JP2009235757A - 軌道支持用構造物の防音構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】開床式鋼鉄道橋などの桁上において風による荷重負荷を小さくすることができるとともに、一定の遮音性能をもたせることができる。
【解決手段】第1防音壁10は、枠体11と、その枠体11内に開閉自在に設けられた可動ルーバー12とからなる。可動ルーバー12は、複数の平板状の羽板12A、12A、…を上下方向に整列的に配列させたものであり、各羽板12Aの上部の回転支持部を中心軸として回動自在となっている。風圧によって可動ルーバー12が一方向に押圧されると、可動ルーバー12の羽板12Aが回転支持部12aを中心に一方向に回動し、羽板12A、12Aどうしの間に所定の開口Sが形成され、強風や列車風により第1防音壁10に与えられる荷重負荷を緩和しつつ一定の遮音性能を有する構造とした。
【選択図】図2
【解決手段】第1防音壁10は、枠体11と、その枠体11内に開閉自在に設けられた可動ルーバー12とからなる。可動ルーバー12は、複数の平板状の羽板12A、12A、…を上下方向に整列的に配列させたものであり、各羽板12Aの上部の回転支持部を中心軸として回動自在となっている。風圧によって可動ルーバー12が一方向に押圧されると、可動ルーバー12の羽板12Aが回転支持部12aを中心に一方向に回動し、羽板12A、12Aどうしの間に所定の開口Sが形成され、強風や列車風により第1防音壁10に与えられる荷重負荷を緩和しつつ一定の遮音性能を有する構造とした。
【選択図】図2
Description
本発明は、小規模開床式鋼橋などの軌道支持用構造物に設置される防音構造に関する。
従来、在来線などの鋼鉄道橋では、線路下の構造が床構造ではなく筒抜けの状態になっている小規模な開床式鋼鉄道橋が多数架設されている。このような開床式鋼鉄道橋では、開床がゆえに車両走行時の騒音が大きくなることから、とくに市街地においては騒音対策が課題となっている現状がある。鋼鉄道橋の騒音源としては、桁部材の振動に起因する構造物音、およびレール・車輪間の転動音がある。転動音は、レールと車輪と間の接触による騒音のほかに車両機器音や枕木から発生する放射音なども含まれている。
ところで、金属疲労により変化したり磨耗したレールが転動音を増大させる原因でもあることから、転動音を低減するための対策としてレールの削正がある。これは、磨耗したレールの表面をグラインダーなどの研磨装置を使用して削正するものであるが、レール研磨作業に伴って火花が飛び散るため、鋼橋上にケーブル類が密集して配置される小規模な開床式鋼鉄道橋においては適用し難く、また通常は運行車両のない夜間作業となるので近隣への騒音が問題となっている。そのため、一般的な転動音の対策としては、防音壁が設置されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、特許文献1で開示されている防音壁は、繊維積層体をなる吸音材の繊維積層面を吸音面に対して直角方向に配列した構造のものである。なお、防音壁は、開床式鋼鉄道橋の主桁上にボルト或いは溶接等の固定手段によって固定されている。
特開平10−121599号公報
しかしながら、開床式鋼鉄道橋に設置される従来の防音壁では、以下のような問題があった。
すなわち、平地区間の市街地で主流となっている小規模な橋梁(例えば16mスパンの橋梁)に対応する一般的な防音壁(例えば、上述した特許文献1で開示した防音壁も対象となる)を設置した場合、この橋梁に対して台風並みの30m/sの風荷重を加えたものと想定して荷重計算を行うと、転倒モーメントが大きくなり、風荷重による負荷に耐え得ることができないおそれがあり、その点で改良の余地があった。
すなわち、平地区間の市街地で主流となっている小規模な橋梁(例えば16mスパンの橋梁)に対応する一般的な防音壁(例えば、上述した特許文献1で開示した防音壁も対象となる)を設置した場合、この橋梁に対して台風並みの30m/sの風荷重を加えたものと想定して荷重計算を行うと、転倒モーメントが大きくなり、風荷重による負荷に耐え得ることができないおそれがあり、その点で改良の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、開床式鋼鉄道橋などの桁上において強風や列車風による荷重負荷を小さくすることができるとともに、一定の遮音性能をもたせることができる軌道支持用構造物の防音構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る軌道支持用構造物の防音構造では、車両用軌道を支持すべく枠状に組み合わせられた桁の上に、車両用軌道上を車両が通過することにより発生する騒音の伝播を妨げる防音壁を設けてなり、防音壁には、桁を含む平面と交差する方向へ空気を流通させる流路を設けることで、強風や列車風により防音壁ならびに構造物に与えられる荷重負荷を緩和しつつ一定の遮音性能をもたせる構造としたことを特徴としている。
本発明では、車両用軌道上に設けられた防音壁によって、桁上の車両用軌道を通過する車両の騒音を遮音することができるとともに、防音壁に空気を流通させるための流路が設けられ、防音壁の一方の平面で受ける風の一部を他方の平面側へ通過させて逃がすことができるので、防音壁ならびに構造物が受ける強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。
本発明では、車両用軌道上に設けられた防音壁によって、桁上の車両用軌道を通過する車両の騒音を遮音することができるとともに、防音壁に空気を流通させるための流路が設けられ、防音壁の一方の平面で受ける風の一部を他方の平面側へ通過させて逃がすことができるので、防音壁ならびに構造物が受ける強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。
また、本発明に係る軌道支持用構造物の防音構造では、防音壁は、流路と、流路を開閉する弁体とから構成され、弁体は、所定以上の風圧が加わることによって流路を開放することが好ましい。
本発明では、防音壁に加わる風圧が所定の圧力より小さいときには、弁体が閉じた状態で保持されて防音壁に設けられている流路が閉塞されているので、防音壁内を空気が通過しないことから、高い遮音性能を発揮することができる。また、防音壁に所定以上の風圧が加わったときには、弁体が開いて防音壁内に空気を流通させる流路を開放し、防音壁に当たる風の一部を流路に通過させ、防音壁ならびに構造物が受ける強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。
本発明では、防音壁に加わる風圧が所定の圧力より小さいときには、弁体が閉じた状態で保持されて防音壁に設けられている流路が閉塞されているので、防音壁内を空気が通過しないことから、高い遮音性能を発揮することができる。また、防音壁に所定以上の風圧が加わったときには、弁体が開いて防音壁内に空気を流通させる流路を開放し、防音壁に当たる風の一部を流路に通過させ、防音壁ならびに構造物が受ける強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。
また、本発明に係る軌道支持用構造物の防音構造では、弁体および流路が矩形状をなし、複数の流路が1方向に整列的に配列されていることが好ましい。
本発明では、例えば複数の羽板を備えた可動ルーバーからなる弁体を使用することができ、可動ルーバーが閉じたときは矩形状の流路が閉じた状態となり、遮音性能が発揮でき、可動ルーバーが開放したときは矩形状の流路が確保され、防音壁に当たる風の一部を流路に通過させることができる。
本発明では、例えば複数の羽板を備えた可動ルーバーからなる弁体を使用することができ、可動ルーバーが閉じたときは矩形状の流路が閉じた状態となり、遮音性能が発揮でき、可動ルーバーが開放したときは矩形状の流路が確保され、防音壁に当たる風の一部を流路に通過させることができる。
また、本発明に係る軌道支持用構造物の防音構造では、矩形状の弁体は、その整列方向に対して防音壁の平面方向内で直交する方向に複数配列されていることが好ましい。
本発明では、縦方向および横方向に整列された複数の矩形状の弁体が防音壁に設けられているので、風力の大きな位置に対応した弁体のみが適宜な開度で開いて流路を開放するので、防音壁に不要な開口が形成されることが少なくなり、遮音性能を高めることができる。さらに、個々の弁体が可動ルーバーであるときに、それぞれの回転抵抗を変えることによって、遮音特性を制御することができ、風圧分布に応じて最適な流通量を与えることができる。
本発明では、縦方向および横方向に整列された複数の矩形状の弁体が防音壁に設けられているので、風力の大きな位置に対応した弁体のみが適宜な開度で開いて流路を開放するので、防音壁に不要な開口が形成されることが少なくなり、遮音性能を高めることができる。さらに、個々の弁体が可動ルーバーであるときに、それぞれの回転抵抗を変えることによって、遮音特性を制御することができ、風圧分布に応じて最適な流通量を与えることができる。
また、本発明に係る軌道支持用構造物の防音構造では、防音壁は、平板状の遮音部材であり、遮音部材においてその略厚さ方向に貫通する流路が複数配置され、それぞれの流路内に流路断面を分割する分割平板による弁体を具備したことが好ましい。
本発明では、防音壁が遮音部材から形成されているので遮音性の向上を図ることができ、とくに防音壁に加わる風圧が所定風圧より小さい場合で流路内に設けられている分割平板による弁体が閉じているときには、遮音部材内で音が洩れない状態となるので、高い遮音性能を発揮することができる。そして、防音壁に所定以上の風圧が加わる場合には、分割平板による弁体が開放し、その流路が確保され、防音壁に当たる風の一部を流路に通過させ、防音壁ならびに構造物が受ける強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。
本発明では、防音壁が遮音部材から形成されているので遮音性の向上を図ることができ、とくに防音壁に加わる風圧が所定風圧より小さい場合で流路内に設けられている分割平板による弁体が閉じているときには、遮音部材内で音が洩れない状態となるので、高い遮音性能を発揮することができる。そして、防音壁に所定以上の風圧が加わる場合には、分割平板による弁体が開放し、その流路が確保され、防音壁に当たる風の一部を流路に通過させ、防音壁ならびに構造物が受ける強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。
また、本発明に係る軌道支持用構造物の防音構造では、防音壁は、桁を含む平面と交差する方向へ向かう多数の流路を有することが好ましい。
本発明では、多数の流路を設けることで、防音壁に加わる風圧を低減することができ、そのうえ各流路内を通過する空気が例えば樹脂製の材料からなる防音壁に接しつつ通過することで、空気と防音壁との粘性抵抗により流路内の通過騒音量が低減し、騒音の伝播を抑制することができる。
本発明では、多数の流路を設けることで、防音壁に加わる風圧を低減することができ、そのうえ各流路内を通過する空気が例えば樹脂製の材料からなる防音壁に接しつつ通過することで、空気と防音壁との粘性抵抗により流路内の通過騒音量が低減し、騒音の伝播を抑制することができる。
また、本発明に係る軌道支持用構造物の防音構造では、流路は、屈曲されていることが好ましい。
本発明では、流路の屈曲部において、流路内を通過する空気と防音壁との粘性抵抗が増大するので、流路内の通過騒音量をより一層低減させることが可能となり、騒音の伝播を妨げることができる。
本発明では、流路の屈曲部において、流路内を通過する空気と防音壁との粘性抵抗が増大するので、流路内の通過騒音量をより一層低減させることが可能となり、騒音の伝播を妨げることができる。
また、本発明に係る軌道支持用構造物の防音構造では、騒音の伝播を妨げる遮音板と多数の流路を有する壁体とが、それぞれの流路を連通させた状態で積層されていることが好ましい。
本発明では、遮音板に形成した穴と吸音材に形成する流路とを連通させた状態で遮音板と多数の流路を有する壁体とを積層させた防音壁を構成することで、遮音性能の向上が図れ、且つ空気を流通させることができる。
本発明では、遮音板に形成した穴と吸音材に形成する流路とを連通させた状態で遮音板と多数の流路を有する壁体とを積層させた防音壁を構成することで、遮音性能の向上が図れ、且つ空気を流通させることができる。
本発明の軌道支持用構造物の防音構造によれば、車両用軌道上に設けられた防音壁に空気を流通させる流路が設けられているので、防音壁に加わる風の一部を防音壁内に通過させて他方面側へ逃がして、防音壁ならびに構造物に加わる強風や列車風による荷重負荷を緩和することができることから、強風に耐え得る防音構造を実現することができる。そのうえ、防音壁に一定の遮音性能をもたせることができるので、桁上の車両用軌道を通過する車両の転動音などの騒音を低減することができる。
以下、本発明による軌道支持用構造物の防音構造の第1の実施の形態について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態による第1防音壁を鋼橋に備えた状態を示す図、図2は第1防音壁の構成を示す斜視図、図3は第1防音壁の正面図、図4は第1防音壁の一部を示す側断面図である。
図1は本発明の第1の実施の形態による第1防音壁を鋼橋に備えた状態を示す図、図2は第1防音壁の構成を示す斜視図、図3は第1防音壁の正面図、図4は第1防音壁の一部を示す側断面図である。
図1に示すように、本第1の実施の形態による防音構造をなす防音壁(第1防音壁10)は、在来線などで架設されている小規模な開床式鋼鉄道橋(以下、単に「鋼橋1」という)の防音設備として使用されている。ここで、本第1の実施の形態で対象とされる鋼橋1は、車両用軌道2を支持すべく枠状に組み合わせられた単数又は複数の桁からなり、その桁上に、車両用軌道2の左右両側に位置するようにして、車両用軌道2上を鉄道車両が通過することにより発生する騒音の伝播を妨げる第1防音壁10を設けたものである。
図2乃至図4に示すように、第1防音壁10は、鋼材から形成されてなり、枠体11と、その枠体11内に開閉自在に設けられた可動ルーバー12(弁体)とからなる。枠体11は、一対の縦平板11a、11aと、一対の横平板11b、11bを四角形状に枠組みして一体に形成されている。可動ルーバー12は、複数(本第1の実施の形態では7枚)の帯状平板をなす矩形状の羽板12A、12A、…を上下方向に整列的に配列させたものであり、各羽板12Aの上部の長手方向を中心軸(回転支持部12a)として回動自在(矢印E方向)となっている。
可動ルーバー12が閉じているときには、隣り合う各羽板12A、12Aどうしの間が隙間のない状態となっている。また、風圧によって可動ルーバー12が一方向に押圧されると、可動ルーバー12の羽板12Aが回転支持部12aを中心に一方向に回動し、羽板12A、12Aどうしの間に所定の開口S(流路に相当)が形成される構成となっている。開口Sの形状は、その開度にかかわらず、横長の可動ルーバー12に沿って横方向に延びる矩形状(横長形状)になっている。なお、可動ルーバー12の開度は、羽板12Aの大きさ、重量、回転支持部12aの摩擦抵抗などの条件によって、羽板12Aにかかる押圧力(風圧)に対応して調整できるようになっている。つまり、可動ルーバー12に加わる風圧が所定の圧力を超えると、羽板12Aが一方向に回動することになる。そして、このような第1防音壁10は、図1に示すように車両用軌道2の両側方に沿って鋼橋1上に複数設置されている。
次に、上述のように構成される第1防音壁10の作用について図面に基づいて詳しく説明する。
図2乃至図4に示すように、第1防音壁10に加わる風圧が所定の圧力より小さいときには、可動ルーバー12が閉じた状態で保持されていて開口Sが閉塞されているので、枠体11内を空気が通過しないことから、高い遮音性能を発揮することができる。
また、第1防音壁10に所定以上の風圧が加わったときには、羽板12Aが回動して可動ルーバー12が風圧に応じた開度で開放し、第1防音壁10内に空気を流通させる開口S(流路)が確保され、第1防音壁10に当たる風の一部を開口Sに通過させ、第1防音壁10なわびに鋼橋1などの構造物が受ける強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。
図2乃至図4に示すように、第1防音壁10に加わる風圧が所定の圧力より小さいときには、可動ルーバー12が閉じた状態で保持されていて開口Sが閉塞されているので、枠体11内を空気が通過しないことから、高い遮音性能を発揮することができる。
また、第1防音壁10に所定以上の風圧が加わったときには、羽板12Aが回動して可動ルーバー12が風圧に応じた開度で開放し、第1防音壁10内に空気を流通させる開口S(流路)が確保され、第1防音壁10に当たる風の一部を開口Sに通過させ、第1防音壁10なわびに鋼橋1などの構造物が受ける強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。
ここで、本第1防音壁10の設置方法としては、例えばボルト固定、或いは溶接による固定などいずれでも構わないが、鋼橋1の鋼材の一部にボルト穴を形成してボルトとナットにより第1防音壁10を固定する方法が固定強度を確保することができ好ましい。
上述した本第1の実施の形態による軌道支持用構造物の防音構造では、車両用軌道2上に設けられた第1防音壁10に空気を流通させるための開口S(流路)が設けられているので、第1防音壁10に加わる風の一部を第1防音壁10内に通過させて他方面側へ逃がして、第1防音壁10ならびに構造物に加わる強風や列車風による荷重負荷を緩和することができることから、強風に耐え得る防音構造を実現することができる。そのうえ、第1防音壁10に一定の遮音性能をもたせることができるので、鋼橋1上の車両用軌道2を通過する車両の転動音などの騒音を低減することができる。
次に、他の実施の形態および変形例について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成について説明する。
図5は第2の実施の形態による第2防音壁の構成を示す正面図、図6は開口部を示す正面図、図7は開口部の弁体が開いた状態を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその側断面図である。
図5に示すように、第2の実施の形態による第2防音壁20は、平板状の遮音部材21からなり、その遮音部材21にはその略厚さ方向に貫通する複数の開口穴22、22、…(流路)が形成されている。図6に示すように、開口穴22には、円形断面をなす開口を開閉自在とする分割平板23(弁体)が設けられている。分割平板23は、開口穴22を仕切るように配置された膜状体をなし、周縁部23aが開口穴22の内周部22aに固定され、開口穴22の断面(流路断面)を周方向に複数に分割(本第2の実施の形態では8分割)している。図7(a)及び(b)に示すように、分割された個々の分割平板23は、一方向から風によって押圧されると、周縁部23aを固定端として押圧方向に折れ曲がるようにして屈曲して開口穴22が開放される構成、つまり、風圧が大きくなるにしたがって、開口穴22の中心から径方向に広がるようにして開度が大きくなる構成となっている。
図5に示すように、第2の実施の形態による第2防音壁20は、平板状の遮音部材21からなり、その遮音部材21にはその略厚さ方向に貫通する複数の開口穴22、22、…(流路)が形成されている。図6に示すように、開口穴22には、円形断面をなす開口を開閉自在とする分割平板23(弁体)が設けられている。分割平板23は、開口穴22を仕切るように配置された膜状体をなし、周縁部23aが開口穴22の内周部22aに固定され、開口穴22の断面(流路断面)を周方向に複数に分割(本第2の実施の形態では8分割)している。図7(a)及び(b)に示すように、分割された個々の分割平板23は、一方向から風によって押圧されると、周縁部23aを固定端として押圧方向に折れ曲がるようにして屈曲して開口穴22が開放される構成、つまり、風圧が大きくなるにしたがって、開口穴22の中心から径方向に広がるようにして開度が大きくなる構成となっている。
本第2の実施の形態の第2防音壁20では、遮音部材21から形成されているので遮音性の向上を図ることができ、とくに第2防音壁20に加わる風圧が所定風圧より小さい場合で開口穴22内に設けられている分割平板23が閉じているときには、遮音部材21内で音が洩れない状態となるので、高い遮音性能を発揮することができる。そして、第2防音壁20に所定以上の風圧が加わる場合には、分割平板23が開いて開口穴22の流路を開放し、第2防音壁20に当たる風の一部を開口穴22に通過させて、第2防音壁20ならびに構造物が受ける強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。
図8は第3の実施の形態による第3防音壁の構成を示す斜視図、図9は第3防音壁の一部を示す側断面図である。
図8に示すように、第3の実施の形態による第3防音壁30は、多数の円孔31a、31a、…を有して、所定間隔をもって対向配置される一対の遮音板31(31A、31B)と、遮音板31A、31Bどうしに挟持された吸音体32(壁体)とからなる。吸音体32は、例えば樹脂製の材料からなり、遮音板31の円孔31aに連通して厚さ方向に貫通する多数の屈曲流路33、33、…が形成されている。屈曲流路33は、円形断面をなし、図9に示すように側断面視で吸音体32の厚さ方向略中間部で段差状に折れ曲がった屈曲部33aが形成されている。
図8に示すように、第3の実施の形態による第3防音壁30は、多数の円孔31a、31a、…を有して、所定間隔をもって対向配置される一対の遮音板31(31A、31B)と、遮音板31A、31Bどうしに挟持された吸音体32(壁体)とからなる。吸音体32は、例えば樹脂製の材料からなり、遮音板31の円孔31aに連通して厚さ方向に貫通する多数の屈曲流路33、33、…が形成されている。屈曲流路33は、円形断面をなし、図9に示すように側断面視で吸音体32の厚さ方向略中間部で段差状に折れ曲がった屈曲部33aが形成されている。
第3防音壁30は、上述した第1及び第2の実施の形態の第1、2防音壁10、20(図3、図8参照)のように通常時(所定の風圧より小さい場合)において開口Sが閉じられた状態ではなく、常に遮音板31の円孔31aと吸音体32の屈曲流路33とが開放された状態となっている。
第3の実施の形態による第3防音壁30では、多数の屈曲流路33を設けることで、第3防音壁30に加わる風圧を低減することができ、そのうえ各屈曲流路33内を通過する空気が吸音体32に接しつつ通過することで、空気と吸音体32との粘性抵抗により屈曲流路33内の通過騒音量が低減し、騒音の伝播を抑制することができる。しかも、流路の屈曲部33aにおいて、空気と吸音体32との粘性抵抗がとくに増大するので、通過騒音量をより一層低減させることが可能な構成となっている。
第3の実施の形態による第3防音壁30では、多数の屈曲流路33を設けることで、第3防音壁30に加わる風圧を低減することができ、そのうえ各屈曲流路33内を通過する空気が吸音体32に接しつつ通過することで、空気と吸音体32との粘性抵抗により屈曲流路33内の通過騒音量が低減し、騒音の伝播を抑制することができる。しかも、流路の屈曲部33aにおいて、空気と吸音体32との粘性抵抗がとくに増大するので、通過騒音量をより一層低減させることが可能な構成となっている。
図10は第1の実施の形態の変形例による第4防音壁の構成を示す正面図、図11は可動ルーバーを開いた状態の第4防音壁の斜視図である。
図10および図11に示すように、第1の実施の形態の変形例(第1変形例)による第4防音壁40は、上述した第1の実施の形態の第1防音壁10(図3参照)の各羽板12Aの整列方向を上下方向から横方向に代えた構成となっている。つまり、可動ルーバー42が開いたときに形成される開口S(流路)の形状が、第1の実施の形態では横長の可動ルーバー12に沿って横方向に延びる矩形状(横長形状)をなしているのに対して、本第4防音壁40の可動ルーバー42では縦方向に延びる矩形状(縦長形状)となっている。
図10および図11に示すように、第1の実施の形態の変形例(第1変形例)による第4防音壁40は、上述した第1の実施の形態の第1防音壁10(図3参照)の各羽板12Aの整列方向を上下方向から横方向に代えた構成となっている。つまり、可動ルーバー42が開いたときに形成される開口S(流路)の形状が、第1の実施の形態では横長の可動ルーバー12に沿って横方向に延びる矩形状(横長形状)をなしているのに対して、本第4防音壁40の可動ルーバー42では縦方向に延びる矩形状(縦長形状)となっている。
図12は第1の実施の形態の変形例による第5防音壁の構成を示す正面図である。
図12に示すように、第1の実施の形態の変形例(第2変形例)による第5防音壁50は、上述した第1変形例で示した可動ルーバー42(図10、図11参照)を、その整列方向に対して第5防音壁50の平面方向内で直交する方向(つまり前記可動ルーバー42の長手方向)に複数に分割して配列した矩形状の分割可動ルーバー52、52、…(弁体)を枠体51内に備えた構成となっている。なお、その他の構成については、第1変形例と同様であるので、詳しい説明は省略する。
本第2変形例では、縦方向および横方向に整列された複数の矩形状の分割可動ルーバー52、52、…が第5防音壁50に設けられているので、風力の大きな位置に対応した分割可動ルーバー52のみが適宜な開度で開いて流路を開放するので、第5防音壁50に不要な開口が形成されることが少なくなり、遮音性能を高めることができる。そして、個々の可動ルーバー52、52、…のそれぞれの回転抵抗を変えることによって、遮音特性を制御することができ、風圧分布に応じて最適な流通量を与えることができる。
図12に示すように、第1の実施の形態の変形例(第2変形例)による第5防音壁50は、上述した第1変形例で示した可動ルーバー42(図10、図11参照)を、その整列方向に対して第5防音壁50の平面方向内で直交する方向(つまり前記可動ルーバー42の長手方向)に複数に分割して配列した矩形状の分割可動ルーバー52、52、…(弁体)を枠体51内に備えた構成となっている。なお、その他の構成については、第1変形例と同様であるので、詳しい説明は省略する。
本第2変形例では、縦方向および横方向に整列された複数の矩形状の分割可動ルーバー52、52、…が第5防音壁50に設けられているので、風力の大きな位置に対応した分割可動ルーバー52のみが適宜な開度で開いて流路を開放するので、第5防音壁50に不要な開口が形成されることが少なくなり、遮音性能を高めることができる。そして、個々の可動ルーバー52、52、…のそれぞれの回転抵抗を変えることによって、遮音特性を制御することができ、風圧分布に応じて最適な流通量を与えることができる。
図13は第1の実施の形態の変形例による防音壁の構成を示す斜視図である。
図13に示すように、本変形例は、上述した第1の実施の形態の第1防音壁10の可動ルーバー12に代えて、固定ルーバー13(弁体)を採用した構成となっている。すなわち、固定ルーバー13は、複数(図13では7枚)の帯状平板をなす矩形状の羽板13A、13A、…を上下方向に整列的に配列させたものであり、各羽板13Aの上部(固定端13a)が枠体11に固定されている。それぞれの羽板13A、13A、…は、鉛直方向に対して所定の傾斜角度(例えば鉛直方向に対して鋭角)で取り付けられており、上下方向に隣接する羽板13A、13Aどうしの間には常に開口S(流路)が形成された状態となっている。本変形例では、第1防音壁10に加わる風の一部を第1防音壁10内に通過させて他方面側へ逃がして、第1防音壁10ならびに構造物に加わる強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。そのうえ、複数の羽板13A、13Aによって枠体11内を塞ぐように配置されているので、第1防音壁10に一定の遮音性能をもたせることができる。
図13に示すように、本変形例は、上述した第1の実施の形態の第1防音壁10の可動ルーバー12に代えて、固定ルーバー13(弁体)を採用した構成となっている。すなわち、固定ルーバー13は、複数(図13では7枚)の帯状平板をなす矩形状の羽板13A、13A、…を上下方向に整列的に配列させたものであり、各羽板13Aの上部(固定端13a)が枠体11に固定されている。それぞれの羽板13A、13A、…は、鉛直方向に対して所定の傾斜角度(例えば鉛直方向に対して鋭角)で取り付けられており、上下方向に隣接する羽板13A、13Aどうしの間には常に開口S(流路)が形成された状態となっている。本変形例では、第1防音壁10に加わる風の一部を第1防音壁10内に通過させて他方面側へ逃がして、第1防音壁10ならびに構造物に加わる強風や列車風による荷重負荷を緩和することができる。そのうえ、複数の羽板13A、13Aによって枠体11内を塞ぐように配置されているので、第1防音壁10に一定の遮音性能をもたせることができる。
図14は第3の実施の形態の変形例による第6防音壁の側断面図であって、図9に対応する図である。
上述した第3の実施の形態における図9に示す第3防音壁30では吸音体32内の流路を屈曲させているが、図14に示す第3の実施の形態の変形例(第3変形例)による第6防音壁60では、吸音体62に屈曲部のない複数の流路63、63、…を形成した構成となっている。そして、吸音体62が二枚の遮音板61(61A、61B)によって挟持される構成と、遮音板61A、61Bの円孔61aが流路63の両端部63b、63cに連通するように対応した位置である点については同様の構成となっている。
上述した第3の実施の形態における図9に示す第3防音壁30では吸音体32内の流路を屈曲させているが、図14に示す第3の実施の形態の変形例(第3変形例)による第6防音壁60では、吸音体62に屈曲部のない複数の流路63、63、…を形成した構成となっている。そして、吸音体62が二枚の遮音板61(61A、61B)によって挟持される構成と、遮音板61A、61Bの円孔61aが流路63の両端部63b、63cに連通するように対応した位置である点については同様の構成となっている。
図15は第3の実施の形態の変形例による第7防音壁の構成を示す側断面図である。
図15に示す第3の実施の形態の変形例(第4変形例)における第7防音壁70は、上述した第3防音壁30(図8、図9参照)を層状に積層させた構成であって、多数の円孔71a、71a、…を有して、所定間隔をもって平行配置される複数(ここでは4枚)の遮音板71(71A〜71D)と、隣り合う遮音板71、71どうし間に挟持された壁体をなす吸音体72(72A、72B、72C)とからなる。吸音体72は、上述した第3防音壁30と同様に遮音板71の円孔71aに連通して厚さ方向に貫通するとともに屈曲部73aを有する多数の屈曲流路73、73、…が形成されている。本第7防音壁70では、積層された状態の遮音板71の円孔71aと吸音体72の屈曲流路73とが、第7防音壁70の両面間で連通した状態になるように配置された構成となっている。
本第4変形例の第7防音壁70では、上述した実施の形態および変形例と同様の作用、効果を得ることができるうえ、積層構造であるのでより一層の遮音性能の向上を図ることができる。
図15に示す第3の実施の形態の変形例(第4変形例)における第7防音壁70は、上述した第3防音壁30(図8、図9参照)を層状に積層させた構成であって、多数の円孔71a、71a、…を有して、所定間隔をもって平行配置される複数(ここでは4枚)の遮音板71(71A〜71D)と、隣り合う遮音板71、71どうし間に挟持された壁体をなす吸音体72(72A、72B、72C)とからなる。吸音体72は、上述した第3防音壁30と同様に遮音板71の円孔71aに連通して厚さ方向に貫通するとともに屈曲部73aを有する多数の屈曲流路73、73、…が形成されている。本第7防音壁70では、積層された状態の遮音板71の円孔71aと吸音体72の屈曲流路73とが、第7防音壁70の両面間で連通した状態になるように配置された構成となっている。
本第4変形例の第7防音壁70では、上述した実施の形態および変形例と同様の作用、効果を得ることができるうえ、積層構造であるのでより一層の遮音性能の向上を図ることができる。
以上、本発明による軌道支持用構造物の防音構造の実施の形態および変形例について説明したが、本発明は上記の実施の形態および変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本第1の実施の形態では第1防音壁10の可動ルーバー12が閉じた状態で、羽板12A、12Aどうしの間に隙間がない構成となっているが、このような構成に限定されることはなく、可動ルーバー12が閉じた状態で羽板12A、12Aどうしの間に適宜な開口を設け、枠体11内に風を流通させるようにしてもかまわない。
例えば、本第1の実施の形態では第1防音壁10の可動ルーバー12が閉じた状態で、羽板12A、12Aどうしの間に隙間がない構成となっているが、このような構成に限定されることはなく、可動ルーバー12が閉じた状態で羽板12A、12Aどうしの間に適宜な開口を設け、枠体11内に風を流通させるようにしてもかまわない。
また、本実施の形態では、各防音壁の設置対象を在来線用の小規模な開床式鋼鉄道橋を対象にしているが、これに限定されることはなく、橋梁以外で軌道を支持する構造物を本発明の防音壁の設置対象とすることもできる。
さらに、防音壁の大きさ、高さ、厚さ寸法、重量、材質などは、鉄道車両の種類、鋼橋1の長さ及び構造、防音基準(周囲に対する騒音)などの条件に応じて任意に設定することができる。
さらに、防音壁の大きさ、高さ、厚さ寸法、重量、材質などは、鉄道車両の種類、鋼橋1の長さ及び構造、防音基準(周囲に対する騒音)などの条件に応じて任意に設定することができる。
1 鋼橋(桁)
2 車両用軌道
10、20、30、40、50、60、70 防音壁
11 枠体
12、42 可動ルーバー(弁体)
13 固定ルーバー(弁体)
22 開口穴(流路)
23 分割平板(弁体)
31、61、71 遮音板
32、72 吸音体(壁体)
33、73 屈曲流路
33a、73a 屈曲部
52 分割可動ルーバー(弁体)
63 流路
S 開口(流路)
2 車両用軌道
10、20、30、40、50、60、70 防音壁
11 枠体
12、42 可動ルーバー(弁体)
13 固定ルーバー(弁体)
22 開口穴(流路)
23 分割平板(弁体)
31、61、71 遮音板
32、72 吸音体(壁体)
33、73 屈曲流路
33a、73a 屈曲部
52 分割可動ルーバー(弁体)
63 流路
S 開口(流路)
Claims (8)
- 車両用軌道を支持すべく枠状に組み合わせられた桁の上に、前記車両用軌道上を車両が通過することにより発生する騒音の伝播を妨げる防音壁を設けてなり、
該防音壁には、前記桁を含む平面と交差する方向へ空気を流通させる流路を設けることで、強風や列車風により防音壁ならびに構造物に与えられる荷重負荷を緩和しつつ一定の遮音性能をもたせる構造としたことを特徴とする軌道支持用構造物の防音構造。 - 前記防音壁は、前記流路と、該流路を開閉する弁体とから構成され、
該弁体は、所定以上の風圧が加わることによって前記流路を開放することを特徴とする請求項1に記載の軌道支持用構造物の防音構造。 - 前記弁体および前記流路が矩形状をなし、複数の前記流路が1方向に整列的に配列されていることを特徴とする請求項2に記載の軌道支持用構造物の防音構造。
- 矩形状の前記弁体は、その整列方向に対して前記防音壁の平面方向内で直交する方向に複数配列されていることを特徴とする請求項3に記載の軌道支持用構造物の防音構造。
- 前記防音壁は、平板状の遮音部材であり、該遮音部材においてその略厚さ方向に貫通する流路が複数配置され、それぞれの流路内に流路断面を分割する分割平板による弁体を具備したことを特徴とする請求項2に記載の軌道支持用構造物の防音構造。
- 前記防音壁は、前記桁を含む平面と交差する方向へ向かう多数の流路を有することを特徴とする請求項1に記載の軌道支持用構造物の防音構造。
- 前記流路は、屈曲されていることを特徴とする請求項6に記載の軌道支持用構造物の防音構造。
- 騒音の伝播を妨げる遮音板と前記多数の流路を有する壁体とが、それぞれの流路を連通させた状態で積層されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の軌道支持用構造物の防音構造。
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JP2008082283A JP2009235757A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | 軌道支持用構造物の防音構造 |
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- 2008-03-27 JP JP2008082283A patent/JP2009235757A/ja active Pending
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