JP6199834B2 - 移動式泥水処理設備 - Google Patents

移動式泥水処理設備 Download PDF

Info

Publication number
JP6199834B2
JP6199834B2 JP2014173587A JP2014173587A JP6199834B2 JP 6199834 B2 JP6199834 B2 JP 6199834B2 JP 2014173587 A JP2014173587 A JP 2014173587A JP 2014173587 A JP2014173587 A JP 2014173587A JP 6199834 B2 JP6199834 B2 JP 6199834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
muddy water
mud
tank
loading platform
reaction tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014173587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016047506A (ja
Inventor
篤史 小河
篤史 小河
純男 三吉
純男 三吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okumura Corp
Original Assignee
Okumura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okumura Corp filed Critical Okumura Corp
Priority to JP2014173587A priority Critical patent/JP6199834B2/ja
Publication of JP2016047506A publication Critical patent/JP2016047506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6199834B2 publication Critical patent/JP6199834B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、移動式泥水処理設備に関し、特に、敷地内を移動して、採泥した泥水を脱水処理することで、脱水ケーキを生成する移動式泥水処理設備に関する。
例えば、掘削工事、浚渫工事等の各種の土木建設工事の現場敷地内や、各種の工場等の敷地内に設けられた排水処理施設で発生する泥水を処理する方法やシステムとして、水、粘土、シルトなどの混合物である泥水を脱水処理して水を分離することで脱水ケーキを生成し、生成した脱水ケーキを、好ましくは盛土や埋め戻し土等の土木材料として再利用できるようにするものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1の泥水の脱水処理方法や脱水処理システムでは、例えば凝集反応槽で泥水と凝集剤とを攪拌混合して、土粒子どうしのフロックによる凝集泥水を形成してから、例えばスクリュープレスに供給して凝集泥水を圧搾脱水することで、脱水ケーキを効率良く生成できるようなっており、さらに、生成される脱水ケーキの強度を増加させることを目的として、凝集反応槽に泥水を送り込む前に、混合貯留槽において、砂、フライアッシュ、スラグ、セメント等からなる強度補強材を泥水に添加混合するようになっている。
特開2011−16042号公報
しかしながら、従来の泥水の脱水処理方法や脱水処理システムでは、例えば土木建設工事の現場敷地内や、工場等の敷地内に構築した処理プラントや、敷地外の専用の処理プラントまで、回収される泥水を搬送車両に積み込んで搬送し、これらの処理プラントに設置された脱水処理システムを用いて泥水を脱水処理するものであったため、例えば土木建設工事の広大な現場敷地内や、工場等の広大な敷地内に、例えば処理すべき泥水を貯留する原水ピット等が複数箇所に点在して設けられている場合には、各々の原水ピット等から泥水を搬送車両に積み込んで、処理プラントまで何回も泥水を搬送するのに多くの手間を要することになる。
これに対して、例えば複数箇所に点在する各々の原水ピット等の近傍で、泥水に脱水処理を施して脱水ケーキを生成することができれば、生成した脱水ケーキのみを搬送車両等に積み込ん搬送したり再利用したりすることが可能になって、さらに効率良く泥水を脱水処理することできるものと考えられる。
本発明は、例えば複数箇所に点在する各々の原水ピット等の近傍で、泥水に脱水処理を施して脱水ケーキを生成することを可能にして、さらに効率良く泥水を脱水処理することのできる移動式泥水処理設備を提供することを目的とする。
本発明は、敷地内を移動して、例えば当該敷地内に複数箇所に設けられた原水ピット等から採泥した泥水を脱水処理することで、脱水ケーキを生成する移動式泥水処理設備であって、縦長矩形の荷台を備える走行移動可能な移動車両と、該移動車両の荷台に設置された、原泥槽と、凝集反応槽と、該凝集反応槽で生成した凝集泥水を水切りするドラムスクリーンと、該ドラムスクリーンで水切りした凝集泥水を圧搾脱水して脱水ケーキを生成するスクリュープレスと、該スクリュープレスによって生成された脱水ケーキを前記荷台の外に搬送するコンベア装置とを含んで構成されており、前記凝集反応槽は、反応槽架台によって支持されることで、運転席に近接する部分において、縦長矩形の前記荷台の短手方向に延設して前記ドラムスクリーンよりも高い位置に配置されると共に、前記原泥槽から泥水ポンプによって泥水が送り込まれるようになっており、前記ドラムスクリーンは、前記スクリュープレスと連通するホッパーの内部に回動可能に配置されて、前記凝集反応槽から供給配管を介して送られる凝集泥水を水切りするようになっており、前記スクリュープレスは、プレス架台によって支持されることで、縦長矩形の前記荷台の長手方向に延設して前記荷台との間に間隔を保持して配置されると共に、前記ホッパーから落下する水切り後の凝集泥水を圧搾脱水するようになっており、前記コンベア装置は、前記スクリュープレスと前記荷台との間の間隔部分において、縦長矩形の前記荷台の短手方向に延設して当該短手方向に出し入れ可能に配置されると共に、前記スクリュープレスの下流側端部から落下する圧搾脱水後の脱水ケーキを受けて荷台の外に搬送するようになっており、前記原泥槽と前記凝集反応槽との間に介在して、前記原泥槽から送られる泥水と強度増加材とを混合する混合貯留槽が前記荷台に設置されており、前記凝集反応槽には、泥水ポンプによって前記混合貯留槽から泥水と強度増加材との混合物が送り込まれるようになっている移動式泥水処理設備を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明の移動式泥水処理設備は、前記荷台に凝集剤ユニットが設置されており、該凝集剤ユニットの溶解槽に貯留した凝集剤を前記凝集反応槽に送り込むようになっていることが好ましい。
さらに、本発明の移動式泥水処理設備は、脱水処理される前記泥水として、土壌泥水、油含有微細鉄(鉄スラッジ)泥水、石灰・石膏系含有泥水等を含めることができる。
本発明の移動式泥水処理設備によれば、例えば複数箇所に点在する各々の原水ピット等の近傍で、泥水に脱水処理を施して脱水ケーキを生成することを可能にして、さらに効率良く泥水を脱水処理することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る移動式泥水処理設備の平面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る移動式泥水処理設備の側面図である。
図1及び図2に示す本発明の好ましい一実施形態に係る移動式泥水処理設備10は、例えば土木建設工事の現場敷地内や、各種の工場等の敷地内に複数箇所に点在して設けられた、処理すべき泥水を貯留する例えば原水ピット(図示せず)の各々に対して、採泥ホースが届く範囲である当該原水ピットの近傍の領域まで容易に移動して、こられの近傍の領域において、採泥ホースや採泥ポンプ(図示せず)を介して原水ピットから汲み上げた泥水をその場で脱水処理することで、泥水から脱水ケーキを効率良く生成できるようにすると共に、生成された脱水ケーキのみを、例えば移動式泥水処理設備10に隣接する位置まで移動させたトラック等の搬送車両に積み込んで、効率良く搬送できるようにするものである。
そして、本実施形態の移動式泥水処理設備10は、敷地内を移動して、当該敷地内に複数箇所に設けられた原水ピットから採泥した泥水を脱水処理することで、脱水ケーキを生成する泥水処理設備であって、図1及び図2に示すように、縦長矩形の荷台12を備える走行移動可能な移動車両11と、この移動車両11の荷台12に設置された、原泥槽13と、凝集反応槽14と、凝集反応槽14で生成した凝集泥水を水切りするドラムスクリーン15と、ドラムスクリーン15で水切りした凝集泥水を圧搾脱水して脱水ケーキを生成するスクリュープレス16と、スクリュープレス16によって生成された脱水ケーキを荷台12の外に搬送するコンベア装置17とを含んで構成されている。
凝集反応槽14は、反応槽架台18によって支持されることで、運転席11aに近接する部分において、縦長矩形の荷台12の短手方向に延設してドラムスクリーン15よりも高い位置に配置されると共に、原泥槽13から泥水ポンプ21によって泥水が送り込まれるようになっており、ドラムスクリーン15は、スクリュープレス16と連通するホッパー20の内部に回動可能に配置されて、凝集反応槽14から供給配管(図示せず)を介して送られる凝集泥水を水切りするようになっている。スクリュープレス16は、プレス架台19によって支持されることで、縦長矩形の荷台12の長手方向Xに延設して荷台12との間に間隔を保持して配置されると共に、ホッパー20から落下する水切り後の凝集泥水を圧搾脱水するようになっており、コンベア装置17は、スクリュープレス16と荷台12との間の間隔部分において、縦長矩形の荷台12の短手方向Yに延設して当該短手方向Yに出し入れ可能に配置されると共に、スクリュープレス16の下流側端部から落下する圧搾脱水後の脱水ケーキを受けて荷台12の外に搬送するようになっている。
本実施形態では、移動式泥水処理設備10を構成する移動車両11は、例えば7t程度の積載量を有する平トラックであって、例えば短手方向Yの幅が2100mm程度、長手方向Xの長さが6200mm程度の大きさの、縦長矩形の平面形状を有する荷台12を備えている。この荷台12には、原泥槽13、凝集反応槽14、ドラムスクリーン15、スクリュープレス16、コンベア装置17、混合貯留槽25等が設置されている。
原泥槽13は、本実施形態では、例えば縦横1000mm、高さ1000mm程度の大きさの、上面が開口する角型鋼製の箱体であって、1m3程度の容量を有している。原泥槽13には、採泥ホースや採泥ポンプ(図示せず)を介して原水ピットから送られる泥水が貯留される。泥水は、土木建設工事や工場等で発生した泥状物から、礫や多くの砂が除去された状態の、水、粘土、シルト等からなる混合物である。原泥槽13には、粘土分やシルト分が沈降するのを防止するために、モータによって回転駆動する竪型攪拌機30(図2参照)が設けられている。原泥槽13に貯留された泥水は、泥水ポンプ21の作動によって、図示しない泥水配管を介して凝集反応槽14に送り込まれるようになっている。
凝集反応槽14は、本実施形態では、例えば幅560mm、長さ1600mm程度の大きさの横長矩形の平面形状を有する、上面が開口する鋼製の箱体であって、内部に二軸のパドル23を備えていることで、二軸パドル式のミキサーとなっている。二軸のパドル23は、複数の攪拌翼23aを有しており、モータ23bによって回転駆動することにより、内部に滞留する泥水を凝集剤と混合して凝集泥水を形成しながら、凝集泥水を上流側から下流側に移送することができるようになっている。
また、本実施形態では、移動車両11の荷台12における運転席11aと近接する部分には、例えば山形鋼や溝形鋼等を溶接等により組み付けて、枠状の反応槽架台18が設けられている。この反応槽架台18に支持させることによって、凝集反応槽14は、運転席11aの高さを越えた最も高い位置に、横長矩形の平面形状の長手方向を、縦長矩形の荷台12の短手方向Yに沿わせるようにして、荷台12の両側からはみ出さないように納められた状態で設置される。
さらに、本実施形態では、好ましくは、荷台12に凝集剤ユニット22が設置されており、この凝集剤ユニット22の溶解槽22aに貯留されている凝集剤を、図示しないポリマーポンプによって凝集反応槽14に送り込むことができるようになっている。すなわち、凝集剤ユニット22の溶解槽22aには、アニオン系やカチオン系等の凝集剤として、例えば高分子凝集剤が溶解された状態で貯留されており、図示しないポリマーポンプによって、図示しないポリマー配管を介して、貯留されている高分子凝集剤を凝集剤ユニット22から送り出し、凝集反応槽14の上流側に投入できるようになっている。凝集反応槽14の上流側に投入された凝集剤は、攪拌翼23aを有する二軸のパドル23の回転によって、原泥槽13から送り込まれた泥水と混合され、当該凝集剤の作用によって、土粒子が凝集されたフロックによる凝集泥水を形成する。形成された凝集泥水は、攪拌翼23aを有する二軸のパドル31の回転によって、上流側から下流側に向けて順次押し出されるようにして移送される。
二軸のパドル23の回転によって下流側に移送された凝集泥水は、凝集反応槽14の下流側端部とホッパー20の側壁部の上端部との間に介在して設けられた、図示しない供給配管を介して、例えば二軸のパドル23の回転による押出し力と凝集泥水の自重の作用によって、凝集反応槽14から溢れ出るようにして押し出され、内部にドラムスクリーン15が配置されたホッパー20の上端部に流れ込むように供給されて、回転しているドラムスクリーン15の外筒の上部表面に落下する。
ドラムスクリーン15は、細かい網目が多数形成された円筒形状を備える水切り用のスクリーンであり、図示しないモータによって回転駆動される。ドラムスクリーン15の外筒の上部表面に落下した凝集泥水は、ドラムスクリーン15の回転に伴って、外筒に付着した状態で回転方向の下流側に搬送され、凝集泥水に含まれる一部の水分は、ドラムスクリーン15の網目を通過することで水切りされて、下方に落下し、濾液として例えば荷台12の上に設置された濾液処理槽31に送られる。一方、ドラムスクリンーン15の外筒に付着した凝集泥水は、水切りされてから、外筒の表面が下方を向くまでドラムスクリンーン15が回転すると、外筒から剥離して、ホッパー20と連通するスクリュープレス16の上流側の端部に落下する。
ここで、ドラムスクリーン15の回転速度が低速になり過ぎると、ドラムスクリーン15の外筒の上部表面に落下した凝集泥水の上に、凝集反応槽14から引き続いて供給される後続の凝集泥水が重ねて落下することになるので、水切り割合が低くなる。またドラムスクリーン15の回転速度が高速になり過ぎると、凝集泥水がドラムスクリーン15の外筒の上部表面に付着している時間が短くなるので、水切り割合が低くなる。このため、ドラムスクリーン15は、適度な回転速度で回転するように制御される必要がある。
スクリュープレス16は、パンチングメタル等で形成された例えば直径300mm、長さ2000mm程度の大きさの円筒形状の濾筒16aと、濾筒16aの内部に回転自在に配設されたスクリュー16bとを備えており、ホッパー20から濾筒16aの上流側端部に供給された、ドラムスクリンーン15によって水切りされた後の凝集泥水を、スクリュー16bによって下流側に搬送させつつ圧搾脱水して、水を分離させるようになっている。
濾筒16aには、上流側端部に上方に向って開口する受入口16cが形成されていると共に、下流側端部に側方に向って開口する排出口16dが形成されており、ホッパー20から受入口16cを介して落下投入された水切り後の凝集泥水を、スクリュー16bによって圧搾脱水しながら荷台12の長手方向Xの後方に搬送することで脱水ケーキを生成し、生成した脱水ケーキを排出口16dから排出させるようになっている。
スクリュー16bは、濾筒16aの上流側から下流側に向けて次第に拡径するテーパー状のスクリュー軸16eと、スクリュー軸16eの外周面に固定した螺旋状のスクリュー羽根16fとによって構成されている。スクリュー16bは、モータにより回転駆動され、スクリュー羽根16fによる送り作用によって、水切り後の凝集泥水を濾筒16aの上流側から下流側に向けて搬送する。濾筒16aとスクリュー軸16eとの間の空間は、下流側に向けて次第に狭くなっているため、水切り後の凝集泥水は、濾筒16aの下流側に向けて搬送されつつ圧搾されて、脱水ケーキを生成する。また凝集泥水の搬送に伴って、凝集泥水中の水分は、濾筒16aを構成するパンチングメタルのパンチング孔を通して搾り出され、搾り出された水は濾液として、例えば荷台12の上に設置された濾液処理槽31に送られる。圧搾脱水された後の凝集泥水である脱水ケーキは、好ましくは固形化された状態で、脱水ケーキ濾筒16aの下流側端部の排出口16dから外部に排出されることになる。
また、本実施形態では、移動車両11の縦長矩形の平面形状を有する荷台12における、一方の長辺に沿った反応槽架台18よりも後方の部分に、例えば山形鋼や溝形鋼や鋼製パイプ等を溶接等により組み付けて、枠状のプレス架台19が設けられている。枠状のプレス架台19に支持させることによって、スクリュープレス16は、これと一体となったホッパー20及びドラムスクリーン15と共に、縦長矩形の荷台12の長手方向Xに延設して、荷台12との間に間隔を保持した状態で配置される。これによって、ホッパー20の内部に設けられたドラムスクリーン15は、反応槽架台18に支持された凝集反応槽14の中心の高さ位置よりも、低い位置に配置されるので、凝集反応槽14の二軸のパドル23の回転による押出し力と凝集泥水の自重の作用によって、凝集反応槽14からドラムスクリーン15の濾筒16aの上方に、凝集泥水を押し出し易くなる。
本実施形態では、コンベア装置17は、例えばベルト幅が350mm、長さが2000mm程度の大きさのベルトコンベアからなり、当該コンベア装置17を荷台12の側方に引き出さない状態では、荷台12からはみ出すことなく納めることができる形状を備えている。コンベア装置17は、プレス架台19によって支持されたスクリュープレス16と、荷台12との間の間隔部分において、縦長矩形の荷台12の短手方向Yに延設して配置されると共に、スクリュープレス16の濾筒16aの下流側端部に設けられた排出口16dの周囲を囲んで取り付けられた、排出口ホッパー24の下方に配置されることで、排出口16dから排出されて落下する脱水ケーキを、ベルト部17aに受け取ることができるようになっている。
また、コンベア装置17には、例えば引き出しローラーが取り付けられていることで、荷台12から側方に引き出して、短手方向Yに出し入れすることができるようになっている。これによって、原水ピットの近傍の領域まで移動車両11を移動させた後に、コンベア装置17を荷台12の側方に引き出して、排出口16dからベルト部17aに受け取った脱水ケーキを、例えば当該移動式泥水処理設備10に隣接する位置まで移動させて横付けしたトラック等の搬送車両の荷台に向けて、移動車両11の荷台12の外に搬送して、搬送車両に直接積み込むことができるようになっている。
さらに、本実施形態では、移動車両11の荷台12には、作業用や点検用の足場、凝集泥水をドラムスクリーン15やスクリュープレス16によって水切りしたり圧搾脱水した際の濾液あるいはドラムスクリーン15やスクリュープレス16を洗浄した際の洗浄液等を貯留する上述の濾液処理槽31、各種のポンプやモータを制御する制御盤や制御装置、着脱可能な昇降タラップ32等が設けられている。
さらにまた、本実施形態では、移動車両11の荷台12には原泥槽13と凝集反応槽14との間に介在させて、原泥槽13から送られる泥水と強度増加材とを混合する混合貯留槽25が設置されている(図1参照)。この凝集反応槽14には、図示しない泥水ポンプによって、混合貯留槽25からの泥水と強度増加材との混合物が送り込まれるようになっている。ここで、混合貯留槽25は、生成される脱水ケーキの強度を増加させることを目的として、凝集反応槽14に泥水を送り込む前に、当該混合貯留槽25において、砂、フライアッシュ、スラグ、セメント等からなる強度補強材を、原泥槽13から泥水ポンプ21によって送り込まれる泥水に添加混合するものである。なお、混合貯留槽25で泥水に添加される砂、フライアッシュ、スラグ、セメント等強度補強材は、例えば当該移動式泥水処理設備10に隣接する位置まで移動させて横付けした、トラック等に積み込まれたものを用いることができる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の移動式泥水処理設備10によれば、例えば複数箇所に点在する各々の原水ピット等の近傍で、泥水に脱水処理を施して脱水ケーキを生成することを可能にして、さらに効率良く泥水を脱水処理することができる。
すなわち、本実施形態の移動式泥水処理設備10は、走行移動可能な移動車両11と、移動車両11の荷台12に設置された、原泥槽13と、凝集反応槽14と、ドラムスクリーン15と、スクリュープレス16と、コンベア装置17とを含んで構成されており、凝集反応槽14は、荷台12の短手方向に延設してドラムスクリーン15よりも高い位置に配置されており、ドラムスクリーン15は、ホッパー20の内部に配置されて、凝集反応槽14から送られる凝集泥水を水切りするようになっており、スクリュープレス16は、ホッパー20から落下する水切り後の凝集泥水を圧搾脱水するようになっており、コンベア装置17は、スクリュープレス16と荷台12との間の間隔部分において、荷台12の短手方向Yに配置されスクリュープレス16から落下する圧搾脱水後の脱水ケーキを受けて荷台12の外に搬送するようになっているので、移動式泥水処理設備10を、敷地内を走行移動することが可能なコンパクトな設備として容易に形成することができると共に、敷地内の所定の箇所に構築した処理プラントや、敷地外の専用の処理プラントまで、各々の原水ピットから回収される泥水を搬送車両に積み込んで搬送する手間を省いて、複数箇所に点在する各々の原水ピットの近傍の領域において、泥水から脱水ケーキを生成することを可能にすることで、生成した脱水ケーキのみを搬送車両等に積み込ん搬送したり再利用したりすることが可能になって、さらに効率良く泥水を脱水処理することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、移動車両の荷台に凝集剤ユニットを設置して凝集剤を凝集反応槽に送り込む必要は必ずしも無く、凝集剤ユニットを、移動式泥水処理設備に隣接する位置まで移動させて横付けした別のトラック等に設置して、凝集剤を凝集反応槽に送り込むようにすることもできる。また、脱水処理される泥水は、土壌泥水や油含有微細鉄(鉄スラッジ)泥水や石灰・石膏系含有泥水等であってもよく、原水ピット以外のその他の泥水の貯留施設や排水施設等から得られるものであっても良い。
10 移動式泥水処理設備
11 移動車両
11a 運転席
12 荷台
13 原泥槽
14 凝集反応槽
15 ドラムスクリーン
16 スクリュープレス
16a 濾筒
16b スクリュー
16c 受入口
16d 排出口
16e スクリュー軸
16f スクリュー羽根
17 コンベア装置
17a ベルト部
18 反応槽架台
19 プレス架台
20 ホッパー
21 泥水ポンプ
22 凝集剤ユニット
23 パドル
24 排出口ホッパー
25 混合貯留槽
X 荷台の長手方向
Y 荷台の短手方向

Claims (3)

  1. 敷地内を移動して、採泥した泥水を脱水処理することで、脱水ケーキを生成する移動式泥水処理設備であって、
    縦長矩形の荷台を備える走行移動可能な移動車両と、該移動車両の荷台に設置された、原泥槽と、凝集反応槽と、該凝集反応槽で生成した凝集泥水を水切りするドラムスクリーンと、該ドラムスクリーンで水切りした凝集泥水を圧搾脱水して脱水ケーキを生成するスクリュープレスと、該スクリュープレスによって生成された脱水ケーキを前記荷台の外に搬送するコンベア装置とを含んで構成されており、
    前記凝集反応槽は、反応槽架台によって支持されることで、運転席に近接する部分において、縦長矩形の前記荷台の短手方向に延設して前記ドラムスクリーンよりも高い位置に配置されると共に、前記原泥槽から泥水ポンプによって泥水が送り込まれるようになっており、
    前記ドラムスクリーンは、前記スクリュープレスと連通するホッパーの内部に回動可能に配置されて、前記凝集反応槽から供給配管を介して送られる凝集泥水を水切りするようになっており、
    前記スクリュープレスは、プレス架台によって支持されることで、縦長矩形の前記荷台の長手方向に延設して前記荷台との間に間隔を保持して配置されると共に、前記ホッパーから落下する水切り後の凝集泥水を圧搾脱水するようになっており、
    前記コンベア装置は、前記スクリュープレスと前記荷台との間の間隔部分において、縦長矩形の前記荷台の短手方向に延設して当該短手方向に出し入れ可能に配置されると共に、前記スクリュープレスの下流側端部から落下する圧搾脱水後の脱水ケーキを受けて荷台の外に搬送するようになっており、
    前記原泥槽と前記凝集反応槽との間に介在して、前記原泥槽から送られる泥水と強度増加材とを混合する混合貯留槽が前記荷台に設置されており、前記凝集反応槽には、泥水ポンプによって前記混合貯留槽から泥水と強度増加材との混合物が送り込まれるようになっている移動式泥水処理設備。
  2. 前記荷台に凝集剤ユニットが設置されており、該凝集剤ユニットの溶解槽に貯留した凝集剤を前記凝集反応槽に送り込むようになっている請求項1記載の移動式泥水処理設備。
  3. 脱水処理される前記泥水は、土壌泥水、油含有微細鉄泥水、石灰・石膏系含有泥水を含む請求項1又は2記載の移動式泥水処理設備。
JP2014173587A 2014-08-28 2014-08-28 移動式泥水処理設備 Active JP6199834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014173587A JP6199834B2 (ja) 2014-08-28 2014-08-28 移動式泥水処理設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014173587A JP6199834B2 (ja) 2014-08-28 2014-08-28 移動式泥水処理設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016047506A JP2016047506A (ja) 2016-04-07
JP6199834B2 true JP6199834B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=55648735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014173587A Active JP6199834B2 (ja) 2014-08-28 2014-08-28 移動式泥水処理設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6199834B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113526823B (zh) * 2021-05-19 2023-11-03 南京本森自动化设备有限公司 泥水分离储存一体化料仓

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615266Y2 (ja) * 1975-08-18 1981-04-09
JPS57175439A (en) * 1981-04-20 1982-10-28 Hitachi Kiden Kogyo Ltd Dehydration vehicle
JPH06319916A (ja) * 1993-05-07 1994-11-22 Kanebo Ltd 連続泥水処理装置
JPH09299712A (ja) * 1996-05-15 1997-11-25 Shimizu Corp 廃棄泥水処理方法及び廃棄泥水処理装置
JP3240930B2 (ja) * 1996-07-24 2001-12-25 株式会社石垣 移動式汚泥脱水車
JPH11300400A (ja) * 1998-04-27 1999-11-02 Yasuda Shokai:Kk 移動型汚泥脱水車
JP3043706B2 (ja) * 1998-05-14 2000-05-22 株式会社テエラ分離 移動式脱水車
JP2002205099A (ja) * 2001-01-10 2002-07-23 Japan Steel & Tube Constr Co Ltd 汚泥処理装置及び汚泥処理方法
JP2003290799A (ja) * 2002-03-29 2003-10-14 Taiheiyo Cement Corp 建設汚泥の処理方法およびその装置
CA2423581A1 (en) * 2003-03-27 2004-09-27 Brs Agri2000 Ltd. System and method for converting a biosolid sludge to a pasteurised stage for use as an organic fertilizer
JP2008080290A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Shin Meiwa Ind Co Ltd 汚泥濃縮装置およびそれを備えた汚泥濃縮車
JP5427986B2 (ja) * 2009-04-01 2014-02-26 三菱レイヨン株式会社 無機質汚泥を含む被処理水の処理方法
JP5087053B2 (ja) * 2009-07-07 2012-11-28 株式会社奥村組 泥水の脱水処理方法及びシステム
WO2012093478A1 (ja) * 2011-01-06 2012-07-12 株式会社奥村組 泥水の脱水処理方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016047506A (ja) 2016-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10526229B2 (en) Dynamic separation and filtration
JP4887335B2 (ja) 汚泥の脱水処理装置
JP2008238025A (ja) 残コン処理装置及び残コン処理方法
JP2689366B2 (ja) 可搬型濁水処理装置
KR102013076B1 (ko) 이동식 슬러지 탈수장치
JP6199834B2 (ja) 移動式泥水処理設備
JP2009208278A (ja) 残存生コンクリート脱水処理装置
JP4593259B2 (ja) 汚泥処理システム
JP3146280B2 (ja) 濁水処理装置
JP4247840B2 (ja) 汚泥脱水ユニット、及びそれを用いた汚泥吸引脱水装置
JP5116327B2 (ja) 建設汚泥減容化装置及び建設汚泥減容化方法
JPH0290911A (ja) 泥水処理装置
JP2021137798A (ja) 脱水ブロック生成装置及び濾室
JP6309722B2 (ja) 廃棄生コン分別処理装置
JP2005036517A (ja) シールド掘削土の脱水処理方法
JP5087053B2 (ja) 泥水の脱水処理方法及びシステム
JP3325049B2 (ja) 汚泥処理方法およびそのための汚泥処理装置
JPH11300400A (ja) 移動型汚泥脱水車
JP2014018718A (ja) 分離処理装置及び濾過手段
JP4759593B2 (ja) 汚泥の脱水処理装置
KR101033953B1 (ko) 굴착토사 고화처리 장치
JPH10183683A (ja) 建設汚泥の減容化処理方法及び装置
CN205289229U (zh) 一种铬渣及其污染土壤的湿法解毒处理装置
WO2012093478A1 (ja) 泥水の脱水処理方法及びシステム
KR101033951B1 (ko) 굴착토사 고화처리 방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160301

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170721

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6199834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250