JP6204694B2 - かつら - Google Patents
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Description
ところで、かつらで主に使用される人工毛髪は、長期間使用されることで、抜けたり切れたり縮れが生じたりするので、これらの場合には、かつらを修理(例えば、増毛修理)する必要がある。
このような問題は、毛束ユニットをかつらベースに固定する場合にも生じうる。また、同様の問題は、毛束ユニット以外に毛束を用いる場合、例えば、複数の毛束が直接かつらベースにより支持される場合などにも生じうる。すなわち、複数の毛束が互いに分離して配置されると、それ自体が違和感を与えうるため、毛束の根元の結着部分や接着部分などの支持部分が露出すると、外観が不自然なものとなりやすい。
また、前記かつらにおいて、前記かつらベースは、前記毛束が貫通する開口部を含み、前記毛束ベース部の一部は、前記開口部の周囲において前記かつらベースの内側に重なって配置されているようにしてもよい。
また、前記かつらにおいて、前記開口部は、前記かつらベースの網目であるようにしてもよい。
また、前記かつらにおいて、前記毛束ユニットは、単一の前記毛束ベース部により前記根元を支持され互いに分離して配置された複数の前記毛束を含むようにしてもよい。
他の観点では、かつらは、第1のかつらベースと、少なくとも一部が該第1のベースの内側に重なって配置された第2のかつらベースと、前記第2のかつらベースにより根元を支持され、前記第1のかつらベースを貫通する複数の毛束と、を備える。
<第1実施形態>
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るかつら1を示す断面図及び平面図である。
図4は、第1実施形態における第1のかつらベース10及び第2のかつらベース20を示す平面図である。
第2のかつらベース20は、少なくとも一部が第1のかつらベース10の内側、すなわちかつら1の装着者の頭部側に重なって配置されている。
毛束31は、第1のかつらベース10を貫通する。
図2に示すように、毛束ベース部32と、毛束31の長さ方向の一部とは、例えば第1のかつらベース10の外側から、スリット10aに挿入される。これにより、毛束ベース部32が第1のかつらベース10と第2のかつらベース20との間に配置される。
なお、毛束31が第1のかつらベース10の内側からスリット10aを貫通するようにしてもよい。その場合には、第2のかつらベース20は、毛束31が第1のかつらベース10の内側からスリット10aを貫通した状態で、第1のかつらベース10と例えば周縁において互いに固定されるようにするとよい。
図5は、本発明の第2実施形態に係るかつら101を示す平面図である。
本実施形態では、第1のかつらベース110の開口部の一例が網目110aである点において、上述の第1実施形態と相違し、その他の点は概ね同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
第2のかつらベース120がネット状である場合、第1のかつらベース110の網目110aの大きさは、第2のかつらベース120の網目の大きさ以上とするとよい。
網目110aの長手方向において、網目110aの長さD21は、毛束ベース部32の長さ(毛束ベース部32も例えば長手方向)D1よりも長い。一方、網目110aの長手方向に交差する少なくとも1つの方向において、網目110aの長さD22は、毛束ベース部32の長さD3よりも短い。そのため、毛束ベース部32の一部は、網目110aの周囲(例えば、網目を形成する線状又は帯状の部材)において第1のかつらベース110の内側に重なって配置されている。
図6は、本発明の第3実施形態における毛束ユニット230を示す斜視図である。
図7は、第3実施形態に係るかつら201−1を示す断面図である。
図8に示すように、毛束231の根元231aを支持する毛束ベース部232の着脱自在取付部の一例である面ファスナー部232b−1は、毛束ユニット230の毛束ベース部232のうち毛束231側の第2の面232bに設けられていてもよい。その場合は、図8に示すように、第2のかつらベース20を省略してもよい。図8に示す変形例の場合においては、第1のかつらベース10側にも面ファスナー部を設けてもよいし、或いは、第1のかつらベース10のみに面ファスナー部を設けてもよい。
図9は、本発明の第4実施形態に係るかつら301を示す斜視図である。
本実施形態では、毛束ユニット330が、単一の毛束ベース部332により根元を支持され互いに分離して配置された複数の毛束331を含む点において、上述の第2実施形態と相違し、その他の点は概ね同様である。そのため、詳細な説明は省略する。なお、第4実施形態を第1実施形態〜第3実施形態に適用することができる。
図10は、本発明の第5実施形態に係るかつら401を示す斜視図である。
本実施形態では、第1のかつらベース410が伸縮する点において、上述の第2実施形態と相違し、その他の点は概ね同様である。そのため、詳細な説明は省略する。なお、第5実施形態を第1実施形態〜第4実施形態に適用することができる。
図11は、本発明の第6実施形態に係るかつら501を示す斜視図である。
本実施形態では、毛束530が、毛束ユニットの一部として配置されるのではなく、第2のかつらベース520により根元を支持される点において、上述の第1実施形態、第2実施形態、又は第4実施形態と相違し、その他の点は概ね同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
10 第1のかつらベース
10a スリット
20 第2のかつらベース
30 毛束ユニット
31 毛束
31a 根元
32 毛束ベース部
101 かつら
110 第1のかつらベース
110a 網目
120 第2のかつらベース
201−1 かつら
201−2 かつら
230 毛束ユニット
231 毛束
231a 根元
232 毛束ベース部
232a 第1の面
232a−1 面ファスナー部
232b 第2の面
232b−1 面ファスナー部
301 かつら
310 第1のかつらベース
310a 網目
320 第2のかつらベース
330 毛束ユニット
332 毛束ベース部
401 かつら
410 第1のかつらベース
410a 網目
420 第2のかつらベース
501 かつら
510 第1のかつらベース
510a 網目
520 第2のかつらベース
530 毛束
Claims (8)
- かつらベースと、
前記かつらベースを貫通する毛束と該毛束の根元を支持する毛束ベース部とを含む複数の毛束ユニットと、
を備え、
前記かつらベースは、前記毛束が貫通する開口部を含み、
前記毛束ベース部の一部は、前記開口部の周囲において前記かつらベースの内側に重なって配置されている、
ことを特徴とするかつら。 - 前記開口部は、前記かつらベースに形成されたスリットであることを特徴とする請求項1記載のかつら。
- 前記開口部は、前記かつらベースの網目であることを特徴とする請求項1記載のかつら。
- 前記かつらベースは、第1のかつらベースであり、
前記かつらは、少なくとも一部が前記第1のかつらベースの内側に重なって配置された第2のかつらベースを更に備え、
前記毛束ベース部は、第1のかつらベースと前記第2のかつらベースとの間に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載のかつら。 - かつらベースと、
前記かつらベースを貫通する毛束と該毛束の根元を支持する毛束ベース部とを含む複数の毛束ユニットと、
を備え、
前記毛束ユニットは、単一の前記毛束を含むことを特徴とするかつら。 - かつらベースと、
前記かつらベースを貫通する毛束と該毛束の根元を支持する毛束ベース部とを含む複数の毛束ユニットと、
を備え、
前記毛束ユニットは、単一の前記毛束ベース部により前記根元を支持され互いに分離して配置された複数の前記毛束を含むことを特徴とするかつら。 - かつらベースと、
前記かつらベースを貫通する毛束と該毛束の根元を支持する毛束ベース部とを含む複数の毛束ユニットと、
を備え、
前記毛束ベース部は、着脱自在に配置されていることを特徴とするかつら。 - 第1のかつらベースと、
少なくとも一部が該第1のかつらベースの内側に重なって配置された第2のかつらベースと、
前記第2のかつらベースにより根元を支持され、前記第1のかつらベースを貫通する複数の毛束と、
を備えることを特徴とするかつら。
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