。フックボルト41は、図8〜図10に示すように、後端側に雄ネジ41cが形成されている軸部41aと、軸部41aの先端に該軸部41aに直交するように設けられる掛止部41bとを有しており、平面視略T字状に形成されている。軸部41aの後端側には、雄ネジ41cの一部が切断されたカット部41dが形成されており、図9に示すように、断面が円の上部と下部が水平に切断された形状になっている。
フックボルト41は、図4に示すように、先端側から外壁パネル21間の縦目地22に挿入できるように、軸部41aの径及び掛止部41bの厚さが縦目地22の幅よりも小さく設計されている。また、軸部41aの径と掛止部41bの厚さは、略同一に設計されている。尚、ここでは、先端側は屋内側であり、後端側は屋外側である。
掛止部41bは、図4に示すように、縦目地22に沿う方向に向けられた状態で、フックボルト41が先端側から所定距離だけ挿入された後、図6に示すように、軸部41aの軸方向を中心に回転させられることにより、隣り合う軸組材23に引っ掛けられるものである。掛止部41bは、水平方向の長さが、軸組材23に引っ掛けられるように、隣り合う軸組材23間の隙間よりも長く形成されている。また、軸部41aの長さは、図6に示すように、掛止部41bが軸組材23に引っ掛けられている状態において、カット部41dが施されている後端側の雄ネジ41cの部分が外壁パネル21間の縦目地22から屋外側に所定距離だけ突出するように設計されている。
押えプレート42は、外壁パネル21の表面側に押し付けられるものであって、図11及び図12に示すように、略長方形に形成された平板状の当接部42aと、該当接部42aの上端及び下端から略直角に折り曲げて形成された一対の折り返し片42bとを有している。当接部42aの中央部には、フックボルト41の軸部41aの後端側を挿通可能な貫通孔42cが形成されている。また、貫通孔42cの周囲には、当接部42aの強度を向上させるために、略円状にビード補強部42dが形成されている。
貫通孔42cは、図11に示すように、長方形状に形成されており、横方向の寸法が軸部41aの後端側の雄ネジ41cが形成されている部分の径よりも大きく設定されており、縦方向の寸法が図9に示す軸部41aの後端側の雄ネジ41cの一部が切断されている上下のカット部41d間の距離よりも大きく且つ軸部41aの径よりも小さく形成されている。従って、貫通孔42cに軸部41aのカット部41dが施されている後端側の雄ネジ41cの部分を挿入した状態で、軸部41aを軸方向に回転させた場合には、カット部41dが貫通孔42cの内面に当接して、貫通孔42cに対して回転方向の力が作用するので、押えプレート42も軸部41aの回転に連動して回転するようになっている。尚、押えプレート42の当接部42aの形状は、接触面積を大きくするために、略長方形の平板状に形成されることが好ましいが、特にこれに限定されるものではなく、外壁パネル21の表面側に押し付けることができるような形状のものであれば良い。
緩衝材43は、図4及び図6に示すように、外壁パネル21と押えプレート42との間に介在され、押えプレート4を外壁パネル21の表面側に押し付けた際等に、外壁パネル21の表面に傷等が付くことを抑制するためのものであって、従来公知の材料を適宜用いることができる。この緩衝材43は、図13に示すように、長方形に形成された平板状の部材であって、中央部にフックボルト41の軸部41aの後端側を挿通可能な貫通孔43aが形成されている。貫通孔43aは、長方形状に形成されており、全ての辺が軸部41aの雄ネジ41cが形成されている部分の径よりも大きく形成されている。また、緩衝材43は、図4〜図7に示すように、押えプレート42が外壁パネル21の表面に直接接触しないように、押えプレート42よりも大きく設計されている。尚、緩衝材43は、押えプレート42の当接部42aの背面側に予め接着されることにより、押えプレート42と一体として形成されていても良い。
ナット部材44は、図6に示すように、先端側に軸部41aの後端側に形成されている雄ネジ41cと螺合する先端側雌ネジ44aが形成されており、後端側には壁つなぎ6の先端側に設けられるボルト部61と螺合する後端側雌ネジ44が形成されている。先端側雌ネジ44aは、フックボルト41の掛止部41bが軸組材23に引っ掛けられ、軸部41aの後端側が緩衝材43の貫通孔43a及び押えプレート42の貫通孔42cに挿通された状態において、押えプレート42の貫通孔42cから屋外側へ突出する軸部41aの後端側の突出部分の長さよりも長くなるように設計されている。従って、先端側雌ネジ44aを軸部41aの後端側の雄ネジ41cと螺合させた際に、軸部41aの後端がナット部材44の後端側雌ネジ44b側に突き出ないようになっている。また、ナット部材44の先端側雌ネジ44bが、軸部41aの後端側の雄ネジ41cと螺合されることにより、図6に示すように、押えプレート42が緩衝材43を介して外壁パネル21の表面と押し付けられ、外壁パネル21がフックボルト41の掛止部41bと押えプレート42との間に挟み込まれた状態となり、縦目地22を利用して壁つなぎ固定具4を外壁2へと取り付けることができる。
足場2側に固定される水平材5は、図2に示すように、水平方向に長尺なパイプ状に形成されている本体部51と、本体部51の両端にそれぞれ設けられ、足場3の隣接する支柱31aにそれぞれ固定される一対のクランプ部52,53とを有している。
本体部51は、それぞれパイプ状に形成されている第1パイプ部材54と、第2パイプ部材55により構成されている。第1パイプ部材54は、その一端(図2中の左端側)に一方のクランプ部52が支持軸52aによって回動可能に軸支されている。この第1パイプ部材54の外径は、壁つなぎ6の後端側に設けられるクランプ部62が取り付けられるように、手摺32等の外径と略同径に形成されている。第2パイプ部材55は、その一端側(図2中の右端側)に他方のクランプ部53が支持軸53aによって回動可能に軸支されている。この第2パイプ部材55は、第1パイプ部材54の内部に挿入することができるように、外径が第1パイプ部材54の内径よりも若干小さく形成されている。
また、本体部51は、水平方向に長さ調節ができるように、第2パイプ部材55には、水平方向に長尺なスライド孔55aが形成され、第1パイプ部材54には、スライド孔55aに挿通される軸部材54aが設けられている。これにより、第2パイプ部材55は、第1パイプ部材54に対して、水平方向にスライド孔55aの長さ分だけスライド可能な状態で連結される。従って、水平材5では、隣接する支柱31aの間隔に合わせて、第2パイプ部材55を水平方向にスライドさせて、長さを適宜調節することにより、それぞれのクランプ部52,53を支柱31aに適切に固定することができる。尚、水平方向への長さを調節するための機構は、これに限定されるものではなく、従来公知の長さ調節手段を用いても良い。
クランプ部52,53は、それぞれ足場の隣接する支柱31aに固定されるものであって、それぞれ第1パイプ部材54及び第2パイプ部材55に支持軸52a及び支持軸53aを介して回動可能に支持されている。クランプ部52は、図2に示すように、一対のクランプ爪52b、52cを有しており、この一対のクランプ爪52b、52cがそれぞれ支持軸52aに対して回動可能に支持されている。このように、クランプ部52では、一対のクランプ爪52b、52cがそれぞれ支持軸52aに対して回動可能に支持されているので、一対のクランプ爪52b、52cを支持軸52aを中心に適宜回動させて調整することで、足場3の支柱31aに取り付け易くすることができる。
クランプ爪52bの先端側には、支持軸52dに回動可能に軸支される調整ボルト52eが設けられている。また、クランプ爪52cの先端側には、詳しくは図示しないが、調整ボルト52eを挿入させることができる切欠部が形成されており、この切欠部に調節ボルト52eを挿入すると共に、ナットを調節ボルト52eに螺着させて回転させていくことで、一対のクランプ爪52b、52cの間隔を調節し、支柱31aを把持した状態で固定することができる。尚、クランプ部53は、クランプ部52と同様に構成されるものであるので、詳細な説明については省略するが、それぞれクランプ爪53bがクランプ爪52b、クランプ爪53cがクランプ爪52c、支持軸53dが支持軸52d、調整ボルト53eが調整ボルト52eに対応している。
このように足場3の隣接する支柱31aにそれぞれのクランプ部52,53が固定されることにより、取り付けられた水平材5と、建物1の外壁2に取り付けられた壁つなぎ固定具4には、図1〜図3に示すように、壁つなぎ6が取り付けられる。壁つなぎ6は、建物1と足場3を固定するための従来公知のものであって、伸縮可能な構造になっており、先端側に雄ネジが形成されたボルト部61が設けられ、後端側にクランプ部62が設けられている。本実施形態に係る壁つなぎ取付構造では、このような壁つなぎ6を、水平材5の第1パイプ部材54にクランプ部62を取り付け、壁つなぎ固定具4のナット部材44の後端側雌ネジ44bにボルト部61を螺合させることにより、足場3を建物1に固定する。尚、本実施形態に係る壁つなぎ取付構造では、図1及び図3に示すように、水平材5のクランプ部52,53が建物1に対して近い側の位置に配置される内側支柱31aに固定される例を示しているが、建物1に対して遠い側に位置する外側支柱31bにクランプ部52,53を固定するようにしても良い。その場合には、外側支柱31bから外壁パネル21までの距離に対応する壁つなぎ6が用いられる。
以下、本発明に係る壁つなぎ取付構造の施工手順の一例について図面を参照しつつ説明する。まず、図4及び図5に示すように、押えプレート42の貫通孔42c及び緩衝材43の貫通孔43aに、予めフックボルト41の後端側を挿通させておいた状態で、フックボルト41を先端側から隣接する外壁パネル21間の縦目地22に挿入させる。この際、軸部41aの先端側に設けられる掛止部41bが縦目地22に挿入できるように、軸部41aを図8に示す平面視略T字状の状態から軸方向に90度回転させて、図4に示すように、掛止部41bを縦目地22に沿う方向に向けた状態で縦目地22に挿入させる。従って、フックボルト41を縦目地22に挿入する際は、図5に示すように、押えプレート42も軸部41aの回転に伴って90度回転した状態になるため、当接部42aの上端及び下端に形成される折り返し片42bが左右に位置するようになる。
そして、フックボルト41を先端側から縦目地22に所定距離だけ挿入させた後、軸部41を軸方向を中心に90度回転させて、屋外側に少し引っ張ることにより、図6に示すように、軸部材23に掛止部41bを引っ掛ける。この際、軸部41aの回転に伴って、押えプレート42も図5の状態から、図7に示すように、回転するので、掛止部41bを軸組材23へ引っ掛けるために軸部41aが回転したかどうかを屋外側から押えプレート42の向きによって容易に確認することができる。
次に、押えプレート42を緩衝材43を介して外壁パネル21の表面へと押し付けるために、図6及び図7に示すように、ナット部材44の先端側雌ネジ44aを押えプレート42の貫通孔42cから屋外側へ突出する軸部41aの後端側の雄ネジ41cと螺合させる。これにより、押えプレート42は、外壁パネル21の表面へと押し付けられ、外壁パネル21がフックボルト41の掛止部41bと押えプレート42との間に挟み込まれた状態となり、壁つなぎ固定具4が外壁2へと取り付けられる。このように壁つなぎ固定具4は、作業者による屋外側からの作業のみで外壁パネル21間の縦目地22のどの位置にでも容易に取り付けることができる。
次に、図1〜図3に示すように、水平材5の本体部51の高さ位置が、外壁2側に取り付けられた壁つなぎ固定具4のナット部材44の高さに合うように調整され、一対のクランプ部52、53が足場3の隣接する支柱31aに固定される。そして、この足場3に取り付けられた水平材5の本体部51(第1パイプ部材54)に、壁つなぎ6の後端側のクランプ部62を水平方向の位置がナット部材44に合うように調整して固定し、先端側のボルト部61をナット部材44の後端側雌ネジ44bに螺合させる。これにより、作業者は、屋外側からの作業のみで足場3を建物1に容易に固定することができる。
また、足場3を用いた建物1の施工が終了した後は、壁つなぎ6のボルト部61とナット部材44の後端側雌ネジ44bとの螺合状態を解除した後、ナット部材44の先端側雌ネジ44aとフックボルト41の軸部41aの後端側の雄ネジ41cとの螺合を緩めて、フックボルト41を軸方向を中心に回転させて、図4に示すように、掛止部41bを縦目地22に沿う方向に向けた状態で屋外側に引き抜くことにより、屋外側からの作業のみで外壁2から容易に壁つなぎ固定具4を取り外すことができる。
尚、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
1 建物
2 外壁
21 外壁パネル
22 縦目地
23 軸組材
3 足場
31 支柱
4 壁つなぎ固定具
41 フックボルト
41a 軸部
41b 掛止部
41c 雄ネジ
42 押えプレート
42c 貫通孔
43 緩衝材
44 ナット部材(固定部材)
44a 先端側雌ネジ
44b 後端側雌ネジ
5 水平材
51 本体部
52、53 クランプ部
6 壁つなぎ
61 ボルト部

Claims (4)

  1. 建物と該建物の外壁に沿って立設される足場とを固定する壁つなぎ取付構造であって、
    前記建物の外壁を形成する外壁パネル間の縦目地に挿入され、前記外壁パネルが取り付けられる軸組材に引っ掛けられるフックボルトと、前記縦目地から屋外側へ突出する前記フックボルトの後端側を挿通可能な貫通孔が形成されている押えプレートと、前記押えプレートの前記貫通孔に前記フックボルトの後端側を挿通させた状態で、前記フックボルトの後端側から取り付けることにより前記押えプレートを前記外壁パネルの表面側へと押し付け、且つ、前記建物と前記足場を固定するための壁つなぎの先端側が取り付けられる固定部材とを有する壁つなぎ固定具と、
    水平方向に延びるパイプ状に形成され、水平方向の任意の位置に前記壁つなぎの後端側が取り付けられる本体部と、前記本体部の両端にそれぞれ設けられ、前記固定部材の高さに合うように高さ位置が調整され、前記足場の隣接する支柱にそれぞれ固定される一対のクランプ部とを有する水平材と、を備えることを特徴とする壁つなぎ取付構造。
  2. 前記フックボルトの後端側は、前記押えプレートの貫通孔に挿通された状態において、前記フックボルトの軸方向の回転に伴って前記押えプレートが回転するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ取付構造。
  3. 前記壁つなぎ固定具は、前記押えプレートと前記外壁パネルの間に介在される緩衝材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の壁つなぎ取付構造。
  4. 前記水平材は、水平方向に長さ調節可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の壁つなぎ取付構造。
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