JP6200529B2 - 二次電池用負極活物質の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、チタンニオブ酸化物を得る工程を含む、固相法による二次電池用負極活物質の製造方法に関する。
従来より、リチウムイオン電池の負極としてグラファイトの使用が普及している。かかるグラファイトは、リチウム基準で0.1〜0.3V近傍に作動電位を有しており、リチウムイオン電池の高電圧化及び高エネルギー密度化を実現する上で大きな役割を果たしている。
一方、かかるグラファイトの作動電位は金属リチウムの析出電位近傍でもあるために、電池が過充電状態となると、グラファイト表面の不動状皮膜から漏出した金属リチウムが対極に向かって結晶化してデンドライトが生成されてしまう。また、放電過程では、デンドライトの根元部が溶出して先端部がグラファイト表面から離脱し、電池の中に残留してしまう。こうした電解液中に残留して浮遊する金属リチウムは、デッドリチウムとも称され、非常に活性の高い微小金属リチウムとなって、充放電効率を低下させるだけでなく、電池内での内部短絡や発熱等を引き起こすおそれもある。
デンドライトの生成やデッドリチウムの発生を回避するには、負極の作動電位がリチウム基準で1V以上となる材料が求められるところ、例えば非特許文献1では、チタンニオブ酸化物(TiNb27、Ti2Nb1029)であれば、リチウム基準で1V以上の電位範囲において、250〜280mAh/gの高容量を示すことが報告されている。こうしたチタンニオブ酸化物は、スピネル構造を有するチタン酸リチウム(LiTi12)と同等な電位で作動し、かつチタン酸リチウムよりも高容量を示すことから、将来のリチウムイオン二次電池用負極活物質を担う有望な材料として、その開発が進められている。
ところで、チタンニオブ酸化物は、結晶構造中のチタンは全て+4価であって電気伝導を担う3d電子を持たないことから、高電流密度下での充放電特性(レート特性)が低いという課題がある。そのため、充放電特性を高めるにあたっては、チタンニオブ酸化物を微細化するのが効果的であることも知られている。このようなチタンニオブ酸化物の製造方法としては、水熱法によるもの、固相法によるもの、及び錯体重合法によるものに大別されるが、なかでも特殊な設備が不要であることや操作が簡便であることから、固相法による製造方法が広く採用されている。
例えば、特許文献1には、固相法により得られた単斜晶のTiNb27やTi2Nb1029を大気雰囲気下1000〜1400℃で24時間熱処理した後、粉砕を経て、再度同温度で24時間熱処理をする方法が開示されている。また特許文献2には、大気雰囲気下1000℃で12時間熱処理した後、粉砕を経て、1100℃で12時間熱処理を施すTiNb27の製造方法が開示されている。
特開2010−287496号公報 特開2015−84321号公報
Jian−Tao Han et al,「New Anode Framework for Rechargeable Lithium Battteries」,CHEMISTRY OF MATERIALS,2011,Vol.23,p2027‐2029
しかしながら、いずれの文献に記載の製造方法であっても、焼成工程と粉砕又は混合工程とを繰返した長時間の熱処理を余儀なくされるため、二次電池用負極活物質としての良好な性能を確保しつつ、固相法による製造方法でありながら熱処理時間の短縮化を図ることは、依然として困難な状況であった。
したがって、本発明の課題は、固相法による製造方法であっても、有効に熱処理時間の短縮を図ることのできる、二次電池用負極活物質の製造方法を提供することにある。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、チタン源を水溶液としてニオブ源を添加した後、これを加熱撹拌する工程を介すれば、固相法によるものであっても、焼成工程と粉砕混合工程とを繰返すことなく熱処理時間を短縮することができ、従来の製造方法で得られる負極活物質と比べても、同等或いはそれ以上の性能を発現し得る二次電池用負極活物質が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、チタン化合物水溶液にニオブ化合物を添加して懸濁液を得た後、得られた懸濁液を加熱攪拌して、ニオブ化合物表面に酸化チタンゾル被膜が形成されてなる複合体を含む懸濁物を得る工程(I)、
得られた懸濁物を固液分離し、固形分として複合体を得た後、得られた複合体を焼成してチタンニオブ酸化物を得る工程(II)
を備える、固相法による二次電池用負極活物質の製造方法を提供するものである。
本発明の製造方法によれば、チタンニオブ酸化物を得る工程を備える固相法による二次電池用負極活物質の製造方法であっても、熱処理を効果的に短縮することができ、操作の簡略化を実現しつつ、得られる電池において良好な性能を確保することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の固相法による二次電池用負極活物質の製造方法は、チタン化合物水溶液にニオブ化合物を添加して懸濁液を得た後、得られた懸濁液を加熱攪拌して、ニオブ化合物表面に酸化チタンゾル被膜が形成されてなる複合体を含む懸濁物を得る工程(I)、並びに
得られた懸濁物を固液分離し、固形分として複合体を得た後、得られた複合体を焼成してチタンニオブ酸化物を得る工程(II)、
を備える。
工程(I)は、チタン化合物水溶液にニオブ化合物を添加して懸濁液を得た後、得られた懸濁液を加熱攪拌して、ニオブ化合物表面に酸化チタンゾル被膜が形成されてなる複合体を含む懸濁物を得る工程である。このように、本発明では、チタン化合物を水溶液として用いる。かかるチタン化合物は、後の工程でチタンニオブ酸化物を得るためのチタン源であり、さらに、得られる懸濁物に含まれる複合体において、ニオブ化合物表面に形成される酸化チタンゾル被膜をアナターゼ型酸化チタンゾルとして生成し得る化合物である。
用い得るチタン化合物としては、例えばチタンアルコキシド(チタンイソプロポキシド等)、チタン塩(硫酸チタン、硝酸チタン等)、及びチタン塩化物(四塩化チタン等)から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、反応性や操作性、及び熱処理を効果的に短縮化する観点から、硫酸チタニルが好ましい。
かかるチタン化合物の含有量は、チタン化合物の種類によっても変動し得るが、工程(I)において用いるチタン化合物水溶液中に、好ましくは1〜80質量%であり、より好ましくは10〜70質量%である。
また、かかるチタン化合物は、不可避的に混入する場合も含め、その一部にチタン及びニオブ以外の異種金属M(MはZr、Hf、V、Ta、Fe、Bi、Sb、As、P、Cr、Mo、W、B、Na、Mg、Al及びSiからなる群より選ばれる少なくとも一種を示す。)を含んでいてもよい。異種金属(M)の含有量は、より良好な電池物性を確保する観点から、チタン化合物中に、好ましくは33質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは7質量%以下である。
工程(I)において用いるチタン化合物水溶液中の水の含有量は、後に添加するニオブ化合物、及びその他必要に応じて用いる各成分の懸濁液中における分散性や反応性を確保する観点から、かかるチタン化合物水溶液中に、好ましくは20〜99質量%であり、より好ましくは30〜90質量%である。
チタン化合物水溶液に添加するニオブ化合物は、後の工程でチタンニオブ酸化物を得るためのニオブ源であり、さらに、工程(I)においてニオブ化合物表面に酸化チタンゾル被膜を形成することのできる化合物である。工程(I)において、このようにチタン化合物水溶液にニオブ化合物を添加することによって、ニオブ化合物表面に酸化チタンゾル被膜を良好に生成させることができ、また熱処理の短縮化を促進することができる。
用い得るニオブ化合物としては、例えば水酸化ニオブ(Nb(OH)、Nb(OH)、Nb(OH))、酸化ニオブ(Nb、NbO、Nb、NbO等)、五塩化ニオブ、シュウ酸ニオブアンモニウム、オキシ塩化ニオブ、臭化ニオブ、フッ化ニオブ、及び酸化ニオブゾルから選ばれる1種又は2種が挙げられる。なかでも、反応性や操作性、及び熱処理を効果的に短縮化する観点から、酸化ニオブ(V)(Nb)が好ましい。
かかるニオブ化合物の添加量は、工程(I)において得られる懸濁液中でのチタンに対するニオブのモル比(Nb/Ti)で、好ましくは1.2〜5.8であり、より好ましくは1.3〜5.6であり、さらに好ましくは1.5〜5.5である。より具体的には、本発明で得られるチタンニオブ酸化物が後述する式(1)で表される場合、ニオブ化合物の添加量は、工程(I)において得られる懸濁液中でのチタンに対するニオブのモル比(Nb/Ti)で、好ましくは1.2〜2.4であり、より好ましくは1.3〜2.3であり、さらに好ましくは1.5〜2.1である。また、本発明で得られるチタンニオブ酸化物が後述する式(2)で表される場合、ニオブ化合物の添加量は、工程(I)において得られる懸濁液中でのチタンとのに対するニオブのモル比(Nb/Ti)で、4.5〜5.8であり、より好ましくは4.7〜5.6であり、さらに好ましくは4.8〜5.5である。上記懸濁液中においてこのような量となるよう、ニオブ化合物をチタン化合物水溶液に添加すればよい。
工程(I)における懸濁液のpHは、後述する工程(II)を経ることにより、目的物であるチタンニオブ酸化物を良好に得る観点から、好ましくは0〜4であり、より好ましくは0〜2である。なお、適宜pH調整剤を用いてもよい。
次いで、工程(I)では、得られた懸濁液を加熱攪拌する。これにより、チタン化合物を良好に熱加水分解させ、ニオブ化合物表面において有効に酸化チタンゾル被膜を形成させることができる。加熱攪拌の温度は、チタン化合物の加水分解を効果的に促進させる観点から、好ましくは30〜100℃であり、より好ましくは40〜100℃である。また、加熱攪拌での撹拌速度は、同様の観点から、好ましくは200〜800rpmであり、より好ましくは400〜800rpmである。さらに、加熱攪拌の時間は、同様の観点から、好ましくは0.2〜18時間であり、より好ましくは0.5〜14時間である。加熱攪拌には、例えばマグネチックスターラーや回転翼を備えた装置等、懸濁液の混合を行うことができる通常の撹拌装置が使用できる。
このように、工程(I)では、上記懸濁液を加熱攪拌に付すことによって、ニオブ化合物表面に酸化チタンゾル被膜が形成されてなる複合体を、これを含む懸濁物として得ることができる。
工程(II)は、工程(I)で得られた懸濁物を固液分離し、固形分として複合体を得た後、得られた複合体を焼成してチタンニオブ酸化物を得る工程である。固液分離に用いる装置としては、例えば、減圧濾過機、フィルタープレス機、遠心濾過機等が挙げられる。なかでも、効率的に固形分を得る観点から、減圧濾過機を用いるのが好ましい。
また、分離された固形分である複合体は、アニオン成分等の不純物を効果的に除去する観点から、これを焼成する前に、予めかかる複合体の乾燥質量1質量部に対して8〜60質量部の洗浄水によって洗浄するのが好ましい。洗浄水の量は、複合体の乾燥質量1質量部に対し、より好ましくは10〜50質量部であり、さらに好ましくは10〜40質量部である。また、洗浄水の温度は、得られるチタンニオブ酸化物を負極材料として用いた電池の放電容量を効果的に高める観点から、好ましくは10〜80℃であり、より好ましくは10〜70℃である。
複合体を洗浄した場合、さらにこれを焼成する前に、予め乾燥するのが好ましい。乾燥手段としては、恒温乾燥、真空乾燥等が挙げられる。なかでも、操作の簡便性と特別な装置を要さない観点から、恒温乾燥が好ましい。かかる恒温乾燥を行う場合、通常採用し得る諸条件を適宜選択すればよいが、乾燥時間の短縮化を効果的に図る観点から、乾燥温度は、好ましくは100〜200℃であり、より好ましくは150〜200℃である。また、乾燥時間は、好ましくは15〜120分であり、より好ましくは30〜60分である。
次いで、工程(II)では、上記固形分として得られた複合体を焼成する。これにより、結晶性が高く、適度な範囲に制御された結晶子径を有するチタンニオブ酸化物を得ることができる。焼成温度は、得られるチタンニオブ酸化物の結晶性を高めつつ、適度な範囲の結晶子径を有するチタンニオブ酸化物を得る観点から、好ましくは600〜1250℃であり、より好ましくは600〜1200℃であり、さらに好ましくは700〜1200℃である。また焼成時間は、同様の観点から、好ましくは0.3〜7時間であり、より好ましくは0.5〜6時間である。なお、焼成する際の雰囲気は、チタンの価数を+4価とするために酸化雰囲気下で焼成する必要があり、簡便性、経済性の観点から大気雰囲気での焼成が最も好ましい。
本発明により得られるチタンニオブ酸化物は、具体的には、例えば、下記式(1)又は(2)で表され、単斜晶構造を有する化合物である。
Ti1-xxNb27 ・・・(1)
(式(1)中、MはZr、Hf、V、Ta、Fe、Bi、Sb、As、P、Cr、Mo、W、B、Na、Mg、Al及びSiからなる群より選ばれる少なくとも一種を示す。xは、0≦x<0.1を満たす数を示す。)
Ti2-yNb1029 ・・・(2)
(式(2)中、MはZr、Hf、V、Ta、Fe、Bi、Sb、As、P、Cr、Mo、W、B、Na、Mg、Al及びSiからなる群より選ばれる少なくとも一種を示す。yは、0≦y<0.2を満たす数を示す。)
上記チタンニオブ酸化物は、本発明の効果を阻害しない範囲内で、式(1)で表される場合は、Ti2Nb1029及び/又はTiO2の夾雑相を含んでいてもよく、式(2)で表される場合は、TiNb27及び/又はTiO2の夾雑相を含んでいてもよい。これら夾雑相の含有率は、優れた充放電特性を発揮する観点から、チタンニオブ酸化物中に、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である。なお、かかる夾雑相の含有率とは、得られたチタンニオブ酸化物について、X線回折−リートベルト法を適用して求めた定量値を意味する。
本発明により得られるチタンニオブ酸化物は、充放電効率及び電池容量が高い電池を得る観点から、そのBET比表面積が、好ましくは1.0m2/g以上であり、より好ましくは1.2m2/g以上であり、さらに好ましくは1.5m2/g以上である。BET比表面積の上限は特に制限されないが、通常10m2/g以下であり、好ましくは7m2/g以下であり、より好ましくは5m2/g以下である。
本発明により得られるチタンニオブ酸化物は、その結晶子径が、好ましくは25〜250nmであり、より好ましくは25〜220nmであり、その結晶性も高いものである。また、チタンニオブ酸化物の平均粒子径は、50〜900nmであり、より好ましくは50〜800nmである。なお、チタンニオブ酸化物の結晶子径は、Cu−kα線による回折角2θの範囲が10°〜80°のX線回折プロファイルについて、シェラーの式を適用して求めた値を意味する。ここで、得られたチタンニオブ酸化物が、例えば上記式(1)で表され、TiO2等の夾雑相を含有する場合は、結晶構造パラメーター(ICDDデータベース)に基づいて計算されたそれら夾雑相のX線回折プロファイルを、得られたチタンニオブ酸化物混合体のX線回折プロファイルから差し引いて求めたTiNb27のX線回折プロファイルについて、シェラーの式を適用して求めた値を意味する。
上記チタンニオブ酸化物は、そのままでも二次電池用負極材活物質として用いることができるが、チタンニオブ酸化物の表面に炭素を担持させて、より十分な電子伝導性を確保して優れた電池特性を発現させる観点から、グルコース、サッカロース、フルクトース、デキストリン、デンプン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、カーボンブラック、繊維状炭素等の炭素源を添加して混合し、焼成するのが好ましい。この際、炭素源の添加量は、炭素原子換算量で、二次電池用負極材活物質中に、好ましくは0.5〜10質量%であり、より好ましくは1〜8質量%である。
焼成条件は、不活性ガス雰囲気下又は還元条件下にて行うのが好ましく、また焼成温度は、好ましくは500〜800℃であり、より好ましくは550〜750℃であり、さらに好ましくは600〜750℃である。また、焼成時間は、好ましくは10分〜5時間、より好ましくは30分〜4時間とするのがよい。
なお、二次電池用負極活物質中に存在する炭素量は、炭素・硫黄分析装置を用いて測定した炭素量として、確認することができる。
得られたチタンニオブ酸化物を負極活物質として用いて二次電池を製造する方法は特に限定されず、公知の方法をいずれも使用できる。例えば、かかる負極活物質を結着剤や溶剤等の添加剤とともに混合して塗工液を得る。この際、必要に応じて、さらに導電助剤を添加して混合してもよい。かかる結着剤としては、特に限定されず、公知の剤をいずれも使用できる。具体的には、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルクロライド、エチレンプロピレンジエンポリマー等が挙げられる。また、かかる導電助剤としては、特に限定されず、黒鉛以外の公知の剤をいずれも使用できる。具体的には、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、繊維状炭素等が挙げられる。次いで、かかる塗工液を銅箔等の負極集電体上に塗布し、乾燥させて負極とする。
得られる二次電池用負極活物質は、リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池等の二次電池の負極として非常に優れた放電容量及びサイクル特定を発揮する点で有用である。かかる負極を適用できる二次電池としては、正極と負極と電解液とセパレータを必須構成とするものであれば特に限定されない。
ここで、正極については、リチウムイオン又はナトリウムイオン等、所定の金属イオンを充電時には放出し、かつ放電時には吸蔵することができれば、その材料構成で特に限定されるものではなく、公知の材料構成のものを用いることができる。例えば、原料を水熱反応させることにより得られる各種オリビン型化合物を好適に用いることが好ましい。
電解液は、有機溶媒に支持塩を溶解させたものである。有機溶媒は、通常リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池等の二次電池の電解液に用いられる有機溶媒であれば特に限定されるものではなく、例えば、カーボネート類、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、ケトン類、ニトリル類、ラクトン類、オキソラン化合物等を用いることができる。
支持塩は、その種類が特に限定されるものではないが、例えばリチウムイオン二次電池の場合、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsFから選ばれる無機塩、該無機塩の誘導体、LiSOCF、LiC(SOCF、LiN(SOCF、LiN(SO及びLiN(SOCF)(SO)から選ばれる有機塩、並びに該有機塩の誘導体の少なくとも1種であることが好ましい。また、例えばナトリウムイオン二次電池の場合、NaPF、NaBF、NaClO及びNaAsFから選ばれる無機塩、該無機塩の誘導体、NaSOCF、NaC(SOCF及びNaN(SOCF、NaN(SO及びNaN(SOCF)(SO)から選ばれる有機塩、並びに該有機塩の誘導体の少なくとも1種であることが好ましい。
セパレータは、正極及び負極を電気的に絶縁し、電解液を保持する役割を果たすものである。たとえば、多孔性合成樹脂膜、特にポリオレフィン系高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン)の多孔膜を用いればよい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
《合成物における生成相の特定及び含有率の測定、及びチタンニオブ酸化物の結晶子径の評価》
後述する、実施例及び比較例で得られた合成物(チタンニオブ酸化物)について、X線回折分析によりチタンニオブ化合物の構成相(TiNb、TiNb1029、TiO及び非晶質)を判別し、各構成相の含有率をX線回折−リートベルト法を適用して求めた。なお、非晶質の含有率は、結晶相の含有率の総和(質量%)を100質量%から差し引いて求めた。
次いで、各々TiNb27又はTi2Nb1029の結晶子径を、X線回折プロファイル(全角)にシェラーの式を適用(JIS K 0131「X線回折分析通則」に準拠)することにより求めた。結晶子径の評価において、チタンニオブ酸化物の構成相が複数の場合には、得られたチタンニオブ酸化物のX線回折プロファイルから主相以外の夾雑相のX線回折プロファイルを差し引いて得られたTiNb27単相又はTi2Nb1029単相のX線回折プロファイルを使用した。なお、含有率及び結晶子径の計算に用いた夾雑相のX線回折プロファイルは、ICDDデータベースの結晶構造パラメーターを使用して計算で求めた。得られた結果を表1及び表2に示す。
試料調整:粉末試料成形機(東京科学製TK−750)にて、70kgの圧力でプレス
X線:Cu−kα(管電圧−電流=35kV−350mA)
走査方法:ステップスキャン(ステップサイズ0.023°、0.13秒/ステップ)
測定範囲(2θ): 10°〜80°
測定装置:D8 Advance(ブルカー・エイエックスエス株式会社製)
解析ソフトウェア:DIFFRACplusTOPAS(ver.3)(ブルカー・エイエックスエス株式会社製)
《チタンニオブ酸化物のBET比表面積の測定》
比表面積測定装置((株)島津製作所製FlowSorbIII 2305)を用いて、実施例及び比較例で得られたチタンニオブ酸化物の窒素吸着法によるBET比表面積を測定した。得られた結果を表1及び表2に示す。
《TiNbを主相とする二次電池用負極活物質の製造》
[実施例1]
ビーカーに、水10mLを入れ、そこにTiOSO(テイカ(株)製 純度32.9%)7.50gを溶解させ(TiOSO/水質量比が0.75に相当)、水溶液A1を得た。得られた水溶液A1に、Nb(関東化学(株)製、純度99.95%)8.219g(Nb/Tiモル比が2.0に相当)を添加後、ホットスターラー(AS ONE社製、RSH−4DN)を用い、ビーカー内の攪拌子を500rpmで回転させ、100℃で1時間攪拌して懸濁液A1を得た。
次いで、懸濁液A1を吸引ろ過して、複合体Aを得た。得られた1質量部の複合体A1に対して、10質量部の水で洗浄した後、恒温乾燥器を用いて150℃で30分間、複合体A1を乾燥した。
乾燥後の複合体A1を、大気雰囲気下、1150℃で4時間焼成して、上記式(1)で表されるチタンニオブ酸化物(TiNb27)を得た。
そして、得られたチタンニオブ酸化物 3gに、グルコース 0.240g(負極活物質中における炭素原子換算量で3質量%に相当)、水2g、及びエタノール 8ml添加してボールミル(遊星型、フリッチュジャパン(株)製P−5)で15分間混合した後、窒素雰囲気下、750℃で1時間焼成して、二次電池用負極活物質A1(TiNb/TiNb1029=98質量%/2質量%、炭素の量=2.9質量%)を得た。
[実施例2]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で12時間攪拌とした以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質B1(TiNb=100質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[実施例3]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で2時間攪拌とした以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質C1(TiNb=100質量%、炭素の量=3.1質量%)を得た。
[実施例4]
水溶液A1に添加するNbを6.572g(Nb/Tiモル比が1.6に相当)とし、ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で2時間攪拌とした以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質D1(TiNb/TiNb1029/TiO=92質量%/4質量%/4質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[実施例5]
水溶液A1に使用する水を750mLとした(TiOSO/水質量比が0.01に相当)以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質E1(TiNb=100質量%、炭素の量=3.1質量%)を得た。
[実施例6]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で12時間攪拌とし、乾燥後の複合体F1を、大気雰囲気下、800℃で4時間焼成した以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質F1(TiNb=100質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[比較例1]
TiO2(粉末、関東化学(株)製 試薬鹿一級、純度98.5%)24.324g、Nb(OH)5(粉末、H.C. Starck製、純度92.4%)115.552g、及び水100gをビーカーに投入後、マグネチックスターラーにて30分間混合して混合液G1を得た。得られた混合液G1をボールミル(回転数120rpm、内径7.6cm、媒体φ1mmZrOボール、媒体充填率70%)にて、25℃で18時間湿式混合を行い、混合物G1を得た。
得られた混合物G1をスプレードライ法(スプレードライヤー:藤崎電機(株)製MDL−050M)により噴霧乾燥し、得られた粉末を大気雰囲気下、1200℃で12時間焼成して、チタンニオブ酸化物(TiNb27)G1を得た。
そして、得られた3gのチタンニオブ酸化物G1に、グルコース 0.237g(負極活物質中における炭素原子換算量で3質量%に相当)、水2g、及びエタノール 8ml添加してボールミル(遊星型、フリッチュジャパン(株)製P−5)で60分間混合した後、窒素雰囲気下、700℃で1時間焼成して、二次電池用負極活物質G1(TiNb=100質量%、炭素の量=3.1質量%)を得た。
[比較例2]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、20℃で12時間攪拌とした以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質H1(TiNb/TiNb1029/TiO/非晶質=59質量%/4質量%/8質量%/29質量%、炭素の量=2.9質量%)を得た。
[比較例3]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で0.1時間攪拌とした以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質I1(TiNb/TiNb1029/TiO/非晶質=3質量%/3質量%/4質量%/90質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[比較例4]
水溶液A1に添加するNbを4.124g(Nb/Tiモル比が1.0に相当)とし、ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で2時間攪拌とした以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質J1(TiNb/TiNb1029/TiO/非晶質=67質量%/3質量%/3質量%/27質量%、炭素の量=3.1質量%)を得た。
[比較例5]
水溶液A1に使用する水を7500mLとした(TiOSO/水質量比が0.001に相当)以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質K1(TiNb/TiNb1029/TiO/非晶質=56質量%/6質量%/5質量%/33質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[比較例6]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で12時間攪拌とし、乾燥後の複合体L1を、大気雰囲気下、750℃で4時間焼成した以外、実施例1と同様にして二次電池用負極活物質L1(TiNb/TiNb1029/TiO/非晶質=59質量%/10質量%/12質量%/19質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
《TiNb10O29を主相とする二次電池用負極活物質の製造》
[実施例7]
ビーカーに、水10mLを入れ、そこにTiOSO 7.50gを溶解させ(TiOSO/水質量比が0.75に相当)、水溶液A2を得た。得られた水溶液A2に、Nb20.542g(Nb/Tiモル比が5.0に相当)を添加後、ホットスターラー(RSH−4DN)を用い、ビーカー内の攪拌子を500rpmで回転させ、100℃で1時間攪拌して懸濁液A2を得た。
次いで、懸濁液A2を吸引ろ過して、複合体A2を得た。得られた1質量部の複合体A2に対して、10質量部の水で洗浄した後、恒温乾燥器を用いて150℃で30分間、複合体A2を乾燥した。
乾燥後の複合体A2を、大気雰囲気下、1150℃で4時間焼成して、上記式(2)で表されるチタンニオブ酸化物A2(TiNb1029)を得た。
そして、得られたチタンニオブ酸化物A2 3gに、グルコース 0.240g(負極活物質中における炭素原子換算量で3質量%に相当)、水2g、及びエタノール 8ml添加してボールミル(遊星型、フリッチュジャパン(株)製P−5)で15分間混合した後、窒素雰囲気下、700℃で1時間焼成して、二次電池用負極活物質A2(TiNb1029/TiNb=99質量%/1質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[実施例8]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で12時間攪拌とした以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質B2(TiNb1029=100質量%、炭素の量=2.9質量%)を得た。
[実施例9]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で2時間攪拌とした以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質C2(TiNb1029=100質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[実施例10]
水溶液A2に添加するNbを22.192g(Nb/Tiモル比が5.4に相当)とし、ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で2時間攪拌とした以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質D2(TiNb1029/TiO=96質量%/4質量%、炭素の量=3.1質量%)を得た。
[実施例11]
水溶液A2に使用する水を750mLとした(TiOSO/水質量比が0.01に相当)以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質E2(TiNb1029=100質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[実施例12]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で12時間攪拌とし、乾燥後の複合体F2を、大気雰囲気下、800℃で4時間焼成した以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質F2(TiNb1029=100質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[比較例7]
TiO2(粉末、関東化学(株)製 試薬鹿一級、純度98.5%)24.324g、Nb(OH)5(粉末、H.C. Starck製、純度92.4%)115.552g、及び水100gをビーカーに投入後、マグネチックスターラーにて30分間混合して混合液G2を得た。得られた混合液G2をボールミル(回転数120rpm、内径7.6cm、媒体φ1mmZrOボール、媒体充填率70%)にて、25℃で18時間湿式混合を行い、混合物G2を得た。
得られた混合物G2をスプレードライ法(スプレードライヤー:藤崎電機(株)製MDL−050M)により噴霧乾燥し、得られた粉末を大気雰囲気下、1200℃で12時間焼成して、チタンニオブ酸化物(TiNb1029)G2を得た。
そして、得られた3gのチタンニオブ酸化物G2に、グルコース 0.237g(負極活物質中における炭素原子換算量で3質量%に相当)、水2g、及びエタノール 8ml添加してボールミル(遊星型、フリッチュジャパン(株)製P−5)で60分間混合した後、窒素雰囲気下、700℃で1時間焼成して、二次電池用負極活物質G2(TiNb1029=100質量%、炭素の量=3.0質量%)を得た。
[比較例8]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、20℃で12時間攪拌とした以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質H2(TiNb1029/TiO/非晶質=66質量%/8質量%/26質量%、炭素の量=2.9質量%)を得た。
[比較例9]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で0.1時間攪拌とした以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質I2(TiNb1029/TiO/非晶質=4質量%/3質量%/93質量%、炭素の量=2.9質量%)を得た。
[比較例10]
水溶液A2に添加するNbを24.666g(Nb/Tiモル比が6.0に相当)とし、ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で2時間攪拌とした以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質J2(TiNb1029/TiO/非晶質=71質量%/19質量%/10質量%、炭素の量=2.9質量%)を得た。
[比較例11]
水溶液A2に使用する水を7500mLとした(TiOSO/水質量比が0.001に相当)以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質K2(TiNb1029/TiO/非晶質=64質量%/9質量%/27質量%、炭素の量=2.9質量%)を得た。
[実施例12]
ホットスターラー(RSH−4DN)での攪拌条件を、40℃で12時間攪拌とし、乾燥後の複合体L2を、大気雰囲気下、750℃で4時間焼成した以外、実施例7と同様にして二次電池用負極活物質L2(TiNb1029/TiO/非晶質=73質量%/11質量%/16質量%、炭素の量=3.1質量%)を得た。
《充放電特性の評価》
実施例及び比較例で得られた二次電池用負極活物質、ケッチェンブラック(導電剤)、ポリフッ化ビニリデン(粘結剤)を質量比85:10:5の配合割合で混合し、これにN−メチル−2−ピロリドンを加えて充分混練し、負極スラリーを調製した。
得られた負極スラリーを厚さ20μmの銅箔からなる集電体に塗工機を用いて塗布し、80 ℃で12時間の真空乾燥を行った。その後、φ14mmの円盤状に打ち抜いてハンドプレスを用いて16MPaで2分間プレスし、負極とした。
次いで、φ15mmに打ち抜いたLi箔を対極とし、電解液としてエチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒にLiPF6を1 mol/Lの濃度で溶解したものを用い、セパレータに高分子多孔フィルム(ポリプロピレン製)を用いて、露点が−50℃以下の雰囲気で常法により組み込み収容し、コイン型リチウム二次電池(CR−2032)を製造した。
作成した各リチウム二次電池について、気温30℃環境下、充電条件を電流1CA(387mA/g)、電圧3Vの定電流充電とし、放電条件を1CA(387mA/g)、終止電圧1Vの定電流定電圧放電として、0.2CAおよび3CAにおける放電容量を測定(測定装置:北斗電工(株)製 HJ−1001SD8)した。
結果を表1及び表2に示す。
Figure 0006200529
Figure 0006200529

Claims (3)

  1. 水の含有量が20〜99質量%であるチタン化合物水溶液にニオブ化合物添加して懸濁液を得た後、得られた懸濁液を30〜100℃の温度で0.2〜18時間加熱攪拌して、ニオブ化合物表面に酸化チタンゾル被膜が形成されてなる複合体を含む懸濁物を得る工程(I)、並びに
    得られた懸濁物を固液分離し、固形分として複合体を得た後、得られた複合体を800〜1250℃で焼成してチタンニオブ酸化物を得る工程(II)
    を備え、かつ工程(I)における懸濁液中でのチタンに対するニオブのモル比(Nb/Ti)が、1.2〜5.8である、固相法による二次電池用負極活物質の製造方法。
  2. 工程(I)における懸濁液のpHが、0〜4である、請求項に記載の二次電池用負極活物質の製造方法。
  3. 工程(II)において、得られた複合体を焼成する前に、予め複合体の乾燥質量1質量部に対して8〜60質量部の洗浄水によって洗浄する、請求項1又は2に記載の二次電池用負極活物質の製造方法。
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