JP6203621B2 - 防音壁 - Google Patents

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Description

本発明は、騒音の吸収や遮断を目的として設置される防音壁に関する。
鉄道の走行により発生する騒音としては、車輪やレールの振動から発生する転動音、パンタグラフから発生する騒音、車体と空気流との作用から発生する車体空力音、高架橋等の構造物の振動から発生する構造物音等が主要なものとして挙げられる。そして、転動音、車体空力音などの吸収や遮蔽を目的として、鉄道軌道の沿線には防音壁が設置されている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、沿線の住宅の高層化が進む近年、より高い防音壁が必要とされている。しかし、防音壁の高さを増すと、風荷重による回転モーメントが強風時に大きくなるため、防音壁が高架橋や橋梁等の構造物上に設置されている場合、これら構造物の負荷が増大する。従って、強風時の負荷にも耐え得る強固な構造とすべく、構造物の補強や根本的な再構築が必要となり、大規模な工事に伴って莫大なコストや時間を要することとなる。そこで、大規模な工事を必要とせず、通常時には一定の遮音性能を有しつつ、強風時には風荷重を緩和することが可能な防音壁が従来提案されている。
例えば、特許文献2には、枠体に包囲された開口部を開放または閉止するように開閉可能に設けられ、縁部に磁性体からなる被吸着部材を有する防音板と、前記枠体の開口縁部に、前記防音板に近接または離間する方向へ進退可能に設けられ、前記防音板が閉止状態の時に前記被吸着部材を吸着することによって前記防音板を閉止状態で保持し、前記防音板が開放状態の時に該防音板の移動軌跡から離間する磁石と、を備える防音壁が示されている。
特開平10−121599号公報 特開2012−82571号公報
しかしながら、上記特許文献2に示される防音壁は、防音板に近接または離間する方向へ進退可能な磁石といった構成部材を有するものであり、その構造は非常に複雑なものとなっている。従って、強風時の風荷重を緩和して安全性の確保が可能となる反面、構造が複雑化することにより、材料費が増加するとともに施工にコストが掛かる、という問題があった。
さらに、強風が収まり、防音板を完全に閉鎖(復元)させようとする場合には相当程度の回転トルクが必要となり、該防音板が有している自重だけでは開口部を閉鎖することが困難であった。
以上の点をまとめると以下のようになる。
高速化が進展し、沿線に高階の建築物が増加すると、防音壁を大幅に高くする必要がある。既設の防音壁の上に防音板(基本、透明PC)を設置して高さを積みますことを「嵩上げ」と言い、新設の構造物に対して防音壁を高くするか、又はこの嵩上げにより、防音壁を高くしている。
しかしながら、防音壁を高くすると、風(自然風)による荷重とモーメントが増大し、大幅(目安としてレールレベル上、3.5m以上)に高くすると既設構造物の応力が許容値を上回り、安全に支障の恐れがある、このため、これまでは防音壁を高くすることを断念するか、構造物を大幅に補強する必要がある。
そして、このような不具合を解決するために、特許文献2に示す技術が提案されたが、その一方で、強風が収まり、防音板を完全に閉鎖(復元)させようとする場合には相当程度の回転トルクが必要となり、該防音板が有している自重、既存の磁石だけでは開口部を閉鎖することが困難であり、その後の鉄道運転に支障を来す場合もあった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、閉鎖状態にあるときに、防音板から音漏れしないように該防音板の姿勢が保持された状態でありながら、強風時における防音板の回転運動を円滑にできるとともに、風力により開放された後の該防音板を速やかに閉鎖するための機構を、簡単かつ低コストに実現できる防音壁を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。すなわち、本発明では、枠体内に防音板回転軸を介して回動自在に支持されて、該枠体で包囲された開口部を開放又は閉鎖するように設けられた防音板と、前記防音板の回転モーメントを小さくするとともに、前記防音板が風力により開放された際、前記開口部を閉鎖する方向へ該防音板に回転トルクを与える防音板開閉補助機構と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、防音板が開閉する回転モーメントを小さくするとともに、該防音板が風力により開放された際、開口部を閉鎖する方向へ該防音板に回転トルクを与える防音板開閉補助機構を設けるようにした。
具体的には、防音板開閉補助機構として、防音板の回転モーメントを小さくするために該防音板の中央より上部位置に水平な防音板回転軸を配置し、かつ該防音板の閉鎖方向に磁力を発生させる防音板吸着体を設置するようにした。
そして、このような防音板開閉補助機構により、開口部が閉鎖状態にあるときに、防音板から音漏れしないように該防音板の姿勢を保持した状態でありながら、強風時においては防音板の回転運動を円滑にでき、かつ風力により開放された後の該防音板を速やかに閉鎖することができる。また、防音板開閉補助機構として、防音板回転軸の設置位置を調整し、かつ防音板吸着体などを採用することで、簡単かつ低コストに防音壁を実現することが可能となる。
本発明の実施形態に係る防音壁の正面図である。 図1の防音壁を正面から見た図であって、(A)は閉鎖状態、(B)は開放状態を示している。 図2(B)の防音壁を側方の矢印III方向から見た図である。 一般的な防音壁を示す概略構成図であって、(A)は閉鎖している状態、(B)は風荷重を受けて開放している状態を示している。 防音板を閉鎖位置に復元させるのに必要なトルクを説明するための図であって、(A)は一般的な防音板、(B)は本発明に係る防音板である。 防音板における角度とモーメントとの関係を示すグラフであって、理想的な防音板の状態を示している。 防音板における角度とモーメントとの関係を示すグラフであって、現用品となる防音板の状態を示している。 図1〜図3の防音壁を簡略的した図であって、(A)は正面図、(B)は防音壁に設置した磁石の配置パターンを示す図である。 (A)〜(F)は様々な磁石の配置パターンを示す図である。 防音板開放時の角度とモーメントとの関係を示すグラフである。 防音板復元時の角度とモーメントとの関係を示すグラフである。
以下、図1〜図11を参照して、本発明の実施形態に係る防音壁の構成について説明する。
図1は、実施形態に係る防音壁10の外観を示す概略斜視図、図2は図1の正面図、図3は図2(B)を矢印III方向から視た側面図である。
これらの図に示すように、防音壁10は、内部に開口部11を有する枠体12と、この枠体12の開口部11に設けられた防音板13とを有するものであって、該防音板13は、枠体12に設けられた軸受け14により矢印(イ)−(ロ)方向に回動自在に支持されている。
また、このような防音壁10は、図1に詳細は示されないが、鉄道が走行する鉄道軌道の側方の構造物上あるいは構造物上に敷設されている防音側壁上に設置される。
枠体12は、水平方向に延びる下部枠12Aと、この下部枠12Aの上に所定間隔で立設された左右一対の側部枠12Bと、この一対の側部枠12Bの上端を接続して水平方向に延びる上部枠12Cと、を具備している。そして、下部枠12A、上部枠12C、及び左右の側部枠12Bによって四方を包囲されることによって、正面視で略矩形形状の開口部11が形成されている。
防音板13は、図1に示すように、正面視で略矩形形状を有しかつ開口部11を塞ぐように設けられた平板状の本体部13Aを有するものであって、軸受け14により枠体12内に回転自在に支持され、開口部11を閉鎖した状態で、騒音を吸収し又は遮蔽する。
軸受け14は、図2及び図3に示されるように、防音板13の本体部13Aの中央より上部の両側に水平に設けられて該防音板13を支持する防音板回転軸15を、回転自在に保持するものであって、枠体12の左右両側に位置する側部枠12B上部に設置されている。
なお、この軸受け14の設置位置は、防音板13の回転モーメントを小さくするとともに、防音板13が風力により開放された際、開口部11を閉鎖する方向(矢印(イ)方向)に該防音板13に回転トルクを与える防音板開閉補助機構100を構成している(後述する)。
そして、軸受け14によって水平方向に沿う防音板回転軸15の軸線15Aを中心として、防音板13が、図2(A)で示す閉鎖位置と、図2(B)及び図3で示す開放位置との間で矢印(イ)-(ロ)で示すように開閉可能となる。
また、枠体12と防音板13には、防音板開閉補助機構100の一部を構成し、かつ開口部11を閉鎖する方向に、該防音板13に回転トルクを与える第1防音板吸着体M1、第2防音板吸着体M2が設けられている。
この第1防音板吸着体M1は、枠体12の開口部11に臨む側部枠12Bに配置された複数の磁石16と、防音板13の本体部13Aの側部に沿って設けられた被吸着側の複数の磁石17と、からなるものであって、これら磁石16と磁石17とは防音板13の閉鎖時に互いに近接しかつ対向した位置関係にある。
そして、これら磁石16と磁石17との磁気的吸着作用によって、防音板13の閉鎖時に該防音板13に対して回転トルクを与える(後述する)。なお、本例では、枠体12側に磁石16を設け、防音板13側に磁石17を設けているが、いずれか一方を磁性体にしても良い。
第2防音板吸着体M2は、枠体12の開口部11に臨む下部枠12Aに配置された複数の磁石18と、防音板13の本体部13Aの底部に沿って設けられた被吸着側の複数の磁石19と、からなるものであって、これら磁石18と磁石19とは防音板13の閉鎖時に互いに近接しかつ対向した位置関係にある。これら磁石18、19は、通常時には防音板13を閉じさせるためのものであるが、強風で開放した後は、防音板13が閉じる直前(開放角が0に近い)では防音板復元に寄与する。
そして、これら磁石18と磁石19との磁気的吸着作用によって、防音板13の閉鎖直前時に該防音板13に対して回転トルクを与える(後述する)。なお、本例では、枠体12側に磁石18を設け、防音板13側に磁石19を設けているが、いずれか一方を磁性体にしても良い。
そして、上記のように構成された防音壁10では、風のない状態又は弱風の状態では、防音板13は、その自重による閉鎖力と、防音板吸着体M1、M2で生じる吸着力によりにより閉鎖された状態にある、すなわち、防音板13は、開口部11を塞いだ状態となり、これにより鉄道軌道で発生する騒音が、防音板13によって吸収又は遮蔽され、外部への拡散することが防止される。
また、強風が吹くと、図2(B)の点線及び図3で示されるように、防音板13が軸受け14の防音板回転軸15(軸心を符号15Aで示す)を中心に回動しようとする。このとき、防音板13が受ける風荷重が、防音板13の自重による閉鎖力と防音板吸着体M1、M2の吸着力を越えたときには、該防音板13が開放された状態、すなわち、枠体12の開口部11を開放した状態となる。
そして、防音板13と下部枠12Aとの間には通気空間20が形成される。そうすると、防音板13に吹き付ける強風が、この通気空間20を通って防音板13の一方側から他方側へ抜けるので、防音板13に作用する風荷重が緩和される。
その後、強風が収まった場合には、防音板13の自重による閉鎖力により、該防音板13は再び開口部11を塞いだ状態に復帰するが、このとき、防音板13の自重による閉鎖力が不足する場合には、防音板吸着体M1での磁石16、17の吸着力の補助を受けて、該防音板13が閉鎖する方向に回転トルクが付与される。また、防音板13が完全に閉鎖しない場合には、防音板吸着体M2での磁石18、19の吸着力の補助を受けて、該防音板13が閉鎖する方向に回転トルクが付与される。
これにより防音板13が当初の閉鎖位置に復元され、軌道での鉄道運転が通常通り可能となる。
次に、防音板開閉補助機構100の一部を構成している軸受け14及び防音板吸着体M1、M2の設置箇所、設置の意義について説明する。
まず、防音板開閉補助機構100を設置するに至った背景について説明する。
本発明に係る風荷重低減型の防音板13は強風時(自然風であり、運転規制により列車は停止するほどの強風時)に開くことが求められ、その性能は確認したが、その一方で風が弱くなり、運転規制が解除される状況下では速やかにもとに戻り(以下、この運動を「復元」という)、防音板13はもとどおり閉じている必要がある。
運転規制としては、例えば、一般区間では風速30m/s、指定区間では25m/sの状態が30分間保たれれば運転規制が解除される。最近ではほとんど区間で25m/sのルールが適用されており、すなわち、防音板13は25m/sの風が吹く中、復元することが求められている。
これまでの一般的な防音壁50は、図4(A)で示すように、枠体51の上部にて、回転軸52を介して防音板53を矢印(イ)−(ロ)方向に回動自在に支持する構造であり、例えば、図4(B)に示すように、矢印Zから受けた相当量の風荷重により、防音板53は角度θで開放される。
ここで、図4(B)の防音板53は、自重のモーメントにより閉鎖位置に復元することとしているが、25m/sの風は平板受風面において0.77kPaの風圧を与え、これによるモーメントはどのような構造を考慮した場合でもはるかに自重のモーメントを超える。
すなわち、自重だけでは戻すことができないという問題があり、そこで、本発明では所定の状況で容易に防音板を復元させる防音板開閉補助機構100を付与している。
ここで風速と風圧の関係の関係について整理しておく。構造物の安全のための強度照査(強風時開くときの挙動に関して)では風圧基準であるが、防音板復元に関しては風速基準で、両者の換算をしないと理解しにくい。
しかしながら、一般に風速と風圧の関係は複雑で、厳密に求めるのは煩雑な手続きを経なければならず、このため、本実施形態では、次のようなシンプルな仮定の下、基礎的な関係式で換算することにする。
まず、前提を以下の通りとする。
(1)防音板となる受風板は、単純平板(2次元)である。
(2)風は防音板に垂直に一様に吹く付けるものとする。
そして、このような前提の下では、防音板に作用する風圧pは次式で与えられる。
Figure 0006203621
ここで、Cは抗力係数(C= 2.0)、ρは空気密度(約1.23kg/m3)、vは風速(m/s)である。そして、数1の式によれば風速50m/sのとき3kPa、35m/sのとき1.5kPa、25m/sのとき0.77kPaとなる。
そして、様々な風速の強風が考えられるが、現状では25m/sというかなり強風の中で防音板を復元させることが求められており、かなり大きな復元トルクが必要となる。
しかるに現状、図5(A)に図示されるように、そのような大きなトルクを与える復元条件はない。そこで、小さなトルクでも防音板を復元させられるように、次のような工夫をする。
それは、図1〜図3及びこれら構造を簡略化した図5(B)に示されるように、防音板13に水平に設けられている防音板回転軸15を板の中央に近づけることである。そうすれば、風によるモーメントは回転軸の両面におけるモーメントの差し引きであるため、その値はそれ以下の数2で示される式になる。
Figure 0006203621
ここで、 Wは風によるトルク(N・m)、bは防音板の幅(m)、 lは防音板の回転軸−下端間距離(m)、 lは防音板の回転軸−上端間距離(m)である。ちなみに、防音板自重によるモーメントは次式で与えられる。
Figure 0006203621
ここで、 Mは自重によるトルク(N・m)、ρは防音板の回転部の等価密度(kg/m)である。
次に、既設構造物上に防音壁を設置する場合を想定した計算を実施する、すなわち嵩上げする状況を想定する。
既設構造物に対しては自然風がそのまま負荷を与える。構造物の分野では設計風荷重として3kPa(平板受風面を前提とすると50m/s)を設計値としている。
既設構造物の強度照査を行った結果、既設構造物および嵩上げ部を含めて嵩上げ部の荷重が次式で与えられる値以下であれば、構造物の安全が担保される知見が得られた。
Figure 0006203621
ここで、 Fは構造物への許容荷重(N)、 Pは嵩上げ部での許容風圧(Pa)、 Sは嵩上げ部(風荷重低減型防音板)の全受風面積(m)である。
ちなみに、現時点で想定している嵩上げモデル(既設防音壁がレールレベル上2mで、その上に3m嵩上げ)ではP=1.5kPaと求められている。
そして、図5(B)に示すように、強風時に防音板が開いて風による負荷を低減するのであるが、防音板には支柱など固定部があり、そこでは終始、風による負荷は低減されずそのまま負荷を受け続ける。従って、風荷重低減型の防音板の全体が風によって受ける荷重は次式で与えられる。
Figure 0006203621
ここで、 Fは風荷重低減型防音板が受ける全荷重(N)、 pはその時々の風荷重(Pa)、 Sは固定部の面積(m)、 Sは可動部の面積(m)、θは防音板13の開放角である。
数5で示される式による荷重Fは、常に数4で示される式のF以下になる必要がある。すなわち、防音板は、次式のθ以上(=θでよい)開く必要がある。
Figure 0006203621
ここで、θは構造物設計風荷重3kPaのときに風荷重低減型防音板全体への風荷重が許容荷重F以下になるために必要な開放角度(°)である。
しかるに、防音板に復元のためのトルクを加えると、そのトルクは強風時でも作用し続けるために、風によるモーメント(+防音板自重によるモーメント)とある角度で釣り合い。従って、防音板に強すぎる復元トルクを与えると防音板はθまで開かず、強風時に構造物の安全を守れない状況が発生しかねない。
従って、防音板の復元トルクは一定の値以下に抑える必要があるが、そうすると、今度は肝心の防音板を復元したいときに復元できない事態となる。また、防音板の復元を優先してトルク値を高めると、今度はトルク値が大きすぎるために、強風時に構造物の安全を守るべく防音板を十分開かせることができない。
以上のことから、防音板の復元条件は次の条件を満たす必要がある。
(1)開けトルク+自重モーメントは1.5kPa(35m/s)以上の強風に対して風モーメント以下の値であること。そして3kPa(50m/s)のときθまで開くこと、
(2)閉じトルク+自重モーメントは25m/s(0.77kPa)の風モーメント以上であること、である。
図6及び図7に風モーメントと復元条件に基づくトルクの関係を示す。図6は架空の理想的装置によるトルク=望まれる特性であり、図7は現用品の中で、風荷重低減型防音板の復元に最も適した特性を持っているものを選んでその特性を示したものである。ここで、25m/s風のモーメントは、数1で風圧pを求めた上でその値を数2に代入して求めた。35m/s以上の強風時のモーメントについては後で改めて述べる。
図6に示すように、風荷重低減型防音板の復元のために望まれる特性として、開けトルクが防音板開放角θの増加に伴い低減することである。何故なら、自然風によるモーメントは、数2の式に示されるように、θの増加に伴い低下するが、復元条件となる開けトルクは必要な範囲それを下回ることが求められるからである。
一方、復元条件となる閉じトルクは原理的に開けトルクと同様の特性を持つ(開けトルクより若干低い値となる)とされる中、防音板が戻るべき25m/sの風モーメントを上回る必要があるが、上述のように開けトルクが理想的な特性を持っている場合には、風によるモーメントが小さくてすむので、図4(B)に示す構成により、風によるモーメントを小さくすることより、閉じトルクが25m/sによる風モーメントを上まわる状況を作ることができる。
これに対して、現用品では、どんなに適した種類を選んでも図7が限界である。すなわち、開けトルクは角度の増加に伴って低減することなく、かつ、開放角60°以上ではむしろ増加する。そうすると、自然風はそれ以上にならなければならない。従って風モーメントに対して一定以下のトルクの復元条件を選定する必要がある。そうすると、閉じ力は25m/sの風モーメントを全範囲で上回ることができない。特に開放角が小さいとき、すなわち防音板が閉じる寸前に大きなトルク値が必要であり、そこで、防音板側面に磁石を配置し、その磁力吸着力を併用して防音板を復元させる方法が必要となってくる。
図4(B)に示されるような、防音板回転軸15を防音板13の中心に近づける方法と、復元の実現性の関係について述べると、実際問題、復元条件となるトルク性能値は限りがあるので、まずは現用のラインアップから防音板復元に適しそうなもの(基本は大きな閉じトルクを持ったもの)を選定する。その上で、数2の式に基づき、下記の要領で自然風モーメントが上記条件を満たすように回転軸位置を調整する。
以上の防音板を復元させる防音板開閉補助機構100についてまとめると、
(1)25m/sの風モーメントが閉じトルクが下回らなければならないので、風モーメントが小さくなるよう、防音板回転軸15の位置を防音板13の中心に近づけていく。
(2)しかしながら防音板回転軸15を防音板13の中心に近づけすぎると強風時の風モーメントが開けモーメントを下回るので、θ以下の範囲で風モーメントが開けモーメントを上回る位置でとどめる。こちらの条件の方が優先させる。
(3)その上で、閉じトルクと25m/sの風モーメントとの大小関係を検討し、不足する分を次項で示す防音板13の側面に、防音板吸着体M1、M2を配置して磁石磁力吸着力で補う。
〔防音板吸着体M1、M2における磁石16〜19の配置パターン〕
図1〜図3に示される磁石16〜19の配置については、現実の防音板13を設計する上で個々に定めていく必要がある。ここではまず、磁石16〜19の配置位置の設計の考え方について述べる。
まず、磁力吸着力によるモーメントは防音板回転軸15からの距離、すなわちモーメントの腕の長さが長いほど大きくなるが、その一方で、その距離が長くなると防音板13の側部枠12Bに設置した磁石間距離が長くなって磁力吸着力は弱くなって、復元の機能を果たさない。目安としては磁石間距離が10mm未満でないと実用に耐える磁力吸着力が発現しない。このことを踏まえ、風荷重低減型の防音板13における磁石の配置位置を次のように決めていく。
前項で検討した復元条件の閉じトルクが25m/sの風モーメントを下回る開放角を見極める。その角度をθとすると、次式で磁石間距離Lが10mm以下となるような位置(その範囲で最大の値)を定め、複数対の磁石16,17がある中で、第1磁石の位置とする。
Figure 0006203621
ここで、rは「磁石−防音板回転軸間距離=腕の長さ」(m)である。
防音板13の開放角θが小さくなるに伴い風モーメントは増加する。復元復条件となる閉じトルク(復元トルク)が不足している場合は数7の式に基づき第2、第3の磁石を配置する。θが低下しているので、rとしてもっと大きな値がとれ、風モーメントの増大に対応できる。
次に、想定し得る磁石16〜19の配置の実施例を図8〜図9に示す。
図8(A)を参照して、まず、防音壁10の構造について再度、説明する。図8は、図1〜図3の防音壁10を簡略的に示したものであって、下部枠12A、側部枠12B、上部枠12Cからなる枠体12と、この枠体12の開口部11内に軸受け14により回動自在に設けられた高さ「h」の防音板13とを具備する。
軸受け14は、枠体12の左右両側に位置する側部枠12Bに配置されるものであって、該軸受け14に軸支された防音板回転軸15より、防音板13を回転自在に支持する。
なお、軸受け14に軸支された防音板回転軸15は、その軸心15Aが枠体12の高さ中央部(符号Oで示す)より若干離れて位置設定されている。また、防音板13としては、具体的には、透明のPC板の周囲に金属製の内枠13B(PC板の剛性補強などの目的から)が設置された構成とされ、その周囲に枠体12となる金属製外枠が設置されている。
第1防音板吸着体M1を構成している磁石16、17は、枠体12の側部枠12Bと防音板13の内枠13Bとの相対する位置に離して設置される。防音板13の復元に関係するのは磁石16、17間のせん断方向磁力吸着力である。
また、第2防音板吸着体M2を構成している磁石18、19は、枠体12の下部枠12Aと、防音板13の内枠13B底辺との相対する位置に離して設置される。これら磁石18、19は、通常時には防音板13を閉じさせるためのものであるが、強風で開放した後は、防音板13が閉じる直前(開放角が0に近い)では防音板復元に寄与するものである。
なお、第1防音板吸着体M1を構成する磁石16、17は、図8(B)に示すように、枠体12の側部枠12Bと防音板13の側辺との相対する位置において、例えば、防音板回転軸15を基準として、符号(1)で示す中心軸位置(0.02h)、符号(2)で示す0.1hの位置、符号(3)で0.25hの位置に設置可能である。
復元用磁石として設けられた磁石16,17の配置パターンについて、図9を参照して説明する。図9は、図8に示す防音板13の側辺と、枠体12の側部枠12Bとがある箇所(符号IXで示す)を拡大した図であって、以下の図9(A)〜(F)で示す配置が可能である。
図9(A)は、防音板回転軸15の近くに(軸心15Aから長さa離れた位置に)第1防音板吸着体M1からなる磁石16、17を1対(第1磁石)配置することを示す。この例は、防音板13の閉じ力がほんの少し不足している場合を想定している。これら図9では防音板13中心に合わせているが、目安としてそこを選定したもので、実際の設置位置は図8の符号(1)で示される位置に則するものである。
図9(B)は、第1防音板吸着体M1からなる磁石16、17が1対(第1磁石)だけでは不足であり、このため、防音板回転軸15からもう少し遠い位置に、第2磁石として磁石16,17をさらに1対設置した例である(この第1防音板吸着体を符号M1-2で示す)。その位置としては、防音板回転軸15から防音板13の高さ「h」の「h/4」を設定している。
図9(C)は複数対の磁石16、17を配置した例であるが、復元性を高めるために、複数対の磁石16、17を、防音板回転軸15に近い位置で密に配置し、該防音板回転軸15から離れるに従って疎に配置している。
なお、図9(A)〜図9(C)では、各対の磁石16、17を、枠体12の一方側の側部枠12に配置しても、枠体12の両側の側部枠12にそれぞれ配置しても良い。防音板13を復元させる際の閉じ力が不足する場合、又は吸着力の小さい磁石16、17である場合には、各対の磁石16、17を、枠体12の両側の側部枠12に配置すると良い。
図9(D)〜図9(F)は、図9(A)〜図9(C)の他のパターンを示す図である。
図9(A)〜図9(C)のパターンでは、防音板回転軸15の軸心15Aの下側に各対の磁石16、17を配置しているが、防音板13を復元させる際の閉じ力が不足する場合、又は吸着力の小さい磁石16、17である場合には、図9(D)〜図9(F)に示すように、防音板回転軸15の軸心15Aを基準として、防音板13の上側に対称となるように、各対の磁石16、17を配置しても良い。
そして、上記のように、枠体12の側部枠12Bと防音板13の内枠13Bとの相対する位置(実験例では符号(3)で示す0.25hの位置)に磁石16、17(第1防音板吸着体M1)を配置し、さらに、枠体12の下部枠12Aと、防音板13の内枠13B底辺との相対する位置に磁石18、19(第2防音板吸着体M2)を配置した場合には、図10の「防音板開放時の角度とモーメントとの関係」及び図11の「防音板復元時の角度とモーメントとの関係」にそれぞれ示すように、各角度において、「開けトルク+自重」、「閉じトルク+自重+磁力」で示される回転モーメントが発生する。
そして、図11に示すように、防音板13を復元させる場合には、特に防音板13の角度(θ)が「0〜10°」の範囲において、閉じ方向に強いトルク(復元トルク)が発生し、これにより防音板13を速やかに復元させることができる。
以上詳細に説明したように本発明の実施形態に係る防音壁10によれば、防音板13が開閉する回転モーメントを小さくするとともに、該防音板13が風力により開放された際、開口部11を閉鎖する方向へ該防音板13に復元トルクを与える防音板開閉補助機構100を設けるようにした。
具体的には、防音板開閉補助機構100として、防音板13の回転モーメントを小さくするために該防音板13の中央より上部位置に水平な防音板回転軸15を配置し、かつ該防音板13の閉鎖方向に磁力を発生させる防音板吸着体M1、M2を設置するようにした。
そして、このような、防音板開閉補助機構100により、枠体12の開口部11が閉鎖状態にあるときに、防音板13から音漏れしないように該防音板13の姿勢が保持された状態でありながら、強風時における防音板13の回転運動を円滑にでき、かつ風力により開放された後の該防音板13を速やかに閉鎖することができる。また、防音板開閉補助機構100として、防音板回転軸15の設置位置を調整し、かつ防音板吸着体M1、M2などを採用することで、簡単かつ低コストに防音壁10を実現することが可能となる。
なお、上記実施形態では、防音板13の閉鎖方向に磁力を発生させる防音板吸着体M1、M2を設置するようにしたが、これに加えて、該防音板13と枠体12との間にドアクローザを備えても良い。
このドアクローザは、ばね定数が最適に設定されたバネが内蔵されており、防音板13を閉鎖する方向(矢印(イ)方向)に付勢するものである。さらに、このドアクローザは、防音板13が開放する際には機能せず、防音板13が閉鎖する際にのみ、防音板13の本体部13Aの一部に係合して、該防音板13を閉じる方向に復元トルクを発生させるカム機構/リンク機構を具備するものである。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、騒音の吸収や遮断を目的として設置される防音壁に関する。
10 防音壁
11 開口部
12 枠体
12A 下部枠
12B 側部枠
12C 上部枠
13 防音板
14 軸受け
15 防音板回転軸
16 磁石
17 磁石
18 磁石
19 磁石
M1 防音板吸着体
M2 防音板吸着体
100 防音板開閉補助機構

Claims (6)

  1. 枠体内に防音板回転軸を介して回動自在に支持されて、該枠体で包囲された開口部を開放又は閉鎖するように設けられた防音板と、
    前記防音板の回転モーメントを小さくするとともに、前記防音板が風力により開放された際、前記開口部を閉鎖する方向へ該防音板に回転トルクを与える防音板開閉補助機構と、を具備し、
    前記防音板開閉補助機構は、前記枠体と前記防音板との間に配置されて、前記防音板が開放された際、該防音板を閉鎖する方向に磁力を発生させる防音板吸着体をさらに備え、
    前記防音板吸着体は、前記枠体の側部枠と前記防音板との対向する位置であって、
    前記防音板回転軸を中心として対称となる位置に設けられること
    を特徴とする防音壁。
  2. 枠体内に防音板回転軸を介して回動自在に支持されて、該枠体で包囲された開口部を開放又は閉鎖するように設けられた防音板と、
    前記防音板の回転モーメントを小さくするとともに、前記防音板が風力により開放された際、前記開口部を閉鎖する方向へ該防音板に回転トルクを与える防音板開閉補助機構と、を具備し、
    前記防音板開閉補助機構は、前記枠体と前記防音板との間に配置されて、前記防音板が開放された際、該防音板を閉鎖する方向に磁力を発生させる防音板吸着体をさらに備え、
    前記防音板吸着体は、前記枠体の側部枠と前記防音板との対向する位置であって、
    前記防音板回転軸を中心として非対称となる位置に設けられること
    を特徴とする防音壁。
  3. 前記防音板回転軸は、前記防音板の中央より上部位置に配置された水平軸からなることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の防音壁。
  4. 前記防音板吸着体は、さらに、前記枠体の下部枠と前記防音板との対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防音壁。
  5. 前記防音板開閉補助機構は、前記防音板と前記枠体との間に設けられて、前記防音板が開放された際、該防音板を閉鎖する方向へバネにより付勢するドアクローザからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の防音壁。
  6. 前記防音板開閉補助機構では、前記防音板の自重モーメント、想定される風モーメント等に基づき開けトルク及び閉じトルクを設定し、これらトルクの値により、前記防音板回転軸、磁石等の配置を決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の防音壁。
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