JP6243938B2 - 非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法、及び非水電解質二次電池用負極活物質 - Google Patents
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Description
得られたスラリーAを乾燥した後、酸素雰囲気下で焼成して、開気孔を有する遷移金属複合酸化物粒子Xを得る工程(II)、
得られた開気孔を有する遷移金属複合酸化物粒子X、炭素材料及び水を混合してスラリーBを得た後、得られたスラリーBを撹拌して乾燥し、造粒体Yを得る工程(III)、並びに
得られた造粒体Yを還元雰囲気又は不活性雰囲気下で焼成する工程(IV)
を備える、非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法を提供するものである。
水銀圧入式細孔径分布測定により求められる遷移金属複合酸化物粒子Xの気孔径の最頻値が80〜1000nmである非水電解質二次電池用負極活物質を提供するものである。
本発明の非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法は、遷移金属複合酸化物又は遷移金属複合酸化物を生成するための原料化合物と、有機酸、糖類及び塩化ナトリウムのいずれか1種以上と、水とを混合し、水100質量部に対する有機酸及び糖類の合計添加量が2〜15質量部であるスラリーAを得る工程(I)、
得られたスラリーAを乾燥した後、酸素雰囲気下で焼成して、開気孔を有する遷移金属複合酸化物粒子Xを得る工程(II)、
得られた開気孔を有する遷移金属複合酸化物粒子X、炭素材料及び水を混合してスラリーBを得た後、得られたスラリーBを撹拌して乾燥し、造粒体Yを得る工程(III)、並びに
得られた造粒体Yを還元雰囲気又は不活性雰囲気下で焼成する工程(IV)
を備える。
本発明で用いる遷移金属複合酸化物とは、二次電池の負極活物質として用いられる遷移金属複合酸化物であれば特に制限されないが、具体的には例えば、Li4Ti5O12、TiNb2O7、及びTi2Nb10O29等が挙げられる。
原料化合物であるチタン化合物としては、酸化チタン、オルトチタン酸やメタチタン酸等の含水酸化チタンが挙げられ、これらは1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。なかでも、電池物性を高める観点から、アナターゼ型TiO2が好ましい。原料化合物であるリチウム化合物としては、リチウム酸化物又はリチウム水酸化物が挙げられ、具体的には、炭酸リチウム、水酸化リチウム、硝酸リチウム等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。なかでも、電池物性を高める観点から、炭酸リチウムが好ましい。
また、水熱法による製造方法を用いる場合、原料化合物として上記チタン化合物及びリチウム化合物を混合してスラリーを得た後、反応温度180〜220℃、圧力0.5〜1.0MPaで、10〜20時間が水熱反応させ、反応後のスラリーを乾燥することにより、Li4Ti5O12を得ることができる。
なお、工程(I)では、上記の固相法又は水熱法等で予め製造されたLi4Ti5O12を用いる代わりに、Li4Ti5O12を生成するための原料化合物として上記チタン化合物及びリチウム化合物を混合してスラリーAを得てもよい。この場合、後述する工程(II)に移行する前に、予めスラリーAを水熱反応に付することによって、スラリーA中にLi4Ti5O12を形成させることもできる。
原料化合物であるニオブ化合物としては、水酸化ニオブ等を用いることができ、原料化合物であるチタン化合物としては、硫酸チタニルや硫酸チタン等の硫酸塩、硝酸塩、塩化物、又は有機酸等を用いることができる。かかるチタン化合物には、不可避的に混入する場合も含め、その一部にチタン及びニオブ以外の異種金属M(MはSn、Zr、Fe、Bi、Cr、Mo、Na、Mg、Al及びSiからなる群より選ばれる少なくとも一種を示す。)を含んでいてもよく、異種金属(M)の含有量は、より良好な電池物性を確保する観点から、チタン化合物中に、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である。
なお、工程(I)では、遷移金属複合酸化物として予め製造されたTiNb2O7を用いる代わりに、TiNb2O7を生成するための原料化合物として上記ニオブ化合物及びチタン化合物を混合してスラリーAを得てもよい。この場合、後述する工程(II)に移行する前に、予めスラリーAを水熱反応に付することによって、スラリーA中にTiNb2O7を形成させることもできる。
原料化合物であるニオブ化合物としては、ニオブ酸化物又はニオブ水酸化物が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。なかでも、電池物性を高める観点から、五酸化ニオブ(Nb2O5)が好ましい。原料化合物であるチタン化合物としては、酸化チタン、オルトチタン酸やメタチタン酸等の含水酸化チタンが挙げられ、これらは1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。なかでも、電池物性を高める観点から、アナターゼ型TiO2が好ましい。かかるチタン化合物には、不可避的に混入する場合も含め、その一部にチタン及びニオブ以外の異種金属M(MはSn、Zr、Fe、Bi、Cr、Mo、Na、Mg、Al及びSiからなる群より選ばれる少なくとも一種を示す。)を含んでいてもよく、異種金属(M)の含有量は、より良好な電池物性を確保する観点から、チタン化合物中に、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である。
なお、工程(I)では、遷移金属複合酸化物として予め製造されたTi2Nb10O29を用いる代わりに、Ti2Nb10O29を生成するための原料化合物として上記ニオブ化合物及びチタン化合物を混合してスラリーAを得てもよい。この場合、後述する工程(II)に移行する前に、予めスラリーAを水熱反応に付することによって、スラリーA中にTi2Nb10O29を形成させることもできる。
かかる有機酸としては、クエン酸、酒石酸、アスコルビン酸等の有機酸が挙げられる。なかでも、有機酸が燃焼して消失した際、粒子Xの表面から内部にかけて適度な気孔径を有する気孔が連通するよう、工程(II)の乾燥工程において効果的に固体物質を析出させる観点から、クエン酸が好ましい。
かかる塩化ナトリウムとしては、特に限定されず、通常に入手可能なものが使用できる。
噴霧乾燥により得られる、遷移金属複合酸化物と有機酸、糖類及び塩化ナトリウムのいずれか1種以上由来の固体物質が混合されてなる造粒体X1、または遷移金属複合酸化物を生成するための原料化合物と有機酸、糖類及び塩化ナトリウムのいずれか1種以上由来の固体物質とが混合されてなる造粒体X2の粒径は、レーザー回折・散乱法に基づく粒度分布におけるD50値で、好ましくは1〜20μmであり、より好ましくは2〜15μmである。ここで、粒度分布測定におけるD50値とは、レーザー回折・散乱法に基づく体積基準の粒度分布により得られる値であり、D50値は累積50%での粒径(メジアン径)を意味する。したがって、適宜噴霧乾燥装置の運転条件を最適化することにより、かかる造粒体X1又はX2の粒径を調整すればよい。例えば、4流体ノズルを備えたマイクロミストドライヤー(藤崎電気(株)製 MDL−050M)での処理条件としては、エアー圧が0.3〜0.8MPaであるのが好ましく、0.5〜0.7MPaであるのがより好ましく、エアー流量が20〜60NL/分であるのが好ましく、50〜60NL/分であるのがより好ましい。また、熱風量は0.6〜1.2m3/分であるのが好ましく、0.8〜1.1m3/分であるのがより好ましく、入口温度は、100〜250℃であるのが好ましく、150〜200℃であるのがより好ましい。さらに、排気温度は70〜150℃であるのが好ましく、80〜120℃であるのがより好ましく、スラリーAの流量は20〜70g/分であるのが好ましく、50〜70g/分であるのがより好ましい。
なお、焼成する際の雰囲気は、糖類及び/又は有機酸由来の固体物質の焼失を完遂させるため、或いは塩化ナトリウムの揮発を完遂させるため、さらに遷移金属複合酸化物粒子X中のチタンの価数を+4価とするため、酸素雰囲気下とする必要があり、簡便性及び経済性の観点から大気雰囲気とするのが最も好ましい。焼成に用いる装置としては、焼成雰囲気及び温度の調整が可能な装置であれば特に限定されず、バッチ式、連続式、加熱方式(間接又は直接)のいずれの方式の装置も使用することができる。
また、工程(II)で得られる遷移金属複合酸化物粒子X(二次粒子)における全気孔容積(mL/g)は、二次粒子内部に炭素材料を充填させる領域を適度に確保して、電池物性を有効に高めることのできる負極活物質を得る観点から、好ましくは0.1〜0.6mL/gであり、より好ましくは0.2〜0.6mL/gである。なお、かかる全気孔容積の値についても、上記水銀圧入式細孔径分布測定装置により測定することができる。
かかる水不溶性炭素材料は、遷移金属複合酸化物粒子Xの気孔内に効果的に充填させる観点から、予め水に分散させて用いることが好ましい。
以下の方法にしたがって各測定を行い、製造条件等も含め、得られた結果を表1に示す。
測定装置(Micromeritics製AutoPore IV9505)を用い、水銀圧入法により、実施例1及び比較例1で得られた遷移金属複合酸化物からなる二次粒子の気孔径分布を測定した。
測定装置((株)島津製作所製FlowSorbIII 2305)を用いて、実施例及び比較例で得られた遷移金属複合酸化物からなる二次粒子の窒素吸着法によるBET比表面積を測定した。
5Lポリ容器に、アナターゼ型TiO2(関東化学(株)製) 243.2g、Nb2O5(関東化学(株)製)797.4g、及び水1000mLと共に、φ1mmのジルコニアボール13kgを入れ、混合・粉砕処理を24時間行った。その後、湿式ふるいでジルコニアボールを洗浄、及び除去した後、フィルタープレスで固液分離した。
水1000mLに、製造例1の固液分離により得られた脱水ケーキ固形分 538gを加え(スラリー濃度が35質量%に相当)、そこにグルコース(日本食品化工製無水結晶ぶどう糖)21.5g(TiNb2O7 100質量部に対して4質量部)を添加し、超音波攪拌機(IKA、T25)で10分間撹拌して、全体が均一に呈色するスラリーAを得た後、得られたスラリーAを噴霧乾燥(スプレードライヤー;藤崎電機(株)製 MDL−050M)して、造粒体X1(一次粒子)を得た。その後、かかる造粒体X1を大気雰囲気下1100℃で4時間焼成して、TiNb2O7のみからなる二次粒子A1を得た。得られた二次粒子A1のBET比表面積は8.2m2/g、二次粒子A1の平均粒径は10μmであった。さらに、二次粒子A1の水銀ポロシメーターで測定した二次粒子A1内の気孔径の最頻値は、200nmであり、全気孔容積は0.40mL/gであった。
得られた二次粒子A1のSEM像を図1に示すとともに、水銀圧入法による気孔径分布を図2に示す。なお、図2中の気孔径分布に示される2つのピークのうち、左側のピークが二次粒子A1(二次粒子)の気孔(二次粒子中に残存する一次粒子間空隙)であり、右側のピークは、二次粒子間空隙であった。
次いで、スラリーB1を噴霧乾燥(MDL−050M)して造粒体Y1を得た後、これをアルゴン水素雰囲気下(水素濃度3%)、700℃で1時間焼成して、グルコース由来の炭素が担持された非水電解質二次電池用負極活物質(TiNb2O7/C、炭素量5.0質量%)を得た。
二次粒子A1を得るにあたり、グルコースの添加量を32.3g(TiNb2O7 100質量部に対して6質量部)とした以外、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池用負極活物質(TiNb2O7/C、炭素量5.0質量%)を得た。
二次粒子A1を得るにあたり、グルコースの添加に代えてクエン酸(和光純薬工業製、純度99.5%)を21.5g(TiNb2O7 100質量部に対して4質量部)添加した以外、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池用負極活物質(TiNb2O7/C、炭素量5.0質量%)を得た。
二次粒子A1を得るにあたり、グルコースの添加に代えてクエン酸を32.3g(TiNb2O7 100質量部に対して6質量部)添加した以外、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池用負極活物質(TiNb2O7/C、炭素量5.0質量%)を得た。
スラリーB1を得るにあたり、0.04MPaの減圧処理下で2分間撹拌した以外、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池用負極活物質(TiNb2O7/C、炭素量5.0質量%)を得た。
スラリーB1を得るにあたり、0.01MPaの減圧処理下で0.5分間撹拌した以外、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池用負極活物質(TiNb2O7/C、炭素量5.0質量%)を得た。
二次粒子を得るにあたり、グルコースを添加しなかった以外、実施例1と同様にして、二次粒子G1を得た。得られた二次粒子G1の水銀ポロシメーターでの測定では、二次粒子G1内の気孔(二次粒子中に残存する一次粒子間空隙)は、確認できなかった。
得られた二次粒子G1のSEM像を図3に示すとともに、水銀圧入法による気孔径分布を図4に示す。なお、図4中の気孔径分布に示されるピークは、隣接する二次粒子間空隙に相当するピークのみであった。
次いで、二次粒子A1の代わりに、得られた二次粒子G1を用いた以外、実施例1と同様にして非水電解質二次電池用負極活物質(TiNb2O7/C、炭素量5.0質量%)を得た。
二次粒子A1を得るにあたり、グルコースの添加量を5.4g(TiNb2O7 100質量部に対して1質量部)とした以外、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池用負極活物質(TiNb2O7/C、炭素量5.0質量%)を得た。
二次粒子A1を得るにあたり、グルコースの代わりにクエン酸を5.4g(TiNb2O7 100質量部に対して1質量部)添加した以外、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池用負極活物質(TiNb2O7/C、炭素量5.0質量%)を得た。
5Lポリ容器に、アナターゼ型TiO2(関東化学(株)製) 1768g、Li2CO3(関東化学(株)製) 654g、及び水1000mLと共に、φ1mmのジルコニアボール 13kgを入れ、混合・粉砕処理を24時間行った。その後、湿式ふるいでジルコニアボールを洗浄、及び除去した後、フィルタープレスで固液分離した。
水1000mLに、製造例2の固液分離により得られた脱水ケーキ固形分 538gを加え(スラリー濃度が35質量%に相当)、そこにグルコース 21.5g(Li4Ti5O12100質量部に対して4質量部)を添加し、超音波攪拌機(T25)で10分間撹拌して、全体が均一に呈色するスラリーA2を得た後、得られたスラリーA2を噴霧乾燥(MDL−050M)して、造粒体X2を得た。その後、かかる造粒体X2を、大気雰囲気下800℃で10時間焼成して、Li4Ti5O12のみからなる二次粒子A2を得た。
得られた二次粒子A2のBET比表面積は13.1m2/g、二次粒子A2の平均粒径は10μmであった。さらに、二次粒子A2の水銀ポロシメーターで測定した気孔開口部の孔径の最頻値は、500nmであった。
次いで、スラリーB2を噴霧乾燥(MDL−050M)して造粒体Y2を得た後、これをアルゴン水素雰囲気下(水素濃度3%)、700℃で1時間焼成して、グルコース由来の炭素が担持された非水電解質二次電池用負極活物質(Li4Ti5O12/C、炭素量5.0質量%)を得た。
二次粒子A2を得るにあたり、グルコースを添加しなかった以外、実施例7と同様にして、非水電解質二次電池用負極活物質(Li4Ti5O12/C、炭素量5.0質量%)を得た。
実施例及び比較例で得られた非水電解質二次電池用負極活物質、ケッチェンブラック(導電剤)、ポリフッ化ビニリデン(粘結剤)を質量比90:3:7の配合割合で混合し、これにN−メチル−2−ピロリドンを加えて充分混練し、負極スラリーを調製した。
得られた負極スラリーを厚さ20μmの銅箔からなる集電体に塗工機を用いて塗布し、80 ℃で12時間の真空乾燥を行った。その後、φ14mmの円盤状に打ち抜いてハンドプレスを用いて16MPaで2分間プレスし、負極とした。
次いで、φ15mmに打ち抜いたLi箔を正極とし、電解液としてエチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比1:1の割合で混合した混合溶媒にLiPF6を1 mol/Lの濃度で溶解したものを用い、セパレータに高分子多孔フィルム(ポリプロピレン製)を用いて、露点が−50℃以下の雰囲気で常法により組み込み収容し、コイン型リチウム二次電池(CR−2032)を製造した。
作成した各リチウム二次電池について、気温30℃環境下、充電条件を電流1CA(387mA/g)、電圧3Vの定電流充電とし、放電条件を1CA(387mA/g)、終止電圧1Vの定電流定電圧放電として、1CAおよび20CAにおける放電容量を測定(測定装置:北斗電工(株)製 HJ−1001SD8)した。
結果を表2に示す。
Claims (6)
- 遷移金属複合酸化物又は遷移金属複合酸化物を生成するための原料化合物と、有機酸、糖類及び塩化ナトリウムのいずれか1種以上と、水とを混合し、水100質量部に対する有機酸及び糖類の合計添加量が2〜15質量部であるスラリーAを得る工程(I)、
得られたスラリーAを乾燥した後、酸素雰囲気下で600〜1200℃にて焼成して、開気孔を有する遷移金属複合酸化物粒子Xを得る工程(II)、
得られた開気孔を有する遷移金属複合酸化物粒子X、グルコース及び水を混合してスラリーBを得た後、得られたスラリーBを撹拌して乾燥し、造粒体Yを得る工程(III)、並びに
得られた造粒体Yを還元雰囲気又は不活性雰囲気下で焼成する工程(IV)
を備える、非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法。 - 工程(II)で得られた開気孔を有する遷移金属複合酸化物粒子Xの気孔径の最頻値が、80〜1000nmである請求項1に記載の非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法。
- 工程(III)における撹拌が、0.1分間以上行う処理である請求項1または2に記載の非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法。
- 工程(III)における撹拌が、0.09MPa以下の減圧環境下で行う処理である請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法。
- 有機酸、糖類及び塩化ナトリウムのいずれか1種以上の焼成により形成されてなる開気孔を有する遷移金属複合酸化物粒子Xにグルコース由来の炭素が担持されてなり、
水銀圧入式細孔径分布測定により求められる遷移金属複合酸化物粒子Xの気孔径の最頻値が80〜1000nmである非水電解質二次電池用負極活物質。 - 水銀圧入式細孔径分布測定により求められる遷移金属複合酸化物粒子Xの全気孔容積が、0.1〜0.6mL/gである請求項5に記載の非水電解質二次電池用負極活物質。
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