JP4986108B2 - 展伸機を用いた耐震脱線防止システム - Google Patents

展伸機を用いた耐震脱線防止システム Download PDF

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Description

この発明は走行している列車が地震に遭遇したとき、既存の地震の危険防止システムが地震の初期状態を検出後、列車が停止にいたるまでの間の脱線を防止するための装置に関する。
地震発生の際、その発生を即時に検出して、列車を停止させることが、災害防止に極めて有効な手段である。地震波は震源地から放射状に拡散し伝播するが、振動の種類に応じて、地中を速く伝わる(Primary)波、遅く伝わる(Secondary)波や表面波があり、大きな揺れは後者の波や表面波で引き起こされる。そこで、地震波振動の検出器を広範囲にわたり地表面近傍に多数分散して設置して波を検出させ、その信号を基に電気信号の地震警報を発生させ、列車に伝達して列車を停止させるシステムが構築されている。非特許文献1および非特許文献2に列車に対する最近の地震防災対策が説明されている。
中村 豊著、世界最初の実用P波警報システム「ユレダス」の現状と将来、第2回土木学会リアルタイム地震防災システムシンポジュウム論文集、平成12年4月18日、107〜112頁、土木学会地震工学委員会リアルタイム地震防災研究会小委員会 芦谷 公稔著、早期地震警報システムの開発、第174回 鉄道総研月例発表会、平成16年10月20日、毎日新聞(大阪本社)、B1Fオーバルホール 上記「ユレダス」の基本原理は高速走行中の列車が地震に遭遇したとき、P波検出後、即時列車の停止措置を講じることであるが、しかし、この方式は直接脱線を防止するものではない。
地震が発生した場合、震源から直距離でd離れた地点における、波と波との到着時間の差Tpsは式(1)で表わせる。この式(1)は非特許文献3に述べられている。
Figure 0004986108
ここで、Tpsの単位は秒、dの単位はkmである。
菊池正幸著、リアルタイム地震学、2003年、東京大学出版会 過去の地震の実際のデータに基づくと、震源の浅い地震が多く発生しており、特に直下型地震の場合、震源地の近傍ではP波到来後、極めて短時間にS波が到来する。これに対して、高速で走行している列車は緊急の停車指令の操作が取られた後、しばらく時間が経過してから停車する。例えば、時速120kmで走行中の列車が0.1gの加速度で減速し、停車させた場合、停車に要する時間は35秒である。従って、震源地の近傍では停車する以前にS波が到達することがあり得る。列車が停車する前にS波が到達する事象が存在するので、P波検出後の停車措置のみの災害防止措置では防災措置としては不十分である。その危険を予知するため、停車する以前にS波が到来した時の様子を想定する。
図16に一般的な線路の様子を示す。列車は大きな運動エネルギーを進行方向に持って走行している。通常に走行している時は線路上に車輪3対する障害物はないが、一旦、脱線すると、線路4の付近に枕木110、砂利111などが存在して、図1に示す車輪3はこれらの物体と接触し進行方向が定まらず、車体1は運動エネルギーが消耗するまで迷走して移動を続ける。
図17に脱線後の車両の様子を示す。列車は方向に走行していたとして、先頭車両115は正常な位置から大きく逸脱すると想定される。前方の先頭車両115が脱線すると、後方の二両目の車両116は前方の車両を押して、車両115の逸脱をさらに大きくし、二両目の車両116も脱線することが考えられる。図17の場合、もし、併設されている隣の線路に列車が走行してきた場合、脱線を一次原因とした列車間の衝突などの二次災害が発生する恐れがある。従って、波検出後、停車に至るまでの期間に脱線を防止することは必要である。
線路4と車輪3の局部的関係で脱線の現象を考察する。脱線は車輪3が線路4に乗り上がり、この乗り上がりの現象がある限界を超えると車輪は線路から外れる。図18は車輪120が線路の頭部124と接触する部分を拡大して図示している。車輪120は車輪踏面121とフランジ125で線路の頭部124と接している。車輪120と線路の頭部124の接点を点とすると、点には輪重122と、横圧123が働く。αは車輪120と線路の頭部124の接平面と水平面がなす角度、μは両者間の摩擦係数である。これらの要素を基に脱線係数が定義される。脱線係数が大きいほど脱線する可能性が高い。
Figure 0004986108
脱線係数が限界を超えると、脱線の可能性が高まる。式(2)は非特許文献4に示されている。
「鉄道車両と設計技術」、応用機械工学編集部編、大河出版、1980年式(2)で示されている通り、横圧Q123が大きくなると、脱線の可能性が大きくなる。通常の走行時には曲線部や車両の振動などで、横圧Q123が一時的に大きくなり、脱線係数が増大するが、線路の状態の変化や車両の復元力で正常値に戻り、脱線に至ることはない。 しかし、地震波を受けて、輪重P122の方向が重力方向と逆方向に大きな力を受けたり、異常な横圧Q123が発生する可能性がある。通常の状態では脱線を防止するフランジ125の脱線抑止の効果も、このような条件の下では有効に働かなくなる。そこで、このような状態の下でも、脱線を防止する車輪のフランジの機能を等価的に他の方法で拡張することが提案されている。
図19の(dd)は通常の走行時の車輪と線路の関係を示している。車輪踏面121は輪重122を線路の頭部124に加えて密着して接触している。フランジ125は走行状態に応じて、横圧Q123を受け、輪重P122と横圧Q123の釣り合いに応じて、多少乗り上がりがあるが、多くの期間は図19の(dd)の状態で走行する。これに対して、地震波のような異常な力を受けたときは状態が変わる。図19の(ee)は地震波の影響を受けて、線路4が車輪120に対してZ方向に大きな力を与えたと想定した時の車輪120と線路の頭部124の関係を表わした図である。車輪踏面121は線路の頭部124の表面から大きく浮いた状態であり、フランジ125が線路の頭部124に極めて容易に乗り上がり、脱線の可能性が高い状態である。このような状態であっても、災害防止の立場から脱線を防がなければならない。
図19の(ee)およびこれを超えたような状態でも脱線の発生を防止するためには現在のフランジ長130が、現在値よりさらに長ければ脱線の発生の可能性を低下できる。しかし、現在のフランジ長130は既に車輪3の設計、製造段階の規格値で定められているので、フランジ長130の長さの変更は困難である。そこで、図20の(ff)では通常の走行時は線路より上部に格納されている車輪3とは別の構造物である棒状のラッチ135を脱線防止の目的のため、線路の中部126に達するまで展伸した状態を示している。このように展伸可能な棒状のラッチ135を展伸したとき、線路の中部に存在する線路の一部と接触することがある。図20の(gg)は線路の中部126に取り付けられた継ぎ目板136を示している。走行中、展伸したラッチ135と継ぎ目板136が衝突した時、展伸したラッチが破壊する恐れがあるので、このような場合、展伸したラッチ135をXZ面内に回転させ、ラッチの破壊を回避して両者が共存するような構造が公開されている。棒状のラッチを使った耐震脱線防止ラッチ装置は特許文献1に示されている。
特願2004−52449
列車が走行しているとき地震に遭遇したとするなら、非特許文献1および非特許文献2で示される「ユレダス」が作動して、停車させる。しかし、震源が浅い直下型の地震の震源地の近傍の場合、式(1)で表わす波と波の伝播時間差、Tpsは短時間である。

行中の列車は停車命令が発生した後、しばらく時間が経過してから停車する。例えば、時速120kmで走行中の列車に0.1gの加速度で停車させたとき、停車までに要する時間は35秒である。従って、走行中に波に襲われる可能性がある。
走行中の列車は進行方向に大きな運動エネルギーを持っていて、走行中に脱線が発生したとするなら、脱線を一次原因とする二次災害が発生する恐れがある。図16は線路が敷設されている状況を示す。走行中の車両が脱線すると、車輪3は線路4から外れ、枕木110、砂利111などが存在する表面を走行することとなり、車輪3は本来の進行方向に対して大きな抵抗を受け、列車の進行方向の速度が急激に低下して、かつ走行方向が定まらず、車両は軌道から外れる。図17に脱線が第一原因となり、想定した二次災害が発生し易い様子を示す。列車が方向に進行している場合、先頭の車両115が脱線して軌道から外れ、後続の車両116は先頭車両に進行を妨げられ、先頭の車両115を押すと同時に脱線する可能性がある。このとき車両115、116は単に脱線したのみの時に比較して、大きく軌道から外れると予想される。さらに、このような状況の時、併設されている逆方向からの列車が進行してきた場合、対向する車両がお互いに衝突する可能性がある。このような二次災害は大事故になる可能性がある。地震が原因ではないが、1963年の鶴見列車事故は脱線を最初の原因として、大惨事が引き起こされた。
上記課題は以下の特徴を有する本発明によって達成される。すなわち、請求項1に記載した発明は、鉄道車体の下部であって、線路より上部で、かつ車輪が走行するとき障害にならないように台車に堅牢に取り付けられた構造体よりなる展伸機を用いた耐震脱線防止システムにおいて、前記システムの一部をなす展伸機展伸機構の先端に接続する伸機を備え、前記展伸機展伸機構は二本の線路の各々の内側の線路の頭部の車輪のフランジが走行する領域の近傍に在って、線路の頭部より上部に格納されていた通常の走行状態から、前記展伸機展伸機構が展伸することにより、前記展伸機が線路の頭部の下部に達する構造を有して、かつ台車の動揺データと前記展伸機展伸機構の位置のデータを入力として、内在する自動制御の論理回路の処理に基づいて、台車の動揺にも関わらず、展伸機を線路の頭部の下部に受動制御的に、もしくは能動制御的に常に留まるようにした前記展伸機と接続した展伸機展伸機構を力学的に支えられる展伸機支持機構が台車に取り付けられたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は請求項1に記載した発明の特徴に加えて、予備電源を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は請求項1に記載した発明の特徴に加えて、請求項1に記載した左右一対の垂直方向の展伸機を水平方向に結合する展伸機補強軸を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載する発明は請求項3の発明の特徴に加えて、車輪が曲線部を通過する時、フランジが線路の頭部側面に沿って線路に乗り上がるに相当する余裕幅Aより内側に前記展伸機が展伸すること、および、前記展伸機が展伸した位置より線路に向って外側に移動することが可能になるように、前記展伸機補強軸水平移動が可能になるように水平移動調整機構を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載する発明は請求項1から4のいずれか1に記載した発明の特徴に加えて、前記展伸支持機構が台車と接続する部分において、前記展伸支持機構と前記台車の結合部を回転可能にするために、回転接続部、あるいは回転接続部と回転滑走部を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載した発明は請求項5に記載した発明の特徴に加えて、前記回転接続部と前記回転滑走部の回転角に制限のあることを特徴とする。
この発明によると、地震波検出システムが地震の波を検出して、列車にその情報が電気信号で伝わった直後に、線路の頭部の近傍にこの発明に係る展伸機を展伸させ、かつS波到来後台車が動揺した状態であっても、その動揺にも関わらず展伸機の運動を受動制御的に、もしくは能動制御的に制御して線路の頭部側面の近傍に留まるようにして、車輪が線路に乗り上がる現象を防止して脱線を防止する。
車両の車輪が線路上を線路から外れることなく走行できる役割は車輪のフランジが持つ。この発明では線路のフランジが走行する付近にこの発明に係る展伸機を展伸させるシステムを備え、フランジが持つ脱線防止の役割を増強することを実現した。
図1はこの発明に係る列車の一車両を示す。車体1は列車を構成する車両の一両で、通常2台の台車2を有している。図2と図3は台車2の様子を示し、台車2は4個の車輪3を有して、2個の車輪3は一本の車軸20によって左右の車輪が一対を成す。集電器5は架線6から電力を受電し、その電力で車両1は走行する。図1では電力を動力源として想定したが、この発明は他の動力源を使用する車両にも適応可能である。また、地震に襲われた時、給電や受電が停止したとき、この発明に係る装置を作動させるため、予備電源7を備える。展伸機操作器9は地震の波警報を受信し、展伸機31を操作させるため受動制御展伸機駆動部30、もしくは能動制御展伸機駆動部30A間で信号を送受信する。
予備電源7は通常時に充電する機能や、走行中の列車が持つ運動エネルギーを電力に変
換する機能を有して、架線6から給電が中断したとき、この発明に係るシステムを駆動できる。
図2はXZ平面上の台車2を示す。台車2は台車枠10が全体の骨格となり、主な部品である車輪3と車軸20が軸受11で受けられて取り付けられている。図3はXY平面上の台車2を示し、この面には車軸20が示される。この発明に係るシステムは製品開発を容易にするため、既存の台車2に取り付ける発想に基づいて構成されている。この発明に係るシステムの取り付けは台車2の端の部分で、図2と図3にわたって示した3次元の空間を展伸機を用いた耐震脱線防止システム装填領域12として示した。この展伸機を用いた耐震脱線防止システムの装填領域12はこの発明に係るシステムを取り付ける領域として適していると思われる空間であるが、この領域に限定するものではない。他の適している領域に適応しても、この発明の原理が損われることはない。また、この発明に係るシステムを内部に組み込んだ新規な台車を設計することも可能である。
台車移動検出器13は台車2が動揺して線路4から浮き上がる現象によって生ずる移動の距離を計測するセンサである。
図4はYZ平面上に表わしたこの発明に係るシステムの動作原理を示すための全体構成例を示す。展伸機支持機構25はこの発明の目的である脱線防止の機能を実行させるため、展伸機31に所定の動作をさせる構造体であって、内部に展伸機31に必要な機能を動作させる構成品を持つ。展伸機支持機構25は全体を支える展伸機支持枠26、展伸機31の上下運動を可能にするための構造を有する展伸機展伸機構ホルダー27、先端に展伸機31を有し、展伸機展伸機構ホルダー27との相対位置のデータを出力できる機構を有する展伸機展伸機構28、展伸機31に掛かる横圧32を分散するため筋交い状の構造を有する展伸機支持枠補強材29と展伸機31の位置を受動制御的に展伸できる受動制御展伸機駆動部30、もしくは能動制御的に展伸できるように、台車移動検出器13の出力の信号と展伸機展伸機構28の位置の信号を入力して展伸機展伸機構28を駆動するための信号が出力できる制御論理回路を持った能動制御展伸機駆動部30Aを有する。
受動制御展伸機駆動部30はスプリング、圧搾空気などを動力源として、展伸機31を下方に展伸させ、また展伸した状態を維持させる。能動制御展伸機駆動部30Aは電気、油圧などを動力源として、展伸機31を下方に展伸させ、また台車移動検出器13と展伸機展伸機構ホルダー27の位置情報に基づき、展伸した状態を維持させる。
図5および図6はこの発明に係る脱線防止の機能を実行させる主要構成品である展伸機31の具体的な事例を示している。図5は展伸機31として、棒状のラッチを用いた場合である。図5の(a)は展伸機展伸機構ホルダー27とラッチ型展伸機35の関係をXZ平面上に示した。また図5の(a2)はラッチ型展伸機35に付くへら39を示した。へら39は角柱型と円柱型を共通に表わした。従って、角柱型の場合、X方向の線路の内側に出ている部分は存在しない。図5の(b)の上部の図はXY平面上に示した角柱型のラッチ型展伸機35で、ラッチの幅(d)36の寸法は線路の頭部側面67と脱線防止用の構築物や、踏み切りなどのために存在する図12の線路間構築物86の間に収まる寸法であり、ラッチの幅(d)37の寸法は横圧32に対する応力歪みが許容内であるように定めることができる。下部の図は角柱型のラッチ型展伸機35に平板へら39Aが付いた図である。図5の(c)の上部の図はXY平面上に示した円柱型のラッチ型展伸機35で、ラッチの直径(d)38は線路の頭部側面67と線路間構築物86の間に収まる寸法である。また、円柱型のラッチ型展伸機35が線路の頭部側面67と接触したとき、展伸機展伸機構ホルダー27内部で回転する。下部の図は円柱型のラッチ型展伸機35に円板型へら39Bが付いた図である。
図6は展伸機31として補助輪を用いた場合である。図6の構成は展伸機31として補助輪を用いた以外は図5のラッチ型と同じである。補助輪型展伸機40は車輪3より小型な車輪状の形状をしている。図6の(d)はXZ平面上に示した展伸機展伸機構ホルダー27と補助輪型展伸機40の関係の図である。図6の(e)、(f)はYZ平面とXZ平面上に示した補助輪型展伸機40の構造の図である。補助輪型展伸機40は展伸機展伸機構28の先端部分に接続し、補助輪主軸41を中心に回転する構造である。補助輪円板部42は補助輪展伸機40が展伸したとき、線路の頭部頭頂面68に接触して回転させられる部分である。補助輪フランジ43は線路の頭部側面67と接触し、またはその近傍にあって、脱線を防止する機能を有する。補助輪円板半径44の寸法はこの発明に係る展伸機を用いた耐震脱線防止システム装填領域12の容積などの制約条件から定まる。補助輪のフランジ端までの半径45は補助輪展伸機40が作動時、補助輪フランジ長(d)46の長さを持つ補助輪フランジ43の先端が線路の中部51の付近にある継ぎ目板136などの構築物に接しない範囲の長さで定まる。補助輪型フランジ幅(d)47は線路の頭部側面67と線路間構築物86の間の距離が厚さの制限条件である。
図7は展伸機31がラッチ型展伸機35を用いた場合のこの発明の基本的な動作原理を示す。図7の(g)、(h)、(i)はラッチ型展伸機35の動作状態をYZ平面上に示し、その図の下部に示した(j)、(k)、(l)はラッチ型展伸機35のそれぞれの動作状態に応じた車輪と線路の状態をYZ平面上に示す。図7の中の車輪56はこの発明の機能に係る部分のみを示したもので、車輪3の全体は示していない。また、線路4はこの発明に重要な意義があるので、線路の頭部50、線路の中部51と線路の底部52に細かく分けて定義している。図7の(g)と(j)は通常の走行時のラッチ型展伸機35と車輪と線路の関係を示している。ラッチ型展伸機35の先端は通常の車両の走行に何ら支障のないように、線路の頭部50の頭面より格納の高さ(d)53分高い位置にあって、展伸機展伸機構28は展伸機展伸機構ホルダー27に格納されている。このとき、図7の(j)は車輪56と線路の頭部50の通常の走行状態の位置関係を示した。
図7の(h)と(k)は展伸操作器9が波の到来の信号を受信し、受動制御展伸機駆動部30、もしくは能動制御展伸機駆動部30Aに指令を与え、受動制御展伸機駆動部30、もしくは能動制御展伸機駆動部30Aが展伸機展伸機構28を展伸させた状態と、その時の車輪56と線路の頭部50の関係を示す。展伸機展伸機構28は受動制御展伸機駆動部30により、もしくは能動制御展伸機駆動部30Aの駆動信号を受けて、一定の下降移動A60の運動によってラッチ型展伸機35の先端が線路の中部51に存在する継ぎ目板136などに接触しない範囲で、線路の頭部側面67に沿って、通常の格納位置から展伸長(d)54分展伸する。このときの状況は波到来時であるから、地震波は微動であるので、P波の台車2への力学的影響は微小であり、図7の(h)の展伸機展伸機構ホルダー27は図7の(g)と同じ状態である。また、図7の(k)の車輪56と線路の頭部50の関係は図7の(j)と同じ状態である。
図7の(i)と(l)はS波が到来した時のラッチ型展伸機35と線路の頭部50と、その時の車輪56と線路の頭部50の関係を示す。S波の到来は地震波が車体1に影響を与え、台車2は上下に運動する。台車2に固定されている展伸機支持機構25は台車2と共に同じ運動し、この台車2に取り付けられている台車移動検出器13は台車の浮き上がり(Δd)55分を定量的に検出する。受動制御展伸機駆動部30は予め台車の浮き上がり(Δd)55の最大値を予測して、それ以上にラッチ型展伸機35を展伸させる。受動制御展伸機駆動部30を用いる場合、ラッチ型展伸機35はへら39を備え、展伸の下降の下限はへら39によって線路の頭部50との位置が維持される。能動制御展伸機駆動部30Aは台車の浮き上がり(Δd)55の信号と、展伸機展伸機構ホルダー27と展伸機展伸機構28の間の相対的な位置を示す信号を入力として、内在する制御論理回路の処理に基づき展伸機展伸機構28を駆動する信号を出力して、ラッチ型展伸機35の先端が常に線路の頭部50の下部に留まるように能動的に制御する。このように、台車2が地震波の影響で変動したとしても、自動制御の原理に基づいて、展伸機展伸機構28を上下移動61させ、ラッチ型展伸機35の先端と線路の頭部50の関係は図7の(h)と同じ状態を維持する。能動制御展伸機駆動部30を用いた場合でも、へら39にラッチ型展伸機35が線路の頭部50の下部以下に下降しないための予備的な役割を持たすことができる。図7の(l)は台車2に取り付けられた車輪56が通常の位置より線路の頭部50の上部に台車2が台車の浮き上がり(Δd)55分浮き上がることを示す。図7の(l)の状態はこの発明に係るシステムがない場合、式(2)で示す脱線係数が劣化し、脱線の可能性が高くなるが、図7の(i)のラッチ型展伸機35が線路の頭部側面67に存在することにより、脱線の可能性が極めて低く抑えられる。
図8は展伸機31が補助輪型展伸機40を用いた場合のこの発明の基本的な動作原理を示す。図8の(m)、(n)、(p)はラッチ型展伸機35の場合の図7の(g)、(h)、(i)にそれぞれ相当する補助輪型展伸機40の動作状態をYZ平面上に示した。その時の車輪56と線路の頭部50の関係は図7の(j)、(k)、(l)であって、図8に示してない。補助輪型展伸機40ではフランジが耐震脱線防止の主要な役割を持つので、図8の(q)、(r)に補助輪型展伸機40の詳しい構造と線路の頭部50の関係をYZ平面上に示した。図8の(m)は補助輪型展伸機40が通常の走行時に上部に格納されている状態で、補助輪型展伸機40の先端は通常の走行に支障のないように線路の頭部50の頭部から格納の高さ(d)53分高い位置にあって、展伸機展伸機構28は展伸機展伸機構ホルダー27に格納されている。その時のYZ面上の補助輪型展伸機40と線路の頭部50の位置関係の詳細は図8の(q)に示す。
図8の(n)は展伸操作9が波到来の信号を受信して、受動制御展伸機駆動部30、もしくは能動制御展伸機駆動部30に指令を与え、受動制御展伸機駆動部30、もしくは能動制御展伸機駆動部30Aが展伸機展伸機構28を展伸させ、補助輪型展伸機40が一定の下降移動A60の運動により展伸長(d)54分展伸して線路の頭部50に補助輪円板部42が接触して、補助輪フランジ43が線路の頭部側面67に展伸した状態である。このときの補助輪型展伸機40と線路の頭部50の詳細な位置関係は図8の(r)のYZ面上に示す。
図8の(p)はS波が到来した時の展伸機展伸機ホルダー27、展伸機展伸機構28、補助輪型展伸機40と線路の頭部50の関係を示す。S波の到来は地震波が車体1に影響を与え、台車2は上下に動揺する。台車2に固定されている展伸機支持機構25は台車2と共に同じ運動し、この台車2に取り付けられている台車移動検出器13は台車の浮き上がり(Δd)55分を定量的に検出する。受動制御展伸機駆動部30は予め台車の浮き上がり(Δd)55の最大値を予測して、それに応じて補助輪型展伸機40が線路の部50と接する部分まで常に下降するよう駆動する。
能動制御展伸機駆動部30Aは台車の浮き上がり(Δd)55の信号と、展伸機展伸機構ホルダー27と展伸機展伸機構28の相対的な位置を示す信号を入力として、内在する制御論理回路の処理に基づき展伸機展伸機構28を駆動する信号を出力して、補助輪型展伸機40が図8の(n)と同じ状態を維持できるように能動的に制御する。台車2の浮き上がりにも関わらず、展伸機展伸機構28は自動的に制御され、補助輪展伸機40は常に図8の(p)および(r)の状態を保持する。このように台車2が地震波の影響で動揺したとしても、自動制御の原理に基づき展伸機展伸機構28を上下移動61させ、補助輪型展伸機40と線路の頭部50の関係が常に図8の(n)と同じ状態を保持する。S波到来の影響を受けて、車輪56が線路の頭部50より浮き上がり、式(2)の脱線係数が劣化し脱線の可能性が高くなるが、補助輪展伸機40が図8の(r)の状態を維持することにより脱線の可能性を極めて低く抑えることができる。
図9の(s)は列車が通常の走行状態で、曲線部を通過する時の車輪56と線路の頭部50の位置関係を示したもので、鉄道車輪の構造的な原理により線路4の曲線部の曲率半径と列車の通過速度に従って車輪は乗り上がりが生ずる。図9の(t)はその時の微視的な状態を示した。車輪踏面66は僅かな傾斜を持ってフランジ58部分の端から外側に延びている。直線部分の走行ではこの車輪踏面66が線路の頭部頭頂面68に接して走行している。図9では方向を内側にした曲線部に差し掛かるとフランジ傾斜面65は線路の頭部側面67に押し付けられるようになり、フランジ58は線路の頭部50に乗り上がり、その乗り上がり長(Δd)69分車輪踏面66が方向に浮き上がる状態になる。このとき、式(2)の脱線係数は劣化して脱線の可能性が高くなるが、通常この乗り上がり長(Δd)69はフランジ長64より相当に小さく、曲線部分を通過した後、直線部分に入ると乗り上がりは無くなる。即ち、特定の区間の線路の最大曲率は線路敷設時に決定され、また、走行速度は走行規則で決められるので、特定の区間を指定するなら、その路線の乗り上がり長(Δd)69の最大値は定まる。従って、図9の(u)で示すようにフランジ58が線路の頭部側面67に近づく程度が判明するので、展伸機31は乗り上がり時に生ずる余裕幅(Δd)70より少し方向に内側に展伸するなら、展伸機31が線路の頭部50に接触することはない。
図10は展伸機31に接続する展伸機補強軸75を備えたこの発明に係るシステムの全体構成例を示す。ラッチ型展伸機35と補助輪型展伸機40を表わす展伸機31は動作時に線路の頭部側面67から横圧32を受ける。図10の右側の展伸機31の例の場合に横圧32を受けると、YZ平面上に時計回りのモーメントを生ずる。このモーメントは展伸機補強軸75に歪みを生じさせ、抗力76を発生させ、横圧32と釣り合う。このため、横圧32が展伸機展伸機構28や、展伸機展伸機構ホルダー27に与える力学的負荷は展伸機補強軸75を備えることにより小さくなる。このシステム構成において展伸機展伸機構28と展伸機展伸機構ホルダー27の主要な機能は受動制御展伸機駆動部30、もしくは能動制御展伸機駆動部30Aの駆動動作の従って、展伸機31に所定の脱線防止機能を行わせることにある。展伸機31が補助輪型展伸機40である場合は作動時に補助輪が回転するが、脱線防止の機能のためには左右の補助輪展伸機40の回転は独立でよく、展伸機補強軸75は補助輪型展伸機40の回転にも関わらず回転しない構造にできる。また、展伸機補強軸75が動作時、線路間構築物86に対して空間的な余裕を持たせた構造とする。
図11は展伸機31が作動するとき大きな摩擦が発生する箇所を示す。摩擦の課題は実施例1および実施例2のいずれの場合においても生ずる。図11の(v)は実施例1の場合の関連箇所を、図11の(w)の場合は実施例2の場合の関連箇所を示した。摩擦面80と摩擦面82は展伸機31が線路の頭部側面67と接して生ずる。摩擦面81と摩擦面83は横圧32を受けながら展伸機展伸機構28が展伸するとき、および展伸後、展伸機駆動部によって駆動され上下移動61するとき、展伸機展伸機構ホルダー27との間に生ずる。
図12は実施例1において展伸機31が展伸するとき、摩擦面80の摩擦を避ける対策である。図12の(x)は展伸機31が格納された状態で、展伸機展伸機構ホルダー27、展伸機展伸機構28、展伸機31が線路の頭部側面67から内側に余裕幅B(Δd)85離れて取り付けられる。図12の(y)は展伸機31が展伸した状態で、余裕幅B(Δd)85があるので、展伸時に線路の頭部側面67の間で摩擦は生じない。余裕幅B(Δd)85は余裕幅A(Δd)70と等しいか、それより少し内側に設定し、また、展伸機31の内側が脱線防止用の構築物や、踏み切りなどのために存在する線路間構築物86に接触しない範囲でなければならない。
図13は実施例2において展伸機31が展伸するとき、摩擦面C82の摩擦を避ける対策である。図13の(z)は展伸機31が格納された状態で、展伸機展伸機構ホルダー27、展伸機展伸機構28、展伸機31が線路の頭部側面67から内側に余裕幅C(Δd)90離れて取り付けられている。図13の(aa)は展伸機31が展伸した状態で、余裕幅C(Δd)90があるので、展伸時に線路の頭部側面67の間で摩擦は生じない。余裕幅C(Δd)90は余裕幅A(Δd)70と等しいか、少し内側に設定し、また、展伸機31の内側が線路間の構築物86に接しない範囲でなければならない。また、一旦、展伸機31が展伸した後はS波が到来するので、展伸機31は出来るだけ線路の頭部側面67に近いほうが、展伸機31と線路の頭部側面67間の力のやりとりが連続で無理な力が掛からない。そのため、展伸機31を含めた展伸機支持機構25は水平移動88する機能を持たすことができる。
図14は展伸機31が水平移動88できる機能を有した展伸機支持機構25である。展伸機支持枠26の水平部材および展伸機補強軸75の中央部の左右の部分が分離できて、各々の部材が水平移動できるように中央部分が水平移動調整機構E95と水平移動調整機構F96が接続されている。展伸機支持機構25と展伸機補強軸75に水平移動のための調整機構が共に組み込まれているので水平移動が可能になる。また、水平移動調整機構F96の付加された場合であっても展伸補強軸75と線路間構築物86の空間的な余裕が保持される構造とする。
図15は台車の動揺にも関わらず、展伸機31が垂直状態を維持するための構造を持つ場合のこの発明の基本的な動作原理を示した図である。図15の(bb)はYZ平面から見た展伸機支持機構25と台車2を表わす。この構成では展伸機支持機構25と台車2は回転接続器101と回転滑走器102で接続されて、回転接続器101を中心に展伸機支持機構25は回転できるため、回転滑走器102は展伸機支持機構25に掛かる力を回転接続器102と分散するために取り付けられている。回転接続器101と回転滑走器102は展伸機支持枠25と台車2を堅固に取り付けられる役割と、両者の回転を容易にする役割を持つ。P波到来時は微動段階であるので、展伸機支持機構25と台車2は図15の状態であるが、S波が到来して大きな地震波を受けると台車2が動揺して、傾斜した台車100の状態になるが、そのとき、展伸機31は線路の頭部側面67の近傍にあって、台車2の揺れに影響されることなく展伸機を垂直状態に維持して脱線防止の機能を果たす。但し、台車2が地震波で動揺した場合であっても、フランジ58が脱線に至らない乗り上がりの限界があるので、この限界を超えて台車2が揺れることは許されない。従って、回転接続器101と回転滑走器102の間の回転の範囲は限定される。この回転の限界に至る地震波の影響があった時、展伸機31と車輪のフランジ58で横圧32を受けて、この発明に係るシステムと台車2を含む車体1全体で地震に対抗しなければならない。また、この構造の場合、展伸機支持機構25は展伸機31が作動する以前の格納状態では回転固定器103により台車2に固定されていて、展伸機31が展伸した後、回転の動作が可能になるような構造を持つ。図15の(cc)は展伸機展伸機構25と台車2をXZ平面から見たもので、回転接続器101と回転滑走器102が示されている。
この発明の主要機能は展伸機31と線路の頭部50の関係より脱線を防止することである。これを実現するための機構部として、展伸支持機構25がある。展伸支持機構25の構成方法として、図4、図10、図14、図15で典型的構成例を示したが、力学的な合理性が許せばこれらを基に種々の関連する構成が可能である。図10、図14、図15では展伸機補強軸75を採用いるので、各図では展伸機支持枠26と展伸機補強軸75の間を二本の展伸機展伸機構ホルダー27で接続しているが、これを一本の展伸機展伸機構ホルダーで構成することは可能である。
現在走行中の列車の地震対策として整備されているP波検出後、直ちに停車させる方式では列車の近くで発生する直下型地震に対しての防災措置として不十分であるので、この発明に係るシステムを車両に搭載することによって脱線の防止が達成可能なので、脱線に伴なう災害防止を期するため、現在使用されている車両に適応可能である。
実施例に係る鉄道車両と展伸機を用いた耐震脱線防止システムの関係を示した図である。 実施例に係る台車の側面を示した図である。 実施例に係る台車の面を示した図である。 実施例に係る展伸機を用いた耐震脱線防止システムの構成の全体を示した図である。(実施例1) 実施例に係るラッチ型展伸機を示した図である。 実施例に係る補助輪型展伸機を示した図である。 実施例に係るラッチ型展伸機と車輪の動作の関係を示した図である。 実施例に係る補助輪型展伸機の動作を示した図である。 走行時の車輪と線路の頭部の動作状態の詳細を示した図である。 実施例に係る展伸機を用いた耐震脱線防止システムの構成の全体を示した図である。(実施例2) 展伸機の動作時に発生する摩擦箇所を示した図である。 実施例1に係る展伸機が展伸する時の状態を示した図である。 実施例2に係る展伸機が展伸する時の状態を示した図である。 実施例2に係る水平移動機能を有した展伸機を用いた耐震脱線防止システムの構成の全体を示した図である。 実施例に係る展伸機を用いた耐震脱線防止システムの構成の全体を示した図である。(実施例4) 従来の線路の構造を示した図である。 従来の脱線が発生しときの車両の様子を示す図である。 従来の線路と車輪の力学的な関係を示した図である。 従来の車両の正常および浮き上がりの走行時の線路と車輪の関係を示す図である。 従来の脱線防止ラッチの動作状況と線路存在する継ぎ目板の状態を示す図である。
符号の説明
1 車体
2 台車
3 車輪
4 線路
5 集電器
6 架線
7 予備電源
8 展伸機を用いた耐震脱線防止システム
9 展伸機操作器
10 台車枠
11 軸受
12 展伸機を用いた耐震脱線防止システム装填領域
13 台車移動検出器
20 車軸
25 展伸機支持機構
26 展伸機支持枠
27 展伸機展伸機構ホルダー
28 展伸機展伸機構
29 展伸機支持枠補強材
30 受動制御展伸機駆動部
30A 能動制御展伸機駆動部
31 展伸機
32 横圧
35 ラッチ型展伸機
36 ラッチの幅Y(d
37 ラッチの幅X(d
38 ラッチの直径(d
39 へら
39A 平板型へら
39B 円板型へら
40 補助輪型展伸機
41 補助輪主軸
42 補助輪円板部
43 補助輪フランジ
44 補助輪円板半径
45 補助輪フランジまでの半径
46 補助輪フランジ長(d
47 補助輪フランジ幅(d
50 線路の頭部
51 線路の中部
52 線路の底部
53 格納の高さ(d
54 展伸長(d
55 台車の浮き上がり(Δd
56 車輪
57 車輪中心
58 フランジ
59 フランジ幅(d
60 下降移動A
61 上下移動
64 フランジ長(d
65 フランジ傾斜面
66 車輪踏面
67 線路の頭部側面
68 線路の頭部頭頂面
69 乗り上がり長(Δd
70 余裕幅A(Δd
75 展伸機補強軸
76 抗力
80 摩擦面A
81 摩擦面B
82 摩擦面C
83 摩擦面D
85 余裕幅B(Δd
86 線路間構築物
87 下降および上下移動
88 水平移動
90 余裕幅C(Δd
95 水平移動調整機構E
96 水平移動調整機構
100 傾斜した台車
101 回転接続部
102 回転滑走部
103 回転固定部
110 枕木
111 砂利
115 先頭車両
116 二両目車両
120 車輪
121 車輪踏面
122 輪重
123 横圧
124 線路の頭部
125 フランジ
126 線路の中部
127 線路の底部
130 フランジ長
135 展伸したラッチ
136 継ぎ目板

Claims (6)

  1. 鉄道車体の下部であって、線路より上部で、かつ車輪が走行するとき障害にならないように台車に堅牢に取り付けられた構造体よりなる展伸機を用いた耐震脱線防止システムにおいて、前記システムの一部をなす展伸機展伸機構の先端に接続する展伸機を備え、前記展伸機展伸機構は二本の線路の各々の内側の線路の頭部の車輪のフランジが走行する領域の近傍に在って、線路の頭部より上部に格納されていた通常の走行状態から、前記展伸機展伸機構が展伸することにより、前記展伸機が線路の頭部の下部に達する構造を有して、かつ台車の動揺データと前記展伸機展伸機構の位置のデータを入力として、内在する自動制御の論理回路の処理に基づいて、台車の動揺にも関わらず、展伸機を線路の頭部の下部に受動制御的に、もしくは能動制御的に常に留まるようにした前記展伸機と接続した展伸機展伸機構を力学的に支えられる展伸機支持機構が台車に取り付けられたことを特徴とする展伸機を用いた耐震脱線防止システム
  2. 予備電源を備えたことを特徴とする請求項1に記載した展伸機を用いた耐震脱線防止システム
  3. 前記展伸機は垂直方向に左右一対に設けられ、左右一対の前記展伸機を水平方向に結合する展伸機補強軸を備えたことを特徴とする請求項1に記載した展伸機を用いた耐震脱線防止システム
  4. 車輪が曲線部を通過する時、フランジが線路の頭部側面に沿って線路に乗り上がるに相当する余裕幅より内側に前記展伸機が展伸すること、および、前記展伸機が展伸した位置より線路に向って外側に移動することが可能になるように、前記展伸機補強軸水平移動が可能になるように水平移動調整機構を備えたことを特徴とする請求項3に記載した展伸機を用いた耐震脱線防止システム
  5. 前記展伸支持機構が前記台車と接続する部分において、前記展伸支持機構と前記台車の結合部を回転可能にするために、回転接続部、あるいは回転接続部と回転滑走部を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載した展伸機を用いた耐震脱線防止システム
  6. 前記回転接続部と前記回転滑走部の回転角に制限のあることを特徴とする請求項5に記載した展伸機を用いた耐震脱線防止システム
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